JPH04201405A - 化粧板基材用複合板の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は家具、建材などに広く使用されている化粧合板
用基材として使用される複合材の製造方法である。

（従来の技術） 合板は主原料の南洋材を輸入に依存しているため、原木
産地の諸条件や、地球規模での森林資源問題などがあり
、将来の原料供給に不安がでてきている。残された資源
を大切に使って行かねばならない。

合板用良質原木の不足からくる合板の品質問題、特に、
表面に関する品質が、最近、−段と低下してきており、
将来は更に悪くなって表面に使える材がなくなってしま
う事態もありうる。

合板の内で特に、化粧板製造用には表面のグレードにお
いて上級のもの（ＪＡＳ普適合板１等など）を使用して
いる。従って、合板の表面品質が落ちることは化粧板製
造業にとって重大な問題であり、表面に特別な加工、例
えば、目止め処理、サンディング（表面研磨）をするな
どして対応不可能でないが、技術確立に時間が掛かるの
と、大幅なコストアップになってしまう。

一方、紙についての事情を見ると、ＯＡ機器の普及が、
良質紙の需要増となり合板同様森林資源問題となってお
り、資源の有効利用が叫ばれていて、再生紙として回収
利用をほんの一部で実施されているが、ＯＡ機器の使用
済み用紙の多くは、書類の機密保持上シュレッダ−にか
けられ細片として廃棄処理されている。

この種の複合板としては、従来よりファイバーボードあ
るいはパーティクルボードが知られているが、これらは
、まず木材等の繊維質原料を解繊することによってバル
ブ化し、これを抄造することによって成型し、プレスす
るという工程を経て製□　　造される。

（発明が解決しようとする課題） しかし、上記のシュレッダ−の裁断によると、バルブ繊
維が短（なって、抄き上げて再生紙にすることは困難で
ある。中でもシュレッダ−等で細かく切断した回収紙は
どプラスティック片その他の夾雑が混入し易く、これを
用いた抄紙は困難である。

本発明の目的は、シュレッダ−の裁断片を有効に活用で
き、しかも、多少の夾雑物は問題にしないで使用できる
複合板の製造方法を提供するものである。

（課題を解決するための手段） 本発明は使用済みの事務用紙、故紙、再生紙などの砕片
と接着剤とを混合して、均一に圧縮固化させて板となし
、該板が表層となるように合板用単板又は積層板の片面
或いは両面に貼り合わせてなる化粧板基材用複合板の製
造方法である。

本発明は、裁断された紙の細片を一般抄紙時の如きバル
ブ繊維状にほぐすことなく、抄き上げをしないで、接着
剤と混合して一定厚みに堆積させて、圧縮固化させてボ
ードとなし、このボードを合板の表層木材に替えて使用
することに特徴を有する。

本発明で得られる化粧板基材用複合板は、基材の木材の
剛性を生かし、基材に欠ける表面の平滑性を紙糸ボード
で補うものである。

（発明の構成） 本発明の原料としては、使用済みのＯＡ用紙のシュレッ
ダ−裁断片、故紙又は再生紙の裁断片等が挙げられる。

この紙の細片はこのままの使用でもよいが、この細片を
パーティクルボードの木材ティップを解繊する時に使う
ディスクリイハアイナーを通して細かく砕断し、表面を
毛羽立たせ、形状を不揃いにし、かつ表面積を大きくさ
せるとると更によい。

接着剤としては、ここではメラミン尿素共重合系を使用
すればよい。また接着剤を均一に混合させる方法として
は、サイコロ形のブレンダーに紙の細片を入れ回転しな
がら接着剤を噴霧し、均一に行き渡らせるのがよい。こ
の場合接着剤にパラフィンエマルジョンを少量添加する
と防水性が増す。

さらに、添加剤としてワックスを使用すれば撥水性がで
る。添加剤として表面の平滑性を出すためにクレーなど
のフィラーを使う事も必ずしも妨げない。

紙の細片と接着剤をブレンドしたものは少なくとも６０
分以上経過させて、接着剤を良く紙に滲み込ませること
が必要である。

次に接着剤が滲み込んだ紙の細片を飛散させてコンベア
ー上に一定の厚さに堆積させる。一定の厚さに堆積させ
たものは、上から仮押さえして連続プレス機（バンドプ
レス）に挿入する。

プレスを出た後はクーリングしてから巻き取ることによ
って紙の細片ボードが得られる。

この紙の細片ボードと基材である積層合板とは、一般の
合板用製造条件に従いラミネータ機を用い尿素・酢酸ビ
ニル混合エマルジョン等の接着剤にて接着させ複合材を
うる。

積層合板と貼り合わせた後、サンダー（研磨機）を掛は
表面をより平滑にすることにより本発明の複合板をうろ
ことができる。。

本発明は、合板の表面材の枯渇に対処した合板品質保持
対策として、他方では、再生紙としてのコスト及び品質
上の難点から社会問題化しつつある未利用の事務用紙の
裁断紙片を利用でき、森林資源問題の無駄を省（有効な
一方法である。

（実施例） 以下本発明の詳細な説明する。

細片紙ボードの作製については、原料として使用済みの
ＯＡ用紙のンユレッダー裁断片を使用した。

次に、メラミン尿素共重合系接着剤を使用し、接着剤と
水との混合比を５０：５０にし、ドライ換算で重量比５
〜１５％を混合する。

接着剤が滲みこんだ紙の砕片をコンベアー上に堆積させ
て連続プレス機に挿入した。プレス条件は、温度１４０
℃、圧力５〜１０ＫｇＺＣｒ！、時間３〜５分であった
。得られた紙の砕片ボードと積層合板とを尿素・酢酸ビ
ニル混合エマルジョン接着剤で接着させ複合材を得た。

（発明の効果） 本発明は、建材、家具等に広く利用されている塗装化粧
合板の製造工程で、従来の合板表面に紙貼りする工程が
不要となり直接塗装工程に入ることも可能にした。また
本発明で得られる複合板は従来の合板表面単板上に見ら
れた導管が化粧面に現れることがないので、化粧面で優
れている。

代理人　弁理士　高　橋　勝　利

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、使用済みの事務用紙、故紙、再生紙などの砕片と接
   着剤とを混合して、均一に圧縮固化させて板となし、該
   板が表層となるように合板用単板又は積層板の片面或い
   は両面に貼り合わせることを特徴とする化粧板基材用複
   合板の製造方法。 ２、接着剤としてメラミン尿素共重合系接着剤を使用す
   ることを特徴とする請求項１記載の化粧板基材用複合板
   の製造方法。