JPH04201331A - 多糖フイルム - Google Patents

多糖フイルム

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JPH04201331A
JPH04201331A JP2330074A JP33007490A JPH04201331A JP H04201331 A JPH04201331 A JP H04201331A JP 2330074 A JP2330074 A JP 2330074A JP 33007490 A JP33007490 A JP 33007490A JP H04201331 A JPH04201331 A JP H04201331A
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JP
Japan
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film
water
fatty acid
polyhydric alcohol
polysaccharide
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JP2330074A
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Hirofumi Ninomiya
弘文 二宮
Kazuhiro Ishii
石井 一裕
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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  • General Preparation And Processing Of Foods (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、主に可食性を有する多糖フィルムに関するも
のであり、更に詳しくは、水溶性であるにもかかわらず
、良好な耐湿性を備えた食品分野に限らず、農業分野、
漁業分野等で広く利用可能な多糖フィルムを提供するこ
とをその目的とするものである。
[従来の技術] 特開昭63−240752号公報には、水溶性フィルム
の耐湿性を向上することを目的として、フィルムに可食
性多価アルコールや可食性ろうまたは、可食性天然樹脂
の中から選ばれた少なくとも一種を含浸したり、被覆す
る方法に関する発明が示されている。また、特開平1−
228444号公報には、脂肪酸高級アルコールエステ
ルをフィルム中に均一分散させる方法に関する発明が提
案されている。
[発明が解決しようとする課題] しかし、水溶性フィルムに可食性多価アルコールや可食
性ろうまたは、可食性天然樹脂等を含浸または、被覆す
る方法はフィルムが親水性物質であるため、これに疎水
性物質であるろう、あるいは、樹脂をハジキ等の発生を
伴うことなく均一に被覆することが非常に困難であり、
例え、三れらの物質をフィルム面に均一被覆できた場合
においても、これら被覆層とフィルムとの接着性に乏し
く、被覆物が脱離しやすいという難点があった。
また、脂肪酸の高級アルコールエステルをフィルム中に
均一分散させる方法は、脂肪酸の高級アルコールエステ
ルをフィルム中に均一分散させること自体がその製造設
備面から、また得られるフィルムの物性面で困難であり
、さらに脂肪酸の高級アルコールエステルを均一分散さ
せ得たフィルムの場合でも、その耐湿性への寄与が十分
なものではない。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは、このような状況に鑑み、可食性水溶性多
糖フィルムでありながら、耐湿性に優れたフィルムを得
るべく鋭意検討した結果、本発明に到達した。
即ち、本発明の要旨は、水溶性多糖類を主成分とするフ
ィルムの少なくとも一方の表面に、多価アルコール脂肪
酸エステル、多価アルコール脂肪酸エステルの誘導体の
少なくとも1種を主成分とする層が形成されてなる多糖
フィルムにある。
本発明において用いられる水溶性多糖類としてはアルギ
ン酸及びその塩類、ファーセレラン、カラギーナン、寒
天、ベグチン、タマリンドガム、キサンタンガム、グア
ガム、タラガム、ローカストビーンガム、アラビノガラ
クタン、アラビアガム、プルラン、キトサン、スターチ
、デキストリン、可食性水溶性セルロース誘導体及びこ
れらの2種以上の混合物を挙げることができるが、フィ
ルム形成性、フィルム物性等の点からアルギン酸及びそ
の塩類、ファセーレラン、カラギーナン、寒天から選ば
れる1種以上を主成分とするものが好ましく、カラギー
ナンを主成分とするもの、即ち構成多糖類の50%以上
がカラギーナンからなるものであることがより好ましい
又、水溶性多糖類を主成分とするフィルムにはフィルム
に柔軟性を与えるために多価アルコールを含有せしめる
ことが好ましく、このような多価アルコールとしてはエ
チレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン
及びソルビトール、マンニトール、マルチトール、キシ
リトール、還元澱粉糖化物等の糖アルコール、グルコー
ス、フラグドース、ガラクトース、キシロース等の単糖
類、サッカロース、マルトース、ラグドース等の三糖類
、澱粉の分解物等のオリゴ糖を例示できる。
この多価アルコールの含有量は水溶性多糖類1重量部に
対して0.2〜1重量部であることが好ましい。又、こ
の水溶性多糖類を主成分とするフィルムには多糖類より
少ない量であれば水溶性蛋白質、食用色素等を添加して
もよい。
また、該フィルムに蛋白質等他物質が積層あるいは被覆
されていてもよい。
本発明のフィルムは、上記水溶性多糖フィルムの少なく
とも一方の表面に多価アルコールの脂肪酸エステル、あ
るいは多価アルコールの脂肪酸エステルの誘導体の少な
くとも1種を主成分とする層が形成されている。
本発明において、用いられる多価アルコールの脂肪酸エ
ステルあるいは、多価アルコールの脂肪酸エステルの誘
導体としては、グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪
酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレング
リコール脂肪酸エステル、モノグリセリド誘導体等、お
よびこれら2種以上の混合物を挙げることができるが、
これら物質の被覆後のフィルムの取り扱い性を向上せし
めるには、多価アルコール脂肪酸エステル、あるいは多
価アルコール脂肪酸エステルの誘導体としてその融点が
30℃以上のものを用いるのが好ましい。また、本発明
のフィルムの耐湿性を向上せしめるという点においては
、融点が30℃以上のアセチル化モノグリセラードを用
いることがより好ましい。
本発明のフィルムの厚みは、特に限定されるものではな
いが、包装を目的とする基体フィルムの場合は、10〜
100μmの範囲の厚みであることが好ましく、多価ア
ルコール脂肪酸エステルあるいは多価アルコール脂肪酸
エステルの誘導体を主成分とする層は、これが主として
本発明のフィルムの耐湿性、耐ブロッキング性の確保を
目的としていることを勘案すると、0.01〜10−■
が好ましく、これ以上厚くしても厚くしたことによるメ
リットは生じない。
本発明の可食性フィルムは水分が25%以下であること
が好ましい。
以上のような構成とした本発明のフィルムは、強度物性
に優れ、熱水に溶解し、かつ、耐湿性、耐ブロッキング
性に優れた多糖フィルムとなる。
本発明における水溶性多糖を主成分とするフィルムの製
造方法としては、好ましくは多価アルコールを含有する
水に水溶性多糖類を多糖類濃度が20重量%以下、より
好ましくは10重量%以下となるような割合で溶解し、
この水溶液から流延法や湿式成形法によりフィルムを成
形し、次いで水分率を25重量%以下、好ましくは20
重量%以下になるように乾燥する方法を用いつるが、こ
の方法に限定されるものではない。多糖類の水あるいは
多価アルコール水溶液への溶解にあたっては70℃以上
に加熱して溶解を促進することが好ましい。こうして得
られる溶液を脱泡後、ドラム、スチールベルト、ポリテ
トラフルオロエチレン含浸ガラス織物、各種プラスチッ
クフィルム・シート等の支持体上に所定の厚みになるよ
うに流延し、支持体側からの伝熱、熱風あるいは赤外線
輻射等により乾燥することにより水溶性多糖類を主成分
とするフィルムが得られる。
このようにして得た水溶性多糖類表面に、次いで多価ア
ルコールの脂肪酸エステルまたはその誘導体をコーティ
ングすることにより本発明のフィルムを作るが、場合に
より、該フィルムに前もって、蛋白質等他物質を積層あ
るいは被覆してもよい。
多価アルコール脂肪酸エステルまたは多価アルコール脂
肪酸エステルの誘導体を主成分とする層の形成は、まず
、該多価アルコール脂肪酸エステルまたは多価アルコー
ル脂肪酸エステルの誘導体を、室温で液状のものはその
まま、室温で固型のものは加熱溶融して流動性を与え、
この流動体を水溶性多糖類フィルム上に塗布、あるいは
浸漬法により塗布する。しかしながら、これら被膜の膜
厚の均一性をより一層達成するには、該多価アルコール
脂肪酸エステルや多価アルコール脂肪酸エステルの誘導
体をエタノール等、溶剤に溶解したものを用いることが
好ましい。
該多価アルコール脂肪酸エステルや多価アルコール脂肪
酸エステルの誘導体のエタノール等溶液を塗布液として
用いる場合には、これらの物質の濃度を5〜lO重量%
とした溶液を用いるのが、均一塗布および溶液の取扱い
性の面で好ましい。
[実施例] 以下、実施例により、本発明をさらに詳細に説明するが
、これにより本発明を限定するものではない。
なお、以下において、「部」は他に規定しない限り「重
量部」を示す。
[実施例 l] カッパーカラギーナン7部をグリセリン3部と水100
部の混合液中に分散させ、85℃に昇温し、60分間攪
拌してカラギーナンを溶解させた。こうして得られた溶
液を温度85℃に保ったまま、減圧脱泡した後、内部に
95℃の熱水を循環することにより加熱したドラムの上
に連続的に流延し、ドラム上への滞在時間2分でフィル
ム状物としてドラムより剥離し、紙管に巻取って、水分
18%、厚さ41 pmの水溶性多糖のフィルム(A)
を得た。
該フィルム(A)に、モノアセチル化グリセライド(イ
ーストマンコダック社製、製品名マイバセット 5−0
7)の7.0重量%エタノール溶液を連続的にコーティ
ングした後、熱風によりエタノールを除去しながら紙管
に巻取った。このようにしてコーティング厚み約0.2
μmのフィルム(B)を得た。
[実施例 2] 実施例1で得られたフィルム(A)およびフィルム(B
)を使用して、富士インパルスポリシーラー310E型
の包装機を用いて、 ・化ミソ ・濃縮タレ(10倍濃縮麺つゆ) ・魚のすり身 ・ぎようざの具 を、それぞれ包装した。包装後、3時間室温放置し、充
填後の外観変化を観察した結果を第1表に示した。
第1表 また、生ミソおよび濃縮タレをフィルム(B)の袋に充
填した充填袋を沸騰水中に入れ、ゆるやかに攪拌したと
ころ、フィルムは完全に溶解した。
[発明の効果] 上記から明らかなように、本発明の多糖フィルムは主に
可食性であり、常温付近での強度物性、耐ブロッキング
性に優れるだけでなく、熱水溶解性を備えているにもか
かわらず、耐湿性に優れているために、含水物の包装も
可能なものとなっており、食品分野に限らず、農業分野
、漁業分野等で広く利用可能なものである。
特許出願人 三菱レイヨン株式会社 代 理 人 弁理士 田村武敏

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)、水溶性多糖類を主成分とするフィルムの少なく
    とも一方の表面に多価アルコール脂肪酸エステル又は多
    価アルコール脂肪酸エステル誘導体から選ばれた少なく
    とも1種のものを主成分とする層を形成したことを特徴
    とする多糖フィルム。
  2. (2)、多価アルコール脂肪酸エステル又は多価アルコ
    ール脂肪酸エステル誘導体として融点が30℃以上のも
    のを用いることを特徴とする請求項第一項記載の多糖フ
    ィルム。
  3. (3)、多値アルコールの脂肪酸エステル誘導体として
    融点30℃以上のアセチル化モノグリセラードを用いた
    ことを特徴とする請求項第一項記載の多糖フィルム。
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