JPH04201319A - 容器成形装置および容器成形方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明はプラスチック製容器本体を作成するための容器
成形装置および容器成形方法に関する。

（従来の技術） 金属製の容器、例えば金属缶は種々の形態を有するもの
があるが、缶体の構造から３ピ一ス缶と２ピ一ス缶とに
区分することができる。３ピ一ス缶はブリキハンダ缶と
も言われ、円筒状胸部と蓋及び底部を二重巻締めで密封
した構造である。

一方、２ピ一ス缶はブリキ打抜き缶とも言われ、胴部及
び底部（容器本体）を一体成形したものに蓋を二重巻締
めする構造である。

これら金属缶は食品包装容器として各種食品缶詰、ジュ
ース、清涼飲料、ジャム類、乾燥食品等の容器に使用さ
れ、密封、保存機能が特に優れた剛性容器である。しか
しなから、金属缶には、下記のような改善すべき点かあ
る。即ち、■　金属缶であるだに、軽量化に限界ｂ（あ
る。

■　衝撃を受けた時、−度つぶれると復元性がなく、変
形してしまう。

■　プラスチック製容器に比べて、その製造上のエネル
ギーコストが高い。

■　容器外装のデイスプレィ効果か金属の場合、自由に
変えることができず、外装手段は印刷によるしかない。

■　内容物を開缶せずに確認できるような透明容器をつ
くることは不可能である。

このような従来の金属缶における欠点を解決するため、
内部に内容物を収納したプラスチック製の容器本体のフ
ランジ部に、金属蓋の周縁部を二重巻締めしてなる金属
蓋付容器が知られている。

また、プラスチック製の容器本体を製造する方法として
、一般的な熱成形法により容器形成に必要な厚みを有す
るプラスチック製積層材を加熱し、金型を用いてフラン
ジ部を有する容器本体の成形品を成形する方法（シート
フォーミング）が知られている。

この成形方法を第４図により説明する。

まず、容器形成に必要な厚みを有するプラスチック製積
層材３０を加熱機４１で加熱し、金型４２を用いて一般
的な熱成形法により複数のプラスチック製容器本体１４
からなる成形品４０を成形する。

得られた成形品４０を構成する各容器本体１４の胴部は
、二重巻締め時に加えられる圧力に充分耐える厚みと強
度を有している。しかし、フランジ部は、厚さが大き過
ぎて二重巻締めには適さないので、フランジ部のプレス
工程が必要となる。

すなわち、成形品４０を構成する容器本体１４を１つ１
つ分離し、その後プレス装置（図示せず）でフランジ部
の厚みを薄＜シ（プレス工程）、その後カット装置（図
示せず）でフランジ部の幅を所定の幅に切断しくカット
工程）、このようにして２重巻締め可能な容器本体１４
が得られる。

（発明が解決しようとする課題） 上述のように、フランジ部を有するプラスチック製容器
本体は、一般的な熱成形方法により熱成形された後、プ
レス装置でフランジ部の厚みを薄くし、次にカット装置
でフランジ部の外周を切断することにより得られる。

しかしながら、金型で熱成形した後、プレス装置でフラ
ンジ部の厚みを薄くし、カット装置でフランジ部の外周
を切断する場合、容器本体側々のフランジ部の寸法のバ
ラツキ等により厚みおよび幅を所定の精度にすることは
難かしくなる。また、容器本体を熱成形した後、プレス
およびカットするため、それだけ製造工程が増え容器コ
ストの上昇につながる。

本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、
迅速かつ精度良くフランジ付容器本体を作成することが
できる容器成形装置および容器成形方法を提供すること
を目的とする。

〔発明の構成〕

（課題を解決するための手段） 本発明は、プラグを有する上型と、この上型に対して接
近してプレス位置およびカット位置をとるとともに、前
記プラグを受ける容器形状開口を有する下型とを備え、
プラスチック製積層材からフランジ部を有する容器本体
を熱成形する容器成形装置において、前記下型の開口周
縁部に周縁突部を設け、前記上型内に前記周縁突部との
間で前記フランジ部をプレス成形するフランジ押えを進
退自在に配設し、前記上型に下型がプレス位置にあると
き前記フランジ押えの上面を前記上型のストッパまで押
圧して前記フランジ部を所定厚とする圧空エアの導入孔
を設け、前記下型のカット位置において前記下型の周縁
突部の外面と前記上型の内面との間で前記フランジ部外
周を切断するよう構成したことを特徴とする容器成形装
置、およびプラグを有する上型に対して、前記プラグを
受ける容器形状開口を有する下型を接近させ、プラスチ
ック製積層材からフランジ部を有する容器本体を熱成形
する容器成形方法において、前記下型をプレス位置にも
ってきた状態で、前記上型内に配置したフランジ押えを
下方に押圧してこのフランジ押えと前記下型との間で前
記フランジ部を所定厚となるようプレスし、次に前記下
型をカット位置まで接近させて前記上型と前記下型との
間で前記フランジ部外周を切断することを特徴とする容
器成形方法である。

（作　用） 本発明によれば、下型をプレス位置にもってきた状態で
上型内のフランジ押えを下方に押圧して、フランジ押え
と下型との間でフランジ部を所定厚となるようプレスし
、その後更に下型をカット位置まで接近させて上型と下
型との間でフランジ部の外周を切断する。このように切
断前にフランジ部を他の積層材と連結させた状態でプレ
スするので、プレス作業時における積層材の余肉を容易
に他の部分に逃がすことができる。

（実施例） 以下、図面を参照して本発明の実施例について説明する
。

はじめに第３図により、プラスチック製容器本体、およ
びこの容器本体を用いた金属蓋付容器について簡単に説
明する。

第３図に示すように、容器本体１４は上端開口を有する
胴部１４ａと、底部１４ｂと、胴部１４ａの上端開口周
縁に設けられ半径方向外方へ突出するフランジ部１５と
から構成され、容器本体１４は全体としてプラスチック
製となっている。

容器本体１４の形状は、例えば直径９０ｕ＋、高さ６０
ｍ１となっている。

このような構成からなる容器本体１４の内部に高温の内
容物１９を収納し、フランジ部１５に金属１１１の周縁
部１２を巻締めることにより、金属蓋付容器１０が得ら
れる。

このうち、金属蓋１１は例えばアルミニウム製となって
おり、またプラスチック製容器本体１４はプラスチック
製積層材を後述する容器成形装置によって熱成形するこ
とにより作成される。

次に、容器成形装置について第１図および第２図により
説明する。

第１図に示すように、容器成形装置２０は、内部にプラ
グ２２を有する固定の複数の上型２１と、この上型２１
に対して接近可能な複数の下型３１とを備えている。こ
の下型３１は各々容器形状開口を有し、上型２１に対し
て、プレス位置およびカット位置の各位置をとるように
なっている。

また、各プラグ２２はプラグ支持棒２６によって支持さ
れており、各プラグ支持棒２６は水平棒２９を介してプ
ラグ駆動シリンダ２８に連結されている。このため、プ
ラグ駆動シリンダ２８を駆動させることにより、各プラ
グ２２は対応する上型２１内で上下方向に移動するよう
になっている。

一方、下型３１の開口周縁部には、上方に突出するとと
もに、上型２１内に進入自在の周縁突部３２が設けられ
ている。さらに周縁突部３２の外面と上型２１の内面に
は、下型３１のカット位置において互いに摺動して容器
本体１４のフランジ部１５外周を切断する切断部３２ａ
、２１ａが各々形成されている（第２図（ａ）（ｂ）（
ｃ）（ｄ））。

また、第１図に示すように、各下型３１には、成形され
た後の容器本体１４を下型３１から取出すための突上げ
ピン３３が設けられている。

他方、各上型２１内部であってプラグ２２の外方に、周
縁突部３２との間で容器本体のフランジ部１５をプレス
成形するフランジ押え２３が上下移動自在に設けられて
いる。このフランジ押え２３はプラグ２２と独立して移
動するようになっている。また、フランジ押え２３と上
型２１との間には、フランジ押え２３の下方移動を規制
するスペーサ２４が設けられており、さらにフランジ押
え２３の上面３６と上型２１との間には、フランジ押え
２３を下方へ付勢するばね２５が取付けられている。ス
ペーサ２４はフランジ押え２３の下方移動を規制するス
トッパの役わりを果すものである。しかしながら、スペ
ーサ２４は必ずしも設ける必要はなく、上型２１の肩部
３８をストッパとしてフランジ押え２３の下方移動を規
制してもよい。

また、各上型２１の上部２１ａは、互いに連結されてお
り、この上型の上部２１ａには、各上型２１に対応する
圧空エアの導入孔３５が設けられている。この圧空エア
の導入孔３５は下型３１かプレス位置にあるとき、フラ
ンジ押え２３の上面３６を押圧してフランジ部１５を所
定厚までプレスするための圧空エアを導入するものであ
る。

次にこのような構成からなる本実施例の作用について、
第２図（ａ）（ｂ）（ｃ）（ｄ）により説明する。

まず、複数の上型２１に対して、複数の下型３１か所゛
定間隔まで接近し、これらの間にプラスチック製積層材
３０が移送される（第２図（ａ））。この場合、積層材
３０は、ポリプロピレン（Ｐ　Ｐ）層およびエチレンビ
ニルアルアール共重合体（ＥＶＯＨ）層等を有しており
、予め前工程において成形可能な温度まで加熱されてい
る。

この加熱温度は、例えば１４０℃〜１８０℃となってお
り、好ましくは１６０℃〜１７５℃とな′つている。

第２図（ａ）において、フランジ押え２３はばね２５の
押圧力によってスペーサ２４に押付けられている。

次に下型３１が上昇し、上型２１に対してプレス位置ま
で接近し停止する。

この場合、積層材３０は下型３１の周縁突部３２と、積
層材３０によってフランジ押え２３との間で押圧され保
持される。

次に下型３１をプレス位置に維持した状態で、エア導入
孔３５から上型２１内に圧空エア（２ｋｇｒ／ｃｊ〜７
ｋｇｆ’／ｃｊ）を導入する。圧空エアはフランジ押え
２３の上面３６を下方に押圧し、フランジ押え２３がス
ペーサ２４に当接するまで移動させる。この場合、フラ
ンジ押え２３の下面と周縁突部３２との間で積層材３０
がプレスされ、所定厚のフランジ部１５がプレス成形さ
れる。

フランジ部１５の厚さは、フランジ押え２３の下方移動
を規制するストッパの役わりを果すスペーサ２４の上端
面の位置を任意に定めることによって変更可能となって
いる。また、下型３１のプレス位置を任意に定めること
によって変更することもできる。さらにスペーサ２４を
設けない場合は、型部３８の位置を変化させることによ
ってフランジ部１５の厚さを規制することもできる。ま
た第２図（ｃ）において、積層材３０をプレスしてフラ
ンジ部１５を成形する場合、フランジ部１５は未だ切断
されておらず他の積層材３０の部分と連結した状態とな
っているので、プレス作業時における積層材３０の余肉
の逃げを容易に行なうことができる。このため積層材３
０に対して精度の高いプレス作業をおこなり〕とかでき
る。

この間、第２図（ｂ）、（ｃ）に示す作業中に、プラグ
駆動シリンダ２８を駆動させることにより、プラグ２２
を降下させて下型３１内に進入させる。

同時に、プラグ２２側から圧空エアをフランジ押え２３
内、すなわち積層材３０の上面に向って吹出すことによ
って、容器本体１４の胴部１４ａおよび底部１４ｂを熱
成形する。このようにして、プラスチック製容器本体１
４が得られる。

次に導入孔３５からの圧空エアおよびプラグ２２側から
の圧空エアの導入が停止するとともに、下型３１が、更
に上昇し上型２１に対してカット位置まで接近する。こ
の場合、積層材３０は周縁突部３２の切断部３２ａと上
型２１の切断部２１ａとの間で切断され、フランジ部１
５の外周が定められる。

続いて、下型３１が降下して上型２１から離れる。その
後下型３１内の容器本体１４は、突上げビン３３により
上方へ突上げられ、適当な移送手段により外方へ移送さ
れる。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明によれば、容器成形装置に
よって積層材からプラスチック製容器本体を熱成形する
と同時に、フランジ押えと周縁突部との間でフランジ部
を所定厚まで精度良くプレスすることができる。このよ
うに容器本体の熱成形工程とプレス工程を同時に行なう
ことができるので、熱成形工程とプレス工程を別々にし
た場合に比較して製造工程の大幅削減を図ることができ
る。また、切断前にフランジ部を他の積層材部分と連結
させた状態でプレスすることができるので、プレス作業
時における積層材の余肉を容易に他の部分に逃がすこと
ができ、精度の良いプレス作業を行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による容器成形装置の一実施例を示す側
面図であり、第２図（ａ）（ｂ）（ｃ）（ｄ）はその作
用を示す図であり、第３図はプラスチック製容器本体お
よび金属蓋付容器を示す側面図であり、第４図はシート
フォーミングにより熱成形して容器本体の成形品を製造
する従来工程を示す図である。 １０・・・容器成形装置、２１・・・上型、２２・・・
プラグ、２３・・・フランジ押え、２４・・・スペーサ
、２５・・・ばね、３０・・・積層材、３１・・・下型
、３２・・・周縁突部、３５・・・圧空エアの導入孔。 出願人代理人　　佐　　藤　　−雄

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、プラグを有する上型と、この上型に対して接近して
   プレス位置およびカット位置をとるとともに、前記プラ
   グを受ける容器形状開口を有する下型とを備え、プラス
   チック製積層材からフランジ部を有する容器本体を熱成
   形する容器成形装置において、前記下型の開口周縁部に
   周縁突部を設け、前記上型内に前記周縁突部との間で前
   記フランジ部をプレス成形するフランジ押えを進退自在
   に配設し、前記上型に下型がプレス位置にあるとき前記
   フランジ押えの上面を前記上型のストッパまで押圧して
   前記フランジ部を所定厚とする圧空エアの導入孔を設け
   、前記下型のカット位置において前記下型の周縁突部の
   外面と前記上型の内面との間で前記フランジ部外周を切
   断するよう構成したことを特徴とする容器成形装置。 ２、プラグを有する上型に対して、前記プラグを受ける
   容器形状開口を有する下型を接近させ、プラスチック製
   積層材からフランジ部を有する容器本体を熱成形する容
   器成形方法において、前記下型をプレス位置にもってき
   た状態で、前記上型内に配置したフランジ押えを下方に
   押圧してこのフランジ押えと前記下型との間で前記フラ
   ンジ部を所定厚となるようプレスし、次に前記下型をカ
   ット位置まで接近させて前記上型と前記下型との間で前
   記フランジ部外周を切断することを特徴とする容器成形
   方法。 ３、プラグを有する上型に対して、前記プラグを受ける
   容器形状開口を有する下型を接近させ、プラスチック製
   積層材からフランジ部を有する容器本体を熱成形する容
   器成形方法において、前記下型をプレス位置にもってき
   た状態で、上型に設けた導入孔から圧空エアを導入して
   前記上型内に配置したフランジ押えを下方に押圧し、こ
   のフランジ押えと前記下型の開口周縁部に設けられた周
   縁突部との間で前記フランジ部を所定厚となるようプレ
   スし、次に前記下型をカット位置まで接近させて前記上
   型の内面と前記下型の周縁突部の外面との間で前記フラ
   ンジ部外周を切断することを特徴とする容器成形方法。