JPH0420043Y2 - - Google Patents

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JPH0420043Y2
JPH0420043Y2 JP16472585U JP16472585U JPH0420043Y2 JP H0420043 Y2 JPH0420043 Y2 JP H0420043Y2 JP 16472585 U JP16472585 U JP 16472585U JP 16472585 U JP16472585 U JP 16472585U JP H0420043 Y2 JPH0420043 Y2 JP H0420043Y2
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film
adhesive
cellulose
polyethylene terephthalate
plastic film
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JP16472585U
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、自動車ヤ住宅等の窓ガラスの室内側
に貼着したり、温室の壁材や鏡に貼着して、これ
ら窓ガラス等に防曇性を付与し、更に場合によつ
ては遮光性をも付与するための、フイルム積層体
に関するものである。
「従来の技術」 自動車や住宅等の窓ガラスの室内側に貼着して
使用するフイルム積層体としては、例えば、染色
したポリエチレンテレフタレート系フイルム10
1及びその下面側に形成した粘着剤層102から
なる貼着用フイルム本体10と;貼着用フイルム
本体10のポリエチレンテレフタレート系フイル
ム101面に剥離可能に弱粘着したポリエチレン
系プロテクトフイルム20と;貼着用フイルム本
体10の粘着剤層102面に剥離可能に粘着した
離型フイルム30とからなる、フイルム積層体が
知られている(第2図参照)。
上記したフイルム積層体は、窓ガラスへの貼着
作業にあたつて、離型フイルム30を剥離し、更
に貼着作業完了後には、ポリエチレン系プロテク
トフイルム20をも剥離し、貼着用フイルム本体
10のみを窓ガラス面上に貼着・存置させるもの
である。このフイルム積層体は、従来窓ガラスに
遮光性を付与する目的でのみ使用されているが、
窓ガラス、殊に自動車等の窓ガラスにあつては、
遮光性以上に防曇性が強く要望されているもにも
かかわらず、防曇性付与のために窓ガラスへ貼着
使用するフイルムは、実用化に至つていない。
「考案が解決しようとする問題点」 本考案者は、上述した従来の状況に鑑み、かね
てより、メガネ類、偏光板の材料として利用され
ているセルロース系プラスチツクに着目し、その
窓ガラスへの貼着使用により、窓ガラスに防曇
性、場合によつては遮光性をも付与せんとした。
このセルロース系プラスチツクは、アルカリ加
水分解処理により防曇性を具備したものとなるこ
とが知られており(実公昭59−25413号公報)、当
初、比較的短時間で、消失することが多かつた防
曇性も、本考案者等のその後の研究により、長期
にわたつて保持させることが可能となつたからで
ある。
しかしながら、アルカリ加水分解処理を施した
セルロース系プラスチツクフイルムを、前述した
従来のフイルム積層体と同様に構成したもの―両
面を加水分解処理面とするセルロース系プラスチ
ツクフイルム1011及びその下面側に形成した
粘着剤層102からなる貼着用フイルム本体10
と;貼着用フイルム本体10のセルロース系プラ
スチツクフイルム1011面に剥離可能に弱粘着
したポリエチレン系プロテクトフイルム20と;
貼着用フイルム本体10の粘着剤層102面に剥
離可能に粘着した離型フイルム30とからなるフ
イルム積層体(第3図参照)―は、主として窓へ
の貼着時に各種の問題を生じた。
例えば、上記したフイルム積層体を窓ガラスに
貼着するに際しては、窓ガラス面を水で充分に濡
らし、この湿潤面に、離型フイルム30をはがし
て露出せしめた粘着剤層102面をあてがい、ポ
リエチレンプロテクトフイルム20の面上から、
ヘラで貼着用フイルム本体10を窓ガラス面上へ
徐々に密着させて、粘着剤層102面と窓ガラス
面間の気泡を取り除くが、所謂、この水貼り作業
時に、セルロース系プラスチツクフイルム101
の粘着剤層102側が湿潤によつて伸張し、大
きくソリ上るのである。
このセルロース系プラスチツクフイルム101
の水貼り作業時のソリ上り現象は、セルロース
系プラスチツクフイルム1011におけるアルカ
リ加水分解処理面の湿潤によつて生じるものであ
り、アルカリ加水分解処理が適切になされ、それ
による防曇性が向上したものとなつていればいる
程、ソリ上り現象の程度も大きくなる。
従つて、理論的には、上記ソリ上り現象は、セ
ルロース系プラスチツクフイルム1011の加水
分解処理面を、上面側にのみ設け下面側(粘着剤
層102の側)に設けないことによつて、かなり
防止できる筈であるが、防曇性能からいつて適切
なアルカリ加水分解処理を、セルロース系プラス
チツクフイルムの片面にのみ施すことは、実作業
上、相当に難かしい。
また、水貼り作業の着手時から、水分の放散に
到る仮貼着の間中、貼着用フイルム本体10とそ
の上面のポリエチレン系プロテクトフイルム20
とを窓ガラス面へ押圧維持し、貼着完了後にポリ
エチレン系プロテクトフイルム20を剥離すると
いう作業も、到底望めない。
本考案者は、セルロース系プラスチツクフイル
ムを用いたフイルム積層体につき、各種試作をお
こない、実際に窓ガラスへの貼着作業を試みるう
ち、前述の問題の他、セルロース系プラスチツク
フイルムの上面に粘着するポリエチレン系プロテ
クトフイルム20にも、窓ガラス等への貼着作業
時に、前述と同種の問題を生ぜしめる原因がある
ことを見い出し、更に研究の結果、本考案に到達
した。
「問題点を解決するための手段」と「作用」 即ち、本考案は、ポリエチレンテレフタレート
系フイルム11、その上面側に接着した、両面を
加水分解処理面とするセルロース系プラスチツク
フイルム12及び前記ポリエチレンテレフタレー
ト系フイルム11の下面側に形成した、粘着剤層
13からなる貼着用フイルム本体1と;貼着用フ
イルム本体1のセルロースプラスチツクフイルム
12面に剥離可能に弱粘着したポリエチレンテレ
フタレート系プロテクトフイルム2と;貼着用フ
イルム本体1の粘着剤層13面に剥離可能に粘着
した離型シート又はフイルム3とからなることを
特徴とする、フイルム積層体に係るものである。
ここにおいて、長期にわたつて防曇性を保持す
ることのできる適切な加水分解処理面を有するセ
ルロース系プラスチツクフイルム12は、セル
ロース系プラスチツクフイルムを、液温40〜80℃
の、4〜8N水酸化ナトリウム若しくは4〜8N水
酸化カリウム水溶液又は4〜8N水酸化カリウム
−水酸化ナトリウム水溶液に1〜2時間処理する
か、セルロース系プラスチツクフイルムを、低
級アルコールと前述と同種のアルカリとの混液
に浸漬処理し、引き続き、前述の処理を0.5〜
1.5時間おこなうかして得られる。における低
級アルコール−アルカリ混液でのアルコール濃度
は10〜40重量%、アルカリ濃度は、における規
定度と同等以下となるように調製すればよく、ま
た、この混液での処理時間は数分でよい。
上述,の処理は、いずれも、処理対象プラ
スチツクの表面がわずかに白く曇る程度に過酷な
ものとするのが適切である。この曇りは、水洗に
よつては除去し難いが、無機酸への浸漬処理(例
えば1%塩酸へ10分浸漬)によつて除去すること
ができる。
セルロース系プラスチツクフイルム12として
は、厚さ30〜200μ程度のものを使用すればよい。
セルロース系プラスチツクフイルム12とポリ
エチレンテレフタレート系フイルム11との接着
は、常法に従い例えばウレタン系接着剤14を用
いてなせばよい。
このポリエチレンテレフタレート系フイルム1
1は、水貼り作業時にセルロース系プラスチツク
フイルム12の下面側が湿潤して伸張することの
ないよう、防湿の役目を果す外、水貼り作業後に
不測の事情によつてセルロース系プラスチツクフ
イルム11の上面側が水をかぶつた場合にも、当
該上面側の伸張によつて貼着用フイルム本体1が
ソリ、窓ガラス面から容易に浮き上がらないよう
に、貼着用フイルム本体1を腰の強いものとする
役目を果す。このポリエチレンテレフタレート系
フイルム11としては、組み合せるセルロース系
プラスチツクフイルム12よりも薄い厚みのもの
でよい。
ポリエチレンテレフタレート系フイルム11の
下面側の粘着剤層13は、常法に従い例えばアク
リル系粘着剤を、ポリエチレンテレフタレート系
フイルム11の下面に塗布して形成すればよい。
この粘着剤層13は、例えば再湿性接着剤槽とす
ることも考えられるが、再湿性接着剤は、貼着用
フイルム本体1の貼りかえ時に、窓ガラス面に接
着剤が残存し、容易に除去できないことが多い。
そこで本考案では、粘着剤層13を形成すること
とした。
セルロース系プラスチツクフイルム12の上面
に剥離可能に弱粘着するプロテクトフイルムとし
て、ポリエチレンテレフタレート系プロテクトフ
イルム2を用い、従来品にならつてポリエチレン
プロテクトフイルムを用いなかつたのは、次の理
由による。
即ち、従来品にならつてポリエチレン系プロテ
クトフイルムを用いた場合、水貼りの作業時のヘ
ラでの脱泡操作時に、ポリエチレン系プロテクト
フイルムがヘラで引き伸ばされて、セルロース系
プラスチツクフイルム12から部分的に遊離し、
セルロース系プラスチツクフイルム12の面上で
しわになる。このしわは、ヘラでの脱泡操作に支
障を来たすため、それ自体障害となるが、本考案
の如く、セルロース系プラスチツクフイルム12
を用いたものにおいては、水貼り作業時に遊離し
た水が、当該しわを通路としてセルロース系プラ
スチツクフイルム12の上面に浸透し、セルロー
ス系プラスチツクフイルム12の上面側を伸張さ
せることとなるため、仮貼着の状態にある貼着用
フイルム本体1を窓ガラス面から浮き上がらせる
原因ともなる。
従つて、本考案においては、セルロース系プラ
スチツクフイルム12の上面に、剥離可能に弱粘
着するプロテクトフイルムとして、ポリエチレン
テレフタレート系プロテクトフイルム2を用いる
こととした。
上記のポリエチレンテレフタレート系プロテク
トフイルム2は、厚み15〜35μの薄いものでよ
い。尚、ポリエチレンテレフタレート系プロテク
トフイルム2をセルロース系プラスチツクフイル
ム12の上面に剥離可能に弱粘着する場合、剥離
時に、粘着剤21がポリエチレンテレフタレート
系プロテクトフイルム2側に残るように、常法に
従いポリエチレンテレフタレート系プロテクトフ
イルム2の下面側に粘着剤21を塗布形成すれば
よい。
貼着用フイルム本体1の粘着剤層13の下面側
に剥離可能に粘着する離型シート又はフイルム3
としては、上面側にシリコン等の離型剤層を有す
る紙又はプラスチツクフイルムを使用すればよ
い。この離型シート又はフイルム3は、本考案に
係るフイルム積層体を、長尺のものとして巻き取
り、コイル状のものとして保存する場合、ポリエ
チレンテレフタレート系フイルムとすることが望
ましい。ポリエチレンフイルムでは、気候の変化
等によつて伸縮し、部分的にしわになる恐れがあ
り、また、離型紙では、薄手のものとすることに
限度があり、長尺のものとして巻き取るのに不都
合なためである。
「考案の効果」 以上の本考案によれば、窓ガラスや鏡等により
貼着用フイルム本体1を貼着することにより、窓
ガラス等に防曇性を付与することが可能である。
しかも、貼着用フイルム本体1の、ポリエチレン
テレフタレート系フイルム11又は/及びセルロ
ース系プラスチツクフイルム12には、各種色彩
の染色を施したものを用いることが可能であるか
ら、本考案のフイルム積層体は、防曇性だけでな
く、遮光性をも窓ガラス等に付与しうるものとし
て、特に自動車窓貼り用としての利用が期待され
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案に係るフイルム積層体の断面
図、第2図は、従来のフイルム積層体の断面図、
第3図は、従来のフイルム積層体の変更例を示す
フイルム積層体の試作品の断面図である。 図中の符号は次の意味である。1……貼着用フ
イルム本体、11……ポリエチレンテレフタレー
ト系フイルム、12……セルロース系プラスチツ
クフイルム、13……粘着剤層、14……接着
剤、2……ポリエチレンテレフタレート系プロテ
クトフイルム、21……粘着剤、3……離型シー
ト又はフイルム、10……貼着用フイルム本体、
101……ポリエチレンテレフタレート系フイル
ム、1011……セルロース系プラスチツクフイ
ルム、102……粘着剤層、20……ポリエチレ
ン系プロテクトフイルム、30……離型フイル
ム。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ポリエチレンテレフタレート系フイルム11、
    その上面側に接着した、両面を加水分解処理面と
    するセルロース系プラスチツクフイルム12及び
    前記ポリエチレンテレフタレート系フイルム11
    の下面側に形成した、粘着剤層13からなる貼着
    用フイルム本体1と;貼着用フイルム本体1のセ
    ルロースプラスチツクフイルム12面に剥離可能
    に弱粘着したポリエチレンテレフタレート系プロ
    テクトフイルム2と;貼着用フイルム本体1の粘
    着剤層13面に剥離可能に粘着した離型シート又
    はフイルム3とからなることを特徴とする、フイ
    ルム積層体。
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