JPH041958Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、ゴルフのプレイにおける打順を決め
るためのゴルフ用打順決定器に関するものであ
る。

従来技術 ゴルフでは、第１ホールのプレイにおけける打
順を決めるため、第１ホールのプレイ前にゴルフ
場にあらかじめ用意されている打順が表示された
複数の棒でくじ引きを行い、各自がそれぞれの棒
に表示された番号の順で打順をきめており、第１
ホール以降は各ホールのトータルスコアのよい人
から順に打順が決められている。

そして、くじの用意されていないゴルフ場では
打順を決めるために、あらかじめ用意したくじあ
るいはジヤンケンなどで行わなければならず、時
間を要して面倒であつた。

考案の目的 本考案の目的は、打順が簡単な操作で同時にわ
かり、構造も簡単で安価で、小型で携帯に便利な
ゴルフ用打順決定器を提供することである。

考案の構成 本考案のゴルフ用打順決定器は、係止部と打順
を表示した打順表示部とを有する回転体と、前記
回転体に固定されたピニオンと、前記ピニオンと
噛み合うラツクを有する操作杆と、前記回転体を
収容し、前記打順表示部の打順を表示する表示孔
を有する容器とからなり、前記容器内部には前記
回転体の係止部を係止して位置決めを行う係合部
を設けたことを特徴とする構成を有するものであ
る。

実施例 以下、本考案の実施例を図面に基づいて、詳細
に説明する。

第１図〜第６図において、１は打順の決定を行
うための回転体となる回転板であり、外周には中
心点に対して対称位置に切欠きよりなる係止部２
が複数個所に設けられ、前記回転板１の正面１ａ
側には前記係止部２に相当して外周寄りに打順と
なる１〜４までの数字が表示された打順表示部３
が設けられており、中心には回転軸４が一体に設
けられ、前記回転軸４には前記回転板１の裏面１
ｂ側においてピニオン５が一体に固定されて設け
られている。

６は回転板１を回転させるための操作杆であ
り、一端寄りにはピニオン５と噛み合うラツク７
が設けられ、他端には押圧体８が一体に設けられ
ている。９は操作杆６に設けられた復帰用スプリ
ングである。

１０は、回転板１の回転軸４を回動自在に支持
する支持部１０ａを有する枠体であり、１〜４ま
での打順表示部３に相当する位置に表示孔１１が
それぞれ設けられ、前記枠体１０の側枠部１２の
内周には、前記回転板１の打順表示部３の数字を
表示孔１０の位置と一致するように位置決めを行
うために前記回転板１の係止部２に嵌入する係合
部となる突部１３ａを有する板バネ１３が固定さ
れ、前記側枠部１２には一部に操作杆６を装着す
る溝１４が設けられ、枠体１０の表面は表示孔１
１をそれぞれ４つに区切る別々なカラーに色分け
される。

１５は枠体１０の開口部側に装着される裏蓋で
あり、回転板１の回転軸４を回動自在に支持する
支持部１５ａと側枠部１２に嵌合する嵌合部１６
と操作杆６を案内するガイド部１７がそれぞれ一
体に設けられ、枠体１０内で回転板１の回転軸４
が支持部１０ａと１５ａとにより回動自在に軸支
されるように前記枠体１０に前記裏蓋１５を一体
に装着することにより、全体が回転板を収容する
容器状に形成され、側枠部１２より操作杆６が突
出され、前記操作杆６の押圧体８が復帰用スプリ
ング９により付勢されている。

本考案の実施例における作用を説明すると、プ
レイヤーが４人の場合、第１ホールのプレイ前
に、あらかじめ各自が枠体１０のカラーを選んで
おき、側枠部１２より突出する操作杆６の押圧体
８を復帰用スプリング９に抗して指で矢印Ａ方向
に押圧することにより、第６図に示すように、操
作杆６のラツク７が裏蓋１５のガイド部１７に沿
つて直進し、前記ラツク７と噛み合うピニオン５
が回転し、操作杆６がラツク７とピニオン５とが
噛み合わないフリーの位置まで移動すると、回転
軸４と一体の回転板１が矢印Ｂ方向に慣性で回転
され、枠体１０の側枠部１２の内周に設けた板バ
ネ１３は、回転板１の回転により逃げて突部１３
ａが回転板１の係止部２の係止を解放し、前記回
転板１の回転力が弱まると、板バネ１３の突部１
３ａが任意の位置の係止部２に再び嵌入して前記
回転板１の回転を停止し、打順表示部３の数字が
枠体１０の表示孔１１の位置と一致して、各自が
あらかじめ選んだ色の表示孔１１に表示される番
号の順にゴルフのプレイが行われる。

そして、押圧体８より指を離すことにより、復
帰用スプリング９が自動的に操作杆６を戻して、
再びラツク７とピニオン５が噛み合う。

考案の効果 本考案のゴルフ用打順決定器は、操作杆を指で
押圧することにより、前記操作杆のラツクと噛み
合うピニオンが回転して、前記ピニオンに固定さ
れた回転体が回転し、回転が弱まると係合部が回
転体の係止部に嵌入して回転を停止し、表示孔に
打順表示部の打順が一致してこれを表示するため
に、打順が簡単な操作で同時にわかり、構造も簡
単で安価で、小型で携帯に便利である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の実施例の斜視図、第２図
は、同上の正面図、第３図は、第２図の切断側面
図、第４図は、同上の枠体取外し時における正面
図、第５図は、同上の裏蓋取外し時における裏面
図、第６図は、本考案の実施例の使用時の要部裏
面図である。 １……回転板、１ａ……正面、１ｂ……裏面、
２……係止部、３……打順表示部、４……回転
軸、５……ピニオン、６……操作杆、７……ラツ
ク、８……押圧体、９……復帰用スプリング、１
０……枠体、１０ａ……支持部、１１……表示
孔、１２……側枠部、１３……板バネ、１３ａ…
…突部、１４……溝、１５……裏蓋、１５ａ……
支持部、１６……嵌合部、１７……ガイド部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 係止部と打順を表示した打順表示部とを有する
   回転体と、前記回転体に固定されたピニオンと、
   前記ピニオンと噛み合うラツクを有する操作杆
   と、前記回転体を収容し、前記打順表示部の打順
   を表示する表示孔を有する容器とからなり、前記
   容器内部には前記回転体の係止部を係止して位置
   決めを行う係合部を設けたことを特徴とするゴル
   フ用打順決定器。