JPH0419397Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】

この考案は、吹出ノズル内にフアンガードを保
持した空気調和機のフアンガード装置に関するも
のである。

【従来の技術】 第５図、第６図および第７図の実開昭59−
175921号公報に示された空気調和機のフアンガー
ド装置を示す分解斜視図、第５図の−線およ
び−線に沿う組立状態の断面図である。第５
図ないし第７図において、１は室内循環空気の吹
出口を構成する吹出ノズル、２は吹出ノズル１の
上、下枠３，４を連結する左、右端壁、５は吹出
ノズル１の上、下枠３，４を端壁２間で連結する
複数の縦リブ、６は左右方向への回動可能な複数
の風向調整ベーン７をそれぞれ挿入支承するため
に吹出ノズル１の下枠３に設けた嵌合穴、８は下
枠３の左右端部に固定する固定風向ベーン、９は
各風向調整ベーン７を連動させるための連結杆、
１０は異物が入るのを防止するために吹出ノズル
１内に設置したフアンガード、１１はフアンガー
ド１０の左、右両端に配置した端板、１２は端板
１１に両端をそれぞれ溶接した複数の横棧、１３
は横棧１２にそれぞれ固着して横棧１２と直交し
これらを同一ピツチ間隔に規制する縦棧、１４は
各横棧１２を上記縦リブ５上に抑え付けるための
ガードクリツプである。 次に、従来のフアンガード１０の取付けについ
て説明すると、吹出ノズル１の左、右端壁２に第
５図の鎖線矢印に示すようにフアンガード１０の
各端板１１をそれぞれ差込み、次にフアンガード
１０の横棧１２を吹出ノズル１の縦棧５に押し当
てその外側からガードクリツプ１４を縦リブ５に
嵌着させて、フアンガード１０を吹出ノズル１内
に固定している。

【考案が解決しようとする問題点】

従来の空気調和機のフアンガード装置は、以上
のように構成され、フアンガードが特殊形状の側
板を有し、また多数のガードクリツプを用いてい
るため、その組立に手数がかかると共に、金型費
用が嵩み、さらにフアンガードの取付けにも手数
がかかるという問題点があつた。 この考案は、上記のような問題点を解決するた
めになされたもので、フアンガードと吹出ノズル
の構成によつてガードクリツプの組立、およびフ
アンガードの吹出ノズルへの取付けの簡易化を図
ると共に安価に提供できる空気調和機のフアンガ
ード装置得ることを目的としている。

【問題点を解決するための手段】

この考案にかかる空気調和機のフアンガード装
置は吹出ノズルの縦リブ上部に形成した保持用リ
ブにフアンガード最上部の横棧を引掛けると共
に、上記吹出ノズルの下枠下面端部に形成した係
止片に上記フアンガード最下部に位置した横棧又
はガードクリツプ下端部を引掛け、フアンガード
を吹出ノズル内に保持したものである。

【作用】

この考案におけるフアンガード装置は、吹出ノ
ズルに保持用リブと係止片を形成し、これらにフ
アンガードの最上部と最下部に位置する部材を引
掛けることでフアンガードを吹出ノズル内に保持
でき、フアンガードをこれと独立した部品を用い
ることなく、吹出ノズルに取付けることができ、
フアンガードに特殊な形状の側板を設ける必要が
なく、ガードクリツプを用いないかこれを用いる
場合でも、これらが簡単な形状で安価に得られる
と共にフアンガードに固着したものでよい。

【実施例】

以下、この考案の一実施例を第１図、第２図に
ついて説明する。 第１図、第２図において、第５図ないし第７図
と同一符号は同一または相当部分を示し、１５は
空気調和機の室内ユニツトであり、室内ユニツト
１５は熱交換器１６の前パネル１７および室内空
気循環用のフアン１８を備え、室内空気吹出口部
には吹出ノズル１が装着されている。吹出ノズル
１は、合成樹脂の一体成形品から構成され、複数
の縦リブ５が一体に形成され、、こられの縦リブ
５の上部には保持用リブ１９がそれぞれ一体に形
成されている。また、吹出ノズル１の下枠４に
は、吹出空気の風向を左右に変えるための複数の
風向調整ベーン７が一定間隔で並立されて設けら
れ、風向調整ベーン７分の左、右外方には両端の
固定風向ベーン８が取付けられていると共に各風
向ベーン７を回動可能に支承するための複数の嵌
合穴６が設けられ、さらに、上記下枠４の下面前
端部には下方に突出する係止片２０が一体に形成
されている。そして、固定風向８および各風向調
整ベーン７の前方には異物が入るのを防止し、フ
アン１８を保護するために、フアンガード１０が
後述するように吹出ノズル１内に保持されてい
る。フアンガード１０は吹出ノズル１の吹出口の
左右方向幅より幾分短い長さをもつ複数の横棧１
２が一定間隔で上下に配設され、横棧１２のピツ
チ間隔を規制する複数の縦棧１３とガードクリツ
プ１４とが横棧１２にこれらと直交して平行に溶
接され、縦棧１３とガードクリツプ１４は風路抵
抗を小さくするために上記ベーン７，８と対向す
る位置に交互に配置されている。ガードクリツプ
１４は、最下部の横棧１２下方に突出した下端部
１４ａがく字状に曲がり最下端部に横Ｕ字状の引
掛部１４ｂが形成されている。 この実施例のフアンガード１０の吹出ノズル１
への取付けは、フアンガード１０に固着したガー
ドクリツプ１４のＵ字状の引掛部１４ｂを後方か
ら吹出ノズル１の下枠４下面前端部に形成した係
止片２０に引掛け、次に、フアンガード１０最上
部の横棧１２を吹出ノズル１の縦リブ５上部に設
けた保持用リブ１９に引掛けて支持する。この場
合に、最上部の横棧１２が前方に外れるのを防ぐ
ために、ガードクリツプ１４の弾性を利用して最
上部の横棧１２を常に下方向に押付けている。 なお、上記実施例では、フアンガード１０下部
の吹出ノズル１への取付けにガードクリツプ１４
を用いているが、この考案は第３図、第４図に示
すように、縦棧１３の数を増加させ、これらの下
端部を下方に伸ばし、縦棧１３の最下端部を最下
部の横棧１２ａで連結し、また吹出ノズル１の下
枠４前部に係止片２０を含む縦棧１３と対向する
部分を、これらと同ピツチで切欠いた切欠２１を
形成し、切欠２１に縦棧１３の下部をそれぞれ嵌
挿し、最下部の横棧１２ａを後方から係止片２０
に引掛けてもよい。このようにするとガードクリ
ツプ１４をなくすことができるので、部品数が減
少すると共にフアンガード１０の組立も第１図、
第２図の実施例のものよりも簡易になる。なお、
第３図、第４図に示す実施例の上述した以外の構
成は、第１図、第２図に示すフアンガード装置と
同様である。

【考案の効果】

以上説明したように、この考案のフアンガード
装置は、吹出ノズルに保持用リブと係止片を形成
し、横棧と縦棧またはこれらに簡単な形状のガー
ドクリツプを加えたフアンガードを用い、このフ
アンガードの最上部に位置する横棧と、最下部に
位置する横棧またはガードクリツプの下端部を、
上記保持用リブと係止片にそれぞれ引掛けること
により、フアンガードを吹出ノズル内に保持でき
るので、フアンガードに特殊な形状の側板を設け
る必要がなく、金型費用が安価となり、またフア
ンガードの組立、吹出ノズルへの取付けも簡易に
なり、装置全体としても安価になるという効果が
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例による空気調和機
のフアンガード装置を示す分解斜視図、第２図は
第１図のフアンガード装置を組込んだ空気調和機
の室内ユニツトを示す断面図、第３図はこの考案
の他の実施例によるフアンガード装置を示す分解
斜視図、第４図は第３図のフアンガード装置を組
込んだ空気調和機の室内ユニツトを示す断面図、
第５図は従来の空気調和機のフアンガード装置を
示す分解斜視図、第６図および第７図は第４図の
−線および−線に組立状態の断面図であ
る。 １……吹出ノズル、４……下枠、５……縦リ
ブ、１０……フアンガード、１２，１２ａ……横
棧、１３……縦棧、１４……ガードクリツプ、１
４ｂ……引掛部、１９……保持用リブ、２０……
係止片、２１……切欠。なお、図中同一符号は同
一又は相当部分を示す。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 複数の横棧とこれらの横棧と直交する複数の
   縦棧とが固着してあるフアンガードを、上、下
   枠が複数の縦リブで連結してある吹出ノズル内
   に保持した空気調和機のフアンガード装置にお
   いて、上記吹出ノズルの縦リブ上部に形成した
   保持用リブに上記フアンガード最上部の横棧を
   引掛けると共に、上記吹出ノズルの下枠下面前
   端部に形成した係止片に上記フアンガード最下
   部に位置した横棧またはガードクリツプ最下端
   部を引掛けたことを特徴とする空気調和機のフ
   アンガード装置。 (2) 吹出ノズルは、下面前端部にフアンガードの
   縦棧下部をそれぞれ嵌挿する切欠が形成してあ
   る実用新案登録請求の範囲第１項に記載の空気
   調和機のフアンガード装置。 (3) ガードクリツプは、フアンガードの横棧に縦
   棧と平行に固定し、最下端部に吹出ノズルに形
   成した係止片に引掛ける横Ｕ字状の引掛部が形
   成してある実用新案登録請求の範囲第１項記載
   の空気調和機のフアンガード装置。