JPH04193905A - 熔湯逃付きランスパイプ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （発明の技術分野） 本発明は、主に、製鉄所や製鋼所等に於ける溶鉱（鋼）
炉や電気炉や取鍋の湯口等の開口作業やノズルの洗浄作
業時に使用される熔湯逃けきランスパイプに関する。

（従来の技術） 従来、製鉄所や製鋼所等に於いて、溶鉱（鋼）炉や電気
炉や取鍋の湯口等の開口作業やノズルの洗浄作業等を行
うときは、ホース等を介してボンベから酸素が送給され
るランスパイプホルダーに、ランスパイプの基端部分を
装着し、ランスパイプホルダーから供給されてランスパ
イプ内を通過する酸素に、ランスパイプの先端部分を晒
しなからこれを燃焼、反応させ、この燃焼、反応熱等を
利用して、溶鉱（鋼）炉や電気炉や取鍋の湯口等を開口
していた。

（発明が解決しようとする課題） ところか、溶鉱（鋼）炉や電気炉や取鍋の湯口等はラン
スパイプホルタ−より高い位置に設定される場合か多く
、ランスパイプは斜上向き（或いは、上向き）にして使
用される。

そのため、ランスパイプ内に供給される酸素を停止した
ときや、ランスパイプ内に供給される酸素の圧力や流量
か低下したとき等、開口作業中に溶かされた熔−等か熔
湯となってランスパイプ内を通過してランスパイプホル
ダー内に比較的多量に流れ込む虞れかあった。

すると、この熔湯か、ランスパイプ内やホルタ−内で酸
素と燃焼、反応し、ランスパイプやランスパイプホルダ
ーを溶かしたり、或いは、ホルダーを更に通過してゴム
製のホースを溶かして、燃したする虞れかあり、この作
業にはかなりの危険性か伴い、作業者には細心の注意か
要求された。

しかも、このようなランスパイプを使用する作業場所に
あっては、危険で、作業環境か悪いために、その作業を
短時間で完了できるようにする必要かあると共に、作業
をより安全に、より確実に行えるようにする必要かあっ
た。

（課題を解決するための手段） そこで、本発明は、従来存した前述の如き難点等を解消
して、製鉄所や製鋼所等に於ける溶鉱（鋼）炉や電気炉
や取鍋の湯口等の開口作業を安全に且つ確実に完了でき
るようにすへく創出されたもので、具体的には、基端部
分がランスパイプホルダーＨに装着され、先端部分がラ
ンスパイプホルダーＨから供給される酸素に晒されなが
ら燃焼、反応して、熔鉱鋼炉や電気炉や取鍋の湯口等を
開口するランスパイプＰに於いて、ランスパイプＰの中
間部分に、熔湯逃筒体１からなる熔湯退部をランスパイ
プＰに連通ずるよう接続する。そして、ランスパイプＰ
の先端部分から侵入した熔湯か、熔湯逃部内に誘導され
るよう構成する手段を採用した。

また、熔湯逃部内に誘導された溶場か熔湯逃部外に排出
されるようにすべく、熔湯逃筒体１に開口２を設けて熔
湯退部を構成する手段を採用した。

更に、溶場か熔湯逃部内にある程度溜った時に、或いは
、熔湯逃筒体１内に入ったときに、熔湯逃部外に自動的
に排出されるようにすべく、熔湯逃筒体１に設けた開口
２部分に、低融点物質、或いは、適宜燃焼物質からなる
閉塞材３を充填し、熔湯逃筒体１の開口２部分を閉塞せ
しめた熔湯退部を構成する手段を採用した。

そして、比較的多量の熔湯を熔湯逃部内に誘導テキるよ
うにすべく、ランスパイプＰの中間部分に、熔湯退部を
複数設ける手段を採用した。

それから、熔湯が熔湯逃筒体１内にある程度溜った時に
、或いは、熔湯逃筒体１内に入ったときに、熔湯逃筒体
１外に自動的に排出されるようにすべく、熔湯逃筒体１
の一部を、熔湯の熱によって熔融されて開口可能となる
よう肉薄に形成する手段を採用した。

（作用） しかして、請求項１記載の溶場逃付きランスパイプＰに
あっては、湯口等の開口作業中に溶かされた溶鋼等から
なる熔湯は、ランスパイプＰ先端部分からランスパイプ
Ｐ内に侵入し、ランスパイプＰの中間部分に設けた熔湯
逃筒体１の上端開口部分から酸素の流路とはならない熔
湯逃筒体１内に誘導されて、熔湯逃部内に収容（或いは
、排出）される。

更に、請求項２記載の熔湯逃けきランスパイプＰにあっ
ては、ランスパイプＰ内から熔湯逃筒体１内に誘導され
た熔湯は、熔湯逃筒体１内を下端に向って移動し、開口
２から熔湯逃筒体１外に順次排出される。

また、請求項３記載の熔湯逃けきランスパイプＰにあっ
ては、ランスパイプＰ内から酸素の流路とはならない熔
湯逃筒体１内に誘導された熔湯は、熔湯逃筒体１内を下
端に向って移動し、この熔湯が熔湯逃筒体１内にある程
度溜った時に、或いは、熔湯が熔湯逃筒体ｌ内に入った
時に、熔湯の熱により、適宜低融点物質、或いは、適宜
燃焼物質からなる閉塞材３が熔融、或いは、燃焼し、開
口２の閉塞状態が開放されて、熔湯か熔湯逃筒体１外に
排出される。

そして、請求項４記載の熔湯逃けきランスパイプＰにあ
っては、湯口等の開口作業中に溶かされた溶鋼等からな
る熔湯は、ランスパイプＰ先端部分からランスパイプＰ
内に侵入し、ランスパイプＰ先端部分に一番近い位置に
設けた熔湯逃筒体１内に収容（或いは、排出）され、こ
れに収容（或いは、排出）しきれない熔湯か、次の熔湯
逃筒体１内に順次流れ込む。

それから、請求項５記載のランスパイプＰにあっては、
熔湯逃筒体１の肉薄部分は、熔湯が熔湯逃筒体１内にあ
る程度溜った時に（或いは、熔湯が熔湯逃筒体１内に入
った時に）、熔湯の熱により熔融して、熔湯逃筒体１に
開口２部分がてき、熔湯を熔湯逃筒体１外に排出する。

（実施例） 以下、本発明を図示例について説明する。

本発明の熔湯逃けきランスパイプは、その基端部分かラ
ンスパイプホルタ−Ｈのパイプ取付部Ｈ１に装着され、
酸素ホンへ２１からホース２ｏを介してホルダーＨに供
給される酸素か、その内部を通過し、その先端部分か酸
素に晒されながら燃焼、反応して、熔鉱鋼炉や電気炉や
取鍋２２の湯口等を開口できるように形成されたもので
、しかも、ランスパイプＰの中間部分には、熔湯逃筒体
１からなる熔湯退部をランスパイプＰに連通ずるよう接
続して、ランスパイプＰの先端部分から侵入した熔湯か
熔湯逃部内に誘導されるよう構成されている。

すなわち、第２図に示すような熔湯逃けきランスパイプ
にあっては、略鉛直方向に配置されるパイプＰ１と、略
水平方向に配置されるパイプＰ１とを連通ずるように略
横向きＴ字状のパイプ接続体Ｐ２て略直角に接続してな
るランスパイプＰを形成し、このランスパイプＰのパイ
プ接続体Ｐ２下部に、熔湯逃筒体１を下方に向って突出
させるように装着すると共に、ランスパイプＰの略鉛直
方向に配置されるパイプＰ１に一直線状に連通ずるよう
に装着して構成し、更に、熔湯逃筒体１の下部に開口２
を設けると共に、この開口２部分に、低融点物質からな
る閉塞材３を充填して、熔湯逃筒体１の開口２部分を閉
塞せしめて構成されている。

また、第３図に示すような熔湯逃けきランスパイプにあ
っては、第２図に示すような熔湯逃けきランスパイプの
略水平方向に配置されるパイプＰ１の途中に、略Ｔ字状
のパイプ接続体Ｐ２を介装すると共に、このパイプ接続
体Ｐ２の下部に、熔湯逃筒体５を下方に向って突出させ
るように装着すると共に、ランスパイプＰに連通ずるよ
うに装着して構成し、更に、この熔湯逃筒体５の下部に
開口６を設けて構成されている。すなわち、この熔湯逃
けきランスパイプは、ランスパイプＰの中間部分に、熔
湯退部を二か所設け、この内ランスパイプＰ先端寄りの
熔湯退部を、閉塞材３て開口２が閉塞された熔湯逃筒体
１て構成し、他の熔湯退部を、開口６が閉塞材３て閉塞
されない熔湯逃筒体５て構成されている。

更に、第４図に示すような溶場逃付きランスパイプにあ
っては、略斜上向きに配置されるパイプＰ１と、略斜上
向きに配置されるパイプＰ１とを連通ずるように略二股
状のパイプ接続体Ｐ２て略−直線状に接続してなるラン
スパイプＰを形成し、このランスパイプＰのパイプ接続
体Ｐ２下部に、熔湯逃筒体１を、下方に向って突出させ
るように装着すると共に、ランスパイプＰに連通するよ
うに装着して構成し、しかも、熔湯逃筒体１の下部に開
口２を設けると共に、この開口２部分に、低融点物質、
或いは、適宜燃焼物質からなる閉塞材３を充填して、熔
湯逃筒体１の開口２部分を閉塞せしめて構成されている
。

尚、ランスパイプホルダーＨは、その先端部分にランス
パイプＰの基端部分を装着自在なパイプ取付部Ｈ１が形
成され、その基端部分にボンへ２１に接続されたホース
２０が装着されている。しかも、パイプ取付部Ｈ１は、
ランスパイプＰが挿通可能なパイプ貫通孔を備えた、例
えば、適宜ゴム製の略短円筒状パツキン１１と、同しく
パイプ貫通孔を備えた緊締体１０とを有し、パツキン１
１かパイプ取付部Ｈ１に内装され、緊締体１０かパツキ
ン１１を周心方向に於いて圧迫可能となるようにホルダ
ーＨ前部に螺着されている。すなわち、緊締体１０を回
転せしめることにより、緊締体１０を螺進させてパツキ
ン１１を圧迫、変形せしめ、パツキン１１のパイプ貫通
孔内周面でランスパイプＰ外周面を緊締して、ランスパ
イプＰを固定できるように形成されている。尚、パツキ
ン１１は、ゴム製以外のもの（例えば、適宜合成樹脂材
や、比較的軟質な適宜金属材等）で構成しても良い。図
中１２は、ホンへ２１からの酸素の供給及びその流量を
調整自在なバルブである。

ところて、前記熔湯逃筒体１は、例えば、ランスパイプ
ＰやホルダーＨ等と同一の金属材料や、その他の適宜金
属材料や、耐熱性を有するセラミック材等によって形成
され、しかも、熔湯逃筒体１の開口２の開口方向か作業
者かわに向わないように、下方や、或いは、斜下向き前
方に向って開口するよう形成されている。

そして、開口２部分には、必要に応じて適宜低融点物質
、或いは、適宜燃焼物質からなる閉塞材３を充填して、
熔湯逃筒体１の開口２部分を閉塞する。すなわち、例え
ば、亜鉛や、鉛や、半田や、適宜合成樹脂材や、その他
の適宜低融点物質（或いは、燃焼性物質）からなる閉塞
材３を充填せしめて、ランスパイプＰ内に流れ込んて熔
湯逃筒体１内に収容された熔湯を、その熱で、閉塞材３
か熔融されるまて、熔湯逃筒体１内に溜めておけるよう
形成しである。

また、開口２の閉塞手段としては、開口２より若干小さ
な適宜材質の蓋体て開口２を塞ぐと共に、これを、例え
ば、低融点物質である半田等によって開口２部分に固定
したものでも良い。しかも、この閉塞された開口２は、
熔湯逃筒体１の下端部分だけてなく、その周壁部分の適
宜位置に適数（１乃至複数）設けることもてきる。

尚、熔湯逃筒体１は、その一部（１乃至複数箇所）を肉
薄に形成せしめておき、収容された熔湯の熱によってこ
の部分か熔融して、開口するように形成しておく二きも
てきる。更に、溶場逃筒体１は、熔湯を熔湯逃筒体１内
にいつまでも溜めておけるように、熔湯逃筒体１の下端
部分を完全に閉塞して形成しても良い。また、熔湯逃筒
体１は、その下端部分を単に開口せしめたたけのもの（
開口２．６を設けただけのもの）でも良いし、或いは、
開口２，６の上方位置に、適数（」乃至複数）の排出孔
を適宜位置に設けたものでも良いし、熔湯逃筒体１自体
を、二股状や三股状に形成したり、長手方向に分割自在
となるように形成したものであっても良く、その形状、
寸法を含めて、適宜自由に設定できるものである。ただ
し、熔湯逃筒体ｌから熔湯が排出されるように形成した
ものにあっては、作業者を保護する上で、熔湯が作業者
にかからないようにその排出向きを考慮しなければなら
ない。

更に、ランスパイプＰは、図示例のように複数のパイプ
Ｐ１とパイプ接続体Ｐ２とを適宜組合せて構成したもの
でも良いし、図示は省略したが、複数のパイプＰ１を溶
接手段によって接続したものでも良いし、パイプＰ１を
適宜折曲形成したものでも良い。しかも、パイプ接続体
Ｐ２は、パイプＰ１を比較的容易に着脱できるような構
成としたものであっても良く、その他、適宜自由に設定
できる。

ところで、熔湯逃けきランスパイプの具体的構成、ラン
スパイプＰの具体的構成、形状、寸法、材質、熔湯逃筒
体１の具体的構成、形状、寸法、材質、ランスパイプＰ
への配設位置、数、開口２の有無、具体的配設位置、閉
塞材３の有無、具体的充填手段、材質等は、図示例等に
限定されることなく適宜自由に設定できるものである。

本発明の熔湯逃けきランスパイプＨは前述の如く構成さ
れ、次に、その使用例について説明すると、先ず、第１
図及び第２図に示す熔湯逃けきランスパイプにあっては
、全体が略し字状となるように形成したランスパイプＰ
の基端部分を略水平状態に配置されるランスパイプホル
ダーＨのパイプ取付部Ｈ１に装着し、バルブ１２を操作
してボンベ２１からの酸素を、ホース２０、ホルダーＨ
を経てランスパイプＰ内に供給し、上方に位置するラン
スパイプＰ先端部分を酸素に晒しなからこれを燃焼反応
させ、この燃焼反応熱等を利用して、高い位置にある溶
鉱（鋼）炉や電気炉や取鍋２２等の湯口の開口作業等を
行う。

そして、ランスパイプＰ内に供給される酸素を停止した
ときや、ランスパイプＰ内に供給される酸素の圧力や流
量か低下したときには、開口作業中に溶かされた溶鋼等
が熔湯となって先端部分からランスパイプＰ内に流れ込
み、この熔湯か熔湯逃筒体１内に流れ込む。それから、
熔湯逃筒体１内に収容された熔湯は、閉塞材３を溶かし
て（或いは、燃焼させて）、熔湯逃筒体］の開口２部分
を開口せしめ、この開口２部分から熔湯逃筒体１外に排
出される。

尚、熔湯逃筒体１の一部を肉薄に形成した場合は、この
薄肉部分が熔湯の熱によって熔融されて開口し、この開
口から熔湯か排出される。また、閉塞材３を設けていな
い場合は、熔湯逃筒体１の開口２からそのまま排出され
、開口２を設けていない場合は、熔湯逃筒体１内に溜っ
た状態となる。

また、第３図に示す熔湯逃けきランスパイプにあっては
、前述と同様に、高い位置にある溶鉱（鋼）炉や電気炉
や取鍋２２等の湯口の開口作業等を行い、そして、前述
と同様に、開口作業中に溶かされた溶鋼等か熔湯となっ
て先端部分からランスパイプＰ内に流れ込むと、この熔
湯か熔湯逃筒体１内に収容される。それから、熔湯逃筒
体１内に収容された熔湯は、閉塞材３を溶かして（或い
は、燃焼させて）、熔湯逃筒体１の開口２部分を開口せ
しめ、この開口２部分から熔湯逃筒体１外に排出される
。尚、熔湯逃筒体１内に収容（排出）しきれなかった熔
湯は、パイプＰ１を経て次の熔湯逃筒体５内に流れ込み
、開口６から溶場逃筒体５外に排出される。ところで、
熔湯逃筒体５の開口６は、閉塞材３て閉塞しておくこと
もてきる。

更に、第４図に示す熔湯逃けきランスパイプにあっては
、ランスパイプＰを斜上向きにして高い位置にある溶鉱
（鋼）炉や電気炉や取鍋２２等の底部側面部分に湯口の
開口作業等を行い、そして、前述と同様に、開口作業中
に溶かされた溶鋼等か熔湯となって先端部分からランス
パイプＰ内に流れ込むと、この熔湯か熔湯逃筒体１内に
収容される。それから、熔湯逃筒体１内に収容された熔
湯は、閉塞材３を溶かして（或いは、燃焼させて）、熔
湯逃筒体１開口２部分を開口せしめ、この開口２部分か
ら熔湯逃筒体１外に排出される。

（発明の効果） 従って、請求項１記載の熔湯逃けきランスパイプによれ
ば、ランスパイプＰより高い位置にある溶鉱（鋼）炉や
電気炉や取鍋２２等の湯口を開口すべく、ランスパイプ
Ｐを上向きにして使用する場合に、開口作業中に溶かさ
れた溶鋼等が熔湯となってランスパイプＰ内に流れ込ん
だとしても、この熔湯は、熔湯逃筒体１の上端開口部分
から熔湯逃筒体１内に確実に収容されるようになり、熔
湯がランスパイプＰやホルダーＨを溶かしたり、ホース
２０を溶かして燃したりすることがなくなり、開口作業
か安全に行えるようになる。しかも、熔湯逃筒体１内は
、酸素の流路とはならないため、熔湯逃筒体１内に収容
された熔湯か激しく燃焼、反応するようなこともない。

更に、比較的構成か簡素で、量産に適し、安価に提供で
き、この種のランスパイプＰとしては、非常に経済的な
ものとなる。そして、ホルダーＨを損傷することかなく
なり、熔湯逃けきランスパイプのホルダーＨへの交換作
業たけて、次の開口作業か行えるので、作業にかかるコ
ストの低減か図れるようになる。

また、請求項２記載の溶場追付きランスパイプによれば
、開口２から熔湯逃筒体１外に熔湯を順次排出でき、ラ
ンスパイプＰ内に流れ込んできた比較的多量の熔湯を確
実に処理できるようになり、非常に安全性の高いものと
なる。

更に、請求項３記載の熔湯逃けきランスパイプによれば
、熔湯か熔湯逃筒体１内にある程度溜った時に、熔湯の
熱により閉塞材３を熔融、或いは、燃焼せしめて、熔湯
逃筒体１の開口２部分を開口でき、この開口２部分から
熔湯を熔湯逃筒体１外に確実に排出てきるようになる。

すなわち、溶鉱（鋼）炉や電気炉や取鍋２２等の湯口の
開口作業等がかなり進行するまでは、ボンベ２１から供
給される酸素を無駄なくランスパイプＰ先端部分から噴
出させることかできるようになり、効率的で且つ安全な
開口作業が実施できるようになる。しかも、熔湯逃筒体
１内は、酸素の流路とはならないため、熔湯逃筒体１内
に収容された熔湯か激しく燃焼、反応するようなことも
なく、作業にかかるコストの低減も図れるようになる。

そして、請求項４記載の熔湯追付きランスパイプによれ
ば、湯口等の開口作業中に溶かされた溶鋼等からなる熔
湯か比較的多量にランスパイプＰ先端部分からランスパ
イプＰ内に侵入したときでも、ランスパイプＰ先端部分
に一番近い位置に設けた熔湯逃筒体１から順々に収容（
或いは、排出）でき、かなり多量の熔湯を処理できるよ
うになり、収容（或いは、排出）しきれない熔湯かホル
ダーＨに到達するようなことかなくなり、より安全性の
高いものとなる。

それから、請求項５言己載の熔湯追付きランスパイプに
よれば、肉薄に形成した熔湯逃筒体１の一部が、熔湯の
熱により熔融されて開口し、この開口部分から熔湯を熔
湯逃筒体１外に確実に排出できるようになる。すなわち
、溶鉱（鋼）炉や電気炉や取鍋２２等の湯口の開口作業
等がかなり進行するまでは、ホンへ２１から供給される
酸素を無駄なくランスパイプＰ先端部分から噴出させる
ことができるようになり、効率的で且つ安全な開口作業
か実施できるようになる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明を例示するもので、第１図は使用状態を示
す概略図、第２図は熔湯追付きランスパイプの一部省略
縦断正面図、第３図は他の熔湯追付きランスパイプの一
部省略縦断正面図、第４図は他の熔湯追付きランスパイ
プの一部省略縦断正面図である。 Ｐ・・・ランスパイプ、Ｐｌ・・パイプ、Ｐ２・・パイ
プ接続体、 １・・熔湯逃筒体、２・・・開口、３・・・閉塞材、５
・・熔湯逃筒体、６・・・開口、 Ｈ・・・ホルダー、Ｈｌ・・・パイプ取付部、１０・・
緊締体、１１・・・パツキン、１２・・・バルブ、２０
・・・ホース、２１・・・ホンへ、２２・・・取鍋。 特　　許　　出　　願　　人 ファイアーランス工業株式会社 第１　凶 必２　図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、基端部分がランスパイプホルダーに装着され、先端
   部分がランスパイプホルダーから供給される酸素に晒さ
   れながら燃焼、反応して、熔鉱鋼炉や電気炉や取鍋の湯
   口等を開口するランスパイプに於いて、ランスパイプの
   中間部分に、熔湯逃筒体からなる熔湯逃部をランスパイ
   プに連通するよう接続し、ランスパイプの先端部分から
   侵入した熔湯が熔湯逃部内に誘導されるよう構成したこ
   とを特徴とする熔湯逃付きランスパイプ。 ２、熔湯逃部を、熔湯逃筒体に開口を設けて構成した請
   求項１記載の熔湯逃付きランスパイプ。 ３、熔湯逃部を、熔湯逃筒体に設けた開口部分に、低融
   点物質、或いは、適宜燃焼物質からなる閉塞材を充填し
   、熔湯逃筒体の開口部分を閉塞せしめて構成した請求項
   １記載の熔湯逃付きランスパイプ。 ４、ランスパイプの中間部分に、熔湯逃部を複数設けた
   請求項１記載の熔湯逃付きランスパイプ。 ５、熔湯逃筒体の一部を、熔融されて開口可能となるよ
   う肉薄に形成した請求項１または請求項４記載の熔湯逃
   付きランスパイプ。