JPH0419301A - 蒸気タービンロータシャフトのジャーナル部の肉盛り方法 - Google Patents

蒸気タービンロータシャフトのジャーナル部の肉盛り方法

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JPH0419301A
JPH0419301A JP12395790A JP12395790A JPH0419301A JP H0419301 A JPH0419301 A JP H0419301A JP 12395790 A JP12395790 A JP 12395790A JP 12395790 A JP12395790 A JP 12395790A JP H0419301 A JPH0419301 A JP H0419301A
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JP
Japan
Prior art keywords
rotor shaft
base material
steel
intermediate layer
heat treatment
Prior art date
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Pending
Application number
JP12395790A
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English (en)
Inventor
Satoru Asai
知 浅井
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は、蒸気タービンのロータシャフトのジャーナル
部にゴーリング対策として施す肉盛り方法に関する。
(従来の技術) 従来、蒸気タービンのロータシャフトの端部には、発電
機側シャフトと連結する為に、カップリングが焼嵌めに
よって接合されている。
近年、ロータシャフトには耐熱性がありクリープ強度、
靭性などの点で優れた機械的性質を示す12%クロム鋼
が使用されている。しかし、この12%クロム鋼を材質
とするロータシャフトの場合、軸受は特性が悪く、その
ジャーナル部で軸受けを損傷し易い欠点がある。このた
め、従来は、軸受は特性に優れた性質の低合金鋼を材質
とするスリーブを焼き嵌めすることにより、改善を図っ
ている。
ところで、焼き嵌めではなくカップリング部をロータシ
ャフト本体と一体構造とすることが、フレッティング疲
労などに起因する亀裂発生防止の観点から有利である。
そこで、例えば、第4図に示されるように、口−タシャ
フト1のジャーナル部2を低合金鋼3で肉盛り溶接によ
って盛り上げた構造のものが提案されている(特開昭5
5−16744号公報参照)。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記のようにロータシャフトのジャーナ
ル部に低合金鋼を肉盛り溶接する場合には、次のような
問題がある。すなわち、12%クロム鋼は、低合金鋼に
比べ、熱膨脹係数が小さいため、ロータシャフト母材に
生じた溶接熱影響部の硬化層の焼戻しを目的として行う
溶接後の焼鈍熱処理工程において、その熱膨脹係数の差
によって肉盛り溶接部に大きな引張残留応力が発生する
第3図は、ジャーナル部に低合金鋼を肉盛りしたロータ
シャフトにおいて、低合金鋼の肉盛り溶接金属と12%
クロム鋼の母材に生じた残留応力の分布について、肉盛
り溶接した後熱処理を施していないもの(第3図(a)
) 、熱処理してその昇温した状態を保持したもの(第
3図(b)) 、室温まで焼鈍まし処理をしたもの(第
3図(C))の夫々を模式的に示した図である。第3図
(a)に示されるように、肉盛り溶接をしたロータシャ
フトでは、引張残留応力が低合金鋼の肉盛り溶接金属と
12%クロム鋼の母材の境界部で最大となり、熱影響部
では残留応力が圧縮応力に転じるような応力分布を示す
。通常、引張残留応力は、最大で約30〜40kg f
 / ram 2のレベルの値となり、ロータシャフト
の疲労強度を大きく劣化させるという問題がある。
一方、このような引張残留応力は、第3図(b)、(C
)に示されるように、熱処理の冷却過程において生ずる
ため、熱処理温度を上昇させても応力の除去は達成でき
ない。また、熱処理冷却工程でその熱膨張差に応じて肉
盛り溶接金属の温度を母材の12%クロム鋼よりも低く
保つ方法が考えられるが、その温度コントロールが困難
であり、実際上適用は困難である。
そこで、本発明は、上記従来技術の有する問題点を解消
し、引張残留応力を低く抑制して、12%クロム鋼を材
質とするロータシャフトのジャーナル部に肉盛りするこ
とのできる肉盛り方法を提供することを目的とする。
〔発明の構成〕
(課題を解決するだめの手段) 上記目的を達成するために、本発明は、12%クロム鋼
を主成分としかつ母材に較べ低い耐力の溶接金属を中間
層として予めジャーナル部に溶着しておき、この中間層
の表面に低合金鋼を肉盛りした後、焼鈍し処理を施すこ
とを特徴とするものである。
(作 用) 中間層のクロム鋼溶接金属は母材の12%クロム鋼とほ
ぼ同様の熱膨脹係数であり、低合金鋼の肉盛り溶接後の
焼鈍処理工程では熱膨脹係数の差によって熱応力が生ず
る。しかし、熱応力は中間層のクロム鋼溶接金属が塑性
変形されやすいことからこれに吸収され、従って、低合
金鋼に生じる引張残留応力の大きさを低減することがで
きる。
そして、肉盛り部との境界の母材側では、抑制された引
張残留応力にバランスする圧縮応力が発生するだけであ
り、ロータシャフト本体に作用する引張残留応力の影響
が少なくなる。
また、低合金鋼と母材との間に、母材と組成の近い中間
層が介在しているので、クロム含有量の相違によるクロ
ム低下層の発生並びに炭素の移動による脆化層の発生が
抑制される。
(実施例) 以下、本発明の一実施例について添付の図面を参照して
説明する。
第1図は、本発明方法によって肉盛りしたロータシャフ
トを示した図である。符号1は、12%クロム鋼を母材
とする蒸気タービンのロータシャフトを示している。先
ず、このロータシャフト1のジャーナル部2には、12
%クロム鋼を主成分とする溶接金属であって、その耐力
が母材の12%クロム鋼に較べて低い低強度クロム鋼の
中間層4を溶着し、さらにこの中間層4の表面に低合金
鋼3を肉盛り溶接している。
この実施例では、中間層4を被覆アーク溶接によって約
5〜6+amの肉厚で重ねて2層肉盛りし、その表面に
約10〜15關の厚さに低合金鋼3をサブマージアーク
溶接によって肉盛りしている。
第1表は、本実施例で用いたロータシャフト1の母材の
12%クロム鋼、中間層4の低強度クロム鋼溶接金属、
低合金鋼3の夫々の組成成分および機械的性質を示した
ものである。中間層4には、母材の12%クロム鋼に較
べて耐力が低くしかも延性の大きな低強度クロム鋼溶接
金属を用いている。
肉盛り溶接した後は、熱処理炉中において、ロータシャ
フト1に焼鈍まし処理を施す。この場合、焼き鈍まし温
度としては、母材の12%クロム鋼の強度低下を防ぐた
め、この母材についての焼鈍まし温度650℃よりも3
0℃低い620℃の温度で20時間焼鈍まし処理を実施
している。この範囲の焼鈍まし温度でも肉盛り溶接によ
る熱の影響を受けた母材の硬化層から応力を除去するこ
とは可能である。
以上のようにして、ロータシャフト1のジャーナル部2
に肉盛り溶接した部分をコアドリル法並びに歪みゲージ
法によってその表面および肉厚半径方向の残留応力を測
定した結果を第2図に示す。
第2図からは、肉盛りされた低合金鋼3において発生し
た熱応力は、中間層4を形成する低強度クロム鋼の塑性
変形によって吸収され、引張残留応力が10〜15kg
f/u+2程度に低減されていることがわかる。また、
12%クロム鋼を材質とする母材との境界では、圧縮の
残留応力となっており、従来、母材と肉盛り溶接金属層
との境界で引張残留応力が最大となり約30〜40kg
f’ /mu2程度であったことに較べると、熱膨脹係
数の差に伴って生ずる引張残留応力は、十分低減されて
いる。
このように、中間層4して、低耐力でありかつ高延性の
クロム鋼溶接金属を肉盛りすることによって、ロータシ
ャフトの母材と低合金鋼肉盛溶接金属との熱膨脹係数の
差に起因する残留応力を低減することが可能となる。
〔発明の効果〕
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、12
%クロム鋼を母材とするロータシャフトのジャーナル部
に12%クロム鋼に較べ熱膨脹係数の大きい耐コーリン
グ用の低合金鋼を肉盛り溶接しても、溶接後の焼鈍熱処
理工程で生ずる残留応力を低減することができるので、
ロータシャフトのカップリングを一体構造としてその強
度を格段に強化することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によって肉盛りしたロータシャフトの要
部拡大断面図、第2図はロータシャフトの肉盛り部の残
留応力の測定結果を表した図、第3図はロータシャフト
に従来の方法によって肉盛りしたときの残留応力の発生
状態を模式的に表した図、第4図は従来の方法によって
肉盛りしたロータシャフトの要部拡大断面図である。 1・・・ロータシャフト、2・・・ジャーナル部、3・
・・低合金鋼、4・・・中間層。 竿1 図 残留応力 (kgヂ/mm2) 第2図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 12%クロム鋼を材質とする蒸気タービンロータシャフ
    トのジャーナル部に低合金鋼の肉盛り溶接層を形成する
    方法において、12%クロム鋼を主成分としかつ母材に
    較べ低い耐力の溶接金属を中間層として予めジャーナル
    部に溶着しておき、この中間層の表面に低合金鋼を肉盛
    りした後、焼鈍し処理を施すことを特徴とする蒸気ター
    ビンロータシャフトのジャーナル部の肉盛り方法。
JP12395790A 1990-05-14 1990-05-14 蒸気タービンロータシャフトのジャーナル部の肉盛り方法 Pending JPH0419301A (ja)

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JP12395790A JPH0419301A (ja) 1990-05-14 1990-05-14 蒸気タービンロータシャフトのジャーナル部の肉盛り方法

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ID=14873531

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JP12395790A Pending JPH0419301A (ja) 1990-05-14 1990-05-14 蒸気タービンロータシャフトのジャーナル部の肉盛り方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06272503A (ja) * 1993-03-17 1994-09-27 Japan Steel Works Ltd:The 5〜13%Cr系タービンロータ及び該ロータジャーナル部の肉盛溶接方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH06272503A (ja) * 1993-03-17 1994-09-27 Japan Steel Works Ltd:The 5〜13%Cr系タービンロータ及び該ロータジャーナル部の肉盛溶接方法

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