JPH0419227A - 電子制御式差動制限装置を備えたリヤデフ - Google Patents

電子制御式差動制限装置を備えたリヤデフ

Info

Publication number
JPH0419227A
JPH0419227A JP12467390A JP12467390A JPH0419227A JP H0419227 A JPH0419227 A JP H0419227A JP 12467390 A JP12467390 A JP 12467390A JP 12467390 A JP12467390 A JP 12467390A JP H0419227 A JPH0419227 A JP H0419227A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
differential
orifice
vehicle
sensor
opening area
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP12467390A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaki Goto
正樹 後藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp filed Critical Mitsubishi Motors Corp
Priority to JP12467390A priority Critical patent/JPH0419227A/ja
Publication of JPH0419227A publication Critical patent/JPH0419227A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Retarders (AREA)
  • Motor Power Transmission Devices (AREA)
  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、電子制御式差動制限装置を備えたリヤデフに
関する。
(従来の技術及び解決すべき課題) 車両のブレーキ操作の過程において車輪がロックするこ
とを防止する安全機構としてアンチスキッドブレーキ装
置(以下単にrABsJという)がある。これは、車輪
速センサにより車輪のロックを検出し、その検出信号に
より電子制御装置のコンピュータが油圧を制御し、一定
の力でブレーキペダルを踏み込んでも、ブレーキを数回
に分けて踏み込むポンピングブレーキと同じ操作を自動
的に行なうように構成された装置である。この装置には
後輪に働くものと四輪夫々に働くものとがある。
ところで、路面が凍結していたり或いは降雪等により路
面の摩擦が小さい低μ路で、車両が停止している状態か
ら発進する場合、或いは悪路から脱出する場合には高い
トルクを付与することが必要である。このとき、片側の
車輪が空転すると他側の車輪にもトルクが伝わらなくな
るためにデフ装置の差動を制限して空転しない他側の車
輪のトルクにより発進する必要がある。
そこで、ディファレンンヤルギャに摩擦式多板クラッチ
を使用した差動制限装置を設け、上述のようなスリップ
か発生した時にその差動を制限するようにしている。
ところか、ABSを装備した四輪駆動車のりャディファ
レンノヤルキャ(以下単に「リヤデフ」という)の差動
制限装置に摩擦式多板クラッチを使用した場合、当該摩
擦式多板クラッチはオン・オフの作動が極めて速いため
に差動制限)・ルクか急激に立上り、この結果、車輪が
急激にロックされて車体への衝撃が大きく、しかも、こ
のときにステアリングの舵角が太きいと、駆動系に与え
るダメージが大きいという問題があり、従って、このよ
うな条件においては差動制限を小さくすることが望まし
い。
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、リヤデフの
差動制限トルクを最小値から最大値まで付加する場合に
緩やかに付加して車体に加わるショックを少なくし、且
つステアリング舵角が所定角を超えているときには差動
制限トルクを小さくするようにした電子制御式差動制限
装置を備えたリヤデフを提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために本発明によれば、入力せるト
ルクを車両の左右後輪に分配して伝達するリヤデフの左
右の駆動軸間に介在され、左右両輪の回転数差に応じた
圧を立てる油圧ポンプと、該油圧ポンプの吐出口と吸入
口との間の油路に介在されオリフィスの開口面積を制御
可能な制御機構とを有し、前記リヤデフの差動を制限す
る差動制限トルクを可変可能な差動制限装置と、前記制
御機構を駆動して前記オリフィスの開口面積を制御する
アクチュエータと、車両のブレーキの作動を検出するブ
レーキセンサと、車速を検出する車速センサと、左右の
後輪の車輪速を夫々検出する車輪速センサと、前記車両
の変速段を検出する変速段センサと、ステアリング舵角
を検出する舵角センサと、前記各センサからの信号を取
り込んで前記アクチュエータを駆動し、ブレーキ作動時
には前記オリフィスの開口面積を最大にして前記差動制
限トルクを最小にし、ブレーキが解除状態にあり、車速
が所定車速以下で変速段が低速又は後退位置にあり、左
右の後輪の回転数差か所定値を超え且つステアリング舵
角が所定角以下の時に前記オリフィスの開口面積を最小
にして前記差動制限トルクを最大にし、前記ステアリン
グ舵角が所定角以上のときには前記差動制限トルクを最
大よりも小さい適宜の大きさに制御する電子制御装置と
を備えた構成としたものである。
(作用) 電子制御装置は、各センサからの信号を取り込み、ブレ
ーキ作動信号が入力されたとき(ABS作動時)にはア
クチュエータによりリヤデフの差動制限装置の制御機構
を駆動してオリフィスの開口面積を最大にする。この結
果、油圧ポンプの吐出圧が低下して差動制限トルクが最
小となり、リヤデフの差動制限か解除される。
また、電子制御装置は、ブレーキか解除状態にあり、車
速か所定車速以下で、しかも、変速段が低速又は後退位
置にあり、左右の後輪の回転数差が所定値を超え且つス
テアリング舵角が所定角以下の時には前記アクチュエー
タを駆動して前記オリフィスの開口面積を最小にする。
この結果、前記油圧ポンプの吐出圧か最大となり、差動
制限トルクか最大となる。このときオリフィスの作用に
より油圧ポンプの吐出圧は緩やかに変化し、これに伴い
リヤデフの差動制限トルクは最大値まで緩やかに変化す
る。この結果、低μ路で車両が停止している状態から発
進し又は悪路から脱出する際の車体へのショックが大幅
に低減される。
更に、電子制御装置は、ブレーキが解除状態にあり、車
速か所定車速以下で、しかも、変速段が低速又は後退位
置にあり、左右の後輪の回転数差が所定値を超え且つス
テアリング舵角が所定角以上の時には前記アクチュエー
タを駆動して差動制限トルクを最大値よりも小さい適宜
の大きさにする。これにより駆動系に与えるダメージを
小さくすることが可能となる。
(実施例) 以下本発明の一実施例を添付図面に基づいて詳述する。
第1図は本発明に係る差動制限装置(HCUHydra
ulic  Coupling Unit)を備えたリ
ヤデフを示し、リヤデフ1は、ディファレンシャルケー
ス(以下、単に「ケース」という)2にリングギヤ(減
速大歯車)3か嵌合装着され、これらのケース2及びリ
ングギヤ3は、カバー4と一体にボルト5により固定さ
れている。そして、ケース2には差動装置6と、差動制
限装置7及び当該差動制限装置7のトルク特性を制御す
る制御機構8とが収納されている。
差動装置6は、両端がケース2に固定されたシャフト1
0に回転可能に軸支された2個のディファレンシャルピ
ニオン(以下、単に「ピニオン」という)11.11と
、これらのピニオン11.11に噛合するディファレン
シャルサイドギヤ(以下、単に「サイドギヤ」という)
12.13とにより構成されており、各サイドギヤ12
.13の軸孔には夫々出力軸14.15の各一端がスプ
ライン嵌合により結合されている。そして、一方の出力
軸14は、例えば、車両の後輪右側の駆動軸とされ、他
方の出力軸15の他端には左側の駆動軸16の一端がス
プライン嵌合により結合されている。
差動制限装置7は、油圧ポンプ例えば、ベーンポンプに
より構成(以下「ベーンポンプ7」という)されており
、カムリング20及び該カムリング20の両端を閉塞す
る端板21.22は、カバー4にボルト9により一体的
に共線固定されている。カムリンク20は、第2図に示
すように内周面にポンプ室(カム部)20aが周方向に
等間隔て、且つ軸方向に沿って複数例えば、3室形成さ
れている。
一方の端板21の内面には第3図に示すようにカムリン
グ20の各ポンプ室20aと対応して円弧状の溝21a
が設けられており、これらの溝21aの周方向の両端に
は第2図に示すように吸入吐出口21b、21cか設け
られている。端板21の周面には吸入吐出口21bと対
応する位置に半径方向に通路21dか穿設されており、
吸入吐出口21bと連通されている。この通路21dは
、更に中央付近の閉塞端において通路21eを介してロ
ータ23の一端面に形成された環状溝23cに臨んで開
口している。そして、この通路2Id内には2個のチエ
ツクバルブ24.25か図示のように配設されている。
一方のチエツクバルブ24は、通路21(Iの周面開口
端即ち、後述する当該ベーンポンプ7とケース2との間
に形成されるオイルタンク35からポンプ室20aの方
向にのみ作動油の流れを許容し、他方のチエツクバルブ
25は、ポンプ室20aからロータ23の環状溝23c
の方向にのみ作動油の流れを許容するようになっている
吸入吐出口21cも第6図に示すように吸入吐出口21
bと同様に構成されている。他の各ポンプ室20aの各
吸入吐出口21b 、21cも同様に構成されている。
このようにして各ポンプ室20aの各吸入吐出口21b
 、21cは、夫々各別にチエツクバルブ24.24°
 (第5図、第6図)を介してオイルタンク35に、チ
エツクバルブ25.25°を介してロータ23の環状溝
23cに連通可能とされている。
他方の端板22の軸孔の内面には第4図に示すように周
方向に環状溝22aか設けられており、当該環状溝22
aは、通路22bを介して当該端板22の内面且つロー
タ23の他端面の環状溝23dに連通されている。この
通路22bは、周方向に沿って適宜の間隔て複数穿設さ
れている。
ロータ23は、軸孔に前記出力軸15が貫通され、且つ
スプライン結合されており当該出力軸15と−体に回転
可能とされている。このロータ23の外周面には、周方
向に所定の間隔で半径方向外方に放射状をなし、且つ軸
方向に沿って複数例えば、10個のスリット23aが形
成されており、各スリット23aの底部23bの両端は
、当該ロータ23の両端面に形成された環状溝23c 
、 23dに連通されている。
そして、これらの各スリット23aにはベーン26が人
出自在に嵌挿されている。各ベーン26は、後述するよ
うにロータ23の一端面の環状溝23cから谷溝23a
の底部23bに圧油が導入されると押し出され、その先
端面がカムリング20の内周面に液密に圧接する。
一方の端板21は、軸孔が穿設されているボスの外周部
をオイルシール27を介してケース2に内嵌され、軸孔
はオイルシール28を介して出力軸15に相対回転可能
に外嵌されている。そして、ケース2、カバー4及び各
オイルシール27.28とベーンポンプ7のハウジング
との間に形成される空間35が当該ベーンポンプのオイ
ルタンクとされ、作動油が充満されている。そして、他
方の端板22の環状溝22aは、ロータ23の環状溝2
3dとオイルタンク35とを連通ずる環状のオリフィス
(以下「オリフィス22a」 という)とされる。
制御機構8は、第1図、第3図及び第4図に示すように
円筒状をなしており、−側がカバー4の軸孔4aと出力
軸15との間の環状溝内に嵌合されている。この制御機
構8は、カバー4の軸孔4aに対して軸方向に摺動可能
に液密に嵌挿されている。
更に、当該制御機構8の先端8aは、外径がテーパ状に
縮径され、且つベーンポンプ7の端板22の軸孔22c
に軸方向に摺動可能に嵌挿され、出力軸15に対しては
相対回転可能にシールを介して液密に外嵌されている。
また、制御機構8の先端8a近傍の端板22の外側位置
には、孔8bが周方向に沿って適宜の間隔で複数穿設さ
れている。そして、端板22と制御機構8のランド8C
との間にはスプリング30が縮設されており、制御機構
8の先端8aがオリフィス22aを開口させる方向に偏
倚力を付与している。
制御機構8は、第1図に示すように他端8dにスリーブ
31が外嵌固定されており、当該スリーブ31は、アク
チュエータ50に連結されている。このアクチュエータ
50は、例えば、電磁式のアクチュエータで、電子制御
装置51から供給される駆動電流により制御されて制御
機構8を軸方向に駆動する。
そして、制御機構8は、軸方向の移動位置に応して先端
8aにより端板22のオリフィス22aの開口面積を全
開状態から全開状態まで連続的に可変させる。即ち、制
御機構8は、アクチュエータ50のソレノイドが消勢さ
れている時にはスプリング30のばね力により図中左方
向に移動してオリフィス22aを全開し、付勢された時
にはスプリング30のばね力に抗して駆動されオリフィ
ス22aを閉塞する。
そして、この制御機構8のストローク即ち、オリフィス
22bの開口面積は、前記アクチュエータ50に供給さ
れる駆動電流により制御される。
ブレーキセンサ52は、例えば(ワットブレーキペダル
(図示せず)に連動して設けられたIJ ミツトスイッ
チで、当該ブレーキペダルが踏み込まれるとスイッチオ
ン、踏み込みか解除されるとスイッチオフとなる。車速
センサ53は、当該車両の車速を検出して対応する車速
信号を出力する。変速段センサ54は、当該車両の変速
装置(図示せず)の変速段、即ち、手動変速装置(M/
T)を備えた車両においては前進1段(IST)と後進
(R)位置を、自動変速装置(A/T)を備えた車両に
おいてはLとR位置とを検出して信号を出力する。
尚、本実施例の車両は、手動変速装置を装備しているも
のとする。
車輪速センサ55は、左右の後輪の速度を夫々検出して
対応する車輪速信号を出力する。また、舵角センサ56
は、当該車両のステアリングシャフトに設けられており
、ステアリング舵角を検出して対応する舵角信号を出力
する。尚、車速センサ53は、当該車両に既に設けられ
ている車速センサからの信号を使用すればよい。また、
車輪速センサ55は、ABS装備の車両には設けられて
おり、従って、これらの車輪速センサからの信号を使用
すればよい。
電子制御装置51は、前記ブレーキセンサ52、車速セ
ンサ53、変速段センサ54、車輪速センサ55及び舵
角センサ56からの各信号を入力して後述するようにリ
ヤデフlの制御機構8を制御する。
このリヤデフ1は、第1図に示すようにディファレンシ
ャルキャリア40に収納され、ベアリング41.42を
介して回転可能に支持される。また、制御機構8は、当
該ディファレンシャルキャリア40にシール44を介し
て相対回転可能に軸支される。
また、リングギヤ3は、ディファレンシャルキャリア4
0に軸支されたドライブシャフト(入力軸)の先端に固
定されたドライブピニオン(共に図示せず)と噛合する
以下に作用を説明する。
先ず、リヤデフ1の作動について説明する。
第1図において、車両の左右輪の回転数差が0即ち、出
力軸15.14の回転数差が0のときには、差動装置6
は作動せず、ベーンポンプ7は、カムリンク20とロー
タ23との回転数差が0となり、当該ベーンポンプ7は
作動しない。
いま、第2図に矢印で示すように左側の車輪速が右側の
車輪速よりも速くなると、左側の出力軸15の回転速度
が右側の出力軸14の回転速度よりも速くなり、差動装
置6が作動する。これに伴いベーンポンプ7は、カムリ
ング20に対してロータ23の回転数が速(なり、両者
間に回転数差が発生してポンプとして機能する。即ち、
ロータ23の回転に伴いカムリング20の各ポンプ室2
0a内にあるベーン26が、これらの各ポンプ室2Oa
内の作動油を圧縮し、ベーン26の回転方向に対して前
側の室が高圧に、後側の室が低圧となる。尚、以下説明
の便宜上第2図に示すベーンポンプ7の下側の1のポン
プ室20aについてその作動を説明する。
第2図のポンプ室20aのベーン26の回転方向に対し
て前側の室20a′の作動油は、圧縮されて第5図に矢
印で示すように吸入吐出口21bから吐出され、チエツ
クバルブ24.25に流れ込み、一方のチエツクバルブ
24を閉弁すると共に他方のチエツクバルブ25を開弁
する。そして、前側の室20a′から吐出された圧油は
、チエツクバルブ25、通路21eを経てロータ23の
一端面の環状溝23c(第3図)に至り、当該環状溝2
3cから各スリット23aの底部23bに流入し、各ベ
ーン26の基端面を押圧して先端面をカムリング20の
内周面に圧接させる。
また、当該環状溝23c内の圧油は、第6図に黒矢印で
示すようにポンプ室20aの後側の室20a”に連通ず
る吸入吐出口21cの通路21gに流入してチエツクバ
ルブ25′ を閉弁する。これによりポンプ室20aの
前側の室20a゛から吐出された圧油が、当該ポンプ室
20aの後側の室20a”及びオイルタンク35に流れ
ることが防止される。
ロータ23の一端面の環状溝23cから各スリット23
aの底部23bに流入した前記圧油は、第4図に矢印で
示すように当該ロータ23の他端面の環状溝23dに至
り、端板22の通路22b、オリフィス22a、制御機
構8と出力軸15との間の環状空間36及び当該制御機
構8の番孔8bを経てオイルタンク35に流出する。こ
の圧油は、オリフィス22aを通過する際に抵抗を受け
、ロータ23の環状溝23dからオイルタンク35に流
出する流量が制限される。
一方、ポンプ室20aの後側の室20a”は低圧となり
、これに伴いオイルタンク35内の作動油が、第6図に
白矢印で示すように端板21の通路21fに流入してチ
エツクバルブ24′ を開弁じ、吸入吐出口21cを経
て当該後側の室20a”に流入する。この後側の室20
a”内に流入した作動油は、ロータ23の回転に伴い次
のベーン26により圧縮される。他の2のポンプ室20
aについても同様である。
このようにしてカムリング20とロータ23との間に回
転数差か発生すると、ポンプ室20aの前側の室20a
°が高圧に、後側の室20”が低圧となり、これら両室
間の圧力差に応じたトルクが出力軸14と15間の差動
即ち、差動装置6の差動を制限するように働く。そして
、このトルク特性は、端板22のオリフィス22aの開
口面積により決まり、このオリフィス22aの開口面積
は、制御機構8の軸方向への移動量(ストローク)によ
り決定される。従って、アクチュエータ50により制御
機構8の移動量を制御することにより前記トルク特性を
可変することができ、車両の運転条件に応じて差動装置
6の差動制限を強い状態から無い状態まで連続的に可変
させることが可能となる。
前述と反対に、出力軸15の回転速度が出力軸14の回
転速度よりも遅くなった場合には、第2図に示すベーン
ポンプ7は、ロータ23がカムリング20に対して反時
計方向に回転することとなり、ポンプ室20aの室20
a”が高圧に、室20a°が低圧となるだけで前述の場
合と全(同様に作動して差動装置6の差動を制限する。
これによりリヤデフlの左右輪の差回転数−差動制限ト
ルクとの関係は第7図に示すように表され、回転数差に
応じて差動制限トルクを、最小値(MIN)〜最大値(
MAX)まで連続的に変化させることができる。
次に、第8図に示すフローチャートを参照しつつ車両が
、後輪の片方の車輪が空転するような悪路で、停止して
いる状態から発進(前進)する際におけるリヤデフ1の
差動制限トルクの制御について説明する。
電子制御装置51は、キースイッチか投入されてエンジ
ンが始動するとスタートして初期化(ステップ1)され
、ブレーキセンサ52、車速センサ53、変速段センサ
54、車輪速センサ55及び舵角センサ56からの各信
号を読み込むと共に当該読み込んだ信号の処理(ステッ
プ2)を行ないステップ3に進む。一方、当該車両は、
走行開始直前においてはフットブレーキが踏み込まれて
おり、変速装置は前進1段とされている。
電子制御装置51は、ステップ3においてブレーキ信号
が入力されているか否か(ABSか作動しているか否カ
リを判別する。この時は未だブレーキか踏み込まれてお
り、当該ステップ3の判別答か肯定(YES)となる。
電子制御装置51は、ステップ3の判別答が肯定(YE
S)の時にはステップ4に進み、アクチュエータ50へ
の駆動電流を遮断してリヤデフ1の制御機構8(第1図
)を、スプリング30(第4図)のばね力により第1図
中左方向に移動させ、オリフィス22aを全開する。こ
の状態において、リヤデフ1に付加される差動制限トル
クは、第9図(a)に示すように最小値(MIN)とな
っている。
次いで、電子制御装置51は、当該車両のエンジンが停
止している(エンジンOFF )か否かを判別(ステッ
プ10)する。このときにはエンジンは回転しており、
その判別答は否定(NO)となる。ステップlOの判別
答が否定(No)のときにはステップ2に戻り、電子制
御装置51は、再び信号の読み込み及びその処理を行な
い、ステップ3に進む。
ブレーキペダルの踏み込みが解除されて車両が発進する
と、ステップ3の判別答が否定(No)となりステップ
5に進む。電子制御装置51は、ステップ5において当
該車両の実舵角が所定角例えば、20°以上(≧20°
)であるか否かを判別する。尚、実舵角20°は、ステ
アリングホイールの回転角にして約270°である。電
子制御装置51は、ステップ5の判別答が否定(NO)
のとき即ち、実舵角が20°以下のときには当該車両の
車速Vが所定の車速例えば、30km/h以上(V≧3
0 km/h )であるか否かを判別(ステップ6)す
る。このとき当該車両は発進状態にあり、従って、車速
は30km/h以下であり、判別答は否定(NO)とな
る。
次に、電子制御装置51は、変速装置の変速段が前進1
段(I ST)又は後進(R)位置に有るか否かを判別
(ステップ7)する。このときには変速装置は未だ前進
1段の位置にあり、従って、判別答は肯定(YES)で
あり、ステップ8に進む。
さて、この発進時に、当該車両の後輪の片側か空転した
とする。電子制御装置51は、このステップ7において
、後輪の左右の車輪速の回転数差ΔNか所定値例えば、
100 rpmを超えているか否か(ΔN > 100
 rpm )を判別し、その判別答か肯定(YES)の
とき即ち、後輪の左右の車輪速の回転数差か100 r
pmを超えた(第9図(b))ときにはアクチュエータ
50に駆動電流を供給する。
リヤデフ1の制御機構8 (第1図)は、アクチュエー
タ50に駆動電流が供給されると、スプリング30(第
4図)のばね力に抗して第1図中右方向に駆動されてオ
リフィス22aを閉塞する。これによりリヤデフlの差
動制限トルクか第9図(a)に示すように前記最小値(
MIN)から最大値(MAX)に変化(ステップ9)す
る。即ち、後輪の片側の過大空転を感知してリヤデフ1
の差動制限トルクを最大値まで高め、後輪の左右両輪を
ロック状態にする。この結果、当該車両は、空転してい
ない他側の後輪により発進することが可能となる。この
ステップ9の制御の後ステップIOに進む。
このときリヤデフ1の差動制限トルクは、第10図(a
)に実線で示すように、瞬間的に作動する摩擦式多板ク
ラッチ(点線で示す)に比べて緩やかに変化する。これ
は、リヤデフ1のベーンポンプ7の油圧が立ってからオ
リフィス22aを通過するときの作動油の抵抗による遅
れに起因するものである。この結果、リヤデフ1は、円
滑な差動制限トルクが付加されることとなり、発進時に
おける車体へのショックが軽減される。更に、この条件
下における駆動系に与えるダメージが軽減される。
尚、リヤデフ1の差動制限トルクが最小値から最大値ま
で変化する時間tは、0〜0.1秒の適宜の値に設定さ
れる。
電子制御装置51は、ステップ5の判別答か肯定(YE
S)のとき即ち、ステアリング舵角(実舵角)が20°
よりも太きいときにはステップ11に進み、アクチュエ
ータ50に駆動電流を供給してリヤデフ1の制御機構8
をスプリング30のばね力に抗して第1図中右方向に所
定距離移動させ、オリフィス22aの開口面積を可変さ
せた後ステップ10に進む。
これにより、リヤデフ1の差動制限トルクか最小値と最
大値との間の所定の値に可変される。尚、このときの差
動制限トルクは、予め設定しても良く、或いは実舵角に
応じた値に可変させるようにしてもよい。
電子制御装置51は、ステップ6の判別答が肯定(YE
S)のとき即ち、当該車両の車速Vが30km/h以上
のとき、或いはステップ7における判別答が否定(NO
)のとき即ち、変速段が前進1段から例えば、前進2段
に切り替えられているとき、或いはステップ8における
判別答が否定(NO)のとき即ち、後輪の左右の回転数
差が前記1100rp以下のときには、当該車両が正常
に発進して走行しているものと判断してステップ11に
進み、リヤデフlの差動制限トルクを前記値に可変させ
る。
電子制御装置51は、ステップIOの判別答か否定(N
O)のときにはステップ2に戻って前記制御を繰り返し
て行ない、肯定(YES)のとき、即ち、エンジンが停
止(エンジン0FF)したときには当該制御を終了する
(発明の効果) 以上説明したように本発明によれば、入力せるトルクを
車両の左右後輪に分配して伝達するリヤデフの左右の駆
動軸間に介在され、左右両輪の回転数差に応じた圧を立
てる油圧ポンプと、該油圧ポンプの吐出口と吸入口との
間の油路に介在されオリフィスの開口面積を制御可能な
制御機構とを有し、前記リヤデフの差動を制限する差動
制限トルクを可変可能な差動制限装置と、前記制御機構
を駆動して前記オリフィスの開口面積を制御するアクチ
ュエータと、車両のブレーキの作動を検出するブレーキ
センサと、車速を検出する車速センサと、左右の後輪の
車輪速を夫々検出する車輪速センサと、前記車両の変速
段を検出する変速段センサと、ステアリング舵角を検出
する舵角センサと、前記各手段からの信号を取り込んで
前記アクチュエータを駆動し、ブレーキ作動時には前記
オリフィスの開口面積を最大にして前記差動制限トルク
を最小にし、ブレーキが解除状態にあり、車速か所定車
速以下で変速段が低速又は後退位置にあり、左右の後輪
の回転数差か所定値を超え且つステアリング舵角が所定
角以下の時に前記オリフィスの開口面積を最小にして前
記差動制限トルクを最大にし、前記ステアリング舵角か
所定角以上のときには前記差動制限を最大よりも小さい
適宜の大きさに制御する電子制御装置とを備えた構成と
したことにより、路面の摩擦が小さい低μ路で車両か停
止している状態から発進或いは悪路から脱出する場合に
、リヤデフの差動制限トルクを滑らかに最小値から最大
値に付加させることか可能となり、車体へのショックを
大幅に低減することか可能となる。更に、ステアリング
舵角か所定角以上の時には前記差動制限トルクを最大値
よりも小さくすることにより前記発進時において駆動系
に与えるダメージを小さくすることか可能となる4゜ という優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る電子制御式差動制限装置を備えた
リヤデフの一実施例を示す断面図、第2図は第1図の矢
線m−m方向端面図、第3図は第1素の要部拡大図、第
4図は第1図のオリフィス近傍の要部拡大図、第5図及
び第6図は第1図のリヤデフの差動制限装置の作動を示
す図、第7図は第1図のリヤデフの差回転数と差動制限
トルクとの関係を示す特性図、第8図は第1図のリヤデ
フのブレーキ作動時(ABS作動時)における差動制限
の制御を示すフローチャート、第9図はリヤデフに付加
する差動制限トルク及び左右の後輪の回転数差水と時間
との関係を示すグラフ、第10図は第9図の拡大図であ
る。 1・・・リヤデフ、2・・・ケース、3・・・リングキ
ャ、4・・・カバー、6・・・差動装置、7・・・差動
制限装置、8・・・制御機構、14.15・・・出力軸
、20・・・カムリング、20a−・・ポンプ室、21
.22−・・端板、21b 、 21c ・・・吸入吐
出口、22a・・・オリフィス、23・・・ロータ、2
4.25・・・チエツクバルブ、26・・・ベーン、3
0・・・スプリング、35・・・オイルタンク、31・
・・スリーブ、50・・・アクチュエータ、51・・・
電子制御装置、52・・・ブレーキセンサ、53・・・
車速センサ、54・・・変速段センサ、55・・・車輪
速センサ、56・・・舵角センサ。 出願人  三菱自動車工業株式会社 代理人  弁理士  長 門 侃 二 第4 図 第5図 第6図 フ1 第7図 第9図 第10図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 入力せるトルクを車両の左右後輪に分配して伝達するリ
    ヤデフの左右の駆動軸間に介在され、左右両輪の回転数
    差に応じた圧を立てる油圧ポンプと、該油圧ポンプの吐
    出口と吸入口との間の油路に介在されオリフィスの開口
    面積を制御可能な制御機構とを有し、前記リヤデフの差
    動を制限する差動制限トルクを可変可能な差動制限装置
    と、前記制御機構を駆動して前記オリフィスの開口面積
    を制御するアクチュエータと、車両のブレーキの作動を
    検出するブレーキセンサと、車速を検出する車速センサ
    と、左右の後輪の車輪速を夫々検出する車輪速センサと
    、前記車両の変速段を検出する変速段センサと、ステア
    リング舵角を検出する舵角センサと、前記各センサから
    の信号を取り込んで前記アクチュエータを駆動し、ブレ
    ーキ作動時には前記オリフィスの開口面積を最大にして
    前記差動制限トルクを最小にし、ブレーキが解除状態に
    あり、車速が所定車速以下で変速段が低速又は後退位置
    にあり、左右の後輪の回転数差が所定値を超え且つステ
    アリング舵角が所定角以下の時に前記オリフィスの開口
    面積を最小にして前記差動制限トルクを最大にし、前記
    ステアリング舵角が所定角以上のときには前記差動制限
    トルクを最大よりも小さい適宜の大きさに制御する電子
    制御装置とを備えたことを特徴とする電子制御式差動制
    限装置を備えたリヤデフ。
JP12467390A 1990-05-15 1990-05-15 電子制御式差動制限装置を備えたリヤデフ Pending JPH0419227A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12467390A JPH0419227A (ja) 1990-05-15 1990-05-15 電子制御式差動制限装置を備えたリヤデフ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12467390A JPH0419227A (ja) 1990-05-15 1990-05-15 電子制御式差動制限装置を備えたリヤデフ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0419227A true JPH0419227A (ja) 1992-01-23

Family

ID=14891233

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12467390A Pending JPH0419227A (ja) 1990-05-15 1990-05-15 電子制御式差動制限装置を備えたリヤデフ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0419227A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8083041B2 (en) Electrohydraulic torque transfer device
US6186258B1 (en) Dynamic all wheel drive
US6183387B1 (en) Variable pressure relief system for hydraulically actuated limited slip differentials
JP2003322179A (ja) トルク・カップリング装置
JP3768253B2 (ja) トルクコンバータ
US6902506B2 (en) Limited slip differential with integrated solenoid valve and plenum
US6318532B1 (en) Externally controlled hydraulic torque transfer device
US6056658A (en) Power train for a vehicle
JPH0419227A (ja) 電子制御式差動制限装置を備えたリヤデフ
JPH0419226A (ja) 電子制御式差動制限装置を備えたリヤデフ
JPH0419228A (ja) 電子制御式差動制限装置を備えたデフ
JPH0419237A (ja) 電子制御式差動制限装置を備えたリヤデフ
JPH0424126A (ja) 電子制御式差動制限装置を備えたリヤデフ
JPH0424127A (ja) 電子制御式差動制限装置を備えたリヤデフ
JPH0536249B2 (ja)
JPH0425624A (ja) 回転差感応型継手
JPH059221Y2 (ja)
JPH0453461Y2 (ja)
JPH08189556A (ja) デファレンシャル装置
JPH0344581Y2 (ja)
JPH0118417Y2 (ja)
JPH0139226Y2 (ja)
JPH0512093Y2 (ja)
JP2929246B2 (ja) 4輪駆動用駆動連結装置
JPH0712145Y2 (ja) 4輪駆動装置