JPH0419140A - 耐候性が改良された合成樹脂積層シート - Google Patents

耐候性が改良された合成樹脂積層シート

Info

Publication number
JPH0419140A
JPH0419140A JP12312090A JP12312090A JPH0419140A JP H0419140 A JPH0419140 A JP H0419140A JP 12312090 A JP12312090 A JP 12312090A JP 12312090 A JP12312090 A JP 12312090A JP H0419140 A JPH0419140 A JP H0419140A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
impact
heat
acrylic resin
laminated
resistant acrylic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP12312090A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadashi Kamei
亀井 忠
Tsutomu Teraoka
勉 寺岡
Hiroyuki Hirano
弘幸 平野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP12312090A priority Critical patent/JPH0419140A/ja
Publication of JPH0419140A publication Critical patent/JPH0419140A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は耐衝撃性アクリル樹脂又は耐熱性アクリル系共
重合体樹脂の耐候性が改良され且つ熱成形で層剥離が起
こらない共押出しにより得られた積層シートに関する。
〔従来の技術〕
アクリル樹脂は透明性、美麗性、耐候性、印刷特性等に
優れた熱可塑性樹脂であり、この特性を生かして看板、
デイスプレィ、照明カバー、エフステリア、ドーム、文
具等多くの分野で利用されている。
これらの用途の中で例えば看板、照明カバー自動車用サ
ンバイザー等に於いては各種衝撃に強いこと、即ち耐衝
撃性が要求されている。
そこでこの要求にこたえてアクリル系もしくはブタジェ
ン系の弾性体ポリマーを改質剤として添加した耐衝撃性
アクリル樹脂が開発されている。
しかし、この耐衝撃性アクリル樹脂には、添加した改質
剤の耐候性が十分ではないため、一般グレードのアクリ
ル樹脂のような良好な耐候性が得られないという問題点
がある。
又、最近自動車内装及び外装部品、照明カバー温水器カ
バー等の各種用途分野で透明で耐熱性があり耐候性、及
び機械的強度にも優れ、且つ安価な樹脂が強く要望され
ている。これに対してアクリル樹脂は耐熱性の点で不足
しておりアクリル樹脂の耐熱性を改善すべく最近、メタ
クリル酸メチルと、各種のコモノマー、たとえばアクリ
ル酸、メタクリル酸、無水マレイン酸、α−メチルスチ
レン等と共重合させたり、又、メタクリル酸メチルポリ
マーの分子中に一般式 (式中R、Rは水素原子又はメチル基、R3は水素原子
、アルキル基、シクロアルキル基又はアリール基を表わ
す) 等の六員環酸無水物単位、六員環イミド単位を形成させ
て耐熱性を向上させる技術が検討され提案されている。
しかしながら、これらのものは耐熱性は改善されるが、
耐候性において本来のメタクリル樹脂の性能を有するこ
とができず、屋外用途を中心とした用途での使用に限界
が見られる。
従来、このような場合には紫外線吸収剤、酸化防止剤等
の添加剤を加えて耐候性を改善するのが一般であるが、
これらのアクリル系樹脂の場合には、その改善効果が微
々たるもので充分な効果を得ようとすると該添加剤の多
量の添加が必要となる。
しかるところ、多量の添加剤が配合されると肝心の樹脂
物性が種々低下し、着色も起こりやすくコストアップに
もつながるので従来法は採用し難い。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の課題は耐衝撃性アクリル樹脂又は耐熱性アクリ
ル系共重合体樹脂が有していた上記の耐候性の問題を解
決し、それぞれの樹脂が持つ本来の特長である耐衝撃性
、又は耐熱性を保持しつつしかも熱成形で層剥離の生じ
ない共押出しにより得られた積層シートを提供するとこ
ろにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは上記課題を解決するため鋭意研究の結果、
該耐衝撃性アクリル樹脂層又は耐熱性アクリル系共重合
体樹脂層の片面又は両面に高濃度の紫外線吸収剤を含ん
だ極く薄い一般グレードのアクリル樹脂層を設けること
によって目的を達成することができることを見出し本発
明に到達した。
すなわち本発明は基板部が耐衝撃性アクリル樹脂又は耐
熱性アクリル系共重合体樹脂であってその片面又は両面
に紫外線吸収剤を少なくとも3重量%以上含んだ0.5
μm以上5μm未満の厚さの炭素数1〜4のアルキル基
を有するアルキルメタクリレート単位を有する一般アク
リル樹脂層(積層部)を基板部と一緒に共押出しするこ
とにより得られた耐候性が改良された合成樹脂積層シー
トを提供するものである。
一般アクリル樹脂は本来耐候性に優れた樹脂として一般
に広く認められ、屋外でも問題なく長い年月の使用実績
があるが、耐衝撃性アクリル樹脂及び耐熱性アクリル系
共重合体樹脂は屋外に長時間隔らされると主に太陽光線
中の紫外線及び雨水等の影響で主に前者においては表面
の光沢の減少や透明板ではヘーズ(曇り度)の上昇、黄
色度の増加が起こり又、後者においては黄色度の増加が
主に起こり、いずれもアクリル樹脂の持つ優れた外観特
性を損なうことになる。本発明者らはこの現象を解析す
る中で透明な耐衝撃性アクリル樹脂板の長期間の屋外暴
露でヘーズが上昇し白く濁った(白化した)サンプルの
表層部を電子顕微鏡で観察したところ、次の重要な点に
気づき本発明に到達するに至った。即ち第1の知見は耐
衝撃性アクリル樹脂板の表層部が長期間屋外暴露しない
ものは平滑な表面であるのに対して屋外暴露で白化した
ものの表層部は連続した凹凸の表面となっており、ヘー
ズが上昇する原因はこの凹凸な表面で光が乱反射するこ
とによるものであることがわかった。これは屋外暴露に
より耐衝撃性アクリル樹脂中の表面に存在するゴム粒子
が劣化し、ゴム部分の崩壊が起こり、やがて一部周辺の
アクリル樹脂のマトリックス部分とともに表面から脱落
し凹凸を形成するに至ったものと考えられる。更に第2
の知見は表面部で屋外暴露で劣化しているゴム粒子は表
面から約0.5μmという極く薄い部分に限られている
ことがわかった。
又、耐熱性アクリル系共重合体樹脂の屋外暴露後の黄変
度の上昇はその断面をよく観察すると暴露面の表層部に
集中して変化が認められ、これらのことから予めこれら
の表層部を紫外線吸収剤を多く含む一般アクリル樹脂で
極く薄くカバーすることにより耐衝撃性アクリル樹脂の
白化(ヘーズ上昇)や耐熱性アクリル系共重合体樹脂の
黄色度の上昇を効果的に防止できることに気づき、本発
明に至ったJしたがって本発明の実施方法は表層部に極
く薄く積層させることにあるが、これは共押出し方法で
はじめて実現しうるものであることもわかった。
従って本発明の特徴は紫外線吸収剤を多く含んだ極く薄
い一般アクリル樹脂層を耐衝撃性アクリル樹脂又は耐熱
性アクリル系共重合体樹脂に積層することで前者におい
ては耐候性劣化による表面層のゴム粒子の劣化を防止し
たり、又後者においては表面層の黄色度上昇を防止する
ことができ、しかも本来の耐衝撃性アクリル樹脂の強度
特性や耐熱性アクリル系共重合体樹脂の耐熱性をも合わ
せて保持しうるところにある。
本発明で極く薄く積層部を積層する方法は共押出しによ
る方法が適しており本発明者らが検討した結果、0.5
μm以上5μm未満の積層をシートの基材表面に施すこ
とを可能にした。又積層部の一般アクリル樹脂層により
基板部の耐衝撃性アクリル樹脂や耐熱性アクリル系共重
合体樹脂の性能を低下させないことが重要であり、この
点からも本発明の積層部の厚みは非常に小さくするのが
好ましい。
PMMA樹脂を熱可塑性プラスチックの上に積層させる
方法は特公昭55−27848号公報、特開昭83−3
0247号公報に見られるが、前者はPvCやABS等
の耐候性を改良するために100μ以上の層を積層させ
るものであり、後者は引掻強度を改良するために10〜
100μmの厚みを積層させるもので10μm以下の厚
みは得ることが難しいと記されている。しかしながら本
発明の特徴はこれらと異なり紫外線吸収剤を多く含んだ
0.5μmから5μm未満という極く薄い一般アクリル
樹脂層を共押出し方法で積層させた点にある。この積層
部により太陽光線や雨水等が基材に及ぼす影響を防止し
これら基材の耐候性を改良せしめたのは画期的なことと
いえる。
更に本発明の特徴は基板部と積層部とが同じアクリル樹
脂であるため、共押出しにより得られた積層シートの積
層界面の一体融合性が良好で熱成形しても層の剥離が見
られず優れた密着性を示す点にもある。事実、基板部と
積層部の電子顕微鏡観察によれば両界面には明確な境界
部分が見られるが界面付近で基板部の一部ゴム粒子が積
層部に分散していることも観察され両界面の一体融合性
を裏付けている。
本発明で用いる耐衝撃性アクリル樹脂はメタクリル酸メ
チルを主成分とする連続樹脂相中に常温でゴム状を示す
弾性体を粒子状で不連続的に5〜70重量%分散させた
もの等である。
ここで、常温でゴム状を示す弾性体とは、例えばブタジ
ェンを主成分とするゴム状重合体、アクリル酸エステル
系重合体及びエチレン−酢酸ビニル共重合体等のゴム状
弾性体等をいう。又、アクリル酸エステル系重合体の具
体例としてはブチルアクリレート、2−エチルへキシル
アクリレート等を主成分とするものがあり、その代表例
としてはブチルアクリレート等のアルキルアクリレート
とスチレンのグラフト化ゴム弾性成分とメチルメタクリ
レート及び又はメチルメタクリレートとアルキルアクリ
レートの共重合体からなる硬質樹脂層とがコアーシェル
構造で多層を形成している粒子状の弾性体がある。
以上の中で特に好ましいものはブタジェンを主成分とす
るゴム状重合体及びブチルアクリレートを主成分とした
アクリル酸エステル系重合体である。
本発明で用いる耐熱共重合体樹脂は分子中にアルキルメ
タクリレート及び、又はスチレン等の芳香族ビニル化合
物から主になる主要なエチレン系不飽和単量体から誘導
された単位に、アクリル酸、メタクリル酸、無水マレイ
ン酸のような不飽和カルボン酸や不飽和ジカルボン酸無
水物、及び、又は一般式 (式中R,Rは水素原子又はメチル基、R3は水素原子
、アルキル基、シクロアルキル基又はアリール基を表わ
す) で表わされる六員環酸無水物単位、六員環イミド単位を
有するものを云う。ここでいうアルキルメタクリレート
には炭素数1〜4のアルキル基を有するものを云う。こ
れらの耐熱共重合体の一例を示せば特公昭81−493
25号公報に記載されている(以下余白) (A)メタクリル酸メチル単位と(B)芳香族ビニル化
合物単位と、(C)メタクリル酸単位と(D)前記の(
I)式で示される六員環酸無水物単位の4種のくり返し
単位がランダムに配列された分子構造を有し、かつ(A
) 、 (B) 、 (C) 、 (D)の各単位の含
有量がそれぞれB、1)、c、d重量%したときa+b
+c+d=100 91≧a≧25 67≧b≧5 9B≧a+b≧70 10≧C≧1 20≧d≧3 の条件を満たす共重合体や、共重合体がアルキルメタク
リレート又はスチレンからなる不飽和単量体とα−置換
アクリル酸から誘導されるエチレン系不飽和カルボン酸
単位とその無水物単位の混合物から成るもの及び共重合
体がメタクリレート単位と六員環酸無水物単位、六員環
イミド単位の混合物から成るものがあげられる。
本発明で用いられる一般アクリル樹脂は、いわゆる一般
グレードとして市販されているアクリル樹脂のうち、炭
素数(以下Cと略す)1〜4のアルキル基を有するアル
キルメタクリレート単位を有するアクリル樹脂であり、
押出し、その地熱加工時の安定性の点からC1〜C4の
アルキル基を有するアルキルアクリレートを20重量%
以内共重合させたものが好ましい。
なお、上記のC1〜C4のアルキル基を有するアルキル
メタクリレートの例としてはメチルメタクリレート、エ
チルメタクリレート、プロピルメタクリレート、ブチル
メタクリレート等があり、これらの中では物性上、メチ
ル及びエチルメタクリレートが最も好ましい。
又、01〜C4のアルキル基を有するアルキルアクリレ
ートとしてはメチルアクリレート、エチルアクリレート
、プロピルアクリレート、ブチルアクリレート等があげ
られ、且つ好ましいのはメチルアクリレート、エチルア
クリレートである。
さらにこのアルキルアクリレートが該アルキルメタクリ
レート中に含まれる量は20重量%以下が好ましいが、
より好ましくは、0.5〜13重量%である。
本発明の積層部に含まれる紫外線吸収剤としては一般に
市販されているもので良くその代表的なものとして2−
(5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリア
ゾール、2−[2−ヒドロキシ−3,5−ビス(α、α
−ジメチルベンジル)フェニルクー2H−ベンゾトリア
ゾール、2−(3,5−ジtブチルー2−ヒドロキシフ
ェニル)ベンゾトリアゾール等のベンゾトリアゾール系
やフェニルサリチレート、モノグリコールサリチレート
、p−tブチルフェニルサリチレート、2−ヒドロキシ
−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−
n−オクトキシベンゾフェノン、エチル−1−フェニル
ベンジリデンシアノアセテート、2−エチルへキシル−
1−フェニルベンジリデンシアノアセテート等があるが
これらに限るものではない。本発明では積層部に含まれ
る紫外線吸収剤の量が重要であり、その量が3重量%以
上であることが必要である。好ましくは5重量%以上あ
ればその効果は著しい。本発明ではこのように一般のプ
ラスチックに用いられる添加剤の量としては10倍から
100倍もの大量の添加が必要であるが積層部の厚みが
0.5μm以上5μm未満という極く薄い層であるため
に添加剤を加えることによる黄色度の増加も問題にはな
らない。
本発明で積層シートを得る方法としては積層部が極く薄
い層であることから共押出しによるものが適している。
共押出し法は積層時に両層の流動性を合わせ、均一にす
ることができるので両層の密着性がよく、成形歪も類似
になる等の点で優れている。共押出しは通常の押出し機
を2台以上使って基板層は40amφ、 60amφ、
 90u+φ、  115mmφ等の大型押出し機で一
般アクリル樹脂の積層用は20■蓋φ、30■mφ。
40−璽φ等のそれより小型の押出し機を用いる。
積層シートの積層部(−酸アクリル樹脂層)及び基板部
(耐衝撃性アクリル樹脂層)の厚みのコントロールは2
台以上の押出し機の押出し量と押出し機高口にあるポリ
ッシングロールのロールクリアランスで行なうことがで
きる。又、積層シートを作製する場合、いわゆる基板部
と積層部の樹脂の流動性を合わせることが大事であるが
、これは具体的には押出し機の温度を調整することで実
施することができる。
積層シートの積層部の厚みの評価は、正確には透過型電
子顕微鏡で断層面を観察することで測定することができ
る。
耐候性の評価方法は促進評価方法として一般に広くサン
シャインウエザオメーター(SWOM)が使用されてき
ているが本発明ではより短期間で且つ屋外暴露評価の結
果を再現しうる促進評価方法として紫外線領域部分が主
体であるデユーパネル光コントロールウエザオメーター
(ASTM G53改良型 スガ試験機■製)が適して
いることが多くの暴露サンプルの目視観察と電子顕微鏡
観察により確認することができた。
積層シートは積層部及び又は基板部に有機系、無機系の
染料、顔料を配合し、透明、半透明もしくは不透明のシ
ートにすることができる。又、光安定剤、酸化防止剤等
を配合することもできる。
紫外線吸収剤は基板部に含まれていてもよい。
更に積層部の一般アクリル樹脂部に市販の帯電防止剤を
加えてその最終製品に帯電防止性を付与させることも可
能である。又基板部に可塑剤を配合することもできる。
〔実 施 例〕
以下実施例、比較例で本発明を具体的に説明する。
なお、各実施例、比較例で用いた評価及び試験方法は次
の通りである。
(1)耐衝撃性の評価:落球衝撃試験を採用し、装置は
■東洋精機製作新製のデュポン式衝撃試験機を用い、重
さ1kgで先端曲面Rが1/4インチのミサイルを積層
部を上面にした試料に向けて落下させ、試験数12ケで
その50%以上が破壊した時の高さから衝撃強度を求め
その試料の耐衝撃強度とした。
(2)耐候性の評価:スガ試験機−のデユーパネル光コ
ントロールウエザオメーター(以下QUVと略す)を用
いて試料の積層面を照射面にして500HR照射(60
℃UV照射下4時間と40℃飽和水蒸気下4時間のサイ
クル)でその時の試料のヘーズ(曇り度)を日本電色工
業翰製の曇度計(NDH−1001DP)を用いて又、
黄色度は東京重色■の色差計を用いてJIS K710
3の方法で測定し黄色度の変化をΔY1で示した。
(3)耐熱性の評価: JIS K7207による荷重
たわみ温度を予め試料を110℃2時間アニールした後
測定した。
(4)積層面の密着性の評価二60℃と一30℃を各3
時間づつ行なうヒートサイクル試験で、30サイクルを
行なった後の試料の外観変化から密着性を判定した。
(5)熟成形性の評価二通常の真空成形機で絞りの深さ
100iu+のペン皿状形状で真空成形を行ない、その
外観を観察し判定した。
実施例 1 積層部に用いる紫外線吸収剤入りの一般アクリル樹脂は
次のようにして予め作った。即ち、一般アクリル樹脂と
して旭化成デルペットLP−1(メチルメタアクリレー
トとメチルアクリレートの共重合体)と紫外線吸収剤と
して2−(5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)−ベ
ンゾトリアゾール(日本チバガイギー社 商品名TIN
UVIゆPを5重量%秤量したものを1時間ブレンダー
にて混合し均一化したものを30■醜φの二軸押出し機
で押出し、ペレットとして得た。
基板部である耐衝撃性アクリル樹脂層として旭化成デル
ペット5R8400(メチルメタクリレートとメチルア
クリレートの共重合体からなる連続相中にブチルアクリ
レートを主成分としたアクリル酸エステル系エラストマ
ーを分散させたもの)を直径60■mSL/D−32の
押出し機を用い、一方積層部の前記で予め作った紫外線
吸収剤が5重量%入った旭化成デルペットLP−1を直
径20mm、L/D−24の押出し機を用いて共押出し
を行なった。ダイはフィードブロック式、リップ開度は
3層−で、押出し機温度は250〜260℃で行なった
上記基板層の厚みはダイ出口のポリッシングロールのク
リアランスで2,0關の目標に調整し、積層部の厚みは
押出し機の吐出量で調整を行なった。
このようにしてシート幅60cmのシートを作製したも
のの基板部及び積層部のシート中央部の厚みはそれぞれ
2.0■l及び3.0μmであった(積層部の厚みは透
過型電子顕微鏡でシートの断層面を観察することで測定
した)。このサンプルの耐衝撃強度及び耐候性について
前記の方法で評価を行なったところデュポン式衝撃強度
で55)cg−cm、デユーパネル光コントロールウエ
ザオメーター(QUV)照射500HRでサンプルのヘ
ーズは1.3で黄色度の変化(ΔYl)は1.0であっ
た。比較のため上記の60龍押出し機で、同様にして作
ったデルペラ) S R8400と紫外線吸収剤が5重
量%入ったデルペットLP−1の各厚み2關のシートの
耐衝撃強度と耐候性及び密着性、成形性の外観に関する
データはそれぞれ表−1の通りであった。
QUV 500HR照射後のサンプルの目視観察ではデ
ルペット5R8400のシートは見た目の白化が著しく
又黄色も増加し透明感の低下が認められるが実施例1の
シート及びデルペットLP−1のシートについては肉眼
での白化及び黄色度の変化は全く認められず透明感の低
下は見られなかった。
(以下余白) 実施例 2 耐熱性アクリル系共重合体樹脂の作成は特公昭81−4
9325の実施例に記載の方法で行なった。即ち、スチ
レン41重量%、メタクリル酸8重量%、メタクリル酸
メチル41重量%、メチルエチルケトン10重量%及び
tert−ドデシルメルカプタン0.1重量%から成る
混合液を調整し、IN/hrの割合で連続して反応器に
供給して重合を行なった。重合開始剤には1.1−ジー
tert−ブチルパーオキシ−3,3,5−)リメチル
シクロヘキサンを用い重合温度は126℃であった。固
形分41重量%の重合反応液を連続して高温真空室へ供
給して未反応物の除去及び六員環酸無水物の生成を行な
った。この生成共重合体の中和滴定及び赤外分光光度計
による組成分析の結果は、スチレン単位45重量%、メ
タクリル酸メチル単位45重量%、メタクリル酸単位3
重量%、及び六員環酸無水物単位7重量%であった。
上記の耐熱性アクリル系共重合体樹脂は基板層用として
直径60mm、 L / D −32の押出し機を用い
、一方積層部の一般アクリル樹脂層として実施例1で用
いた紫外線吸収剤が5重量%含んだデルベットしP〜1
を使って直径20+g+++、 L / D = 24
の押出し機を用いて共押出しを行なった。ダイはフィー
ドブロック式、リップ開度は3關で押出し機温度は25
0〜260℃で行なった。積層シートの厚みはポリッシ
ングロールのクリアランスで2.0■■を目標に調整し
、積層部の厚みは押出し機の吐出量で調整を行なった。
このようにしてシートの幅50cmのシートを作成し、
そのものの基板部及び積層部のシート中央部の厚みはそ
れぞれ2.01及び4.7μmであった。このサンプル
の耐熱性及び耐候性について前記の方法で評価を行なっ
たところ、熱変形温度(HDT) テ120℃、QUV
 500HR照射後の黄変度(ΔYl)は1.9であっ
た。又、該積層シートの密着性、成形性ともに良好で問
題はなかった。比較のため上記の601押出し機で同様
にして作った、耐熱性アクリル系共重合体樹脂、及び積
層部に用いたデルベットLP−1の単独からなる厚み2
關のシートの評価も含めて結果を表−2に示す。
(以下余白) 実施例3〜6、比較例1〜2 実施例1と同様の方法で積層部用押出し機の吐出量を調
整して積層部の一般アクリル樹脂層の厚みを各種変更さ
せてそれぞれの耐衝撃強度、及び耐候性、密着性、成形
性について評価した。又フィードブロックを3層用に変
えて両面に積層部を持つシート全体の厚みが2111で
ある3層積層シートを積層部の厚みを変えて作った。そ
れぞれの評価結果を表−3に示す。
(以下余白) 積層部が4.6μmから0.6μmの間ではサンプルの
耐候性評価でヘーズの上昇は殆どなく肉眼での白化は見
られなかった。一方厚みが0.2μm。
0.1μmのサンプルについては白化が激しく黄色味も
あり耐候性は良くなかった。この0.2μm及び0.1
μmのサンプルは断層面を電子顕微鏡写真で観察すると
一部基板部のゴム粒子が積層シート表面部にも見られた
。又、実施例4のサンプルについて積層部の厚みをシー
トの幅80cm方向に電子顕微鏡で見たところ0.5μ
mから2.1μmの間にほぼ均一に積層されていること
が確認できた。
実施例7〜9、比較例3〜4 基板部に実施例2と同じ耐熱性アクリル系共重合体樹脂
を用いて積層部の厚みを変えたサンプル、及び3履用フ
ィードブロックを用いて基板部の両面に積層させたサン
プルを作り実施例2と同様にして評価した。結果を表−
4に示す。
(以下余白) 実施例10.比較例5 実施例1で積層部にする紫外線吸収剤入り一般アクリル
樹脂のベレットを予め押出し機を通して作ったが、紫外
線吸収剤の含有量をいろいろ変えたものを積層部に用い
る以外は実施例2と同様の方法で耐熱性アクリル系共重
合体樹脂積層シートを作成し評価を行なった。それぞれ
の結果を表−5に示す。積層部に含まれる紫外線吸収剤
の含有量が2重量%、1重量%のものはQUV 500
HR後の黄色度変化が大きく肉眼でも照射面層が黄変し
ていることが見られた。3重量%のものは肉眼での黄色
度の確認は明確にはできなかった。
(以下余白) 〔発明の効果〕 本発明の合成樹脂積層シートには耐衝撃性アクリル樹脂
の強度特性や耐熱性アクリル系共重合体樹脂の耐熱特性
を損わずに耐候性が大幅に向上したという効果を有する
又、本発明においては同系のアクリル樹脂を共押出しに
より積層する方法をとるため層界面の一体融合性が良好
で熱成形の際、層剥離が起こらないという効果も有する
特許出願人 旭化成工業株式会社 代 理 人

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、基板部が耐衝撃性アクリル樹脂又は耐熱性アクリル
    系共重合体樹脂であってその片面又は両面に紫外線吸収
    剤を少なくとも3重量%以上含んだ0.5μm以上5μ
    m未満の厚さの炭素数1〜4のアルキル基を有するアル
    キルメタクリレート単位を有する一般アクリル樹脂層(
    積層部)を基板部と一緒に共押出しすることにより得ら
    れた耐候性が改良された合成樹脂積層シート。
JP12312090A 1990-05-15 1990-05-15 耐候性が改良された合成樹脂積層シート Pending JPH0419140A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12312090A JPH0419140A (ja) 1990-05-15 1990-05-15 耐候性が改良された合成樹脂積層シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12312090A JPH0419140A (ja) 1990-05-15 1990-05-15 耐候性が改良された合成樹脂積層シート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0419140A true JPH0419140A (ja) 1992-01-23

Family

ID=14852683

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12312090A Pending JPH0419140A (ja) 1990-05-15 1990-05-15 耐候性が改良された合成樹脂積層シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0419140A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4540623A (en) Coextruded multi-layered articles
EP1910464B1 (en) Multi-layer composition
US5318737A (en) Feedblock coextrusion of modified acrylic capstock
US7915346B2 (en) Impact modified acrylics having a bimodal distribution of impact modifier sizes
EP0138194B1 (en) Coextruded multi-layered articles
JPWO2016157908A1 (ja) 樹脂組成物およびその製造方法、成形体、フィルム並びに物品
JPH08323934A (ja) アクリルフィルムおよびこれを用いたアクリル積層射出成型品
JP2005047179A (ja) 熱線遮蔽樹脂シート
KR101515430B1 (ko) 라미네이트 시트, 라미네이트 시트의 제조 방법, 상기 라미네이트 시트를 이용한 성형품 및 성형품의 제조 방법
EP2631272A1 (en) (meth)acrylic resin film
JP2012131077A (ja) 積層体
JP7010832B2 (ja) ガラス積層体
KR100428639B1 (ko) 옥외용 다층 투명시트
JP2019142989A (ja) 耐黄変性に優れたポリ塩化ビニル系樹脂組成物
JPH0419140A (ja) 耐候性が改良された合成樹脂積層シート
JPH01262133A (ja) フツ素樹脂系耐候フイルム
JPH0316730A (ja) フッ素樹脂系着色フイルムとその製造方法
JP3059743B2 (ja) 光学的特性及び耐候性に優れた耐衝撃性アクリル樹脂積層シート
KR102429752B1 (ko) 무광택 복합시트 및 이의 제조방법
KR102585620B1 (ko) 무광 메탈릭 복합시트 및 이의 제조방법
KR102434858B1 (ko) 다층 데코시트
WO2024214738A1 (ja) 熱可塑性樹脂フィルム及び積層フィルム
JPH10195235A (ja) 熱線遮蔽採光材
JPH04119838A (ja) ポリカーボネート樹脂積層体
JPH02239931A (ja) 耐候性に優れた耐熱共重合体樹脂積層シート