JPH0418259A - プラスチック容器の密栓構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、糖質輪液剤、電界質輸液剤、血漿増量剤、浸
透圧利尿剤、アミノ酸輸液剤、脂肪乳剤、高カロリー輸
液剤等の静脈注射用軸液や、経腸栄養剤、高蛋白栄養剤
、成分栄養剤、流動食等の経膳的高カロリー栄養剤の薬
液を充填するプラスチ［従来の技術］ 従来、この種のプラスチック容器としては、胴部の一端
に筒状口部を有し、筒状口部に栓体を螺着して密封する
構造のものが知られている。

［発明が解決しようとする課題］ ところで、上記のような従来の容器にあっては、口部か
ら薬液を充填した後、口部に栓体を螺着して密封するが
、口部および栓体がともにプラスチックのものでは、長
い期間の経過により両者の接触面に変形が生じ、螺着し
た栓体のシール性が低下するという問題点が指摘されて
いた。

そこで、本発明は、このような問題点を解消することを
目的とし、口部とそれに螺着する栓体との間に、ざらに
封止体を介在させるとともに、その封止体の少なくとも
接触封止部を低融点樹脂で構成したことにより、容器に
薬液を充填した後、口部に栓体を螺着して密封し、容器
を加熱滅菌処理する過程で、低融点樹脂の溶融による口
部と栓体間の溶着ないしはその閏のシール化を図り、も
って、口部と栓体間をそれらのｇ１着による封正に加え
てさらに完全封止するとともに、長い期間の経過で口部
および栓体に変形が生じても、密封性が損なわれないプ
ラスチック容器の密栓構造を提供するものである。

［課題を解決するための手段］ 本発明は、上記目的を達成するための技術的手段として
、次のように構成したものである。

すなわち、その構成は、一端に筒状口部を有し、筒状口
部に栓体を螺着して密封するプラスチック容器において
、口部と口部に螺着する栓体との間に、栓体と別体また
は栓体と一体でかつ栓体の緊締によりその方向に圧縮さ
れる封止体を備え、その封止体の少なくとも接触封止部
を低融点樹脂で構成したことを特徴とするプラスチック
容器の密栓構造である。

［作　　　　　　　用　　］ 本発明に係るプラスチック容器の密栓構造によれば、口
部と口部に螺着する栓体との間に、栓体と別体または栓
体と一体でかつ栓体の緊締によりその方向に圧縮される
封止体を備えているので、口部から容器に薬液を充填し
た後、口部と栓体との間に封止体を介装して栓体を螺着
し、または封止体が栓体と一体のものでは栓体を螺着す
れば、封止体の低融点樹脂の接触封止部が封止接触部に
圧縮された状態となる。

次いで、その容器を加熱滅菌処理すれば、その間に封止
体の低融点相の接触封止部が溶融し、口部と栓体または
０岬の接触封止部が溶着ないしはシール化される。特に
、低融点樹脂が栓体の緊縛によりその方向に圧縮される
ようにしたので、低い温度でも溶着されるのである。

このように、薬液を充填した後は、口部が螺着される栓
体の螺着部に加えて、封止体の低溶融樹脂の溶融による
溶着ないしはシール化で密封されるので、長い期間の経
過により口部および栓体に変形が生しても、容器の完全
な密封状繍が保持される。

［実　　施　　例　　］ 本発明の実施例を図面を参照して説明する。

第１図および第２図において、１はプラスチック容器の
口部であって、この口部■は、第５図に示すように、プ
ラスチック容器２の胴部３の一端に突出形成されたもの
である。上記口部１にはその閤口端儒に拡径筒部４が一
体に形成されており、口部！と拡径筒部４との連接部は
平坦面５に形成されている。拡径側１の外周面には螺条
６が形成されている。７は栓体てあって、この栓体７は
拡径筒部４に螺着するキャップ状のものであり、栓体７
の内周面には拡径筒部４の螺条６に螺合する螺条８が形
成されている。栓体７の天板部には開口部９が形成され
ており、かつその上面は易開封性フィルムｌＯで封止さ
れている。

一方、１１は封止体であフて、この封、正体１】は口部
ｌの内部にあって、拡径筒部４の内周面に沿う筒状の立
上部１２と口部ｌとの境界面を閏じる封止膜部１３を有
するものであり、その全体が低融点樹脂で構成されてい
る。封止体１１の立上部１２は、拡径筒部４に栓体７を
螺着緊締した状態で、平坦面５と栓体７の天板部との閏
で若干圧縮される高さとなっている。封止体ＩＩの内部
にはゴム栓目が密に嵌装されている。

上記封止体１１を構成する低融点樹脂は、その融点が容
器の加熱滅菌処理の雰囲気温度より高くても１０℃以下
の温度のものであり、例えば、雰囲気温度が１００℃以
上であれば、その温度より１１０℃以下の融点の樹脂で
ある。封止体１１を構成する低融点樹脂は、例えば、高
圧低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、低分子
量ポリエステル樹脂などである。プラスチック容器２は
熱可塑性プラスチックをプロー成形して構成されるもの
である。

以上のように構成されたプラスチック容器２において、
口部ｌから薬液を充填した後、口部１の拡径１１ｇＩ４
に、ゴム栓１４を密に嵌装した封止体１１を嵌装したう
え、栓体７を螺着緊締すれば、口部ｌの拡径筒部４は栓
体７で密封される。そして、この状態では封止体１１の
立上部１２が平坦面５と栓体７との間で圧縮される。

薬液を充填して栓体７を螺着した容Ｗ２は、加熱滅菌処
理されるが、その滅菌処理は加圧状態の１００℃〜１２
５℃の水蒸気中で行われる。そして、この滅菌処理が施
されると、平坦面５と栓体７との間で圧縮されている低
融点樹脂の封止体ｌｌはその接触封止部が溶融し、平坦
面５と栓体７間が封止体１１により溶着されるとともに
、さらに溶融した樹脂によりシール化される。

このため、薬液を充填した後は、口部１が栓体７の螺着
部による封止に加えて、封止体１１の低溶融樹脂の溶融
による溶着ないしはシール化でさらに密封されるので、
長い期間の経過により口部ｌおよび栓体７に変形が生じ
ても、容器２は完全な密封状態に保たれる。

第３図および第４図のものは、それぞれ前記第１１！Ｉ
および第２図に示された実施例の数例である。

すなわち、第３１！ｌに示すものは、封止体１１の平坦
面５と栓体７の天板部との封止接触部のみを低融点樹１
ｉｆｌＳ１５，１５で構成されている。なお、この実施
例においては、口部ｌの開口端側に環状突部１６が形成
され、かつ栓体７の天板部にも環状突部１７が形成され
ており、栓体７の天板部はブルリング１８による開封手
段が施されている。　　１９はその開封部のスコアであ
る。

第４図に示すものは、第３図に示した封止体１１に相当
するものを栓体７と一体に形成した封止部２０とし、そ
の封止部２０の平坦面５との接触封止部のみを低融点樹
脂ａＢ１５としたものである。

なお、これらの各実施例においても、栓体７を螺着緊締
することにより、封止体１１または封止部２０の低融点
樹脂部１５が圧縮され、容１２の加熱滅菌処理によって
低融点樹脂部１５が溶融し、平坦面５と栓体７との間が
封止体１１または封止部２０によりさらに封止され墨の
で、容Ｗ２の密封状態が長期間にわたって完全に保たれ
る。

また、これらの実施例によれば、封止体■または封止部
２０の溶着される部分が口部ｌの内部にあるので、加圧
状態で滅菌処理されると、容ｉｌｌ内圧力が加わり、そ
の結果、溶融した低融点樹脂には、その樹脂を外方へ移
動するように加わり、口部１と封止体■または封止部２
０との閏を密に埋めるように作用し、より完全な密封状
態が得られるものである。

さらに、これらの実施例によれば、ゴム栓１４を嵌装し
た封止体１１または封止部２０は拡径１１１Ｂ＋４に嵌
装するものであるので、使用時に外部から注射針を刺し
入れる際にゴム栓１４が容器１内に脱落するのを防止す
ることができるのである。

なお、上記実施例に示された容器ｌは、ボトル形状のも
のを示したが、本発明は口部な有する容器であれば特に
限定されるものではなく、ボトル形状のほか、例えばバ
ッグ形状のものも含まれるものである。

また、加熱滅菌処理により低融点樹脂を加熱したが、滅
菌処理や殺菌処理のほか、単に加熱するだけのものも含
むものとする。

［発明の効果］ を発明は、一端に筒状口部を有し、筒状口部に栓体を螺
着して密封するプラスチック容器において、口部と口部
に螺着する栓体との間に、栓体と別体または栓体と一体
でかつ栓体の緊締によりその方向に圧縮される封止体を
備え、その封止体の少なくとも接触封止部を低融点樹脂
で構成したものであるから、容器に薬液を充填した後、
口部に栓体を螺着して密封し、容器を加熱滅菌処理する
過程で、低融点樹脂の溶融による口部と栓体間の溶着な
いしはその間のシール化を図り、口部と栓体間をそれら
の螺着による封止に加えてさらに完全に封止することが
でき、長い期間の経過で口部および栓体に変形が生じて
も、密封性が損なわれることがないプラスチック容器の
密栓構造を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す容器の一部を示す断面
図、第２図は同上分解断面図、第３図は麹の実施例を示
す一部の断面図、第４図はざらに働の実施例を示す一部
の断面図、８５図は第１図および第２図に示した実施例
のプラスチック容器の全体正画図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 一端に筒状口部を有し、筒状口部に栓体を螺着して密封
   するプラスチック容器において、口部と口部に螺着する
   栓体との間に、栓体と別体または栓体と一体でかつ栓体
   の緊締によりその方向に圧縮される封止体を備え、その
   封止体の少なくとも接触封止部を低融点樹脂で構成した
   ことを特徴とするプラスチック容器の密栓構造。