JPH04182073A - 高速回転アーク溶接装置のトーチ回転装置 - Google Patents

高速回転アーク溶接装置のトーチ回転装置

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JPH04182073A
JPH04182073A JP30725290A JP30725290A JPH04182073A JP H04182073 A JPH04182073 A JP H04182073A JP 30725290 A JP30725290 A JP 30725290A JP 30725290 A JP30725290 A JP 30725290A JP H04182073 A JPH04182073 A JP H04182073A
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祐司 杉谷
Masatomo Murayama
雅智 村山
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は、高速回転アーク溶接装置に使用される溶接ト
ーチの回転装置、特に溶接アークの回転直径の自動調整
機構に関する。
[従来の技術] 高速回転アーク溶接装置は電極ワイヤと被溶接部材との
間で発生するアークに高速度の円運動(回転)を与えな
がらアーク溶接を行うものであるが、その溶接トーチの
回転装置は、例えば特開昭62−104684号公報に
示すように中心を電極ワイヤが通る電極に上部(電極ワ
イヤ挿入側端部)を支点とする円錐運動を与えるように
偏心ギヤにて電極の中間部を所定量偏心させて支持し電
極の下端を回転する構造となっている。
さらに具体的に説明する。第6図(A)、(B)は上記
公報に示されたトーチ回転装置の概略断面側面図及びト
ーチの回転を生じさせる偏心ギヤ部の横断平面図である
。図に示すように、電極ワイヤ21は電極20の中心を
通って送給されるようになっており、被溶接部材31と
の間でアーク30を発生し溶接を行う。電極20は上部
を自動調心玉軸受27にて支持され、中間部を自動調心
玉軸受26を介し7て偏心ギヤ25にて支持されており
、この偏心ギヤ25をモータ22の軸23に取り付けら
れたギヤ24と噛み合わせて回転せしめる。これにより
電極20は上部の自動調心玉軸受27による支持を支点
とし、中間部の自動調心玉軸受26及び偏心ギヤ25の
偏心回転により円錐運動を行う。偏心ギヤ25はギヤボ
ックス28内でベアリング34にて回転自在に支持され
ている。
また電極ワイヤ21に給電するため電極20の上端部に
給電ケーブル29が締付はボルト33にて接続されてい
る。
偏心ギヤ25の偏心量は一定値dに設定されており、自
動調心玉軸受26及び偏心ギヤ25によって、電極20
が上部の自動調心玉軸受27を支点とする円錐運動を行
うため、電極20の下端部において電極ワイヤ21の先
端は直径りの円運動を行う。つまりアーク30は溶接線
に対しDの直径で高速回転する。このため開先の側壁に
対する溶込みが増加し、ビード表面も平滑化され、良好
なビード形状が得られるとともに、回転アーク30の回
転位置及びアーク電圧、溶接電流を検出することにより
アーク自体をセンサーとして用いることができ、このア
ークセンサーにより開先中心倣い制御を高精度に行わせ
ることができるという利点がある(特公昭63〜393
46号、特開昭57−91877号)。
ところで、開先の寸法・形状、溶接継手の種類等に応じ
てビード幅や溶込み深さを適切に制御する必要があるた
め、開先の種類に応じて電極ワイヤ21の先端の回転直
径りを調整する必要がある。
この回転直径の調整は自動調心玉軸受27と偏心ギヤ2
5間の距離gを変更することにより行われ、このため回
転直径調整器32が設けられている。
[発明が解決しようとする課題] しかし、回転直径調整器32による調整方式では回転直
径りの調整範囲が大きくなると回転直径調整器32が長
くなるため、溶接トーチも長くなり重量が増え大型化す
る。特に最近はこの溶接トーチをロボットに備える要求
が高まり、トーチの大型化、重量化はロボットの剛性、
強度、コスト面などへの影響が大きく、小型軽量化が要
請されているのに加えて、手動調整方式では自動化、無
人化ができず汎用性が減するという問題があった。
本発明は、上記のような問題を解決するためになされた
もので、トーチの小型軽量化を実現できるとともにアー
クの回転直径を自動的に変更できるようにした高速回転
アーク溶接装置のトーチ回転装置を提供することを目的
とする。
[課題を解決するための手段] 上記の目的を達成するため、本発明に係る高速回転アー
ク溶接装置のトーチ回転装置は、電極の上端(電極ワイ
ヤ挿入側端部)を支点とし、該電極の中間部を回転駆動
される偏心回転体により支持して該電極の下端に円運動
を与え、電極の中心を通る電極ワイヤの先端における溶
接アークに高速の円運動を与えるものにおいて、上記偏
心回転体は2つに分離された外側偏心リングと内側偏心
リングの組合せより構成し、さらに外側偏心リングと内
側偏心リングとの間に設けられ両者を任意の相対回転角
のまま、回転中保持する位相差保持手段と、内側偏心リ
ングを固定するロック手段により、回転停止時に外側偏
心リングと内側偏心リングの位相差を自動的に変更する
ことにより溶接アークの回転直径を自動的に変更可能に
したものである。
[作 用〕 上述のように電極が円(錐〕運動を行うとき、偏心回転
体の偏心量をdとし、電極の支点より偏心回転体の電極
支持部までの距離を!、電極の支点より電極ワイヤの先
端までの距離をLとすると、電極ワイヤの先端での回転
直径つまりアークの回転直径りは、次式で与えられる。
D −−X 2 d          ・・・(1)
(1)式よりアークの回転直径りは偏心回転体の偏心量
dによって変化するので、外側偏心リングと内側偏心リ
ングにて偏心回転体10を構成し、偏心量dを変化させ
る。この原理を第4図、第5図により説明する。
第4図に示すように、偏心量d1を持つ外側偏心リング
1と、偏心量d を持つ内側偏心リング2の組合せの角
度を変えると、偏心回転体の偏心量dが変化するのであ
る。ここで、簡単のため各々の偏心Md とd は等し
くd  −d2−d。
として説明する。
例えば、第4図の(A)は外側偏心リング1及び内側偏
心リング2の偏心方向を共に上向きに一致させた場合で
あり、両リングの位相差(相対回転角)θはO@である
。このとき偏心回転体の偏心量dは最大の2d となる
。またその偏心方向は上向きで、外側偏心リングの偏心
方向を基準とする偏心方向の角度αは0°となる。
(B)は外側偏心リング1の偏心方向を上向き、内側偏
心リング2の偏心方向を左向きにした場合で、両リング
の位相差θは90″である。このとき偏心回転体の偏心
量d −4X d  となり、偏心力向及び角度は左4
5°斜め上向きとなる。また(C)は外側偏心リング1
の偏心方向を上向き、内側偏心リング2の偏心方向を下
向きとした場合で、両リングの位相差θは180°であ
る。このとき偏心回転体の偏心量d−0(最小値)とな
り、偏心方向及び角度は現れず、偏心回転体は真円とな
る。
このように偏心回転体の偏心量dは、0≦d≦2d の
範囲で変化する。
第5図は偏心回転体の偏心量d及び偏心方向角度αを求
めるための説明図である。図において、A点は外側偏心
リングの外径aの中心、B点は外側偏心リングの内径す
の中心で、かつ内側偏心リングの外径すの中心、0点は
内側偏心リングの内径Cの中心、すなわち電極の中心と
し、外側偏心リングと内側偏心リングの偏心方向のズレ
、すなわち位相差をθ(0°≦θ≦180°)、外側偏
心リングの偏心量をd 、内側偏心リングの偏心量をd
2とすると、 偏心回転体の偏心量d(ACの長さ)は・・・(2) また、dl−62−doのときは d=d     2(1+cos  θ)      
   ・ (2a)となる。
偏心方向角度αは また、dl−d2−doのときは となる。
ここで、d  、d  は定数(既知)であるので、位
相差θが分かれば、偏心回転体の偏心量d及び偏心方向
角度αが求まる。
(2)式、(3)式より位相差θを変えたときの偏心量
d及び偏心方向角度αを計算すると、第1表のようにな
る。
両リングの位相差θは、両リングの間に設けられた位相
差保持手段、例えばバネ加圧式のボールプランジャによ
って外側偏心リングと内側偏心リングとを所要の相対回
転角で位置決めし回転中にこれを固定する。また、内側
偏心リングをロック手段により固定し、外側偏心リング
だけを回転モータ22により所要の角度だけ回転させる
ことにより偏心回転体の偏心量dを調整する。そしてそ
の偏心量dに基づくアークの回転直径りは(1)式より
得られ、その後ロック手段を解除し、外側偏心リングと
内側偏心リングを一体として回転すれば、変更された回
転直径りでアークは回転する。
[実施例コ 第1図は本発明のトーチ回転装置の一実施例を示す断面
側面図、第2図及び第3図はそれぞれ第1図のA−A線
断面図及びB−B線断面図である(ただし、ギヤボック
スは除く)。
この実施例では、偏心回転体10を、2つに分離された
外側偏心リング1と、内側偏心リング2の組合せにより
構成している。
外側偏心リング1は、ギヤ3を有し、上下2個のベアリ
ング34を介してギヤボックス28内に回転自在に支持
され、ギヤ3にモータ22の軸23に取り付けられた駆
動ギヤ24を噛み合わせて回転せしめる。なお、ギヤ3
,24による駆動機構は一例を示したものであり、タイ
ミングベルト、チェーン等により外側偏心リング1を回
転駆動することもできる。
内側偏心リング2は外側偏心リング1の内部に密接に挿
入される。すなわち第4図でも示したように、内側偏心
リング2の外径すと外側偏心リング1の内径すは相対的
な回転ができる程度の微小な隙間をもってほぼ等しく形
成される。また外側偏心リング1の偏心量d1と内側偏
心リング2の偏心量d2は等しくしてもよいし、異なる
値としてもよい。いずれにしても偏心回転体10の偏心
量d及び偏心方向角度αは、(2)式、(3)式より位
相差−θが分かれば計算で求めることができる。
そこで、外側偏心リング1と内側偏心リング2の間には
相対回転角(位相差)を回転中に保持する位相差保持手
段15が所要数設けられている。この位相差保持手段1
5によって、上述したように偏心回転体10の偏心量d
及び偏心方向が回転中、保持される。第2図では偏心回
転体10の偏心方向は右向きとなっている。
位相差保持手段15は、第1図、第3図に示すようにバ
ネ加圧式のボールプランジャにより構成されており、内
側偏心リング2の外周面に等角度でボール16が係合す
る凹部17を所要数設け、ボール16を止めネジ18と
の間に介在させたバネ19により常に凹部17側へ加圧
している。
電極20は、偏心回転体10内を貫通するとともに、上
部を自動調心玉軸受27を介してギヤボックス28に支
持され、中間部を自動調心玉軸受26を介して内側偏心
リング2に支持されている。
図中、5は自動調心玉軸受26の取付は用絶縁物で、自
動調心玉軸受26を含む回転機構部分を電極20より電
気絶縁し、かつ自動調心玉軸受26を電極20の所定位
置に保持するものである。また同様に、電極20の支点
を構成する自動調心玉軸受27についても同様の絶縁物
6が設けられている。
さらに、内側偏心リング2を必要に応じ固定するために
ロック手段35が設けられる。このロック手段35はエ
アシリンダ36にて構成されており、そのロッド37の
先端を内側偏心リング2に設けた位置決め穴38に挿入
することにより内側偏心リング2の回転が阻止される。
内側偏心リング2の位置決め穴38の位置はモータ22
の回転位置を検出するエンコーダ39からの回転位置信
号に基づき検出される。ロック手段35はソレノイドで
動作するプランジャにより構成してもよい。
なお、ギヤボックス28の下方には図示されていないシ
ールドガス用のノズルカバー等が取り付けられる。
以上のように構成することにより、電極20は外側偏心
リング1及び内側偏心リング2によって中間部の自動調
心玉軸受26による支持点が円運動を起こすので、上部
の自動調心玉軸受27を支点として、電極の下端が円運
動を行う。
これによって電極20の中心を通る電極ワイヤ21の先
端は直径りで回転する。すなわちアーク30の回転直径
りが(1)式より得られることは上に述べたとおりであ
る。
次に回転直径りの変更方法について説明する。
まず、内側偏心リング2の位置決め穴38がエアシリン
ダ36のロッド37の位置と一致するようにモータ22
のエンコーダ39からの回転位置信号に基づき内側偏心
リング2の位置を合わせる。
この位置合わせが終ったら、エアシリンダ36によりロ
ッド37を突き出し内側偏心リング2の位置決め六38
に挿入し、内側偏心リング2をロックする。
次に内側偏心リング2をロックした状態でモータ22を
所定の角度だけ回転させる。このとき外側偏心リング1
の回転に伴い、位相差保持手段15のボール16はバネ
19の力に抗してボール16が係合している四部17よ
り脱出し、回転方向の次の凹部17に入り、さらにこの
凹部17より脱出するといった動作を繰り返すので、最
終的に外側偏心リング1の所定の回転角の位置でボール
16が対応する凹部17に係合し、内側偏心リング2を
ロックする。これにより両リングは一体となり、所要の
位相差θが保持され、回転直径りを変更することができ
る。そして位相差θは凹部17の個数により粗密いかよ
うにも設定できる。また図示しない回転径調整コントロ
ーラは外側偏心リング1と内側偏心リング2の回転位置
すなわち回転直径りを常に記憶している。
このようにして回転直径りを変更したあとは、エアシリ
ンダ36のロッド37を位置決め六38より引き抜き、
内側偏心リング2をフリーにする。
以上により、アーク30の回転直径りを自動的にかつ広
範囲に変更することができる。またこの溶接トーチの全
長は従来のものに比べて短くできるので、ロック手段3
5.内側偏心リング21位相差保持手段15等が付加さ
れても実質的にトーチ全体を小型軽量にできる。
[発明の効果] 以上のように本発明によれば、2つの外側及び内側偏心
リングの組合せにより偏心回転体を構成し、かつ位相差
保持手段及びロック手段を用いて両偏心リングの位相差
を任意に変更し、これによって偏心回転体の偏心量を自
動的に変更するようにしたので、アークの回転直径の自
動変更が可能となり、アーク溶接の自動化、無人化をは
かることができる。またトーチ全長を従来のものに比し
短くできるので、トーチ全体を実質的に小型軽量にでき
、溶接ロボットへの適用が可能となって汎用性を増すこ
とができるなど効果が大きいものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のトーチ回転装置の一実施例を示す断面
側面図、第2図及び第3図はそれぞれ第1図のA−A線
断面図及びB−B線断面図(ただし、ギヤボックスは除
く)、第4図は本発明における偏心回転体の偏心量及び
偏心方向の変更方法を示す原理図、第5図は上記偏心回
転体の偏心量及び偏心方向角度を求めるための説明図、
第6図(A)、(B)は従来のトーチ回転装置の概略断
面側面図及びその偏心回転部の横断平面図である。 1・・・外側偏心リング 2・・・内側偏心リング 3・・・ギヤ 5・・・絶縁物 6・・・絶縁物 10・・・偏心回転体 15・・・位相差保持手段 16・・・ボール 17・・・凹部 18・・・止めネジ 19・・・バネ 20・・・電極 21・・・電極ワイヤ 22・・・モータ 23・・・軸 24・・・ギヤ 26・・・自動調心玉軸受 27・・・自動調心玉軸受 28・・・ギヤボックス 30・・・溶接アーク 31・・・被溶接部材 34・・・ベアリング 35・・・ロック手段 36・・・エアシリンダ 37・・・ロッド 38・・・位置決め穴 39・・・エンコーダ 代理人 弁理士  佐々木 宗 治 第2図 第3図 第5図 タトイlFl有執Iしリンク        内借1m
+cリンフ゛(A)             (B)
            (C)タト(ψl(Jmしリ
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       90°         1800第4
図 ÷D− c日) 第6図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 電極の上端(電極ワイヤ挿入側端部)を支点とし、該電
    極の中間部を回転駆動される偏心回転体により支持して
    該電極の下端に高速円運動を与え、前記電極の中心を通
    る電極ワイヤの先端における溶接アークを高速回転させ
    ながら溶接を行う高速回転アーク溶接装置において、 前記偏心回転体が2つに分離された外側偏心リングと内
    側偏心リングの組合せからなり、さらに前記外側偏心リ
    ングと内側偏心リングとの間に設けられ両者を任意の相
    対回転角のまま、回転中保持する位相差保持手段と、前
    記内側偏心リングを固定するロック手段により、回転停
    止時に前記外側偏心リングと内側偏心リングの位相差を
    自動的に変更することにより前記溶接アークの回転直径
    を自動的に変更可能にしたことを特徴とする高速回転ア
    ーク溶接装置のトーチ回転装置。
JP2307252A 1990-11-15 1990-11-15 高速回転ア―ク溶接装置のト―チ回転装置 Expired - Lifetime JP2525285B2 (ja)

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