JPH04178538A - 試料内に超音波を発生・検出させる方法及びその装置 - Google Patents
試料内に超音波を発生・検出させる方法及びその装置Info
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- JPH04178538A JPH04178538A JP2306009A JP30600990A JPH04178538A JP H04178538 A JPH04178538 A JP H04178538A JP 2306009 A JP2306009 A JP 2306009A JP 30600990 A JP30600990 A JP 30600990A JP H04178538 A JPH04178538 A JP H04178538A
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Landscapes
- Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
- Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は、試料にレーザビームを用いて発生させた共鳴
超音波により弾性率などの物理的特性を非接触で測定す
るための試料内の超音波発生・検出方法及びその装置に
関するものである。
超音波により弾性率などの物理的特性を非接触で測定す
るための試料内の超音波発生・検出方法及びその装置に
関するものである。
[従来の技術]
例えば、金属、ファインセラミックスなどを構造部材と
して使用する場合、1400℃の温度における高温弾性
率の測定が必要になる。この高温弾性率の測定の代表的
な方法として、■3点曲げ法、■共振法、■超音波パル
ス法がある。この内、超音波パルス法が最も精度の高い
測定を行うことができる。
して使用する場合、1400℃の温度における高温弾性
率の測定が必要になる。この高温弾性率の測定の代表的
な方法として、■3点曲げ法、■共振法、■超音波パル
ス法がある。この内、超音波パルス法が最も精度の高い
測定を行うことができる。
超音波パルス法は、縦波及び横波超音波発生用振動子を
バッファロッドに装着し、このバッファロッドを介して
高温下の試料に超音波を入射し、その際の縦波及び横波
超音波の音速を測定して弾性率を求めるものである。こ
のときに得られた縦波及び横波速度の測定値から、弾性
率E及びポアソン比νは次式で与えられる。
バッファロッドに装着し、このバッファロッドを介して
高温下の試料に超音波を入射し、その際の縦波及び横波
超音波の音速を測定して弾性率を求めるものである。こ
のときに得られた縦波及び横波速度の測定値から、弾性
率E及びポアソン比νは次式で与えられる。
3V、”−4Vt”
E= □・ρV%
V% Vt′
1 V、2−2Vt2
ν =−〇
2 V、 2 ’ V、′
但し、■、:縦波速度、■、:横波速度、ρ:密度・
なお、超音波パ、ルス法の詳細に関してもよ、ファイン
セラミックス協会線、1986年「ファインセラミック
スの標準化に関する五升究幸匿告書」119頁〜160
頁に詳細な記載力≦ある。
セラミックス協会線、1986年「ファインセラミック
スの標準化に関する五升究幸匿告書」119頁〜160
頁に詳細な記載力≦ある。
ところで、超音波パルス法では、音速測定のために試料
とバッファロッドとの間しこペーストを使用しなければ
ならないが、高温下での測定(こ際しては、ペーストの
溶融、ペーストと試料とのイヒ学反応などが生じ、14
00℃以上の温度で弓単性率な測定することは不可能で
ある。
とバッファロッドとの間しこペーストを使用しなければ
ならないが、高温下での測定(こ際しては、ペーストの
溶融、ペーストと試料とのイヒ学反応などが生じ、14
00℃以上の温度で弓単性率な測定することは不可能で
ある。
そこで、非接触で超音波を発生し、これを検出して測定
を行うレーザ超音波法が非接触で濱11定を行えること
から高温弾性率の測定番こCよ有効である。レーザ超音
波法は、その検出方式器こよって、ホモダイン、ヘテロ
ゲイン、及びファブリベロー干渉方式に分けることがで
きる。このうち、ファブリペロ−干渉方式はほかの方式
に比較して、環境振動ならびに高温時における空気の対
流などの影響を受けない、粗い面でも十分な干渉信号強
度が得られる、光学系がほかの方式に比べて簡単になる
などの特徴を持つことが知られている(その詳細につい
ては、例えば、特開昭53−113592号、及び J
、P、Monchalin、 and R,Heo、n
、 ”La5er Ultrasonic Gener
ation and 0ptical Detecti
on with a Confocal Fabry−
Perot Interferometer”、Mat
erials Evalution、 Vol、44.
p1231− p1237、 September
1986 : r材料評価J 1986年9月、44号
、p1231− p1237 ”ファブリペロ−干渉
計によるレーザ超音波発生及び光検出゛J。
を行うレーザ超音波法が非接触で濱11定を行えること
から高温弾性率の測定番こCよ有効である。レーザ超音
波法は、その検出方式器こよって、ホモダイン、ヘテロ
ゲイン、及びファブリベロー干渉方式に分けることがで
きる。このうち、ファブリペロ−干渉方式はほかの方式
に比較して、環境振動ならびに高温時における空気の対
流などの影響を受けない、粗い面でも十分な干渉信号強
度が得られる、光学系がほかの方式に比べて簡単になる
などの特徴を持つことが知られている(その詳細につい
ては、例えば、特開昭53−113592号、及び J
、P、Monchalin、 and R,Heo、n
、 ”La5er Ultrasonic Gener
ation and 0ptical Detecti
on with a Confocal Fabry−
Perot Interferometer”、Mat
erials Evalution、 Vol、44.
p1231− p1237、 September
1986 : r材料評価J 1986年9月、44号
、p1231− p1237 ”ファブリペロ−干渉
計によるレーザ超音波発生及び光検出゛J。
P、モンシャラン及びR,ヘオン発表、に記載がある。
)
第8図は弾性率を測定するための従来のレーザ超音波発
生検出装置を示すブロック図である。
生検出装置を示すブロック図である。
まず、プローブレーザ光照射手段は、次のように構成さ
れている。連続してレーザ光を発生するプローブレーザ
1の出射光路上には光アイソレータ2が配設され、その
延長上の光路にはレーザ光を直角方向へ反射させるミラ
ー3が配設されている。ミラー3の出射光路上にはミラ
ー3からの光を直角方向に反射させ、かつその出射光路
側から入る光を直進させる偏向ビームスプリッタ4が配
設されている。偏向ビームスプリッタ4の出射光路上に
は、順次、1/4波長板5及び試料(金属、セラミック
スなど)6が配設される。
れている。連続してレーザ光を発生するプローブレーザ
1の出射光路上には光アイソレータ2が配設され、その
延長上の光路にはレーザ光を直角方向へ反射させるミラ
ー3が配設されている。ミラー3の出射光路上にはミラ
ー3からの光を直角方向に反射させ、かつその出射光路
側から入る光を直進させる偏向ビームスプリッタ4が配
設されている。偏向ビームスプリッタ4の出射光路上に
は、順次、1/4波長板5及び試料(金属、セラミック
スなど)6が配設される。
試料6に対しては、更にパルスレーザ光照射手段による
パルスレーザ光が照射される。
パルスレーザ光が照射される。
このパルスレーザ光照射手段は、次の構成によっている
。すなわちパルスレーザ7が設けられ、その出射光路上
には、ビームスプリッタ8(入射光の95%程度を透過
させ、残りを反射させる)及びミラー10が配設され、
このミラー10の出射光路上にはミラー11が配設され
、その反射光を試料6へ導いている。また、ミラー11
の出射光路上にはパルスレーザ光を試料6に集光させる
ための凸レンズ12が配設されている。
。すなわちパルスレーザ7が設けられ、その出射光路上
には、ビームスプリッタ8(入射光の95%程度を透過
させ、残りを反射させる)及びミラー10が配設され、
このミラー10の出射光路上にはミラー11が配設され
、その反射光を試料6へ導いている。また、ミラー11
の出射光路上にはパルスレーザ光を試料6に集光させる
ための凸レンズ12が配設されている。
一方、試料6からの反射光を検出系に導く光路上には、
順次、偏向ビームスプリッタ4、コリメータ13、ファ
ブリペロ−干渉計14、レンズ15、ノイズ成分を除去
するための干渉フィルタ16及び光検出器17の各々が
配設されている。
順次、偏向ビームスプリッタ4、コリメータ13、ファ
ブリペロ−干渉計14、レンズ15、ノイズ成分を除去
するための干渉フィルタ16及び光検出器17の各々が
配設されている。
この光検出器17には、例えば、アバランシェホトダイ
オード、シリコンPINダイオード、光電子増倍管など
を用いることができる。
オード、シリコンPINダイオード、光電子増倍管など
を用いることができる。
入射光を光−電変換する光検出器17には、その信号を
増幅するための高周波増幅器18、増幅出力の高域のみ
を通過させるバイパスフィルタ19、そのフィルタ出力
を観測するオシロスコープ20の各々が順次接続されて
いる。また、ビームスプリッタ8の反射出力側の光路上
には、入射光を光−電変換する光検出器9が配設され、
その出力信号はオシロスコープ20の同期信号となる。
増幅するための高周波増幅器18、増幅出力の高域のみ
を通過させるバイパスフィルタ19、そのフィルタ出力
を観測するオシロスコープ20の各々が順次接続されて
いる。また、ビームスプリッタ8の反射出力側の光路上
には、入射光を光−電変換する光検出器9が配設され、
その出力信号はオシロスコープ20の同期信号となる。
次に、以上の構成における動作をレーザ超音波法による
弾性率の測定を例にして説明する。
弾性率の測定を例にして説明する。
測定を行うに際しては、試料6を所定の位置に配設する
。
。
この状態のままパルスレーザ7を励起し、発生するパル
スレーザ光を、ビームスプリッタ9→ミラー10→ミラ
ー11→凸レンズ12の経路で試料6に集光させる。試
料6に照射されたパルスレーザ光は、試料、6に熱応力
または蒸発反力を発生させる。この熱応力または蒸発反
力は、試料6内に縦波及び横波超音波を生じさせる。こ
れらは試料6の裏面で反射し、再び試料6の表面に戻っ
て来る。この試料6の表面に戻ってきた縦波及び横波が
、試料6の表面を振動させる。
スレーザ光を、ビームスプリッタ9→ミラー10→ミラ
ー11→凸レンズ12の経路で試料6に集光させる。試
料6に照射されたパルスレーザ光は、試料、6に熱応力
または蒸発反力を発生させる。この熱応力または蒸発反
力は、試料6内に縦波及び横波超音波を生じさせる。こ
れらは試料6の裏面で反射し、再び試料6の表面に戻っ
て来る。この試料6の表面に戻ってきた縦波及び横波が
、試料6の表面を振動させる。
一方、プローブレーザ1の励起により発生したプローブ
レーザ光は、光アイソレータ2−ミラー3→偏向ビーム
スプリツタ4→1/4波長板5の経路で試料6の振動面
に照射される。すると、その光周波数が試料6の振動の
ためにドツプラーシフトする。このドツプラーシフトし
た光は、1/4波長板5→偏向ビームスプリツタ4−コ
リメータ13の経路によってファブリペロ−干渉計14
に入射される。
レーザ光は、光アイソレータ2−ミラー3→偏向ビーム
スプリツタ4→1/4波長板5の経路で試料6の振動面
に照射される。すると、その光周波数が試料6の振動の
ためにドツプラーシフトする。このドツプラーシフトし
た光は、1/4波長板5→偏向ビームスプリツタ4−コ
リメータ13の経路によってファブリペロ−干渉計14
に入射される。
このファブリペロ−干渉計14は、2枚の半透明鏡を配
設して構成され、共振器長かプローブレーザ光の周波数
に対して適当な共振を起こすように固定されている。し
たがって、プローブレーザ光とは周波数の異なるドツプ
ラーシフトした光がファブリペロ−干渉計14に入射す
ると、共振周波数の違いからファブリベロー干渉計14
から出力した光強度が変化する。
設して構成され、共振器長かプローブレーザ光の周波数
に対して適当な共振を起こすように固定されている。し
たがって、プローブレーザ光とは周波数の異なるドツプ
ラーシフトした光がファブリペロ−干渉計14に入射す
ると、共振周波数の違いからファブリベロー干渉計14
から出力した光強度が変化する。
この光出力をレンズ15及び干渉フィルタ16を介して
光検出器17に導き、光検出器17によって光−電変換
を行うことにより電気信号が得られる。この電気信号を
高周波増幅器18で増幅し、さらにバイパスフィルタ1
9を介してオシロスコープ20に取り込むことによって
試料内の超音波信号をオシロスコープ20に表示するこ
とができる。
光検出器17に導き、光検出器17によって光−電変換
を行うことにより電気信号が得られる。この電気信号を
高周波増幅器18で増幅し、さらにバイパスフィルタ1
9を介してオシロスコープ20に取り込むことによって
試料内の超音波信号をオシロスコープ20に表示するこ
とができる。
このとき、ビームスプリッタ8及び光検出器9は、オシ
ロスコープ20の同期を取るためのトリガ信号として利
用される。
ロスコープ20の同期を取るためのトリガ信号として利
用される。
高温弾性率の測定は、オシロスコープ20に表示された
超音波多重反射信号の縦波往復時間(T1)、横波から
縦波への変換モードによる往復時間(T2)−縦波2回
往復時間(T3)を読み取り、次式から縦波伝播速度■
1を求め、これを前記弾性率及びポアソン比の式に代入
することにより算出する。
超音波多重反射信号の縦波往復時間(T1)、横波から
縦波への変換モードによる往復時間(T2)−縦波2回
往復時間(T3)を読み取り、次式から縦波伝播速度■
1を求め、これを前記弾性率及びポアソン比の式に代入
することにより算出する。
ここで、τは(Tl−73)の時間差である。
同様にして横波伝播■2も求めることができる。
2L=VIXτ
V、=2L/τ
[発明が解決しようとする課題]
しかし、上記した従来技術にあっては、試料表面に蒸発
反力を起こさせて超音波を発生させているために試料の
表面に傷がち<他、超音波を検出する感度が非常に悪い
等の問題点を持つ。この点に関しては、特開昭64−2
6147号のように超音波信号を増幅する方法も考えら
れているが、その増幅度は2倍程度にしかならず、実用
的に十分ではない。また、上記した従来技術においては
、発生する超音波の帯域周波数が広いため、広帯域の光
検出器及び増幅器を用いる必要があり、信号検出感度か
悪くなるという問題点も存在する。
反力を起こさせて超音波を発生させているために試料の
表面に傷がち<他、超音波を検出する感度が非常に悪い
等の問題点を持つ。この点に関しては、特開昭64−2
6147号のように超音波信号を増幅する方法も考えら
れているが、その増幅度は2倍程度にしかならず、実用
的に十分ではない。また、上記した従来技術においては
、発生する超音波の帯域周波数が広いため、広帯域の光
検出器及び増幅器を用いる必要があり、信号検出感度か
悪くなるという問題点も存在する。
さらに、高速信号検出を行うための同期信号を正確にと
ることが難しい、ファブリペロ−干渉計の共振器長を安
定に固定しておくためにフィードバック回路を必要とす
るなどの問題点も多々存在する。
ることが難しい、ファブリペロ−干渉計の共振器長を安
定に固定しておくためにフィードバック回路を必要とす
るなどの問題点も多々存在する。
本発明は、上記した従来技術の実情に鑑みてなされたも
ので、試料内に発生する超音波信号の強度を高めると同
時に、検出系の感度を飛躍的に高め、かつ、その構成を
簡単にすることが可能な試料内の超音波発生・検出方法
及びその装置を提供することを目的とする。
ので、試料内に発生する超音波信号の強度を高めると同
時に、検出系の感度を飛躍的に高め、かつ、その構成を
簡単にすることが可能な試料内の超音波発生・検出方法
及びその装置を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段]
上記の目的を達成するために、この発明は、バーストパ
ルスまたは連続レーザの変調光を試料に照射して前記試
料内に超音波の共鳴を生じさせるようにしている。
ルスまたは連続レーザの変調光を試料に照射して前記試
料内に超音波の共鳴を生じさせるようにしている。
また、このようにして発生した共鳴超音波を検出して測
定するために、前記試料内に生じた共鳴超音波を検出す
る光干渉計と、該光干渉計の出力光を光−電変換する光
検出器と、該光検出器の出力を精度良く検出するロック
インアンプとを設けるようにしている。
定するために、前記試料内に生じた共鳴超音波を検出す
る光干渉計と、該光干渉計の出力光を光−電変換する光
検出器と、該光検出器の出力を精度良く検出するロック
インアンプとを設けるようにしている。
[作用1
上記した手段によれば、適当なパルス列を持つバースト
パルスまたは変調された連続波レーザ光を照射すると試
料照射部に熱応力が発生し、超音波の共鳴が生じる。
パルスまたは変調された連続波レーザ光を照射すると試
料照射部に熱応力が発生し、超音波の共鳴が生じる。
このようにして発生した試料内の共鳴超音波を光干渉計
によって検出し、この光−電変換信号をQ値の高いバン
ドパスフィルタ及びロックインアンプ等を通して信号処
理する。超音波の共鳴を利用することにより、試料に損
傷など与えることなく、信号強度比を上げることができ
る。また、発生する超音波の周波数帯域を非常に狭める
ことができるので、ロックインアップ、バンドパスフィ
ルタ等の使用によりS/N比を大幅に向上させることが
できる。
によって検出し、この光−電変換信号をQ値の高いバン
ドパスフィルタ及びロックインアンプ等を通して信号処
理する。超音波の共鳴を利用することにより、試料に損
傷など与えることなく、信号強度比を上げることができ
る。また、発生する超音波の周波数帯域を非常に狭める
ことができるので、ロックインアップ、バンドパスフィ
ルタ等の使用によりS/N比を大幅に向上させることが
できる。
[実施例1
以下、本発明の実施例について図面を参詔しながら説明
する。
する。
第1図は本発明による超音波発生・検出装置の一実施例
を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
本発明ではレーザ源として共鳴超音波発生用レーザ21
と共鳴超音波検出用レーザ22の2つを備えている。共
鳴超音波発生用レーザ21の出射光路上には、光変調器
23、光チョッパ24が順次配設される。光変調器23
により変調されたレーザ光26が試料25に到達し、試
料内に共鳴超音波を発生させる。
と共鳴超音波検出用レーザ22の2つを備えている。共
鳴超音波発生用レーザ21の出射光路上には、光変調器
23、光チョッパ24が順次配設される。光変調器23
により変調されたレーザ光26が試料25に到達し、試
料内に共鳴超音波を発生させる。
一方、共鳴超音波検出用レーザ22の出射光路上には、
光アイソレータ27、偏向ビームスプリッタ28.1/
4波長板29が順次配設され、1/4波長板29を出た
検出用レーザ光が試料25に到達する。
光アイソレータ27、偏向ビームスプリッタ28.1/
4波長板29が順次配設され、1/4波長板29を出た
検出用レーザ光が試料25に到達する。
偏向ビームスプリッタ28の反射光路上には、コリメー
タ30、ファブリベロー干渉計31、光学フィルタ32
、光検出器33が順次配設されている。光検出器33に
は、その出力信号中の必要帯域内の信号のみを通過させ
るバンドパスフィルタ34が接続され、このバンドパス
フィルタ34に増幅器35が接続されている。増幅器3
5にはロックインアンプ36が接続され、その出力信号
を表示するためにオシロスコープ37が設けられている
。ロックインアンプ36にはロックイン検出を行うため
の光チヨツパドライバ38及び光チョッパ24が接続さ
れている。
タ30、ファブリベロー干渉計31、光学フィルタ32
、光検出器33が順次配設されている。光検出器33に
は、その出力信号中の必要帯域内の信号のみを通過させ
るバンドパスフィルタ34が接続され、このバンドパス
フィルタ34に増幅器35が接続されている。増幅器3
5にはロックインアンプ36が接続され、その出力信号
を表示するためにオシロスコープ37が設けられている
。ロックインアンプ36にはロックイン検出を行うため
の光チヨツパドライバ38及び光チョッパ24が接続さ
れている。
次に、以上の構成における動作について説明する。
共鳴超音波発生用レーザ21を励起してレーザ光を発生
させ、これを光変調器23によって光変調する。この光
変調されたレーザ光を試料25に照射すると、その照射
部位に熱応力が生じ、超音波が発生する。この場合共鳴
超音波を発生させるためには、第2図又は第3図に示す
ような複数のパルス列からなるバーストパルスレーザ、
或いは第4図又は第5図に示すような変調された連続波
(CW)レーザ光を用いる。バースト、パルスレーザ光
の場合には、そのパルス列周期△Tを適当に変えること
により、第2図及び第3図に示すような一次又は二次の
共鳴超音波を試料内に発生させることができる。同様に
CWレーザでは変調周波数を変えることにより、第4図
及び第5図に示すような一次又は二次の共鳴超音波を発
生させることができる。
させ、これを光変調器23によって光変調する。この光
変調されたレーザ光を試料25に照射すると、その照射
部位に熱応力が生じ、超音波が発生する。この場合共鳴
超音波を発生させるためには、第2図又は第3図に示す
ような複数のパルス列からなるバーストパルスレーザ、
或いは第4図又は第5図に示すような変調された連続波
(CW)レーザ光を用いる。バースト、パルスレーザ光
の場合には、そのパルス列周期△Tを適当に変えること
により、第2図及び第3図に示すような一次又は二次の
共鳴超音波を試料内に発生させることができる。同様に
CWレーザでは変調周波数を変えることにより、第4図
及び第5図に示すような一次又は二次の共鳴超音波を発
生させることができる。
CWレーザに変調を施す場合には電気光学素子等を光変
調器23に用いる。パルスレーザからバーストパルスを
得るには、キャビティ・グンパー、モードロッカー、Q
−スイッチと電気光学素子の組合せ、或いは第6図に示
すような遅延ライン(低反射率ミラー及び高反射率ミラ
ーを用いて構成する。パルス列の繰り返しは、2枚のミ
ラー間隔を変えることによって行うことができる。)と
適当なパルスレーザを用いる。
調器23に用いる。パルスレーザからバーストパルスを
得るには、キャビティ・グンパー、モードロッカー、Q
−スイッチと電気光学素子の組合せ、或いは第6図に示
すような遅延ライン(低反射率ミラー及び高反射率ミラ
ーを用いて構成する。パルス列の繰り返しは、2枚のミ
ラー間隔を変えることによって行うことができる。)と
適当なパルスレーザを用いる。
このように上記方法を用いて試料25内で発生された共
鳴超音波は、その周波数帯域が極めて狭くなるため、検
出系には狭帯域なバンドパスフィルタ34を用いること
が可能になる。
鳴超音波は、その周波数帯域が極めて狭くなるため、検
出系には狭帯域なバンドパスフィルタ34を用いること
が可能になる。
この共鳴超音波を検出するためには、共鳴超音波検出用
レーザ22から発振した検出用レーザ光を光アイソレー
タ27、偏向ビームスプリッタ28及び174波長板2
9の各々を介して試料25に照射する。試料25の表面
は、共鳴的超音波によって正弦波の振動をしているため
、共鳴超音波検出用レーザ22から発生したプローブレ
ーザ光は弾性散乱を受け、光周波数シフトを生じる。
レーザ22から発振した検出用レーザ光を光アイソレー
タ27、偏向ビームスプリッタ28及び174波長板2
9の各々を介して試料25に照射する。試料25の表面
は、共鳴的超音波によって正弦波の振動をしているため
、共鳴超音波検出用レーザ22から発生したプローブレ
ーザ光は弾性散乱を受け、光周波数シフトを生じる。
この周波数シフトした光は、1/4波長板29、偏向ビ
ームスプリッタ28及びコリメータ30を介してファブ
リペロ−干渉計31に入射する。その出力光が光学フィ
ルタ32によってノイズ分を除去した後、光検出器33
によって光−電変換される。このとき、ファブリペロ−
干渉計31の共振器長掃引をロックイン検出を行うため
の変調周波数(光チョッパ24のチョッパ周波数)より
もゆっくりと行うことにより、第7図に示すように中央
にピーク(プローブレーザ光の中心周波数)を有し、そ
の両側に試料25内で共鳴した超音波により散乱した光
の周波数を示す信号が得られる。
ームスプリッタ28及びコリメータ30を介してファブ
リペロ−干渉計31に入射する。その出力光が光学フィ
ルタ32によってノイズ分を除去した後、光検出器33
によって光−電変換される。このとき、ファブリペロ−
干渉計31の共振器長掃引をロックイン検出を行うため
の変調周波数(光チョッパ24のチョッパ周波数)より
もゆっくりと行うことにより、第7図に示すように中央
にピーク(プローブレーザ光の中心周波数)を有し、そ
の両側に試料25内で共鳴した超音波により散乱した光
の周波数を示す信号が得られる。
この信号をS/N比良く検出するためには、バントパス
フィルタ34で不要信号を除去して増幅器35で増幅し
たのち、ロックインアンプ36等を用いる。このような
信号処理を施すことによってオシロスコープ37上に第
7図に示すような信号を表示することができる。表示さ
れた波形の周波数シフト及び信号強度を測定することに
より、試料25内で発生した超音波の周波数及び減衰な
どを知ることができる。
フィルタ34で不要信号を除去して増幅器35で増幅し
たのち、ロックインアンプ36等を用いる。このような
信号処理を施すことによってオシロスコープ37上に第
7図に示すような信号を表示することができる。表示さ
れた波形の周波数シフト及び信号強度を測定することに
より、試料25内で発生した超音波の周波数及び減衰な
どを知ることができる。
以上、上記技術は超音波の発生に共鳴を利用するために
信号強度を飛躍的に高めることかできる。また、検出系
に狭帯域のバンドパスフィルタ34及びロックインアン
プ36を用いることができるために、図8に示した従来
技術と比較してS/N比を飛躍的に高めることができる
。また、ファブリベロー干渉計31は共振器長を掃引し
て使用するため(従来は一定の長さに共振器長を固定)
、共振器長安定化のためのフィードバック回路を設ける
必要が無くなる。この結果、試料25を破壊することも
なく高精度な測定か可能になる。
信号強度を飛躍的に高めることかできる。また、検出系
に狭帯域のバンドパスフィルタ34及びロックインアン
プ36を用いることができるために、図8に示した従来
技術と比較してS/N比を飛躍的に高めることができる
。また、ファブリベロー干渉計31は共振器長を掃引し
て使用するため(従来は一定の長さに共振器長を固定)
、共振器長安定化のためのフィードバック回路を設ける
必要が無くなる。この結果、試料25を破壊することも
なく高精度な測定か可能になる。
なお、上記実施例ではファブリペロ−干渉計31を用い
て検出を行うものとしたか、これに代えて光へテロゲイ
ン法、光ホモダイン法などを用いることも可能である。
て検出を行うものとしたか、これに代えて光へテロゲイ
ン法、光ホモダイン法などを用いることも可能である。
[発明の効果]
本発明は上記の通り構成されているので、次に記載する
効果を奏する。
効果を奏する。
請求項(1)の試料内の超音波発生方法においては、バ
ーストパルスまたは連続レーザの変調光を試料に照射し
て前記試料内に超音波の共鳴を生じさせるようにしたの
で、試料表面に損傷などを与えることなく信号強度比を
上げ、かつ発生する超音波の周波数帯域を狭めることが
できるので、S/N比を飛躍的に向上させることができ
る。
ーストパルスまたは連続レーザの変調光を試料に照射し
て前記試料内に超音波の共鳴を生じさせるようにしたの
で、試料表面に損傷などを与えることなく信号強度比を
上げ、かつ発生する超音波の周波数帯域を狭めることが
できるので、S/N比を飛躍的に向上させることができ
る。
請求項(2)の試料内の超音波検出装置においては、請
求項(1)によって試料内に生じた共鳴超音波を検出す
る光干渉計と、該光干渉計の出力光を光−電変換する光
検出器と、該光検出器の出力を検出するためのバンドパ
スフィルタ及びロックインアンプとを設けるようにした
ので、飛躍的なS/N比の向上を図ることができる。そ
の結果高精度な測定を非破壊で行うことが可能となる。
求項(1)によって試料内に生じた共鳴超音波を検出す
る光干渉計と、該光干渉計の出力光を光−電変換する光
検出器と、該光検出器の出力を検出するためのバンドパ
スフィルタ及びロックインアンプとを設けるようにした
ので、飛躍的なS/N比の向上を図ることができる。そ
の結果高精度な測定を非破壊で行うことが可能となる。
第1図は本発明による試料内の超音波発生・検出装置の
一実施例を示すブロック図、第2図及び第3図は適当な
同期のパルス列を持つバーストパルスを試料に照射して
、共鳴超音波を発生させることを示す説明図、第4図及
び第5図は変調したCWレーザ光によって、試料内に共
鳴超音波を発生させることを示す説明図、第6図はパル
スレーザから適当な繰り返しのパルス列を持つバースト
パルスを得るための遅延ラインの原理的公正を示す説明
図、第7図は試料内で発生した共鳴超音波を検出した結
果を示す図、第8図は弾性率を測定するための従来のレ
ーザ超音波発生検出装置を示すブロック図である。 図中。 2I・・・共鳴超音波発生用レーザ 22・・・共鳴超音波検出用レーザ 23・・・光変調器 24・・・光チョッパ25・・・
試料 26・・・変調レーザ光31・・・ファブリペロ
−干渉計 33・・・光検出器 34・・・バントパスフィルタ 35・・・増幅器 36・・・ロックインアンプ 37・・・オシロスコープ 38・・・光チヨツパドライバ 代理人 弁理士 1)北 嵩 晴 手続補正書(睦) 平成 3年 7月25日
一実施例を示すブロック図、第2図及び第3図は適当な
同期のパルス列を持つバーストパルスを試料に照射して
、共鳴超音波を発生させることを示す説明図、第4図及
び第5図は変調したCWレーザ光によって、試料内に共
鳴超音波を発生させることを示す説明図、第6図はパル
スレーザから適当な繰り返しのパルス列を持つバースト
パルスを得るための遅延ラインの原理的公正を示す説明
図、第7図は試料内で発生した共鳴超音波を検出した結
果を示す図、第8図は弾性率を測定するための従来のレ
ーザ超音波発生検出装置を示すブロック図である。 図中。 2I・・・共鳴超音波発生用レーザ 22・・・共鳴超音波検出用レーザ 23・・・光変調器 24・・・光チョッパ25・・・
試料 26・・・変調レーザ光31・・・ファブリペロ
−干渉計 33・・・光検出器 34・・・バントパスフィルタ 35・・・増幅器 36・・・ロックインアンプ 37・・・オシロスコープ 38・・・光チヨツパドライバ 代理人 弁理士 1)北 嵩 晴 手続補正書(睦) 平成 3年 7月25日
Claims (2)
- (1)バーストパルスまたは連続レーザの変調光を試料
に照射して前記試料内に超音波の共鳴を生じさせること
を特徴とする試料内超音波発生方法。 - (2)請求項(1)によって試料内に生じた共鳴超音波
を検出する光干渉計と、該光干渉計の出力光を光−電変
換する光検出器と、該光検出器の出力を精度良く検出す
るためのロックインアンプとを具備することを特徴とす
る試料内超音波検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2306009A JPH04178538A (ja) | 1990-11-14 | 1990-11-14 | 試料内に超音波を発生・検出させる方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2306009A JPH04178538A (ja) | 1990-11-14 | 1990-11-14 | 試料内に超音波を発生・検出させる方法及びその装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04178538A true JPH04178538A (ja) | 1992-06-25 |
Family
ID=17951983
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2306009A Pending JPH04178538A (ja) | 1990-11-14 | 1990-11-14 | 試料内に超音波を発生・検出させる方法及びその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04178538A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009069670A1 (ja) * | 2007-11-26 | 2009-06-04 | Tokyo Electron Limited | 微小構造体検査装置および微小構造体検査方法 |
JP2010175340A (ja) * | 2009-01-28 | 2010-08-12 | Nagoya Institute Of Technology | 板厚測定方法および板厚測定装置 |
CN110220975A (zh) * | 2018-03-01 | 2019-09-10 | 国家电投集团科学技术研究院有限公司 | 激光超声模量测量装置 |
JP2021076501A (ja) * | 2019-11-11 | 2021-05-20 | 株式会社東芝 | レーザ光集光装置、レーザ光受光装置、およびレーザ光集光方法 |
CN113008803A (zh) * | 2021-02-01 | 2021-06-22 | 太原理工大学 | 一种棒材表面裂纹激光超声无损在线检测方法及装置 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58205850A (ja) * | 1982-05-25 | 1983-11-30 | サ−マ−ウエイブ・インコ−ポレ−テツド | 熱音波式顕微鏡的技法により、2つの部材間の結合の質を評価する方法 |
JPH01203966A (ja) * | 1988-02-10 | 1989-08-16 | Hitachi Constr Mach Co Ltd | 微小部材接合部の接合状態検査方法およびその装置 |
-
1990
- 1990-11-14 JP JP2306009A patent/JPH04178538A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS58205850A (ja) * | 1982-05-25 | 1983-11-30 | サ−マ−ウエイブ・インコ−ポレ−テツド | 熱音波式顕微鏡的技法により、2つの部材間の結合の質を評価する方法 |
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US8333114B2 (en) | 2007-11-26 | 2012-12-18 | Tokyo Electron Limited | Microstructure inspecting device, and microstructure inspecting method |
JP2010175340A (ja) * | 2009-01-28 | 2010-08-12 | Nagoya Institute Of Technology | 板厚測定方法および板厚測定装置 |
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CN113008803A (zh) * | 2021-02-01 | 2021-06-22 | 太原理工大学 | 一种棒材表面裂纹激光超声无损在线检测方法及装置 |
CN113008803B (zh) * | 2021-02-01 | 2022-09-16 | 太原理工大学 | 一种棒材表面裂纹激光超声无损在线检测方法及装置 |
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