JPH04178440A - 難燃性軽量複合材料用エポキシ樹脂組成物、中間材および複合材料 - Google Patents

難燃性軽量複合材料用エポキシ樹脂組成物、中間材および複合材料

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JPH04178440A
JPH04178440A JP30659690A JP30659690A JPH04178440A JP H04178440 A JPH04178440 A JP H04178440A JP 30659690 A JP30659690 A JP 30659690A JP 30659690 A JP30659690 A JP 30659690A JP H04178440 A JPH04178440 A JP H04178440A
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JP
Japan
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epoxy resin
composite material
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flame
composite materials
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JP30659690A
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Inventor
Sakuya Iwai
岩井 作弥
Koichiro Sasaki
佐々木 孝一郎
Akio Oshima
昭夫 大島
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Eneos Corp
Original Assignee
Nippon Petrochemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は、微小中空球体および発泡剤を含有する難燃性
軽量複合材料用エポキシ樹脂組成物、これをシート状ま
たはフィルム状にした中間材ならびに中間材を成形して
得られる複合材料に関する。
[従来の技術] 近年、高層建築物が多数建設され、その際高層部では内
装部分に難燃性軽量材料の使用が望まれている。また、
航空機の利用が年々増加していることから、輸送効率を
上げるためその軽量化が望まれている。特に、最近のよ
うにエネルギー価格が上昇してくると、軽量化が大幅に
燃料費を低減できるため、その効果は大きい。
従来から積層物の内部コア材として、フェノール樹脂、
硬質発泡ポリウレタン、各種ビニルフオーム等を反応時
に発泡させたり発泡剤を利用する方法等がある。また、
微小中空球体を樹脂に分散させたものも各種の用途に使
用されてきた。しかしながら、発泡を利用したものは強
度が十分ではなく、微小中空球体を使用したものは軽量
化には不十分であった。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、このような状況に鑑み、高層建築物の内装材
、航空機の内装材等について、強度を保持しつつ軽量化
を図るための検討を行ない、特に難燃性の内部コア材等
の軽量材料用樹脂組成物、これを用いたシート状中間材
および複合材料を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは上記の目的に沿って鋭意検討した結果、エ
ポキシ樹脂に難燃剤、微小中空球体、発泡剤および硬化
剤を併用添加することにより、平板から複雑な形状のも
のまで容易に積層でき、他のプリプレグと共架橋(co
−cure)が可能であり、しかも難燃性を有し高強度
でかつ軽量な組成物が得られることを見出し、さらにこ
れをシート状またはフィルム状にした中間材および中間
材を成形して得られる複合材料の成形法を見出し、本発
明に到達した。
すなわち本発明は、(A)エポキシ樹脂、(B)微小中
空球体、(C)発泡剤、(D)難燃剤、(E)硬化剤お
よび(F)硬化促進剤からなる難燃性軽量複合材料用樹
脂組成物を提供するものである。
また、本発明は上記樹脂組成物をシート状にした複合材
料用中間材および該中間材を成形して得られる複合材料
を提供するものである。
以下に本発明を更に詳細に説明する。
本発明に用いる(A)エポキシ樹脂としては、液状エポ
キシ樹脂および/または固体エポキシ樹脂が挙げられ、
ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型
エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、
クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、グリシジルアミ
ン型エポキシ樹脂、グリシジルエステル型エポキシ樹脂
、脂環式エポキシ樹脂、トリス(グリシジルエーテルフ
ェニル)メタン、カルボキシル化ブタジェン−アクリロ
ニトリルゴム変性エポキシ樹脂等の各種エポキシ樹脂を
用いることができ、またこれらの2種以上のエポキシ樹
脂の混合物を用いることができる。
難燃化エポキシ樹脂の代表的なものとしては、テトラブ
ロモビスフェノールAおよびテトラクロロビスフェノー
ルA型エポキシ樹脂、ブロム化および塩素化ノボラック
型エポキシ樹脂等がある。
更に、エポキシ樹脂の靭性を向上させるため、各種のプ
ラスチックおよびゴム等を添加することができる。
例えば、プラスチックとしてはポリカーボネート、ポリ
エーテルスルホン、フェノ牛シ樹脂、ポリビニルホルマ
ール、ポリビニルブチラール、ポリエチレンテレフタレ
ート等がある。ゴム類としてはブタジェン−アクリロニ
トリルゴム、スチレン−ブタジェンゴム、アクリロニト
リル−ブタジェン−スチレン樹脂、シリコーン樹脂等が
ある。
また、さらに靭性を向上させるために、高分子の超微粒
子を添加することもできる。高分子超微粒子としてスチ
レン樹脂、ジビニルベンゼン樹脂、スチレン−ジビニル
ベンゼン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、メラミン樹脂、
ベンゾグアナミン−メラミン共縮合樹脂、尿素樹脂、シ
リコーン樹脂、エチレン−アクリル酸共重合樹脂、メチ
ルメタクリレート樹脂、n−ブチルアクリレート樹脂、
アクリル−ウレタン樹脂、ナイロン樹脂等がある。
(A)エポキシ樹脂の使用量は、組成物1oo 8M部
につき50〜95重量部である。使用量が50重量部未
満では、樹脂組成物の粘度が高くなって混合性に問題を
生じ、また95重量部を超えるときは、軽量化が不十分
であるためいずれも好ましくない。
本発明に使用する(B)微小中空球体としては、ガラス
、アルミナシリケート、セラミック、カーボン等の無機
質系およびフェノール樹脂、塩化ビニリデン−アクリロ
ニトリル共重合体、エポキシ樹脂、ユリア樹脂、メラミ
ン樹脂等の有機質系のものが挙げられる。この中で特に
、強度および軽量化の点でガラス微小中空球体が好まし
い。微小中空球体のサイズは特に限定するものではない
が、粒径範囲1(1−200μm、好ましくは80〜1
20umが用いられる。更に好ましくは、粒径範囲80
〜120μmのものと20〜50μmのものとをブレン
ドしたものであり、これによって強度の向上を図ること
ができる。厚さ1m以下のエポキシ樹脂組成物フィルム
用には、粒径範囲5〜50μmのガラス微小中空球体が
好ましい。また、ガラス微小中空球体を用いる場合、マ
トリックス樹脂との界面接着強度を高め、物性を向上さ
せるため、シランカップリング剤を使用することは有効
である。シランカップリング剤としては、β−(3,4
−エポキシシクロヘキシル)−二チルトリメト牛ジシラ
ン、γ−グリシド牛ジプロピルトリメトキシシラン、γ
−クロロプロピルトリメトキシシラン等がある。
(B)微小中空球体の使用量は、組成物100重量部に
つき5〜35重量部である。使用量が5重量部未満では
、軽量化が不十分であり、また35重量部を超えるとき
は、樹脂組成物の混合性が不十分であるためいずれも好
ましくない。
本発明で用いられる(C)発泡剤としては、アゾビスイ
ソブチルニトリル(AIBN) 、アゾジカルボンアミ
ド(ADCA) 、アゾビスホルムアミド(ABFA)
、ジアゾアミノベンゼン(DAE)等のアゾ系、N、N
−ジニトロソペンタメチレンテトラミン(DPT)、N
、N’−ジメチル−N、N−ジニトロソテレフタルアミ
ド等のニトロソ系、ベンゼンスルホニルヒドラジド(B
SH)、トルエンスルホニルヒドラジド(TSH)、p
、p−オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)(
0BSH)等のヒドラジド系が挙げられる。また、硬化
の際、加熱によりガスが発生するもの、すなわち脂肪族
炭化水素、アルコール類、ケトン類、ハロゲン類等の有
機溶剤および炭酸アンモニウム、重炭酸アンモニウム等
の無機塩類が使用できる。
なかでもアゾジカルボンアミドおよびトルエンスルホニ
ルヒドラジドが混合性の点で好ましい。
(C)発泡剤は、組成物100重量部につき0.1〜1
5重量部が添加される。添加量が0.1重量部未満では
、発泡の効果が少なく、また15重量部を超えるときは
、発泡量が大き過ぎ、成形性に問題を生ずるためいずれ
も好ましくない。
また発泡剤の分解温度、発生ガス量、発泡速度等は、発
泡助剤を添加することにより調整できる。
発泡助剤としては、亜鉛華、硝酸亜鉛、三塩基性リン酸
鉛、金属石鹸、ホウ砂、蓚酸、尿素等の発泡促進剤、ハ
イドロキノン等の発泡抑制剤も併用できる。
本発明において使用される(D)難燃剤としては、ハロ
ゲン系、リン系および無機金属化合物系等のものが挙げ
られる。ハロゲン系難燃剤の代表的なものは、テトラブ
ロモビスフェノール、2.2−ビス(4−ヒドロ牛シー
3.5−ジブロモフェニル)プロパン、トリブロモベン
ゼン、テトラブロモベンゼン、ヘキサブロモベンゼン、
トリス(2,3−ジブロモプロピル)イソシアヌレート
、2.2−ビス(4−ヒドロキシエト牛シー3.5−ジ
ブロモフェニル)プロパン、デカブロモジフェニルオ牛
サイド、塩素化パラフィン、臭素化ポリフェニル等であ
る。リン系の代表的なものとしては、リン酸アンモニウ
ム、トリクレジルホスフェート、トリエチルホスフェー
ト、トリス(β−クロロエチル)ホスフェート、トリス
(β−ブロモエチル)ホスフェート、トリスクロロエチ
ルホスフェート、トリスジクロロプロピルホスフェート
、クレジルジフェニルホスフェート、キシリレンジフェ
ニルホスフェート、酸性リン酸エステル、含窒素リン化
合物が挙げられる。無機金属化合物系の代表的なものは
、酸化スズ、二酸化アンチモン、メタホウ酸バリウム、
ホウ酸カルシウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネ
シウム、赤リン等である。
(D)難燃剤の配合割合は、組成物100重量部につき
5〜30重量部である。配合割合が5重量部未満では、
難燃化の効果がなく、また30 Mlt部を超えるとき
は、樹脂組成物の粘度が増加し混合が困難となるためい
ずれも好ましくない。
本発明で使用される(E)硬化剤としては、例えばジシ
アンジアミドが挙げられる。その他の硬化剤としては、
その他の硬化剤としては、o−トリルビグアニド、2.
6−牛シレニルピグアニド、フェニルビグアニド、p−
クロロフェニルビグアニド等も用いられる。
(E)硬化剤は、組成物100重量部につき0.5〜1
0重量部が添加される。添加量が0.5重量部未満では
、十分な硬化物が得られず、また10重量部を超えると
きは、発熱量が大き過ぎて成形性に問題があるためいず
れも好ましくない。
本発明で使用される(F)硬化促進剤としては、3−フ
ェニル−1,1−ジメチルウレア、3−p−クロロフェ
ニル−1,1−ジメチルウレア、3−(3,4−ジクロ
ロフェニル)−1,1−ジメチルウレア等が挙げられる
。また、BF、モノエチルアミン、BCQsモノエチル
アミン等も用いることができる。
(E)硬化促進剤は、組成物100重量部につき065
〜10重量部が添加される。添加量が0.5重量部未満
では、十分な硬化物が得られず、また10重量部を超え
るときは、発熱量が大き過ぎて成形性に問題があるため
いずれも好ましくない。
本発明ではその他の添加物として反応性稀釈剤、各種フ
ィラー、可塑剤、整泡剤、着色剤、増粘剤等を混合する
こともできる。
本発明による難燃性軽量複合材樹脂組成物の製造は次の
ようにして行なわれる。
すなわち、軽量複合材樹脂組成物の製造における重要な
工程は、1)配合物の添加順序および2)混合方法であ
る。エポキシ樹脂、微小中空球体、発泡剤、難燃剤、硬
化剤および硬化促進剤を混合するに際し、まずエポキシ
樹脂を80〜200℃で加熱溶融し、粘度が低下してか
ら微小中空球体を添加する。均一に混合して、混合物を
60〜80°Cまで冷却後、あらかじめ液状のエポキシ
樹脂と混合した発泡剤、難燃剤、硬化剤および硬化促進
剤を手早く添加し、その後、配合物を急冷する。
混合方法については、微小中空球体のように剪断力を加
え過ぎると容易に破壊する固体の場合、混合時の粘度お
よび剪断速度の調節が重要である。
混合時の粘度は500〜25,000 cps程度がよ
く、好ましくは800〜13.000 cpsが用いら
れる。粘度が低過ぎると、シート状にしたときべたつい
たり、流動したりする。また、粘度が高過ぎると均一に
混合し難く、微小中空球体が破壊するので好ましくない
剪断力の小さい混合機としては、プラネタリ−ミキサー
、2軸型ニーダ−およびスタチックミキサー等が挙げら
れる。プラネタリ−ミキサーおよびニーダ−は変速機付
きが好ましい。特に、粘度が高い場合に剪断力が大きい
と、発熱が起こり反応が進行して、樹脂の粘度が増加し
たり発泡したりする。剪断力が小さいときには、混合が
不十分なため微小中空球体、発泡剤、難燃剤、硬化剤お
よび硬化促進剤が不均一となり、十分な物性が得られな
い。
このようにして得られた難燃性軽量複合材料用樹脂組成
物は、そのまま加温した押出機、注入機等により、例え
ば炭素繊維製中空パイプ、複雑構造部内に注入充填して
、加熱硬化することにより、軽量複合材料として使用す
ることができる。
軽量複合材料用樹脂組成物の中間材であるシートまたは
フィルム(複合材料用単体中間材)の製造方法には各種
あるが、代表的なものとしてカレンダーコーター、リバ
ースロールコータ−およびナイフオーバーロールコータ
−等を使用して行われる。塗工厚さとしては、0.1〜
5I!ll11程度が好ましい。被塗工材としては、剥
離紙が一般に使用されるが、プラスチック等のフィルム
も使用できる。
また、被覆材として剥離紙およびポリエチレン等のフィ
ルムが使用できる。更に、上記の複合材料用単体中間材
としてのシートまたはフィルムを、ガラススクリムクロ
ス、ガラスマット、不織布等により補強し、補強中間材
として使用することができる。
このようにして製造した複合材料用単体中間材または補
強中間材は、そのまま加熱して発泡状の軽量材として使
用できるが、更に炭素繊維、ガラス繊維、アラミド繊維
、ボロン繊維、シリコンカーバイド繊維、ポリエチレン
繊維、アルミナ繊維等を用いたプリプレグと一体成形さ
せることにより軽量複合材料として使用することができ
る。この場合に用いられるプリプレグは、特にエポキシ
樹脂と容易に共架橋するため好ましい。
硬化物は、100〜200℃の範囲で10分〜10時間
、好ましくは110〜130℃で30分〜2時間加熱す
ることにより得られる。また、炭素繊維、ガラス繊維等
のプリプレグをあらかじめ硬化させて得た成形板と上記
複合材料用単体中間材または補強中間材とを貼付して加
熱硬化することもできる。
上記中間材を用いて積層構造の複合材料とするには、軽
量複合材料用樹脂シートをコア材とするサンドイッチ構
造が用いられるが、コア材層の数に従って単層および多
層に分けられる。更にサンドイッチハイブリッド構造、
層間ハイブリッド構造として使用することもできる。単
層サンドイッチ構造には、例えば、炭素繊維プリプレグ
/軽量複合材料用樹脂シート/炭素繊維プリプレグ、ガ
ラス繊維プリプレグ/軽量複合材料用樹脂シート/ガラ
ス繊維プリプレグ等がある。多層サンドイッチ構造には
、例えば、炭素繊維プリプレグ/軽量複合材料用樹脂シ
ート/炭素繊維プリプレグ/軽量複合材料用樹脂シート
/炭素繊維プリプレグ、ガラス繊維プリプレグ/軽量複
合材料用樹脂シート/ガラス繊維プリプレグ/軽量複合
材料用樹脂シート/ガラス繊維プリプレグ等がある。サ
ンドイッチハイブリッドには、例えば、炭素繊維プリプ
レグ/軽量複合材料用樹脂シート/ガラス繊維プリプレ
グ、アラミド繊維プリプレグ/軽量複合材料用樹脂シー
ト/炭素繊維プリプレグ、炭素繊維プリプレグ−アラミ
ドプリプレグ/軽量複合材料用樹脂シート/炭素繊維プ
リプレグ−ガラス繊維プリプレグ等がある。層間ハイブ
リッドには炭素繊維プリプレグ/軽量複合材料用樹脂シ
ート/ガラス繊維プリプレグ/軽量複合材料用樹脂シー
ト/炭素繊維プリプレグ等がある。
成形物は平板状、曲面状、管状、棒状、複雑形状等いず
れでもよい。
管状および棒状成形物の場合には、スキン層は炭素繊維
、アラミド繊維、ガラス繊維等のプリプレグ等を用い、
コア材に軽量複合材料用樹脂シートを中空状にまたは隙
間なく充填することにより軽量の成形物が得られる。そ
のほかの成形法として、炭素繊維、アラミド繊維、ガラ
ス繊維、ポリエチレン繊維、アルミナ繊維等のプリプレ
グをあらかじめ硬化した成形板と軽量複合材料用樹脂シ
ートとを貼付して加熱硬化することもできる。さらに炭
素繊維、アラミド繊維、ガラス繊維、ポリエチレン繊維
等の強化プラスチック板と硬化した軽量複合材料用樹脂
シートまたはフィルムをフィルム状接着剤で加熱硬化す
ることもできる。
このように、難燃性軽量複合材料用エポキシ樹脂組成物
の中間材であるシート状物またはフィルム状物は、平板
から複雑形状まで容易に積層でき、かつ他のプリプレグ
と共架橋させることにより、構造接着剤と同様に使用す
ることができ、しかも取扱いが容易であり、より軽量か
つ難燃性で強度の大きい複合材料が得られる。
これらの用途の一例として、航空機関係では構造物のコ
ア材、複雑形状物への充填、穴、くぼみ等の補修、ダク
トの成形等がある。土木建築関係では鉄筋代替用のロッ
ド、高層階の家具、壁等のパネルがある。医療関係では
ヘルメット、車椅子シャフトのコア材、自動車等の車両
関係では構造材のコア材、電気関係では装置、機器のハ
ウジング等がある。
[発明の効果コ 本発明によれば、取扱いの容易な難燃性軽量複合材料用
樹脂シートまたはフィルムから、軽量かつ難燃性のある
発泡体を含む複合材料を得ることができる。
[実施例および比較例] 以下、実施例および比較例により本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれらに制限されるものではない。
実m111 ビスフェノールA型エポキシ樹脂(商品名:エピコート
 828) 2.8kgおよびフェノールノボラック型
エポキシ樹脂(商品名:エピコート 154) 5.2
kgをプラネタリ−ミキサーに送入し、120℃で均一
に混合した後、ガラス微小中空球体(商品名:スコッチ
ライトグラスバブルズC15/250. 住友スリーエ
ム社製) 1.2kgならびに難燃剤として塩素化ポリ
フェニル1.2kgおよび三酸化アンチモン0.4kg
を添加して均一に混合する。混合後、内容物を攪拌しな
がら70℃まで冷却し、硬化剤としてジシアンジアミド
0.24kg、硬化促進剤として3−p−クロロフェニ
ル−1,1−ジメチルウレアo、3ng、 発泡剤トし
てアゾジカルボンアミド0.24kgを手早く添加し、
5分間攪拌し、抜き出し、冷却する。この配合物を70
℃で再溶融し、カレンダーロールコータ−を使用して厚
さ1.7mmのシート状物を得た。製造したシート状物
を切り出し、130℃のオーブン中で1時間加熱硬化し
たところ、厚さ5IIII11の軽量複合材が得られた
。得られた発泡体の密度は0.35 g/cm”であっ
た。
実施例2 ビスフェノールF型エポキシ樹脂(商品名:エビコート
807) 3.5kgおよびオルソクレゾールノボラッ
ク型エポキシ樹脂(商品名:エビコート 180S65
) 4.5kgをプラネタリミキサーに送入し、130
°Cで均一に混合した後、ガラス微小中空球体(商品名
:スコッチライトガラスバブルズC15/250)1、
5kgおよび難燃剤としてトリス(β−ブロムエチル)
ホスフェート0.8kgを添加して均一に混合する。
その後、内容物を攪拌しながら70 ’Cまで冷却し、
硬化剤としてジシアンジアミド0.24kg、硬化促進
剤として3−(3,4−ジクロロフェニル)−1,1−
ジメチルウレア0.32kg、発泡剤としてトルエンス
ルホニルヒドラジド0.4kgを手早く添加し、5分間
攪拌し、抜き出し、冷却する。この配合物を70°Cで
再溶融し、カレンダーロールコータ−を使用して厚さ1
、3mmのシート状物を得た。製造したシート状物を切
り出し、130°Cのオーブン中で1時間加熱硬化した
ところ、得られた発泡体の密度は0.3g/am”であ
った。
比較例1 発泡剤およびガラス微小山空球体を用いない点を除き、
実施例1と同様の方法で厚さ1.7fflfflのシー
トを得た。130℃で1時間硬化して得られた硬化物の
密度はL4g/am”であった。
±較二重 発泡剤を用いない点を除き、実施例1と同様の方法で厚
さ1.7閣のシート状物を得た。130℃で1時間硬化
して得られた硬化物の密度は0.65g/cm”であっ
た。
比較例3 ガラス微小中空球体を用いない点を除き、実施例1と同
様の方法で厚さ1.7!allのシートを得た。
130°Cで1時間硬化して得られた硬化物の密度は0
.65g/cm”であった。
寒塵興立 301X 301閣角、厚さ3■のステンレス金型に3
00X 300口角の炭素繊維クロスプリプレグを2枚
積層し、その上に実施例1において得られた300×3
00閣角の未硬化のシート状物を1枚貼付し、更に30
0X 300℃m角の炭素繊維クロスプリプレグを2枚
積層する。これらの上下面に離型フィルムを当て、更に
その外側にステンレスの当て板をして、ホットプレスに
挟む。2℃/rainの昇温速度で室温から130°C
まで加熱後、130°Cで1時間保持して発泡硬化させ
た。得られた成形板の密度は0.47g/c1Tlsで
あり、厚さにかかわらず軽量であった。次いで、この成
形板から長さ12 cm 、幅1.5cmの短冊形の試
験板を切り出し、長さ/厚さ比=30の条件で3点曲げ
試験を実施したところ、強度は14kg/mm’であっ
た。
寒嵐烈工 301x 301mm+角、厚さ3.5mmのステンレ
ス金型に300 x 300mm角の炭素繊維クロスプ
リプレグを2枚積層し、その上に実施例1において得ら
れた300X 300mm角の未硬化のシート状物を1
枚貼付し、更に300X 300mm角の炭素繊維クロ
スプリプレグを2枚積層する。これらの上下面に離型フ
ィルムを当て、更にその外側にステンレスの当て板をし
て、ホットプレスに挟む。2℃/minの昇温速度で室
温から130℃まで加熱後、130°Cで1時間保持し
て発泡硬化させた。得られた成形板の密度は0.46g
/cm”であり、厚さにかかわらず軽量であった。また
曲げ強度はl5kg/mm”であった。
実施例5 実施例2において得られた未硬化のシート状物を200
 X 40mm角に裁断し、外径的10−の棒状に丸め
、その上から厚さ0.12閣、200X72mm角の一
方向炭素繊維プリプレグを巻き、更にその上から厚さ0
.05mm、220X 40am角の離型フィルムを巻
き、両端を耐熱テープでシールする。これを内径12、
5mm、長さ200mmの鉄製バイブに入れた後、両端
をキャップで閉塞する。これをオーブンに入れ、室温か
ら130℃まで2°(/winの速度で昇温し、その後
、130°Cで1時間加熱して発泡硬化させた。得られ
た成形棒は太さにかかわらず軽量であった。
比較例4 $01X 30Lmm角、厚さ3.5mm);Z、テア
レス金型に300X300−角の炭素繊維クロスプリプ
レグを2枚積層し、その上に比較例2において得られた
300×300−角の未硬化のシート状物を1枚貼付し
、更に300X 300mm角の炭素繊維クロスプリプ
レグを2枚積層する。これらの上下面に離型フィルムを
当て、更にその外側にステンレスの当て板をして、ホッ
トプレスに挟む。2℃/winの昇温速度で室温から1
25℃まで加熱後、125℃で1時間保持して硬化させ
た。得られた成形板の密度は0.95g/cm”であり
、発泡剤を添加した実施例3の密度の2倍に達した。曲
げ強度はHkg/m”であった。
特許出願人 日本石油化学株式会社

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)(A)エポキシ樹脂、(B)微小中空球体、(C
    )発泡剤、(D)難燃剤、(E)硬化剤および(F)硬
    化促進剤を含有することを特徴とする難燃性軽量複合材
    料用エポキシ樹脂組成物。 (2)組成物100重量部につき、(A)エポキシ樹脂
    50〜95重量部、(B)微小中空球体5〜35重量部
    、(C)発泡剤0.1〜15重量部、(D)難燃剤5〜
    30重量部、(E)硬化剤0.5〜10重量部および(
    F)硬化促進剤0.5〜10重量部であることを特徴と
    する請求項1記載の難燃性軽量複合材料用エポキシ樹脂
    組成物。 (3)請求項1または2の難燃性軽量複合材用エポキシ
    樹脂組成物をシート状またはフィルム状にしたことを特
    徴とする複合材料用単体中間材。 (4)請求項3の複合材料用単体中間材を用いた軽量複
    合材料。 (5)前記複合材料用単体中間材を発泡硬化して得られ
    る請求項4記載の軽量複合材料。(6)請求項3の複合
    材料用単体中間材と補強材とからなる補強中間材。 (7)請求項6の補強中間材を用いた軽量複合材料。 (8)前記補強中間材を発泡硬化して得られる請求項7
    記載の軽量複合材料。
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