JPH04177398A - 楽器台 - Google Patents

楽器台

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JPH04177398A
JPH04177398A JP2307614A JP30761490A JPH04177398A JP H04177398 A JPH04177398 A JP H04177398A JP 2307614 A JP2307614 A JP 2307614A JP 30761490 A JP30761490 A JP 30761490A JP H04177398 A JPH04177398 A JP H04177398A
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echo
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music
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Yasunaga Ueno
泰永 上野
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は楽器台に関するものであり、詳細には、ホテル
のロビーやビルディングの会議室等、本来、音楽ホール
としては設計されておらない場所に設置された楽器、例
えばピアノの反響性能を向上させるための据置型楽器台
に関するものである。
[従来の技術] 企業体や法人等の文化活動の一環として、本来、会議場
等に使用する目的で設計された建物内の特定区画におい
て音楽会を開催する機会が増えている。
音楽ホールの設計に際しては、予め残響の持続時間を始
めとする音響効果を考慮して、床材や壁材の種類と表面
構造、客席の配置、および、ホールの間口、奥行、なら
びに天井の高さ等を決めている。従って、音楽ホールで
演奏が行われるときには、当初の設計条件から逸脱しな
い限り演奏者も客も共に満足し得る音響的な条件を確保
することができる。
[発明が解決しようとする課題] ところで、音楽ホール以外の用途に利用する目的で設計
された会場、例えば、ホテルや銀行のロビー、駅のコン
コース、あるいは企業の会議室等で音楽会を開催した場
合には、上記のような設計上の配慮が払われておらない
ため、良い演奏が為されても所期の音楽的効果が発揮さ
れない場合が多い。
しかしながら、近年、地域社会における文化活動の一環
として、音楽ホール以外の会場で楽器を演奏する機会が
増えつつあり、このような汎用の空間における音響効果
の改善が強く要望されている。更に詳細に説明すると、
銀行のロビーや駅のコンコース等では、壁面の形状が複
雑に入組んでいるため、反響性や残響の持続時間に問題
があるだけでなく、客席の設置位置も制約されている場
合が多い。更に、会場の壁面や窓に設置されたカーテン
や前方に座っている客が音の吸収媒体として機能するこ
とも影響して音の方向性が損われ、楽器そのものからは
充分な音量が発生しているにも拘らず、会場の後方の座
席に座っている客には満足すべき音量が到達しないとい
う問題も発生する。
また、演奏者も楽器の音量と音質を確認することが困難
となり、演奏に不安を持つことになる。
[課題を解決するための手段] 上記課題の解決手段として本発明は、複数本の大引と根
太を立体交叉させて組立てた木製の枠体と、前面開口部
を除く上記枠体の表面全域に接合固着された木製の上面
反響板、底面反響板、後面反響板、ならびに側面反響板
とによって中空器室を形成し、上記上面反響板と底面反
響板とを所定の間隔を置いて対向配置すると共に、上記
底面反響板を上記枠体の下部に、床面との間に所定の間
隔を残した状態で嵌装固着し、これによって上記中空器
室の内部に、客席と対向する前面を開口部にした反響空
間を形成したことを特徴とする楽器台を提供するもので
ある。
[作用] 楽器台上に楽器と演奏者が乗り、この状態で音楽を演奏
する。楽器、例えば、ピアノから発生した音波は楽器台
の上面反響板を介して中空器室内の反響空間に到達し、
この反響空間の周りに配設された上面反響板、底面反響
板、後面反響板、ならびに側面反響板の振動を介して増
幅され、反響空間の前面開口部から方向性保持下に客席
に向かって伝播される。
[実施例] 第1図は本発明に係る楽器台の全体構造を例示する斜視
図、第2図乃至第10図はその細部構造の説明図である
これらの図面において、楽器台(10)は、複数本の大
引(4)と根太(3)を互いに直交状態で立体交叉させ
ることによって組立てられた木製の枠体と、前面開口部
(6)を除くこの枠体の表面全域に、接着、嵌込み、ビ
ス止め、あるいは釘打ち等の公知の接合固着手段を利用
して固設された木製の上面反響板(1)、底面反響板(
5)、後面反響板(2A)、ならびに側面反響板(2)
とによって、前面開口型の中空器室に構成されている。
上面反響板(1)と底面反響板(5)は、音波の方向性
を向上させる目的で第4図に示すように、後面反響板(
2人)側の対向間隔91が前面開口部(6)側の対向間
隔92よりも狭くなるように底面反響板(5)に所定の
傾斜角を持たせた状態で対向配置するか、あるいは反響
空間を拡大する目的で第8図に示すように、後面反響板
(2A)側の対向間隔93と前面開口部(6)側の対向
間隔94とが略等しくなるように上面反響板(1)と底
面反響板(5)とを、互いに平行に対向配置する。そし
て、上記対向配置形態の何れを採用した場合にも枠体の
下部に取付けられた底面反響板(5)は、反響効果を損
わないため、床面(F・L)との間に所定の離間距離を
残し、これによって楽器台、即ち、中空器室(10)の
内部に、客席(8)と対向するその前面を開口部(6)
とした反響空間を形成している。
楽器台(10)を構成する反響板(1)(2)(2A)
  (5)、大引(4)、ならびに根太(3)の寸法諸
元とθ材質は、楽器の種類とその音響特性を考慮して選
定する。例示的に説明すると、底面反響板(5)を厚さ
10mmのスブルース、檜、ニジ松、ハリモミ材等から
形成し、また、上面反響板(1)を厚さ24關のカエデ
、ブナ材等から形成している。これに対して側面反響板
(2)、後面反響板(2A) 、根太(3)ならびに大
引(4)は、上面反響板(1)と同様のカエデ材または
ブナ材から形成している。側面反響板(2)と後面反響
板(2A)は、第1図乃至第10図に示すように、枠体
の一番外側に位置している根太(3)と大引(4)の表
面に接着剤を利用して固設してもよいが、別法として、
枠体の一番外側に位置している根太(3)および大引(
4)自体を側面反響板(2)および後面反響板(2A)
に転用してもよい。
一方、底面反響板(5)は、枠体の前面開口部(6)か
ら奥側に向って延びる比較的肉薄の木板であって、大引
(4)の側壁面に形成された横溝(11)内に接着剤を
塗布したその端縁部を嵌込み、接着固定することによっ
て枠体と一体構造に接合されている。底面反響板(5)
としては平坦な板体が使用される場合が一般的であるが
、変形例として第3図に示すように、音響特性の改良、
殊に楽器台(10)内における音波の干渉を排除し、音
の方向性を向上させるため、開口部(6)側が平坦で、
楽器台(10)の奥側に行くに従って中央部が凸状に盛
上がった弯曲板を使用することも可能である。また、同
様の目的で第2図に参照番号(9)で表示するように、
楽器台(10)の奥側に縦向きの円弧状壁面を具えた音
波干渉の防止部材を設ける場合もある。
このようにして楽器台(10)の内部には、上面反響板
(1)、底面反響板(5)、側面反響板(2)、ならび
に後面反響板(2A)からなる反響空間が形成される。
この反響空間は、音波の増幅機能を向上させるため、後
面反響板(2A)側から材ができる限り介在しない構造
に設計することが望ましい。この目的を達成するため、
第6図に例示するように上面反響板(1)および底面反
響板(5)の支持部材として使用されている根太(3)
を1装置に千鳥配置する方法、あるいは根太(3)を半
円状の横断面形状に成形する方法を採用することができ
る。また、別法として木製枠体の木目方向に沿って音波
が伝播し易くなるという特性に着目し、第7図に示すよ
うに大引(4)に対して根太(3)を約45°の傾斜角
形成下に接合して枠体を形成する方法、あるいは第8図
に例示するように、底面反響板(5)を支持する大引(
4)を、床面(F −L)と対向する底面反響板(5)
の下側に配設する方法も使用可能である。第8図に示す
楽器台(10)では、底面反響板(5)の下側に配設さ
れた大引(4)と床面(F−L)との間に間隔が残され
ており、上面反響板(1)を支持する大引(4)のみを
上面反響板(1)と底面反響板(5)との対向空間内に
突出させ、これによって楽器台(10)内に前面開口型
の広い反響空間を形成している。この反響空間による楽
器(7)の増音効果は、上面反響板(1)と底面反響板
(5)の対向間隔91.、&2.93.94の大きさと
略正比例する。従って、演奏会場として転用される部屋
の広さや床面あるいは壁面の構造に応じて上記対向間隔
を選定することが好ましい。
楽器台(10)は白木のままでも使用可能であるが、こ
の楽器台(10)が一種の音響ボックスとして機能する
ことに着目し、その表面に塗装加工を施す場合が一般的
である。本実施例においては、上面反響板(1)には軟
質塗料の一種であるシーラを塗布し、底面反響板(5)
には防湿塗料の一種であるニスを塗布し、開口部(6)
に到達する迄の音波の減衰を抑制し、これによって所期
の増音性能を発揮させている。
一方、部屋の広さに応じて音量を減少させる必要がある
場合には、上面反響板(1)の下面、あるいは底面反響
板(5)の上面にゴムシート、コルク板、多孔質金属板
、鉛板等の吸音部材を張設する。
[発明の効果] 間口8m、奥行16mのビニルタイル張りの会議室に横
幅4m、縦幅2m、高さ20cmの楽器台(10)を置
き、その上に据付けられたグランドピアノ(7)を演奏
し、後方の客席に座って当該位置に到達する音量を計測
した。
一′方、比較例として、上記会議室の床面上に直置きさ
れた上記グランドピアノ(7)を演奏し、上記と同一の
条件で到達音量を計測した。この結果、本発明に係る楽
器台(10)を使用した場合、グランドピアノ(7)を
直置きした場合に比較して音の方向性が改善されるだけ
でなく、到達音量も約30パーセント増大する事実が確
認された。
本発明に係る楽器台(10)は、少なくともその一部分
が上面反響板(1)の表面に直接接触している直置き型
式の楽器、例えばピアノ、チエ口、コントラパス、ハー
プ、あるいはドラム等の支持台として使用した場合に一
種の音響ボックスとして機能し、客席への到達音量を2
0乃至40パ一セント程度増大させる。また、前面開口
部(6)を客席(8)側に向けることによって、音波の
方向性改善に対しても顕著な効果が発揮される。従って
、本来、音楽ホールとして設計されておらない場所で楽
器を演奏しなければならないような場合でも、音楽ホー
ルに近い音響効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る楽器台の全体構造を例示する斜視
図、第2図は楽器台の一部を断面にした平面図、第3図
は第2図の線■−■に沿う縦断面図、第4図は第3図の
線TV−TVに沿う横断面図、第5図および第6図は楽
器音要部の拡大横断面図、第7図は本発明の第2の具体
例を示す楽器台の一部を断面にした平面図、第8図は第
7図の線■−■に沿う横断面図、第9図は楽器台の背面
図、第10図は楽器台の側面図である。 (1)・・・上面反響板、   (2)・・・側面反響
板、(2A)・・・後面反響板、   (3)・・・根
太、(4)・・・大引、      (5)・・・底面
反響板、(6)・・・前面開口部、   (7)・・・
楽器、(8)・・・客席、      (10)・・・
楽器台。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)複数本の大引と根太を立体交叉させて組立てた木
    製の枠体と、前面開口部を除く上記枠体の表面全域に接
    合固着された木製の上面反響板、底面反響板、後面反響
    板、ならびに側面反響板とによって、中空器室を形成し
    、 上記上面反響板と底面反響板とを所定の間隔を置いて対
    向配置すると共に、上記底面反響板を上記枠体の下部に
    、床面との間に所定の間隔を残した状態で嵌装固着し、
    これによって上記中空器室の内部に、客席と対向する前
    面を開口部にした反響空間を形成したことを特徴とする
    楽器台。
JP2307614A 1990-11-13 1990-11-13 楽器台 Expired - Lifetime JPH0631947B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011148706A1 (ja) 2010-05-27 2011-12-01 凸版印刷株式会社 液晶表示装置用基板および液晶表示装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6410799U (ja) * 1987-07-08 1989-01-20

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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WO2011148706A1 (ja) 2010-05-27 2011-12-01 凸版印刷株式会社 液晶表示装置用基板および液晶表示装置

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