JPH04175567A - 自動変速機の油圧制御装置 - Google Patents

自動変速機の油圧制御装置

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JPH04175567A
JPH04175567A JP2299197A JP29919790A JPH04175567A JP H04175567 A JPH04175567 A JP H04175567A JP 2299197 A JP2299197 A JP 2299197A JP 29919790 A JP29919790 A JP 29919790A JP H04175567 A JPH04175567 A JP H04175567A
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Masahiro Hayabuchi
正宏 早渕
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一雅 塚本
Takao Taniguchi
孝男 谷口
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は車両用の自動変速機の油圧制御装置に関する。
[従来の技術] 車両用自動変速機のクラッチ、ブレーキによるつかみ換
えが必要な変速時における変速前にトルク伝達している
解放側摩擦係合要素(摩擦係合要素を以下エレメントと
いうことがある。)から変速後にトルク伝達する係合側
エレメントへのトルク伝達経路の切換えを円滑に行う方
法として特開昭62−246653号に開示されている
次のように油圧制御方法がある。
すなわち、係合側エレメントと解放側エレメン−トはそ
れぞれの油圧回路にデユーティソレノイドと油圧調整弁
を有し、デユーティ比を0〜100%の間で変化させる
ことにより各々の供給油圧をライン圧と零の間で調整す
る方法である。
より詳細に説明すると第13図に示すように、変速指令
開始直後に解放側エレメントへの供給油圧(係合油圧)
を所定の初期油圧Paとし、係合側エレメントの供給油
圧をビストンストロークの終了と共に初期油圧pbとす
る。そして、出力軸回転数(No)と変速前ギヤ段のギ
ヤ比(ij)により求めた正規入力軸回転数(NoX 
i j )と実際の入力軸回転数(Ni)との差を20
rpmとなるように解放側エレメントの供給油圧P1を
フィードバック制御しながら、解放側エレメントをスリ
ップ状態にしておく。このとき、係合側エレメントの供
給油圧P2は初期油圧pbから入力軸回転数の目標変化
率と実際の変化率との偏差から算出される△P2づつ加
算されるフィードバック制御が行われる。そして、係合
側エレメントが係合をはじめてトルクを持ち始めること
により、入力軸回転数(Ni)が急激に低下し始めると
、解放側エレメントがスリップ状態を維持するように、
その供給油圧P+を減少させる。このフィードバック制
御が解放側エレメントの供給油圧P1がOまたは所定値
まで続けられる。
[発明が解決しようとする課題] 前記従来技術は係合側と解放側の両方のエレメントのつ
かみ換えが徐々に行われるため、ワンウェイクラッチ等
を用いることなく、滑らかなトルク伝達の切り換えが達
成できるが、次のような問題点がある。
すなわち、係合側エレメントがトルク伝達を開始すると
、解放側エレメントの入力トルクはそれに伴って減少す
る。このため、入力軸回転数Niは急激に減少し、スリ
ップ量△NVも維持できなくなり、再係合(△Nv=O
)する。フィードバック制御は、再びスリップが始まる
ように操作するが、係合側エレメントの昇圧が早いと、
それに追従させることは困難である。このため、係合側
エレメントと解放側エレメントの同時係合が起こり、不
快な減速感(変速ショック)を伴うことがある。
また、急激な解放側エレメントの入力トルク(伝達トル
ク)の減少を防ぐためには、保合側エレメントのトルク
伝達の上昇をゆるやかにすれば良い。
つまり、係合側エレメントの供給油圧P2の加算値ΔP
2を小さくすることである。しかし、これは長いトルク
相(アップシフト初期において、自動変速機の入力と出
力の速度比は変化せず、トルク比のみが変化する領域)
時間を生み出し、変速の間延び感を伴う。
さらに、デユーティツレメイドの0N10FF動作によ
る作動流体の間欠的な流れは、圧力の脈動を生じさせ、
トルクにもその振動を発生させることがある。そして、
デユーティソレノイドは作動流体の粘度によってその制
御圧力が影響される。
そのため、作動流体の温度によって何らかの補正が必要
となる。
また、一般に、ひとつの自動変速機において、ワンウェ
イクラッチ(0,W、C,)変速と○W、C1のない変
速とが混在するとき、O、W、C、のない変速において
も、その変速特性(フィーリング)はO、W、C、変速
と同じように、変速ショックのないスムーズな変速が行
われることが望まれる。
そこで、本発明の目的は、トルク相の時間長を長くせず
、変速の間延び感を防ぎ、かつ、このときの出力トルク
の落ち込みを最小限に抑えることのできる自動変速機の
油圧制御装置を提供することである。
[課題を解決するための手段] 本発明の上記目的は、次の構成により達成される。
すなわち、歯車変速機構の複数の回転要素をそれぞれ摩
擦係合要素を介して連結する入力軸と、前記歯車変速機
構の少なくとも一つの回転要素に連結する出力軸と、油
圧により作動され前記歯車変速機構の回転要素の係合・
解放を達成する複数の摩擦係合要素とを、備えた自動変
速機の油圧制御装置において、 高速段達成時の係合側摩擦係合要素と、高速段達成時の
解放側摩擦係合要素と、低速段から高速段への変速指令
があると前記係合側摩擦係合要素を係合させるために圧
油を供給する係合油圧制御手段と、 低速段から高速段への変速指令があると前記解放側摩擦
係合要素を目標のスリップ量を持つスリップ状態にする
ために該解放側摩擦係合要素の係合油圧を初期設定油圧
にするとともに、前記低速段での入力軸の回転数と出力
軸の回転数および目標スリップ量に基づき前記解放側摩
擦係合要素の実際のスリップ量およびスリップ変化量を
算出し、実際のスリップ量が前記解放側摩擦係合要素の
目標スリップ量を維持するように、前記実際のスリップ
量とスリップ変化量に基づき解放側摩擦係合要  −素
に供給する圧油を制御し、係合側摩擦係合要素の保合が
開始して、該実際のスリップ量が目標スリップ量より小
さいトルク相状態判断基準回転数以下に下がったとき、
前記解放側摩擦係合要素の係合状態を急速に解放する解
放油圧制御手段と、を備えた自動変速機の油圧制御装置
、 である。
[作用および発明の効果] 第6図、第7図に示すように低速段から高速段への変速
指令があると解放側エレメントの係合圧(PR,、)を
初期設定油圧として解放側エレメントが目標のスリップ
量(△5lip)で係合される状態にする。このとき、
摩擦傷金側エレメントは背圧が一定であるアキュムレー
タ特性により昇圧させられる。
そして、解放側エレメントの実際のスリップ量が目標ス
リップ量になるように実際のスリップ量とスリップ変化
量に基づいて目標スリップ量を維持するように、フィー
ドバック制御しながら解放側エレメントへの供給油圧を
解放側油圧制御手段で制御する。(M求項(2)記載の
発明では、「第2係合調節手段への圧油の供給を調節を
行う。」に相当する。)このことは言いかえれば、第6
図に示すようは解放側エレメントの摩擦板の枚数、径等
から求められる解放側エレメントのトルク容量を入力ト
ルクに近似せしめるべく、解放側エレメント油圧を供給
することである。 そして、解放側エレメントのスリッ
プ量がトルク相判断基準回転数より小さくなると、解放
側エレメントがスリップを維持できなくなって、トルク
相が開始されたと判断する。このトルク相開始点■(第
7図)は摩擦係合エレメントが係合を開始することによ
り、解放側エレメントへの入力トルクが急速に下がり、
この入力トルクと解放側エレメントのトルク容量との差
が大きくなり(第6図で示すI FLC=2のライン上
)、解放側エレメントのスリップ状態を維持できない状
態である。こうして、トルク相が開始されると解放側エ
レメントの係合油圧を急速にドレンする。
なお、第7図のトルク相終了点■で解放側エレメントの
スリップ係合状態は解放され、一方摩擦係合エレメント
の係合が完了し、速度変化が開始される。
また、第7図に示すトルク相開始点■〜トルク相終了点
■(速度変化開始点)までの時間が実際のトルク相時間
(1、、)である。理想的なトルク相時間(trF−)
は、係合側エレメントの油圧制御手段、たとえばアキュ
ムレータの荷重特性と、その背圧によってあらかじめ求
められる。実際のトルク相時間(1,、)と目標トルク
相時間(11−)とを用いることにより、前回の変速の
良好度を判断する。たとえば、急速ドレンの割合が小さ
い、すなわち、dD(第2図)が小さい場合は、係合側
と解放側のエレメントが同時係合を起こす。このときは
、dDを大きくし、急速ドレンの速度を早める。
こうして、トルク相の間延び感が防止され、しかも、最
小限のトルク相の落ち込みによりワンウェイクラッチ変
速と同等以上の変速フィーリングを達成できる。
[実施例コ 本発明の実施例を図面と共に説明する。
第8図は、本発明が適用される自動変速機のスケルトン
を示す。
自動変速機1は、発進装置2と遊星歯車装置を有する歯
車変速機構3を備えるが、発進装置2としては本実施例
に示すトルクコンバータの他にも、流体継手、電磁クラ
ッチ、多板式クラッチ、遠心クラッチ等の適宜の手段を
選択することができる。
歯車変速機構3は、ケース内に遊星歯車列と摩擦係合要
素(エレメント)を収容するが、遊星歯車列として3列
のシンプルプラネタリギヤセット61.62.63を備
える。
第1のシンプルプラネタリギヤセット61のキャリヤは
、第1の中間軸を介して第3のシンプルプラネタリギヤ
セット63のリングギヤに連結し、第3のシンプルプラ
ネタリギヤセット63のキャリヤは、第2のシンプルプ
ラネタリギヤセット62のリングギヤに連結するととも
に、出力軸に連結する。第3のシンプルプラネタリギヤ
セット63のサンギヤは、第2のシンプルプラネタリギ
ヤセット62のキャリヤに連結するとともに、摩擦係合
要素を介して第1のシンプルプラネタリギヤセット61
のサンギヤに連結する。
摩擦係合要素は、4個のクラッチ、2個のブレーキ、2
個の一方向クラッチを装備するが、摩擦係合要素と遊星
歯車列の各要素との連結関係は次のとおりである。
歯車変速機構3の入力軸は第1のクラッチ11のドラム
と第3のクラッチ13のドラムに連結する。第1のクラ
ッチ11のハブは、第1のシンプルプラネタリギヤセッ
ト61のリングギヤに連結し、第3のクラッチ13のハ
ブは第1のシンプルプラネタリギヤセット61のサンギ
ヤに連結する。
第3クラツチ13のハブは第2のクラッチ12のドラム
にも連結するとともに、さらに第4のクラッチ14のハ
ブと第1の一方向クラッチ31のアウタレースに連結す
る。
第2クラツチ12のハブは第2の中間軸を介して第3の
シンプルプラネタリギヤセット63のサンギヤに連結す
るとともに、第2のシンプルプラネタリギヤセット62
のキャリヤに連結する。
このキャリヤはさらに第2のブレーキ22のハブを兼ね
る第2の一方向クラッチ32のアウタし−スに連結する
。第2の一方向クラッチ32のインナレースは静止部材
であるケースにとりつける。
第4のクラッチ14のドラムは第1のブレーキ21のド
ラムを兼ねるとともに、第1の一方向クラッチ31のイ
ンナレースと第3の中間軸を介して第2のシンプルプラ
ネタリギヤセット62のサンギヤに連結する。
入力軸に直結する第3のクラッチ13の外側には第1の
回転センサ71を設けて入力軸の回転情報を得る。出力
軸の外側にも第2の回転センサ72を設けて出力軸の回
転情報を得る。
本自動変速機は、各摩擦係合要素の係合・解放により前
進8速、後進1速の変速段を達成することができる。
第9図は、前進8速、後進1速を達成する各摩擦係合要
素の係合・解放状態を示す作動説明図である。
前進8速の変速段を、1速、2速、2.5速。
3速、3.2速、3.5速、4速、5速と称するのは、
第1表に示す各変速段が達成するギヤ比による。
第1表は各変速段によるギヤ比と摩擦係合要素が負担す
るトルク配分を示す。
第1表 本発明の自動変速機においては、基準となる変速パター
ンとしての各変速段とギヤ比の関係か、1速     
3.1 2速      2.0 3速      1.4 4速      1.0 5速      0,7 後進       2.5 となり、良好な変速比を有する前進5速を基本的な変速
パターンとして達成することができる。
そして、基本的な変速パターンの2速から4速の間に、
3つの変速段を設定することにより、走行、加速条件に
対応してより適切な変速パターンを得ることができる。
第10〜12図は本発明の自動変速機の油圧制御装置の
回路構成を示す。
制御する対象となる摩擦係合要素の油圧サーボは、4つ
のクラッチのサーボ11.12,13゜14と2つのブ
レーキ21.22である。、4つのクラッチのうち第2
のクラッチ12は、油圧サーボとして小ピストンによる
小サーボ12Sと大ピストンによる大す−ホ12Lを備
える。第3のクラッチ13も同様に小ピストンによる小
サーボ13Sと大ピストンによる大す−ホ13Lを備え
る。
第1表、第9図からも明らかなように、第2のクラッチ
12は、2速、3.2速、4速て係合し、5速では4速
での係合状態をそのまま維持する。
負担するトルクは、係合状態となる2速、3゜2速、4
速では小であるが、係合状態を維持する5速では大とな
る。そこで本発明においては、係合・解放を操作する4
速以下では小サーボ12Sを制御して応答性の良い制御
を達成し、トルク負担の大なる5速では両サーボ12S
、12Lを利用して十分な係合トルクを得る。
第3のクラッチ13も同様の構成、作用を有する。
第1のブレーキ21は、バンドブレーキであって、多様
な機能を発揮せしめる必要がある。この多様な制御に対
応するために、第1のブレーキ21のサーボは、サーボ
のアプライ側として第1す−ホ21Aと第2サーボ21
Bを備えるとともに、サーボのリターン側にも油圧を供
給するサーボ21Rを有する。そして、この第1のブレ
ーキ21のみは、リニアソレノイド弁46を用いて直接
的に制御する。
第2のブレーキ22は、第1表からも明らかなように、
変速段によって負担するトルクが変動するので、第1の
サーボ22Aと第2のサーボ22Bとを有する。
サーボ圧を調整するためのアキュムレータとしては、第
1のクラッチ用のアキュムレータ51、第2のクラッチ
用アキュムレータ52、第3のクラッチ用アキュムレー
タ53を備える。
油圧回路を制御する手段として、4つのソレノイド弁4
1,42,43.44と4つのりニアソレノ・イド弁4
5,46.47.48を備える。第2のソレノイド弁4
1は、常開弁であって、オフ時にはドレインに通じ、オ
ン時には対応する回路を連通ずる。第3のソレノイド弁
42は、常閉弁であって、オン時にはドレインに通じ、
オフ時には対応する回路を連通する。第1のソレノイド
弁43は常閉弁、第4のソレノイド弁44は常開弁であ
る。
油路の切換弁、調圧弁として、全部で29の弁を装備す
る。答弁の符号と名称を列挙する。
100・・・・・・マニュアル弁 110・・・・・・1−2シフト弁 120・・・・・・2−3シフト弁 130・・・・・・3−4シフト弁 140・・・・・・4−5シフト弁 160・・・・・・後進制御弁 210・・・・・・第1のクラッチ11のオリフィス制
御弁 220・・・・・・第2のクラッチ12のドレイン制御
弁230・・・・・・第3のクラッチ12のアキュムレ
ータリレー第1弁 240・・・・・・第2のクラッチ12のアキュムレー
タリレー第2弁 250・・・・・・第2、第3のクラッチ12.13の
制御弁 260・・・・・・第3のクラッチ13のドレイン制御
弁270・・・・・・第3のクラッチ13のアキュムレ
ータリレー第1弁 280・・・・・第3のクラッチ13のアキュムレータ
リレー第2弁 290・・・・・・第4のクラッチ14のモジュレータ
弁300・・・・・・大ピストンリレー弁310・・・
・・・第1のブレーキ21の制御第1弁320・・・・
・・第1のブレーキ21の制御第2弁330・・・・・
・第1のブレーキ21のリリースリレー弁 340・・・・・・第1のブレーキ21のリレー弁35
0・・・・・・第2ブレーキ22のモジュレータ弁40
0・・・・・・ソレノイドリレー弁410・・・・・・
プライマリレギュレータ弁420・・・・・・セカンダ
リレギュレータ弁430・・・・・・ロックアツプリレ
ー弁440・・・・・・アキュムレータ制御弁450・
・・・・・ロックアツプ制御弁470・・・・・・カッ
トバック弁 480・・・・・・ソレノイドモジュレータ弁本実施例
の自動変速機は以上のように前進8速を達成する。
基本的な変速パターンである、 1速→2速→3速−4速−5速 の変速にあっては2速と3速の間で2つのクラッチの同
時切換が発生する。
すなわち、2速から3速へのアップシフトにおいては、
第2のクラッチ12を解放し、第3のクラッチ13を係
合する。3速から2速へのダウンシフトにおいては、第
3のクラッチ13を解放し、第2クラツチ12を係合す
る。
前述したように、第2のクラッチ12は小サーボ12S
と大サーボ12Lを備え、2速の係合に小サーボ12S
のみを用いて応答性の向上を図っている。同様に、第3
のクラッチ13も小サーボ13Sと第サーボ13Lのみ
を付勢する。
この2つのクラッチの同時切換を円滑に達成するために
、本実施例の油圧制御装置にあっては、同時切換の対象
となるクラッチごとに調整機構であるドレイン制御弁と
、油圧サーボとその調圧機構であるアキュムレータと、
該油圧サーボとアキュムレータとの間の接続、切り離し
を制御する切換弁であるアキュムレータリレー第1弁を
備える。
そして、1つのりニアソレノイド弁を用いて両方向のク
ラッチのサーボ油圧のドレインコントロールを達成する
。この制御装置を構成するには、1つのりニアソレノイ
ド弁が一方のクラッチの油圧サーボのドレイン制御弁を
制御しているときには、他方のクラッチのサーボのトレ
イン制御弁の作動を停止させる必要がある。そこで、一
方のアキュムレータリレー第1弁を作動させるとともに
他方のドレイン制御弁の作動を停止させる機能を有する
切換弁であるアキュムレータリレー第2弁を装備する。
第10図は本自動変速機の要部の詳細を示すとともに2
速のときの多弁の作動と圧油の流れを示すものである。
第9図に示すように、2速においては、ソレノイド41
弁はオン、ソレノイド弁42はオン、ソレノイド弁43
はオフ、ソレノイド弁45はオフのパターンとなる。
この状態では常開ソレノイド弁41からはX印を付した
油路4100へ油圧信号が出力され、下方油室に配設さ
れた図示しないバネの力に打ち勝って第2のクラッチ1
2のアキュムレータリレー第2弁240のスプールを斜
線で示す右位置にする。
また、第2のクラッチ12のアキュムレータリレー第1
弁230の上方油室は、油室3420.3400を介し
て第2のクラッチ12のアキュムレータリレー第2弁2
40に連通しているが、該アキュムレータリレー第2弁
240のスプールが右位置にあるためドレインされてい
る。よって、第2のクラッチ12のアキュムレータリレ
ー第1弁230のスプールは、下方油室に配設された図
示しないバネの力により斜線で示す左位置となる。
常閉ソレノイド弁43からはX印を付した油路4300
へ油圧信号が出力され、油路4310を介して2−3シ
フト弁120の上方油室に入力されるため、下方油室に
配設された図示しないバネの力に打ち勝って2−3シフ
ト弁120を斜線で示す右位置にする。油室4320を
介して第3のクラッチ13のアキュムレータリレー第2
弁230へ送られる信号は、下方油室に配設された図示
しないバネ力に打ち勝ってスプールを斜線で示す右位置
にする。
リニアソレノイド弁45は2速においてはオフとなり油
路4500へは油圧を出力せず、油路4350を介して
連通している第2、第3のクラッチ12.13の制御弁
250の上方油室へは油圧が供給されないために、第2
、第3のクラッチ12.13のドレイン制御弁220,
260のスプールは、下方油室に配設された図示しない
バネの力によって斜線で示す左位置となる。
すると、油路2510より入力されるライン圧が、第2
、第3のクラッチ12.13の制御弁250の中間油室
を通って油路2520に出力され、油路2530を介し
て第2のクラッチ12のドレイン制御弁220の下方油
室に入力されることにより、第2のクラッチ12のトレ
イン制御弁220のスプールは斜線で示す左位置に保持
される。
また、同様に、油路2540を介してライン圧が第3の
クラッチ13のトレイン制御弁260の下方油室に入力
されることにより、第3のクラッチ13のドレイン制御
弁260のスプールは斜線で示す左位置に保持される。
次に、サーボへ供給する油圧の流れを説明する。
Dレンジ油圧は、ライン圧が○印を付した油路1000
を通り、油路1020.1030に分岐するが2−3シ
フト弁120のスプールは斜線で示す右位置にあるので
、油路1020の入力はO印を付した油路1040に出
力され、第2のクラッチ12のドレイン制御弁220へ
入力する。第2のクラッチ12のトレイン制御弁220
のスプールは斜線で示す左位置にあるので、入力した油
圧はO印を付した油路1100へ出力され、油路112
0を介して第2のクラッチ12の小サーボ12Sを付勢
する。この油圧は、油路1140を介して第2のクラッ
チのアキュムレータリレー第1弁230へ入力する。第
2のクラッチのアキュムレータリレー第1弁230のス
プールは在位!にあるので、入力した油圧は油路120
0を介して第2のクラッチ用アキュムレータ52へ送ら
れ、油路1500,1510を介して連通される第12
図に示すアキュムレータ制御弁440により背圧制御さ
れることにより、適切な昇圧特性に制御される。
油圧1030を介して2−3シフト弁120へ入力する
油圧は、スプールが右位置にあるので、油路1300へ
は出力されず、したがって、第3のクラッチ13の小サ
ーボ13Sは付勢されない。
以上の作用によって、第2のクラッチ12が係合し、2
速が達成される。なお、2速においては第1のクラッチ
11も係合するが、作動の説明は省略する。
3速は、第2のクラッチ12を解放し、第3のクラッチ
13を係合することにより達成されるので、2−3変速
にあっては、第2のクラッチ12の解放と第3のクラッ
チ13の係合を同時に切り換える必要がある。
次に、第11図により2−3変速時の作動を説明する。
第9図に示すように、2−3変速の状態になると、常開
ソレノイド弁41はオフに、ソレノイド弁42はオフに
、ソレノイド弁43はオンのパターンになる。
常開ソレノイド弁41はオフになると、油路4100へ
の信号油圧の出力は遮断され、第2のクラッチ12のア
キュムレータリレー第2弁240のスプールは下方油室
に配設された図示しないバネの力により斜線で示す左位
置となる。ソレノイド弁42がオフとなるためにソレノ
イド弁42から口印を付した油路4200を介して3−
4シフト弁130の上方油室に信号が出力されるため、
3−4シフト弁130のスプールは、下方油室に配設さ
れた図示しないバネ力に打ち勝って斜線で示す右位置と
なる。
すると、Δ印を付した油路3000より入力されるライ
ン圧が3−4シフト弁130を通って油路3010に出
力され、油路3300.3320を介して第2クラツチ
12のアキュムレータリレー第2弁240に出力される
第2のクラッチ12のアキュムレータリレー第2弁24
0へ入力されるライン圧の油圧は、Δ印を付した油路3
400へ出力され、油路3420を介して第2のクラッ
チ12のアキュムレータリレー第1弁230に入力し、
下方油室に配設された図示しないバネの力に打ち勝って
スプールを斜線で示す右位置にする。スプールの位置が
変化することにより、第2のクラッチ12の小サーボ1
2Sの油路1140から第2のクラッチ12用のアキュ
ムレータ52へ向かう油路1200との間は遮断され、
油路1140は該弁230のスプールで閉塞されてアキ
ュムレータ52内の圧力はドレインされる。
第2のクラッチ12のアキュムレータリレー第2弁24
0から油路3400へ出力された油圧は、Δ印を付した
油路3440を介して第3のクラッチ13のトレイン制
御弁260に入力し、スプールを斜線で示す左位置にす
る。すると、油路1320を油路1300に連通せしめ
た位置でロック状態とし、調圧弁としての機能を停止さ
せる。
ソレノイド弁43がオンとなると、油路4300への信
号油圧の出力が遮断される。油路4310を介して送ら
れていた信号油圧の入力がなくなることにより、2−3
シフト弁120のスプールは、下方油室に配設された図
示しないバネの力により斜線で示す左位置となる。する
と油路1000の油圧は2−3シフト弁120を通って
油路3000にに出力され、3−4シフト弁130に入
力される。入力された油圧は油路3010に出力され、
油路3020を介して2−3シフト弁120に戻り、△
印を付した油路1040に出力される。油路1040の
油圧は第2のクラッチ12のドレイン制御弁220に入
力される。同様に、油路4320の信号油圧の入力がな
くなるので、第3のクラッチのアキュムレータリレー第
2弁280のスプールは、下方油室に配設された図示し
ないバネの力により斜線で示す左位置となる。
2−3変速時には、リニアソレノイド弁45は、リニア
制御された信号油圧をX印を付した油路4500へ出力
する。この信号油圧は油路4530を介して第2のクラ
ッチ12、第3のクラッチ13の制御弁250の上方油
室に入力され、該制御弁250の下方油室に配設された
図示しないバネの力に打つ勝ってスプールを斜線で示す
右位置とする。
すると、油路2520..2530.2540を介して
第2のクラッチ12のドレイン制御弁220および第3
のクラッチ13のトレイン制御弁260の下方油室に入
力されていたライン圧がドレインされる。またリニアソ
レノイド弁45より出力される信号油圧は油路4550
,4510を介して第2のクラッチ12のドレイン制御
弁220へ入力し、第2のクラッチ12のトレイン制御
弁220のスプールを斜線で示す左位置と右位置の間の
任意の位置に動かしてこの弁を調圧弁として機能させる
。なお、第2のクラッチ12のトレイン制御弁220の
スプールとプランジャとの間には、図示しないバネが配
設されている。これにより、・印を付した油路1100
.1120を介して第2のクラ・Vチエ2の小サーボ1
2Sを付勢する油圧はりニアソレノイド弁45の制御に
よりトレインされて制御される。このとき油路1140
と油路1200との間に配設された第2のクラッチ12
のアキュムレータリレー第1弁230は遮断状態であり
、アキュムレータ52からの油路1200はドレインに
通じ、前記油路1140はアキュムレータリレー第1弁
230のスプールで閉塞されている。
一方、○印を付した油圧1000.1030を介して2
−3シフト弁120へ入力するDレンジ油圧は、○印を
付した油路1300へ出力され、第3のクラッチ13の
ドレイン制御弁260へ送られる。ロック状態にある第
3のクラッチ13のトレイン制御弁260を通過した油
圧は、油路1320を介して第3のクラッチ13の小サ
ーボ13S付勢する。この油圧は油路1360を介して
第3のクラッチ13のアキュムレータリレー第1弁27
0へ送られ、この弁を通った油圧は油路1380を介し
て第3のクラッチ13用のアキュムレータ53へ送られ
て、適切な昇圧特性に制御される。
本実施例の自動変速機のアップシフトにおけるつかみ換
えは第2のクラッチ12.第3のクラッチ13間で行わ
れる。そこで第2のクラッチ12゜第3のクラッチ13
の2−3変速時の油圧制御装置の主要部の模式図を第1
図に示す。
2速で係合している第2のクラッチ12が本発明の解放
側摩擦係合要素に相当し、リニアソレノイド弁45とド
レイン制御弁220(弁45と弁220は請求項(2)
記載の第2係合油圧調節手段)および2−3シフト弁1
20(請求項(2)記載の発明の第2係合油圧切換手段
)を含めた油圧制御回路が本発明の解放側油圧制御手段
である。
リニアソレノイド弁45による出力制御で第2のクラッ
チ12のスリップ量を目標値に維持すべくフィードバッ
ク制御し、第3のクラッチ13の係合が開始する(トル
ク相が開始する)とドレイン制御弁220を用いて第2
のクラッチ12係合用作動油を急速にドレインする。一
方、第3のクラッチ13が本発明の係合側摩擦係合要素
に相当し、アキュムレータ53(請求項(2)記載の第
1係合油圧調節手段)および3−4シフト弁130(f
f請求項2)記載の第1係合油圧切換手段)を含めた油
圧制御回路が本発明の係合側油圧制御手段である。
2−3変速の指令を受けると、リニアソレノイド弁45
は調圧用の信号油圧を第2のクラッチ12のドレイン制
御弁220へ送り、サーボ12Sの油圧をドレインして
第2のクラッチ12のドレイン制御弁220へ送り、サ
ーボ12Sの油圧をドレインして第2のクラッチ12を
わずかにスリップ状態とするようにリニアソレノイド弁
45のリニア制御をする。そして、第3のクラッチ13
へのアキュムレータ53を介しての油圧供給が増して第
3のクラッチ13がトルク伝達を始め、第2のクラッチ
12のスリップが維持できなきなった点をトルク相開始
点と判断し、第2のクラッチ12のスリップ状態を急速
に解放し、第3速へ変速を完了させる。
次に上記本実施例の第2のクラッチ12のドレイン圧の
油圧制御の手順を第2〜4図のフローチャートで説明す
る、 まず、トルク相状態判断をするために■フラグをrQ、
とし、第2のクラッチ12の係合油圧を初期値Dsと設
定する。Dは、リニアソレノイド弁45の出力信号であ
る〈ステップl〉。ついでタイマをスタートさせる(ス
テップ2)。このとき、2−3シフト弁120が切り換
わるとともに第3のクラッチ13のシリンダ(図示せず
。)内へ作動流体が流入をはじめる。このとき、第3の
クラッチ13は背圧が一定であるアキュムレータ特性に
より昇圧させられる。t1時間(第6図)が過ぎると、
第2のクラッチ12の係合油圧が初期値Dsとなる。そ
して、その時の入力軸の2速での目標スリップ量(Δ5
lip)を維持するための目標回転数(Nr)と実際の
入力軸回転数(Ni)との偏差e(k)、すなわち、実
際のスリップ量を演算する(ステップ4)。なお、e 
(k )のkは、時間きざみによるカウント数である。
次で、トルク相状態の判断をする(ステップ5)。
その結果トルク相開始と判断されると■フラグを’2J
とする(ステップ6)。■フラグが「2」であると第2
のクラッチ12の係合油圧をドレイン弁220により急
速にドレインする(ステップ7.9)。ここで△D(k
)はに時におけるリニアソレノイド弁45への制御信号
の前回(k−1>時からの増加分を示し、dDは第3の
クラッチ13の保合油圧によって決まる負の定数である
また、トルク相状態に入る前であれば、偏差e(k>お
よび偏差の変化量(Δe (k) )から図示の計算式
に従って演算される△D(k)により、第2のクラッチ
12のスリップ量が目標値になるようにフィードバック
制御を行う(ステップ8゜9)。
こうして、入力軸回転数(Ni)と出力軸回転数(NO
)との比が変化を始めるとくステップ10)、第2のク
ラッチ12はトルクを持つ必要がないので、第2のクラ
ッチ12のドレイン圧の制御を終える。
ここで、ステップ4の目標回転数(Nr>と濱差(e(
k))の演算のフローチャートを第3図に示す。
まず、入力軸回転数(Ni)と出力回転数(NO)とを
それぞれ回転数センサ(第8図)で検出する(ステップ
21)。
次いで、第2のクラッチ12がスリップしていないとき
、すなわち正規の2速の入力軸回転数(N2)を2速ギ
ヤ比(12)と出力軸回転数(No)とから演算する(
ステップ22)。しかる後、第2のクラッチ12が目標
スリップ量(Δ5lip)を持つときの入力軸回転数(
Nr)の演算をする(ステップ23)。こうして、目標
入力軸回転数(Nr)と実際の入力軸回転数(Ni)と
の差(e(k))が求められ、これが実際のスリップ量
となる。また、偏差e(k)と(k−1)時の偏差e(
k−1>より、偏差の変化量Δe (k )が求まる(
スリップ25)。
また、ステップ5のトルク相判断のフローチャートを第
4図に示す。
■フラグが「Ojであれば第2のクラッチ12のドレイ
ン圧の制御ルーチンに入っており、ステップ36で偏差
e(k>と第5図に示すトルク相判断基準回転数lとの
比較を行う。そして、e(k)〉1ならば、ステップ8
(第2図)のフィードバック制御を行い第2のクラッチ
12のスリップ量を目標値△5lipにできるだけ近づ
けておく。
■フラグを「1」としておく。その後、もし、■フラグ
が「0」でない場合であっても、■フラグが「1」であ
れば、前記ドレイン圧の制御ルーチン中でフィードバッ
ク制御が行われていることになるが、このとき第2のク
ラッチ12がスリップ量を維持できなくなり偏差e(k
)がトルク相判断基準回転数pより小さくなると、第3
のクラッチ13の係合が開始されるものと判断される。
そこで、しばらく時間が経過した後(ステップ33.3
4)、Iフラグを「2」としてトルク相開始とし、ステ
ップ7(第2図)により第2のクラッチ12の係合油圧
をドレイン制御弁220を介して急速にトレインする。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例の主要油圧回路図、第2〜4図
は本発明の実施例のトレイン圧の制御フローチャート、
第5図は本発明の実施例の解放側エレメントのスリップ
量の時間経過とトルク相の判断基準を示す概念図、第6
図は本発明の実施例の解放側エレメントの係合油圧、入
力トルク、トルク容量、スリップ量の時間経過に対する
値をそれぞれ示す図、第7図は本発明の実施例の解放側
エレメントと係合側エレメントの係合油圧およびトルク
波形の時間経過を示す図、第8図は本発明の実施例の自
動変速機のスケルトン図、第9図は本発明の実施例の自
動変速機の作動説明図、第10〜12図は本発明の自動
変速機の油圧制御回路図、第13図は従来例のアップシ
フト時のクラッチつかみ換えの解放側エレメントと保合
側エレメントの油圧とトルクの時間経過を示す図である
。 12・・・第2のクラッチ(高速段達成時の解放側摩擦
係合要素)、 13・・第3のクラ・・/チ(高速段達成時の係合側摩
擦係合要素)、 45・・・第2のクラッチ用リニアソレノイド弁(弁2
20と共に第2係合油圧調節手段)、53・・・第3の
クラッチ用アキュムレータ(第1保合油圧調節手段)、 120・・・2−3シフト弁(第2係合油圧切換手段)
、130・・・3−4シフト弁(第1係合油圧切換手段
)、220・・・第2のクラッチ用トレイン制御弁(弁
45と共に第2係合油圧調節手段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)歯車変速機構の複数の回転要素をそれぞれ摩擦係
    合要素を介して連結する入力軸と、前記歯車変速機構の
    少なくとも一つの回転要素に連結する出力軸と、油圧に
    より作動され前記歯車変速機構の回転要素の係合・解放
    を達成する複数の摩擦係合要素とを、備えた自動変速機
    の油圧制御装置において、 高速段達成時の係合側摩擦係合要素と、 高速段達成時の解放側摩擦係合要素と、 低速段から高速段への変速指令があると前記係合側摩擦
    係合要素を係合させるために圧油を供給する係合油圧制
    御手段と、 低速段から高速段への変速指令があると前記解放側摩擦
    係合要素を目標のスリップ量を持つスリップ状態にする
    ために該解放側摩擦係合要素の係合油圧を初期設定油圧
    にするとともに、前記低速段での入力軸の回転数と出力
    軸の回転数および目標スリップ量に基づき前記解放側摩
    擦係合要素の実際のスリップ量およびスリップ変化量を
    算出し、実際のスリップ量が前記解放側摩擦係合要素の
    目標スリップ量を維持するように、前記実際のスリップ
    量とスリップ変化量に基づき解放側摩擦係合要素に供給
    する圧油を制御し、係合側摩擦係合要素の係合が開始し
    て、該実際のスリップ量が目標スリップ量より小さいト
    ルク相状態判断基準回転数以下に下がったとき、前記解
    放側摩擦係合要素の係合状態を急速に解放する解放油圧
    制御手段と、を備えたことを特徴とする自動変速機の油
    圧制御装置。
  2. (2)歯車変速機構の複数の回転要素をそれぞれ摩擦係
    合要素を介して連結する入力軸と、前記歯車変速機構の
    少なくとも一つの回転要素に連結する出力軸と、油圧に
    より作動され前記歯車変速機構の回転要素の係合・解放
    を達成する複数の摩擦係合要素とを、備えた自動変速機
    の油圧制御装置において、 高速段達成時の係合側摩擦係合要素と、 高速段達成時の解放側摩擦係合要素と、 低速段から高速段への変速時および高速段走行時に係合
    側摩擦係合要素に圧油を供給する第1供給油圧切換手段
    と、 低速段走行時および低速段から高速段への変速時に解放
    側摩擦係合要素に圧油を供給する第2供給油圧切換手段
    と、 低速段から高速段への変速時に前記係合側摩擦係合要素
    を係合させるために前記第1供給油圧切換手段を介して
    係合側摩擦係合要素に圧油を調節しなが供給する第1係
    合油圧調節手段と、 低速段から高速段への変速時に前記解放側摩擦係合要素
    をスリップ状態で係合させた後、解放するための前記第
    2供給油圧切換手段を介して解放側摩擦係合要素に圧油
    を調節しながら供給する第2係合油圧調節手段と、 低速段から高速段への変速指令があると前記解放側摩擦
    係合要素の係合状態が目標スリップ量を前記低速段での
    入力軸の回転数と出力軸の回転数および目標スリップ量
    に基づき前記解放側摩擦係合要素の実際のスリップ量お
    よびスリップ変化量を算出し、実際のスリップ量が解放
    側摩擦係合要素の目標スリップ量を維持するように、前
    記実際のスリップ量とスリップ変化量に基づき解放側摩
    擦係合要素に供給する圧油を調節し、係合側摩擦係合要
    素の係合が開始して、該実際のスリップ量が目標スリッ
    プ量より小さいトルク相状態判断基準回転数以下に下が
    ったとき、前記解放側摩擦係合要素の係合状態を急速に
    解放する前記第2係合油圧調節手段の作動制御を行う制
    御装置と、を備えたことを特徴とする自動変速機の油圧
    制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5472389A (en) * 1993-06-03 1995-12-05 Aisin Aw Co., Ltd. Hydraulic control system for automatic transmission
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CN112727823A (zh) * 2020-12-04 2021-04-30 杭州前进齿轮箱集团股份有限公司 一种模块式带自锁的液压控制阀

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