JPH04174762A

JPH04174762A - 繊維製品の汚れ除去方法

Info

Publication number: JPH04174762A
Application number: JP2297925A
Authority: JP
Inventors: Shiyuuji Takana; 周治高名; Kazukuni Tsukuda; 一訓佃; Reiko Shibata; 柴田　礼子; Masaki Tsumadori; 妻鳥　正樹
Original assignee: Kao Corp
Current assignee: Kao Corp
Priority date: 1990-11-02
Filing date: 1990-11-02
Publication date: 1992-06-22

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野〕本発明は、繊維製品、特にカーペット、椅子、ソファ−
１自動車の内装、家屋内装用繊維製品などの通常の電気
洗濯機では洗浄できない、あるいは水を多量に使用でき
ない繊維製品の洗浄方法に関する。

更に詳しくは、多量の水を使えない洗浄において、水の
代わりに汚れのキャリヤーとして粉末状等の汚れ吸蔵担
体を利用する繊維製品の洗浄方法に関する。

〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕電気洗
濯機では洗浄できない繊維製品に対する洗浄剤、特にカ
ーペット等に対しては従来より液体或いは粉末状洗浄剤
が使用されている。

液体状の洗浄剤（湿式洗浄剤）は、ハンドリング性に優
れ、その散布性は良いが、洗浄後、再びそのカーペット
が使用できるまでに長時間の乾燥が必要となり一般家庭
での洗浄には適していない。

一方、粉末状或いは繊維状のｌ′１５れ吸蔵担体と洗浄
力を向上さ一已るために界面活性剤や水等からなる洗浄
液を配合して成る乾式洗浄剤は洗浄後、すくに或いは短
時間の乾燥でカーベン１−の再使用が可能となるが、液
体成分による粉体間の接着が起こるため、流動性が悪く
、繊維製品上に洗浄剤をスムーズに均一に散布できない
という不都合があり、洗浄力にむらが生じる。

乾式洗浄剤の組成物としては既に種々の提案がなされて
いるが（特開昭５９−２１１０００号公報、特開昭６）
−１，３０，１００号公報）、いずれも前述の問題を解
決していない。

繊維製品の汚れ除去方法として、特開昭６３−２３５５
７０号公報に、液体、ペースト状又は泡状の汚れ除去剤
と粉末クリーニング洗剤の組み合わせで洗浄する方法が
開示されているが、ごごに記載されている粉末クリーニ
ング洗剤は、流動性が充分でなく、繊維製品上にスムー
ズに均一に散布するという問題を解決してはいない。

〔課題を解決するための手段〕

本発明者らは、かかる課題を解決すべく鋭意研究した結
果、乾式洗浄剤の成分である汚れ吸蔵担体（固体）と洗
浄Ｆａ、（液体）を別々或いは同時に散布すれば、散布
が容易であり、また洗浄力も担体に洗浄液を含浸させた
従来のものと差のないことを見出し、本発明を完成する
に到った。

即ち、本発明は、粉末、粒状物又は短繊維の単一或いは
混合物からなる汚れ吸蔵担体と液体の洗浄液を繊維製品
上に別々に散布し、両者を混合すると共に繊維製品を洗
浄し、その後残留物を除去することを特徴とする繊維製
品の汚れ除去方法を提供するものである。

本発明において、汚れ吸蔵担体及び洗浄液の散布の順序
は、洗浄液→担体、担体→洗浄液の順で散布する方法、
或いは別々にして同時に散布する方法の何れでも良く、
予め担体と洗浄液を配合してなる乾式洗浄剤を散布した
洗浄した場合と同等の洗浄力を発揮することができる。

本発明に用いられる汚れ吸蔵担体は、平均粒径又は平均
繊維長が５００μ以下、好ましくは２０μ以−に２００
μ以下であり、流動性のめやずとしては安息角が６０度
以下のもので、汚れを吸蔵する能力のある従来乾式洗浄
剤に使用されている粉末、粒状物又は短繊維を用いるこ
とが出来る。

例えば、セルロース、レーヨン、ナイロンなどの短繊維
、セルロースパウダー、ポリビニルアルコール、ウレタ
ン、ポリエチレン、ポリスチレンなどの多孔質粉体、ポ
リプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、アミノア
ルデヒド樹脂等の粉末状合成樹脂発泡体及びその粉砕物
、ゼオライト、シリカ等の無機物などが担体として使用
できる。

本発明において用いられる洗浄用成分としては、次の（
１）〜（ｉｖ）に示す従来公知の洗浄剤成分として用い
られる溶剤類、界面活性剤、アルカリ剤等が例示できる
。

（１）　　？容斉り類溶剤類としては、次の（１）〜（６）に示すものが挙げ
られる。

（１）水（２）　　アルコール（エタノール、イソプロパツール
など）（３）　　多（ｉ１６アルコール系溶剤（セロソルブ類
、エチレングリコール、ブじ７ピレングリコールの誘導
体など）（４）炭化水素系溶剤（石油類）（５）ハロゲン化炭化水素系溶剤（トリクロロエタン、
パークロロエチレンナト）（６）　　フッ素系溶剤（フ
ロン１１３など）（ｉｉ）　　非イオン系界面活性剤非イオン界面活性剤としてはポリオキシエチレンアルキ
ルエーテル（アルギル基の炭素数８〜２２、分岐の有無
及び不飽和結合の有無を問わない。以下のアルギル基に
ついても同じ。また、オキシエチレンの重合度は３〜１
００、以下のボリオギシエチレンにつし・でも同じ〕、
ポリオギシエチレンアルキルフェニルエーテル、ソルビ
タンモノ、シ、１〜り脂肪酸エステルぐ脂肪酸の炭素数
８〜２２、分岐の有フ１！（及び不飽和結合の有無を問
わない。以下の脂肪酸についても同じ）、ポリオキシエ
チレンソルビタンモノ、ジ、１・り脂肪酸エステル、グ
リセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エ
ステルなどが挙げられる。

（ｉｉｉ）　　陰イオン界面活性剤陰イオン界面活性剤としては、脂肪酸り・Ｉ・リウム又
はカリウム、アルキル硫酸のすトリウム、カリウム、ア
ンモニウム又はアルカノールアミン塩、アルキルベンセ
ンスルポン酸すＩ・リウム又はカリウｌ１１、アルキル
ナフタレンスルボン酸すトリウム又はカリウム、ジアル
キルスルホコハク酸すＩ−リウム、ポリオキシエチレン
ア月ハ１−ル硫酸のナトリカム、カリウム、アンモニウ
ム又はアルカノールアミン塩、ポリオキシエチレンフェ
ニルエーテル硫酸すＩ・リウムなどが挙げられる。

（１■）　　アルカリ類アルカリ剤としては、アルカノールアミン類、モルフォ
リン、アンモニアなどが例示できる。

更に本発明で用いられる洗浄液には汚れを取り除くたり
てなく、繊維製品などの被洗浄物の仕上がり感を良くす
る目的で、即ら、柔軟性付与、帯電防止性付与、すべり
惑向上、腰や張りの付与、弾力惑付与等の風合向上を目
的として、陽イオン界面活性剤、両性界面活性剤、長鎖
脂肪酸エステル、水性ポリエチレン、水性ポリウレタン
、水性ポリエステル、水性ナイロン、ポリ酢酸ビニル等
の繊維製品用風合向上剤を適量添加することが出来る。

又、更に、本発明で用いられる洗浄液には、その他の添
加物としてキレ＝１・剤、分散剤、有機増粘剤、無機増
粘剤も適量使用することかでき、また、Ｌｌ的に応して
抗菌剤、防錆剤、色素又は顔料、香料などを少量添加し
てもよい。

以十の従来公知の種々の洗浄液成分の配合量は、特に制
限されないが、洗浄液中、不揮発性成分の合計含有量が
２０重重量以」二になったときは、これら不揮発性添加
剤か被洗浄物に残留し、べたつき、ざらつき等の好まし
くない仕」二かり感を与える。従って、洗浄液中の不揮
発性成分の合羽含有量は、２０重■％未満にすることが
好ましい。

洗浄液は液体状であり、泡状、スプレー状、エアゾール
状等の形態で繊維表面一にに散布づるのがよい。

本発明の方法は洗浄液が」二記のいずれの形態であって
も担体とは別々に或いは同時に繊維製品−にに散布し、
プランジング（担体と洗浄液を混合し、担体は汚れを吸
蔵し、洗浄液は汚れを溶解した）後、必要に応じ乾燥さ
せた後、電気掃除機等により残留物を除去する方法であ
る。

本発明におりる汚れ吸蔵担体と洗浄液の重量比ば汚れ吸
蔵担体／洗浄液−１／９〜９／１、好ましくは５／１〜
１１５の範囲である。

又、担体と洗浄剤を（散布するには、従来通り担体に関
しては手でまいたり、ネット状のものを用いたりすれば
よいし、洗浄液に関しては、スプレーを用いるのが一般
的である。また、この他に予め担体と洗浄剤を自動的に
均一に散布するごとが出来るような散布機に装填して散
布することによって効果的な洗浄力を得ることが出来る
。このような散布機は、更にブラッシング装置と連結さ
モておくことも出来ろ。

〔発明の効果〕

本発明の汚れ除去方法によれは、織純製品に洗浄液及び
担体が簡便に均一に散布でき、繊維製品全体をむらなく
洗浄することができる。

又、本発明の方法によれば、担体と洗浄液を予め配合し
てなく乾式カーペットクリーナーと同等の洗浄力を発現
するという特徴を有する。

このことは、特にソファ−やカーペットに対しては大き
な利点である。

〔実　施　例〕

以下に実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。

実施例１担体は球状シリカ（ＦＩＪＪＩ−ＤＡＶＩＳＯＮ　ＣＩ
ＩＥＭＩＣＡＬＬＴＤ製、Ｂ−３０、安息角２８度）、
洗浄液はエタノール１０重量％、水８５重量％、ポリオ
キシエチレン（エチレンオキシド付加モル数８）ラウリ
ルエーテル３重量％、ジェタノールアミン２重量％から
調製した。

天尤及汚起試彌荒Ω馴ｌモデル汚れ試験片として ■ナタネ油（スダン■で着色したナタネ油２ｇヲ１０ｃ
ｍ　Ｘ　１０ｃｎ＋のアクリル製パイル地カーペットに
塗布したもの） ■コーヒー（インスタントコーヒー１０ｇ、粉乳２０ｇ
、砂糖３０ｇ、水５００ｇからなる溶液を１０分間煮沸
し、冷却後１０ｃｍ　Ｘ　１０ｃｍのアクリル製パイル
地カーペットにこの溶液を５ｇ塗布し乾燥したもの）の２種類を準備した。

これらのモデル汚れ試験片に、以下の方法により担体と
洗浄液を散布した。

本発明法１」二記担体０．５ｇを散布した後、」二記洗浄液２．５
ｇを散布した。

本発明法２上記担体１ｇを散布した後、上記洗浄液２ｇを散布した
。

本発明法３上記担体１．５ｇを散布した後、上記洗浄液１．５ｇを
散布した。

本発明法４上記担体２ｇを散布した後、上記洗浄液１ｇを散布した
。

本発明法５上記担体２．５ｇを散布した後、上記洗浄液０．５ｇを
散布した。

本発明法６上記洗浄液０．５ｇを散布した後、上記担体２．５ｇを
散布した。

本発明法７上記洗浄液１ｇ散布した後、上記担体２ｇを散布した。

本発明法８上記洗浄液１．５ｇを散布した後、」二記担体１．５ｇ
を散布した。

本発明法９上記洗浄液２ｇを散布した後、上記担体１ｇを散布した
。

本発明法１０上記洗浄液２．５ｇを散布した後、上記担体０．５ｇを
散布した。

本発明法１１別々の容器から同時に上記担体０．５ｇと上記洗浄液２
．５ｇを散布した。

本発明法１２別々の容器から同時に上記担体１ｇと上記洗浄液２ｇを
散布した。

本発明法１３別々の容器から同時に上記担体１．５ｇと上記洗浄液１
．５ｇを散布した。

本発明法１４別々の容器から同時に上記担体２ｇと上記洗浄液１ｇを
散布した。

本発明法１５別々の容器から同時に上記担体２．５ｇと上記洗浄液０
．５ｇを散布した。

比較法１上記担体０．５ｇと上記洗浄液２．５ｇを予め混合した
ものを散布した。

比較法２上記担体１ｇと上記洗浄液２ｇを予め混合したものを散
布した。

比較法３上記担体１．５ｇと上記洗浄液１．５ｇを予め混合した
ものを散布した。

比較法４上記担体２ｇと上記洗浄液１ｇを予め混合したものを散
布した。

比較法５上記担体２．５ｇと上記洗浄液０，５ｇを予め混合した
ものを散布した。

比較法ら上記担体３ｇを散布した。

比較法７上記洗浄液３ｇを散布した。

比較法８上記担体１ｇに上記洗浄液０．３ｇを混合して散布した
後、上記洗浄液１．７ｇを散布した。

比較法９上記担体１．５ｇに上記洗浄液０．５ｇを混合して散布
した後、上記洗浄液１ｇを散布した。

比較法１０上記洗浄液１．７ｇを散布した後、上記担体１ｇに上記
洗浄液１．３ｇを混合して散布した。

比較法１１上記洗浄液１ｇを散布した後、上記担体１．５ｇに上記
洗浄液０．５ｇを混合して散布した。

その後、３０秒間ブラッシングすることによって両者を
混合、洗浄し、３０分間（室温放置）した後、電気掃除
機で吸引除去し、洗浄効果を評価した。

比較法１２上記担体を１．５ｇ散布し、３０秒間ブラッシングした
後、上記洗浄液１．５ｇを散布し、その後電気掃除機で
吸引除去し、洗浄効果を評価した。

比較法１３上記洗浄液を１，５ｇ敗布し、３０秒間ブラッシングし
た後、上記担体１．５ｇを散布し、その後電気掃除機で
吸引除去し、洗浄効果を評価した。

上記の本発明法１〜１５及び比較法１〜１３における洗
浄効果と流動性の評価を以下の方法によって行なった。

■洗浄効果評価は次の基準に従って１０人で肉眼判定した。

〈洗浄効果の評価点〉１　洗浄効果なし２　わずかに汚れが落ちた３　少し汚れが落ちた４　かなり汚れが落ちた５　完全に汚れが落ちた ■流動性流動性については底に直径５ｍｍの円形の穴を６カ所開
りた。直径４ｃｍ、高さ７ｃｍの円筒形のポリプロピレ
ン製容器に本発明法１〜１５使用した担体及び比較法１
〜１３で使用した洗浄液を含浸させた担体をそれぞれ２
０ｇ入れ、容器を振って散布性の評価を行った。評価は
次の基準に従って１０人で肉眼判定した。

〈担体の流動性（散布性）の評価点〉１　悪い２　やや悪い３　どちらともいえない４　やや良い５　良いこれらの評価結果を表１に示す。

表　　　　１表　　　　１　　（つづき）表１の結果から明らかなように、洗浄液のみ（比較法７
）或いは担体のの（比較法６）に比べて、予め担体と洗
浄液を混合してなるいわゆる従来の乾式洗浄剤を用いた
方法（比較法１〜５）の洗浄効果は高い。しかし、比較
法１〜５及び比較法８〜１１では洗浄剤の流動性は悪く
、スムーズに均一にカーペット等に散布できないことが
示されている。

一方、本発明の方法１〜１５のように、担体或いは１０
重量％以下の洗浄液を含む担体の流動性はよく、スムー
ズに均一にカーペンｌ−等に散布することができた。

また、予め担体と洗浄液を混合してなるいわゆる従来の
乾式洗浄剤を用いた方法（比較法１〜５）と、本発明の
方法１〜１５のように、担体或いは１０重量％以下の洗
浄液を含む担体と洗浄液を別々或いは同時に散布する方
法では同等の優れた洗浄力を発揮した。

更に担体の散布、洗浄液の散布の両方が完了しないうち
にブラッシングした場合（比較法１２及び１３）は、本
発明法１〜１５のように担体と洗浄液の散布が完了した
後にブラッシングした場合に比べて洗浄力が劣っている
ことがわかる。

出願人代理人　　古　谷　　　馨（外３名）

Claims

【特許請求の範囲】１　粉末、粒状物又は短繊維の単一或いは混合物からな
る汚れ吸蔵担体と洗浄液を繊維製品上に別々に散布し、
両者を混合すると共に繊維製品を洗浄し、その後残留物
を除去することを特徴とする繊維製品の汚れ除去方法。２　繊維製品上に汚れ吸蔵担体を散布した後に洗浄液を
散布する請求項１記載の繊維製品の汚れ除去方法。３　繊維製品上に洗浄液を散布した後に汚れ吸蔵担体を
散布する請求項１記載の繊維製品の汚れ除去方法。４　繊維製品上に洗浄液と汚れ吸蔵担体を同時に散布す
る請求項１記載の繊維製品の汚れ除去方法。５　汚れ吸蔵担体の流動性が安息角で６０度以下である
請求項１〜４の何れか１項記載の繊維製品の汚れ除去方
法。６　汚れ吸蔵担体と洗浄液を重量比で汚れ吸蔵担体／洗
浄液＝１／９〜９／１で用いる請求項１〜５の何れか１
項記載の繊維製品の汚れ除去方法。