JPH04171629A - マイクロ波管のコレクタ構体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野、） この発明は、進行波管、クライストロン等に使用して好
適なマイクロ波管のコレクタ構体に関する。

（従来の技術） この種のマイクロ波管は、電子銃部の電子ビーム下流に
遅波回路のような高周波作用部、及びコレクタ構体が配
置されてなる。例えば、人工衛星搭載用の進行波管など
には、電力利用効率を高めるために、コレクタ電位を低
下させて動作させる多段形コレクタ構体が採用される。

このコレクタ構体は、複数のコレクタ電極か、セラミッ
クスのようなリング状絶縁支持体により電気的に絶縁し
て積重ねられ、固定されている。

ところで、宇宙空間で使用される大電力進行波管の場合
、コレクタて発生した熱エネルギを直接宇宙空間に輻射
する輻射冷却型コレクタが一般的に用いられる。動作時
には、各コレクタ電極には電子が分散して流れ込み、コ
レクタ電極を発熱させるか、この熱は伝導又は輻射によ
ってコレクタ外囲器に移動する。更に、コレクタ外囲器
から宇宙空間へ輻射される。この時、コレクタ外囲器か
らの熱輻射は、コレクタ外囲器の円筒部側面の中心部よ
りも、やや高周波作用部側に近い部分から最も多く行な
われる。そして、一部の熱輻射は、衛星表面の多層断熱
祠等を透過して衛星に吸収される。吸収された熱は衛星
で集熱し、ラジェータから放熱処理することが必要とな
る。

（発明が解決しようとする課題） コレクタ外囲器からは、コレクタの表面全方向に熱が輻
射される。従って、その一部は衛星本体に吸収されるの
で、既述のように衛星本体で集熱して放熱する処理が必
要となる。

この発明は、以上のような不都合を解決するものであり
、コレクタからの輻射熱が特定の方向にビーム状に輻射
されるようにしたマイクロ波管のコレクタ構体を提供す
ることを目的とする。

［発明の構成コ （課題を解決するための手段） この発明は、コレクタ外囲器の外側に鏡面仕上げが施さ
れた円錐台形のラッパ状熱反射板が設けられ、この熱反
射板の径小部がコレクタ外囲器の電子ビーム上流側に位
置されると共に、径大部が電子ビーム下流側に対応して
位置してなるマイクロ波管のコレクタ構体である。

（作用） この発明によれば、コレクタ電極からの輻射熱は特定の
方向例えば衛星本体と逆方向の宇宙空間に対してビーム
状に放射される。この結果、例えば衛星本体はコレクタ
からの余分の熱吸収をすることかなくなるなと、マイク
ロ波管から発生する熱を悪影響をもたらさない特定の方
向に直接放出させることが出来る。

（実施例） 以下、図面を参照して、この発明の一実施例を詳細に説
明する。

第１図に示す実施例は、ヘリックス型進行波管にこの発
明を適用したものであって、次のように構成されている
。

即ち、同図中の符号１は図示しない高周波作用部につな
がる接続用端板、２は高熱抵抗ベローズ、３は４個の薄
肉支持筒、４はコレクタ支持板、５はそれに保持された
漏斗状のステンレス製熱シールド、６．７．８．９はそ
れぞれ電子ビーム上流側から下流側に所定間隔で配列さ
れたモリブデン製の漏斗状節１、第２、第３、第４コレ
クタ電極、１０は第４コレクタ電極９の底部電極、１１
〜１５はリング状セラミックスからなり各コレクタ電極
６．７．８．９を電気的に絶縁支持する絶縁支持体、１
６はこれら絶縁支持体を支持するモリブデン製支持棒、
１７はアルミナセラミックスのような低熱伝導性の絶縁
パイプ、１８は伝熱支持板、］、　８　ａはその透孔、
１９．２０は固定用ナツト、２１はコレクタ外囲器を表
わしている。

そこで、コレクタ外囲器２１の外側には熱反射板２２が
設けられており、この発明の特徴となっている。この熱
反射板２２は、コレクタ外囲器２１と同軸的な円錐台形
のラッパ状にして、その径小部２２ａがコレクタ外囲器
２１の電子ビームｅの上流側端部の支持筒４の外周に取
付けられると共に、径大部２２ｂが電子ビーム下流側端
部に対応して位置している。つまり、軸方向の長さは、
コレクタの軸方向の長さと同程度に設定されている。そ
して、この熱反射板２２の少なくとも内面＝　５− ２２ｃには、熱反射率を大きくするため鏡面仕上げか施
されている。

進行波管の動作時には、各コレクタ電極６〜９に電子が
分散して衝突するので、各コレクタ電極は例えば６００
°Ｃ程度までに発熱する。この発生熱は、各コレクタ電
極６〜９の周辺のリング状絶縁支持体１１〜１５からの
輻射又は伝導により、コレクタ外囲器２１に移動し、外
部に輻射される。

この輻射熱は熱反射板２２により反射されて、はぼビー
ム状の熱線としてコレクタ構体の後方に輻射される。そ
れによって、例えば衛星本体と逆方向の宇宙空間に放出
される。

尚、熱反射板２２は、その径小部２２ａを接続用端板１
に固定しても良い。

［発明の効果］ この発明によれば、コレクタ外囲器の外側にラッパ状の
熱反射板が設けられているので、コレクタ電極からの輻
射熱を例えば衛星本体と逆方向の宇宙空間に向けてビー
ム状に放射することが出来る。この結果、衛星本体はコ
ｌ／クタからの熱吸収がなくなり、従来性なイつれた集
熱し・放熱する処理か不要となる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例に係るマイクロ波管のコレ
クタ構体を示す断面図である。 ６〜９・・コレクタ電極、１１〜１５・・絶縁支持体、
２１・・コレクタ外囲器、２２・・・熱反射板。 出願人代理人　弁理士　鈴江武彦

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. コレクタ外囲器内に、高周波作用部側から電子ビーム下
   流に向かって複数のコレクタ電極が絶縁支持体を介し互
   いに電気的に絶縁されて配設されてなるマイクロ波管の
   コレクタ構体において、上記コレクタ外囲器の外側に鏡
   面仕上げが施された円錐台形のラッパ状熱反射板が設け
   られ、該熱反射板の径小部が上記コレクタ外囲器の電子
   ビーム上流側に位置されると共に、径大部が電子ビーム
   下流側に対応して位置してなることを特徴とするマイク
   ロ波管のコレクタ構体。