JPH04171451A - 感光性組成物及びこの組成物から得られた感光性フレキソ印刷版 - Google Patents

感光性組成物及びこの組成物から得られた感光性フレキソ印刷版

Info

Publication number
JPH04171451A
JPH04171451A JP29853190A JP29853190A JPH04171451A JP H04171451 A JPH04171451 A JP H04171451A JP 29853190 A JP29853190 A JP 29853190A JP 29853190 A JP29853190 A JP 29853190A JP H04171451 A JPH04171451 A JP H04171451A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polymer
photosensitive
photosensitive composition
molecular chain
composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29853190A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroto Kidokoro
広人 木所
Tatsuo Usui
達夫 臼井
Mitsuhiro Tamura
光宏 田村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Zeon Corp
Original Assignee
Nippon Zeon Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Zeon Co Ltd filed Critical Nippon Zeon Co Ltd
Priority to JP29853190A priority Critical patent/JPH04171451A/ja
Publication of JPH04171451A publication Critical patent/JPH04171451A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野〕 本発明は新規な感光性組成物及びこの組成物を用いて製
版された感光性7レキソ印刷版に関するものである。さ
らに詳しくいえば、本発明は、現像時に作業環境の悪化
をもたらすことのない水現像性を有し、かつ7レキン印
刷版用として用いる場合、製版に大掛かりな設備を必要
としない経済的に有利な感光性組成物、及びこの組成物
を用いて製版された耐水性に優れる感光性フレキソ印刷
版に関するものである。
[従来の技術] 従来、塗料、インキのビヒクルや接着剤として合成樹脂
が用いられているが、被塗布面や被接着面が可撓性を有
するものである場合には、一般の合ff樹脂では不適当
で、ゴム弾性を有する重合体、いわゆるゴムを用いるこ
とが必要である。ところが、通常のアクリル系ゴムやジ
エン系ゴムは、本米水に対して不溶性であり、またアル
カリ性や酸性の水溶液に対しても同様に不溶であるので
有機溶剤に溶解して用いられている。
しかしながら、有機溶剤の多くは、人体に有害であった
り、引火性を有しており、溶剤として水性溶剤を用いる
ことができれば、安全面から極めて有利である。
ところで、感光性印刷版は、一般に高硬度の感光性樹脂
板と低硬度の感光性フレキソ版に分けることができる。
後者の感光性フレキソ版は、その版のもつ弾力性を利用
して、例えばダンボール、ミルクカートン紙、フィルム
、新聞紙など、表面か粗い被印刷体に適した印刷版とし
て幅広く用いられている。
このような感光性フレキソ印刷用の版材としては、従来
、例えばA−B−A型のスチレン−ブタジェンブロック
共重合体やスチレン−イソプレンブロック共重合体など
に、光重合性単量体を配合した感光性エラストマー組成
物(特公昭51−43374号公報)や、その他の合成
ゴムを用いた組成物などが知られている。
これらの組成物を用し・て印刷版を製版する場合には、
通常露光後、未露光部はトリクロロユタンなどのハロゲ
ン化炭化水素を現像液として用い、洗浄、除去されるが
、ハロゲン化炭化水素を用いるために作業環境が悪化す
るのを免れなし゛という問題がある。
したがって、このような問題を解決するために水又はア
ルカリ水溶液を現像液とする液状タイプの組成物が提案
されている(特開昭49−32702号公報、特開昭4
9−33702号公報、特開昭54−162393号公
報なと)。しかしながら、これらの組成物を用いて印刷
版を製版する場合、大掛かりの設備を必要とし、経済的
に不利であるという問題が生じる。
他方、アンモニウム塩型窒素原子を有するポリエステル
やポリアミドを用いた感光性樹脂組成物も提案されてい
るが(特公昭52−36042号公報、特公昭56−2
5660号公報)、これらの組成物は高硬度の印刷版の
製版には適しているが、低硬度(ショアA硬さ60以下
)の印刷版の製版Jこは不適当であり、またアンモニウ
ム塩型窒素原子を有するポリエステルを用いた感光性樹
脂組成物は、得られる印刷版の耐水性が不十分であるな
どの欠点を有している。
[発明か解決しようとする課題] 本発明は、このような事情のもとで、水溶液に可溶な現
像時に作業環境の悪化をもたらすことのない水現像性を
有し、かつ7レキソ印刷版用として用いる場合、製版に
大掛かりな設備を必要としない経済的に有利な感光性組
成物、及びこの感光性組成物を用いて製版して成る感光
性フレキソ印刷版を提供することを目的としてなされた
ものである。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは、前記目的を達成するために鋭意研究を重
ね!;結果、分子鎖末端及び場合により分子鎖中に重合
性二重結合を有し、かつ分子鎖中に二級又は三級アミン
型窒素原子及び場合により四級アンモニウム塩型窒素原
子を有する重合体は中性又は酸性の水溶液に可溶であり
、この重合体と光重合開始剤を必須成分として含有する
感光性組成物は中性又は酸性水溶液現像性を有し、かつ
耐水性に1ilrLだ硬化物を与えること、及び該感光
性組成物を用いて製版することにより、大掛かりな設備
を必要とせず経済的に有利に耐水性に優れたフレキソ印
刷版が得られることを見い出し、この知見に基づいて本
発明を完成するに至つj;。
すなわち、本発明は、(A)一級又は二級の多価アミン
化合物と重合性二重結合を少なくとも2個有する化合物
とを反応させて得られる分子鎖末端及び/又は分子鎖中
に重合性二重結合を、分子鎖中に二級又は三級アミン型
窒素原子を有する重合体、及び(B)光重合開始剤を含
有することを特徴とする感光性組成物、並びにこの感光
性組成物を用いて製版されたことを特徴とする感光性フ
レキソ印刷版を提供するものである。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明組成物において(A)成分として用いられる重合
体は、活性水素を有するアミン類が活性二重結合に付加
するマイケル付加反応[例えば「ジャーナル・オブ・ア
メリカン・ケミカル・ソサエティ(J、Am、Chem
、Soc、)J第57巻、第199ページ(1953年
)、同誌、第58巻、第1980ページ(195,6年
)など参照]を利用して得られる[例えば「プツチイン
・オブ・ケミカル・ソサエティ・オブ・ジャパン(Bu
ll、Chem、Soc、Jap、)J第41巻、第2
519ページ(1968年)参照]。
本発明で用いられる一級又は二級の多価アミン化合物に
ついては、活性水素をもつ一級又は二級アミノ基を有す
るものであればよく、特に制限はない。該多価アミン化
合物としては、例えばエチレンジアミン、1.2−プロ
パンジアミン、トリメチレンジアミン、テトラメチレン
ジアミン、他のブチレンジアミン、ヘキサメチレンジア
ミン、ジエチレントリアミン、トリメチロールプロパン
トリアミン、テトラエチレンペンタミン、N、N’−ジ
メチルエチレンジアミン、N、N’−ジエチルエチレン
ジアミンなどの脂肪族アミン、シクロヘキサンジアミン
、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサンなどの
脂環式アミン、ピペラジ/、ピリミジン、ピラジン、2
.5−ジメチルピペラジン、5.10−ジヒドロフェナ
ジンなどの複素環式アミン、フェニレンジアミン、トリ
レンジアミン、キンリレンジアミン、N−メチルフェニ
レンジアミン、N、N’−ジメチルフェニレンジアミン
、4.4’−ジアミノジフェニルエーテル、ジアミノジ
フェニルアミンなどの芳香族アミンなどが挙げられる。
一方、本発明で用いられる重合性二重結合を少なくとも
2個有する化合物としては、例えばエチレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ
)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)ア
クリレート、ボリプロビレングリコールジ(メタ)アク
リレート、テトラメチロールメタンテトラ(メタ)アク
リレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレ
ート、グリセリンジ(メタ)アクリレート、ジペンタユ
リスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ジビニルベ
ンゼンなどが挙げられる。
本発明においては、前記の一級又は二級の多価アミン化
合物と前記の重合性二重結合を少なくとも2個有する化
合物とをマイケル付加反応させて、分子鎖末端及び/又
は分子鎖中に重合性二重結合を、分子鎖中に二級又は三
級アミン型窒素原子を有する重合体を製造するが、この
際、該マイケル付加反応は、通常無溶媒又は芳香族炭化
水素、ケトン類、エーテル類、エステル類、さらにはD
MSOlDMF、HMPAなどの溶媒中において、無触
媒又は金属水酸化物、アルカリ金属のアルコラード、ア
ルキルリチウムなどの有機金属化合物、三級アミン、リ
チウムジイソプロピルアミドなどのアミンと有機金属化
合物との錯体などの塩基性触媒の存在下、−80〜20
0℃、好ましくはθ〜100℃程度の温度において行わ
れる。
また、該多価アミン化合物と重合性二重結合を少なくと
も2個有する化合物との使用割合については、生成する
重合体の分子鎖末端及び/又は分子鎖中に重合性二重結
合か残るように、該化合物を多価アミン化合物よりも化
学量論的に多く用いることが必要である。
本発明においては、このようにして得られた分子鎖末端
及び/又は分子鎖中に重合性二重結合を、分子鎖中に二
級又は三級アミン型窒素原子を有する重合体中の二級又
は三級アミンの一部を、所望に応じ四級アンモニウム塩
化してもよい。この四級アンモニウム塩化は、例えば、
適当な溶媒中において、該重合体と四級アンモニウム塩
化剤、例えばプロトン酸やアルキル化剤などの化合物と
を溶解混合するか、又は適当な温度で両者を溶融混合す
るか、又はプロトン酸やアルキル化剤などの化合物の気
相中に該重合体を加える方法などによって行うことがで
きる。さらに、四級アンモニウム塩化された重合体を感
光性組成物の成分として用いる場合、四級アンモニウム
塩化重合体、光重合開始剤及び所望に応して用いられる
光重合性単量体や熱重合防止剤を混合する際に、あるい
は混合したのち、プロトン酸やアルキル化剤などの化合
物を反応させてもよい。
前記プロトン酸としては、例えは@酸や硫酸などの無機
酸、ギ酸、酢酸、り0ロ酢酸、マレイン酸、フタル酸、
アジピン酸、アクリル酸、ケイ皮酸なとの有機酸が挙げ
られるが、これらの中でアクリル酸、マレイン酸、ケイ
皮酸などの重合性不飽和結合を分子内に有するものは光
重合して架橋剤としても作用し、不溶化効果を助長する
また、前記アルキル化剤としては、例えば塩化メチル、
塩化ユチル、臭化メチノ呟ヨウ化メチルなどのハロゲン
化アルキル、さらには2−クロロエチルメタクリレート
、2−り四口エチルアクリレート、2−ブロモエチルア
クリレート、2−プロモエヂルメタクリレート、3−ク
ロロ−2−ヒドロキンプロピルメタクリレート、アクリ
ロイルクロリド、メタクリロイルクロリドなどのハロゲ
ン含有重合性巣量体、ジアルキル硫酸、p−トルエンス
ルホン酸アルキルエステルなどが挙げられる。前記のプ
ロトン酸やアルキル化剤の他に、グリシジルアクリレー
ト、グリシジルメタクリレートなどのユボキシ基含有化
合物なども四級アンモニウム塩化剤として使用すること
ができる。
これらの四級アンモニウム塩化剤の使用量は、所望の四
級アンモニウム塩化率に応して適宜選ばれる。
なお、四級アンモニウム塩化剤と(7て重合性二重結合
を有する化合物を使用した場名には、窒素に二重結合を
有する原子団が結合し、その結果、分子鎖中に側鎖とし
て重合性二重結合が導入され、分子鎖末端及び分子鎖中
に1i台性二重結合を有する重合体が得られる。
このようにして、分子鎖末端及び/又は分子鎖中に重合
性二重結合を、分子鎖中に二級又は三級アミン型窒素原
子及び四級アンモニウム塩型窒素原子を有する重合体か
得られる。
本発明を二おいては、さらに、前記の分子鎖末端に重合
性二重結合を、分子鎖中に二級又は三級アミン型窒素原
子を有する重合体中の二級アミン又は三級アミンの一部
を、所望に応じ該アミンとの反応性を有し、かつ重合性
二重結合を有する化合物とを反応させてもよい。このよ
うな化合物としては、例えば前記の重合性二重結合を有
する化合物などが挙げられる。この反応においては、通
常塩基性触媒が用いられる。該塩基性触媒としては、前
記のマイケル付加反応の説明において例示したものを挙
げることができる。
このようにして、分子鎖末端及び/又は分子鎖中に重合
性二重結合を、分子鎖中に二級又は三級アミン型窒素厚
子及び四級アンモニウム塩型窒素原子を有する重合体が
得られる。
分子鎖中に四級アンモニウム塩型窒素原子を有する重合
体は、水や希薄な酸水溶液に対して速やかに溶解する。
特に四級アンモニウム塩型窒素原子が重合体中に少なく
ともIXI(Miモル/gの割合で存在すると、水に容
易に溶解する。また、二級又は三級アミン型窒素原子の
量が多いほど、水よりもむしろ希薄な酸水溶液に対して
容易に溶解する。
本発明の感光性組成物においては、(A)成分として、
前記の分子鎖末端又は分子鎖中に重合性二重結合を、分
子鎖中に二級又は三級アミン型窒素原子を有する重合体
、分子鎖末端又は分子鎖中に重合性二重結合を、分子鎖
中に二級又は三級アミン型窒素原子と四級アンモニウム
塩型窒素原子とを有する重合体、及び分子鎖末端及び/
又は分子鎖中に重合性二重結合を、分子鎖中に二級又は
三級アミン型窒素原子と四級アンモニウム塩型窒素原子
とを有する重合体の中から選ばれた少なくとも1種が用
いられる。
これらの重合体は液状から固体状重合体まで(GPCで
測定した標準ポリスチレン換算の重量平均分子量で1 
、o o o〜500,000程度)が含まれ、本発明
の組成物の使用目的に応じて最適の分子量が選定される
また、(B)成分として光重合開始剤が用いられ、この
光重合開始剤としては、公知のもの、例えばベンゾイン
メチルエーテル、ペンゾインユチルエーテル、ペンゾイ
ンイソプロピルユーテル、ベンゾイン−n−プロピルエ
ーテル、ペンツイン−n−ブチルエーテルなどのペンゾ
インアルキルエーテル類が好ましく挙げられる。これら
のベンゾインアルキルエーテル類は1種用いてもよいし
、2種以上を組み合わせて用いてもよく、また他の光重
合開始剤と組み合わせて用いてもよい。
前記ベンゾインアルキルエーテル類と組み合わせて用い
られる光重合開始剤としては、例えばベンゾイン、ジア
セチル、ベンジル、ベンゾフェノン、アセトフェノン、
ブチロイン、トリオイン、フルオレセン、エオシン、エ
リスロシン、σ−メルカプトベンゾチアゾール、α−メ
ルカプトベンゾオキサゾール、ジフェニルスルフィド、
ジベンジルジスルフィド、テトラメチルチウラムモノス
ルフィド、テトラメチルチウラムジスルフィド、9.1
0−アントラキノン、1.4−ナフトキノンなとが挙げ
られる。
この(B)成分の光重合開始剤は、通常該組成物全量に
基づき0.01〜lO重量%の割合で用いられる。
本発明組成物には、所望に応じ光重合性単量体や熱老化
防止剤を配合することができる。この光重合性単量体と
しては、例えはスチレン、σ−メチルスチレン、m−メ
チルスチレン、p−メチルスチレン、p−メトキンスチ
レン、ジイソプロペニルベンゼン、ジビニルベンゼンな
どの不飽和芳香族化合物、アクリロニトリル、メタクリ
レートリルなどの不飽和ニトリル化合物、メチルアクリ
レート、エチルアクリレート、プロピルアクリレート、
n−ブチルアクリレート、インブチルアクリレート、t
−ブチルアクリレート、n−ペンチルアクリレート、n
−へキシルアクリレート、2−エチルへキシルアクリレ
ート、n−オクチルアクリレート、n−デシルアクリレ
ート、ラウリルアクリレートなどのアルキルアルコール
のアクリレート又はメタクリレート類、2−ヒドロキシ
エチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレ
ート又はメタクリレートなとのヒドロキシアルキルアル
コールのアクリレート又はメタクリレート類、メトキシ
エチレングリコール、メトキシプロピレングリコールな
どのアルコキシアルキレングリコールのアクリレート又
はメタクリレート類、マレイン酸、フマル酸、無水マレ
イン酸、クロトン酸、イタコン酸、イタコン酸無水物、
シトラコン酸、メサコン酸なとのσ、β−エチレン性不
飽和カルボン酸類、マレイン酸モノエチル、フマル酸モ
ノエチル、イタコン酸モノエチルなどの不飽和多価カル
ボン酸のモノエステル類、マレイン酸ジメチル、マレイ
ン酸ジエチル、マレイン酸ジブチル、マレイン酸ジオク
チル、7マル酸ジエチル、7マル酸ジブチル、フマル酸
ジオクチル、イタコン酸ジメチル、イタコン酸ジエチル
、イタコン酸ジブチル、イタコン酸ジオクチルなどのジ
エステル類、アクリルアミド、メタクリルアミド、N、
N’−メチレンビスアクリルアミド、N、N’−ヘキサ
メチレンビスアクリルアミドなどのアクリルアミド又は
メタクリルアミド類、エチレングリコールジアクリレー
ト又はジメタクリレート、ポリアルキレングリコール(
アルキレングリコール単位2〜23個)のジアクリレー
ト又はジメタクリレート類、グリセリン、ペンタエリス
リトール、トリメチロールアルカン、テトラメラロール
アルカン(アルカンとしてはメタン、エタン、プロパン
)などの多価アルコール類のジアクリレート、トリアク
リレート、テトラアクリレート又はジメタクリレート、
トリメタクリレート又はテトラメタクリレート、オリゴ
アクリレート類などが挙げられる。これらの光重合性単
量体は1種用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用
いてもよい。
また、熱老化防止剤としては、例えばヒドロキノン、p
−メトキンフェノール、p−t−ブチルカテコール、2
.6−ジーt−ブチル−p−クレゾール、ピロガロール
などのヒドロキシ芳香族化合物、ベンゾキノン、p−ト
ルキノン、p−キシロキノンなどのキノン類、フェニル
−a−す7チルアミンなどのアミン類などが挙げられる
。これらの熱老化防止剤は1種用いてもよいし、2種以
上を組み合わせて用いてもよい。
このようにして得られた本発明の感光性組成物は、弱酸
性水溶液、中性水及びこれらとアルコールとの混合溶液
で現像可能であり、かつその光硬化物は耐水性に優れて
いるので、例えば紫外線硬化型塗料、紫外線硬化型イン
キ、集列線硬化型接着剤、感光性印刷版、レジスト用ポ
リマ〜、プリン)・配線用、歯科用コンポジフトレジン
用なとの用途に適している。
本発明の他の目的は、前記感光性組成物を用いて製版さ
れた7レキソ印刷版を提供することIこある。該感光性
組成物を用いてフレキソ印刷版を製版するには、例入ば
該組成物から成る感光層表面に不ガフイルノ、などの透
明画像担体を密着配置したのち、これに低圧水銀灯、高
圧水銀灯、高輝度UVランプなとを光源とする活性光を
照射し、画像部分を硬化させてレリーフ像を形成したの
ち、非露光部の未硬化部分を適当な溶剤を用いてウオソ
シュアウi〜し、必要ならば後露光を行うことにより、
フレキソ印刷版が得られる。前記溶剤としては、中性及
び酸性水溶液が適当である。
このようにして得られたフレキソ印刷版は耐水性に優れ
るなどの特徴を有している。
[実施例] 次に実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本
発明は二J1らの例によってなんら限定さJtろもので
はない。
なお、感光性組成物の物性は次のようにして評価した。
(1)耐水性 ネガフィルムを介さずに裏表5分間露光して樹脂層を直
径3.0cmの円板状に打ち抜き、1重量%のアンモニ
ア水溶液に5時間浸漬し、膨潤度(重量%)を測定した
(2)溶解性 樹脂組成物約1.0gを精秤して、これに1重量%塩酸
水溶液100−を加えて超音波洗浄器で30分間超音波
照射した。次いで150メツンユの金網でろ過し、金網
上に残った残渣をso’cで20時間真空乾燥を行い、
不溶分(重量%)を、元の組成物の量を八9、ろ過−乾
燥後の残渣の重量をB9として、次式により求め、溶解
試験の指標とした。
不溶分(重量%)=B/AX100 (3)透明性 厚さ0.5mmのンートを作製し、紫外線分光光度計を
用い、波長360nmの紫外線の透過率(%)で評価し
た。
(4)加工性 4インチロール(80〜120’C)にまきつかせ、ま
きつき性の悪いものや粘着性が激しく加工が困難なもの
を×、ロールまきつき性、縮み問題のないものを0とし
た。
実施例1 (1)感光性組成物用Ii重合体製造 1.6−ヘキサンジオールジアクリレート10.0g(
44,2m moL)とピペラジン3.81y  (4
4,2m mob)とヒドロキノ70 、 l gから
成る混合液を、2007Iljの肉厚ガラスチューブに
入れ、窒素置換したのち、このチューブを120°Cの
オイルバス中で10時間加熱し、淡黄色高粘度の半固体
状のオイルを得た。次いで、このオイルをメチルエチル
ケトン30m1lこ溶解して、10重量%濃度の溶液を
調製した。
次に、この溶液に3−クロロ−2−ヒドロキラプロピル
メタクリレート570mg (3,2m mol )を
加えて、2時間還流を行ったのち、溶媒を減圧下で除去
し、黄色の粘性重合体を得た。
このようにして得られた重合体は、分子鎖末端及び分子
鎖中に重合性二重結合を、分子鎖中に三級アミン型窒素
原子及び四級アンモニウム塩型窒素原子を有している。
(2)感光性組成物の調製及び評価 前記(1)で得た重合体10.09をアセ1−ン20m
Qに溶かし、これにベンゾインメチルエーテル0.10
9を加えて感光性組成物を調製した。
このものの物性を第1表に示す。
次に、該組成物を0 、1 mm厚のポリエチレンテレ
フタレートフィルム上1−1.0mm厚にコートし、5
0°Cで2時間乾燥したのち、O、l mm厚のポリエ
チレンテレフタレートフィルムにはサミ、フレスして0
 、70 mmP!Jtこ成形した。
この感光性樹脂層は固体性を保持しており、取り枡い性
≠、間顆はなかったー 次いで、ポリエステル保護フィルムを剥がしたのち、感
光性樹脂層の表面に、光学濃度か3.8のネガフィルム
を密着させて、市販の感光性樹脂板用紫外線露光機で5
分間露光したのち(1,5m W / cm 2.32
0−400nm)、1重量%塩酸水溶液を用いて現像処
理すると、未露光部が完全に溶解除去され、原画に忠実
な樹脂凸版か得られ lこ 。
実施例2〜8 (1)感光性組成物用重合体の製造 実施例1(1)において、多価アミン及び重合性二重結
合を有する単量体(多価不飽和単量体)として、第1表
に示す種類と量のものを用いた以外は、実施例1(1)
と同様にして感光性組成物用重合体を製造した。
(2)感光性組成物の調製及び評価 実施例1(2)と同様にして感光性組成物を調製し、樹
脂凸版を作製した。樹脂凸版の作製においては、1重量
%塩酸水溶液による現像処理で未露光部が完全に溶解除
去され、原画に忠実な樹脂凸版が得られた。感光性組成
物の物性を第1表に示す。
実施例9 (1)感光性組成物用重合体の製造 温度計、還流式冷却管、撹拌機を備えた反応容器に、ピ
ペラジン8.69  (0,10moQ )を乾燥した
テトラヒドロフラン20mQに溶解して加え、ざらにN
−ジイソプロピルリチウム0.01monを加えたのち
、これにジビニルベンゼン13.1y  (0,11m
oR)を滴下し、1時間0°Cで撹拌した。次いでフラ
ンジルアクリレート1.289(0,01+nou)を
加え、室温で3時間撹拌したのち、溶媒を減圧下で除去
し、白色樹脂状の重合体を得l:。
(2)感光性組成物の調製及び評価 実施例1(2)と同様にして感光性組成物を調製し、樹
脂凸版を作製した。樹脂凸版の作製においては、1重量
%塩酸水溶液による現像処理で未露光部が完全に溶解除
去され、原画に忠実な樹脂凸版か得られた。感光性組成
物の物性を第1表に示す。
実施例10 (1)感光性組成物用重合体の製造 実施例9(1)において、多価アミン及び重合性二重結
合を有する単量体(多価不飽和単量体)として、第1表
に示す種類と量のものを用いた以外は、実施例9(1)
と同様にして感光性組成物用重合体を製造した。
(2)感光性組成物の調製及び評価 実施例1 (2)と同様にして感光性組成物を調製し、
樹脂凸版を作製した。樹脂凸版の作製においては、1重
量%塩酸水溶液による現像処理で未露光部が完全に溶解
除去され、原画に忠実な樹脂凸版か得られた。感光性組
成物の物性を第1表に示す。
実施例11 実施例1で使用した重合体1009に対し、光重合性単
量体として1.4−エチレングリコールジメタクリレー
ト10g、光重合開始剤としてベンゾインメチルエーテ
ル29及び保存安定剤としてヒドロキノン0.29を内
容量200mMのブラベンダーで10分間、100°C
で混練して感光性樹脂組成物を調製した。
この組成物を用い、実施例1と同様にして露光し評価し
た。結果は第1表Iコ示した実施例1の結果と同等であ
った。
比較例1.2 感光性組成物として、市販のプリンタイトUF95GA
[東洋紡績(株)製、商品名] (比較例1)、ナイロ
ンプリントWF96 [BASF社製、商品名] (比
較例2)を用い、その物性を評価した。結果を第1表に
示す。
(以下余白) 第1表から明らかなように、本発明方法で得られた重合
体を用いると(実施例1〜11)、酸性水溶液に容易に
溶解し、かつ耐水性lこ優れた硬化物を与える感光性組
成物が得られることが分かる。
一方、市販されている三級アミン又は四級アンモニウム
塩を分子鎖中に含む重合体を用いた感光性組成物では、
水溶液に対する溶解性は良好であるものの、硬化物の耐
水性か低いという問題かある。
[発明の効果コ 本発明方法によると、中性又は酸性の水溶液に可溶な感
光性組成物用重合体が効率よく得られる。
また、この重合体を用いた感光性組成物は中性又は酸性
水溶液現像性を有し、かつ透明性及び加工性が良好であ
る上、耐水性に優れた硬化物を与え、例えば紫外線硬化
塗料、紫外線硬化インキ、感光性印刷版、レジスト用ポ
リマー、プリント配線用などの用途に適している。特に
該組成物を用いてフレキソ印刷版を製版すると、現像時
に作業環境の悪化をもたらすことがなく、かつ製版に大
掛かりな設備を必要とせず、経済的に有利であり、しか
も得られた7レキソ印刷版は耐水性に優れたものとなる
特許出願人 日本ゼオン株式会社

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (A)一級又は二級の多価アミン化合物と重合性二
    重結合を少なくとも2個有する化合物とを反応させて得
    られる分子鎖末端及び/又は分子鎖中に重合性二重結合
    を、分子鎖中に二級又は三級アミン型窒素原子を有する
    重合体、及び(B)光重合開始剤を含有することを特徴
    とする感光性組成物。 2 (A)成分の重合体が、その中の二級又は三級アミ
    ンの一部を四級アンモニウム塩化したものである請求項
    1記載の感光性組成物。 3 (A)成分の重合体が、その中の二級又は三級アミ
    ンの一部と、該アミンとの反応性を有し、かつ重合性二
    重結合を有する化合物とを反応させたものである請求項
    1記載の感光性組成物。 4 請求項1記載の感光性組成物を用いて製版されたこ
    とを特徴とする感光性フレキソ印刷版。
JP29853190A 1990-11-02 1990-11-02 感光性組成物及びこの組成物から得られた感光性フレキソ印刷版 Pending JPH04171451A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29853190A JPH04171451A (ja) 1990-11-02 1990-11-02 感光性組成物及びこの組成物から得られた感光性フレキソ印刷版

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29853190A JPH04171451A (ja) 1990-11-02 1990-11-02 感光性組成物及びこの組成物から得られた感光性フレキソ印刷版

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04171451A true JPH04171451A (ja) 1992-06-18

Family

ID=17860936

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29853190A Pending JPH04171451A (ja) 1990-11-02 1990-11-02 感光性組成物及びこの組成物から得られた感光性フレキソ印刷版

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04171451A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6197844B1 (en) 1996-09-13 2001-03-06 3M Innovative Properties Company Floor finish compositions

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6197844B1 (en) 1996-09-13 2001-03-06 3M Innovative Properties Company Floor finish compositions
US6780472B2 (en) 1996-09-13 2004-08-24 3M Innovative Properties Company Floor finish compositions

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI395057B (zh) A photohardenable thermosetting resin composition and a cured product thereof, and a printed circuit board
JPWO2006129697A1 (ja) 光硬化性・熱硬化性樹脂組成物及びその硬化物並びにそれを用いて得られるプリント配線板
EP0085472A1 (en) Photosensitive polymer composition
JPH01300246A (ja) フレキソ印刷用感光性樹脂組成物
JPH03205404A (ja) 光重合性組成物
TW202219636A (zh) 硬化性樹脂組成物、硬化物、積層體、硬化物之製造方法及半導體元件
JPH057705B2 (ja)
TW202215154A (zh) 硬化性樹脂組成物、硬化膜、積層體、硬化膜的製造方法及半導體元件
JP4567485B2 (ja) 高分子開始剤
JP5997431B2 (ja) 感光性樹脂組成物
KR20220031113A (ko) 경화막의 제조 방법, 광경화성 수지 조성물, 적층체의 제조 방법, 및, 반도체 디바이스의 제조 방법
TWI476521B (zh) A photohardenable resin composition and a hardened pattern, and a printed circuit board
JP2007057587A (ja) 感光性樹脂組成物
JPH04171451A (ja) 感光性組成物及びこの組成物から得られた感光性フレキソ印刷版
JP2002023349A (ja) 感光性樹脂凸版材
TW588216B (en) Photosensitive resin composition for flexographic printing plates
TW202212992A (zh) 硬化物的製造方法、積層體的製造方法及半導體元件的製造方法
TW202219092A (zh) 硬化性樹脂組成物、硬化物、積層體、硬化物之製造方法及半導體元件以及光鹼產生劑
EP0670521A1 (en) Photosensitive resin composition and process for producing the same
JP2005331811A (ja) 感光性樹脂組成物、それを用いた印刷版原版および印刷版
KR20220123540A (ko) 경화성 수지 조성물, 수지막, 경화막, 적층체, 경화막의 제조 방법, 및, 반도체 디바이스
JP4197445B2 (ja) 感光性樹脂組成物及び積層体
JPH1165115A (ja) 感光性樹脂組成物および印刷版材
JP2008032794A (ja) 感光性樹脂組成物
JPH02125262A (ja) 感光性樹脂組成物