JPH04170904A - 毛皮収納室付き箪笥 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （発明の目的） この発明は、背反を始めた毛皮製品の保管を可能とする
箪笥に関するものであり、特に、−般家庭にあっても手
軽に使用可能な新規な構造の箪笥を提供しようとするも
のである。

（従来技術） 最近の高級志向傾向に加え、輸入税率の引き下げや海外
旅行ブーム等の影響もあって、毛皮製品が再び注目を浴
び、多くの人々が比較的手軽に愛用できるようになって
きている。その結果、一般家庭でもこの毛皮製品の保管
、管理が日常的な課題となりつつある。ところが、この
毛皮製品は、他の化学製品等と異なり、保管゛状態によ
ってはカビ、虫食い、変色等を伴い易く、それらの害を
防止しようとすれば、日光、熱、湿気の影響を受は誼い
冷暗所等特殊な環境の下に保管するようにしなければな
らす、これまでの一般家庭で、それら条件を満たす保管
、管理を実現することは実質的に不可能に近く、したか
って、その取り扱いに不慣れな多くの人々が、それらの
予備知識もなく、安易な収り扱いをしてしまって大切な
毛皮を虫に食われてしまったり、変質させてしまうとい
った取り返しのつがない事態に陥ってしまう。

このような不測の事態を避けるため、扱い慣れた毛皮所
有者では、オフシーズンになると自宅での保管を避け、
クリーニング店や毛皮専門店等に、安くはない所定の管
理費を支払って預かってもらうといった最も安全な保管
手段を採用する人が多く、その意味では、毛皮製品が購
入し易い時代になったとはいえ、現装置がれな家庭環境
の下で安心して毛皮製品を愛用するには、まだまだ環境
も整わず、それなりの出費を覚悟していなければ、毛皮
製品本来の良さを永らく満喫することができないという
のが現状のようである。

この発明は、以上のような実情に対処し、ようやく背反
を始めた毛皮製品の保管、管理を一般家庭において＃Ｊ
確実に実現し得るようにずべく、永年に亘って開発、研
究を継続してきた結果、遂に以下において詳述するとお
りの精成からなる毛皮収納室付き箪笥の完成をみるに至
ったものである。

（発明の楕成） この発明の基本的な楕成は、第１図の毛皮収納室２の一
方の扉を開放した状態での斜視図に示されているように
、断熱材３１を含む隔！！！３で周囲から熱的に隔離さ
れた独立空間を楕成し、且つ、内部が結露防止構造３２
に形成されて成る毛皮収納室２を、箪笥本体Ｉｎ所に組
み込む一方、該毛皮収納室２に保冷装置４を接続して、
毛皮収納室２内湿度ならびに温度を箪笥本体１から隔離
、調整し得る如くしてなる毛皮収納才付き箪笥である。

毛皮収納室２は、その収納室２内の冷気が外部に漏洩、
あるいは外気が収納室２内に侵入してくるのを阻止し得
るよう、その隔壁３を、断熱材３１、例えばテックス、
ポリウレタンフォーム、グラスウール、石綿、フェルト
等一般に保温、保冷材として使用されている各種素材の
組み合わされたものとして形成されなければならない。

毛皮収納室２の箪笥本体１への形成位置は、便宜上箪笥
本体１の上部に形成するのが好ましいが、必ずしもこの
位置に規制される訳ではなく、箪笥本体１の機能、構造
に応じ、最適な箇所が選択されればよい、そして、この
毛皮収納室２は、箪笥本体ｌとその骨格を一体梢造のも
のに形成する場合と、箪笥本体ｌとは別体で、全く違う
素材、例えばプラスチックス材、鋼材その他で形成し、
箪笥本体１所定箇所に最終的に合体してしまう場合とが
包含されている。

隔壁３は、箪笥製造過程で、毛皮収納室２の骨格内に断
熱材３１を充填して内外装仕上げされたものとしたり、
同骨格外に添着される内装板、外装板自体を、断熱材３
１あるいは断熱材３１の積層された複合板とすることに
よって実現したり、あるいはまた、それら骨格や外装板
、内装板等と全く別体仕様とし、別工程でＷｉ層、添着
、吹き付は手段等によって断熱材３１層を最終的に実現
するようにして形成することかできる。

結露防止構造３２は、毛皮収納室２の内側に形成される
構造であって、保水性、保湿性のある、例えば不織布を
添設する構造等によって実現され、場合によっては、毛
皮収納室２の内壁の断熱材３１に組み合わされた構造の
ものとすることもできる。

保冷装ｆ４は、公知の各種冷却機構の採用が可能である
が、比較的小さい空間を毛皮保管環境として最適な温度
、湿度に調整可能であればよく、性能上可能な限り小型
のものを採用するようにすべきで、第１図図示の例の如
く、毛−皮酸納室２内に一体組み込み式のものとするか
、配管式のものでコンプレッサーその他機械部分を箪笥
本体１の外部設置型のものとすることができる。

なお、この保冷装置４の接続に伴い、毛皮収納室２の室
内底部には、図示したように、必す水受は容器４２が配
され、除湿された水か散逸してしまわないよう配慮され
た構造のものとしなければならない。

以上のような基本的な構成から成るこの発明に関連して
次のような構成の毛皮収納室付き箪笥もこの発明に包含
される。

（関連する他の発明） 即ち、第２目金体斜視図に示されているように、断熱材
３１を含む隔壁３で周囲から熱的に隔絶された独立空間
を楕成し、且つ、内部が結露防止Ｗ４遣３２に形成され
て成る毛皮収納室２を、箪笥本体１適所に組み込む一方
、該毛皮収納室２には保冷装置４を接続して、毛皮収納
室２内湿度ならびに温度を箪笥水＃１がら隔離、調整し
得る如くすると共に、保冷装置４がら発生ずる熱Ｓは、
通気路５によって毛皮収納室２以外に誘導もしくは放熱
させてしまう毛皮収納室付き箪笥とするものである。

この関連する発明では、上記した基本的な構成からなる
この発明の毛皮収納室付きｊ［笥において、保冷装置４
が接続される結果、保冷装置４のコンプレッサー４１か
らは、僅かではあるが常に熱Ｓが放出される状態となる
ことから、その放熱された熱Ｓを、箪笥本体１内全体に
そのまま放熱してしまうか、あるいは通気路５によって
特別に設けた加温室１１（この発明の基本的な構成部分
である毛皮収納室２程ではないが、箪笥本体１とは隔離
された状態にした空間部分）に誘導することによって、
毛皮収納室２を除く箪笥本体１内全体、あるいは箪笥本
体１内に特別に設けた加温室１１等を乾燥、加温状態に
し、衣類や下着、おしめ、靴下等の保管、管理に都合の
良い環境を実現することができるようにする。

通気路５は、保冷装置４からの熱Ｓを毛皮収納室２以外
で、箪笥本体１内に特別に設けた加温室１１に誘導する
もので、保冷装置４から加温室１１周を適所までバイブ
を通気路５として接続する外、図示した例のように、こ
の加温室１１を保冷装置４に近接させて形成するように
してパイプを省略し、加温室１１の周！ｌ′ｉＭ所に設
けた例り貫き孔にネッＩ〜や多孔板、スリット板等を組
み合わせ、その部分を通して放熱された熱Ｓを誘導する
ようにしても差支えない。

毛皮収納室２内の温度ならびに温度は、良質の毛皮か生
産される寒冷地、例えば北海道や樺太、カナダ、シベリ
ア等寒冷地の比較的温暖な季節の温湿度である湿度５０
％前後で、特に温度か５度°Ｃ前後に保たれるようにす
るのが最も望ましい。

以下、図面に示す具体的な例について説示する。

（実施例１） 図面第２目金体斜視図および第３図の第２図Ａ−Ａ＠面
要部拡大図に示されているように、この実施例に示す毛
皮収納室付き箪笥は、毛皮収納室２の隔壁３が、硬質ポ
リウレタンフォームを断熱材３１とするラミネートボー
ドによって形成され、箪笥本体１に一体式に形成される
ようにしたもので、その内部には毛皮コート等を吊して
保管できるよう、ハンガーボールＰが横架されると共に
、観音開きの扉２１．２１嵌め込まれている。なお、毛
皮収納室２の内壁面全面には、不織布による結露防止構
造３２が採用されると共に、保冷装置４の底部には、プ
ラスチック製の方形の水受は容器４４が組み込まれ、保
冷装置４を隔離する小室前面から引き出し可能となって
いる。

毛皮収納室２の一隅には小室が形成されて保冷装置４が
組み込まれ、コンプレッサー４１だけを更に断熱壁４２
で隔離状態となし、コンプレッサー４１からの熱が小室
内に分散してしまわないようする。こうして保冷装置４
で冷却された空気は、小室上面適所に形成された吹出し
口４３から毛皮収納室２内に充満し、Ｉ！ｉ温５℃前後
を保つようにする。

コンプレッサー４１から放熱された熱Ｓは、断熱壁４２
に隔離され、通気路５からその直下の加温室１１に強制
的に誘導される。

図中、６は、コンプレッサー４１がら放熱された熱Ｓを
強制誘導するためのファンを示している。

（作用効果） 上記のような構成から成るこの発明の毛皮収納室付き箪
笥は、保管すべき毛皮製品を、箪笥本体１に組み込まれ
た毛皮収納室２に収納（例えば、毛皮のコートであれば
バンカーＨにかけて収納）した上、保冷装置４を作動さ
せて毛皮収納室２内設定温湿度を、湿度５０％程度で、
特に温度を５℃前後に保持するようにする。その結果、
毛皮製品は、最も良質な毛皮生産地とされている寒冷地
の環境に近い環境の下で、毛皮製品を使用することのな
いオフシーズンは勿論のこと、シーズン中も、保管、管
理することができるようにする。

したがって、これまでであれは、高価な毛皮製品であっ
ても安易に他の衣服等と同じように伸通の箪笥の中での
保管となって、大切な毛皮製品を虫に食われてしまった
り、カビを発生させて毛皮の質を劣化させたり、変色、
退色さゼてしよう等といった不都合を生じていた一般家
庭においてでも、簡単に、しかも安全な毛皮の保管、管
理が可能となる。

このことは、専ら、専門の業者にそれ相応の保管料を出
して預かってもらうようにしていた毛皮愛用者にとって
みれば、経済的な負担か軒減されていくことになるとい
う利点に加え、必要なときに何時でも轟良の状態の毛皮
製品を使用することができるようになるという便利さか
出てくることから、それまで以上に毛皮製品の使用が容
易になることに繋がることであり、また、比較的購入し
易くなってきてはいたものの、毛皮製品の取り扱いの誼
しさ故にその購入を控えていた多くの人々にとってみて
も、それらの心配のない安全な毛皮製品の購入、使用か
保証されることであり、より多くの人々が毛皮製品の良
さを満喫できることなる。

一方、関連する発明として示すこの発明の箪笥では、毛
皮収納室２を組み込むことに件って発生する保冷装［４
からの熱Ｓを、毛皮収納室２以外の箪笥本体１内適所に
特別に設けた加温室１１に誘導したり、場合によっては
毛皮収納室２以外の箪笥本体１内全体にそのまま放熱す
るようにして、保冷装置４からの熱Ｓを再利用する構造
を実現していることから、本来ならば排熱として処理さ
れる熱Ｓを利用して、箪笥本体１に収納されている毛皮
製品以外の衣類等を常時適温に保温しておいたり、適度
な乾燥状態を実現して防カビ、防虫等に役立たせるとい
った付随した効果を奏するものとする。

特に、実施例に示すものでは、保冷装置４を毛皮収納室
２内の一隅に配置する構造を採用していることから、他
の部分、例えば箪笥本体１の天板上に設けたり、側面、
背面等に配置するものく何れも、この発明に含まれる）
に比較し、箪笥本体の外観上で不自然さもなく、また、
保冷装２４がらの熱Ｓを箪笥本体１内の別の収納部に誘
導し易いといった利点を有するものとすることができる
。

軟土の如く、この発明の毛皮収納室付き箪笥は、これま
でに実現されたことのない毛皮専用の保管室を箪笥とし
て比較的簡単な構成で実現し得たものであり、その結果
、一般家庭での毛皮製品の保管、管理が、恰も従前まで
の専門業者に預は入れるが如く、略理想的な環境下で容
易且つ安全に実現されることになるから、毛皮愛用者に
とって重宝なものとして高く評価されるのは勿論のこと
、より多くの人々が、毛皮製品を安心して購入、使用で
きるようにするものである。

【図面の簡単な説明】

図面は、この発明を代表する実施例に基づくものであり
、第１図は、その基本的な構成を示すものの毛皮収納室
の一方の扉を解放した状態での斜視図、第２図は、関連
する発明の第１図と同様にした斜視図、第３図は、第２
図Ａ−Ａ断面における要部拡大断面図である。 １・・箪笥、１１・・・同加温室、１２・・・同引き出
し、１３・・同排風口、２・・毛皮収納室、２１・・・
扉、３・・・隔壁、３１・・・同断熱材、３２・・・同
結露ｌｊｊ止桶逍、４・・・保冷装置、４１・・・コン
プレッサー、１１２・・・同断熱壁、４３・・・同吹出
し口、４４・・同水受（Ｊ容器、５・・・通気路、６・
・・熱気送出し井１のファン、Ｈ・・・バンカー、Ｐ・
・・バンカーホール、Ｓ・・・熱。 第　　　　　　ろ　　　　　　１ス１

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　断熱材を含む隔壁で周囲から熱的に隔絶された独立
   空間を構成し、且つ、内部が結露防止構造に形成されて
   なる毛皮収納室を、箪笥本体適所に組み込む一方、該毛
   皮収納室に保冷装置を接続して毛皮収納室内湿度ならび
   に温度を箪笥本体から隔離、調整し得る如くしてなる毛
   皮収納室付き箪笥。 ２　断熱材を含む隔壁で周囲から熱的に隔絶された独立
   空間を構成し、且つ、内部が結露防止構造に形成されて
   なる毛皮収納室を、箪笥本体適所に組み込む一方、該毛
   皮収納室に保冷装置を接続して毛皮収納室内湿度ならび
   に温度を箪笥本体から隔離、調整し得る如くすると共に
   、保冷装置から発生する熱は、通気路によって毛皮収納
   室以外に誘導もしくは放熱させてしまう毛皮収納室付き
   箪笥。 ３　毛皮収納室内温度が５℃前後の低温に保持されてな
   る請求項１または２記載の毛皮収納室付き箪笥。