JPH04167645A - Ａｓｋ変調器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、無線通信装置等に用いられるＡＳＫ変調器に
関するものである。

〔従来の技術〕

一般に、無線通信の分野では、信号の混信や送受信アン
テナか大きくなるという問題のために、ベースバンド信
号をそのまま用いて通信を行うということはせず、高周
波信号に変換した後に通信を行うようにしている。この
変換の過程を変調と呼び、ベースバンド信号により高周
波搬送信号のパラメータ（振幅、周波数、移相）の一つ
をベースバンド信号に比例して変化させるのである。前
記パラメータの違いにより、各々振幅変調（ＡＭ）、周
波数変調（ＦＭ）　、位相変調（ＰＭ）と呼はれている
。また、ベースバンド信号にデジタル信号を用いたもの
は、特に各々ＡＳＫ、ＦＳＫ。

ＰＳＫと呼はれ、ノイズの影響を受けにくいことやデジ
タル機器との接続の容易さという利点かある。

第４図にマイクロストリップ線路を用いたＡＳＫ変調器
の従来例を示す。ｌは高周波発振器であり、搬送波の発
振用である。２はマイクロストリップ線路を用いて構成
されたＡＳＫ変調器であり、搬送波に対して４分の１波
長の長さに相当するオープンスタブ２１ａを有するＴ字
型に分岐された５０Ω伝送線路２１とスイッチング素子
としての高周波トランジスタ２２および高周波トランジ
スタ２２のベース抵抗２３を有してなる。伝送線路２１
は、入力端２１ｂに発振器１か接続され、出力端２１ｃ
にはアンテナ３か出力される。オープンスタブ２１ａの
開放端にはトランジスタ２２のコレクタか接続される。

トランジスタ２２のエミッタは接地され、制御端子とし
てのベースにはベース抵抗２３か接続される。トランジ
スタ２２のベースにはベース抵抗２３を介して変調パル
スか印加される。

次に、上述のＡＳＫ変調器の動作を説明する。

変調パルスの電圧レベルかハイレベルの時、トランジス
タ２２のベースに印加される電圧レベルかハイレベルと
なりトランジスタ２２はオン状態となる。この時、オー
プンスタブ２］ａの開放端は短絡状態となり、常に電流
か最大、電位か０であるから、この点のインピーダンス
は０となる。オープンスタブ２１ａの開放端よりλ、／
４（λ１は基板上の波長）の距離たけ離れた分岐点Ｐよ
りトランジスタ２２側を見た場合、常に電流か０、電位
か最大値となるからインピーダンスは無限大となり、分
岐点Ｐよりトランジスタ２２へは発振器１から出力され
る搬送波は伝送されず、全てアンテナ３側へ伝送される
（通過）。

変調パルスの電圧レベルかローレベルの時は、トランジ
スタ２２のベースに印加される電圧レベルかローレベル
となり、トランジスタ２２はオフ状態となる。この時、
オープンスタブ２１ａの開放端は開放状態となり、常に
電流か０、電位か最大であるから、この点のインピーダ
ンスは無限大となる。この場合は、分岐点Ｐよりトラン
ジスタ２２側を見た場合、常に電流か最大値、電位か０
となるからインピーダンスはＯとなり、分岐点Ｐから負
荷側を見た合成インピーダンスも０となり、発振器１か
ら出力される搬送波は、整合かとれないため、全て発振
器ｌ側へ反射され、アンテナ３からは放射されないこと
になる（遮断）。

このようにして、変調パルスをトランジスタ２２のベー
スに印加することにより、ＡＳＫ変調か行われるのであ
る。

また、特願平１−９２０１号公報では、前述のＡＳＫ変
調器を２つ組み合わせて、一方の出力端子をアンテナと
接続し、他方の出力端子を５０オーム終端することによ
り、発振器側への搬送波の反射のないＡＳＫ変調器か提
案されている。

〔発明か解決しようとする課題〕

上述のＡＳＫ変調器においては、変調パルスとして、第
５図（ａ）に示したような矩形波パルスを用いると、伝
送信号の周波数スペクトルは第５図（ｂ）のように、変
調波である矩形波パルスをフーリエ級数に展開したもの
となる。ところか、この周波数スペクトルは、データ伝
送に必要な搬送波以外にも高いレベルの奇数次の高調波
成分を含んでいる。この高調波成分のために、他の通信
チャンネルとの混信や、電波法で規定された占有周波数
帯幅の制限を満たせないという問題かあった。

本発明は、上記の点に鑑みてなしたものであり、その目
的とするところは、不要な高調波成分のレベルを低減さ
せたＡＳＫ変調器を提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は、分岐部を有する伝送線路の入力端から搬送波
を人力し、前記伝送線路の分岐端にスイッチング素子を
介して変調パルスを印加することにより、入力された搬
送波の通過、遮断を行うようにしてなるＡＳＫ変調器に
おいて、前記スイッチング素子の制御端子に積分回路を
接続し、前記積分回路を介して変調パルスを印加するよ
うにしたことを特徴とする。

〔作用〕

本発明のＡＳＫ変調器は、伝送線路の入力端に搬送波か
入力され、搬送波は伝送線路の分岐端に接続され、積分
回路を介して印加されることにより、鈍らされた変調パ
ルスによりスイッチンク′制御されるスイッチング素子
の働きて、搬送波の通過、遮断か制御される。

〔実施例〕

以下、本発明の一実施例を図面に基つき説明する。第１
図は本発明の一実施例を示す概略構成図である。本実施
例の基本的構成および動作は従来例として第４図に示し
たＡＳＫ変調器と同等であるので、同一箇所には同一符
号を付して説明を省略することにし、特徴部分のみを説
明する。４はＡＳＫ変調器てあり、トランジスタ２２の
ベースに接続されたベース抵抗２３に、さらに積分回路
５か接続されている。積分回路５は抵抗５１およびコン
デンサ５２により構成される。変調パルスは積分回路５
を介してベース抵抗２３に印加される。

本実施例では、矩形状の変調パルスか積分回路５に入力
されるので、積分回路５の出力波形は第２図（ａ）に示
すようになり、矩形状のものから鈍らされるのである。

従って、伝送信号の周波数スペクトルは、第２図（ａ）
の波形をフーリエ級数展開したもの、つまり、第２図（
ｂ）に示すようになり、高調波成分か抑圧されるのであ
る。この結果、アンテナ３から放射されるスペクトルも
改善されるのである。

このように、デジタルの変調パルスを積分回路５に入力
することにより、第５図（ｂ）に示した従来のスペクト
ルに比へ、不要な高次側帯波成分のレベルか低く、６存
周波数帯幅の狭い伝送信号を放射することかできるので
ある。

第３図は本発明に係る他の実施例を示す概略構、成因で
あり、６は、上述の実施例に示したＡＳＫ変調器を２つ
組み合わせて構成したものであり、発振器ｌへの搬送波
の反射をなくした無反射型のＡＳ、に変調器である。４
ａ、４ｂは各々ＡＳＫ変調器であり、７は終端抵抗、８
はインバータ回路、９は変調パルスの印加端子、１０は
マイクロストリップ線路で形成された伝送線路である。

ＡＳＫ変調器４ａは終端抵抗７側に設置され、ＡＳＫ変
調器４ｂはアンテナ３側に設置される。印加端子９に変
調パルスを印加すると、ＡＳＫ変調器４ｂ側には変調パ
ルスかそのまま印加され、ＡＳＫ変調器４ａ側にはイン
バータ回路８により反転された変調パルスか印加される
。従って、発振器１から出力される搬送波は、常にアン
テナ３側と終端抵抗７側とに分配されることになり、発
振器ｌ側に反射されることはなくなる。その結果、搬送
波の反射による発振器１の破壊や発振周波数の変動の心
配のないＡＳＫ変調器か実現できるのである。

〔発明の効果〕

以上のように本発明のＡＳＫ変調器によれば、伝送線路
の入力端に搬送波か入力され、搬送波は伝送線路の分岐
端に接続され、積分回路を介して印加されることにより
、鈍らされた変調パルスによりスイッチング制御される
スイッチング素子の働きて、搬送波の通過、遮断か制御
されるので、不要な高調波成分のレベルを低減させたＡ
ＳＫ変調器か提供できた。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の一実施例を示す概略構成図、第２図
は、同上の動作説明のための波形図、第３図は、本発明
の他の実施例を示す概略構成図第４図は、従来例を示す
概略構成図、 第５図は、同上の動作説明のだめの波形図、１−発振器
　　　　　　３　アンテナ ４−Ａ　Ｓ　Ｋ変調器　　　５−積分回路２Ｉ　伝送線
路　　　　１１ａ−オープンスタブ２１ｂ−入力端　　
　　２１ｃ−出力端２２−　トランジスタ　　２３−ベ
ース抵抗５１−抵抗　　　　　　５２−コンデンサＰ　
−分岐点 特許出願人　　松下電工株式会社 代理人　　　　弁理士　佐原　成示（は力用名）第１図 第２図 第３図 第４図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）分岐部を有する伝送線路の入力端から搬送波を入
   力し、前記伝送線路の分岐端にスイッチング素子を介し
   て変調パルスを印加することにより、入力された搬送波
   の通過、遮断を行うようにしてなるＡＳＫ変調器におい
   て、前記スイッチング素子の制御端子に積分回路を接続
   し、前記積分回路を介して変調パルスを印加するように
   したことを特徴とするＡＳＫ変調器。