JPH04166592A - 採掘シミユレーシヨンシステム - Google Patents

採掘シミユレーシヨンシステム

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JPH04166592A
JPH04166592A JP2290043A JP29004390A JPH04166592A JP H04166592 A JPH04166592 A JP H04166592A JP 2290043 A JP2290043 A JP 2290043A JP 29004390 A JP29004390 A JP 29004390A JP H04166592 A JPH04166592 A JP H04166592A
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excavation
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mining
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Toshio Ito
俊雄 伊藤
Yukio Kitamura
幸雄 北村
Hiroshi Tanoi
田野井 弘
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TOSHIBA K N SYST KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、地形データと採掘範囲を入力することにより
、採掘量を計算し、採掘前後の形状を立体的に作図する
システムに関するもので、採掘量や採掘後の形状をソミ
ュレートすることで、より正確な採掘計画がたてられ、
また、採掘ばかりでなく、宅地やゴルフ場の造成計画、
地質調査・資源調査データの解析、等高線・投影図の作
図システムとしても利用することができる応用範囲の広
いシステムに係る。
〈従来技術〉 従来、この種の採掘シミュレーションシステムは、特開
昭61−281369号公報、特開昭60−20147
6号公報、特開昭61−187069号公報に開示され
ている。
これらの従来技術に共通することは、 標高が実測された原石山及び造成地の実測平面図をもと
に該実測平面図を等間隔のメツシュ状に分割した場合の
各格子点の位置と該格子点における標高とを読取って得
られた格子点データを用いて、原石山及び造成地の採掘
をシミュレーションし、その結果を立体図として外部表
示手段に表示することである。
これにより、原石山や造成地等の掘削される作業予定地
の作業条件に関し、単なる地形図や断面図等のいわば2
次元的な資料を基にして作業用の掘削計画を立てる場合
に比べて、 ■現実感がある。
■掘削を進めていく過程で発生する問題点(例えば任意
の方向から見た作業予定地の景観の変化等)を予知しや
すい、 ■作業時の掘削土量を計算するのに、ブラニメータや計
算器を用いる必要がなく、計算が容易となる。
また、パノラマ写真や粘土による模型を用いて、作業予
定地の所望作業条件実行後の外観形状を立体的に把握す
る場合に比べて、将来の状況の検討ができ、また掘削土
量の計算もできる利点がある。
〈 発明が解決しようとする課題 〉 しかしながら、上記従来技術においては、採掘予定地の
範囲を直線として表わす採掘予定地境界線からの掘削方
向および掘削角度を以下のように演算し処理していたの
で、正確な掘削方向および掘削角度が得られず、採掘シ
ミュレーションも正確ではなかった。
すなわち、従来技術では、第17図の如く、掘削方向P
がメツシュのy軸、y軸と平行でない場合には、掘削方
向を示すベクトルPをx、y成分に分割し、Px、Py
を求め、PとPx又はPとPyとのなす角αとβのうち
小さい方を基準としてy軸又はY軸に沿う方向を掘削方
向として処理していた。
図示例の場合、α〉βであるからpyによる。
このPYにより、掘削範囲内とされた格子点に掘削角度
が加えられて掘削後に想定される標高データが計測され
る。
すなわち、掘削角度は前記掘削方向と同様にベクトルP
をx、y成分に分割し、Pとのなす角が小さい方を選び
偽傾斜C′とし、この偽傾斜C°の角度をもとに格子点
の標高データを算出する。
つまり、従来技術では、掘削領域の一辺を平面的に見て
、第17図のようにy軸、又はy軸に平行に偽傾斜を設
定して切り上げる。ここで1Pxl<1Pylなので、
この場合pyを採用する。
その掘削例を具体的数値を基にして説明すると、第1図
(a)および第18図の如く、掘削領域の対象とする辺
をABとする。辺ABは一辺を10とする正方形の対角
線である。
掘削角度は45°とする。また、基準高さを0とする。
この条件のもとで、掘削後のCの高さ(第18図および
第1図(a)でC’)を計算してみる。
偽傾斜はX軸方向(条件により、これはY軸方向でも全
く同様)に45°であるからY−−■の方向(E方向)
から見ると、第18図のようになり、C“=10を得る
しかしながら、第1図(a)の角C’BCを45゜とす
るのと、正方形の折り紙を直接45°の傾きで折り曲げ
たC”OCとでは、第1図(b)の如く、その高さが全
く異なり格子点の標高データも異なり、正確なデータが
得られない。
本発明は、上記に鑑み、採掘後の格子点の標高も正確に
算出でき、正確な採掘ノミュレーンヨンを得ることを目
的としている。
く 課題を解決するための手段 〉 本発明による課題解決手段は、第1.2図の如く、標高
が実測された造成地の実測平面図をもとに該実測平面図
を等間隔のメツシュ状に分割した場合の各格子点の位置
と該格子点における標高とを読取って得られた格子点デ
ータを入力するための格子点データ入力手段lと、 該格子点データ入力手段1から入力された格子点データ
を基に、メツシュ内に所望間隔の等高線で描かれる採掘
前等高線図作成データを演算する等高線図データ演算手
段2と、 該等高線図データ演算手段2により得られた採掘前等高
線図データに、採掘予定地の範囲を直線の連続として表
わす採掘予定地境界線の境界線データと、該境界線デー
タを基準にして掘削方向を示す掘削方向データと、掘削
角度を示す掘削角度データと、採掘予定レベルの標高を
示す最終掘削レベルデータとを人力し演算処理して採掘
シミュレーション後の格子点データを得るシミュレーシ
ョンデータ演算手段3と、 該シミュレーションデータ演算手段3から得られrこ採
掘ノミュレーノヨン後の格子点データをもとに所望視点
位置から見た透視図等の立体図作成データを算出するた
めの立体図データ演算手段4と、 該立体図データ演算手段4から得られた立体図作成デー
タを前記等高線図データ演算手段2から得られた等高線
図作成データとを基に、立体図および等高線を外部表示
手段5にイメージ出力させるグラフィック作成手段6と を備え、 前記掘削角度を境界線に直交する方向で設定したもので
ある。
〈作用〉 上記課題解決手段において、シミュレーションデータ演
算手段3によって、等高線図形を基に作業用採掘条件を
入力し、該採掘条件を基にシミュレーションした後の格
子点データ等を求める。
まず外部表示手段5に外部表示された等高線図を基に採
掘範囲を設定する。
これは、例えば、採掘は最低標高レベルのフロア−を基
準にして下から上に向かい(掘削角度を上向きに設定し
て)行なう場合をシミュレートするので、最低レベルの
フロアの境界は、連続する直線で形成された内側境界線
Iして表わす。
また、第1O図の如く、各標高レベル毎にフロアを設定
するため、各フロアの境界を連続する直線で形成された
内側境界線2m5−nLで表わす。
この境界線は2点が与えられればよく、該2点を結ぶ直
線即ち1次関数r (x)で表わすことができる。
内側境界線ILに囲まれたフロア−は、予め設定された
標高に掘削されるフロア−であり、その内側境界線IL
の外側で、かつ次の標高のフロアの内側境界線2Lに至
るまでの領域は、所定角度で上向きに掘削が行なわれる
地域がある。
この内側境界線II、−nLは、外部表示された等高線
図を基に境界線データ入力手段7で入力される。
例えば、等高線図がデイスプレィ上に表示されている場
合は、タッチベン構成の境界線データ入力手段7で等高
線データ又は2点のデータを人力し、プリント上に表示
されている場合は、該プリント上に直接描かれた境界線
をデジタイザー構成の境界線データ入力手段7て読み取
って境界線データとして入力する。
このようにして入力された境界線データを基に、その他
の掘削条件を入力しノミュレーノヨンデータ演算手段3
で掘削後の地形等を演算する。
即ち、内側境界線IL=nLで囲まれたフロア部分に含
まれる格子点は予め設定されている掘削条件の標高デー
タを置換する。
内側境界線LL=nLの外側、各標高フロア間の領域に
ある掘削範囲内の格子点の標高データについては下記の
演算処理を行う。
ここで、予め掘削条件として所望の掘削角度、掘削方向
、フロアの方向レベル等が初期設定される。
掘削方向は、−次関数で表わされる内側境界線ILを基
準にしてこれと直交する方法であるから、各格子点での
掘削方向が演算できる。
掘削範囲内とされた格子点に掘削角度が加えられて掘削
後に想定される標高データが計測される。
即ち、掘削角度Gは、第17.18図で示した従来技術
の場合と異なり、第1図(b)で示す如く、採掘領域の
境界線を第1図(a) (b)に示す対角線ABとする
。この線分ABは一辺を10とする正方形の対角線であ
る。
また、掘削角度を45°とし、基準高さを零とすると、
本例では、もともと3次元の測定対象をそのまま3次元
としてとらえているので、第1図(b)において、格子
点Cの標高はC”として表わされる。
そこでC”の標高を計算すると、C”= 55=7.0
7となり、従来技術で示した値と大きく異なり、正確な
標高が得られる。
このようにして、格子点の標高データをもとにシミュレ
ーション後の格子点データを得ることができる。
上記により得られた格子点データは、作業対象地におけ
るシミュレーション後の切断面(表面)の(x、y、z
)からなる3次元座標である。したがって、採掘後の格
子点の標高も正確に算出でき、正確な採掘シミュレーシ
ョンを得ることができる。
〈実施例〉 以下、本発明の一実施例を第1図ないし第16図に基づ
いて説明する。
第1図(a)は本発明に係る採掘シミュレーンヨンシス
テムの一実施例である掘削角度条件を示す基本原理図、 同図(b)は同じくその平面図、 同図(C)は機能ブロック図、 第2図は第1図(a)においてE方向から見た掘削角度
を示す図、 第3図は造成地の実測平面図をもとにその平面図を等間
隔のメツシュ状に分割した状態を示す図、第4図は等高
線データを得るための概念説明図、第5図は等高線図、 第6図は採掘平面図、 第7図は第5図のX−X線断面図、 第8図は採掘後の投影図、 第9図は採掘前の造成地の平面図出力例を示す図、 第10図は採掘範囲出力例を示す平面図、第11図は採
掘前造成地の立体図出力例を示す図、 第12図は採掘後造成地の立体図出力例を示す図、 第13図は採掘前造成地の断面図出力例示す図、第14
図は採掘後造成地の断面図出力例を示す図、 第15図は採掘量計算書の出力例を示す図、第16図は
格子毎の採掘量の印字例を示す図である。
図示の如く、本発明に係る採掘シミュレーションンステ
ムは、第1図(C)の如く、標高が実測された造成地の
実測平面図をもとに該実測平面図を等間隔のメツシュ状
に分割した場合の各格子点の位置と該格子点における標
高とを読取って得られた格子点データを入力するための
格子点データ入力手段1と、 該格子点データ入力手段lから入力された格子点データ
を基に、メツンユ内に所望間隔の等直線で描かれる採掘
前等高線図作成データを演算する等高線図データ演算手
段2と、 該等高線図データ演算手段により得られた採掘前等高線
図データに、採掘予定地の範囲を直線の連続として表わ
す採掘予定地境界線の境界線データと、該境界線データ
を基準にして掘削方向を示す掘削方向データと、掘削角
度を示す掘削角度データと、採掘予定レベルの標高を示
す最終掘削レベルデータとを入力し演算処理して採掘シ
ミュレーション後の格子点データを得るシミュレーショ
ンデータ演算手段3と、 該シミュレーションデータ演算手段3から得られた採掘
ンミュレーノヨン後の格子点データをもとに所望視点位
置から見た透視図等の立体図作成データを算出するため
の立体図データ演算手段4と、 該立体図データ演算手段4から得られた立体図作成デー
タを前記等高線図データ演算手段2から得られた等高線
図作成データとを基に、立体図および等高線を外部表示
手段5にイメージ出力させるグラフィック作成手段6と を備えてなる採掘シミュレーションシステムにおいて、 前記掘削角度を境界線に直交する方向で設定したもので
ある。
ここで、これらの手段の構成は複雑であるため、以下項
分は記載する。
し格子点データ人力手段の構成および手順コまず原石山
を実測して地形データ及び地質データを得る。
ここで、地形データは、適宜の地形測定手段、例えば、
航空写真の合成、光波距離計等の測定器を用いた計測や
測量により実測し、或いは既知の実測図をもとにする等
して平面形状及び標高からなる3次元データが得られる
また、地質データは、サイズモやポーリング等の適宜の
地質測定手段を用いて推測し、或いは既知の地質図をも
とにする等して各地層の平面形状及び各地層の高さから
なる3次元データが得られる。 このようにして得られ
た地形データ及び地質データは、フロッピィディスク等
の外部記憶媒体にストアしてもよい。
この採掘地の地形データ等はマイクロコンビュウター構
成のシミュレーション装置に入力して、予め設定しであ
る基準面と重ね合わせ対照する。
この際、地形の2次元データ即ち平面形状の大きさ(縮
尺率でもよい)や作業の性質に応じてメツシュの間隔や
数を格子点データ入力で適宜設定する。
この基準面は、二次元座標上で所望間隔に設けられた多
数の格子点を有するメツシュからなり、格子点データ入
力手段によって前述の地形データに対応してそのメッツ
ュ線の間隔が設定される。
本実施例の場合では、第3図の如く、北方向(Y軸方向
とする。)にそれぞれ均等間隔で連続する0〜23のメ
ツシュ線が設定されている。
即ち、本実施例の場合、基準面は整合された造成の二次
元の地形データ上に、X軸に沿って24本のメツシュ線
(MXO〜MX23)を、Y軸に沿って24本のメツシ
ュ線(MYO〜MY 23)が均等間隔に引かれている
そして、X軸方向およびY軸方向の各メツシュ線が交叉
して23x23個の同一形状(本実施例では正方形)か
らなるメツシュを形状すると共に前記メツシュ線(MX
O〜MX23及び、MYO〜MY 23)の交叉点から
なる格子点Pnが一定間隔で24X24個(PIからP
576まで)設けられることになる。
この格子点の相互の位置関係を表わすために、座標点(
x、y)、又はマトリックス(m 、 n) (図示せ
ず)を用いる。
本実施例では説明の便宜上、図中横方向をX軸とし、縦
方向をY軸とした(第3図参照)。
次に、第3図中左側最上段の格子点P1を基点としてそ
の(二次元)座標を(0,0)とした。
そして、メツシュ線の間隔を1としてθ〜23の連続す
る整数を符したので、各格子点Pnの二次元位置を座標
(0,0)〜(23,23)で表わすことができる。
そして、更に、この格子点Pnに対応する前記作業対象
地の平面図上に標高データを等高線などの実測された標
高数値をもとに読みとり、前記座標と共に各格子点(x
、y)毎に標高データz(x、y)として定めていく。
同様に、各格子点(x 、 y)における鉛直位置での
地質の層の種類及び各層の高さ(本実施例では各層の下
限の高さ)を同様に各格子点の鉛直位置での高さb(x
、y)とコード番号等で表される地質の種類a(x、y
、z)とのデータによって定めていく。
例えば、格子点P n(xn、yn)において、地表面
は(xn、yn、zn)であり、第1層は地質a1で(
xn、 yn、bl)であり、第2層は地質a2で(x
n、yn、b2 )である。
ここでメツシュからなる基準面はシミュレーション装置
の外部表示手段5に表示可能となっており、地形データ
や地質データが人力されると、地形データの二次元デー
タを適宜縮尺値で上記基準面に重ね合わせ、地形の標高
データや地質を読み取る構成、或いは、TV撮影機で映
写しデイスプレィ5に表示された原石山の平面図や地形
図を前記デイスプレィ上に表示された基準面と重ね合わ
せて格子点データを読み取る構成であってもよい。
このようにして定められた全ての格子点PI〜P576
の二次元座標(x 、 y)および該格子点位置での標
高データ(z)及び、地質の種類データ(a)、地質の
層の高さ(下限の高さ)データ(b)は一連になって上
下に多重の三次元座標としての格子点データが得られる
この格子点データは、格子点データ入力手段lを介して
シミュレーション装置に入力される。
[シミュレーション装置の構成] シミュレーション装置では、その演算処理部に、等高線
データ演算手段2と、ブロック換算手段と、作業評価算
出手段と、採掘条件演算手段と、立体図データ演算手段
4と、グラフィック作成手段IOとを備えている。
[等高線図データ演算手段の構成] 等高線図データ演算手段2は、全ての格子点データ中の
標高データか最高レベルの標高を有する格子点および最
低レベルの標高を有する格子点を選出しメッシュ上に表
示する。
次に、上記メツシュ上に所望の等間隔に設定した等高線
がどのような形状となるかを算出する。
即ち、第4図で示す如く、メツシュを構成する1つ1つ
のコマについて4つの格子点から、あるレベルの等高線
の標高が各格子点間のどの位置に存在するか求める。
このために等高線と等しい標高となる点Aを、例えば格
子点P1の標高と格子点P2の標高との間でM−Nの絶
対値の比率を求め、同様にP2とP3の間に等高線と等
しい標高となる点Bがあるとすれば、この点BもP2と
P3との標高差から按分比例してBを求め、AとBとを
結んで等高線とする。
このような手順を経て、前記人力された格子点データか
ら、所定間隔の等高線をメツシュ内に描くことのできる
二次元座標の等高線データを算出することができる。
この等高線データを、前記格子点データと共に用いて、
コンピュータのグラフィック機能(グラフィック作成手
段6)を介してデイスプレィ又はプロッタ等の外部表示
手段5によってメツシュ間を直線で連続する等高線を表
示することができる。
なお、この発明において上記等高線図は、光学的に図形
を読取ってデータとして入力するデジタイザ、スキャナ
ーその他の入力手段を用いて人力してもよい。
この場合、予め所定間隔のメツシュまたは格子点を設定
しておき、上記入力手段によって等高線だけのデータを
入力してから、両者をデイスプレィ5で適宜縮尺により
重ね合わせて表示し、それをみながら各格子点に対する
地形の標高を順次テンキー等で入力する構成であっても
よい。
[シミュレーションデータ演算手段の構成および手順] 次に、前記等高線図形を基に作業用採掘条件を入力し、
該採掘条件を基にシミュレーションした後の格子点デー
タ等を求めるシミュレーションデータ演算手段3につい
て説明する。
まず外部表示手段5に外部表示された等高線図を基に採
掘範囲を設定する。
この実施例では、採掘は最低標高レベルのフロア−を基
準にして下から上に向かい(掘削角度を上向きに設定し
て)行なう場合をシミュレートするので、最低レベルの
フロアの境界は、連続する直線で形成された内側境界線
ILで表わす。
また、第10図の如く、各標高レベル毎にフロアを設定
するため、各フロアの境界を連続する直線で形成された
内側境界線2L=nLで表わす。
この境界線は2点が与えられればよく、該2点を結ぶ直
線即ち1次間数r(x)で表わすことができる。
内側境界線ILに囲まれたフロア−は、予め設定された
標高に掘削されるフロア−てあり、その内側境界線IL
の外側で、かつ次の標高のフロアの内側境界線2Lに至
るまでの領域は、所定角度で上向きに掘削が行なわれる
地域がある。
この内側境界線IL=nLは、外部表示された等高線図
を基に境界線データ入力手段7て入力される。
例えば、等高線図がデイスプレィ上に表示されている場
合は、タッチペン構成の境界線データ入力手段7で等高
線データ又は2点のデータを入力し、プリント上に表示
されている場合は、該プリント上に直接描かれた境界線
をデジタイザー構成の境界線データ入力手段7で読み取
って境界線データとして入力する。
なお、境界線データ入力手段7は、前記格子点データ入
力手段lとの同一データ入力手段或いはデータ読取手段
であってもよい。
このようにして入力された境界線データを基に、その他
の掘削条件を入力しシミュレーションデータ演算手段3
で掘削後の地形及び地質データを演算する。
即ち、まず各格子点の掘削を行なう(第8図参照)。
内側境界線II、−nLで囲まれたフロア部分に含まれ
る格子点は予め設定されている掘削条件の標高データを
置換する。
内側境界線IL=nLの外側、各標高フロア間の領域に
ある掘削範囲内の格子点の標高データについては下記の
演算処理を行う。
ここで、予め掘削条件として所望の掘削角度、掘削方向
、フロアの方向レベル等が初期設定される。
(採掘方向の演算) 掘削方向は、−次間数で表わされる内側境界線ILを基
準にしてこれと直交する方法であるから、各格子点での
掘削方向が演算できる。
(採掘角度の演算) 掘削範囲内とされた格子点に掘削角度が加えられて掘削
後に想定される標高データが計測される。
即ち、掘削角度Gは、第17.18図で示した従来技術
の場合と異なり、第1図(b)で示す如く、採掘領域の
境界線を第1図(a) (b)に示す対角線ABとする
。この線分ABは一辺を10とする正方形の対角線であ
る。
また、掘削角度を45°とし、基準高さを零とすると、
本例では、もともと3次元の測定対象をそのまま3次元
としてとらえているので、第1図(b)において、格子
点Cの標高はC”として表わされる。
そこでC”の標高を計算すると、C”=−s 5 =7
.07となり、従来技術で示した値と大きく異なり、正
確な標高が得られる。
このようにして、格子点の標高データをもとにシミュレ
ーション後の格子点データを得ることができる。
上記により得られた格子点データは、作業対象地におけ
るシミュレーション後の切断面(表面)の(x、y、z
)からなる3次元座標である。
(地質データの演算) そこで、次に、上記格子点における標高(x)がその格
子点における各地質層の下限の高さ(b)より高いか否
かを判定し、各格子点での第1層となる地質の種類(a
)および高さ(b)を定めていく。尚、それ以降の層は
順次前記第1層となった地質の次の層がそのまま(高さ
を変えることなく)繰り上がることになる。
次に、この採掘後の格子点データと掘削前の格子点デー
タとを基に三次元の可採範囲を算出し、この可採範囲を
格子点4点で囲まれる個別ブロックに分断し、この分断
された各ブロック部分について、採掘前後の格子点デー
タを基に採掘土量を算出する。第15.16図に採掘量
の計算書の出力例を示す。
また、前述の如く各個別ブロックの土量は個別に算出さ
れているので適宜段階における採掘量を算出することも
でき、また同様に各地質毎の可採鉱量も算出することが
できる。
[グラフィック作成手段の構成] この発明は格子点データを基にしているので、三次元座
標からなる格子点データを基にして、立体図データ演算
手段4によって、外部表示手段5で適宜方式の立体図と
して表示可能な立体図データに演算処理することができ
る。
例えば、立体図データ演算手段4が前記各格子点データ
を基に、x、y、z軸を所定角度に設定した透視図を外
部表示する場合には、各格子点レベルかその標高データ
(2)の最高と最低レベルの差を算出する。
次に、立体図の視点即ち水平面から上方へ計った角度(
仰角)および真南から反時計回りにずれる角度(水平角
)等を入力して、上記水平角の大きさに応じてパターン
化された修正値を前記格子点データに加えて立体図表用
座標を定める。
この立体図表示用座標を用いグラフィック作成手段6を
介して、デイスプレーやプロッタ等の外部表示手段5に
透視図を表示することができる。
また、等高線を用いた立体図での陰線処理を施した透視
図を作成することもできる。
なお、前記立体図データ演算手段4は通常のコンピュー
タグラフィック機能による処理でよく、格子点データか
ら与えられた各データをもとに、通常設定された仰角及
び水平角に応じた修正処理を行ない、角格子点毎にデイ
スプレィ上の座標を決めて行きその座標を結んでいくも
のであり、メツシュを所定角度でずらした場合の角断面
図を重ね合わせた形状からなる透視図を描くことができ
る。
その他、立体図を作成するための具体的構成は問わず、
格子点データが有する3次元データをもとに外部表示手
段5を介して表示しうるものであれば如何なる構成であ
ってもよい。
また、本発明では地質データを基に地層毎に色分けした
図形(立体図、断面図、地質平面図等)を外部表示する
こともできる。
上記実施例では原石山の採掘の例を示したが造成地の場
合も同様に行なうことができる。
なお、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく
、本発明の範囲内で上記実施例に多くの修正および変更
を加え得ることは勿論である。
〈発明の効果〉 以上の説明から明らかな通り、本発明によると、シミュ
レーションデータ演算手段では採掘角度を境界線に直交
する方向で設定し、もともと3次元の測定対象をそのま
ま3次元としてとらえているので、採掘後の格子点の標
高も正確に算出でき、正確な採掘シミュレーションを得
ることができるといった優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)は本発明に係る採掘シミュレーンヨンシス
テムの一実施例である掘削角度条件を示す基本原理図、 同図(b)は同じくその平面図、 同図(c)は機能ブロック図、 第2図は第1図(a)においてE方向から見た掘削角度
を示す図、 第3図は造成地の実測平面図をもとにその平面図を等間
隔のメツシュ状に分割した状態を示す図、第4図は等高
線データを得るための概念説明図、第5図は等高線図、 第6図は採掘平面図、 第7図は第5図のX−X線断面図、 第8図は採掘後の投影図、 第9図は採掘前の造成地の平面図出力例を示す図、 第1O図は採掘範囲出力例を示す平面図、第11図は採
掘前造成地の立体図出力例を示す図、 第12図は採掘後造成地の立体図出力例を示す図、 第13図は採掘前造成地の断面図出力例示す図、第14
図は採掘後造成地の断面図出力例を示す図、 第15図は採掘量計算書の出力例を示す図、第16図は
格子毎の採掘量の印字例を示す図である。 第17図は従来の採掘シミュレーンヨンシステムにおい
て採掘条件のうち採掘方向を決定するための原理図、 第18図は同じく採掘角度決定した場合の標高データを
示す側面図である。 l:格子点データ入力手段、2:等高線図データ演算手
段、3:シミュレーションデータ演算手段、4:立体図
データ演算手段、5.外部表示手段、6:グラフィック
作成手段。 第4図      第2図 第1図(Cン 第16図 rM画の浄書 第14図 平成 3年 2月22日

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 標高が実測された造成地の実測平面図をもとに該実測平
    面図を等間隔のメッシュ状に分割した場合の各格子点の
    位置と該格子点における標高とを読取って得られた格子
    点データを入力するための格子点データ入力手段と、 該格子点データ入力手段から入力された格子点データを
    基に、メッシュ内に所望間隔の等高線で描かれる採掘前
    等高線図作成データを演算する等高線図データ演算手段
    と、 該等高線図データ演算手段により得られた採掘前等高線
    図データに、採掘予定地の範囲を直線の連続として表わ
    す採掘予定地境界線の境界線データと、該境界線データ
    を基準にして掘削方向を示す掘削方向データと、掘削角
    度を示す掘削角度データと、採掘予定レベルの標高を示
    す最終掘削レベルデータとを入力し演算処理して採掘シ
    ミュレーション後の格子点データを得るシミュレーショ
    ンデータ演算手段と、 該シミュレーションデータ演算手段から得られた採掘シ
    ミュレーション後の格子点データをもとに所望視点位置
    から見た透視図等の立体図作成データを算出するための
    立体図データ演算手段と、該立体図データ演算手段から
    得られた立体図作成データを前記等高線図データ演算手
    段から得られた等高線図作成データとを基に、立体図お
    よび等高線を外部表示手段にイメージ出力させるグラフ
    ィック作成手段と を備えてなる採掘シミュレーションシステムにおいて、 前記掘削角度を境界線に直交する方向で設定したことを
    特徴とする採掘シミュレーションシステム。
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