JPH0416518Y2 - - Google Patents
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- JPH0416518Y2 JPH0416518Y2 JP1984097982U JP9798284U JPH0416518Y2 JP H0416518 Y2 JPH0416518 Y2 JP H0416518Y2 JP 1984097982 U JP1984097982 U JP 1984097982U JP 9798284 U JP9798284 U JP 9798284U JP H0416518 Y2 JPH0416518 Y2 JP H0416518Y2
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- Stereo-Broadcasting Methods (AREA)
Description
産業上の利用分野
この考案は各種AMステレオ方式の放送を受信
する場合等に用いて好適なAMステレオ受信機に
関する。 背景技術とその問題点 周知の如くAMステレオ方式には、ステレオの
左チヤンネル信号L及び右チヤンネル信号Rの和
信号L+Rで搬送波を振幅変調AMすると共にそ
の差信号L−Rで搬送波を位相変調PMするAM
−PM方式、同一周波数で互いに90°の位相差を持
つ2つの搬送波を夫々左チヤンネル信号L及び右
チヤンネル信号Rで平衡変調して加算(直交変
調)して得た位相変調信号に和信号で振幅変調を
かけるC−QUAM方式、直交変調方式のCPM方
式及び90°の位相回路を介して搬送波を和信号で
振幅変調し、差信号で位相変調をかけるISB方式
等がある。 この様な複数のステレオ方式による放送を一台
の受信機で受信する場合にはその回路構成を各方
式に対応して変更する必要がある。又、ステレオ
受信時にその表示を行なう場合にも夫々の方式に
合わせたパイロツト信号検出回路が必要である。 この様なパイロツト信号を検出するため、従来
各方式毎にローパスフイルタ或いはバンドパスフ
イルタを設けてアナログ的に検出する方式がある
が、この様な従来の検出回路の場合、回路構成が
複雑となり、またフイルタのシエイプフアクタ、
部品のばらつきによる特性の変化等不安定な要素
或いは放送局の質の悪さで位相変調分を伴なつて
いるようなAM放送においては、変調成分による
誤動作或いは各パイロツト信号の周波数近傍に妨
害ノイズが入つていた場合の誤動作等種々の問題
があつた。 このような問題は、複数のステレオ方式を一台
の受信機で受信させる場合だけでなく、単一のス
テレオ方式に対応した受信機の場合にも存在す
る。即ち、単一のステレオ方式に対応した受信機
の場合でも、この受信機に対応したステレオ方式
のパイロツト信号だけを誤動作なく正確に検出さ
せる必要がある。 また、パイロツト信号の周波数と同一もしくは
近傍の周波数成分が発生してAMモノラル放送の
受信時であるにもかかわらず表示素子が点灯する
という誤動作を防止することが、特開昭56−
168451号公報に記載されているが、これでは各種
AMステレオ方式に対拠することができず不都合
である。 考案の目的 この考案は斯る点に鑑み、簡単な構成で各種
AMステレオ方式のパイロツト信号を確実に検出
して受信した放送がAMステレオ放送がモノラル
放送かを識別することができるAMステレオ受信
機を提供するものである。 考案の概要 この考案は、受信信号からステレオ信号を構成
する右チヤンネル信号R及び左チヤンネル信号L
の和信号L+Rを復調する和信号復調回路と、右
チヤンネル信号R及び左チヤンネル信号Lの差信
号L−Rを復調する差信号復調回路と、受信信号
からパイロツト信号を復調するためのパイロツト
復調回路を備え、このパイロツト復調回路の出力
に基いてステレオ信号のパイロツト信号を検出す
るAMステレオ受信機において、パイロツト信号
が有する周波数成分に相当する通過帯域を有し和
信号復調回路の出力が供給されるフイルタ回路
と、このフイルタ回路の出力とパイロツト復調回
路の出力が供給されフイルタ回路によつてパイロ
ツト信号が有する周波数帯域に相当する周波数成
分が抽出されたときにはパイロツト復調回路の出
力をゲートするゲート回路を備えることにより、
パイロツト信号の誤検出を防止するように構成し
ている。これにより、この考案では簡単な構成で
各種AMステレオ方式のパイロツト信号を確実に
検出することができ、2信号妨害等により発生す
る擬似パイロツト信号によるAMステレオ放送の
検出誤りが防止される。 実施例 以下、この考案の一実施例を第1図及び第2図
に基づいて詳しく説明する。 第1図はこの考案の一実施例の構成を示すもの
で、先ず上述した各ステレオ方式は理論上でも全
く異なつた概念に基づく方式であるが、これらを
仔細に検討すると各ステレオ方式には次の様な非
常によく一致した共通点があることが解る。 (イ) 搬送波のエンベロープが無歪の和信号L+R
で変調されているので当然の結果として和信号
が同一のエンベロープ検波器を使用できる。 (ロ) 出力サイドバンドの広がりはモノラルの場合
とコンパチブルであるため位相偏移は全て1ラ
ジアン以下(中域)である。 (ハ) (ロ)の結果として全ての方式のサブチヤンネ
ル、即ち差信号L−Rが直交同期検波で復調す
ることができる。又上述の4つのステレオ方式
では夫々次の表に示す様なパイロツト信号が設
定され、これらのパイロツト信号は搬送波を
FMして重畳している。
する場合等に用いて好適なAMステレオ受信機に
関する。 背景技術とその問題点 周知の如くAMステレオ方式には、ステレオの
左チヤンネル信号L及び右チヤンネル信号Rの和
信号L+Rで搬送波を振幅変調AMすると共にそ
の差信号L−Rで搬送波を位相変調PMするAM
−PM方式、同一周波数で互いに90°の位相差を持
つ2つの搬送波を夫々左チヤンネル信号L及び右
チヤンネル信号Rで平衡変調して加算(直交変
調)して得た位相変調信号に和信号で振幅変調を
かけるC−QUAM方式、直交変調方式のCPM方
式及び90°の位相回路を介して搬送波を和信号で
振幅変調し、差信号で位相変調をかけるISB方式
等がある。 この様な複数のステレオ方式による放送を一台
の受信機で受信する場合にはその回路構成を各方
式に対応して変更する必要がある。又、ステレオ
受信時にその表示を行なう場合にも夫々の方式に
合わせたパイロツト信号検出回路が必要である。 この様なパイロツト信号を検出するため、従来
各方式毎にローパスフイルタ或いはバンドパスフ
イルタを設けてアナログ的に検出する方式がある
が、この様な従来の検出回路の場合、回路構成が
複雑となり、またフイルタのシエイプフアクタ、
部品のばらつきによる特性の変化等不安定な要素
或いは放送局の質の悪さで位相変調分を伴なつて
いるようなAM放送においては、変調成分による
誤動作或いは各パイロツト信号の周波数近傍に妨
害ノイズが入つていた場合の誤動作等種々の問題
があつた。 このような問題は、複数のステレオ方式を一台
の受信機で受信させる場合だけでなく、単一のス
テレオ方式に対応した受信機の場合にも存在す
る。即ち、単一のステレオ方式に対応した受信機
の場合でも、この受信機に対応したステレオ方式
のパイロツト信号だけを誤動作なく正確に検出さ
せる必要がある。 また、パイロツト信号の周波数と同一もしくは
近傍の周波数成分が発生してAMモノラル放送の
受信時であるにもかかわらず表示素子が点灯する
という誤動作を防止することが、特開昭56−
168451号公報に記載されているが、これでは各種
AMステレオ方式に対拠することができず不都合
である。 考案の目的 この考案は斯る点に鑑み、簡単な構成で各種
AMステレオ方式のパイロツト信号を確実に検出
して受信した放送がAMステレオ放送がモノラル
放送かを識別することができるAMステレオ受信
機を提供するものである。 考案の概要 この考案は、受信信号からステレオ信号を構成
する右チヤンネル信号R及び左チヤンネル信号L
の和信号L+Rを復調する和信号復調回路と、右
チヤンネル信号R及び左チヤンネル信号Lの差信
号L−Rを復調する差信号復調回路と、受信信号
からパイロツト信号を復調するためのパイロツト
復調回路を備え、このパイロツト復調回路の出力
に基いてステレオ信号のパイロツト信号を検出す
るAMステレオ受信機において、パイロツト信号
が有する周波数成分に相当する通過帯域を有し和
信号復調回路の出力が供給されるフイルタ回路
と、このフイルタ回路の出力とパイロツト復調回
路の出力が供給されフイルタ回路によつてパイロ
ツト信号が有する周波数帯域に相当する周波数成
分が抽出されたときにはパイロツト復調回路の出
力をゲートするゲート回路を備えることにより、
パイロツト信号の誤検出を防止するように構成し
ている。これにより、この考案では簡単な構成で
各種AMステレオ方式のパイロツト信号を確実に
検出することができ、2信号妨害等により発生す
る擬似パイロツト信号によるAMステレオ放送の
検出誤りが防止される。 実施例 以下、この考案の一実施例を第1図及び第2図
に基づいて詳しく説明する。 第1図はこの考案の一実施例の構成を示すもの
で、先ず上述した各ステレオ方式は理論上でも全
く異なつた概念に基づく方式であるが、これらを
仔細に検討すると各ステレオ方式には次の様な非
常によく一致した共通点があることが解る。 (イ) 搬送波のエンベロープが無歪の和信号L+R
で変調されているので当然の結果として和信号
が同一のエンベロープ検波器を使用できる。 (ロ) 出力サイドバンドの広がりはモノラルの場合
とコンパチブルであるため位相偏移は全て1ラ
ジアン以下(中域)である。 (ハ) (ロ)の結果として全ての方式のサブチヤンネ
ル、即ち差信号L−Rが直交同期検波で復調す
ることができる。又上述の4つのステレオ方式
では夫々次の表に示す様なパイロツト信号が設
定され、これらのパイロツト信号は搬送波を
FMして重畳している。
【表】
そこで第1図において、1は図示せずも中間周
波段よりの中間周波信号が供給される入力端子、
2はAM復調器であつて、例えばエンベロープ検
波器が使用される。このAM復調器2の出力側に
和信号L+Rが復調される。3はPM復調器であ
り、例えばPLL同期検波器が使用される。この
PM復調器2の出力側に差信号L−Rが復調され
る。 又、復調器2及び3の出力側には夫々ISB方式
の場合の位相補正に使用される移相回路網4及び
5が設けられる。そして他のステレオ方式の場合
にはこれらの移相回路網4,5を切り換える(排
除する)必要があるので、連動するスイツチ6及
び7を設け、ISB方式以外の方式の場合は、スイ
ツチ6及び7を接点a側に接続し、ISB方式の場
合は接点b側に切り換えるようにしている。8は
和信号L+R及び差信号L−Rをマトリツクスし
て出力端子9及び10に夫々左チヤンネル信号L
及び右チヤンネル信号Rを出力するマトリツクス
回路である。 また、11はAM復調器2の出力側に設けられ
たローパスフイルタであつて、このローパスフイ
ルタ11の周波数通過帯域は各種AMステレオ方
式のパイロツト信号の周波数相当の周波数成分を
通過し得る値に設定される。12はローパスフイ
ルタ11の出力を整流するダイオード、13は例
えば抵抗器及びコンデンサから成る平滑回路、1
4は比較器、15は比較器14の非反転入力端子
に供給される基準信号を発生する基準電源であ
る。この基準電源15からの基準信号のレベル
は、誤動作の許容される範囲に設定される。この
基準電源15によつて設定された基準信号レベル
に基いて、比較器14は正常なAMステレオ放送
受信状態ではその出力側にハイレベル「H」の信
号を発生するも、AMモノラル放送受信時その反
転入力端子に供給される入力信号のレベルが基準
信号のレベルより大きくなると、ローレベル
「L」の信号を発生するように働く。16〜19
は各種AMステレオ方式に対応して設けられたゲ
ート手段としてのアンド回路であつて、これ等の
アンド回路16〜19の各一方の入力端には比較
器14の出力が供給され、他方の入力端には後述
される各種AMステレオ方式に対応して設けられ
た位相検出回路20,30,40及び50の各出
力が供給される。 又、PM復調器3の出力側に各種AMステレオ
方式に対応して複数個の位相検出回路20,3
0,40及び50が設けられる。ここでは例えば
位相検出回路20がCPM方式、位相検出回路3
0がAM−PM方式、位相検出回路40がC−
QUAM方式及び位相検出回路50がISB方式用
のものとする。そして、これらの回路はほぼ同一
の回路構成をなし、従つてここでは代表的に位相
検出回路20のみを詳細に示している。即ち位相
検出回路20は位相比較器5からの復調された各
パイロツト信号及びその他妨害成分を含む信号が
供給され、各方式別のパイロツト信号間のレベル
を補正するためのレベル補正回路21と、このレ
ベル補正回路21の出力と後述されるカウンタ9
0からの出力を位相比較するための位相比較器2
2と、同様にレベル補正回路21からの出力とカ
ウンタ90からの上述した位相比較器22への出
力と所定の位相差例えば90°の位相差を持つた別
な出力とを位相比較するための位相比較器23
と、この位相比較器23の出力と基準電源24か
らの基準値とを比較するためのレベル比較器25
とからなる。 位相検出回路20〜50からの各出力は夫々そ
の出力端子20a〜50aより加算器60を介し
て低域波器70に供給され、ここで直流信号に
変換された後制御電圧として電圧制御発振器80
に供給される。この発振器8例の発振周波数は上
述した4方式のパイロツト信号の周波数に共通な
倍数の関係にあり、例えば3300Hzに設定されてい
る。そしてこの発振器80の出力は所定の位相差
例えば90°の位相差をもつた一対の出力信号を各
方式の数に応じて発生しうるカウンタ例えばジヨ
ンソンカウンタ90の入力端子a1に供給される。
カウンタ90は各ステレオ方式に応じて複数の出
力端子b1〜b4及びc1〜c4を有し、これらの出力端
子b1とc1,b2とc2,b3とc3及びb4とc4には夫々互
いに90°の位相差をもつた出力信号が得られるよ
うになされている。また、このカウンタ90は各
ステレオ方式に応じて発振器80の出力周波数を
分周して各出力端子に出力する。即ちCPM方式
の場合はその出力端子b1,c1に55Hzの周波数を有
する一対の出力信号、AM−PM方式の場合はそ
の出力端子b2,c2に5Hzの周波数を有する一対の
出力信号、C−QUAM方式の場合はその出力端
子b3,c3に25Hzの周波数を有する一対の出力信号
及びISB方式の場合はその出力端子b4,c4に15Hz
の周波数を有する一対の出力信号を夫々出力する
ようにしている。カウンタ90の出力端子b1から
の出力は位相検出回路20の入力端子20bを介
して位相比較器22に供給され、ここでレベル補
正回路21からの出力と位相比較される。又、カ
ウンタ90の出力端子b2からの出力は位相検出回
路30の入力端子30bを介して図示せずも位相
比較器22相当の位相比較器に供給され、ここで
上述同様の位相比較が行われる。又、同様にカウ
ンタ90の出力端子b3,b4の出力が夫々位相検出
回路40及び50の入力端子40b,50bを介
して位相比較器22相当の各位相比較器に夫々供
給され、同様の位相比較が行われる。つまり、位
相比較器22及びこれと相当の位相比較器は低域
波器70、発振器80を含むいわゆるPLL回
路の位相ロツク用として使用されている。 又、カウンタ90の出力端子c1からの出力が位
相検出回路20の入力端子20cを介して位相比
較器23に供給され、ここでレベル補正回路21
からの出力と位相比較される。同様にカウンタ9
0の出力端子c2〜c4からの出力が夫々位相検出回
路30〜50の入力端子30c〜50cを介して
位相比較器23相当の各位相比較器に供給され、
ここでレベル補正回路21相当の各レベル補正回
路からの出力と位相比較される。つまり、位相比
較器23及びこれと相当の位相比較器はパイロツ
ト信号検出用として使用されている。従つて位相
ロツク用の位相検波器22等の出力が0、つまり
位相ロツク状態では、逆にパイロツト信号検出用
の位相比較器23等の出力は最大となる。従つ
て、例えば位相検出回路20において、位相比較
器23の出力をレベル比較器25において基準電
源24からの基準値と比較し、そのレベルがこの
基準値より大きい場合には、レベル比較器25は
出力を発生し、この出力がパイロツト信号として
出力端子20dより出力される。 つまり、レベル比較器25は位相比較器23の
出力の積分したものが加えられるので、その値が
予め設定した基準値以上であれば、これをパイロ
ツト信号として出力するわけである。そしてもし
入力信号がパイロツト信号以外の場合は位相比較
器23の出力の積分レベルが低くなり、基準値よ
り小さくなるのでレベル比較器25はなにも出力
を発生しないことになる。その他の位相検出回路
30〜50においても同様である。 そして位相検出回路20〜50の出力端子20
d〜50dに得られるパイロツト信号が、アンド
回路16〜19の他方の入力端に供給され、夫々
出力端子101〜104に取り出されて図示せず
も表示器を駆動することにより各ステレオ方式を
識別することができると共に又、ここでは位相検
出回路50の出力端子50dに得られるパイロツ
ト信号をアンド回路19を介してスイツチ6及び
7の切換信号として使用する。つまり、ISB方式
以外の時にはスイツチ6及び7を接点a側に接続
するもISB方式でパイロツト信号が得られると、
これによつてスイツチ6及び7を接点b側に切り
換えて移相回路網4及び5が信号系に挿入される
ようにする。 尚、カウンタ90としては例えば第2図に示す
ようなものが使用される。同図において、CPM
方式の場合には、入力端子a1に供給される発振器
80(第1図)からの出力周波数(3300Hz)を分
周器91で1/15に分周した後一対のフリツプフロ
ツプ回路92a及び92bで1/4に分周し、フリ
ツプフロツプ回路92bの出力端子Q側より出力
端子b1に55Hzの出力信号を取り出し、一方フリツ
プフロツプ回路92aの出力端子Q側より出力端
子c1に出力端子b1の出力と90°の位相差を持つた
出力信号を取り出す。又AM−PM方式の場合に
は、分周器91の出力周波数を更に分周器93で
1/11に分周した後一対のフリツプフロツプ回路9
4a及び94bで1/4に分周し、フリツプフロツ
プ回路94bの出力端子Q側より出力端子b2に5
Hzの出力信号を取り出し、一方フリツプフロツプ
回路94aの出力端子Q側より出力端子c2に出力
端子b2の出力と90°の位相差をもつた5Hzの出力
信号を取り出す。又、C−QUAM方式の場合に
は、入力端子a1からの出力周波数を分周器95で
1/11に分周したした後分周器96で1/3に分周し、
これを更に一対のフリツプフロツプ回路97a及
び97bで1/4に分周し、フリツプフロツプ回路
97bの出力端子Q側より出力端子b3に25Hzの出
力信号を取り出し、一方フリツプフロツプ回路9
7aの出力端子Q側より出力端子c3に出力端子b3
の出力と90°の位相差を持つた25Hzの出力信号を
取り出す。又、ISB方式の場合には分周器95の
出力周波数を分周器98で1/5に分周した後更に
一対のフリツプフロツプ回路99a及び99bで
1/4に分周し、フリツプフロツプ回路99bの出
力端子Q側より出力端子b4に15Hzの出力信号を取
り出し、一方フリツプフロツプ回路99aの出力
端子Q側より出力端子c4に出力端子b4の出力と
90°の位相差を持つた15Hzの出力信号を取り出す
ようにする。 次にこの回路動作を説明する。 入力端子1に供給された中間周波信号はAM復
調器2に供給され、ここでAM復調されてその出
力側には和信号L+Rが得られる。又入力端子1
からの中間周波信号はPM復調器3に供給され、
ここでPM復調されてその出力側には差信号L−
Rが取り出される。そしてAM復調器2の出力側
に得られた和信号はステレオ方式がCPM方式、
AM−PM方式及びC−QUAM方式の場合にはス
イツチ6の接点a側を通つてマトリツクス回路8
に供給され、一方PM復調器3の差信号がスイツ
チ7の接点a側を通つてマトリツクス回路8へ供
給され、もつて出力端子9及び10には夫々左チ
ヤンネル信号L及び右チヤンネル信号Rが得られ
る。 一方ステレオ方式がISB方式の場合には和信号
及び差信号は夫々送信側で−45°及び+45°移相さ
れているので、復調器2及び3の出力側に得られ
た和信号及び差信号は夫々移相回路網4及び5を
通され、スイツチ6及び7の接点b側を通つてマ
トリツクス回路8に供給され、もつて出力端子9
及び10に夫々左チヤンネル信号L及び右チヤン
ネル信号Rが得られる。 そしてこの様にステレオ放送を受信するに際し
ては、スイツチ6及び7がISB方式以外の場合に
は接点a側に切り換えられ、一方ISB方式の場合
は接点b側に切り換えられる。次にこの切換え動
作を以下に詳述する。例えばステレオ方式が
CPM方式の場合、PM復調器3の出力が位相検
出回路20のレベル補正回路21で補正された後
位相比較器22に供給されると共に位相比較器2
3の入力側に供給される。そしてこれらの位相比
較器22及び23の他方の入力側には発振器80
の出力周波数がカウンタ90で分周された55Hzの
周波数の一対の出力信号が互いに90°の位相差を
もつて供給されている。そして位相比較器22の
比較誤差出力が加算器60を介して低域波器7
0に供給されて直流信号に変換され、この直流信
号が制御電圧として発振器80に供給されてその
発振周波数が制御される。そして位相比較器22
の入力信号中に所望のパイロツト信号即ちこの場
合CPM方式のパイロツト信号が挿入されている
場合は位相比較器22の出力が0となり、これに
よつて発振器80を含むPLL回路がロツクされ
た状態となる。一方この時位相比較器23には位
相比較器22と90°の位相差を持つたカウンタ9
0からの出力が供給されているので、この位相比
較器23の出力側には最大の積分出力が得られ
る。そしてこの出力はレベル比較器25で基準電
源24からの基準値と比較され、その出力がパイ
ロツト信号として出力端子20dに取り出され
る。そしてこのパイロツト信号はアンド回路16
の他方の入力端に供給され、もしアンド回路16
の一方の入力端に「H」の信号が供給されていれ
ば、すなわち正常なAMステレオ放送を受信中で
あれば、出力端子10に導出され、これにより図
示せずも表示器が駆動されて現在CPM方式でス
テレオ放送がなされていることが表示される。 又、AM−PM方式、C−QUAM方式及びISB
方式の場合も、各位相検出回路30〜50の入力
端子にカウンタ90より供給される信号の周波数
が異なる以外は、上述同様に行われ、従つて位相
検出回路30〜50の出力端子30d〜50dに
は入力信号中に対応するパイロツト周波数成分が
ある場合はパイロツト信号が取り出される。そし
て、これ等の各パイロツト信号はアンド回路17
〜19の各他方の入力端に供給され、もしアンド
回路17〜19の各一方の入力端に「H」の信号
が供給されていれば、夫々出力端子102〜10
4に導出され、これによつて各表示器が駆動され
て夫々のステレオ放送がなされていることが表示
される。 又、ISB方式に対応するアンド回路50の出力
端子104の出力は、スイツチ6及び7の切り換
え信号としても使用されているので、ISB方式以
外の場合はスイツチ6及び7が接点a側に接続さ
れ、ISB方式以外の各方式のステレオ放送が受信
可能であるも、このアンド回路50の出力端子1
04にパイロツト信号が検出されると、これによ
つてスイツチ6及び7が接点b側に切り換えら
れ、ISB方式のステレオ放送が受信可能となる。 このようにして、AMステレオ放送を受信した
場合、和信号はAM復調器2で復調され、差信号
はPM復調器3で復調され、マトリツクス回路8
で分離されて出力端子9及び10に夫々左チヤン
ネル信号L及び右チヤンネル信号Rとして取り出
される。 一方、ステレオ放送中に含まれる角度変調され
たパイロツト信号もPM復調器3で復調され、位
相検出回路20〜50によつて検出される。 また、AMモノラル放送を受信した場合、AM
復調器2で復調される。つまり、AM復調出力の
みで、PM復調出力は存在しない。 従つて、パイロツト信号の検出に誤動作を生じ
させるのは、PM復調器3にパイロツト信号と同
一成分が現われる場合である。 例えばモノラル放送なのにステレオ放送のパイ
ロツト信号と同一成分が生ずる可能性のある、同
一チヤンネルに複数の放送局が有り、その両方を
受信した場合を考える。 複数個の各放送局からの同一チヤンネルによる
放送を受信している場合に、各放送局間で位相同
期がとられていなければ、受信点における複数の
放送の位相は同一でなく、且つ送信場所も別々で
あるので、伝搬状態の影響によりその位相差も刻
刻変ることになる。 例えば簡単のため、放送を搬送波のみとし、2
つの放送の一方をE1cps(ω1t+θ1)、他方をE2cos
(ω2t+θ2)とし、受信機内の非直線特性(例え
ばミキサ)の2乗特性部をi=ae2(aは係数、e
は入力信号)で表わすと、2つの放送を受けた場
合aE1E2cps{(ω1−ω2)+(θ1−θ2)}なるビート
を
生じ、(θ1−θ2)が刻々変化するため、PM復調器
3で復調され、この復調出力の周波数成分がステ
レオパイロツト信号の周波数成分と同一になつた
場合、パイロツト信号検出用の位相検出回路20
〜50が誤動作するおそれがある。 そこで、この考案では、この誤動作を防止する
ため、AM復調器2の復調出力をパイロツト信号
の周波数相当の通過帯域を有するローパスフイル
タ11に通してビート成分を検出し、これをダイ
オード12及び平滑回路13を通して直流信号に
変換して比較器14の反転入力端子に供給し、こ
こでその非反転入力端子に供給される基準信号と
比較する。そして、入力された直流信号が基準信
号のレベルより大きい場合には「L」の信号を発
生し、これをアンド回路16〜19に供給してそ
のゲートを閉じ、位相検出回路20〜50の検出
出力の有無にかかわらず、ステレオ検出信号を発
生させない。つまり、AM復調出力よりビート成
分を検出し、このビート成分が存在し且つ所定レ
ベル以上の場合には、パイロツト信号の周波数と
同一のPM復調出力があつても妨害によるもので
あると判断し、ステレオ放送検出信号を出さない
ようにするわけである。 なお、AMステレオ放送は、パイロツト信号の
周波数の誤検出を避けるため、パイロツト信号の
周波数領域には信号成分を生さないように配慮さ
れているため、第1図の回路において、ステレオ
放送受信時にステレオ検出信号が発生しないと云
う誤動作は起こらない。 考案の効果 上述の如くこの考案によれば、和信号復調回路
の出力からフイルタ回路によつてパイロツト信号
が有する周波数成分と同様な周波数成分を抽出
し、この周波数成分が検知されたときには、パイ
ロツト復調回路の出力をゲートするように構成し
たことで、AMステレオのパイロツト信号の誤検
出を防止することができ、AMステレオ放送かモ
ノラル放送かを一層確実に識別することができ、
混信や同一チヤンネル妨害等によつて引き起こさ
れる誤動作を防止することができる。
波段よりの中間周波信号が供給される入力端子、
2はAM復調器であつて、例えばエンベロープ検
波器が使用される。このAM復調器2の出力側に
和信号L+Rが復調される。3はPM復調器であ
り、例えばPLL同期検波器が使用される。この
PM復調器2の出力側に差信号L−Rが復調され
る。 又、復調器2及び3の出力側には夫々ISB方式
の場合の位相補正に使用される移相回路網4及び
5が設けられる。そして他のステレオ方式の場合
にはこれらの移相回路網4,5を切り換える(排
除する)必要があるので、連動するスイツチ6及
び7を設け、ISB方式以外の方式の場合は、スイ
ツチ6及び7を接点a側に接続し、ISB方式の場
合は接点b側に切り換えるようにしている。8は
和信号L+R及び差信号L−Rをマトリツクスし
て出力端子9及び10に夫々左チヤンネル信号L
及び右チヤンネル信号Rを出力するマトリツクス
回路である。 また、11はAM復調器2の出力側に設けられ
たローパスフイルタであつて、このローパスフイ
ルタ11の周波数通過帯域は各種AMステレオ方
式のパイロツト信号の周波数相当の周波数成分を
通過し得る値に設定される。12はローパスフイ
ルタ11の出力を整流するダイオード、13は例
えば抵抗器及びコンデンサから成る平滑回路、1
4は比較器、15は比較器14の非反転入力端子
に供給される基準信号を発生する基準電源であ
る。この基準電源15からの基準信号のレベル
は、誤動作の許容される範囲に設定される。この
基準電源15によつて設定された基準信号レベル
に基いて、比較器14は正常なAMステレオ放送
受信状態ではその出力側にハイレベル「H」の信
号を発生するも、AMモノラル放送受信時その反
転入力端子に供給される入力信号のレベルが基準
信号のレベルより大きくなると、ローレベル
「L」の信号を発生するように働く。16〜19
は各種AMステレオ方式に対応して設けられたゲ
ート手段としてのアンド回路であつて、これ等の
アンド回路16〜19の各一方の入力端には比較
器14の出力が供給され、他方の入力端には後述
される各種AMステレオ方式に対応して設けられ
た位相検出回路20,30,40及び50の各出
力が供給される。 又、PM復調器3の出力側に各種AMステレオ
方式に対応して複数個の位相検出回路20,3
0,40及び50が設けられる。ここでは例えば
位相検出回路20がCPM方式、位相検出回路3
0がAM−PM方式、位相検出回路40がC−
QUAM方式及び位相検出回路50がISB方式用
のものとする。そして、これらの回路はほぼ同一
の回路構成をなし、従つてここでは代表的に位相
検出回路20のみを詳細に示している。即ち位相
検出回路20は位相比較器5からの復調された各
パイロツト信号及びその他妨害成分を含む信号が
供給され、各方式別のパイロツト信号間のレベル
を補正するためのレベル補正回路21と、このレ
ベル補正回路21の出力と後述されるカウンタ9
0からの出力を位相比較するための位相比較器2
2と、同様にレベル補正回路21からの出力とカ
ウンタ90からの上述した位相比較器22への出
力と所定の位相差例えば90°の位相差を持つた別
な出力とを位相比較するための位相比較器23
と、この位相比較器23の出力と基準電源24か
らの基準値とを比較するためのレベル比較器25
とからなる。 位相検出回路20〜50からの各出力は夫々そ
の出力端子20a〜50aより加算器60を介し
て低域波器70に供給され、ここで直流信号に
変換された後制御電圧として電圧制御発振器80
に供給される。この発振器8例の発振周波数は上
述した4方式のパイロツト信号の周波数に共通な
倍数の関係にあり、例えば3300Hzに設定されてい
る。そしてこの発振器80の出力は所定の位相差
例えば90°の位相差をもつた一対の出力信号を各
方式の数に応じて発生しうるカウンタ例えばジヨ
ンソンカウンタ90の入力端子a1に供給される。
カウンタ90は各ステレオ方式に応じて複数の出
力端子b1〜b4及びc1〜c4を有し、これらの出力端
子b1とc1,b2とc2,b3とc3及びb4とc4には夫々互
いに90°の位相差をもつた出力信号が得られるよ
うになされている。また、このカウンタ90は各
ステレオ方式に応じて発振器80の出力周波数を
分周して各出力端子に出力する。即ちCPM方式
の場合はその出力端子b1,c1に55Hzの周波数を有
する一対の出力信号、AM−PM方式の場合はそ
の出力端子b2,c2に5Hzの周波数を有する一対の
出力信号、C−QUAM方式の場合はその出力端
子b3,c3に25Hzの周波数を有する一対の出力信号
及びISB方式の場合はその出力端子b4,c4に15Hz
の周波数を有する一対の出力信号を夫々出力する
ようにしている。カウンタ90の出力端子b1から
の出力は位相検出回路20の入力端子20bを介
して位相比較器22に供給され、ここでレベル補
正回路21からの出力と位相比較される。又、カ
ウンタ90の出力端子b2からの出力は位相検出回
路30の入力端子30bを介して図示せずも位相
比較器22相当の位相比較器に供給され、ここで
上述同様の位相比較が行われる。又、同様にカウ
ンタ90の出力端子b3,b4の出力が夫々位相検出
回路40及び50の入力端子40b,50bを介
して位相比較器22相当の各位相比較器に夫々供
給され、同様の位相比較が行われる。つまり、位
相比較器22及びこれと相当の位相比較器は低域
波器70、発振器80を含むいわゆるPLL回
路の位相ロツク用として使用されている。 又、カウンタ90の出力端子c1からの出力が位
相検出回路20の入力端子20cを介して位相比
較器23に供給され、ここでレベル補正回路21
からの出力と位相比較される。同様にカウンタ9
0の出力端子c2〜c4からの出力が夫々位相検出回
路30〜50の入力端子30c〜50cを介して
位相比較器23相当の各位相比較器に供給され、
ここでレベル補正回路21相当の各レベル補正回
路からの出力と位相比較される。つまり、位相比
較器23及びこれと相当の位相比較器はパイロツ
ト信号検出用として使用されている。従つて位相
ロツク用の位相検波器22等の出力が0、つまり
位相ロツク状態では、逆にパイロツト信号検出用
の位相比較器23等の出力は最大となる。従つ
て、例えば位相検出回路20において、位相比較
器23の出力をレベル比較器25において基準電
源24からの基準値と比較し、そのレベルがこの
基準値より大きい場合には、レベル比較器25は
出力を発生し、この出力がパイロツト信号として
出力端子20dより出力される。 つまり、レベル比較器25は位相比較器23の
出力の積分したものが加えられるので、その値が
予め設定した基準値以上であれば、これをパイロ
ツト信号として出力するわけである。そしてもし
入力信号がパイロツト信号以外の場合は位相比較
器23の出力の積分レベルが低くなり、基準値よ
り小さくなるのでレベル比較器25はなにも出力
を発生しないことになる。その他の位相検出回路
30〜50においても同様である。 そして位相検出回路20〜50の出力端子20
d〜50dに得られるパイロツト信号が、アンド
回路16〜19の他方の入力端に供給され、夫々
出力端子101〜104に取り出されて図示せず
も表示器を駆動することにより各ステレオ方式を
識別することができると共に又、ここでは位相検
出回路50の出力端子50dに得られるパイロツ
ト信号をアンド回路19を介してスイツチ6及び
7の切換信号として使用する。つまり、ISB方式
以外の時にはスイツチ6及び7を接点a側に接続
するもISB方式でパイロツト信号が得られると、
これによつてスイツチ6及び7を接点b側に切り
換えて移相回路網4及び5が信号系に挿入される
ようにする。 尚、カウンタ90としては例えば第2図に示す
ようなものが使用される。同図において、CPM
方式の場合には、入力端子a1に供給される発振器
80(第1図)からの出力周波数(3300Hz)を分
周器91で1/15に分周した後一対のフリツプフロ
ツプ回路92a及び92bで1/4に分周し、フリ
ツプフロツプ回路92bの出力端子Q側より出力
端子b1に55Hzの出力信号を取り出し、一方フリツ
プフロツプ回路92aの出力端子Q側より出力端
子c1に出力端子b1の出力と90°の位相差を持つた
出力信号を取り出す。又AM−PM方式の場合に
は、分周器91の出力周波数を更に分周器93で
1/11に分周した後一対のフリツプフロツプ回路9
4a及び94bで1/4に分周し、フリツプフロツ
プ回路94bの出力端子Q側より出力端子b2に5
Hzの出力信号を取り出し、一方フリツプフロツプ
回路94aの出力端子Q側より出力端子c2に出力
端子b2の出力と90°の位相差をもつた5Hzの出力
信号を取り出す。又、C−QUAM方式の場合に
は、入力端子a1からの出力周波数を分周器95で
1/11に分周したした後分周器96で1/3に分周し、
これを更に一対のフリツプフロツプ回路97a及
び97bで1/4に分周し、フリツプフロツプ回路
97bの出力端子Q側より出力端子b3に25Hzの出
力信号を取り出し、一方フリツプフロツプ回路9
7aの出力端子Q側より出力端子c3に出力端子b3
の出力と90°の位相差を持つた25Hzの出力信号を
取り出す。又、ISB方式の場合には分周器95の
出力周波数を分周器98で1/5に分周した後更に
一対のフリツプフロツプ回路99a及び99bで
1/4に分周し、フリツプフロツプ回路99bの出
力端子Q側より出力端子b4に15Hzの出力信号を取
り出し、一方フリツプフロツプ回路99aの出力
端子Q側より出力端子c4に出力端子b4の出力と
90°の位相差を持つた15Hzの出力信号を取り出す
ようにする。 次にこの回路動作を説明する。 入力端子1に供給された中間周波信号はAM復
調器2に供給され、ここでAM復調されてその出
力側には和信号L+Rが得られる。又入力端子1
からの中間周波信号はPM復調器3に供給され、
ここでPM復調されてその出力側には差信号L−
Rが取り出される。そしてAM復調器2の出力側
に得られた和信号はステレオ方式がCPM方式、
AM−PM方式及びC−QUAM方式の場合にはス
イツチ6の接点a側を通つてマトリツクス回路8
に供給され、一方PM復調器3の差信号がスイツ
チ7の接点a側を通つてマトリツクス回路8へ供
給され、もつて出力端子9及び10には夫々左チ
ヤンネル信号L及び右チヤンネル信号Rが得られ
る。 一方ステレオ方式がISB方式の場合には和信号
及び差信号は夫々送信側で−45°及び+45°移相さ
れているので、復調器2及び3の出力側に得られ
た和信号及び差信号は夫々移相回路網4及び5を
通され、スイツチ6及び7の接点b側を通つてマ
トリツクス回路8に供給され、もつて出力端子9
及び10に夫々左チヤンネル信号L及び右チヤン
ネル信号Rが得られる。 そしてこの様にステレオ放送を受信するに際し
ては、スイツチ6及び7がISB方式以外の場合に
は接点a側に切り換えられ、一方ISB方式の場合
は接点b側に切り換えられる。次にこの切換え動
作を以下に詳述する。例えばステレオ方式が
CPM方式の場合、PM復調器3の出力が位相検
出回路20のレベル補正回路21で補正された後
位相比較器22に供給されると共に位相比較器2
3の入力側に供給される。そしてこれらの位相比
較器22及び23の他方の入力側には発振器80
の出力周波数がカウンタ90で分周された55Hzの
周波数の一対の出力信号が互いに90°の位相差を
もつて供給されている。そして位相比較器22の
比較誤差出力が加算器60を介して低域波器7
0に供給されて直流信号に変換され、この直流信
号が制御電圧として発振器80に供給されてその
発振周波数が制御される。そして位相比較器22
の入力信号中に所望のパイロツト信号即ちこの場
合CPM方式のパイロツト信号が挿入されている
場合は位相比較器22の出力が0となり、これに
よつて発振器80を含むPLL回路がロツクされ
た状態となる。一方この時位相比較器23には位
相比較器22と90°の位相差を持つたカウンタ9
0からの出力が供給されているので、この位相比
較器23の出力側には最大の積分出力が得られ
る。そしてこの出力はレベル比較器25で基準電
源24からの基準値と比較され、その出力がパイ
ロツト信号として出力端子20dに取り出され
る。そしてこのパイロツト信号はアンド回路16
の他方の入力端に供給され、もしアンド回路16
の一方の入力端に「H」の信号が供給されていれ
ば、すなわち正常なAMステレオ放送を受信中で
あれば、出力端子10に導出され、これにより図
示せずも表示器が駆動されて現在CPM方式でス
テレオ放送がなされていることが表示される。 又、AM−PM方式、C−QUAM方式及びISB
方式の場合も、各位相検出回路30〜50の入力
端子にカウンタ90より供給される信号の周波数
が異なる以外は、上述同様に行われ、従つて位相
検出回路30〜50の出力端子30d〜50dに
は入力信号中に対応するパイロツト周波数成分が
ある場合はパイロツト信号が取り出される。そし
て、これ等の各パイロツト信号はアンド回路17
〜19の各他方の入力端に供給され、もしアンド
回路17〜19の各一方の入力端に「H」の信号
が供給されていれば、夫々出力端子102〜10
4に導出され、これによつて各表示器が駆動され
て夫々のステレオ放送がなされていることが表示
される。 又、ISB方式に対応するアンド回路50の出力
端子104の出力は、スイツチ6及び7の切り換
え信号としても使用されているので、ISB方式以
外の場合はスイツチ6及び7が接点a側に接続さ
れ、ISB方式以外の各方式のステレオ放送が受信
可能であるも、このアンド回路50の出力端子1
04にパイロツト信号が検出されると、これによ
つてスイツチ6及び7が接点b側に切り換えら
れ、ISB方式のステレオ放送が受信可能となる。 このようにして、AMステレオ放送を受信した
場合、和信号はAM復調器2で復調され、差信号
はPM復調器3で復調され、マトリツクス回路8
で分離されて出力端子9及び10に夫々左チヤン
ネル信号L及び右チヤンネル信号Rとして取り出
される。 一方、ステレオ放送中に含まれる角度変調され
たパイロツト信号もPM復調器3で復調され、位
相検出回路20〜50によつて検出される。 また、AMモノラル放送を受信した場合、AM
復調器2で復調される。つまり、AM復調出力の
みで、PM復調出力は存在しない。 従つて、パイロツト信号の検出に誤動作を生じ
させるのは、PM復調器3にパイロツト信号と同
一成分が現われる場合である。 例えばモノラル放送なのにステレオ放送のパイ
ロツト信号と同一成分が生ずる可能性のある、同
一チヤンネルに複数の放送局が有り、その両方を
受信した場合を考える。 複数個の各放送局からの同一チヤンネルによる
放送を受信している場合に、各放送局間で位相同
期がとられていなければ、受信点における複数の
放送の位相は同一でなく、且つ送信場所も別々で
あるので、伝搬状態の影響によりその位相差も刻
刻変ることになる。 例えば簡単のため、放送を搬送波のみとし、2
つの放送の一方をE1cps(ω1t+θ1)、他方をE2cos
(ω2t+θ2)とし、受信機内の非直線特性(例え
ばミキサ)の2乗特性部をi=ae2(aは係数、e
は入力信号)で表わすと、2つの放送を受けた場
合aE1E2cps{(ω1−ω2)+(θ1−θ2)}なるビート
を
生じ、(θ1−θ2)が刻々変化するため、PM復調器
3で復調され、この復調出力の周波数成分がステ
レオパイロツト信号の周波数成分と同一になつた
場合、パイロツト信号検出用の位相検出回路20
〜50が誤動作するおそれがある。 そこで、この考案では、この誤動作を防止する
ため、AM復調器2の復調出力をパイロツト信号
の周波数相当の通過帯域を有するローパスフイル
タ11に通してビート成分を検出し、これをダイ
オード12及び平滑回路13を通して直流信号に
変換して比較器14の反転入力端子に供給し、こ
こでその非反転入力端子に供給される基準信号と
比較する。そして、入力された直流信号が基準信
号のレベルより大きい場合には「L」の信号を発
生し、これをアンド回路16〜19に供給してそ
のゲートを閉じ、位相検出回路20〜50の検出
出力の有無にかかわらず、ステレオ検出信号を発
生させない。つまり、AM復調出力よりビート成
分を検出し、このビート成分が存在し且つ所定レ
ベル以上の場合には、パイロツト信号の周波数と
同一のPM復調出力があつても妨害によるもので
あると判断し、ステレオ放送検出信号を出さない
ようにするわけである。 なお、AMステレオ放送は、パイロツト信号の
周波数の誤検出を避けるため、パイロツト信号の
周波数領域には信号成分を生さないように配慮さ
れているため、第1図の回路において、ステレオ
放送受信時にステレオ検出信号が発生しないと云
う誤動作は起こらない。 考案の効果 上述の如くこの考案によれば、和信号復調回路
の出力からフイルタ回路によつてパイロツト信号
が有する周波数成分と同様な周波数成分を抽出
し、この周波数成分が検知されたときには、パイ
ロツト復調回路の出力をゲートするように構成し
たことで、AMステレオのパイロツト信号の誤検
出を防止することができ、AMステレオ放送かモ
ノラル放送かを一層確実に識別することができ、
混信や同一チヤンネル妨害等によつて引き起こさ
れる誤動作を防止することができる。
第1図はこの考案の一実施例を示す系統図、第
2図はこの考案で使用されるカウンタ90の構成
を示す系統図である。 2はAM復調器、3はPM復調器、11はロー
パスフイルタ、14は比較器、15は基準電源、
16〜19はアンド回路、20,30,40,5
0は位相検出回路、70は低域波器、80は電
圧制御発振器、90はジヨンソンカウンタであ
る。
2図はこの考案で使用されるカウンタ90の構成
を示す系統図である。 2はAM復調器、3はPM復調器、11はロー
パスフイルタ、14は比較器、15は基準電源、
16〜19はアンド回路、20,30,40,5
0は位相検出回路、70は低域波器、80は電
圧制御発振器、90はジヨンソンカウンタであ
る。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 受信信号からステレオ信号を構成する右チヤン
ネル信号R及び左チヤンネル信号Lの和信号L+
Rを復調する和信号復調回路と、上記右チヤンネ
ル信号R及び左チヤンネル信号Lの差信号L−R
を復調する差信号復調回路と、上記受信信号から
パイロツト信号を復調するためのパイロツト復調
回路を備え、該パイロツト復調回路の出力に基い
てステレオ信号のパイロツト信号を検出するAM
ステレオ受信機において、 上記パイロツト信号が有する周波数成分に相当
する通過帯域を有し上記和信号復調回路の出力が
供給されるフイルタ回路と、該フイルタ回路の出
力と上記パイロツト復調回路の出力が供給され上
記フイルタ回路によつて上記パイロツト信号が有
する周波数帯域に相当する周波数成分が抽出され
たときには上記パイロツト復調回路の出力をゲー
トするゲート回路を備えることにより、上記パイ
ロツト信号の誤検出を防止するようにしたことを
特徴とするAMステレオ受信機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1984097982U JPS6115859U (ja) | 1984-06-29 | 1984-06-29 | Amステレオ受信機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1984097982U JPS6115859U (ja) | 1984-06-29 | 1984-06-29 | Amステレオ受信機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6115859U JPS6115859U (ja) | 1986-01-29 |
JPH0416518Y2 true JPH0416518Y2 (ja) | 1992-04-14 |
Family
ID=30657536
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1984097982U Granted JPS6115859U (ja) | 1984-06-29 | 1984-06-29 | Amステレオ受信機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6115859U (ja) |
-
1984
- 1984-06-29 JP JP1984097982U patent/JPS6115859U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6115859U (ja) | 1986-01-29 |
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