JPH041644Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH041644Y2 JPH041644Y2 JP9499586U JP9499586U JPH041644Y2 JP H041644 Y2 JPH041644 Y2 JP H041644Y2 JP 9499586 U JP9499586 U JP 9499586U JP 9499586 U JP9499586 U JP 9499586U JP H041644 Y2 JPH041644 Y2 JP H041644Y2
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- Japan
- Prior art keywords
- battery
- output terminal
- ceramic
- cylindrical
- glass
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
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Classifications
-
- Y02E60/12—
Landscapes
- Gas Exhaust Devices For Batteries (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
産業上の利用分野
本考案は液状オキシハロゲン化物−リチウム電
池の改良に関するものである。
池の改良に関するものである。
従来の技術とその問題点
液状オキシハロゲン化物−リチウム電池、具体
的には塩化チオニル−リチウム電池或いは塩化ス
ルフリル−リチウム電池等は高エネルギー密度及
び高出力電池として知られている。この種電池の
構造は帯状の負極及び正極がセパレータを介して
渦巻状に巻回された極板群を有底円筒缶内に収納
した、いわゆるスパイラル構造と、同円筒缶内面
に負極が圧着され、セパレータを介してその中央
部に正極を配した、いわゆるボビン構造とがあ
る。
的には塩化チオニル−リチウム電池或いは塩化ス
ルフリル−リチウム電池等は高エネルギー密度及
び高出力電池として知られている。この種電池の
構造は帯状の負極及び正極がセパレータを介して
渦巻状に巻回された極板群を有底円筒缶内に収納
した、いわゆるスパイラル構造と、同円筒缶内面
に負極が圧着され、セパレータを介してその中央
部に正極を配した、いわゆるボビン構造とがあ
る。
いずれの構造も有底円筒缶の開口端部には周囲
にフランジを形成した電池蓋が嵌合、溶着されて
おり、電池蓋にはセラミツクもしくはガラスで絶
縁された出力端子が貫通し、この部分は安全弁を
兼ねている。すなわち、電池は短絡、異常放電等
を起こすと内圧が上昇し、電池蓋は内圧上昇に伴
い外部へと屈曲する。この際、セラミツクまたは
ガラスで出来ている安全弁は変形応力により破壊
される。一般に安全弁は内圧上昇がある一定値に
達すると破壊されるように設計されており、その
結果、電池内圧力を外部に開放し、電池爆発を未
然に防止する役割を果たしている。ところが、電
池蓋上面の凹部内全体は取扱い時の誤使用による
出力端子と電池蓋との短絡を防止する目的でエポ
キシ樹脂あるいは樹脂板によつて充填されてい
る。このような構造では硬化したエポキシ樹脂あ
るいは樹脂板の硬度が高い、つまり機械的強度が
大きいため、安全弁は変形応力を受けにくく、受
けてもエポキシ樹脂あるいは樹脂板によつて阻害
されて破壊されにくくなり、設計値通りに作動し
ない状態となり、電池爆発を未然に防止する役割
を果し得なかつた。
にフランジを形成した電池蓋が嵌合、溶着されて
おり、電池蓋にはセラミツクもしくはガラスで絶
縁された出力端子が貫通し、この部分は安全弁を
兼ねている。すなわち、電池は短絡、異常放電等
を起こすと内圧が上昇し、電池蓋は内圧上昇に伴
い外部へと屈曲する。この際、セラミツクまたは
ガラスで出来ている安全弁は変形応力により破壊
される。一般に安全弁は内圧上昇がある一定値に
達すると破壊されるように設計されており、その
結果、電池内圧力を外部に開放し、電池爆発を未
然に防止する役割を果たしている。ところが、電
池蓋上面の凹部内全体は取扱い時の誤使用による
出力端子と電池蓋との短絡を防止する目的でエポ
キシ樹脂あるいは樹脂板によつて充填されてい
る。このような構造では硬化したエポキシ樹脂あ
るいは樹脂板の硬度が高い、つまり機械的強度が
大きいため、安全弁は変形応力を受けにくく、受
けてもエポキシ樹脂あるいは樹脂板によつて阻害
されて破壊されにくくなり、設計値通りに作動し
ない状態となり、電池爆発を未然に防止する役割
を果し得なかつた。
問題点を解決するための手段
この考案は前記円筒缶の開口部を覆う電池蓋に
セラミツクまたはガラスを介して出力端子を貫通
させ、内圧の異常上昇時に前記出力端子周囲のセ
ラミツクまたはガラス部を破壊させる様にした液
状オキシハロゲン化物−リチウム電池において、
前記電池蓋の上面全体をシリコン樹脂、ウレタン
樹脂またはクロロプレンゴム等のゴム弾性を有す
る高分子樹脂結合体により被覆したことを特徴と
している。
セラミツクまたはガラスを介して出力端子を貫通
させ、内圧の異常上昇時に前記出力端子周囲のセ
ラミツクまたはガラス部を破壊させる様にした液
状オキシハロゲン化物−リチウム電池において、
前記電池蓋の上面全体をシリコン樹脂、ウレタン
樹脂またはクロロプレンゴム等のゴム弾性を有す
る高分子樹脂結合体により被覆したことを特徴と
している。
ゴム弾性を有する高分子樹脂結合体は、その柔
軟性のため、電池の短絡・異常放電によつて起こ
る内圧上昇に伴なう安全弁部の変形応力を阻害す
ることはない。従つて安全弁は設計値通りに変形
応力を受けて破壊され、電池内部の圧力を外部へ
開放し、電池爆発を未然に防止できる。
軟性のため、電池の短絡・異常放電によつて起こ
る内圧上昇に伴なう安全弁部の変形応力を阻害す
ることはない。従つて安全弁は設計値通りに変形
応力を受けて破壊され、電池内部の圧力を外部へ
開放し、電池爆発を未然に防止できる。
また、ゴム弾性を有する高分子樹脂結合体の硬
度はJIS Ｃ−2123に基づく方法により、その値が
30〜100が望ましい。この数値以下であると高分
子樹脂結合体が柔かすぎるため、取扱い時の誤使
用による短絡が確実に防止できず、上限値を越え
るものについては安全弁部が受ける変形応力を高
分子樹脂結合体が阻害する可能性があるため、電
池爆発を未然に防止できない。
度はJIS Ｃ−2123に基づく方法により、その値が
30〜100が望ましい。この数値以下であると高分
子樹脂結合体が柔かすぎるため、取扱い時の誤使
用による短絡が確実に防止できず、上限値を越え
るものについては安全弁部が受ける変形応力を高
分子樹脂結合体が阻害する可能性があるため、電
池爆発を未然に防止できない。
実施例
図はこの考案により製作した円筒状ボビン構造
を有する電池の断面図である。
を有する電池の断面図である。
金属性有底円筒缶１の底面に下部セパレータ９
を配置した後、前記円筒缶の内周面にリチウムか
らなる負極６を圧着し、セパレータ７を介してそ
の中心位置に結着剤であるポリテトラフルオロエ
チレンとアセチレンブラツクとから構成された正
極８を配置し、電池を組立てた後、前記有底円筒
缶１の開口部に、周囲にフランジを有する電池蓋
２を嵌合し、前記フランジと円筒缶の周壁上端と
を溶接により封口した。尚、前記電池蓋の中央部
にはセラミツクあるいはガラス４を介して金属パ
イプよりなる出力端子（実施例に場合正極端子）
３が貫通しており、電池内圧の異常上昇時に前記
セラミツクあるいはガラスが破壊される様にして
安全弁を兼ねさせている。次いで、注液口を兼ね
た出力端子３から塩化チオニルを主成分とする正
極活物質を兼ねた電解液１０を注入し、出力端子
の一端を封止し、完全密閉形とする。その後、セ
ラミツクあるいはガラス４を介して出力端子３が
貫通した電池蓋２上面の凹部内全体にゴム弾性を
有する高分子樹脂結合体５として信越化学工業(株)
製シリコン樹脂KE61RTV（JIS Ｃ−2123硬度60）
充填した。
を配置した後、前記円筒缶の内周面にリチウムか
らなる負極６を圧着し、セパレータ７を介してそ
の中心位置に結着剤であるポリテトラフルオロエ
チレンとアセチレンブラツクとから構成された正
極８を配置し、電池を組立てた後、前記有底円筒
缶１の開口部に、周囲にフランジを有する電池蓋
２を嵌合し、前記フランジと円筒缶の周壁上端と
を溶接により封口した。尚、前記電池蓋の中央部
にはセラミツクあるいはガラス４を介して金属パ
イプよりなる出力端子（実施例に場合正極端子）
３が貫通しており、電池内圧の異常上昇時に前記
セラミツクあるいはガラスが破壊される様にして
安全弁を兼ねさせている。次いで、注液口を兼ね
た出力端子３から塩化チオニルを主成分とする正
極活物質を兼ねた電解液１０を注入し、出力端子
の一端を封止し、完全密閉形とする。その後、セ
ラミツクあるいはガラス４を介して出力端子３が
貫通した電池蓋２上面の凹部内全体にゴム弾性を
有する高分子樹脂結合体５として信越化学工業(株)
製シリコン樹脂KE61RTV（JIS Ｃ−2123硬度60）
充填した。
尚、前記ゴム弾性を有する高分子樹脂結合体と
してはJIS Ｃ−2123による硬度30〜100の範囲内
のシリコン樹脂、ウレタン樹脂あるいはクロロプ
レン樹脂等が使用できる。
してはJIS Ｃ−2123による硬度30〜100の範囲内
のシリコン樹脂、ウレタン樹脂あるいはクロロプ
レン樹脂等が使用できる。
効 果
この考案により製作された液状オキシハロゲン
化物−リチウム電池は、その取扱い時の誤使用に
よる出力端子と電池蓋との短絡を防止でき、かつ
安全弁部は設計値通りに変形応力を受けて破壊さ
れ、電池内部の圧力を外部へ解放、電池爆発を未
然に防止できた。特に安全性が重要視される液状
オキシハロゲン化物−リチウム電池にとつて、こ
の考案は簡便かつ確実に安全性を付与するという
優れた効果を有する。
化物−リチウム電池は、その取扱い時の誤使用に
よる出力端子と電池蓋との短絡を防止でき、かつ
安全弁部は設計値通りに変形応力を受けて破壊さ
れ、電池内部の圧力を外部へ解放、電池爆発を未
然に防止できた。特に安全性が重要視される液状
オキシハロゲン化物−リチウム電池にとつて、こ
の考案は簡便かつ確実に安全性を付与するという
優れた効果を有する。
図は本考案によつて製作された円筒形ボビン構
造を有する液状オキシハロゲン化物−リチウム電
池の一実施例を示す断面図である。 １……有底円筒缶、２……電池蓋、３……出力
端子、４……ガラスまたはセラミツク、５……高
分子樹脂結合体。
造を有する液状オキシハロゲン化物−リチウム電
池の一実施例を示す断面図である。 １……有底円筒缶、２……電池蓋、３……出力
端子、４……ガラスまたはセラミツク、５……高
分子樹脂結合体。
Claims (1)
- 有底円筒缶内にリチウムまたはナトリウム等の
軽金属からなる負極と、結着剤及び多孔質炭素体
を主成分とする正極とをセパレータを介して収納
し、かつ液状オキシハロゲン化物を主成分とする
正極活物質兼電解液を注入し、前記円筒缶の開口
部を覆う電池蓋にセラミツクまたはガラスを介し
て出力端子を貫通させ、内圧の異常上昇時に前記
出力端子周囲のセラミツクまたはガラス部を破壊
させる様にしたものにおいて、前記電池蓋の上面
全体をシリコン樹脂、ウレタン樹脂またはクロロ
プレンゴム等のゴム弾性を有する高分子樹脂結合
体により被覆したことを特徴とする液状オキシハ
ロゲン化物−リチウム電池。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9499586U JPH041644Y2 (ja) | 1986-06-20 | 1986-06-20 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9499586U JPH041644Y2 (ja) | 1986-06-20 | 1986-06-20 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6369363U JPS6369363U (ja) | 1988-05-10 |
| JPH041644Y2 true JPH041644Y2 (ja) | 1992-01-21 |
Family
ID=30959024
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9499586U Expired JPH041644Y2 (ja) | 1986-06-20 | 1986-06-20 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH041644Y2 (ja) |
-
1986
- 1986-06-20 JP JP9499586U patent/JPH041644Y2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6369363U (ja) | 1988-05-10 |
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