JPH0416113Y2

JPH0416113Y2 -

Info

Publication number: JPH0416113Y2
Application number: JP1986076436U
Authority: JP
Priority date: 1986-05-20
Filing date: 1986-05-20
Publication date: 1992-04-10
Also published as: JPS62187259U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）この考案は、ボイラー等の煙道に挿入して排熱
で湯を沸かす装置に関する。

（従来の技術）従来、ボイラー、風呂等は石油、石炭、ガス等
を燃焼させ、あるいは電熱で、湯を沸かし、発生
したガスや暖気を煙突で放出している。

（考案により解決しようとする問題点）従来の煙突は、高温のガスや暖気を外部に放出
しているだけで、排気ガス等の高温は何等利用さ
れていない。

（問題を解決するための手段）パイプを螺線状に曲げ、その先端を他端方向に
折り返し、パイプの両端部を煙突掃除口用蓋に固
定し、パイプの両端に給水パイプと給湯パイプを
接続するためのジヨイントを取り付け、螺線状に
曲げた部分および折り返し部分のパイプを煙突掃
除用口より煙道に挿入して蓋を煙突掃除口に装着
および取り外しを可能にする。

（作用）高熱の排気ガス等は螺線状のパイプ内の水を温
めて温水または熱湯とし、予め配管した場所へ温
水または熱湯を供給可能とする。

パイプの螺線状部分はパイプ内の水が出来るだ
け長時間を掛けて煙道内を通過させる。

また、螺線状パイプは、排気ガス等により膨張
し、排気ガス等が発生しないときは冷えて収縮す
るので、螺線状パイプはバネのように伸縮を繰り
返す。

（実施例）この考案の詳細を図面に示す実施例に基づき説
明する。

第１図に示すものは、煙突掃除口１１に横方向
に挿入装着するためのものである。

１は金属製のパイプであり、２はパイプを曲げ
てなる螺線状部である。パイプ１の一端には給水
パイプ１２ａを連結するためのジヨイント３、他
端には給湯パイプ１３ａを連結するためのジヨイ
ント４を取り付ける。５は煙突掃除口用の蓋であ
つて、パイプの両端が貫通した状態で固着してい
る。

第２図に示すものは煙突または排気口の上方に
装着するためのものであつて、パイプ１を螺線状
に曲げた螺線状部２を金属製筒体６内に挿入し、
パイプ１の両端を筒体より突出させ、その端部に
それぞれ給水パイプ用ジヨイント３および給湯パ
イプ用ジヨイント４を装着する。ジヨイント３お
よび４は筒体６より突出したパイプ１の両端に取
り付ける代わりに、筒体６の穴に装着し、パイプ
の両端をそれに取り付け、給水パイプ１２ａおよ
び給湯パイプ１３ａを連結可能としてもよい。７
は筒体６の端部に設けた袴部であつて、煙突また
は排気口に筒体６を装着またはこの装置を複数個
連結するのを容易にするためのものである。

第３図および第４図はパイプ１の螺線状形成態
様の実施例を示すものであり、これらに限定する
ことを意味するものではない。

この考案に係る湯沸装置を使用する場合には、
第５図の説明図に示すように、ボイラー８の排気
口９に取り付けられた煙突１０の掃除口１１より
パイプ１の螺線状部２を挿入し、蓋５を掃除口１
１に装着し、ボイラー８に配管された給水パイプ
１２から分岐した給水パイプ１２ａをジヨイント
３に連結し、ボイラー８に配管された給湯パイプ
１３より分岐した給湯パイプ１３ａをジヨイント
４に連結する。給水パイプの分岐点または給水パ
イプ１２ａの途中にコツクを設けるのが好まし
い。

ポンプ１４を作動させ水をボイラー８とパイプ
１内へ送り、バーナー１５を点火すると、高温の
排気ガスは煙突１０を通つて排出される。そのと
きにパイプ１が温められるので、水がパイプ１の
螺線部２を通る間に湯となり、給湯パイプ１３ａ
および給湯パイプ１３を通つて所定の場所に給湯
される。給水パイプ１３ａを給水パイプ１３に連
結していで、ボイラー８内に連結開口させてもよ
い。

この湯沸装置そのものや煙突を掃除する場合に
は、パイプ１をジヨイント３および４から外し、
蓋５を掃除口１１から外して螺線状部２抜き出せ
ばよい。

第２の実施例である第２図に示す湯沸装置を使
用する場合には、筒体６をボイラー８の排気口９
に袴部７を嵌合させるか、または、煙突の上方ま
たは中間に筒体６を装着する。配管および装置の
操作方法は第１の実施例について説明したものと
同様である。

排ガス中の煤は一時螺線状部２に付着するけれ
ども、螺線状部２は温められたときには膨張して
伸び、冷えて収縮し、伸縮を繰り返すので、煤は
螺線状部２のパイプより落ちる。

この湯沸装置は、ボイラーへの取り付けに限定
されるものでなく、風呂の煙突、暖房装置または
その他の装置の排ガス孔等にも取り付けることが
できる。

（効果）この考案にかかる湯装置は、高温の排ガスによ
り湯をわかして給湯できるので、燃料費がかから
ず、構造が簡単で安価に製造でき、取り付け取り
外しも容易である等優れた効果を有する。

【図面の簡単な説明】

図面に示すものは、この考案の実施例を示すも
ので、第１図および第２図は断面図、第３図およ
び第４図はパイプの螺線状形成態様説明図、第５
図は使用説明図である。１……パイプ、２……螺線状部、３，４……ジ
ヨイント、５……蓋、６……筒体、７……袴部、
８……ボイラー、９……排気口、１０……煙突、
１１……掃除口、１２ａ……給水パイプ、１３ａ
……給湯パイプ。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

パイプを螺線状に曲げ、その先端を他端方向に
折り返し、パイプの両端部を煙突掃除口用蓋に固
定し、パイプの両端に給水パイプと給湯パイプを
接続するためのジヨイントを取り付け、螺線状に
曲げた部分および折り返し部分のパイプを煙突掃
除用口より煙道に挿入して蓋を煙突掃除口に装着
および取り外しを可能としたことを特徴とする湯
沸装置。