JPH04159908A - 平ベルト及び平ベルト駆動装置 - Google Patents

平ベルト及び平ベルト駆動装置

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JPH04159908A
JPH04159908A JP28273390A JP28273390A JPH04159908A JP H04159908 A JPH04159908 A JP H04159908A JP 28273390 A JP28273390 A JP 28273390A JP 28273390 A JP28273390 A JP 28273390A JP H04159908 A JPH04159908 A JP H04159908A
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JP
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belt
flat belt
flat
back layer
short fibers
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JP28273390A
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English (en)
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Katsuya Yamaguchi
勝也 山口
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Bando Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Bando Chemical Industries Ltd
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Belt Conveyors (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、電子写真分野における感光体ベルト、転写搬
送ベルトのような精密駆動を要求される平ベルト及びそ
の駆動装置に関する。
(従来の技術) 従来より、例えば電子写真装置において、装置の軽量化
及びコンパクト化を目的として、互いに略平行に配置し
た複数本のローラ部材に、表面に感光体層または誘電体
層を形成した平ベルトを掛は渡し、該平ベルトを感光体
ドラムの代わりに感光体ベルト、または転写搬送ベルト
として用いることが知られている。
ところが、このような用途に用いられる平ベルトは、プ
ラスチックフィルムや金属箔等、伸びが小さくて強度の
高い材料を基材として形成される場合が多い。従って、
この種の平ベルトは、弾性変形し難いことから、各関連
部品の寸法誤差、ローラ部材の取付誤差、ベルト張力の
アンバランス、ベルト周長さの不均一などをベルト自体
の変形で吸収することができず、この結果、平ベルトの
走行時に蛇行か発生し易いという問題があった。
しかるに、このような電子写真装置では、正確な画像形
成を行うために、高精度、高解像度が要求されるので、
この平ベルトの蛇行を防止する必要かある。
そして、このような、ベルトの蛇行を防止するための従
来技術として、特開昭56−127501号公報や特開
昭59−205052号公報に示されるようにベルト裏
面に蛇行防止用の突起を設ける一方、ロール側にその突
起と係合するガイド溝を設けたり、特開昭57−603
47号公報に示されるようにベルト両端に当接してベル
トの幅方向への移動を規制する規制部材を設けて平ベル
トの蛇行を強制的に防止することが提案されている。ま
た、実開昭58−110609号公報や実開昭64−4
8457号公報に示されるような複雑なメカニズム構造
を用いて蛇行を修正するようにしたものもある。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記従来のものには、それぞれ下記のよ
うな問題がある。
すなわち、特開昭56−127501号公報及び特開昭
59−205052号公報に示される構成では、ベルト
に突起を設けるためにコストの増大を招くとともに、突
起のためにベルトの製造上ジヨイント部か必要となり、
シームレスベルトとするのは困難である。さらに、突起
部は損傷し易いので、信頼性が低下する虞れがあった。
さらに、実開昭58−110609号公報、実開昭64
−48457号公報に示されるものでは、複雑なメカニ
ズムを用いて蛇行を修正するために、高価でしかも余分
なスペースを必要とし、装置全一  体としての大型化
に繋るばかりでなく、複雑な機構で部品点数が多く、そ
れだけ故障発生要因部が増加することになり、装置の信
頼性が十分に確保されているとは言い難いものであった
一方、特開昭57−60347号公報に示される構成で
は、簡素な構成でベルトの蛇行を抑制することができ、
上記のような問題はほとんど生じない。しかるに、外側
から平ベルトを強制的に規制する場合、上記のように薄
いベルトではベルト端部の損傷やベルトのしわが発生し
やすい。特に、ベルトが金属、プラスチック等の剛性の
高い材料でしかも薄肉の場合には、規制部材も磨耗等に
よる損傷を受けやすいという問題があった。規制部材と
して上記公報のような部材の代わりにローラにフランジ
を設けた場合も同様である。
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目
的は、上記従来技術の問題が特にベルトの薄肉性に起因
する点に着目し、適度な剛性と可撓性とを維持しながら
ベルト厚みを増大しうる手段を講することにより、ベル
トの走行特性を改善するとともに、簡素な構成でベルト
の蛇行を防止しながら、ベルト端部や規制部材の損傷を
防止しうる平ベルト及び平ベルト駆動装置を提供するこ
とにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため、本発明の解決手段は平ベルト
にベルト幅方向に配向する短繊維を混入した弾性体で形
成される背面層を設けることにある。
具体的に、請求項(1)の発明の講じた手段は、平ベル
トに張力体層と背面層との少なくとも2層を設けるとと
もに、上記背面層を多数の短繊維を混入した弾性体で形
成し、上記短繊維をベルト幅方向に略配向させる構成と
したものである。
請求項(2)の発明の講じた手段は、上記請求項(1)
記載の発明における短繊維の長さを0.5〜10)とし
たものである。
請求項(3)の発明の講じた手段は、上記請求項(′2
J記載の発明における短繊維を長さが0.5〜10Uの
アラミド繊維で構成したものである。
請求項(4)の発明の講じた手段は、上記請求項(1)
(2又は(3)記載の発明における背面層の厚みを10
0μm以上としたものである。
請求項(5)の発明の講じた手段は、複数本のローラ部
材を設け、請求項(1)、 (2]、 (3)又は(4
)記載の平ベルトを上記複数本のローラ部材に巻回して
駆動する平ベルト駆動装置を構成し、ベルト走行域の外
側の少なくとも一方に、平ベルトの横移動を規制するベ
ルト案内部材を設けたものである。
請求項(6)の発明の講した手段は、ベルト走行域の外
側の少なくとも一方に、平ベルトの横移動を規制するベ
ルト案内部材が設けられた平ベルト駆動装置に使用され
る請求項(1)、 (2+、 (31又は(4)記載の
平ベルトを、上記ベルト案内部材と対向する側のベルト
端部て、背面層中の短繊維が弾性体から側方に露出する
ように形成したものである。
請求項(7)の発明の講じた手段は、ベルト走行域の外
側の少なくとも一方に、平ベルトの横移動を規制するベ
ルト案内部材が設けられた平ベルト駆動装置に使用され
る請求項H)、 (2)、 (3)、 (4)又は(6
)記載の平ベルトを、上記ベルト案内部材と対向する側
のベルト端部で、背面層を張力体層よりもベルト幅方向
に突出させるようにしたものである。
(作用) 以上の構成により、請求項(1)の発明では、平ベルト
に弾性体からなる背面層が設けられているので、平ベル
トの駆動に必要な取付張力が低下し、走行が円滑となり
、トナー、紙粉等の異物が噛み込んだときにも、平ベル
トの損傷が抑制されるとともに、適度なベルト剛性と可
撓性とを維持しながら、ベルト厚みの増大が可能となる
そして、平ベルトの厚みの増大により、走行中における
しわの発生等が防止される。特に、短繊維かベルト幅方
向に配向するように背面層に混入されているので、ベル
ト周方向の可撓性を損ねることなくベルト幅方向の剛性
が向上し、変形抵抗と疲労強度の向上とにより、しわ発
生の防止作用が顕著となる。
請求項(2の発明では、短繊維の長さが0.5〜10m
−に設定されているので、ベルト幅方向の剛性が適度に
保持されるとともに、背面層への短繊維の混入が製造上
容易となる。
請求項(3)の発明では、短繊維が長さ0. 5〜10
I11のアラミド繊維で形成されているので、アラミド
樹脂の高弾性率、良好な摺動特性9高い耐熱性により、
しわ発生の防止作用と製造容易化の作用とが顕著になる
請求項(4)の発明では、背面層の厚みが異物の大きさ
1弾性体材料の弾性等に応じた100μm以上に設けら
れているので、張力体層の厚みを薄く維持しながら、平
ベルト全体の厚みが増大し、上述のようなベルト損傷、
しわの発生の防止作用が得られることになる。
請求項(5)の発明では、平ベルトか走行する領域の外
側に平ベルトの横移動を規制するベルト案内部材が設け
られているので、高価な蛇行検出部材で蛇行を検出して
ベルトの蛇行を制御するもののような複雑な機構2部材
を設けることなく、簡素かつコンパクトな構成で平ベル
トの蛇行防止が可能になるのである。
請求項(6)の発明では、平ベルトのベルト案内部材に
対向する側の端部で、背面層の弾性体中の短繊維が露出
するように形成されているので、ベルト案内部材と平ベ
ルトとが密着することなく短繊維を介して接触し、摩擦
係数が低減するとともに、温度、湿度等の変化に対して
安定する。したがって、ベルト案内部材による平ベルト
の横移動規制機能が向上することになる。
請求項(7)の発明では、平ベルトのベルト案内部材と
対向する側の端部で、背面層か張力体層よりもベルト幅
方向に突出するように形成されているので、弾性体かベ
ルト案内部材と当接して平ベルトの横移動か規制される
ことになり、平ベルトの走行中に絶えずベルト端面が当
接しても、ベルト案内部材の磨耗等の損傷が防止される
ことになる。
(実施例) 以下、本発明の実施例について、第1図〜第3図に基づ
き説明する。    ゛ 第2図は、本発明による電子写真装置内に収容された平
ベルト駆動装置の全体を示し、3軸系の感光体ベルトの
駆動装置である。第2図において、1はモータ5により
回転駆動される駆動ローラとして機能する第10−ラ部
材、2は従動ローラとして機能する第20−ラ部材、3
はテンションローラとして機能する第30−ラ部材であ
って、該各ローラ部材1. 2. 3には、基材の表面
に感光体層が形成されてなる本発明でいう平ベルトとし
ての感光体ベルト4が走行可能に掛は渡されており、こ
の感光体ベルト4が電子写真装置の感光体ベルトとして
機能するようになっている。
また、上記各ローラ部材1,2.3は、それぞれ段付き
ロール状の金属製軸部材1a、2a、3aと、該軸部材
1a、2a、3aの大径部の両端を除く部分に嵌合され
た円筒部材1b、2b、3bとから成っており、各円筒
部材1b、2b、3bの外径は等しく設定されている。
そして、上記駆動ローラである第10−ラ部材1のベル
ト接触面を形成する円筒部材1bはEPDM系架橋ゴム
で形成され、非駆動ローラである第2.第30−ラ部材
2.3の円筒部材2b、3bは硬質プラスチックで形成
されている。
また、上記各ローラ部材1,2.3のベルト接触面の両
端部において、感光体ベルト4の横移動を規制するベル
ト案内部材としてのフランジlc。
1c〜3c、3cが設けられている。第10−ラ部材1
の一端を例としてその取付構造を説明するに、第3図に
示すように、フランジ1cは、金属製又はふっ素樹脂等
の摺動性プラスチック製の平板状リングを円筒部材1b
の端部に当接させるようにして軸部材1aに嵌合させる
ことにより、第10−ラ部材1に取付けられている。第
10−ラ部材1のもう一方の端部及び第2.第30−ラ
部材2,3の両端部においても、同様の取付構造となっ
ている。
一方、第1図に示すように、上記感光体ベルト4は、2
軸延伸ポリエステル等の張力体からなる張力体層4aと
、EPDM系架橋ゴム等からなる弾性体に多数の短繊維
F、F、・・・を混入してなる背面層4bと、上記張力
体層4aの上側に形成された感光体からなる表面層4c
との3層を有している。なお、上記張力体層4aを構成
する2軸延伸ポリエステルの引張弾性率は200 )c
g/ m+g2以上に設定されている。
ただし、感光体ベルト4の構造は、必ずしも上記実施例
のように張力体層4aに誘電体又は感光体からなる表面
層4cを別途設ける必要はなく、誘電体物質をそのまま
張力体として兼用し、構造の簡素化を図ることも可能で
ある。
そして、本発明の基本的な特徴として、上記感光体ベル
ト4は、その両端で背面層4bが張力体層4aよりもベ
ルト幅方向に突出するように形成され、感光体ベルト4
の背面層4b中の上記短繊維F、F、・・・はベルト幅
方向に配向されているとともに、上記ベルト案内部材1
c、lc〜3c。
3cと対向する側の端部(本実施例では両端部)におい
て、短繊維F、  F、・・・の一部が側方に露出する
ように形成されている。
ここで、上記張力体の材料としては、ニッケル。
ステンレス等の金属薄板、PES、PEEK、アラミド
、ポリイミド等の剛性が高く、永久歪みが小さく、かつ
高強度の材料が使用され、その厚みが100μm以下の
薄膜で形成されている。
また、上記短繊維Fの材料としては、PET。
ナイロン、アラミド、綿、セルロース等の有機繊維の他
、炭素繊維等の無機繊維、炭化ケイ素、酸化鉄、チタン
酸等の無機繊維状フィラー、液晶ポリエステル繊維、超
高分子量ポリエステル繊維を使用することができる。
さらに、背面層4bのマトリクスである弾性体は、一般
的なゴム材料たけてなく、例えばウレタン、熱可塑性エ
ラストマー等を使用することができる。
そして、上記感光体ベルト4は、周方向に連続的につま
り継ぎ目のないエンドレスベルトに形成されている。
上記感光体ベルト4の背面層4bの短繊維F。
F、・・・は、ゴム等に混練することにより混入されて
おり、場合によっては接着処理がなされる。また、感光
体ベルト4の作製は、張力体層4aを所定の形状に仕上
げた後背面層4bを形成するようになされているが、張
力体層4aと背面層4bとを形成してからベルト状にす
ることもできる。さらに、短繊維F、  F、・・・を
背面層4bの側方に露出させるために、感光体ベルト4
の作製後に背面層4bのベルト端部が機械研削されてい
る。
したがって、本実施例では、感光体ベルト4の張力体層
4aの下部に弾性体からなる背面層4bを設けることに
より、ベルトの駆動に必要な取付張力が低下し、そのこ
とにより、背面層4bが軟らかいことと相俟って、トナ
ー、紙粉等の異物が噛み込んだときにも、感光体ベルト
4の損傷が少なくて済む。さらに、このような弾性体の
厚みを増してもベルト剛性は殆と変わらないので、ベル
ト走行を円滑に維持するのに必要な可撓性を損ねること
なく、ベルト厚みを増大させることができる。そして、
感光体ベルト4の厚みを厚くすることができるので、感
光体ベルト4の走行中におけるしわの発生を招くことが
ない。
しかも、感光体ベルト4の背面層4bの弾性体中に短繊
維F、  F、・・・が混入され、各短繊維F。
F、・・・がベルト幅方向に配向されているので、ベル
ト周方向の可撓性を損なうことなくベルト幅方向の剛性
が向上する。したがって、ベルトが受ける片寄り力に対
して、変形抵抗が向上するだけでなく、繰り返し応力に
対する疲労強度が向上するので、片寄り力によるしわの
発生を防止する効果が大きくなり、電子写真のプロセス
など、感光体ベルト4のしわによる画像の歪みが生じな
いよう精密なベルトの駆動が要求される分野に適用され
た場合にその効果が大となるのである。
短繊維F、  F、・・・の材質は上記実施例に限定さ
れるものではないが、上述のような有機繊維又は炭素繊
維のうちいずれか一つ或いは両者から選ばれた単数種若
しくは複数種の繊維を使用することができる。
ここで、短繊維F、  F、・・・の長さは、平ベルト
の適度のベルト幅方向の剛性を確保し、また製造上短繊
維F、  F、・・・の配向を容易ならしめる点で、0
.5〜10−1の範囲であることが望ましい。
特に、短繊維F、  F、−・・が長さ0.5〜10m
l11のアラミド繊維である場合、アラミド樹脂は剛性
が高いので、特に上述のようなしわの発生の防止効果が
大きい。特に、上記実施例のように短繊維F、  F、
・・・をベルト端部で側方に露出させた場合、アラミド
繊維は高PV値における摺動特性が良好であり、かつ温
度変化に対する安定領域が広いという特性を有するため
、集中荷重が加わる状態で使用されたときにも、幅広い
環境条件下で摺動特性が良好に維持されるとともに、ア
ラミド繊維は耐熱性が高いので、ゴム等の表面を砥石で
研削して毛羽たたせる際に繊維が切れず、製造が容易と
なる利点がある。
平ベルトの背面層4bの厚みは、異物の大きさ、弾性体
材料の弾性等から100μm以上が好ましく、そのとき
に、上述のようなベルト損傷やしわの発生の防止作用が
特に顕著となる。
そして、このような構成を有する平ベルト(感光体ベル
ト4)を、上記実施例のような複数本のローラ部材1〜
3を有するベルト駆動装置に使用し、感光体ベルト4が
走行する領域の外側に感光体ベルト4の端面と当接して
、感光体ベルト4の横移動を規制するベルト案内部材(
上記実施例ではフランジlc、lc〜3c、3c)を設
けたので、高価な蛇行検出部材を設けて蛇行を検出し、
ベルトを蛇行とは逆方向に駆動させるような複雑な機構
1部材を設けることなく、簡素かつコンパクトな構成と
じつる。つまり、感光体ベルト4に弾性体からなる背面
層4bが設けられているので、関連部品の寸法公差、ロ
ーラの取付公差、ベルト張力のアンバランス、ベルト周
長差等が弾性体により吸収され、走行状態が安定するこ
とにより、このような簡素な構成による蛇行防止が可能
になる。したがって、コストの低減を図ることができる
なお、上記実施例では、各ローラ部材1〜3の両端にフ
ランジlc、lc〜3c、3c (ベルト案内部材)を
設けたが、各ローラ部材1〜3の軸をある程度傾斜させ
てベルトを常に一方の側に寄らせて、その寄り方向側の
みにベルト案内部材を設けてもよい。その場合は、ベル
ト案内部材の配置される側のベルト端面のみで、短m維
F、  F。
・・・を露出させれば足りる。また、ローラ部材1〜3
のすべてにベルト案内部材を設ける必要はない。
さらに、ベルト案内部材を必ずしもローラ部材1〜3に
設ける必要はなく、ベルトが走行する領域のうちいずれ
かの箇所に設ければ足りる。
次に、感光体ベルト4のフランジlc、lc〜3c、3
cと対向する背面層4bにおいて、針状体F、F、・・
・の一部がベルト端面から側方に露出しているので、背
面層4b端面とフランジlc。
1c〜3c、3cとの密着か回避される。すなわち、両
者が密着している場合、比較的摩擦係数が大きいだけで
なく、両者間の摩擦係数は主に界面状態によって決定さ
れ、界面状態は温度、湿度の変化に対して敏感に変化す
る。しかるに、電子写真装置の場合、高温、多湿条件か
ら低温、乾燥条件まで使用される環境の範囲が広いので
、そのままでは、摩擦係数の変化が激しく走行状態が不
安定となる虞れがあった。
それに対し、短繊維F、  F、・・・が背面層4bの
ベルト端面から側方に露出している場合には、短繊維F
、  F、・・・の介在が摩擦力に大きく寄与し、この
とき摩擦力は主として短繊維F、F、・・・やフランジ
lc、lc〜3c、3cの剛性と感光体ベルト4の背面
層4bの粘弾性的性質によって決定されるが、この剛性
や粘弾性的性質は室内環境の変化範囲では温度、湿度の
影響をそれほど受けない。また、FI!擦係数自体も低
減する。したがって、ベルト側面の耐摩耗性が向上し、
ベルト端部の損傷を防止しうるとともに、ベルト案内部
材(フランジlc、lc〜3c、3c)の損傷も防止さ
れるので、感光体ベルト4の総合的な摺動特性とベルト
案内部材による感光体ベルト4の横移動規制機能とが顕
著に向上することになる。
また、上記実施例のように、感光体ベルト4の端部にお
いて、背面層4bを張力体層4aよりも外方に突出する
ように形成することにより、弾性体がベルト案内部材と
当接して感光体ベルト4の横移動が規制されることにな
り、感光体ベルト4の走行中に絶えずベルト端面が接触
しても、ベルト案内部材の磨耗等の損傷が有効に防止さ
れることになる。
本発明は、上記実施例のような感光体ベルトとして使用
される平ベルトに限定されるものではなく、一般の機械
装置用平ベルトにも適用しうるが、特に、電子写真装置
用転写搬送ベルトに使用した場合、電子写真プロセスで
は、画像形成特性を良好に維持すべく平ベルトの精密駆
動が要求され、しかも、使用場所の温度、湿度等の環境
条件の変化が大きいことから、本発明の平ベルトの機能
の有効活用により、著効を発揮することができる。
また、平ベルト駆動装置は上記実施例のような3軸系に
限定されるものでないことはいうまでもない。
(発明の効果) 以上説明したように、請求項(1)の発明によれば、平
ベルトに少なくとも張力体層と背面層との2層を設け、
背面層を短繊維を混入した弾性体で形成するとともに、
弾性体内で短繊維をベルト幅方向に配向させたので、異
物の噛み込みによる平ベルトの損傷を有効に防止するこ
とができるとともに、適度のベルト剛性と可撓性とを維
持しながらベルト幅方向の剛性の向上を図ることができ
、さらにそのことにより、ベルト蛇行修正時等における
しわ発生の防止と蛇行修正の容易化とを図ることができ
る。
請求項(2)の発明によれば、上記請求項(1)の発明
において、短繊維の長さを0.5〜10m−としたので
、ベルト幅方向の適度の剛性を維持しながら、製造時に
おける短繊維の配向の容易化を図ることかできる。
請求項(3)の発明によれば、上記請求項(2)の発明
において、短繊維を長さ0.5〜10IIIIIのアラ
ミド繊維としたので、アラミド樹脂の高い剛性、良好な
摺動特性、温度変化に対する安定性等の特性を利用して
、上記各発明の効果をより顕著に得ることができる。
請求項(4)の発明によれば、上記請求項(11,(2
1又は(3)の発明において、平ベルトの背面層の厚み
を100μm以上としたので、異物の噛み込みによるベ
ルトの損傷防止の実効を図ることができる。
請求項(5)の発明によれば、上記請求項f1+、 (
21゜(3)又は(4)の平ベルトを複数本のローラに
巻回して駆動するようにした平ベルト駆動装置において
、ベルト走行域の少なくとも一方に、平ベルトの横移動
を規制するベルト案内部材を設けたので、簡素かつコン
パクトな構成でベルトの蛇行を防止することができ、よ
って、コストの低減を図ることかできる。
請求項(6)の発明によれば、ベルト走行域の少なくと
も一方に、平ベルトの横移動を規制するベルト案内部材
を設けた平ベルト駆動装置に使用される上記請求項fi
+、 (2)、 (3]又は(4)の平ベルトについて
、ベルト案内部材と対向する側の端部て背面層の短繊維
を弾性体から露出させるように形成したので、ベルト端
面−ベルト案内部材間の接触部に短繊維を介在させるこ
とにより摩擦係数の低減。
耐摩耗性の増大等、摺動特性の向上を図ることができ、
よって、ベルト端部及びベルト案内部材の損傷の防止や
ベルト蛇行修正機能の向上を図ることかできる。
請求項(7)の発明によれば、ベルト案内部材を設けた
ベルト駆動装置に使用される上記請求項(1)。
[2)、 (31,+4)又は(6)の発明の平ベルト
を、端部で背面層を張力体層よりもベルト幅方向に突出
させるように形成したので、平ベルト及びベルト案内部
材の損傷を防止することができ、よって、信頼性の向上
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示し、第1図は平ベルトの断面
構造を示す横断面図、第2図は3軸系の平ベルト駆動装
置の概略を示す斜視図、第3図はベルト案内部材周辺の
縦断正面図である。 1  第10−ラ部材 IC−3Cフランジ (ベルト案内部材) 2  第20−ラ部材 3  第30−ラ部材 4  感光体ベルト (平ベルト) 4a 張力体層 4b 背面層 F  短繊維 1  第10−ラ部材 IC−3Cフランジ (ベルト案内部材) 2  第20−ラ部材 3  第30−ラ部材 4  感光体ベルト (平ベルト) 4a 張力体層 4b 背面層 F  短繊維 ヒ 算1図

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)張力体層と背面層との少なくとも2層を有する平
    ベルトであって、 上記背面層は、多数の針状体を混入した弾性体からなり
    、上記針状体がベルト幅方向に略配向されていることを
    特徴とする平ベルト。
  2. (2)短繊維の長さは0.5〜10mmである請求項(
    1)記載の平ベルト。
  3. (3)短繊維は長さが0.5〜10mmのアラミド繊維
    である請求項(2)記載の平ベルト。
  4. (4)背面層の厚みは100μm以上である請求項(1
    )、(2)又は(3)記載の平ベルト。
  5. (5)複数本のローラ部材を備え、請求項(1)、(2
    )、(3)又は(4)記載の平ベルトを上記複数本のロ
    ーラ部材に巻回して駆動する平ベルト駆動装置において
    、 ベルト走行域の外側の少なくとも一方に、平ベルトの横
    移動を規制するベルト案内部材が設けられていることを
    特徴とする平ベルト駆動装置。
  6. (6)ベルト走行域の外側の少なくとも一方に、平ベル
    トの横移動を規制するベルト案内部材が設けられた平ベ
    ルト駆動装置に使用される平ベルトであって、 上記ベルト案内部材と対向する側のベルト端部で、背面
    層中の短繊維が弾性体から側方に露出していることを特
    徴とする請求項(1)、(2)、(3)又は(4)記載
    の平ベルト。
  7. (7)ベルト走行域の外側の少なくとも一方に、平ベル
    トの横移動を規制するベルト案内部材が設けられた平ベ
    ルト駆動装置に使用される平ベルトであって、 上記ベルト案内部材と対向する側のベルト端部で、背面
    層が張力体層よりもベルト幅方向に突出していることを
    特徴とする請求項(1)、(2)、(3)、(4)又は
    (6)記載の平ベルト。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111439527A (zh) * 2020-04-17 2020-07-24 杭州分辨科技有限公司 一种可在木材间隔处整理输送带的木材输送机辅助装置
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