JPH04158949A - 鋳型管理方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は自硬性鋳型、ガス硬化鋳型などの鋳型の品質管
理方法に関する。

〔従来の技術〕

鋳物の軽量化、高品質化、高精度化を具現するためには
、鋳型の精度をより高める必要がある。

鋳型の品質の管理ポイントとして、鋳型寸法の他に、鋳
型の締り具合すなわち充填密度が挙げられる。

鋳型の充填密度を測定する方法とし、従来より鋳型の強
度より求める方法、鋳型の硬さより求める方法が一般に
採用されている。前者の場合、生型砂鋳型の充填度の確
認に用いられているが、粘土系粘結剤を用いないプロセ
ス例えばフラン砂プロセス、ダイカル砂プロセス等の充
填密度を測定するには不適である。

一方、自硬性鋳型、ガス硬化鋳型等の充填度に適用され
ている硬度測定法の場合、経時に伴う硬さの変動、鋳型
破損（測定部にキズがつく）等の問題があり、適正な鋳
型品質測定法と言えない。そのため自硬性鋳型、ガス硬
化鋳型等の鋳型品質のチエツクは、指触及び目視による
感能検査を実施しているのが一般的である。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところで、自硬性鋳型、ガス硬化鋳型等に関する従来の
鋳型品質の管理法は定性的であり、かつ鋳型の充填密度
を知る手段として適正でない。

本発明は、鋳型造型時に模型表面に加えられる圧力を定
量的に測定し、測定圧力より、各部位の鋳型密度を定量
的、かつ簡便に求めることを狙ったものである。

〔課題を解決するだめの手段〕

このため本発明の鋳型管理方法は、鋳型の充填密度を知
りたい部位の模型表面に、圧力測定用フィルムを装着し
た後、該模型と鋳枠との空隙部に鋳物砂を投入し搗き固
め、鋳型抜型完了後、圧力測定用フィルムを取り出し該
圧力測定用フィルムにより該部位に加えられた圧力を定
量的に求めることを特徴とするものである。

〔作用〕

上述の本発明の鋳型管理方法は、圧力測定用フィルムと
して例えばマイクロカプセル化した発色剤を塗布したフ
ィルムと顕色剤を塗布したフィルムとの二枚セットのノ
ーシートタイプ圧力測定用フィルムを使用し、模型を取
り付けた模型定盤に鋳枠を設置したのち、模型の任意の
部位（例えば鋳型充填密度が低くなる部位、あるいは鋳
型充填密度が知りたい部位）に、前記圧力測定用フィル
ム２枚セットを配置し、模型と鋳枠との空隙部に鋳物砂
を投入し搗き固め造型する。

鋳物砂を搗き固め充填する際の加圧力によって圧力測定
用フィルムのうちの１枚のマイクロカプセル（発色剤）
が破壊し、他の圧力測定用フィルムの顕色剤と接触し、
発色剤と顕色剤との化学反応により顕色剤を塗布した側
の圧力測定用フィルムが発色する。

発色剤のマイクロカプセルは、いろいろな強度に調整さ
れているので鋳物砂に付加された加圧力の強度によって
発色度が変化する。

鋳物砂が硬化した後、模型を鋳型から抜型し、圧力測定
用フィルムを鋳型から取り出し、着色された色濃度を専
用濃度計で計測することにより鋳型の充填密度を非破壊
で仰ることが出来る。

これにより鋳型の型張り減少による鋳物の歩留り向上及
び装着、鋳張り等の減少による鋳仕上げ工数の低減を計
ることができる。

〔実施例〕

以下図面により本発明の１実施例について説明すると、
第１図は本発明に使用する圧力測定用フィルムの１実施
例の構造図、第２図は本発明の実施状態を示す鋳型の断
面図、第３図は圧力測定用フィルムの発色濃度計測を示
す斜視図である。

第１図は、本発明方法で使用する圧力測定用フィルムの
１例として、マイクロカプセル化した発色剤ＩＣが塗布
されたフィルム１ａと顕色剤１ｄが塗布されたフィルム
１ｂの二枚セントのノー／−トメイブ圧力測定用フィル
ムの構造を示したものである。

本発明の実施状態を示す第２図において、模型２を取り
つけた模型定盤３に鋳枠４を設置した後、模型２の任意
の部位、例えば、鋳型充填密度が低くくなる部位、ある
いは鋳型充填密度が知りたい部位に第１図示の圧力測定
用フィルム１ａ及び１ｂを上下に２枚槓み重ねた状態で
配置する。

次いで模型２と鋳枠４との空隙部へ鋳物砂５を投入し、
搗き固め造型する。

鋳物砂５を搗き固め充填する際の加圧力によって圧力測
定用フィルム１３のマイクロカプセル（発色剤）１ｃが
破壊し、圧力測定用フィルム１ｂの顕色剤１ｄと接触し
、発色剤１ｃと顕色剤１ｄとの化学反応によって、圧力
測定用フィルム１ｂが発色する。発色剤１ｃのマイクロ
カプセルは、いろいろな強度に調整されているので、鋳
物砂５に付加さｈた加圧力の強度によって発色度が変化
する。

鋳物砂５が硬化後、模型２を鋳型より抜型しあらかじめ
配置した圧力測定用フィルムｌを鋳型から取り出す。

次いで鋳型から取りだした圧力測定用フィルム１の上側
フィルム１ａを剥がし、下側フィルムｌｂ、Ｊ：に着色
した色濃度を、第３図示のように専用濃度計６により加
圧力を計測し、鋳型の充填密度を求める。

鋳型充填Ｅ度は別途作成した圧力−密度の標準チャート
より定量的に求めることができる。

崗、定量的な圧力値は、圧力測定用専用濃度計及び圧力
換算機を用いればより正確な値を求めることが可能であ
る。

フラン砂プロセスで造型した鋳型の品質管理手段として
本発明を実施した結果、鋳型を破壊せず、かつ任意の部
位の鋳型充填密度を定量的に把握することができ、鋳物
の型張り防止及び寸法精度の向上に効果あった。

〔発明の効果〕

以上述べたように本発明の鋳型管理方法によれば、自硬
性鋳型あるいはガス硬化鋳型等の鋳型品質の管理方法と
して適用することにより鋳型の任意の部位の充填密度を
非破壊で定量的にかつ簡単に測定することができ、鋳型
の型張り減少による鋳物の歩留り向上及び装着、鋳張り
等減少による鋳仕上げ工数の低減に優れた効果を奏する
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明に使用する圧力測定用フィルムの１実
施例の構造図、第２図は、本発明を実施する鋳型の断面
図、第３図は、本発明に係る圧力測定用フィルムの発色
濃度計測の斜親図である。 １、ｌａ、ｌｂ・・・圧力測定用フィルム、ＩＣ・−マ
イクロカプセル（発色剤）、１ｄ・・顕色剤、２・・・
模型、３・・・模型定盤、４・・鋳枠、５・鋳物砂、６
・・専用濃度計。 ・パ５、

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）鋳型の充填密度を知りたい模型の該当部に圧力測
   定用フィルムを装着した後、該模型と鋳枠との空隙部に
   鋳物砂を投入し搗き固め、鋳型抜型完了後鋳型造型時の
   鋳物砂への加圧力を前記圧力測定用フィルムにより定量
   的に測定し、非破壊にて鋳型の充填密度を求め鋳型の品
   質を管理することを特徴とする鋳型管理方法。