JPH0415543B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0415543B2 JPH0415543B2 JP1307876A JP30787689A JPH0415543B2 JP H0415543 B2 JPH0415543 B2 JP H0415543B2 JP 1307876 A JP1307876 A JP 1307876A JP 30787689 A JP30787689 A JP 30787689A JP H0415543 B2 JPH0415543 B2 JP H0415543B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cassette
- switching plate
- unprocessed
- cassettes
- changer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 238000003780 insertion Methods 0.000 claims description 36
- 230000037431 insertion Effects 0.000 claims description 36
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 claims description 17
- 238000007781 pre-processing Methods 0.000 claims description 16
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 claims description 8
- 238000007599 discharging Methods 0.000 claims description 7
- 238000012545 processing Methods 0.000 claims description 6
- 238000003825 pressing Methods 0.000 claims description 4
- 238000000034 method Methods 0.000 description 7
- 230000008901 benefit Effects 0.000 description 3
- 230000010363 phase shift Effects 0.000 description 3
- 238000011084 recovery Methods 0.000 description 3
- 238000005096 rolling process Methods 0.000 description 3
- 230000009471 action Effects 0.000 description 2
- 210000000078 claw Anatomy 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 238000012805 post-processing Methods 0.000 description 2
- 230000008569 process Effects 0.000 description 2
- 230000004308 accommodation Effects 0.000 description 1
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 1
- 230000015556 catabolic process Effects 0.000 description 1
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 1
- 230000009467 reduction Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Automatic Tape Cassette Changers (AREA)
Description
〔産業上の利用分野〕
本発明はフロントローデイング方式をとるビデ
オテープレコーダ(以下、VTRと略記する)等
の磁気記録再生装置に対してダビング用等のテー
プカセツトを自動的に交換、すなわち排出、挿入
するためのカセツトチエンジヤーに関するもので
ある。 〔従来の技術〕 従来、この種のカセツトチエンジヤーとして、
特開昭62−231454号公報に示されているように、
VTR前面のカセツト出し入れ口から排出される
記録または再生済みの処理済みカセツトを滑落さ
せる排出通路と、記録または再生用の処理前カセ
ツトをカセツト出し入れ口に向けて水平に移動案
内するカセツト挿入通路とを、カセツト出し入れ
口の前面部で交わる状態で設け、この両通路の交
わる部分に回動可能に設けたセパレータにより、
カセツト排出時と挿入時とに応じて、両通路の一
方のみがカセツト出し入れ口に通じるように通路
を切換えるようにしたものが公知である。 〔考案が解決しようとする課題〕 ところが、上記従来のカセツトチエンジヤーに
よると、セパレータの前方(カセツト出し入れ口
側と反対側、以下でいうカセツトチエンジヤーの
前後の方向性について同じ)に、少なくとも処理
前カセツトを収容しうるスペースが必要となるた
め、チエンジヤー全体の前後方向長さ、すなわ
ち、VTRからのチエンジヤーの突出寸法が長く
なる。 このため、とくに、多数台のVTRを通路の両
側に並べて多量のダビングを行なう場合に、カセ
ツトチエンジヤーによつて通路の幅が大きく侵食
され、ダビング操作がし難くなつたり、上記侵食
された分だけ通路幅を拡張する結果、VTRの設
置スペースが減殺されたりする等の問題が生じて
いた。 そこで本発明は、チエンジヤー全体の前後方向
寸法を最小限に縮小することができる磁気記録再
生装置のカセツトチエンジヤーを提供するもので
ある。 〔課題を解決するための手段〕 本発明は、カセツト出し入れ口が設けられた磁
気記録再生装置の前面に装着されるカセツトチエ
ンジヤーであつて、上記カセツト出し入れ口に挿
入される記録または再生用の処理前カセツトを収
容する処理前カセツト収容部と、この処理前カセ
ツト収容部の下方において上記カセツト出し入れ
口から排出される記録または再生済みの処理済み
カセツトを収容する処理済みカセツト収容部とが
設けられるとともに、これら両収容部の境界部分
に、切換板が、上記処理前カセツト収容部内のカ
セツトを支持した状態で処理済みカセツト収容部
のみをカセツト出し入れ口に臨ませるカセツト排
出位置と、このカセツト排出位置から処理前カセ
ツトの重量により降下して処理前カセツト収容部
のみをカセツト出し入れ口に臨ませるカセツト挿
入位置との間で回動しうるように設けられ、か
つ、この切換板に上記カセツト排出位置に向かう
バネ力を付与するバネ手段と、処理済みカセツト
排出段階で切換板をカセツト排出位置にロツクし
処理前カセツト挿入段階でロツクを解除する切換
板ロツク手段と、切換板がカセツト排出位置にセ
ツトされた状態で処理済みカセツトをカセツト出
し入れ口から処理済みカセツト収容部に送り込む
カセツト取出し手段と、切換板がカセツト挿入位
置にセツトされた状態で処理前カセツト収容部内
の処理前カセツトをカセツト出し入れ口に送り込
むカセツト挿入手段と、これらカセツト取出し手
段およびカセツト挿入手段を駆動する駆動手段と
を具備してなるものである(請求項1)。 また本発明は、処理前カセツト収容部内にカセ
ツトが複数段に積み重ねられて収容され、順次処
理される所謂多段積み方式のカセツトチエンジヤ
ーにおいて、上記基本構成に加えて、カセツト挿
入手段による最下段カセツトの挿入段階で2段目
カセツトの下方に進入して2段目以上のカセツト
を支持しカセツト排出段階で2段目カセツトの下
方から離脱するカセツト支持手段が設けられたも
のである(請求項2)。 また本発明は、カセツト挿入手段がカセツトを
前面左右両側から押圧しながら移動する左右一対
のスライダから成り、この両スライダを駆動する
手段が、処理前カセツト収容部の左右両側に前後
方向に固設されたラツクギヤと、このラツクギヤ
に噛合する状態で上記両スライダに取付けられた
ピニオンギヤと、駆動モータと、この駆動モータ
の回転力を上記両ピニオンギヤのいずれか一方に
伝える伝動機構と、両ピニオンギヤ同士を一体回
転可能に連結する連動軸によつて構成されたもの
である(請求項3)。 また本発明は、上記多段積み方式のカセツトチ
エンジヤーにおいて、カセツト挿入手段が、カセ
ツトを前面左右両側から押圧しながら移動する左
右一対のスライダから成り、この両スライダがカ
セツト支持手段を兼ねるように、スライダ上面高
さが切換板のカセツト排出位置での上面高さと同
等以上となるように設定されてなるものである
(請求項4)。 さらに本発明は、切換板ロツク手段が、切換板
の回動支点側の端部に延設された突片と、この突
片に上側から当接するロツク位置と同突片から外
れるロツク解除位置との間でスライド移動するロ
ツク部材と、このロツク部材を上記両位置間で移
動させるロツク部材駆動機構とから成るものであ
る(請求項5)。 また本発明は、切換板ロツク手段の別の構成と
して、切換板の回動支点と反対側の端部に臨む位
置において同端部を下側から支持するロツク位置
と同端部から外れるロツク解除位置との間で移動
するロツク部材と、このロツク部材を上記両位置
間で移動させるロツク部材駆動機構とから成るも
のである(請求項6)。 〔作用〕 請求項1の構成により、切換板のロツク解除→
切換板降下(処理前カセツト降下)→カセツト挿
入→切換板上昇・ロツク(次の処理前カセツト待
機)→処理済みカセツト排出の手順でカセツトの
交換操作が行なわれる。すなわち、切換板の上方
に、この切換板を可動底壁として処理前カセツト
収容部が設けられた構成であるため、切換板の前
方に処理前カセツト収容部を設ける従来のカセツ
トチエンジヤーと比較して、この収容部の分、チ
エンジヤー全体の前後方向寸法を縮小することが
できる。 また、請求項2の構成によると、切換板のロツ
ク解除→切換板降下→2段目以上の処理前カセツ
トを支持しながら1段目カセツト挿入→切換板上
昇ロツク・2段目以上のカセツト待機→処理済み
カセツト排出の手順でカセツトの交換操作が行な
われる。すなわち、前後方向寸法が小さいコンパ
クトな構成でありながら、所謂多段積み方式をと
る場合にもスムースなカセツトの交換操作を行な
うことができる。 一方、請求項3の構成によると、処理前カセツ
トをその前面側から左右一対のスライダで押圧し
てカセツト出し入れ口に押し込むため、ベルトコ
ンベアに載せて挿入する場合等と比較して、スリ
ツプ等のトラブル発生のおそれがきわめて少な
く、カセツト挿入動作の信頼性が高いものとな
る。 また、両スライダをラツクギヤとピニオンギヤ
の噛み合いによつて駆動し、しかも両スライダを
連動軸で連動させるため、伝動機構にスリツプ等
のトラブルが発生しても両スライダの同期は確保
することができる。従つて、両スライダを別々に
しかも転動ローラで駆動する場合のような両スラ
イダの同期崩れ(位相のずれ)が発生するおそれ
が少ない。このため、上記トラブル発生時の復旧
等の後処理が容易となる。 また、上記両スライダをカセツト支持手段とし
て兼用する請求項4の構成によると、同手段を別
途設ける場合と比較して構造が簡単ですむ。しか
も、スライダは、カセツト挿入段階では2段目カ
セツトの下方に進入し、カセツト排出段階では同
カセツト下方から離脱するため、2段目以上のカ
セツトの支持の切換えが確実にそしてスムースに
行なわれる。 一方、請求項5,6の構成により、切換板をカ
セツト排出位置に確実にロツクすることができ
る。 さらに、請求項6の構成によると、切換板の遊
端部側で切換板をカセツト排出位置にロツクする
ため、切換板の荷重支持力が高いものとなり、と
くに多段積み方式の場合に複数段のカセツトを切
換板上に安定良く支持することができる。 〔実施例〕 本発明の実施例を図によつて説明する。 第1実施例(第1図乃至第8図参照) 図において、1は前面にカセツト出し入れ口1
aを有するフロントローデイング方式のVTRで、
このVTR1のカセツト出し入れ口1aに差込ま
れたカセツトは、周知のようにVTR内部のロー
デイング機構により記録再生位置に送られ、処理
後、自動的にカセツト出し入れ口1aまでイジエ
クトされる。 2はVTR1の前面に装着されたカセツトチエ
ンジヤーで、このカセツトチエンジヤー2によ
り、上記カセツト出し入れ口1aにイジエクトさ
れたカセツトがVTR外に排出され、また新たな
カセツトがカセツト出し入れ口1aに送り込まれ
る。 このカセツトチエンジヤー2の本体3は、左右
両側壁4,4と、この両側壁4,4の後端上部間
に設けられた上枠5と、同下部間に設けられた下
枠6と、同前端中間部間に設けられた前枠7とに
よつて構成され、上枠5の左右両側部に突設され
たフツク5aがVTR1の前端部上面に設けられ
たピン1bに掛止されて本体3がVTR前面に装
着される。 この本体3には、前方上部にガイド枠8が設け
られて、このガイド枠8と左右両側壁4,4と上
枠5とで囲まれた処理前カセツト収容部S1が形成
されるとともに、この処理前カセツト収容部S1の
下方に、カセツト出し入れ口1aから排出される
処理済みカセツトが収容される処理済みカセツト
収容部S2が形成され、かつ、この両収容部S1,S2
の境界部分に切換板9が設けられている。 なお、ガイド枠8には、カセツトの前端を支持
する後下がりに傾斜したカセツト支持面8aが設
けられている。また、処理済みカセツト収容部S2
には、処理済みカセツトを左右両側で支持するカ
セツト受け10,10が設けられるとともに、こ
のカセツト受けの前端にカセツトストツパ10
a,10aが設けられている。 切換板9は、前端部左右両側に前向きに突設さ
れたヒンジ部9a,9aが前枠7に水平軸9bを
介して枢支され、この水平軸9bを支点として、
第1図仮想線および第2図に示すように処理済み
カセツト収容部S2を閉じて処理前カセツト収容部
S1のみをカセツト出し入れ口1aに臨ませる水平
なカセツト挿入位置と、第1,3,4図等に示す
ように処理前カセツト収容部S1を閉じて処理済み
カセツト収容部S2のみをカセツト出し入れ口1a
に臨ませる後上がりのカセツト排出位置との間で
回動する。すなわち、この切換板9により、両収
容部S1,S2の切換えが行なわれ、カセツト排出時
には処理済みカセツト収容部S2が、カセツト挿入
時には処理前カセツト収容部S1がそれぞれカセツ
ト出し入れ口1aに連通される。 左右両側壁4,4には、処理前カセツト収容部
S1に臨む高さ位置において前後方向ほぼ全長に亘
つて第1ガイド溝11,11が設けられ、この第
1ガイド溝11,11に、カセツト挿入手段とし
てのスライダ13,13が前後方向スライド自在
に係合されている。また、同ガイド溝11,11
の後端部に、側壁内外を連通させる窓孔12,1
2が設けられ、この窓孔12,12部分に、カセ
ツト取出し手段としての左右一対の取出しローラ
14,14が縦軸15,15まわりに回転自在に
配置されている。 これらスライダ13および取出しローラ14の
取付構造および駆動手段の詳細を次に説明する。 () スライダ13 スライダ13は、第5図および第7図に示すよ
うに、第1ガイド溝11内を前後移動するガイド
部13aと、処理前カセツトを前側から押圧する
押し爪13bとが図示しないねじ等により一体に
連結されて成つている。 このスライダ13には、押し爪13bの下部に
凸部13cが設けられ、両側スライダ13,13
の凸部13c,13c同士が連動軸16によつて
一体移動するように連結されている。 この連動軸16の両端部は、第1ガイド溝1
1,11の下方において左右両側壁4,4に前後
方向に設けられた第2ガイド溝17,17を貫通
して外部に導出されている。この連動軸16の両
端部には、それぞれピニオンギヤ18,18が固
着され、このピニオンギヤ18,18が、第2ガ
イド溝18,18に沿つて左右両側壁4,4の外
面に固着されたラツクギヤ19,19に噛合して
いる。 また、第6図に示すように、一方の側壁4の外
面には中折れ式に屈折可能なリンク20が後端側
水平軸20aを支点として回動可能に取付けら
れ、このリンク20の遊端部が連動軸16の一端
部に取付けられている。 このリンク20には、遊端部にピニオンギヤ1
8と並んで被動プーリ21が取付けられるととも
に、支点部分に駆動プーリ22、中間部(中折れ
点)に中間プーリ23がそれぞれ設けられ、駆動
プーリ22と中間プーリ23との間に第1ベルト
(タイミングベルト、以下でいうベルトについて
同じ)24、中間プーリ23と被動プーリ21と
の間に第2ベルト25がそれぞれ架け渡されてい
る。 そして、駆動プーリ22は、第7図に示すよう
に、本体3の前方下部(下枠6の下方)に設けら
れた駆動モータ26に、ウオームギヤ機構27お
よびベルト伝動減速機構28を介して連動連結さ
れ、駆動モータ26の回転力が減速されて駆動プ
ーリ22、中間プーリ23、被動プーリ21経由
で一方のピニオンギヤ18に伝えられるようにな
つている。 従つて、このピニオンギヤ18がラツクギヤ1
9と噛合しながら回転、すなわち、前後方向に移
動し、この一方のピニオンギヤ18の移動力が連
動軸16を介して他方のピニオンギヤ18に伝え
られることにより、両側スライダ13,13が同
期して前後移動する。 なお、両側スライダ13,13は、後述するよ
うにカセツト挿入段階で2段目以上のカセツトを
支持するカセツト支持手段を兼ねるため、押し爪
13b,13bの上面高さが、切換板9のカセツ
ト排出位置での上面高さと同じかやや高くなるよ
うに設定されている。 () 取出しローラ 第5図および第8図に示すように、左右両側壁
4,4の外面における第1ガイド溝11,11に
臨む高さ位置に同溝11,11と平行にローラ支
持アーム29,29が設けられている。このロー
ラ支持アーム29,29は、それぞれ前端部が縦
軸30を介して側壁前端部に枢着され、この縦軸
30を中心として左右方向に揺動可能となつてい
る。この両ローラ支持アーム29,29の後端部
は、第1ガイド溝11の前端部に設けられた窓孔
12,12に臨み、このアーム後端部に取出しロ
ーラ14,14が縦軸15,15まわりに回転自
在に取付けられている。 こうして、両取出しローラ14,14が、アー
ム29,29の揺動により、第8図実線で示すよ
うに窓孔12,12から側壁内側に突出する位置
(以下、この位置を突出位置という)と、同仮想
線で示すように側壁外側に後退する位置(以下、
この位置を後退位置という)との間で移動しうる
ようになつている。 また、両取出しローラ14,14の縦軸15,
15間に引張りコイルバネ(以下、ローラバネと
いう)31が張設され、このローラバネ31によ
つて両取出しローラ14,14が上記突出位置に
保持される。 一方、第5,7,8図に示すように、ローラ支
持アーム29の揺動支点となる縦軸30、および
取出しローラ14の回転中心となる縦軸15にそ
れぞれプーリ32,33が固着され、この両プー
リ32,33間にローラ用ベルト34がかけ渡さ
れている。そして、このローラ用ベルト34にス
ライダ13のガイド部13aが止め金35を介し
てねじ等によつて固着され、両側スライダ13,
13の移動力が取出しローラ14,14に回転力
として伝えられるようになつている。 なお、第5図および第8図中、36,36は取
出しローラ14,14側でローラ用ベルト34を
案内するアイドラプーリである。 また、スライダ13,13が第1ガイド溝1
1,11の後端部に位置する第3図実線で示す状
態で、ローラ支持アーム29,29の後端部がこ
のスライダ13,13によつて外側に押されるた
め、取出しローラ14,14が第8図仮想線の後
退位置にセツトされ、スライダ13,13がガイ
ド溝前方に移動したときローラバネ31のバネ力
によつて突出位置に戻る。 一方、切換板9の左右両側ヒンジ部9a,9a
に前向きに突片37,37が一体に突設されると
ともに、この突片37,37に臨んで前枠7の左
右両側にロツク部材38,38が一定範囲内で前
後移動可能に設けられている。また、これら突片
37,37とロツク部材38,38との間に引張
りコイルバネ39,39が設けられ、このバネ3
9,39により、切換板9にカセツト排出位置に
向かうバネ力が付与されると同時に、ロツク部材
38,38に突片37,37に向かう方向のバネ
力が付与される。 両側ロツク部材38は、切換板9がカセツト排
出位置にセツトされた状態で、上記バネ力により
後方に引張られて、第1図実線等で示すように切
換板9の突片37に上側から当接する。これによ
り同突片37の上向き回動が阻止(切換板9がカ
セツト排出位置にロツク)される。 また、このロツク部材38は、スライダ13,
13が第1図仮想線で示す前限位置に来たときに
連動軸16により前方に押されて突片37から外
れ、これにより切換板9のロツクが解除される。 次にこのカセツトチエンジヤーの作用を説明す
る。 イ カセツト挿入 切換板9は、動作開始前は、第1図実線で示す
ようにカセツト排出位置にある。また、ロツク部
材38は、切換板9の突片37に上側から当接し
たロツク位置にあるため、切換板9がカセツト排
出位置にロツクされ、この切換板9上に、記録ま
たは再生用の処理前カセツトが水平状態で支持さ
れて処理前カセツト収容部S1に収容される。 図では3巻のカセツトC1,C2,C3をセツトし
た3段積み状態の場合を例示している。以下、下
段カセツトC1を第1カセツト、中段カセツトC2
を第2カセツト、上段カセツトC3を第3カセツ
トという。 この状態で、図示しない制御部にスイツチ操作
等によるスタート信号が入力されると、第1図仮
想線で示すようにスライダ13が前限位置に移動
してロツク部材38をロツク解除位置に移動させ
るため、切換板9がカセツトC1,C2,C3を載せ
たままカセツト重量により降下してカセツト挿入
位置に自動的にセツトされる。 上記切換板9のカセツト挿入位置への移動は図
示しないセンサによつて検出され、この検出信号
に基づき、駆動モータ26が正転回転してスライ
ダ13が後退移動を開始し、このスライダ13に
より第1カセツトC1が前面から押圧されて切換
板9上を後退移動する。 第2カセツトC2は、このスライダ13による
第1カセツトC1の後退移動初期には、第2図実
線で示すように前端がガイド枠8のカセツト支持
面8aに、後端が第1カセツトC1の上面にそれ
ぞれ支持される。そして、第1カセツトC2の移
動中期以後は、第2図仮想線および第3図に示す
ように、スライダ13が第2カセツトC2の下面
に進入するため、第2カセツトC2がこのスライ
ダ13とカセツト支持面8aとによりやや持ち上
げられた状態で支持される。 また、このカセツト挿入時に、スライダ13の
移動力が取出しローラ14に伝えられて同ローラ
14がカセツト移動方向と同方向に回転するた
め、第2図実線で示すように第1カセツトC1の
後端部左右両側面が取出しローラ14に接触した
時点から同ローラ14によつて第1カセツトC1
がカセツト出し入れ口1aに引き込まれる。すな
わち、取出しローラ14は、カセツト挿入時には
カセツト挿入手段を兼ねることとなる。従つて、
スライダ13は、取出しローラ14によるカセツ
ト引き込み作用が行なわれる間は第1カセツト
C1の後を追うように後退移動し、ローラ支持ア
ーム29がスライダ13により外側に押されて取
出しローラ14が第8図仮想線の後退位置に移動
した時点から同カセツトC1をVTR1内に押し込
む作用をなす。 また、第1カセツトC1がスライダ13,13
に押されて切換板9上から離脱すると、第3図に
示すように切換板9がロツクバネ39のバネ力に
よつてカセツト排出位置に自動復帰し、かつ、ロ
ツク部材38によつて同位置にロツクされる。 この挿入完了後、スライダ13が後限位置に達
したことを感知したセンサの信号に基づき、モー
タ26が逆転してスライダ13が前進移動し、こ
のスライダ13の前進移動を検出したセンサの信
号によりモータ26の逆転が停止する。これによ
り、スライダ13が第3図仮想線で示すように後
限位置よりも少し前進し、イジエクトされるカセ
ツトに当らない待機位置にセツトされる。 ロ カセツト排出 第1カセツトC1の記録または再生が終了し、
同カセツトC1がカセツト出し入れ口1aにイジ
エクトされると、これを検出したセンサの信号に
基づいてモータ26が逆転する。これにより、両
側取出しローラ14,14がカセツト排出方向に
回転すると同時にスライダ13,13が前進移動
する。 取出しローラ14,14は、このスライダ1
3,13の前進移動前は、第8図仮想線で示す後
退位置にあつてカセツトC1の左右両側面に臨み、
スライダ13,13が前進するや否や第8図実線
の突出位置に移動してカセツトC1の前端部両側
面に圧接する。この取出しローラ14,14の回
転により、第4図に示すように第1カセツトC1
がカセツト出し入れ口1aから引き出されて滑落
し、処理済みカセツト収容部S2に収容される。 一方、スライダ13,13は、このカセツト排
出時にはただ前進して原位置まで戻る。そして、
このスライダ13,13の前進終期に、第2カセ
ツトC2の後部がこのスライダ13,13による
支持を受けられなくなり、代わつて切換板9で支
持される。 以後、上記作用が自動的に繰り返されて第2カ
セツトC2挿入→記録または再生→排出→第3カ
セツト挿入のカセツト操作が行なわれる。 なお、上記の説明ではカセツトを3段積みする
場合を例にとつたが、上方スペースを確保できる
場合は、処理前カセツト収容部S1の上方にガイド
枠を設けてカセツトを4段以上に積重ねて順次処
理するようにしてもよい。あるいは、カセツトを
1巻ずつ処理前カセツト収容部S1に供給するよう
にしてもよい。 このカセツトチエンジヤー2は、上記のように
切換板9の上方に処理前カセツト収容部S1、下方
に処理済みカセツト収容部S2をそれぞれ設け、切
換板9をカセツト挿入位置と同排出位置との間で
回動させてカセツト挿入、排出を行なうようにし
たから、特開昭62−231454号公報に示されている
ようにセパレータ(切換板)の前方に処理前カセ
ツトの収容部を設けた従来のカセツトチエンジヤ
ーと比較して、この収容部の分、チエンジヤー全
体の前後方向寸法を縮小することができる。 また、カセツト挿入段階で2段目以上のカセツ
トをスライダ13,13で支持して上方位置に確
保するようにしたから、多段積み方式をとる場合
にも十分対応することができる。しかも、カセツ
ト挿入段階の初期には2段目以上のカセツトを挿
入中のカセツトで支持し、中期以後、上記スライ
ダ13,13による支持に切換える構成としたか
ら、このカセツト支持の切換えが無理なく確実
に、そしてタイミングの狂い等がなくスムースに
行なわれる。 さらに、このカセツト支持手段として、カセツ
ト挿入手段としてのスライダ13,13を兼用す
る構成としたから、専用のカセツト支持機構を別
途設ける場合と比較して構造が簡単ですむ。 一方、スライダ13,13でカセツトの前面左
右両側を押してカセツトを挿入する上記構成によ
ると、たとえば水平アームを回動させてカセツト
を挿入する手段、あるいはベルトコンベアに載せ
て挿入する手段等と比較して、構造が簡単で、し
かもカセツトの移動ストロークを大きくとること
ができ、またスリツプのおそれがないため、カセ
ツト挿入動作の確実性が高いものとなる。 また、この両側スライダ13,13を、それぞ
れピニオンギヤ18とラツクギヤ19の噛み合い
によつて駆動するため、たとえば両スライダ1
3,13を転動ローラで駆動する場合のようなス
リツプが発生するおそれがない。しかも、両側ピ
ニオンギヤ18,18を連動軸16で繋いで両ス
ライダ13,13を同期移動させる構成としたか
ら、モータ26の回転力を一方のピニオンギヤ1
8に伝えるベルト伝動機構(第6図の第1および
第2ベルト24,25と各プーリ21,22,2
3)にスリツプ等が発生しても、その影響は両側
ピニオンギヤ18,18に等しく及ぶ。すなわ
ち、両ピニオンギヤ18,18を別々の駆動系で
分けて駆動する構成とした場合のように片側の駆
動系にスリツプ等が発生して両スライダ13,1
3の一方のみが先行するといつた同期崩れ(位相
のずれ)が生じない。このため、上記のようなト
ラブルの発生時にも、両スライダ13,13が同
じ位置に保たれるため、復旧処理が簡単となる。 第2実施例(第9図参照) 上記第1実施例との相違点のみを説明する。 切換板9の遊端部において、左右方向の中間部
に左右一対の凸部(図では片側のみを示す)40
を設けて、この両凸部間にロツクピン41を水平
に設けている。一方、上枠5の左右方向中間部
に、前後にスライドしてロツクピン41に対して
係脱しうるラツチ式のロツク部材42と、このロ
ツク部材42をロツクピン41から離脱させる電
磁石43とを設け、かつ、この電磁石43のケー
ス(固定部)とロツク部材42との間に、ロツク
部材42にロツクピン41に係合する方向のバネ
力を付与する引張りコイルバネ44を設けてい
る。 第9図実線は、ロツク部材42がロツクピン4
1に係合して切換板9をカセツト排出位置にロツ
クした状態を示している。この状態からカセツト
挿入に際して電磁石43に通電されると、電磁石
43の作動によつてロツク部材42が第9図仮想
線矢印方向に移動してロツクが解除される。この
ロツク解除により切換板9が仮想線で示すように
降下した後、電磁石43への通電が遮断され、ロ
ツク部材42がバネ44によつて元のロツク位置
に戻る。そして、カセツト挿入後、切換板9がカ
セツト排出位置に戻ると、ロツクピン41がロツ
ク部材42の傾斜面42aに当つて同部材42を
一旦ロツク解除位置に押し返した後、自動的に第
9図のロツク状態に戻る。 このように、切換板9を遊端部側で支持する構
成とすれば、切換板9の荷重支持力が高くなるた
め、とくに多段積み方式をとる場合に有利とな
る。 なお、このようにロツク部材を電磁石でロツク
位置とロツク解除位置との間でスライドさせる構
成は、基本実施例のように切換板9の回動支点側
に切換板ロツク手段を設ける場合にも適用するこ
とができる。 第3実施例(第10図参照) 第3実施例では、切換板ロツク手段を切換板9
の遊端部側に設ける場合に、スライダ13の駆動
力を利用してロツク部材をロツク位置とロツク解
除位置との間で移動させる構成をとつている。 すなわち、第2実施例同様、切換板9の遊端部
上面にロツクピン45を左右一対の凸部46,4
6を介して水平に取付けるとともに、本体上枠
(ここでは図示せず)の左右方向中間部に、前後
方向にスライドしてロツクピン45に対して係脱
するラツチ式のロツク部材47を設けている。4
8,48はこのロツク部材47のスライドガイド
板、49はロツク部材47をロツク位置に保持す
るロツクバネである。 ロツク部材47の上面には操作軸50を突設
し、この操作軸50をロツク解除レバー51で後
方(図右側)に押してロツク部材47をロツク解
除位置に移動させるようにしている。 ロツク解除レバー51は、中間部を縦軸52で
枢支した水平状態で本体上枠に左右方向に設け、
一端部を上記操作軸50の前方に係止させてい
る。 このレバー51の他端部には、本体側壁(ここ
では図示せず)の外面に前後方向にスライド自在
に設けた操作杆53の後端折曲部53aを連結
し、操作杆53の前端折曲部53bをスライダ1
3のガイド部13aの前方に臨ませている。13
a1はこのガイド部13aに一体に設けた操作杆押
し片、54は操作杆53を後方に引張る操作杆復
帰バネである。 第10図はロツク部材47がロツクピン45に
下側から係止して切換板9をカセツト排出位置に
ロツクした状態を示している。 この状態から、カセツト挿入に際してスライダ
13が前限位置に移動すると、各部は図の矢印方
向に作動する。すなわち、操作杆53がスライダ
13のガイド部13aの操作杆押し片13a1によ
つて前方に押されるため、ロツク解除レバー51
が図の時計回りに方向に回動してその一端部でロ
ツク部材47を後方に押す。これにより、図仮想
線で示すようにロツク部材47がロツクピン45
から外れて切換板9のロツクが解除される。 そして、この状態で切換板9がカセツト重量に
より降下し、スライダ13によるカセツト挿入操
作が行なわれて切換板9がカセツト排出位置に自
動復帰すると、ロツクピン45がラツチ作用によ
りロツク部材47に自動的に係合してロツク状態
に戻る。 この構成によると、電磁石を用いないため動作
の確実性が高いという第1実施例の長所と、切換
板9を遊端部側で支持するため切換板9の荷重支
持力が高いという第2実施例の長所の双方を併備
したものとなる。 第4実施例(第11図および第12図参照) 第4実施例では、駆動モータの回転力を一方の
ピニオンギヤに伝える伝動機構と、スライダ13
の構成を第1実施例の場合と異ならせている。 第1実施例との相違点のみを説明すると、一方
の本体側壁4の外面において、下部に、モータ
(ここでは図示せず)で駆動される駆動プーリ5
5を設けるとともに、第2ガイド溝17の前方と
後方とに被動プーリ56,57を設けている。そ
して、一本の無端ベルト(タイミングベルト)5
8を、これら各プーリ55,56,57に跨つ
て、かつ、第2ガイド溝17を取囲むようにして
架け渡し、このベルト58における第2ガイド溝
17と平行となる部分にスライダ13のガイド部
13aを固着している。59はテンシヨンプーリ
である。 従つて、この構成の場合、ベルト58の回転力
が、第1実施例では一方のピニオンギヤ18→一
方のスライダ13の経路で伝えられるのに対し、
逆に一方のスライダ13→一方のピニオンギヤ1
8の経路で伝えられる。なお、一方のピニオンギ
ヤ18の回転力が連動軸16を介して他方のピニ
オンギヤに伝えられることにより左右のスライダ
(片方は図示せず)13が同期して前後移動する
点は第1実施例の場合と同じである。 この構成によると、一本のベルト58によつて
モータ駆動力をスライダ13(ピニオンギヤ1
8)に伝えるため、第1実施例のように二本のベ
ルト(24,25:第7図参照)を用いる場合と
比較して、ベルト58の幅を大きくすることがで
きる。このため、ベルト強度が増し、伸びや破断
のおそれが少なくなる。 また、第12図に示すように、スライダ13の
ガイド部13aに、第1ガイド溝11内において
水平軸60まわりに回転する前後一対の水平ロー
ラ(片側は図示せず)61と、側壁4の外面に沿
つて縦軸62,62まわりに回転する上下一対の
垂直ローラ63,63とを設けている。 こうして、水平ローラ61により、スライダ1
3を水平に保ちつつそのスライド抵抗を少なく
し、垂直ローラ63,63により、スライダ13
がローラ支持アーム29を外側に押し広げる際の
側壁外面との接触圧を緩和するようにしている。 その他の実施例 (a) 請求項1または2の発明において、カセツト
挿入手段として、たとえば処理前カセツト収容
部S1の左右両側に複数対のローラを設け、この
ローラによつてカセツトを挿入する手段を用い
てもよい。 (b) また、カセツト取出し手段として、上記実施
例で示した取出しローラ14,14によるもの
以外に、たとえばカセツトを左右両側からつか
むチヤツク部材を前後移動させる手段等を用い
ることができる。 てもよい。 〔発明の効果〕 上記のように本発明によるときは、切換板の上
方に処理前カセツト収容部、下方に処理済みカセ
ツト収容部をそれぞれ設け、切換板をカセツト挿
入位置と同排出位置との間で回動させてカセツト
挿入、排出を行なうようにしたから、切換板の前
方に処理前カセツト収容部を設ける従来のカセツ
トチエンジヤーと比較して、この収容部の分、チ
エンジヤー全体の前後方向寸法を縮小することが
できる。 従つて、VTR前方へのチエンジヤーの突出寸
法が小さくなるため、とくに多数台のVTRを通
路の両側に並べて多量のダビングを行なう場合
に、カセツトチエンジヤーによつて侵食される通
路の幅を最小限に小さくすることができる。この
ため、現状の通路のままでもダビング操作を支障
なく行なうことができる。 また、請求項2の発明によると、切換板のロツ
ク解除→切換板降下→2段目以上の処理前カセツ
トを支持しながら1段目カセツト挿入→切換板上
昇ロツク・2段目以上のカセツト待機→処理済み
カセツト排出の手順でカセツトの交換操作が行な
われる。すなわち、前後方向寸法が小さいコンパ
クトな構成でありながら、所謂多段積み方式をと
る場合にもスムースなカセツト交換操作を行なう
ことができる。 一方、請求項3の発明によると、処理前カセツ
トをその前面側から左右一対のスライダで押圧し
てカセツト出し入れ口に押し込むため、ベルトコ
ンベアに載せて挿入する場合等と比較して、スリ
ツプ等のトラブル発生のおそれがきわめて少な
く、カセツト挿入動作の信頼性が高いものとな
る。 また、両スライダをラツクギヤとピニオンギヤ
の噛み合いによつて駆動し、しかも両スライダを
連動軸で連動させるため、伝動機構にスリツプ等
のトラブルが発生しても両スライダの同期は確保
することができる。従つて、両スライダを別々に
しかも転動ローラで駆動する場合のような両スラ
イダの同期崩れ(位相のずれ)が発生するおそれ
が少ない。このため、トラブル発生時の復旧等の
後処理が容易となる。 また、上記両スライダをカセツト支持手段とし
て兼用する請求項4の発明によると、同手段を別
途設ける場合と比較して構造が簡単ですむ。しか
も、スライダは、カセツト挿入段階では2段目カ
セツトの下方に進入し、カセツト排出段階では同
カセツト下方から離脱するため、2段目以上のカ
セツトの支持の切換えが確実にそしてスムースに
行なわれる。 一方、請求項5,6の発明により、切換板をカ
セツト排出位置に確実にロツクすることができ
る。 さらに、請求項6の発明によると、切換板の遊
端部側で切換板をカセツト排出位置にロツクする
ため、切換板の荷重支持力が高いものとなり、と
くに多段積み方式の場合に複数段のカセツトを切
換板上に安定良く支持することができる。
オテープレコーダ(以下、VTRと略記する)等
の磁気記録再生装置に対してダビング用等のテー
プカセツトを自動的に交換、すなわち排出、挿入
するためのカセツトチエンジヤーに関するもので
ある。 〔従来の技術〕 従来、この種のカセツトチエンジヤーとして、
特開昭62−231454号公報に示されているように、
VTR前面のカセツト出し入れ口から排出される
記録または再生済みの処理済みカセツトを滑落さ
せる排出通路と、記録または再生用の処理前カセ
ツトをカセツト出し入れ口に向けて水平に移動案
内するカセツト挿入通路とを、カセツト出し入れ
口の前面部で交わる状態で設け、この両通路の交
わる部分に回動可能に設けたセパレータにより、
カセツト排出時と挿入時とに応じて、両通路の一
方のみがカセツト出し入れ口に通じるように通路
を切換えるようにしたものが公知である。 〔考案が解決しようとする課題〕 ところが、上記従来のカセツトチエンジヤーに
よると、セパレータの前方(カセツト出し入れ口
側と反対側、以下でいうカセツトチエンジヤーの
前後の方向性について同じ)に、少なくとも処理
前カセツトを収容しうるスペースが必要となるた
め、チエンジヤー全体の前後方向長さ、すなわ
ち、VTRからのチエンジヤーの突出寸法が長く
なる。 このため、とくに、多数台のVTRを通路の両
側に並べて多量のダビングを行なう場合に、カセ
ツトチエンジヤーによつて通路の幅が大きく侵食
され、ダビング操作がし難くなつたり、上記侵食
された分だけ通路幅を拡張する結果、VTRの設
置スペースが減殺されたりする等の問題が生じて
いた。 そこで本発明は、チエンジヤー全体の前後方向
寸法を最小限に縮小することができる磁気記録再
生装置のカセツトチエンジヤーを提供するもので
ある。 〔課題を解決するための手段〕 本発明は、カセツト出し入れ口が設けられた磁
気記録再生装置の前面に装着されるカセツトチエ
ンジヤーであつて、上記カセツト出し入れ口に挿
入される記録または再生用の処理前カセツトを収
容する処理前カセツト収容部と、この処理前カセ
ツト収容部の下方において上記カセツト出し入れ
口から排出される記録または再生済みの処理済み
カセツトを収容する処理済みカセツト収容部とが
設けられるとともに、これら両収容部の境界部分
に、切換板が、上記処理前カセツト収容部内のカ
セツトを支持した状態で処理済みカセツト収容部
のみをカセツト出し入れ口に臨ませるカセツト排
出位置と、このカセツト排出位置から処理前カセ
ツトの重量により降下して処理前カセツト収容部
のみをカセツト出し入れ口に臨ませるカセツト挿
入位置との間で回動しうるように設けられ、か
つ、この切換板に上記カセツト排出位置に向かう
バネ力を付与するバネ手段と、処理済みカセツト
排出段階で切換板をカセツト排出位置にロツクし
処理前カセツト挿入段階でロツクを解除する切換
板ロツク手段と、切換板がカセツト排出位置にセ
ツトされた状態で処理済みカセツトをカセツト出
し入れ口から処理済みカセツト収容部に送り込む
カセツト取出し手段と、切換板がカセツト挿入位
置にセツトされた状態で処理前カセツト収容部内
の処理前カセツトをカセツト出し入れ口に送り込
むカセツト挿入手段と、これらカセツト取出し手
段およびカセツト挿入手段を駆動する駆動手段と
を具備してなるものである(請求項1)。 また本発明は、処理前カセツト収容部内にカセ
ツトが複数段に積み重ねられて収容され、順次処
理される所謂多段積み方式のカセツトチエンジヤ
ーにおいて、上記基本構成に加えて、カセツト挿
入手段による最下段カセツトの挿入段階で2段目
カセツトの下方に進入して2段目以上のカセツト
を支持しカセツト排出段階で2段目カセツトの下
方から離脱するカセツト支持手段が設けられたも
のである(請求項2)。 また本発明は、カセツト挿入手段がカセツトを
前面左右両側から押圧しながら移動する左右一対
のスライダから成り、この両スライダを駆動する
手段が、処理前カセツト収容部の左右両側に前後
方向に固設されたラツクギヤと、このラツクギヤ
に噛合する状態で上記両スライダに取付けられた
ピニオンギヤと、駆動モータと、この駆動モータ
の回転力を上記両ピニオンギヤのいずれか一方に
伝える伝動機構と、両ピニオンギヤ同士を一体回
転可能に連結する連動軸によつて構成されたもの
である(請求項3)。 また本発明は、上記多段積み方式のカセツトチ
エンジヤーにおいて、カセツト挿入手段が、カセ
ツトを前面左右両側から押圧しながら移動する左
右一対のスライダから成り、この両スライダがカ
セツト支持手段を兼ねるように、スライダ上面高
さが切換板のカセツト排出位置での上面高さと同
等以上となるように設定されてなるものである
(請求項4)。 さらに本発明は、切換板ロツク手段が、切換板
の回動支点側の端部に延設された突片と、この突
片に上側から当接するロツク位置と同突片から外
れるロツク解除位置との間でスライド移動するロ
ツク部材と、このロツク部材を上記両位置間で移
動させるロツク部材駆動機構とから成るものであ
る(請求項5)。 また本発明は、切換板ロツク手段の別の構成と
して、切換板の回動支点と反対側の端部に臨む位
置において同端部を下側から支持するロツク位置
と同端部から外れるロツク解除位置との間で移動
するロツク部材と、このロツク部材を上記両位置
間で移動させるロツク部材駆動機構とから成るも
のである(請求項6)。 〔作用〕 請求項1の構成により、切換板のロツク解除→
切換板降下(処理前カセツト降下)→カセツト挿
入→切換板上昇・ロツク(次の処理前カセツト待
機)→処理済みカセツト排出の手順でカセツトの
交換操作が行なわれる。すなわち、切換板の上方
に、この切換板を可動底壁として処理前カセツト
収容部が設けられた構成であるため、切換板の前
方に処理前カセツト収容部を設ける従来のカセツ
トチエンジヤーと比較して、この収容部の分、チ
エンジヤー全体の前後方向寸法を縮小することが
できる。 また、請求項2の構成によると、切換板のロツ
ク解除→切換板降下→2段目以上の処理前カセツ
トを支持しながら1段目カセツト挿入→切換板上
昇ロツク・2段目以上のカセツト待機→処理済み
カセツト排出の手順でカセツトの交換操作が行な
われる。すなわち、前後方向寸法が小さいコンパ
クトな構成でありながら、所謂多段積み方式をと
る場合にもスムースなカセツトの交換操作を行な
うことができる。 一方、請求項3の構成によると、処理前カセツ
トをその前面側から左右一対のスライダで押圧し
てカセツト出し入れ口に押し込むため、ベルトコ
ンベアに載せて挿入する場合等と比較して、スリ
ツプ等のトラブル発生のおそれがきわめて少な
く、カセツト挿入動作の信頼性が高いものとな
る。 また、両スライダをラツクギヤとピニオンギヤ
の噛み合いによつて駆動し、しかも両スライダを
連動軸で連動させるため、伝動機構にスリツプ等
のトラブルが発生しても両スライダの同期は確保
することができる。従つて、両スライダを別々に
しかも転動ローラで駆動する場合のような両スラ
イダの同期崩れ(位相のずれ)が発生するおそれ
が少ない。このため、上記トラブル発生時の復旧
等の後処理が容易となる。 また、上記両スライダをカセツト支持手段とし
て兼用する請求項4の構成によると、同手段を別
途設ける場合と比較して構造が簡単ですむ。しか
も、スライダは、カセツト挿入段階では2段目カ
セツトの下方に進入し、カセツト排出段階では同
カセツト下方から離脱するため、2段目以上のカ
セツトの支持の切換えが確実にそしてスムースに
行なわれる。 一方、請求項5,6の構成により、切換板をカ
セツト排出位置に確実にロツクすることができ
る。 さらに、請求項6の構成によると、切換板の遊
端部側で切換板をカセツト排出位置にロツクする
ため、切換板の荷重支持力が高いものとなり、と
くに多段積み方式の場合に複数段のカセツトを切
換板上に安定良く支持することができる。 〔実施例〕 本発明の実施例を図によつて説明する。 第1実施例(第1図乃至第8図参照) 図において、1は前面にカセツト出し入れ口1
aを有するフロントローデイング方式のVTRで、
このVTR1のカセツト出し入れ口1aに差込ま
れたカセツトは、周知のようにVTR内部のロー
デイング機構により記録再生位置に送られ、処理
後、自動的にカセツト出し入れ口1aまでイジエ
クトされる。 2はVTR1の前面に装着されたカセツトチエ
ンジヤーで、このカセツトチエンジヤー2によ
り、上記カセツト出し入れ口1aにイジエクトさ
れたカセツトがVTR外に排出され、また新たな
カセツトがカセツト出し入れ口1aに送り込まれ
る。 このカセツトチエンジヤー2の本体3は、左右
両側壁4,4と、この両側壁4,4の後端上部間
に設けられた上枠5と、同下部間に設けられた下
枠6と、同前端中間部間に設けられた前枠7とに
よつて構成され、上枠5の左右両側部に突設され
たフツク5aがVTR1の前端部上面に設けられ
たピン1bに掛止されて本体3がVTR前面に装
着される。 この本体3には、前方上部にガイド枠8が設け
られて、このガイド枠8と左右両側壁4,4と上
枠5とで囲まれた処理前カセツト収容部S1が形成
されるとともに、この処理前カセツト収容部S1の
下方に、カセツト出し入れ口1aから排出される
処理済みカセツトが収容される処理済みカセツト
収容部S2が形成され、かつ、この両収容部S1,S2
の境界部分に切換板9が設けられている。 なお、ガイド枠8には、カセツトの前端を支持
する後下がりに傾斜したカセツト支持面8aが設
けられている。また、処理済みカセツト収容部S2
には、処理済みカセツトを左右両側で支持するカ
セツト受け10,10が設けられるとともに、こ
のカセツト受けの前端にカセツトストツパ10
a,10aが設けられている。 切換板9は、前端部左右両側に前向きに突設さ
れたヒンジ部9a,9aが前枠7に水平軸9bを
介して枢支され、この水平軸9bを支点として、
第1図仮想線および第2図に示すように処理済み
カセツト収容部S2を閉じて処理前カセツト収容部
S1のみをカセツト出し入れ口1aに臨ませる水平
なカセツト挿入位置と、第1,3,4図等に示す
ように処理前カセツト収容部S1を閉じて処理済み
カセツト収容部S2のみをカセツト出し入れ口1a
に臨ませる後上がりのカセツト排出位置との間で
回動する。すなわち、この切換板9により、両収
容部S1,S2の切換えが行なわれ、カセツト排出時
には処理済みカセツト収容部S2が、カセツト挿入
時には処理前カセツト収容部S1がそれぞれカセツ
ト出し入れ口1aに連通される。 左右両側壁4,4には、処理前カセツト収容部
S1に臨む高さ位置において前後方向ほぼ全長に亘
つて第1ガイド溝11,11が設けられ、この第
1ガイド溝11,11に、カセツト挿入手段とし
てのスライダ13,13が前後方向スライド自在
に係合されている。また、同ガイド溝11,11
の後端部に、側壁内外を連通させる窓孔12,1
2が設けられ、この窓孔12,12部分に、カセ
ツト取出し手段としての左右一対の取出しローラ
14,14が縦軸15,15まわりに回転自在に
配置されている。 これらスライダ13および取出しローラ14の
取付構造および駆動手段の詳細を次に説明する。 () スライダ13 スライダ13は、第5図および第7図に示すよ
うに、第1ガイド溝11内を前後移動するガイド
部13aと、処理前カセツトを前側から押圧する
押し爪13bとが図示しないねじ等により一体に
連結されて成つている。 このスライダ13には、押し爪13bの下部に
凸部13cが設けられ、両側スライダ13,13
の凸部13c,13c同士が連動軸16によつて
一体移動するように連結されている。 この連動軸16の両端部は、第1ガイド溝1
1,11の下方において左右両側壁4,4に前後
方向に設けられた第2ガイド溝17,17を貫通
して外部に導出されている。この連動軸16の両
端部には、それぞれピニオンギヤ18,18が固
着され、このピニオンギヤ18,18が、第2ガ
イド溝18,18に沿つて左右両側壁4,4の外
面に固着されたラツクギヤ19,19に噛合して
いる。 また、第6図に示すように、一方の側壁4の外
面には中折れ式に屈折可能なリンク20が後端側
水平軸20aを支点として回動可能に取付けら
れ、このリンク20の遊端部が連動軸16の一端
部に取付けられている。 このリンク20には、遊端部にピニオンギヤ1
8と並んで被動プーリ21が取付けられるととも
に、支点部分に駆動プーリ22、中間部(中折れ
点)に中間プーリ23がそれぞれ設けられ、駆動
プーリ22と中間プーリ23との間に第1ベルト
(タイミングベルト、以下でいうベルトについて
同じ)24、中間プーリ23と被動プーリ21と
の間に第2ベルト25がそれぞれ架け渡されてい
る。 そして、駆動プーリ22は、第7図に示すよう
に、本体3の前方下部(下枠6の下方)に設けら
れた駆動モータ26に、ウオームギヤ機構27お
よびベルト伝動減速機構28を介して連動連結さ
れ、駆動モータ26の回転力が減速されて駆動プ
ーリ22、中間プーリ23、被動プーリ21経由
で一方のピニオンギヤ18に伝えられるようにな
つている。 従つて、このピニオンギヤ18がラツクギヤ1
9と噛合しながら回転、すなわち、前後方向に移
動し、この一方のピニオンギヤ18の移動力が連
動軸16を介して他方のピニオンギヤ18に伝え
られることにより、両側スライダ13,13が同
期して前後移動する。 なお、両側スライダ13,13は、後述するよ
うにカセツト挿入段階で2段目以上のカセツトを
支持するカセツト支持手段を兼ねるため、押し爪
13b,13bの上面高さが、切換板9のカセツ
ト排出位置での上面高さと同じかやや高くなるよ
うに設定されている。 () 取出しローラ 第5図および第8図に示すように、左右両側壁
4,4の外面における第1ガイド溝11,11に
臨む高さ位置に同溝11,11と平行にローラ支
持アーム29,29が設けられている。このロー
ラ支持アーム29,29は、それぞれ前端部が縦
軸30を介して側壁前端部に枢着され、この縦軸
30を中心として左右方向に揺動可能となつてい
る。この両ローラ支持アーム29,29の後端部
は、第1ガイド溝11の前端部に設けられた窓孔
12,12に臨み、このアーム後端部に取出しロ
ーラ14,14が縦軸15,15まわりに回転自
在に取付けられている。 こうして、両取出しローラ14,14が、アー
ム29,29の揺動により、第8図実線で示すよ
うに窓孔12,12から側壁内側に突出する位置
(以下、この位置を突出位置という)と、同仮想
線で示すように側壁外側に後退する位置(以下、
この位置を後退位置という)との間で移動しうる
ようになつている。 また、両取出しローラ14,14の縦軸15,
15間に引張りコイルバネ(以下、ローラバネと
いう)31が張設され、このローラバネ31によ
つて両取出しローラ14,14が上記突出位置に
保持される。 一方、第5,7,8図に示すように、ローラ支
持アーム29の揺動支点となる縦軸30、および
取出しローラ14の回転中心となる縦軸15にそ
れぞれプーリ32,33が固着され、この両プー
リ32,33間にローラ用ベルト34がかけ渡さ
れている。そして、このローラ用ベルト34にス
ライダ13のガイド部13aが止め金35を介し
てねじ等によつて固着され、両側スライダ13,
13の移動力が取出しローラ14,14に回転力
として伝えられるようになつている。 なお、第5図および第8図中、36,36は取
出しローラ14,14側でローラ用ベルト34を
案内するアイドラプーリである。 また、スライダ13,13が第1ガイド溝1
1,11の後端部に位置する第3図実線で示す状
態で、ローラ支持アーム29,29の後端部がこ
のスライダ13,13によつて外側に押されるた
め、取出しローラ14,14が第8図仮想線の後
退位置にセツトされ、スライダ13,13がガイ
ド溝前方に移動したときローラバネ31のバネ力
によつて突出位置に戻る。 一方、切換板9の左右両側ヒンジ部9a,9a
に前向きに突片37,37が一体に突設されると
ともに、この突片37,37に臨んで前枠7の左
右両側にロツク部材38,38が一定範囲内で前
後移動可能に設けられている。また、これら突片
37,37とロツク部材38,38との間に引張
りコイルバネ39,39が設けられ、このバネ3
9,39により、切換板9にカセツト排出位置に
向かうバネ力が付与されると同時に、ロツク部材
38,38に突片37,37に向かう方向のバネ
力が付与される。 両側ロツク部材38は、切換板9がカセツト排
出位置にセツトされた状態で、上記バネ力により
後方に引張られて、第1図実線等で示すように切
換板9の突片37に上側から当接する。これによ
り同突片37の上向き回動が阻止(切換板9がカ
セツト排出位置にロツク)される。 また、このロツク部材38は、スライダ13,
13が第1図仮想線で示す前限位置に来たときに
連動軸16により前方に押されて突片37から外
れ、これにより切換板9のロツクが解除される。 次にこのカセツトチエンジヤーの作用を説明す
る。 イ カセツト挿入 切換板9は、動作開始前は、第1図実線で示す
ようにカセツト排出位置にある。また、ロツク部
材38は、切換板9の突片37に上側から当接し
たロツク位置にあるため、切換板9がカセツト排
出位置にロツクされ、この切換板9上に、記録ま
たは再生用の処理前カセツトが水平状態で支持さ
れて処理前カセツト収容部S1に収容される。 図では3巻のカセツトC1,C2,C3をセツトし
た3段積み状態の場合を例示している。以下、下
段カセツトC1を第1カセツト、中段カセツトC2
を第2カセツト、上段カセツトC3を第3カセツ
トという。 この状態で、図示しない制御部にスイツチ操作
等によるスタート信号が入力されると、第1図仮
想線で示すようにスライダ13が前限位置に移動
してロツク部材38をロツク解除位置に移動させ
るため、切換板9がカセツトC1,C2,C3を載せ
たままカセツト重量により降下してカセツト挿入
位置に自動的にセツトされる。 上記切換板9のカセツト挿入位置への移動は図
示しないセンサによつて検出され、この検出信号
に基づき、駆動モータ26が正転回転してスライ
ダ13が後退移動を開始し、このスライダ13に
より第1カセツトC1が前面から押圧されて切換
板9上を後退移動する。 第2カセツトC2は、このスライダ13による
第1カセツトC1の後退移動初期には、第2図実
線で示すように前端がガイド枠8のカセツト支持
面8aに、後端が第1カセツトC1の上面にそれ
ぞれ支持される。そして、第1カセツトC2の移
動中期以後は、第2図仮想線および第3図に示す
ように、スライダ13が第2カセツトC2の下面
に進入するため、第2カセツトC2がこのスライ
ダ13とカセツト支持面8aとによりやや持ち上
げられた状態で支持される。 また、このカセツト挿入時に、スライダ13の
移動力が取出しローラ14に伝えられて同ローラ
14がカセツト移動方向と同方向に回転するた
め、第2図実線で示すように第1カセツトC1の
後端部左右両側面が取出しローラ14に接触した
時点から同ローラ14によつて第1カセツトC1
がカセツト出し入れ口1aに引き込まれる。すな
わち、取出しローラ14は、カセツト挿入時には
カセツト挿入手段を兼ねることとなる。従つて、
スライダ13は、取出しローラ14によるカセツ
ト引き込み作用が行なわれる間は第1カセツト
C1の後を追うように後退移動し、ローラ支持ア
ーム29がスライダ13により外側に押されて取
出しローラ14が第8図仮想線の後退位置に移動
した時点から同カセツトC1をVTR1内に押し込
む作用をなす。 また、第1カセツトC1がスライダ13,13
に押されて切換板9上から離脱すると、第3図に
示すように切換板9がロツクバネ39のバネ力に
よつてカセツト排出位置に自動復帰し、かつ、ロ
ツク部材38によつて同位置にロツクされる。 この挿入完了後、スライダ13が後限位置に達
したことを感知したセンサの信号に基づき、モー
タ26が逆転してスライダ13が前進移動し、こ
のスライダ13の前進移動を検出したセンサの信
号によりモータ26の逆転が停止する。これによ
り、スライダ13が第3図仮想線で示すように後
限位置よりも少し前進し、イジエクトされるカセ
ツトに当らない待機位置にセツトされる。 ロ カセツト排出 第1カセツトC1の記録または再生が終了し、
同カセツトC1がカセツト出し入れ口1aにイジ
エクトされると、これを検出したセンサの信号に
基づいてモータ26が逆転する。これにより、両
側取出しローラ14,14がカセツト排出方向に
回転すると同時にスライダ13,13が前進移動
する。 取出しローラ14,14は、このスライダ1
3,13の前進移動前は、第8図仮想線で示す後
退位置にあつてカセツトC1の左右両側面に臨み、
スライダ13,13が前進するや否や第8図実線
の突出位置に移動してカセツトC1の前端部両側
面に圧接する。この取出しローラ14,14の回
転により、第4図に示すように第1カセツトC1
がカセツト出し入れ口1aから引き出されて滑落
し、処理済みカセツト収容部S2に収容される。 一方、スライダ13,13は、このカセツト排
出時にはただ前進して原位置まで戻る。そして、
このスライダ13,13の前進終期に、第2カセ
ツトC2の後部がこのスライダ13,13による
支持を受けられなくなり、代わつて切換板9で支
持される。 以後、上記作用が自動的に繰り返されて第2カ
セツトC2挿入→記録または再生→排出→第3カ
セツト挿入のカセツト操作が行なわれる。 なお、上記の説明ではカセツトを3段積みする
場合を例にとつたが、上方スペースを確保できる
場合は、処理前カセツト収容部S1の上方にガイド
枠を設けてカセツトを4段以上に積重ねて順次処
理するようにしてもよい。あるいは、カセツトを
1巻ずつ処理前カセツト収容部S1に供給するよう
にしてもよい。 このカセツトチエンジヤー2は、上記のように
切換板9の上方に処理前カセツト収容部S1、下方
に処理済みカセツト収容部S2をそれぞれ設け、切
換板9をカセツト挿入位置と同排出位置との間で
回動させてカセツト挿入、排出を行なうようにし
たから、特開昭62−231454号公報に示されている
ようにセパレータ(切換板)の前方に処理前カセ
ツトの収容部を設けた従来のカセツトチエンジヤ
ーと比較して、この収容部の分、チエンジヤー全
体の前後方向寸法を縮小することができる。 また、カセツト挿入段階で2段目以上のカセツ
トをスライダ13,13で支持して上方位置に確
保するようにしたから、多段積み方式をとる場合
にも十分対応することができる。しかも、カセツ
ト挿入段階の初期には2段目以上のカセツトを挿
入中のカセツトで支持し、中期以後、上記スライ
ダ13,13による支持に切換える構成としたか
ら、このカセツト支持の切換えが無理なく確実
に、そしてタイミングの狂い等がなくスムースに
行なわれる。 さらに、このカセツト支持手段として、カセツ
ト挿入手段としてのスライダ13,13を兼用す
る構成としたから、専用のカセツト支持機構を別
途設ける場合と比較して構造が簡単ですむ。 一方、スライダ13,13でカセツトの前面左
右両側を押してカセツトを挿入する上記構成によ
ると、たとえば水平アームを回動させてカセツト
を挿入する手段、あるいはベルトコンベアに載せ
て挿入する手段等と比較して、構造が簡単で、し
かもカセツトの移動ストロークを大きくとること
ができ、またスリツプのおそれがないため、カセ
ツト挿入動作の確実性が高いものとなる。 また、この両側スライダ13,13を、それぞ
れピニオンギヤ18とラツクギヤ19の噛み合い
によつて駆動するため、たとえば両スライダ1
3,13を転動ローラで駆動する場合のようなス
リツプが発生するおそれがない。しかも、両側ピ
ニオンギヤ18,18を連動軸16で繋いで両ス
ライダ13,13を同期移動させる構成としたか
ら、モータ26の回転力を一方のピニオンギヤ1
8に伝えるベルト伝動機構(第6図の第1および
第2ベルト24,25と各プーリ21,22,2
3)にスリツプ等が発生しても、その影響は両側
ピニオンギヤ18,18に等しく及ぶ。すなわ
ち、両ピニオンギヤ18,18を別々の駆動系で
分けて駆動する構成とした場合のように片側の駆
動系にスリツプ等が発生して両スライダ13,1
3の一方のみが先行するといつた同期崩れ(位相
のずれ)が生じない。このため、上記のようなト
ラブルの発生時にも、両スライダ13,13が同
じ位置に保たれるため、復旧処理が簡単となる。 第2実施例(第9図参照) 上記第1実施例との相違点のみを説明する。 切換板9の遊端部において、左右方向の中間部
に左右一対の凸部(図では片側のみを示す)40
を設けて、この両凸部間にロツクピン41を水平
に設けている。一方、上枠5の左右方向中間部
に、前後にスライドしてロツクピン41に対して
係脱しうるラツチ式のロツク部材42と、このロ
ツク部材42をロツクピン41から離脱させる電
磁石43とを設け、かつ、この電磁石43のケー
ス(固定部)とロツク部材42との間に、ロツク
部材42にロツクピン41に係合する方向のバネ
力を付与する引張りコイルバネ44を設けてい
る。 第9図実線は、ロツク部材42がロツクピン4
1に係合して切換板9をカセツト排出位置にロツ
クした状態を示している。この状態からカセツト
挿入に際して電磁石43に通電されると、電磁石
43の作動によつてロツク部材42が第9図仮想
線矢印方向に移動してロツクが解除される。この
ロツク解除により切換板9が仮想線で示すように
降下した後、電磁石43への通電が遮断され、ロ
ツク部材42がバネ44によつて元のロツク位置
に戻る。そして、カセツト挿入後、切換板9がカ
セツト排出位置に戻ると、ロツクピン41がロツ
ク部材42の傾斜面42aに当つて同部材42を
一旦ロツク解除位置に押し返した後、自動的に第
9図のロツク状態に戻る。 このように、切換板9を遊端部側で支持する構
成とすれば、切換板9の荷重支持力が高くなるた
め、とくに多段積み方式をとる場合に有利とな
る。 なお、このようにロツク部材を電磁石でロツク
位置とロツク解除位置との間でスライドさせる構
成は、基本実施例のように切換板9の回動支点側
に切換板ロツク手段を設ける場合にも適用するこ
とができる。 第3実施例(第10図参照) 第3実施例では、切換板ロツク手段を切換板9
の遊端部側に設ける場合に、スライダ13の駆動
力を利用してロツク部材をロツク位置とロツク解
除位置との間で移動させる構成をとつている。 すなわち、第2実施例同様、切換板9の遊端部
上面にロツクピン45を左右一対の凸部46,4
6を介して水平に取付けるとともに、本体上枠
(ここでは図示せず)の左右方向中間部に、前後
方向にスライドしてロツクピン45に対して係脱
するラツチ式のロツク部材47を設けている。4
8,48はこのロツク部材47のスライドガイド
板、49はロツク部材47をロツク位置に保持す
るロツクバネである。 ロツク部材47の上面には操作軸50を突設
し、この操作軸50をロツク解除レバー51で後
方(図右側)に押してロツク部材47をロツク解
除位置に移動させるようにしている。 ロツク解除レバー51は、中間部を縦軸52で
枢支した水平状態で本体上枠に左右方向に設け、
一端部を上記操作軸50の前方に係止させてい
る。 このレバー51の他端部には、本体側壁(ここ
では図示せず)の外面に前後方向にスライド自在
に設けた操作杆53の後端折曲部53aを連結
し、操作杆53の前端折曲部53bをスライダ1
3のガイド部13aの前方に臨ませている。13
a1はこのガイド部13aに一体に設けた操作杆押
し片、54は操作杆53を後方に引張る操作杆復
帰バネである。 第10図はロツク部材47がロツクピン45に
下側から係止して切換板9をカセツト排出位置に
ロツクした状態を示している。 この状態から、カセツト挿入に際してスライダ
13が前限位置に移動すると、各部は図の矢印方
向に作動する。すなわち、操作杆53がスライダ
13のガイド部13aの操作杆押し片13a1によ
つて前方に押されるため、ロツク解除レバー51
が図の時計回りに方向に回動してその一端部でロ
ツク部材47を後方に押す。これにより、図仮想
線で示すようにロツク部材47がロツクピン45
から外れて切換板9のロツクが解除される。 そして、この状態で切換板9がカセツト重量に
より降下し、スライダ13によるカセツト挿入操
作が行なわれて切換板9がカセツト排出位置に自
動復帰すると、ロツクピン45がラツチ作用によ
りロツク部材47に自動的に係合してロツク状態
に戻る。 この構成によると、電磁石を用いないため動作
の確実性が高いという第1実施例の長所と、切換
板9を遊端部側で支持するため切換板9の荷重支
持力が高いという第2実施例の長所の双方を併備
したものとなる。 第4実施例(第11図および第12図参照) 第4実施例では、駆動モータの回転力を一方の
ピニオンギヤに伝える伝動機構と、スライダ13
の構成を第1実施例の場合と異ならせている。 第1実施例との相違点のみを説明すると、一方
の本体側壁4の外面において、下部に、モータ
(ここでは図示せず)で駆動される駆動プーリ5
5を設けるとともに、第2ガイド溝17の前方と
後方とに被動プーリ56,57を設けている。そ
して、一本の無端ベルト(タイミングベルト)5
8を、これら各プーリ55,56,57に跨つ
て、かつ、第2ガイド溝17を取囲むようにして
架け渡し、このベルト58における第2ガイド溝
17と平行となる部分にスライダ13のガイド部
13aを固着している。59はテンシヨンプーリ
である。 従つて、この構成の場合、ベルト58の回転力
が、第1実施例では一方のピニオンギヤ18→一
方のスライダ13の経路で伝えられるのに対し、
逆に一方のスライダ13→一方のピニオンギヤ1
8の経路で伝えられる。なお、一方のピニオンギ
ヤ18の回転力が連動軸16を介して他方のピニ
オンギヤに伝えられることにより左右のスライダ
(片方は図示せず)13が同期して前後移動する
点は第1実施例の場合と同じである。 この構成によると、一本のベルト58によつて
モータ駆動力をスライダ13(ピニオンギヤ1
8)に伝えるため、第1実施例のように二本のベ
ルト(24,25:第7図参照)を用いる場合と
比較して、ベルト58の幅を大きくすることがで
きる。このため、ベルト強度が増し、伸びや破断
のおそれが少なくなる。 また、第12図に示すように、スライダ13の
ガイド部13aに、第1ガイド溝11内において
水平軸60まわりに回転する前後一対の水平ロー
ラ(片側は図示せず)61と、側壁4の外面に沿
つて縦軸62,62まわりに回転する上下一対の
垂直ローラ63,63とを設けている。 こうして、水平ローラ61により、スライダ1
3を水平に保ちつつそのスライド抵抗を少なく
し、垂直ローラ63,63により、スライダ13
がローラ支持アーム29を外側に押し広げる際の
側壁外面との接触圧を緩和するようにしている。 その他の実施例 (a) 請求項1または2の発明において、カセツト
挿入手段として、たとえば処理前カセツト収容
部S1の左右両側に複数対のローラを設け、この
ローラによつてカセツトを挿入する手段を用い
てもよい。 (b) また、カセツト取出し手段として、上記実施
例で示した取出しローラ14,14によるもの
以外に、たとえばカセツトを左右両側からつか
むチヤツク部材を前後移動させる手段等を用い
ることができる。 てもよい。 〔発明の効果〕 上記のように本発明によるときは、切換板の上
方に処理前カセツト収容部、下方に処理済みカセ
ツト収容部をそれぞれ設け、切換板をカセツト挿
入位置と同排出位置との間で回動させてカセツト
挿入、排出を行なうようにしたから、切換板の前
方に処理前カセツト収容部を設ける従来のカセツ
トチエンジヤーと比較して、この収容部の分、チ
エンジヤー全体の前後方向寸法を縮小することが
できる。 従つて、VTR前方へのチエンジヤーの突出寸
法が小さくなるため、とくに多数台のVTRを通
路の両側に並べて多量のダビングを行なう場合
に、カセツトチエンジヤーによつて侵食される通
路の幅を最小限に小さくすることができる。この
ため、現状の通路のままでもダビング操作を支障
なく行なうことができる。 また、請求項2の発明によると、切換板のロツ
ク解除→切換板降下→2段目以上の処理前カセツ
トを支持しながら1段目カセツト挿入→切換板上
昇ロツク・2段目以上のカセツト待機→処理済み
カセツト排出の手順でカセツトの交換操作が行な
われる。すなわち、前後方向寸法が小さいコンパ
クトな構成でありながら、所謂多段積み方式をと
る場合にもスムースなカセツト交換操作を行なう
ことができる。 一方、請求項3の発明によると、処理前カセツ
トをその前面側から左右一対のスライダで押圧し
てカセツト出し入れ口に押し込むため、ベルトコ
ンベアに載せて挿入する場合等と比較して、スリ
ツプ等のトラブル発生のおそれがきわめて少な
く、カセツト挿入動作の信頼性が高いものとな
る。 また、両スライダをラツクギヤとピニオンギヤ
の噛み合いによつて駆動し、しかも両スライダを
連動軸で連動させるため、伝動機構にスリツプ等
のトラブルが発生しても両スライダの同期は確保
することができる。従つて、両スライダを別々に
しかも転動ローラで駆動する場合のような両スラ
イダの同期崩れ(位相のずれ)が発生するおそれ
が少ない。このため、トラブル発生時の復旧等の
後処理が容易となる。 また、上記両スライダをカセツト支持手段とし
て兼用する請求項4の発明によると、同手段を別
途設ける場合と比較して構造が簡単ですむ。しか
も、スライダは、カセツト挿入段階では2段目カ
セツトの下方に進入し、カセツト排出段階では同
カセツト下方から離脱するため、2段目以上のカ
セツトの支持の切換えが確実にそしてスムースに
行なわれる。 一方、請求項5,6の発明により、切換板をカ
セツト排出位置に確実にロツクすることができ
る。 さらに、請求項6の発明によると、切換板の遊
端部側で切換板をカセツト排出位置にロツクする
ため、切換板の荷重支持力が高いものとなり、と
くに多段積み方式の場合に複数段のカセツトを切
換板上に安定良く支持することができる。
第1図は本発明の第1実施例にかかるカセツト
チエンジヤーのカセツト挿入動作開始前の状態、
第2図は同カセツト挿入中、第3図は同終了段
階、第4図はカセツト排出段階をそれぞれ示す縦
断側面図、第5図は第1図−線断面図、第6
図は同カセツトチエンジヤーの一部断面側面図、
第7図は第5図−線拡大断面図、第8図は同
カセツトチエンジヤーにおける取出しローラ部分
を示す拡大水平断面図、第9図は本発明の第2実
施例を示す第1図相当図、第10図は本発明の第
3実施例を示す斜視図、第11図は本発明の第4
実施例を示す側面図、第12図は同一部拡大断面
図である。 1……VTR、1a……カセツト出し入れ口、
C1,C2,C3……カセツト、S1……処理前カセツ
ト収容部、S2……処理済みカセツト収容部、9…
…切換板、39……切換板にカセツト排出位置に
向かうバネ力を付与するバネ、13,13……カ
セツト挿入手段兼カセツト支持手段としてのスラ
イダ、13a……同スライダのガイド部、13b
……同押し爪、14,14……カセツト取出し手
段としての取出しローラ、18……スライダを駆
動するピニオンギヤ、19……同ラツクギヤ、2
1,22,23……同プーリ、24,25……同
ベルト、16……両側スライダを連結する連動
軸、32,33……スライダの移動力を取出しロ
ーラに伝えるベルト伝動機構のプーリ、34……
同ベルト、37……切換板を回動支点側でロツク
する切換板ロツク手段を構成する切換板の突片、
38……同ロツク部材、41……切換板を遊端部
側でロツクする切換板ロツク手段を構成するロツ
クピン、42……同ロツク部材、43……同ロツ
ク部材駆動機構を構成する電磁石、44……同引
張りコイルバネ、45……別の切換板ロツク手段
を構成するロツクピン、47……同ロツク部材、
49……ロツク部材駆動機構を構成するバネ、5
1……同ロツク解除レバー、53……同操作杆、
54……操作杆復帰用バネ、13a1……操作杆を
操作するスライダのガイド部の押し片、55……
スライダを駆動する駆動プーリ、56,57……
同被動プーリ、58……同ベルト。
チエンジヤーのカセツト挿入動作開始前の状態、
第2図は同カセツト挿入中、第3図は同終了段
階、第4図はカセツト排出段階をそれぞれ示す縦
断側面図、第5図は第1図−線断面図、第6
図は同カセツトチエンジヤーの一部断面側面図、
第7図は第5図−線拡大断面図、第8図は同
カセツトチエンジヤーにおける取出しローラ部分
を示す拡大水平断面図、第9図は本発明の第2実
施例を示す第1図相当図、第10図は本発明の第
3実施例を示す斜視図、第11図は本発明の第4
実施例を示す側面図、第12図は同一部拡大断面
図である。 1……VTR、1a……カセツト出し入れ口、
C1,C2,C3……カセツト、S1……処理前カセツ
ト収容部、S2……処理済みカセツト収容部、9…
…切換板、39……切換板にカセツト排出位置に
向かうバネ力を付与するバネ、13,13……カ
セツト挿入手段兼カセツト支持手段としてのスラ
イダ、13a……同スライダのガイド部、13b
……同押し爪、14,14……カセツト取出し手
段としての取出しローラ、18……スライダを駆
動するピニオンギヤ、19……同ラツクギヤ、2
1,22,23……同プーリ、24,25……同
ベルト、16……両側スライダを連結する連動
軸、32,33……スライダの移動力を取出しロ
ーラに伝えるベルト伝動機構のプーリ、34……
同ベルト、37……切換板を回動支点側でロツク
する切換板ロツク手段を構成する切換板の突片、
38……同ロツク部材、41……切換板を遊端部
側でロツクする切換板ロツク手段を構成するロツ
クピン、42……同ロツク部材、43……同ロツ
ク部材駆動機構を構成する電磁石、44……同引
張りコイルバネ、45……別の切換板ロツク手段
を構成するロツクピン、47……同ロツク部材、
49……ロツク部材駆動機構を構成するバネ、5
1……同ロツク解除レバー、53……同操作杆、
54……操作杆復帰用バネ、13a1……操作杆を
操作するスライダのガイド部の押し片、55……
スライダを駆動する駆動プーリ、56,57……
同被動プーリ、58……同ベルト。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 カセツト出し入れ口が設けられた磁気記録再
生装置の前面に装着されるカセツトチエンジヤー
であつて、上記カセツト出し入れ口に挿入される
記録または再生用の処理前カセツトを収容する処
理前カセツト収容部と、この処理前カセツト収容
部の下方において上記カセツト出し入れ口から排
出される記録または再生済みの処理済みカセツト
を収容する処理済みカセツト収容部とが設けられ
るとともに、これら両収容部の境界部分に、切換
板が、上記処理前カセツト収容部内のカセツトを
支持した状態で処理済みカセツト収容部のみをカ
セツト出し入れ口に臨ませるカセツト排出位置
と、このカセツト排出位置から処理前カセツトの
重量により降下して処理前カセツト収容部のみを
カセツト出し入れ口に臨ませるカセツト挿入位置
との間で回動しうるように設けられ、かつ、この
切換板に上記カセツト排出位置に向かうバネ力を
付与するバネ手段と、処理済みカセツト排出段階
で切換板をカセツト排出位置にロツクし処理前カ
セツト挿入段階でロツクを解除する切換板ロツク
手段と、切換板がカセツト排出位置にセツトされ
た状態で処理済みカセツトをカセツト出し入れ口
から処理済みカセツト収容部に送り込むカセツト
取出し手段と、切換板がカセツト挿入位置にセツ
トされた状態で処理前カセツト収容部内の処理前
カセツトをカセツト出し入れ口に送り込むカセツ
ト挿入手段と、これらカセツト取出し手段および
カセツト挿入手段を駆動する駆動手段とを具備し
てなることを特徴とする磁気記録再生装置のカセ
ツトチエンジヤー。 2 カセツト出し入れ口が設けられた磁気記録再
生装置の前面に装着されるカセツトチエンジヤー
であつて、上記カセツト出し入れ口に挿入される
記録または再生用の処理前カセツトを収容する処
理前カセツト収容部と、この処理前カセツト収容
部の下方において上記カセツト出し入れ口から排
出される記録または再生済みの処理済みカセツト
を収容する処理済みカセツト収容部とが設けられ
るとともに、これら両収容部の境界部分に、切換
板が、上記処理前カセツト収容部内に複数段に積
層されて収容されたカセツトを支持した状態で処
理済みカセツト収容部のみをカセツト出し入れ口
に臨ませるカセツト排出位置と、このカセツト排
出位置から処理前カセツトの重量により降下して
処理前カセツト収容部のみをカセツト出し入れ口
に臨ませるカセツト挿入位置との間で回動しうる
ように設けられ、かつ、この切換板に上記カセツ
ト排出位置に向かうバネ力を付与するバネ手段
と、処理済みカセツト排出段階で切換板をカセツ
ト排出位置にロツクし処理前カセツト挿入段階で
ロツクを解除する切換板ロツク手段と、切換板が
カセツト排出位置にセツトされた状態で処理済み
カセツトをカセツト出し入れ口から処理済みカセ
ツト収容部に送り込むカセツト取出し手段と、切
換板がカセツト挿入位置にセツトされた状態で処
理前カセツト収容部内の最下段の処理前カセツト
をカセツト出し入れ口に送り込むカセツト挿入手
段と、これらカセツト取出し手段およびカセツト
挿入手段を駆動する手段と、上記カセツト挿入手
段によるカセツト挿入段階で2段目カセツトの下
方に進入して2段目以上のカセツトを支持しカセ
ツト排出段階で2段目カセツトの下方から離脱す
るカセツト支持手段とを具備してなることを特徴
とする磁気記録再生装置のカセツトチエンジヤ
ー。 3 カセツト挿入手段が、カセツトを前面左右両
側から押圧しながら移動する左右一対のスライダ
から成り、この両スライダを駆動する手段が、処
理前カセツト収容部の左右両側に前後方向に固設
されたラツクギヤと、このラツクギヤに噛合する
状態で上記両スライダに取付けられたピニオンギ
ヤと、駆動モータと、この駆動モータの回転力を
上記両ピニオンギヤのいずれか一方に伝える伝動
機構と、両ピニオンギヤ同士を一体回転可能に連
結する連動軸によつて構成されたことを特徴とす
る請求項1または2に記載の磁気記録再生装置の
カセツトチエンジヤー。 4 カセツト挿入手段が、カセツトを前面左右両
側から押圧しながら移動する左右一対のスライダ
から成り、この両スライダがカセツト支持手段を
兼ねるように、スライダ上面高さが切換板のカセ
ツト排出位置での上面高さと同等以上となるよう
に設定されてなることを特徴とする請求項2記載
の磁気記録再生装置のカセツトチエンジヤー。 5 切換板ロツク手段が、切換板の回動支点側の
端部に延設された突片と、この突片に上側から当
接するロツク位置と同突片から外れるロツク解除
位置との間でスライド移動するロツク部材と、こ
のロツク部材を上記両位置間で移動させるロツク
部材駆動機構とから成ることを特徴とする請求項
1乃至4のいずれかに記載の磁気記録再生装置の
カセツトチエンジヤー。 6 切換板ロツク手段が、切換板の回動支点と反
対側の端部に臨む位置において同端部を下側から
支持するロツク位置と同端部から外れるロツク解
除位置との間で移動するロツク部材と、このロツ
ク部材を上記両位置間で移動させるロツク部材駆
動機構とから成ることを特徴とする請求項1乃至
4のいずれかに記載の磁気記録再生装置のカセツ
トチエンジヤー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US07/516,594 US5128816A (en) | 1989-05-13 | 1990-04-30 | Automatic cassette changer for front loading type magnetic recording-reproduction apparatus |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1-119761 | 1989-05-13 | ||
JP11976189 | 1989-05-13 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0373458A JPH0373458A (ja) | 1991-03-28 |
JPH0415543B2 true JPH0415543B2 (ja) | 1992-03-18 |
Family
ID=14769523
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1307876A Granted JPH0373458A (ja) | 1989-05-13 | 1989-11-24 | 磁気記録再生装置のカセットチェンジャー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0373458A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0768256B2 (ja) * | 1991-08-01 | 1995-07-26 | 株式会社ジャパンエナジー | 新規イミダゾールシラン化合物及びその製造方法並びにそれを用いる金属表面処理剤 |
-
1989
- 1989-11-24 JP JP1307876A patent/JPH0373458A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0373458A (ja) | 1991-03-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
GB2209864A (en) | Automatic cassette changer | |
US4227224A (en) | Cassette tape recording/reproducing apparatus | |
US6141314A (en) | Optical disc changer apparatus with method of exchanging a disc | |
JPS62146460A (ja) | テ−プカセツト自動装填装置 | |
US5285335A (en) | Cassette transfer unit | |
EP0317370B1 (en) | Cassette loading apparatus for digital audio tape recorder | |
JP3470438B2 (ja) | テープカートリッジのオートローダー | |
US5128816A (en) | Automatic cassette changer for front loading type magnetic recording-reproduction apparatus | |
JP3760024B2 (ja) | 記録媒体の保管装置 | |
JPH0415543B2 (ja) | ||
EP1039459A1 (en) | Cassette changer | |
KR940011547B1 (ko) | 카세트 적재기/비적재기 | |
JP3470439B2 (ja) | テープカートリッジのオートローダー | |
JP3404964B2 (ja) | テープカートリッジのオートローダー | |
JP3404963B2 (ja) | テープカートリッジのオートローダー | |
JP2534860Y2 (ja) | カセット自動交換装置 | |
JP3475550B2 (ja) | テープカートリッジのオートローダー | |
JP3385777B2 (ja) | テープカートリッジのオートローダー | |
JP2586823B2 (ja) | 大小カセット兼用収納棚 | |
JPH064976A (ja) | ディスクドライバ | |
KR950010967B1 (ko) | 콤팩트 디스크 오토체인저 플레이어 | |
KR930000750Y1 (ko) | 디지탈 오디오 테이프 레코더의 카세트 테이프 자동추출장치 | |
JPS63200352A (ja) | カセツトチエンジヤ−におけるカセツト供給装置 | |
JPH08212645A (ja) | テープカートリッジのマガジン | |
JP2919237B2 (ja) | オートチェンジャ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |