JPH0415283Y2 - - Google Patents

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JPH0415283Y2
JPH0415283Y2 JP2550086U JP2550086U JPH0415283Y2 JP H0415283 Y2 JPH0415283 Y2 JP H0415283Y2 JP 2550086 U JP2550086 U JP 2550086U JP 2550086 U JP2550086 U JP 2550086U JP H0415283 Y2 JPH0415283 Y2 JP H0415283Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 考案の目的 [産業上の利用分野] 本考案は分解、組立並びに交換が容易なユニツ
ト型式のフイルタに関する。更に詳述すると、本
考案は微細な気孔を持つセラミツクス多孔質体を
肉薄管として成形焼結したものを濾過材として用
いるフイルターユニツトに関する。 [従来の技術] 最近、フイルタの肉薄に成形して表面濾過方式
とし、比表面積の向上と濾過抵抗の低減を達成し
ようとする研究が為されている。この結果、例え
ばセラミツクスフイルタにあつては、近年、気孔
を形成する焼結粒子の精緻な分級化及び成形技術
の進歩によつて、気孔径分布の均一化に因る高度
な精密濾過と薄肉成形による圧力損失の低減とを
実現して、表面濾過を可能にしつつある。例え
ば、外径10mmφ、内径8mmφで肉厚1mm、長さ
1.5mの薄肉管状セラミツクスフイルタも製造さ
れている。このような薄肉の管状セラミツクスフ
イルタを使用した、クロスフローによる限外濾
過、精密濾過分野における展開が多く試みられて
いる状況では濾過材と対象流体との接触時間を稼
ぐため濾過体を可能な限り長くし、かつセラミツ
クスを熱や振動を原因とする破損から保護するた
めの安定支持構造が必要であり、そのような観点
から装置及びメンテナンスの安定性とコストダウ
ンが要請されている。 そこで、従来のセラミツクスフイルタを安定支
持する構造のフイルターユニツトとしては、フイ
ルタを円筒形に成形焼結したものを束ね、その両
端部を樹脂等でケーシングの蓋部材に接着して固
定するものが考え出されている。 [考案が解決しようとする問題点] しかしながら、この肉薄のセラミツクスフイル
タは、濾過性能に優れかつ熱的、耐化学的にも安
定しているなど濾過材として優れた特性を有しな
がらも、一般的に熱膨張係数が低く機械的衝撃に
弱い可撓性のない脆性物質であるため、その支持
構造や形状およびハウジング構造等に考慮すべき
問題を多々有し、表面濾過の実現を困難なものと
している。 即ち、円筒状フイルタを束ねて端部を樹脂固定
する上述のセラミツクスフイルタ構造の場合、剛
体支持であることから、セラミツクスフイルタが
単独で膨張ないし収縮、あるいは移動できないの
で、外力の付加、濾過流体の乱流、脈動による振
動、始動時の急速な流体の流入による衝撃及び濾
過流体の間の温度差に因る熱膨張差等に起因する
破壊からセラミツクスフイルタを保護することは
できない。また、樹脂を使用して円筒状フイルタ
を固定するため、製作に手間がかかりコスト高と
なるし、一部のセラミツクスフイルタが破損した
場合にもその部分のフイルタを交換することがで
きずユニツト全体を交換しなければならない問題
がある。 本考案は、脆性材料であるセラミツクスの特性
をふまえてフイルターユニツトとして機能的かつ
経済的に有利なフイルターユニツト構造を提供す
ること、即ち分解、組立が容易でかつセラミツク
スフイルタを振動や衝撃、外部負荷から遮断し得
るフイルターユニツトを提供することを目的とす
る。 考案の構成 [問題点を解決するための手段] 斯かる目的を達成するため、本考案のフイルタ
ーユニツトは、多孔質セラミツクスから成る少な
くとも1本の管状フイルタと、該管状フイルタを
囲繞しその周囲に少なくとも1箇所の流体導入口
及び/又は排出口を有する外部流体流路を形成す
るケーシングチユーブと、このケーシングチユー
ブの両端開口部に着脱可能に装着されてチユーブ
の両端部を実質的な二重管構造とするコネクタパ
イプと、該コネクタパイプを貫通して前記ケーシ
ングチユーブ内に出入り自在の調整パイプとから
構成し、前記管状フイルタの少なくとも一端に調
整パイプを接続すると共に前記管状フイルタ及
び/又は調整パイプを前記コネクタパイプに接続
して外部流体流路とは隔絶された内部流体流路を
形成しかつこれら接続部の少なくともいずれか1
箇所を不透液性の弾性管で連結し、管状セラミツ
クスフイルタをケーシングチユーブに対して少な
くとも一端を弾性支持させて耐振動性、耐衝撃性
を向上させると共に調整パイプの介在により軸方
向長さを調整可能な支持構造としている。 [実施例] 以下本考案の構成を図面に示す一実施例に基づ
いて詳細に説明する。 第1図に本考案にかかるフイルターユニツトの
一実施例を一部切欠して正面図で示す。このフイ
ルターユニツト1は、薄肉の管状セラミツクスフ
イルタ2と、該フイルタ2を囲繞してその周囲に
外部流体流路6を形成するケーシングチユーブ3
と、このケーシングチユーブ3の両端に装着され
て当該チユーブ3の端部を実質的な二重管構造と
するコネクタパイプ4及び該コネクタパイプ4を
貫通してケーシングチユーブ3内に出入りする調
整パイプ7及び該調整パイプ7とフイルタ2並び
にこれらとコネクタパイプ4とを夫々連結させ管
状フイルタ2の周囲の外部流体流路6とは隔絶さ
れた内部流体流路8を形成する弾性管5とから成
り、外部流体流路6と内部流体流路8に相異なる
二流体を通過させる間に管状セラミツクスフイル
タ2部分でクロスフローによる限外濾過を行なう
ようにしたものである。 前記管状フイルタ2は、多孔質のセラミツクス
を両端開口の筒状体に形成して成るもので、本実
施例では円筒体としたが、濾過流体を通過させる
流路を形成し得るものであればその断面形状は自
由であり、例えばセレーシヨン形等にも成形可能
である。また、セラミツクス管状フイルタ2の外
径は可能な限り小径であることが好ましい。これ
は微細孔フイルタの特性からして圧力損失、流量
を勘案すると大きな外径は無駄な空間が多くな
り、またフイルタ径は小さい程濾過圧力による外
力がフイルタに作用するとき耐タガ張り応力に有
効であるからである。 上述の管状セラミツクスフイルタ2は、本実施
例の場合、1種又は2種以上の人工原料の均一か
つ微細な多面体粒子形状を有する骨材を、無機結
合剤および有機可塑剤を加えて混練し、押出し成
形の後焼結してなる孔径制御多孔質セラミツクス
所謂フアインセラミツクスより成る。ここで、骨
材となる合成原料としては、アルミナ、ムライ
ト、炭化珪素、シリカ等が用いられる。これらは
いずれも機械粉砕の後、水ひ分級などの選別によ
つて均一な径の微粉体だけが選択される。均一な
径とするのは、これにより焼結後空孔径分布を狭
いものとするだめである。また骨材として多面体
粒子形状が望まれるのは、焼結後、良好なくびれ
空洞を形成し、目的粒子による架橋現象を生じ易
くするためである。 無機結合剤としては、粘土質およびまたはソー
ダ石灰ガラスカレツト等が用いられ焼結促進剤と
して炭素塩類およびまたはホウ酸類等が適宜加え
られる。粒径は、できるだけ小さなものが好まし
い。 有機可塑剤としては、アラビアゴム、澱粉の
り、ワツクス、カルボキシメチルセルロース、あ
るいはポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポ
リビニルアルコール、ポリビニルアセタール等の
ビニル樹脂、アクリル酸エステル重合体等のアク
リル酸樹脂などの熱可塑性合成樹脂が用いられる
が、少量でも十分な可塑性を与える熱可塑性合成
樹脂、特にポリビニルアルコールが好まれる。有
機可塑剤は骨剤に可塑性を与える以外に、焼結後
の空孔率の向上に役立つ。 成形法としては、押し出し成形法が好まれる。
これは、押し出し成形法によると同一断面形状の
筒状体が任意の長さで得られるためである。成形
品は室温〜約80℃で乾燥後焼成される。 焼成温度は、骨材の種類、粒径等に応じて約
900〜約1300℃の範囲で適宜に選択される。本実
施例の焼成は無機結合剤を用いて焼結するため自
己焼結と比べて焼結の制御は容易であり、均質な
空孔径をもつ多孔質セラミツクスを得ることがで
きる。 加えて斯様にして焼結される孔径制御多孔質セ
ラミツクスは、可塑剤としては、無機物の粘土質
のものを使用せず、低灰成分である有機質のもの
を近い、無機質物は結合剤としての必要最小限量
におさえたので、焼結後骨材以外の無機物が必要
以外の部分に残留して悪影響を及ぼすこともな
い。 上述の如き組成によつて形成された脆い管状フ
イルタ2を囲繞して該フイルタ2を保護すると共
に、該フイルタ2との間で外部流体流路6を形成
するケーシングチユーブ3は、剛性のある素材若
しくは構造によつて形成されている不透液性ある
いは不通気性の管である。本実施例において、こ
のケーシングチユーブ3は、透明なプラスチツク
ス製の管より成り、内部の管状フイルタ2の汚れ
状態等を外部から観察し得るように設けられてい
る。勿論、ケーシングチユーブ3としてステンレ
スパイプ等の不透明な管を採用することも可能で
あり、機械的強度等を必要とする場合には望まし
い。また、このケーシングチユーブ3は、周面に
径方向へ突出する2つの開口部9を設け、その一
方を流体導入口として他方を流体排出口として
夫々使用し、当該チユーブ3内を流体が通過し得
るように設けられている。尚、前記開口部9は必
要に応じて1箇所ないし3箇所以上とする場合も
ある。 このケーシングチユーブ3の両端外周面にはユ
ニオンつば10が夫々形成され、ユニオンナツト
11によりコネクタパイプ4を取付け得るように
設けられている。ユニオンナツト11は、コネク
タパイプ4の外筒部12に設けられたユニオンね
じ13と螺合する内ねじ14と、ケーシング3の
ユニオンつば11と係合するつば15を有する。
このユニオンナツト11のつば15とケーシング
チユーブ3側のユニオンつば10は、ユニオンナ
ツト11のケーシングチユーブ3への着脱を可能
とするため、間欠的に円周上に設けられており、
切欠き部分と相手側のつば10ないし15を合せ
ることによつてユニオンナツト11のチユーブ3
への着脱を行ない得るように設けられている。勿
論、ユニオンナツト11をケーシングチユーブ3
に嵌め合せた状態でユニオンつば11をチユーブ
に固着しても良い。 前記コネクタパイプ4は、ケーシングチユーブ
3の両端開口部に着脱可能に装着されて該チユー
ブ3の両端開口部を内外の流体流路6,8を形成
するための実質的な二重管構造とするもので、本
実施例の場合ユニオンねじ13を形成する外筒部
12と調整パイプ7を嵌通させる穴16を除いて
ケーシングチユーブ3の両開口を閉塞する内筒部
17とから成り、外筒部12と内筒部17との間
の環状の隙間18にケーシングチユーブ3の端部
を差し込むように設けられている。また、該パイ
プコネクタ4の管状隙間18の底部には流体の漏
洩を防ぐためOリング19が配置されている。前
記穴16は、その一方の開口部20が調整パイプ
7の内側からの貫挿を容易にするため摺鉢状に凹
む円錐面に形成され、他方の開口部21が外側に
突出する円錐体に形成されている。突出する一方
の開口部21は当該コネクタパイプ4と調整パイ
プ7あるいはセラミツクスフイルタ2とを連結す
るための管状接続具例えば弾性管5を嵌着するた
めのもので、管の取付けを容易にするためその先
端部分が円筒状に形成されている。また、コネク
タパイプ4の外筒部12のユニオンねじ13の一
方は複数の内部流体流路8を統合して他の装置類
(図示省略)等に接続するためのキヤツプ22を
取付けるために使用される。尚、キヤツプ22と
コネクタパイプ4の外筒部12の端面との間には
Oリング23が介在され、流体の漏洩防止が図ら
れている。 前記調整パイプ7は、セラミツクス管状フイル
タ2とコネクタパイプ4との間に介在されてこれ
らの間の間隔を調節可能とするもので、通常無気
孔であれば有機質、無機質を問わず通過流体に対
して安定な各種パイプ材が使用可能であるが、ヤ
ング率が低く弾力性のある材料を用いることがセ
ラミツクスフイルタ2に機械的衝撃を与えること
を防ぐうえで好ましい。また、この調整パイプ7
に金属材料を用いる場合、使用条件に適合する可
能な限りの肉薄にして撓み易くかつ軽量にするこ
とが好ましい。 尚、この調整パイプ7としては、軟質ゴム等か
ら成るパイプを使用する場合には、その上部開口
部を外側に折り返すように開いてコネクタパイプ
4の凸状開口部21に被せ、更にその上をクラン
プ材例えばワイヤー等で締付けることにより、弾
性管5を介在させずに直接コネクタパイプ4に取
付けることも可能である。この場合、ゴム製調整
パイプ7は弾性管5を兼ねることになる。他方、
このゴム製調整パイプ7のセラミツクスフイルタ
2端部への接続は、調整パイプ7を拡げて被せる
ように嵌め込むことで十分であるが、濾過に圧力
をかける場合などには適宜クランプ材で調整パイ
プ7を締付けることが好ましい。上述の如く、調
整パイプ7そのものを弾性物質で形成すれば、フ
イルタ2とコネクタパイプ4を直接接続する場合
にのみこれらの間に弾性管を必要とする。また、
セラミツクスフイルタ2の両端を弾性管5で支持
しなくとも、セラミツクスフイルタ2と調整パイ
プ7及び/又はコネクタパイプ4、調整パイプ7
とコネクタパイプ4の各接続箇所のうちの少なく
とも1箇所に弾性管5を使用すれば、セラミツク
スフイルタ2の破壊を防ぐ効果はある。このこと
は、例えば、セラミツクスフイルタ2を長くして
フイルタ2自体の撓みで熱膨張や振動を吸収しよ
うとする場合などの特定の条件下では有効であ
る。 前記管状フイルタ2とコネクタパイプ4とを連
結する弾性管5は、管状フイルタ2の熱膨張ある
いは振動を吸収しかつ通過流体を透過させること
のない弾力性のある管で、例えばゴム、軟質プラ
スチツクあるいはガラス繊維等で補強されたその
他のエラストマー材等で形成されている。この弾
性管5は、濾過圧をかけない場合にはクランプ手
段を必要としないが、濾過圧を必要としたり、相
当な圧力をかけて逆洗を行なう必要がある場合に
は、ワイヤ、金属バンド若しくはゴムバンド等の
締付具で止め付けたり、管状フイルタ2や調整パ
イプ7等の側に環状の突起あるいは溝を設けて係
着性を向上させることにより、逆洗時などに抜け
外れるのを防止することもある。 尚、上述のフイルターユニツトは好適な実施例
の一例ではあるが、これに限定されるものではな
い。本考案の要旨を逸脱しない範囲内において適
宜変形実施可能である。例えば、第3図に示すよ
うに単一の管状フイルタ2を内蔵する場合もあ
る。このフイルターユニツト1Aは、内外に突出
する円錐円筒部31を有する対称的なコネクタパ
イプ34を使用して、セラミツクスフイルタ2の
一端を直接支持しかつ他端側を調整パイプ7の介
在により間接的に支持するように設けられてい
る。この場合、セラミツクスフイルタ2はコネク
タパイプの内側の突出部に弾性管5を以て接続さ
れているが、フイルタ2の他端側に接続された調
整パイプ7はコネクタパイプ4の外側の開口部3
1に接続される。また、本実施例のフイルターユ
ニツト1は限外濾過領域のクロスフローに用いる
ことを主な目的としそのことにのみ言及している
が、通常の濾過である対象流体を全て濾過させる
方式にも容易に転用できることは言うまでもな
い。 [作用] 以上の如く構成されたフイルターユニツトによ
れば、次の通り簡単に組立てかつ分解でき、機械
的衝撃等に因る破損の虞れもなく物理的洗浄のも
とに好適な状態で長期間使用できる。 即ち、本考案のフイルターユニツト1は、まず
セラミツクスフイルタ2の両端に調整パイプ7を
弾性管5を以て連結し、これを垂直状態のケーシ
ングチユーブ3内のその両端にユニオンナツト1
1を使つて固着されているコネクタパイプ4の穴
16から夫々挿入し、その先端が下端側のコネク
タパイプ4から突出した状態において調整パイプ
4とコネクタパイプ4の外部開口部21とを弾性
管5によつて夫々連結する。チユーブ3内に挿入
される調整パイプ7の先端は円錐形状に凹む開口
部20に案内されて対応する他端側のコネクタパ
イプ4の穴16内に容易に挿入される。そして、
他端のコネクタパイプ4の穴16から突出したと
ころで、外側に突出する開口部21と弾性管5で
連結される。ついで、コネクタパイプ4のねじ1
3にキヤツプ22を螺合してコネクタパイプ4に
開口されている複数の内部り流体流路8から統合
してキヤツプ23の1つの流路24から濾過流体
が出入し、かつこのキヤツプ23を介して他の装
置類に接続可能とする。尚、このフイルターユニ
ツト1の分解は上述の操作を逆に行なえば良い。 このフイルターユニツト1は、管状セラミツク
スフイルタ2をケーシングチユーブ3内に収容し
かつ弾性支持しているため、濾過時の圧力変動や
外部衝撃が作用しても、弾性管5部分で衝撃を緩
和して脆く破損し易いセラミツクスフイルタ2に
伝達されるのを防ぐ。 また、このフイルターユニツト1の洗浄は、必
要に応じて実施されるがそのままの状態による逆
洗は勿論のこと、分解が容易であるためブラシが
け等の物理的洗浄も薬品を使用する化学的洗浄も
実施可能である。 この洗浄効果は、目視点検によつて確実なもの
とされる。しかし、これら物理的洗浄等を施して
も効率的な濾過が達成できないとき、あるいは濾
過対象が変わつた場合にこれに合せて管状フイル
タ2を交換しなくてはならないが、締付具を弛め
弾性管5を外すだけで簡単に実施できる。尚、コ
ネクタパイプ4は通常図示の如く円錐面状の凹ん
だ開口部20を内側とするように取付けている
が、逆に突出した開口部21を内側にして装着す
ることによつて管状セラミツクスフイルタ2を直
接コネクタパイプ4に連結することも可能であ
る。 また、このフイルターユニツト1は、破損など
によりセラミツクスフイルタが短くなつたり、濾
過流体の性質や濾過領域の変更によつてパイプ長
さが変わる場合などには、調整パイプ7のチユー
ブ3内への挿入量を増減してフイルタ寸法が短く
なつた分あるいは長くなつた分だけ補充する。更
に、このフイルターユニツト1にあつては、セラ
ミツクスフイルタ2の一部が破損した場合には、
コネクタパイプ4を貫通する調整パイプ7に直接
栓をしてその内部流体流路8を閉塞すればよい。 このフイルターユニツト1は、両端のキヤツプ
23あるいはコネクタパイプ34を直接利用して
他の配管類に容易に装着できる。例えば、水道管
や他の給液管路の途中にそのまま配管ないし管路
の一部として接続することも可能である。斯様に
本考案のフイルターユニツト1を単体で使用する
場合、室内及び装置内のコーナーに納り易いため
空間の有効利用ができ、特に合理的に設計された
家庭のキツチンで使用する濾過器としては、従来
品が手元に近い作業空間に設置され視界の遮りや
有効空間の減少などの問題を有しているのに対
し、何らそのような問題を惹き起さないことから
好適である。また、気孔径の異なる管状フイルタ
2を内蔵した複数のフイルターユニツト1を漸次
目が細くなるように直列接続して効率的な精密濾
過を実現することも可能であるし、更には同一気
孔径のフイルターユニツト1を並列に接続して濾
過抵抗に基因する流量変化をほとんど無くすこと
が可能である。 以上の如く管状セラミツクスフイルタ2を弾性
支持してケーシングチユーブ3で保護する本考案
のフイルターユニツト1によると、表面濾過を可
能とする薄肉のセラミツクスから成る脆性フイル
タの採用も可能とする。 したがつて、圧力損失の少ない精密濾過が実現
できる。例えば、平均細孔径5μm、外径10mmφ、
内径8mmφ、長さ900mmの管状セラミツクスフイ
ルタ2を採用して水道水を濾過する場合には圧力
損失1Kg/cm2において濾過流量15.6/minで、
また同一形状同一寸法のフイルタで平均細孔例
1.6μmの場合には圧力損失1Kg/cm2、濾過流量1.5
/minで透明度の高い清浄な水が得られる。 第1図のフイルターユニツトを使用してポンプ
ないし水道水圧力そのものを利用して1Kg/cm2
【表】 この他、セラミツクスフイルタ2の気孔径を調
整することにより、除菌装置、純水製造装置、製
薬工業における薬品の濾過、燃料あるいは潤滑油
濾過、電気メツキ液の濾過、溶剤回収、ガスある
いは空気の清浄装置等、濾過一般に広く供せられ
る。因に、フイルタの空孔径は骨材粒径によつて
制御できることから骨材粒径をより微細なものと
して、焼結体の気孔率が40〜50%で平均細孔直径
が目的菌体の最小部位の長さの2倍以下でかつ平
均細孔直径の2倍長以内に含まれる細孔直径分布
率の累計が90%以上であるフイルタ例えば目的菌
体が0.8μmより長いときに平均細孔径1.6μmのフ
イルタを使用すれば、ぶどう状球菌や大腸菌など
をほとんど捕捉できる。 また、本考案のフイルターユニツト1は、ケー
シングチユーブ3が被濾過液のタンクとなるの
で、この外部流体流路6に活性炭、イオン交換樹
脂等の吸着剤あるいは多孔性ガラス、多孔質セラ
ミツクス等の有孔性物を充填し濾過効果を高める
こともできる。 更に、本考案のフイルターユニツト1は、管状
フイルタ2に種々のコーテイングを施すことによ
つて、フイルタの性能に付加効果を与える。 例えば、フイルタを菌体濾過の用途に用いる場
合、銅、銀イオンなどの殺菌効果のある金属イオ
ンを管状フイルタ2に吸着させることによつて殺
菌効果を付加できる。銅、銀イオンなどの吸着方
法は、銅、銀の硫酸塩、硝酸塩をそのまま吸着さ
せる方法、錫化合物を吸着させたのち、銅、銀の
硫酸塩、硝酸塩に浸漬し、置換反応により銅、銀
イオンを吸着させる方法、銀鏡反応を用いる方法
などの公知の方法によつて吸着させる。また、フ
イルタをガスおよび空気濾過の用途に用いる場
合、シリコン樹脂などの撥水性のものを管状フイ
ルタ2にコーテイングさせることによつて、気体
中の水分除去効果を付加できる。例えば、シリコ
ン樹脂の場合、そのコーテング方法は、シランモ
ノマーを用いる方法、シリコンオイルを用いる方
法、シリコンワニスを用いる方法などのいずれの
方法を用いてもよく、管状濾過体表面に吹付け、
ハケ塗り、あるいは浸漬等により塗布し、必要に
応じて熱処理をほどこしコーテイングを行なう。
また合成ゼオライト、シリカゲル、活性アルミナ
等の微細多孔質固体を用いたガス分離膜例えばシ
リカ−アルミナゲル膜をフイルタ2の表面に担持
させ、混合ガスの分離例えばチツ素と酸素のガス
分離などを効率よく行ない得るようにしても良
い。また、上述のガス分離膜に適当な触媒を担持
させ、反応及び分離を同時に行なわせることも可
能である。さらにセルロース系の逆浸透膜を薄く
コーテングさせることにより、容易に淡水化装置
として作動させることも可能である。この他、発
酵化学の分野に用いる場合には、発酵酵母などを
筒状濾過体に植え付けて、濾液を発酵させること
も可能である。しかしながら、この種のコーテイ
ングは当然のことながら、フイルタの空孔をつぶ
して、濾過性能を失なわせるものであつてはなら
ない。 考案の効果 以上の説明から明らかなように、本考案のフイ
ルターユニツトは、多孔質セラミツクスから成る
少なくとも1本の管状フイルタと、該管状フイル
タを囲繞しその周囲に少なくとも1箇所の流体導
入口及び/又は排出口を有する外部流体流路を形
成するケーシングチユーブと、このケーシングチ
ユーブの両端開口部に着脱可能に装着されてチユ
ーブの両端部を実質的な二重管構造とするコネク
タパイプと、該コネクタパイプを貫通して前記ケ
ーシングチユーブ内に出入り自在の調整パイプと
から成り、前記管状フイルタの少なくとも一端に
調整パイプを接続すると共に前記管状フイルタ及
び/又は調整パイプを前記コネクタパイプに接続
して外部流体流路とは隔絶された内部流体流路を
形成しかつこれら接続部の少なくともいずれか1
箇所を不透液性の弾性管で連結することにより、
管状フイルタを外部負荷から切り離してケーシン
グチユーブ内に保護できるので、濾過流体の乱
流、脈動による振動および始動時の急速な濾過流
体の流入による衝撃を弾性管で緩和しかつ冷却、
加熱による長さ変化も弾性管の変形によつて吸収
でき、セラミツクスフイルタを破壊から保護し得
る。したがつて、脆く破損し易く外部からの衝撃
に弱い薄肉のセラミツクスフイルタの使用も可能
となり、濾過精度が高く圧力損失が少ない表面濾
過を実現できる。 また、本フイルターユニツトは、調整パイプを
介してセラミツクスフイルタとコネクタパイプと
を連結しているので、セラミツクスフイルタの端
部を損傷しても、調整パイプのチユーブ内繰り出
し長さを変えるだけで使用可能となり、一々高価
なセラミツクスフイルタを交換する必要がなく経
済的である。 更に、本フイルターユニツトは、弾性管を介し
て管状フイルタをコネクタパイプに接続支持さ
せ、ケーシングチユーブ内に納めるようにした簡
単な構造なので、組立・分解が容易であり、製作
コストが安価であると共にパイプ配管工事並の支
持具と工具で設置が可能となる手軽さを有する。
しかも、本フイルターユニツトは、コネクタパイ
プとケーシングチユーブから取外すだけで簡単に
管状フイルタを取出し露出させ得るので、フイル
タに対して直接ブラシがけなどの物理的洗浄並び
に薬品などによる化学的洗浄法が実施できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るフイルターユニツトの一
実施例を一部切欠いて示す正面図、第2図は第1
図の−線断面図、第3図はフイルターユニツ
トの他の実施例を示す一部切欠き正面図である。 1,1A……フイルターユニツト、2……管状
セラミツクスフイルタ、3……ケーシングチユー
ブ、4,34……コネクタパイプ、5……弾性
管、6……外部流体流路、7……調整パイプ、8
……内部流体流路、9,24……流路、16……
コネクタパイプの穴。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 多孔質セラミツクスから成る少なくとも1本の
    管状フイルタと、該管状フイルタを囲繞しその周
    囲に少なくとも1箇所の流体導入口及び/又は排
    出口を有する外部流体流路を形成するケーシング
    チユーブと、このケーシングチユーブの両端開口
    部に着脱可能に装着されてチユーブの両端部を実
    質的な二重管構造とするコネクタパイプと、該コ
    ネクタパイプを貫通して前記ケーシングチユーブ
    内に出入り自在の調整パイプとから成り、前記管
    状フイルタの少なくとも一端に調整パイプを接続
    すると共に前記管状フイルタ及び/又は調整パイ
    プを前記コネクタパイプに接続して外部流体流路
    とは隔絶された内部流体流路を形成しかつこれら
    接続部の少なくともいずれか1箇所を不透液性の
    弾性管で連結して成るフイルターユニツト。
JP2550086U 1986-02-24 1986-02-24 Expired JPH0415283Y2 (ja)

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