JPH041526Y2 - - Google Patents

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JPH041526Y2
JPH041526Y2 JP1985173818U JP17381885U JPH041526Y2 JP H041526 Y2 JPH041526 Y2 JP H041526Y2 JP 1985173818 U JP1985173818 U JP 1985173818U JP 17381885 U JP17381885 U JP 17381885U JP H041526 Y2 JPH041526 Y2 JP H041526Y2
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optical fiber
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fiber unit
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wire
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Description

【考案の詳細な説明】
「産業上の利用分野」 本考案は、送電線を雷の直撃から守るために送
電線の上部に架線される架空地線などに収容して
好適に用いられる光フアイバユニツトに関するも
のである。 「従来の技術」 第3図は、従来の光フアイバユニツトが収容さ
れてなる光フアイバ複合架空地線(以下、架空地
線と略称する)の一例を示すものである。この架
空地線1は、アルミ管2の外周にアルミ導体3…
…が撚り合わされたもので、アルミ管2内には光
フアイバユニツト4が収容されている。 この架空地線1に収容された光フアイバユニツ
ト4は、鋼線等の金属線からなるテンシヨンメン
バ5の外周に鋼線6,6と光フアイバ7が撚り合
わされ、その外周に絶縁性の耐熱樹脂層8が設け
られたものである。 「考案が解決しようとする問題点」 このような、従来の光フアイバユニツト4にあ
つては、送電線を流れる電流の影響で架空地線1
のアルミ導体3……に発生した誘導電流からの電
磁誘導によつて、あるいは落雷時に架空地線1の
アルミ導体3……を流れる電流からの電磁誘導に
よつて、光フアイバユニツト4のテンシヨンメン
バ5および鋼線6,6に誘起起電力が生じ、この
結果、テンシヨンメンバ5等はある対地電圧を持
つこととなる。このため、光フアイバユニツト4
を引き換えるためにテンシヨンメンバ5を接続し
ようとすると感電する危険があり、作業員の安全
上その対策が要望されていた。 ちなみに、テンシヨンメンバ5に発生する電圧
は一般に、常時100オーダ、一回線重畳時101
102オーダ、短絡時(地絡時)103オーダである。 「問題点を解決するための手段」 そこで、本考案の光フアイバユニツトにあつて
は、金属線からなるテンシヨンメンバーの直上に
複数の光フアイバと一本以上の金属線とを撚り合
わせ、その外周に金属線と接するように、比伝導
度が10-4S/cm以上であつて軟化温度が150℃以
上の導電性プラスチツクからなるプラスチツクシ
ースを設けることにより、上記問題点の解決を図
つた。 「作用」 このような構成の光フアイバユニツトにあつて
は、テンシヨンメンバ及び金属線に発生した誘導
電流が、テンシヨンメンバから金属線、金属線か
らプラスチツクシース、そしてこの光フアイバユ
ニツトが収容された架空地線のアルミ管・アルミ
導体を介して地上に流れるので、テンシヨンメン
バ、金属線に発生する対地電圧を人体に無害な程
度にまで低下させることができる。 「実施例」 以下、図面を参照して本考案の光フアイバユニ
ツトを詳しく説明する。 第1図は、本考案の光フアイバユニツトの一実
施例が収容された光フアイバ複合架空地線を示す
もので、上記従来例と同一構成部分には、同一符
号を付して説明を簡略化する。この例のの光フア
イバユニツト10にあつては、テンシヨンメンバ
5に7本の光フアイバ7……と一本の金属線11
が撚り合わされている。そしてこれらは、プラス
チツクシース12で被覆されている。このプラス
チツクシース12の内面は、金属線11の外面と
接している。 このプラスチツクシース12は、導電性充填剤
が練り込まれた比伝導度が10-4S/cm以上の導電
性プラスチツクによつて形成されている。導電性
プラスチツクの比伝導度が10-4S/cm未満になる
と、テンシヨンメンバ5に生じる対地電圧を充分
低下させることができず、電圧が人体に影響ある
程度になる恐れがあるので好ましくない。すなわ
ち、導電性プラスチツクの比伝導度が10-4S/cm
未満になるとプラスチツクシース12の抵抗が大
となり、テンシヨンメンバ5に最も大きな電流が
流れる地絡時を想定すると(約20A)、この時テ
ンシヨンメンバ5に発生する電圧が人体が感電す
る恐れのある大きさになるためである。 また、このプラスチツクシース12をなす導電
性プラスチツクは、軟化温度が150℃以上である
ことが要求される。この軟化温度は、JIS K
7207における値である。導電性プラスチツクの軟
化温度が150℃未満になると、地絡時にプラスチ
ツクシース12を流れる電流による温度上昇で、
シース12が変形したりシース12に孔が開く危
険が生じる。 また、上記金属線11は、比伝導度が100S/
cm以上の素材によつて形成されることが望まし
い。この金属線11はテンシヨンメンバ5の強度
を補強する機能と、上記プラスチツクシース12
とテンシヨンメンバ5とを電気的に接続する機能
を兼ねるものである。この金属線11の比伝導度
が100S/cm未満になると、テンシヨンメンバ
5・プラスチツクシース12間の抵抗が大きくな
るのでテンシヨンメンバ5に大きな電圧が発生す
ることとなり好ましくない。 上記テンシヨンメンバ5は、引張強度150Kg
f/mm2以上であつて引張ヤング率15000Kgf/mm2
以上の金属によつて形成されることが望ましく、
通常鋼線からなるものが好適に用いられる。この
テンシヨンメンバ5をなす素材の引張強度、引張
ヤング率が上記値以下になると、引き換え時にテ
ンシヨンメンバが破断する恐れが生じる。 「実験例」 本考案の光フアイバユニツトの効果を確認する
ために実験を行つた。 まず、第2図に示す実験装置を作成した。この
ものはアルミ管2の外周にアルミ導体3が撚り合
わされ、アルミ管2内に光フアイバユニツト13
が出し入れ自在に収容されたものである。アルミ
導体3はアースされており、光フアイバユニツト
13のテンシヨンメンバ5とアルミ導体3間には
電圧計14が設けられている。また、テンシヨン
メンバ5と地上間には電流計15が設けられてい
る。なお、実験装置の長さは、通常の架空送電線
の平均的なスパン長である200mに設定した。 光フアイバユニツト13のプラスチツクシース
12を比伝導度の異なる導電性プラスチツクで形
成した。これらの光フアイバユニツト13……を
順次アルミ管2内に収容し、外部からの誘導によ
り光フアイバユニツト13のテンシヨンメンバ5
に所定の電流を発生させ、その時にテンシヨンメ
ンバ5に生じる誘導電圧を測定した。なお、光フ
アイバユニツトのテンシヨンメンバ5の径は0.7
mm、金属線11の径は0.4mm、プラスチツクシー
ス12の厚さは0.3mmに統一し、テンシヨンメン
バ5及び金属線11には鋼線(比伝導度6×104
S/cm)を用いた。結果を下表に示す。
【表】 通常テンシヨンメンバ5に誘導される電流の最
大値は、常時200mA程度、相間短絡時3.6A程
度、地絡時20A程度である。従つて、I=20Aの
際に生じた誘導電圧を考慮すれば最悪の状態であ
る地絡時を想定できる。電圧が60V程度であれ
ば、通常、感電する恐れが無いので、上表の結果
から、導電性プラスチツクの比伝導度σが10-4
S/cm以上であれば、光フアイバユニツトの引き
換え時の作業員の危険が大幅に解消できることが
判明した。 「考案の効果」 以上説明したように、本考案の光フアイバユニ
ツトは、金属線からなるテンシヨンメンバーの直
上に複数の光フアイバと一本以上の金属線とが撚
り合わされ、その外周に金属線と接するように、
比伝導度が10-4S/cm以上であつて軟化温度が
150℃以上の導電性プラスチツクからなるプラス
チツクシースが被覆されてなるものなので、テン
シヨンメンバ及び金属線に発生する誘導電流が、
金属線、プラスチツクシース、そして光フアイバ
ユニツトが収容された架空地線のアルミ管・アル
ミ導体を介して地上に流れ、これにより、テンシ
ヨンメンバ及び金属線に発生した対地電圧を人体
に無害な程度にまで解消できる。従つて、最も危
険な地絡時においても、光フアイバユニツト引き
換えのためテンシヨンメンバを接続しようとする
作業員の感電事故が防止され、作業員の安全の向
上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の光フアイバユニツトの一実施
例が収容された架空地線を示す断面図、第2図は
実験に用いた実験装置を示す概略図、第3図は従
来の光フアイバユニツトが収容された架空地線を
示す断面図である。 10……光フアイバユニツト、11……金属
線、12……プラスチツクシース、5……テンシ
ヨンメンバ、7……光フアイバ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 金属線からなるテンシヨンメンバーの直上に複
    数の光フアイバと一本以上の金属線とが撚り合わ
    され、その外周に金属線と接するように、比伝導
    度が10-4S/cm以上であつて軟化温度が150℃以
    上の導電性プラスチツクからなるプラスチツクシ
    ースが被覆されたことを特徴とする光フアイバユ
    ニツト。
JP1985173818U 1985-11-12 1985-11-12 Expired JPH041526Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985173818U JPH041526Y2 (ja) 1985-11-12 1985-11-12

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JP1985173818U JPH041526Y2 (ja) 1985-11-12 1985-11-12

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Publication Number Publication Date
JPS6281914U JPS6281914U (ja) 1987-05-25
JPH041526Y2 true JPH041526Y2 (ja) 1992-01-20

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ID=31111637

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5541886B2 (ja) * 1976-04-29 1980-10-27

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5831121Y2 (ja) * 1978-09-11 1983-07-09 古河電気工業株式会社 ノンメタリック光ファイバケ−ブル

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5541886B2 (ja) * 1976-04-29 1980-10-27

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