JPH0415205A - メタクリル酸グリシジルのリビングポリマーおよびその製造方法 - Google Patents

メタクリル酸グリシジルのリビングポリマーおよびその製造方法

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JPH0415205A
JPH0415205A JP11955390A JP11955390A JPH0415205A JP H0415205 A JPH0415205 A JP H0415205A JP 11955390 A JP11955390 A JP 11955390A JP 11955390 A JP11955390 A JP 11955390A JP H0415205 A JPH0415205 A JP H0415205A
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JP
Japan
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molecular weight
glycidyl methacrylate
polymerization
polymer
initiator
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JP11955390A
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English (en)
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Seiichi Nakahama
中浜 精一
Akira Hirao
明 平尾
Takashi Ishisone
隆 石曽根
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Zeon Corp
Original Assignee
Nippon Zeon Co Ltd
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  • Polymerization Catalysts (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、メタクリル酸グリシジルのアニオンリビング
ポリマーとその製造方法に関し、さらに詳しくは、分子
量分布が狭いリビングポリマ〜を収率よく製造する方法
とその製造方法により得られるリビングポリマーに関す
る。
本発明のリビングポリマーは、エポキシ基を有する反応
性ポリマーとして、例えば、粘着剤、接着剤、塗料など
の分野で用いることができ、また、各種ブロック共重合
体の原料として有用である。
〔従来の技術] ポリ(メタクリル酸グリシジル)は、反応性の高い官能
基であるエポキシ基を側鎖に有することから、例えば、
接着剤や薬物担持ポリマー、ネガ型レジストなどとして
広範な応用が期待されているポリマーである。
しかし、七ツマ−のメタクリル酸グリシジルは、エポキ
シ基の高い反応性のため、現在までその合成は、ラジカ
ル重合によるものが大部分である。ラジカル開始剤の存
在下では、メタクリル基によるラジカル重合が行なわれ
るが、得られるポリマーの重量平均分子量(Mw)と数
平均分子量(Mn)との比(M w / M n )が
3〜10程度であり、分子量分布が広いポリマーしか得
ることができない。また、ラジカル重合法では、ブロッ
ク共重合体を得ることが困難である。
一方、ルイス酸触媒などを用いたカチオン重合では、エ
ポキシ基の開環重合が進行するため、エポキシ基を有す
るポリマーが得られない。
もし、メタクリル酸グリシジルのアニオンリビング重合
が可能であれば、分子量や分子量分布を制御したポリマ
ーの得られることが期待される。
そこで、例えば、分子量分布がW分散に近いポリ(メタ
クリル酸グリシジル)が収率よく得ることができれば、
粘度のコントロールが容易になり、加工性や操作性の改
良が期待できる。また、アニオン重合が可能となれば、
他のモノマーとのブロック共重合体の合成も容易となる
しかしながら、メタクリル酸グリシジルは、高い反応性
を示すエポキシ基を有するため、従来、アニオンリビン
グ重合を行なった例はない。
E発明が解決しようとする課題] 本発明の目的は、アニオン重合により、分子量分布の狭
いポリ(メタクリル酸グリシジル)を収率よく提供する
ことにある。
また、本発明の目的は、アニオン重合法により、ポリ(
メタクリル酸グリシジル)のセグメントを有するブロッ
ク共重合体を提供することにある。
本発明者らは、先ず、1.1−ジヘキシルリチウムを開
始剤に用い、テトラヒドロフラン(THE)中、−78
℃において、メタクリル酸グリシジルのアニオン重合を
行なったところ、ビニル重合した鎖構造をもつリビング
ポリマーが得られたが、分子量分布の広いものであった
また、従来、t−ブチルアクリレートなどのアクリル酸
エステルのアニオン重合における開始剤として提案され
ているブチルリチウム/11−ジフェニルエチレン/ 
L i Cρの開始剤系[Ph、 Tey5sie e
t al、、 Macromolecules、 20
゜1442 (1987) ]を用いて、メタクリル酸
グリシジルのアニオン重合を行なったところ、分子量分
布の狭いリビングポリマーを得ることができたが、収率
が不十分であり、しかも重合時間を延長しても収率は定
量的とはならず、さらにゲルパーミェーションクロマト
グラフィー(GPC)曲線の形状の広がりが観察され、
重合末期に活性末端のエポキシ基またはエステル攻撃に
よる失活によるものと推定される副反応が見られた。
そこで、さらに研究を行ない、1.1−ジフェニルエチ
レンでキャップしたクミルカリウムからなる開始剤系を
用いたところ、副反応を生ずることなく、分子量分布の
狭いポリ(メタクリル酸グリシジル)がほぼ定量的に得
られることを見出した。また、この系に、さらにt−ブ
トキシカリウムを添加した開始剤系を用いると、より分
子量分布の狭いリビングポリマーの得られることを見出
した。このリビングポリマーまたはアニオン重合法を用
いて、他のモノマーとのブロック共重合体を合成するこ
とが可能である。
本発明は、これらの知見に基づいて完成するに至ったも
のである。
〔課題を解決するための手段] か(して、本発明によれば、一般式〔I〕CH。
一+CH,−C−)− で表わされる繰り返し単位を有し、数平均分子量(Mn
)が500〜500,000で、重量平均分子量(Mw
)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)が1.
30以下であって、重合開始剤としてクミルカリウムと
1.1−ジフェニルエチレン、さらに所望によりt−ブ
トキシカリウムを含む開始剤系を用いたアニオン重合に
より得られたことを特徴とするリビングポリマーが提供
される。
また、本発明によれば、メタクリル酸グリシジルを、重
合開始剤としてクミルカリウムと1.1−ジフェニルエ
チレン、さらに所望によりt−ブトキシカリウムを含む
開始剤系を用いてアニオン重合することを特徴とするリ
ビングポリマーの製造方法が提供される。
さらに、本発明によれば、前記一般式〔I〕で表わされ
る繰り返し単位をセグメントとして含有するブロック共
重合体が提供される。
以下、本発明について詳述する。
(アニオン重合) 本発明で用いるアニオン重合の開始剤は、クミルカリウ
ム(Cumyl−Kl と1.1−ジフェニルエチレン
(DPE) 、さらに所望によりt−ブトキシカリウム
(t−BuOKlを含む開始剤系である。
これらの分各成分の使用割合は、通常、Cumyl−に
/DPE(モル比)が1:5〜1:2の範囲が適当であ
る。
また、Cull1yl−には、好ましくは、あらかじめ
DPEでキャップしたものを用いるが、その方法は、重
合前(モノマーと接触させる前)に、あらかじめCum
yl−にとDPEとを混合すればよい。なお、未反応の
DPEは重合反応に関与しない。
t−BuOKを併用する場合には、t−BuOK/Cu
my14のモル比は、通常、1:1〜1:20、好まし
くは1:3〜1:10である。 t−BuOK/Cum
yl−にのモル比が1より小さいと、分子量分布を狭く
する効果が不十分である。
アニオン重合は、通常、溶剤の希釈下に行なわれる。溶
剤としては、重合反応に悪影響を及ぼさないものであれ
ば特に制限はないが、好ましい具体例としては、THF
、ジエチルエーテル、ジメトキシエタンなどのエーテル
系溶剤を挙げることができる。溶剤は、2種以上を組み
合わせて用いてもよい。
重合温度は、50℃〜−100℃、好ましくは30℃〜
−100℃、特に好ましくは一30℃〜100℃の範囲
で行なうことができる。
重合反応は、不活性ガス雰囲気中、あるいは減圧下、特
に好ましくは高真空下で行なう。
(リビングポリマー) 本発明のリビングポリマーの分子量は、モノマー濃度と
開始剤濃度の比(M/I)、重合温度および重合転化率
等により制御される。M/I値を上げることにより、分
子量を増加させることができる。また、−旦重合が終了
した後、さらにモノマーを添加することによって高分子
量化することもでき、その際、アニオン重合可能な別種
のモノマーを添加すればブロック共重合体を得ることが
できる。
本発明のリビングポリマーは、通常、500〜500,
000、好ましくは2,000〜300.000、さら
に好ましくは5,000〜250.000の数平均分子
量を有する。なお、本発明において、数平均分子量(M
n)は、GPCにより、欅準ポリスチレン換算で求めた
値である。
また、本発明のリビングポリマーは、分子量分布を表わ
す重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(M n )
との比(M w / M n )が1.30以下の実質
的に単分散を示す。特に、t−BuOKを併用した開始
剤系を用いると、M w / M nを1゜20以下と
することが可能である。
本発明においては、ポリ(メタクリル酸グリシジル)の
ホモポリマーだけではなく、本発明の目的を損なわない
範囲において、アニオン重合可能な他のモノマーとのコ
ポリマーを包含する。
コモノマーとしては、例えば、スチレン、ブタジェン、
イソプレン、メチル(メタ)アクリレートなどのメタク
リル酸エステル、2−ビニルピリジンなどを挙げること
ができる。
これらのアニオン重合可能な千ツマ−は、ブロック共重
合体のモノマーとしても用いることができる。
ブロック共重合体は、メタクリル酸グリシジルのリビン
グポリマーの存在下に、他のモノマーをアニオン重合す
るか、あるいは他のモノマーのリビングポリマーの存在
下に、メタクリル酸グリシジルをアニオン重合すること
により得ることができる。なお、ブロック共重合体の合
成におけるメタクリル酸グリシジルのアニオン重合の開
始剤は、前記の開始剤系を使用する。
ブロック共重合体は、上記のような方法を組み合わせる
ことにより、(AB)。型、ABA型など交互に両ブロ
ック(セグメント)を有する任意の構成とすることがで
きる。
ブロック共重合体の中では、他のコモノマーとして、特
に、共役系ビニルモノマー、さらに好ましくは共役系芳
香族ビニルモノマーを用いたものが望ましい、また、相
溶化剤用途などには、無極性共役ビニルモノマーを用い
ることが好ましい。
このような千ツマ−としては、例えば、スチレン、スチ
レン誘導体、1.3−ブタジェンなどを挙げることがで
きる。
ブロック共重合体における一般式[1で表わされる繰り
返し単位の割合は、目的に応じて任意に選択することが
できるが、通常、5〜95重量%、好ましくは30〜7
0重量%、さらに好ましくは40〜60重量%の範囲で
ある(残余は、他のコモノマーに由来する繰り返し単位
の割合である)。また、ブロック共重合体の数平均分子
量は、通常、1,000〜600,000、好ましくは
5,000〜500,000、さらに好ましくは10,
000〜300,000である。
[発明の効果] か(して、本発明によれば、分子量分布の狭い、分子量
の規制されたエポキシ基を有するリビングポリマーが高
収率で提供される。
本発明のリビングポリマーは、エポキシ基を有する反応
性のポリマーとして、例えば、粘着剤、接着剤、塗料等
の分野で好適に用いることができる。特に、分子量分布
が狭いので、粘度のコントロールが容易であり、加工性
や操作性などが改善される。
また、本発明のリビングポリマーまたはアニオン重合法
を利用して、他種モノマーとのブロック共重合体を合成
することが可能である。
〔実施例〕
以下、本発明について、実施例および比較例を挙げてさ
らに具体的に説明するが、本発明は、これらの実施例の
みに限定されるものではない6[実施例1〜5、比較例
1〜9コ iム二二二11 千ツマ−であるメタクリル酸グリシジルは市販品を精製
して使用した。精製法としてはCa Hz存在下、24
時間加熱撹拌した後に、減圧蒸留したモノマー(10,
4g、73 mmol)を、THF(16ml2)、C
aHz  (3,73g)と共に溶封する。このTHF
溶液を一晩撹拌し乾燥後、真空ラインで蒸留精製した。
最終的に得られた千ツマ−(10,1g、71 mmo
l)を、o、6モル/ρの丁HF溶液として調製し、ア
ニオン重合に使用した。
二三2二m永豆 アニオン重合は、ブレークシール法により、高真空下(
l O−”mrnHg> 、 −78℃、THF溶媒中
で行なった。ただし、開始剤にn−BuLiおよび5e
c−BuLiを用いた場合、THFに加えて重合溶媒に
は少量の開始剤の溶媒であるヘキサン、シクロヘキサン
、希釈に使用したペンタンが含まれる。
重合開始剤には、t−BuOK単独、またはn−BuL
i、5ec−BuLi、 Cumyl−Kをそれぞれ1
1−ジフェニルエチレン(DPE)と組み合わせたもの
を使用した。なお、実施例1〜5では、あらかじめDP
EでキャップしたCumyl−Kを用いた。
また、重合系への添加剤としては、対カチオンリチウム
の場合はLiCJ2.(比較例2〜9)を、対カチオン
カリウムの場合はt−BuOK (実施例3〜5)を使
用した。
重合条件の詳細について、第1表に一括して示す。
所定の時間重合した後に、重合系をそのまま大量のメタ
ノール中に注ぎ込むことによって、ポリマーを沈殿させ
た。沈殿したポリマーを濾別し、乾燥させ、収量を測定
した。ポリマーを再び少量のTHFに溶解し、メタノー
ルに再沈殿することによって精製した。さらに精製の必
要があるときには、ベンゼン溶媒から凍結乾燥を行なっ
た。
(以下余白) !」01里 アニオン重合系は、反応の進行と共にポリマーの沈殿が
見られ、不均一系であった。
(i) リチウム系開始剤の場合 LiCρを添加しない場合(比較例1)はポリマーの分
子量分布は広い。これに対してLiCβを添加した場合
(比較例2〜4)には、分子量分布の狭いポリマーが得
られた。
しかし、収率は定量的ではなかった。しかも、重合時間
を延長(比較例5〜8)しても収率は定量的とはならず
、さらに第5図に示すように、GPC曲線の広がりが観
察された(第5図中、符合4〜1の曲線は、順次比較例
5〜8に対応する)。
この理由としては、反応終期において、重合系が不均一
であるため、様々な活性種が生成したか、活性末端がエ
ポキシ基またはエステル基攻撃を起こしているかどちら
かだと推定される。そのため対カチオンリチウムで分子
量分布の狭いポリマーを高収率で得るには、LiCβを
反応系に添加し、短い重合時間(30分程度)で反応を
停止する必要がある。
(iil カリウム系開始剤の場合 クミルカリウムを1.1−ジフェニルエチレンでキャッ
プした開始剤を用いた場合、反応系はリチウムの場合同
様に不均一であるが、重合時間5〜30分でほぼ定量的
に分子量分布の狭いポリマーが得られた(実施例1〜2
)。
さらに、重合系にt−BuOKを添加すると(実施例3
〜5)、より分子量分布は狭くなり、かつ、分子量の実
測値がモノマーと開始剤(クミルカリウムのみ)の比(
M/ I )より計算される値と近いポリマーが得られ
たことより、重合はリビング的に進行していることがわ
かる。
メタクリル酸グリシジルは、t−BuOK単独(比較例
9)でも重合開始されるが、その場合、開始効率は低く
、分子量分布もかなり広いものとなっており、設計通り
のポリマーを得ることはできない。
(iii)物性等の測定結果 以下に、実施例または比較例で得られたポリ(メタクリ
ル酸グリシジル)の ’H−NMR1目C−NMR,G
PC測定(TOYO5ODA HLC−8020: D
MF溶媒)の結果、および溶解性についてまとめて示す
実施例4で得られたポリ(メタクリル酸グリシジル) 
の ’H−NMR(溶剤CDC1,、対照TMS )を
第1図に、IC−NMR(溶剤CDC1,、対照CDC
l、 )を第2図に示す。これらの結果から、ビニル重
合した構造のリビングポリマーの得られたことが分かる
第3図には、実施例5 (Cumyl−に/DPE/1
−BuOK系)のポリマーのGPC曲線(C)、実施例
1(Ct+a+yl−に/DPE系)のポリマーのGP
C曲線(B)、および比較例9 (t−BuOKlのポ
リマーのGPC曲線(A)を示す、第3図がら、C:u
myl−に/DPE/1−BuOK系を用いた場合(C
)、最も狭い分子量分布となることが分かる。
第4図には、実施例3〜5 (Cuaiyl−に/DP
E/1−BuOK系)で得られたポリマーのGPC曲線
を示す(第4図中、符合a、b、cは、それぞれ実施例
5.4.3に対応する)。第4図から、M/I値を変化
させて数平均分子量を増加させても、狭い分子量分布の
ポリマーの得られることが分かる。
第5図には、前記したとおり、比較例5〜8(n−Bu
Li/DPE/LiCj系)で得られたポリマーのGP
C曲線を示す(第5図中5符合4.3.2.1の曲線は
、それぞれ比較例5.6.7.8に対応する)。第5図
から、n−BuLi/DPE/Li(J系を用いた場合
には、重合時間が長くなるにつれ、GPC曲線が広くな
り、副反応が生じていることが分かる。
実施例2で得られたリビングポリマーについて、溶解性
試験を行なったところ、クロロホルム、ジクロロメタン
、アセトン、エチルアセテート、1.4−ジオキサン、
THF、ピリジン、ニトロメタン、アセトニトリル、ジ
メチルスルホキシド、N、N−ジメチルホルムアミドな
どに溶解し、ヘキサン、四塩化炭素、トリエチルアミン
、メタノール、エタノール、水などに不溶であった。ま
た、ベンゼンやトルエンにはやや溶けにくかった。
また、ポリ(メタクリル酸グリシジル)は、室温におい
て白色の粉末であり、空気中で安定であった。
以上の結果より、ビニル重合した鎖構造の明確なポリ(
メタクリル酸グリシジル)を定量的に合成するには、開
始剤に1.1−ジフェニルエチレンでキャップしたクミ
ルカリウムを用い、好ましくは感化剤にt−BuOKを
加えた反応系がもっとも適していることがわかる。
[実施例6] ブロック  A のA アニオン重合は、ブレークシール法により、高真空下(
10−’a+m)Ig) 、 −78℃、THF溶媒中
で行なった。
開始剤として、DPEでキャップ済のCumyl−K(
0,143mmol)  とt−BulllK (0、
452mmol)を用い、メタクリル酸グリシジル(6
,57mmol)のアニオン重合を、−78℃で5分間
行ないリビングポリマー(プレポリマー)を合成した。
収率は100%、数平均分子量は5600、M w /
 M nは1.16であった。
このリビングポリマーに、メチルメタクリレート  (
10、8mmol)   と Cumyl−K   (
0、109111111101)を添加し、さらに−7
8℃で25分間重合を行なってブロック共重合体を合成
した。
前記実施例1〜5と同様に処理して、はぼ定量的に(収
率100%)ブロック共重合体を得た。
GPC測定の結果、数平均分子量は14,000で、M
 w / M nは1.71であった。
第6図にGPC曲線を示すが、ブロック共重合体の分子
量分布(■)は広く、プレポリマーに相当する分子量領
域にGPC曲線のピークが観察さtた。しかし、最初の
プレポリマーのGPC曲線(■)は、大部分高分子量側
に移動している。
【図面の簡単な説明】
第1図は、実施例4で得られたポリ(メタクリル酸グリ
シジル)の’H−NMR1第2図は、同じ<lJC−N
MRチャートである。 第3図は、実施例5のポリマー(C)、実施例1のポリ
マー(B)、および比較例9のポリマー(A)のGPC
曲線である。 第4図は、実施例3〜5で得られたポリマーのGPC曲
線を示す(符合a、b、cは、それぞれ実施例5.4.
3に対応する)。 第5図は、比較例5〜8で得られたポリマーのGPC曲
線を示す(符合4.3.2.1の曲線は、それぞれ比較
例5.6.7.8に対応する)。 第6図は、実施例6で得られたブロック共重合体のGP
C曲線を示す。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一般式〔 I 〕 ▲数式、化学式、表等があります▼〔 I 〕 で表わされる繰り返し単位を有し、数平均分子量(Mn
    )が500〜500,000で、重量平均分子量(Mw
    )と数平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)が1.
    30以下であって、重合開始剤としてクミルカリウムと
    1,1−ジフェニルエチレン、さらに所望によりt−ブ
    トキシカリウムを含む開始剤系を用いたアニオン重合に
    より得られたことを特徴とするリビングポリマー。
  2. (2)メタクリル酸グリシジルを、重合開始剤、として
    クミルカリウムと1,1−ジフェニルエチレン、さらに
    所望によりt−ブトキシカリウムを含む開始剤系を用い
    てアニオン重合することを特徴とするリビングポリマー
    の製造方法。
  3. (3)前記一般式〔 I 〕で表わされる繰り返し単位を
    セグメントとして含有するブロック共重合体。
JP11955390A 1990-05-09 1990-05-09 メタクリル酸グリシジルのリビングポリマーおよびその製造方法 Pending JPH0415205A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014051548A (ja) * 2012-09-05 2014-03-20 Dic Corp 重合体の製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014051548A (ja) * 2012-09-05 2014-03-20 Dic Corp 重合体の製造方法

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