JPH04149214A - ポリオレフィングラフト変性体の製造法 - Google Patents

ポリオレフィングラフト変性体の製造法

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JPH04149214A
JPH04149214A JP27561290A JP27561290A JPH04149214A JP H04149214 A JPH04149214 A JP H04149214A JP 27561290 A JP27561290 A JP 27561290A JP 27561290 A JP27561290 A JP 27561290A JP H04149214 A JPH04149214 A JP H04149214A
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JP
Japan
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modified product
monomer
graft
group
radical
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JP27561290A
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Inventor
Hiroshi Nakano
博 中野
Masayuki Tomita
雅之 冨田
Mitsutoshi Aritomi
有富 充利
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Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の背景〕 〈産業上の利用分野〉 本発明は、グラフト変性体の製造法に関するものである
。更に詳しくは、本発明は、ポリオレフィン類にラジカ
ル重合可能な単量体を、該単量体の天井温度以上の温度
条件にてラジカルグラフト反応させて得られる、接着性
、印刷性、ポリマーブレンドにおける相溶性改良効果に
富んだグラフト変性体の製造法に関する。
〈従来の技術〉 α−オレフィンのホモ重合体やその共重合体は、廉価で
あることに加えて、優れた機械的強度、光沢、透明性、
成形性、耐湿性、耐薬品性等を有しているので、単独で
あるいはポリマーブレンドの1成分として汎用されてい
る。しかしながら、α−オレフィン重合体は分子構造が
非極性であるため、他物質との親和性に乏しく、接着性
、印刷性、ポリマーブレンドでの相溶性等の諸性質が劣
っている。
この性質を改善するために、α−オレフィン重合体とラ
ジカル重合可能な単量体をラジカル重合条件下に反応さ
せることからなるグラフト反応か古くから数多く試みら
れてきた。このグラフト反応は、理想的には、α−オレ
フィン重合体の「幹」に、単量体由来の重合体の「技」
が結合したグラフト共重合体の生成を目的としたもので
あって、α−オレフィン重合体に個有の前記したような
物性を保存したうえ、単量体由来の重合体に個有の物性
の付加を期待したものである。
しかし、α−オレフィン重合体とラジカル重合可能な単
量体とをラジカル重合条件下に置くことに相当し、で、
「枝」にならない単量体自身の1合が生じることは避は
難く、従ってグラフト反応生成物は上記のような理想的
なグラフト共重合体のみからなるのではなくて、単量体
自身の単独重合体をある程度自存するものとなることが
ふつうである。
従って、α−オレフィン重合体の前記した好ましくない
物性の改善が不充分となりがちであるばかりでなく、グ
ラフト反応生成物に期待するαオレフイン重合体個有の
望ましい物性がそれと共存する該単独重合体によって相
対的に希釈されるということにもなる。
「技」を与えるべき単量体かそれ自身の単独重合時にゲ
ル化を起し易いものである場合は、グラフト反応工程上
ならびに生成物の融解性の点でも問題がある。そのよう
な単量体の重合の際のゲル化防止についてはいくつかの
提案かあるのであるか、そのような提案はグラフト反応
の場合には利用できないことが多い。たとえば、2−ヒ
ドロキシエチルメタクリレートのような単独重合時にゲ
ル化を起こしやすい単量体の重合では、ポリマーの良溶
媒(メタノールなど)中で単量体濃度を低く保ちながら
重合させる(亀谷雅哉、吉田憲正高分子加工、38,1
1.  (1989))方法や、ポリマーの良溶媒中で
連鎖移動剤を使用する(特公昭59−10364号、同
59−10365号各公報)方法が知られているが、ポ
リオレフィンのグラフト反応においては、該単量体の単
独重合体の良溶媒であるメタノール等の極性溶媒にポリ
オレフィンが溶解しないので、これらの方法は利用でき
ない。
〔発明の概要〕
〈発明が解決しようとする課題〉 本発明は、これらの問題点に解決を与えることを目的と
するものであって、α−オレフィン重合体と特定のラジ
カル重合性上ツマ−とのラジカルグラフト反応を、天井
温度以上の条件下で行うことによってこの目的を達成し
ようとするものである。
く課題を解決するための手段〉 すなわち、本発明によるポリオレフィングラフト変性体
の製造法は、液体媒体中でα−オレフィン重合体とラジ
カル重合可能単量体とをラジカル!1fiC;条件下に
反応させることからなるグラフト反応によってポリオレ
フィングラフト変性体を製造する方法において、炭素数
2〜]2のa−オレフィンの少くとも1種からなるα−
オレフィン重合体100重量部と式(I)で表わされる
ラジカル重合可能な単量体0. 1〜300重量部を、
ラジカル発生剤の存在下に、該単量体の天井温度以上の
温度条件でグラフト反応させること、を特徴とするもの
である。
X−炭素数1〜6のアルキル基または炭素数6〜〕2の
芳香族炭化水素基、 Y−炭素数6〜]2の芳香族炭化水素基、チアゾリル基
、オキサゾリニル基、ニトリル基、ピリジル基、オキサ
シリル基、カルボキシル基またはその誘導体残基。
く効果〉 このように本発明は、グラフト反応を特定の単量体につ
いて、その天井温度(Tc)以上の温度条件で行うこと
を主要な特徴とするものである。
このような一般に加熱によって解重合する重合体を与え
る単量体からはTc以上の温度では重合体は得られない
とされているのであるが(大津隆行:[ラジカル重合(
1)素反応機構」、第86頁(化学同人社刊))、この
反応機構によるものであろうか、本発明によるグラフト
変性体は、単量体由来の単独重合体を実質的に含んでい
ない。従って、前記したような共存単独重合体に基因す
る問題は存在しない。また、そのような単独重合体を除
去しようとする場合は、そのための後処理工程が不要で
あるか簡略化か可能であり、さらに未反応単量体の再利
用も可能となる。一方、2−ヒドロキシエチルメタクリ
レートのような単独重合時に架橋構造を作りやすい単量
体に対しても、架橋反応を抑制したグラフト変性体を製
造することが可能となった。
このグラフト変性体は、機械的強度、耐薬品性などのポ
リオレフィンとしての有用な特性を失うことなく、ポリ
オレフィンの接着性、印刷性、塗装性などを改良し、ま
たポリオレフィンと各種の樹脂混合物との相溶化剤とし
て界面強度の向上などに大きく寄与する。
熱分解によって単量体に定量的に解重合するような単量
体の重合では、Tc以上の温度では重合体は得られない
とされているから(大津、前出)、本発明に従ってTc
以上の温度でグラフト反応を行なうと、グラフト反応が
生じるばかりでなく、高グラフト率のグラフト変性体が
得られるということは、意外なことであった。
〔発明の詳細な説明〕
くα−オレフィン重合体〉 本発明で使用するα−オレフィン重合体は、炭素数2〜
12のα−オレフィンの少なくとも1種からなる重合体
である。
ここで、「重合体」は、このα−オレフィン自身(一種
または二種以上)の重合体の外に、α−オレフィンの優
位量(好ましくは70モル%以上)からなる共重合性単
量体との共重合体を包含するものである。
炭素数2〜12のα−オレフィンの例としては、エチレ
ン、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、3−メチ
ル−1−ブテン、3−メチル−1ペンテン、4−メチル
−1−ペンテン、3,3−ジメチル−1−ブテン、4,
4−ジメチル−1ペンテン、3−メチル−1−ヘキセン
、4−メチル−1−ヘキセン、44−ジメチル−1−ヘ
キセン、5−メチル−1−ヘキセン、アリルシクロペン
タン、アリルシクロヘキサン、アリルベンゼン、3−シ
クロへキシル−1−ブテン、ビニルシクロプロパン、ビ
ニルシクロヘキサン、2−ビニルビシクロ(2,2,1
〕 −へブタンなどを挙げることができる。これらのう
ち好ましい例としては、エチレン、プロピレン、1−ブ
テン、1−ヘキセン、3−メチル−1−ブテン、3−メ
チル−1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、3−
メチル−1−ヘキセンなどを挙げることができ、特に、
エチレン、プロピレン、1−ブテン、3−メチル−1−
ブテン、および4−メチル−1−ペンテンか好ましい。
これらのα−オレフィンは一種でもよく、二種以上用い
てもさしつかえないことは前記したところであって、特
に、α−オレフィンか1−ヘキセンのときは、エチレン
、プロピレン、1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン
、3−メチル−1−ブテンのうち少なくとも一種との併
用が好ましい。二種以上のα−オレフィンを用いる場合
は、該α−オレフィンかランダムに分布していてもよく
、あるいはブロック的に分布していてもよい。α−オレ
フィン重合体が共重合性単量体との共重合体(ランダム
共重合体およびブロック共重合体を含む)である場合は
、共単量体は非置換または核および(または)側鎖置換
(置換基は、低級アルキルが代表的である)スチレン、
共役ジエン、その他でありうる。置換スチレンは、ジビ
ニルベンゼンであってもよい。
これらのα−オレフィン重合体としては、任意の分子量
のものを使用することができる。具体的には、例えば、
α−オレフィンか主としてプロピレンから成る場合は、
J Is−に−6758に準拠して測定したメルトフロ
ーレー) (MFR)か通常0.001〜500g/1
0分、好ましくは0.01〜200 g / 10分、
特に好ましくは0.05〜100 g / 1.0分、
に相当する分子量のものがある。
くラジカル重合可能な単量体〉 本発明においてポリオレフィンにグラフト反応すべき単
量体は後記のグラフト反応条件内に天井温度をもつもの
であって、下記一般式(1)で表わされるものである。
X−炭素数1〜6、好ましくは1〜4、のアルキル基ま
たは炭素数6〜12、好ましくは6〜10、の芳香族炭
化水素基、 Y−炭素数6〜]2、好ましくは6〜10.の芳香族炭
化水素基、ニトリル基、ピリジル基、オキサシリル基、
チアゾリル基、オキサゾリニル基、カルボキシル基また
はその誘導体残基。
この単量体は、一般に、その重合体か熱分解で定量的に
単量体に解重合する性質のものである。
具体的には、例えば、(イ)α−メチルスチレン、0−
メトキシ−α−メチルスチレン、p−イソプロペニルビ
フェニル、2−イソプロペニルナフタレン、(ロ)メタ
シクロニトリル、アトロボニトリル、(ハ)2−インプ
ロペニルピリジン、(ニ)2−イソプロペニルチアゾー
ル、2−イソプロペニルオキサゾール、2−イソプロペ
ニル−4,5−ジメチルオキサゾール、2−イソプロペ
ニルオキサプリン、2−イソプロペニル−4゜4′−ジ
メチルオキサゾリン、(ホ)メタクリル酸、メチルメタ
クリレート、エチルメタクリレート、ブチルメタクリレ
ート、オクチルメタクリレート、ステアリルメタクリレ
ート、グリシジルメタクリレート、2−ヒドロキシエチ
ルメタクリレート、ヒドロキシプロピルメタクリレート
、2ジメチルアミノエチルメタクリレート、2−ジエチ
ルアミノエチルメタクリレート、メタクリル酸アミド、
N−ブチルメタクリル酸アミド等メタクリル酸誘導体、
(へ)アトロバ酸、アトロバ酸のエステル、特に低級ア
ルキルエステル、たとえばメチルエステル、エチルエス
テル、ブチルエステル、等のアトロバ酸誘導体、0)1
.1−ジフェニルエチレンなどがあげられる。これらの
中で好ましいのは、メタクリル酸誘導体(特に、水酸基
、アミノ基(N−またはN、 N−低級アルキル置換体
を含む)またはエーテル酸素を持ち、あるいは持たない
、炭素数1〜10程度の「アルコール成分」とのエステ
ル、ならびにN−非置換または低級アルキル置換アミド
)及びメタシクロニトリルである。
くグラフト変性体の製造〉 本発明のグラフト変性体は、液体媒体中で、ポリオレフ
ィンを単量体と共に従来公知のラジカルグラフト重合法
に付して製造する。例えば、溶液重合法、懸濁重合法あ
るいは乳化重合法によって’M6を行うことかできるが
、これらのうち単量体の天井温度条件以上に単量体濃度
および反応温度を設定する上で、溶液重合法か好適であ
る。
溶液重合法において使用される溶媒としては、ヘキサン
、ヘプタン、イソオクタン、ノナン、デカン、灯油、シ
クロペンクン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン
、エチルシクロヘキサン、デカヒドロナフタレンなどの
脂肪族炭化水素、クロロベンゼン、ブロモベンゼン、ジ
クロロベンゼン、クロロトルエン、クロロナフタレン、
トリクロロベンゼンなどハロ芳香族炭化水素、ベンゼン
、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素があげられ
る。これらの溶媒はポリオレフィン100重量部に対し
、例えば100〜5000重量部、好ましくは200〜
2000重量部、の範囲で使用される。
グラフト反応の温度および単量体の使用量は単量体の種
類によって異なるが、単量体濃度が(M)(モル/リッ
トル)のとき下式であたえられる天昇温度Tc (’C) 以上の温度でグラフト反応を行 つ。
ここで、 ΔHは重合熱 (カロリー1モル) 一変化(カロリー1モル・℃)、Rは気体定数(カロリ
ー/℃)である。
の値は、W、に、 Busrield : Po1y1
1er Handbook。
3rd ed、、  J、Brandrup 、 E、
H,ll]1mergut、  Eds、。
Wiley、 New York、 1989 pH/
295 、および大津隆行: 「ラジカル重合(1)素
反応機構」、化学同人、第8.86頁(前出)などに記
載されている。
具体的には、例えば、メチルメタクリレートに対するT
cは、表1に示す値となる。
表  1 Tc (’C)   CM)  (モル/リットル) 
溶  媒155、5   0.82    0DCB*
135    0、611    EBB12O30,
139 * 0DCB:オルトジクロルベンゼン、EB:エチル
ベンゾエート 従って、本発明における反応温度及び単量体濃度は、上
記の天井温度(Tc)と単量体濃度CM)の関係より、
温度は上方に、また単量体濃度は下方の範囲内に設定さ
れることが必要である。また、上記範囲内にあって、反
応温度は通常30〜250℃、好ましくは50〜200
℃、の範囲であり、単量体の使用量も通常ポリオレフィ
ン樹脂100重量部に対して0.1〜300重量部、好
ましくは1〜200重量部、の範囲である。
反応時間は、1分〜30時間、好ましくは10分〜10
時間、の範囲である。
ラジカル重合触媒であるラジカル発生剤としては、ベン
ゾイルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシベンゾエ
ート、ジクミルパーオキサイド、t−ブチルハイドロパ
ーオキサイド、t−ブチルパーオキシアセテート、ジイ
ソブ口ビルバーオギンジ力ルボ不−ト、2,2−ビス(
t−プチルバオキン)オクタン、メチルエチルケトンパ
ーオキサイドなどの有機過酸化物、過酸化カリウムなど
の無機過酸化物、α、α′ −アゾビスイソブチロニト
リルなどのアゾ化合物、あるいは過酸化水素と第一鉄塩
などのレドックス触媒等がある。
これらのラジカル重合触媒はモノマーや重合法の種類と
の関連において適当に選択され、一種又は二種以上併用
することもできる。
ラジカル重合触媒の使用量は、ポリオレフィン100重
量部に対して0601〜100重量部、好ましくは01
1〜30重量部、の範囲から適宜選択される。
〈実施例−1〉 内容積1リツトルのセパラブルフラスコにエチレン−プ
ロピレンランダム共重合体(エチレン含量3゜7重量%
、VFR−1,8g/10分)10gとメチルメタクリ
レート2.5gとクロロベンゼン200m1とを加え、
120℃に加熱攪拌して溶解させた。メチルメタクリレ
ート濃度CM)は、0.117モルモル/リットルる。
Tcは、約106℃となる。この溶液に、クロロベンゼ
ン30m1に溶解したベンゾイルパーオキサイド1gを
2時間かけて滴下し、120℃で3時間反応を行った。
得られた反応物を大量の冷メタノールに注いで析出させ
て、ン戸別洗浄、次いで減圧乾燥することにより、グラ
フト変性体を得た。
このグラフト変性体2gを用い、抽出溶媒としてメチル
エチルケトンを使用してソックスレー抽出を5時間行な
ったが、メチルエチルケトン可溶性のポリメチルメタク
リレートは得られなかった。
このグラフト変性体のメチルメタクリレート含量は、赤
外分光法により0.6重量%であった。
〈実施例−2〉 内容積1リツトルのセパラブルフラスコにポリプロピレ
ン(三菱油化製TA8、MFR:0.9g/ 10分)
 10 gとグリシジルメタクリレート3gとキシレン
200m1とを加え、110℃に加熱攪拌して溶解させ
た。グリシジルメタクリレートi11度[M)は、0.
099モル/リットルである。Tcは、約103℃とな
る。この溶液に、キシレン30m1に溶解したベンゾイ
ルパーオキサイドigを2時間かけて滴下し、110℃
で3時間反応を行った。
得られた反応物を大量の冷メタノールに注いで析出させ
て、ン濾過洗浄、次いで減圧乾燥することにより、グラ
フト変性体を得た。
このグラフト変性体2gを用い、抽出溶媒としてメチル
エチルケトンを使用してソックスレー抽出を5時間行な
ったが、メチルエチルケトン可溶性のポリグリシジルメ
タクリレートは得られなかった。
このグラフト変性体のグリシジルメタクリレート含1は
、赤外分光法により0.4重量%であった。
〈実施例−3〉 内容積1リツトルのセパラブルフラスコにポリプロピレ
ン(三菱油化製TA8、MFR+0.9g/〕0分)1
0gと2−ヒドロキシエチルメタクリレート8gとクロ
ロベンゼン220m1とを加え、130℃に加熱攪拌し
て溶解させた。2−ヒドロキシエチルメタクリレート濃
度〔M〕は、0、.238モル/リットルである。Tc
は、約122℃となる。この溶液に、クロロベンゼン3
0m1に溶解したベンゾイルパーオキサイド1gを2時
間かけて滴下し、130℃で3時間反応を行った。
得られた反応物を大量の冷アセトンに注いで析出させて
、炉別洗浄、次いて乾燥することにより、グラフト変性
体を得た。
このグラフト変性体2gを用い、抽出溶媒としてメタ、
ノールを使用してソックスレー抽出を5時間行なったが
、メタノール可溶性のポリ−2−ヒドロキシエチルメタ
クリレートは得られなかった。
また、このメタノール不溶物を乾燥後、0.5gを用い
て、抽出溶媒としてキシレンを使用してソックスレー抽
出5時間行ったが、キシレン不溶物(ゲル分)は存在し
なかった。
このグラフト変性体の2−ヒドロキシエチルメタクリレ
ート含量は、赤外分光法により0.3重量%であった。
く比較例−1〉 反応温度を105℃とした以外は実施例−3とまったく
同様に反応を行った。
生成グラフト変性体2gを用い、抽出溶媒としてメタノ
ールを使用したソックスレー抽出を5時間行った。この
抽出液を全量ロータリーエバポレーターにより濃縮、乾
燥したところ、メタノール可溶性のポリ−2−ヒドロキ
シエチルメタクリレ−40,9gが得られた。また、メ
タノール不溶物を乾燥後、その0,5gを用いて、抽出
溶媒としてキシレンを使用してソックスレー抽出5時間
行った結果、キシレン不溶物(ゲル分)は12゜4重量
%であった。
キシレン可溶性のグラフト変性体中の2−ヒドロギシメ
タクリレート含量は、赤外分光法により0.1重−%で
あった。
以上の結果より、本発明の製造法によって、単量体自身
の単独重合が抑制され、ゲルの生成も抑制されることが
わかる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 液体媒体中でα−オレフィン重合体とラジカル重合可能
    単量体とをラジカル重合条件下に反応させることからな
    るグラフト反応によってポリオレフィングラフト変性体
    を製造する方法において、炭素数2〜12のα−オレフ
    ィンの少くとも1種からなるα−オレフィン重合体10
    0重量部と式( I )で表わされるラジカル重合可能な
    単量体0.1〜300重量部を、ラジカル発生剤の存在
    下に、該単量体の天井温度以上の温度条件でグラフト反
    応させることを特徴とする、ポリオレフィングラフト変
    性体の製造法。 ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) X=炭素数1〜6のアルキル基または炭素数6〜12の
    芳香族炭化水素基、 Y=炭素数6〜12の芳香族炭化水素基、チアゾリル基
    、オキサゾリニル基、ニトリル基、ピリジル基、オキサ
    ゾリル基、カルボキシル基またはその誘導体残基。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014108913A (ja) * 2012-12-03 2014-06-12 Sekisui Chem Co Ltd 金属酸化物−ポリマー複合材料の製造方法及び金属酸化物−ポリマー複合材料

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JP2014108913A (ja) * 2012-12-03 2014-06-12 Sekisui Chem Co Ltd 金属酸化物−ポリマー複合材料の製造方法及び金属酸化物−ポリマー複合材料

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