JPH04147928A - 使用済みアルミニウム合金飲料缶の溶解方法 - Google Patents
使用済みアルミニウム合金飲料缶の溶解方法Info
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- JPH04147928A JPH04147928A JP2269936A JP26993690A JPH04147928A JP H04147928 A JPH04147928 A JP H04147928A JP 2269936 A JP2269936 A JP 2269936A JP 26993690 A JP26993690 A JP 26993690A JP H04147928 A JPH04147928 A JP H04147928A
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Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P10/00—Technologies related to metal processing
- Y02P10/20—Recycling
Landscapes
- Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
［産業上の利用分野］
本発明は使用済みアルミニウム合金飲料缶の溶解方法に
関するものである。
関するものである。
［従来技術］
一般的に、アルミニウム合金は、美麗さ、良好な熱伝導
率および比重が軽いという特性を有効に活用して、特に
、最近は、ビール缶等の飲料缶として重要が著しく拡大
してきており、それに伴って、使用済みアルミニウム合
金飲料缶（以下、ＵＢＣということがある）の回収、リ
サイクルを行うことが資源保護の面から重要なことであ
る。
率および比重が軽いという特性を有効に活用して、特に
、最近は、ビール缶等の飲料缶として重要が著しく拡大
してきており、それに伴って、使用済みアルミニウム合
金飲料缶（以下、ＵＢＣということがある）の回収、リ
サイクルを行うことが資源保護の面から重要なことであ
る。
そして、従来の使用済みアルミニウム合金飲料缶のリサ
イクルの概略を第５図に示す。
イクルの概略を第５図に示す。
即ち、回収されたＵＢＣ（焙焼処理を予め行う場合があ
る）の溶解を行い、脱ガス、脱介在物を目的として、精
錬を行い、得られた溶湯を鋳造すこの鋳造材をそのまま
、或いは、塑性加工を行。
る）の溶解を行い、脱ガス、脱介在物を目的として、精
錬を行い、得られた溶湯を鋳造すこの鋳造材をそのまま
、或いは、塑性加工を行。
て最終製品とする。これらの製品が缶に成形されて、利
用された後、廃却されて第５図に示すようにリサイクル
される。
用された後、廃却されて第５図に示すようにリサイクル
される。
なお、溶解および精錬工程において発生した酸化物を炉
外に除去（除滓という）し、この除去された滓に含まれ
る金属分を圧絞りにより回収し、原則としては、原料鋳
塊、場合によっては溶湯のまま、元の生産工程の原料に
戻すのが通常である。
外に除去（除滓という）し、この除去された滓に含まれ
る金属分を圧絞りにより回収し、原則としては、原料鋳
塊、場合によっては溶湯のまま、元の生産工程の原料に
戻すのが通常である。
一般には、この圧絞りにより回収した金属分は、溶解原
料の約１０％以上を占めるため、溶解歩留りを向上に寄
与することは大きい。
料の約１０％以上を占めるため、溶解歩留りを向上に寄
与することは大きい。
そして、圧絞りにより回収した金属分を含む溶湯組成は
、Ｊ ｌ５３００４系合金の組成を満足するものである
が、アルミニウム合金においては、アルミニウムと包晶
反応を生起する元素として、Ｔｉ、Ｃｒが多く含まれて
いると、包晶反応による初晶金属間化合物を晶出し、一
般には、初品金属間化合物のサイズは、数１００μｍと
大きく、加工工程において割れ等の欠陥の原因となる。
、Ｊ ｌ５３００４系合金の組成を満足するものである
が、アルミニウム合金においては、アルミニウムと包晶
反応を生起する元素として、Ｔｉ、Ｃｒが多く含まれて
いると、包晶反応による初晶金属間化合物を晶出し、一
般には、初品金属間化合物のサイズは、数１００μｍと
大きく、加工工程において割れ等の欠陥の原因となる。
従って、ＪＩＳ規格には個々の元素の制限規格は存在し
ないが、ＪＩ３３００４系合金については、加工性、製
品欠陥の面から、ＴｉおよびＣｒが実際には規制されて
いるのが現状である。
ないが、ＪＩ３３００４系合金については、加工性、製
品欠陥の面から、ＴｉおよびＣｒが実際には規制されて
いるのが現状である。
しかして、これらＴｉおよびＣｒの含有量は多くの経験
からＴ ｉ ０．０４０ｗ ｔ％以下、Ｃｒ含有量は
０．０２０ｗ ｔ％以下に規制している。
からＴ ｉ ０．０４０ｗ ｔ％以下、Ｃｒ含有量は
０．０２０ｗ ｔ％以下に規制している。
また、使用済みアルミニウム合金飲料缶には、塗装また
は印刷が行われており、これらがそのまま残存し、溶解
温度において塗料等が燃焼し、使用されている各種高分
子からガスを発生し、公害の原因となる可能性がある。
は印刷が行われており、これらがそのまま残存し、溶解
温度において塗料等が燃焼し、使用されている各種高分
子からガスを発生し、公害の原因となる可能性がある。
［発明が解決しようとする課題］
本発明は上記に説明した従来における使用済みアルミニ
ウム合金飲料缶の再利用における種々の問題点に鑑み、
本発明者が税意研究を行い、検討を重ねた結果、使用済
みアルミニウム合金飲料缶を溶解原料に１０％以上配合
して溶解する時に、溶解歩留りを向上させ、また、溶湯
の含有成分および成分割合をＪ ｌ５３００４系合金の
規格内とすることができ、さらに、公害防止を行うこと
ができる使用済みアルミニウム合金飲料缶の溶解方法を
開発したのである。
ウム合金飲料缶の再利用における種々の問題点に鑑み、
本発明者が税意研究を行い、検討を重ねた結果、使用済
みアルミニウム合金飲料缶を溶解原料に１０％以上配合
して溶解する時に、溶解歩留りを向上させ、また、溶湯
の含有成分および成分割合をＪ ｌ５３００４系合金の
規格内とすることができ、さらに、公害防止を行うこと
ができる使用済みアルミニウム合金飲料缶の溶解方法を
開発したのである。
［問題点を解決するための手段］
本発明に係る使用済みアルミニウム合金飲料缶の溶解方
法は、 （１）使用済みアルミニウム合金飲料缶を溶解原料の１
０％以上配合し、溶湯温度８００℃以下で大気溶解を行
い、Ｔｉ含有量０．０４０〜Ｏ，ＯＩＯｗ ｔ％、Ｃｒ
含有量０．０２０〜０．０１０ｗ ｔ％のアルミニウム
地金、或いは、Ｊ ｌ５３００４系合金を添加し、Ｔｉ
含有量０．０４０ｗ ｔ％以下、Ｃｒ含有量０、０２０
ｗ ｔ％以下のＪＩＳ３００４系合金の規格内に溶湯成
分を調整することを特徴とする使用済みアルミニウム合
金飲料缶の溶解方法を第１の発明とし、 （２）５２５℃以上の温度において焙焼処理した使用済
みアルミニウム合金飲料缶を溶解原料の１０％以上配合
し、溶湯温度８００℃以下で大気溶解ヲ行イ、Ｔｉ含有
量０．０４０−０．０１０ｗ ｔ ％、Ｃｒ含有量０．
０２Ｃ１−０，０１０ｗ ｔ％のアルミニウム地金、或
いは、ＪＩＳ３００４系合金を添加し、Ｔｉ含有量０．
０４０ｗ ｔ％以下、Ｃｒ含有量０．０２０ｗｔ％以下
のＪ Ｉ ５３００４系合金の規格内に溶湯成分を調整
することを特徴とする使用済みアルミニウム合金飲料缶
の溶解方法を第２の発明とする２つの発明よりなるもの
である。
法は、 （１）使用済みアルミニウム合金飲料缶を溶解原料の１
０％以上配合し、溶湯温度８００℃以下で大気溶解を行
い、Ｔｉ含有量０．０４０〜Ｏ，ＯＩＯｗ ｔ％、Ｃｒ
含有量０．０２０〜０．０１０ｗ ｔ％のアルミニウム
地金、或いは、Ｊ ｌ５３００４系合金を添加し、Ｔｉ
含有量０．０４０ｗ ｔ％以下、Ｃｒ含有量０、０２０
ｗ ｔ％以下のＪＩＳ３００４系合金の規格内に溶湯成
分を調整することを特徴とする使用済みアルミニウム合
金飲料缶の溶解方法を第１の発明とし、 （２）５２５℃以上の温度において焙焼処理した使用済
みアルミニウム合金飲料缶を溶解原料の１０％以上配合
し、溶湯温度８００℃以下で大気溶解ヲ行イ、Ｔｉ含有
量０．０４０−０．０１０ｗ ｔ ％、Ｃｒ含有量０．
０２Ｃ１−０，０１０ｗ ｔ％のアルミニウム地金、或
いは、ＪＩＳ３００４系合金を添加し、Ｔｉ含有量０．
０４０ｗ ｔ％以下、Ｃｒ含有量０．０２０ｗｔ％以下
のＪ Ｉ ５３００４系合金の規格内に溶湯成分を調整
することを特徴とする使用済みアルミニウム合金飲料缶
の溶解方法を第２の発明とする２つの発明よりなるもの
である。
本発明に係る使用済みアルミニウム合金飲料缶の溶解方
法について、以下詳細に説明する。
法について、以下詳細に説明する。
即ち、本発明に係る使用済みアルミニウム合金飲料缶の
溶解方法においては、使用済みアルミニウム合金飲料缶
を溶解原料の１０％以上配合する場合に、従来のように
圧絞りにより回収された金属分を使用しないので、Ｔｉ
およびＣｒが溶解原料に混入することが防止され、さら
に、ＴｉおよびＣｒ含有量が製品の欠陥発生以下の濃度
であり、かつ、使用済みアルミニウム合金飲料缶の溶解
した溶湯の濃度以下のアルミニウム地金、或いは、ＪＩ
Ｓ３’００４系合金を添加することにより、Ｔｉおよび
Ｃｒの濃度を低減するものである。
溶解方法においては、使用済みアルミニウム合金飲料缶
を溶解原料の１０％以上配合する場合に、従来のように
圧絞りにより回収された金属分を使用しないので、Ｔｉ
およびＣｒが溶解原料に混入することが防止され、さら
に、ＴｉおよびＣｒ含有量が製品の欠陥発生以下の濃度
であり、かつ、使用済みアルミニウム合金飲料缶の溶解
した溶湯の濃度以下のアルミニウム地金、或いは、ＪＩ
Ｓ３’００４系合金を添加することにより、Ｔｉおよび
Ｃｒの濃度を低減するものである。
本発明に係る使用済みアルミニウム合金飲料缶の溶解方
法において、溶解原料に１０％以上の使用済みアルミニ
ウム合金飲料缶を使用するのは、１０％未満では再利用
の観点からは少なすぎるからであり、また、１０％以上
であればどのような割合でもよい。
法において、溶解原料に１０％以上の使用済みアルミニ
ウム合金飲料缶を使用するのは、１０％未満では再利用
の観点からは少なすぎるからであり、また、１０％以上
であればどのような割合でもよい。
溶解原料の溶湯温度を８００℃以下とするのは、第１図
に示すように、溶解原料は使用済みアルミニウム合金飲
料缶１００％、溶解炉は１を誘導炉、溶解雰囲気大気、
灰絞り回収金属分無添加の条件において、溶湯温度と溶
湯中のＴｉ濃度との関係から、溶湯温度が８００℃を越
えると溶湯中のＴｉ濃度が急激に増大するからである。
に示すように、溶解原料は使用済みアルミニウム合金飲
料缶１００％、溶解炉は１を誘導炉、溶解雰囲気大気、
灰絞り回収金属分無添加の条件において、溶湯温度と溶
湯中のＴｉ濃度との関係から、溶湯温度が８００℃を越
えると溶湯中のＴｉ濃度が急激に増大するからである。
次に、本発明に係る使用済みアルミニウム合金飲料缶の
溶解方法において、使用済みアルミニウム合金飲料缶を
含む溶解原料を溶解し、この溶湯にＴｉ含有量０．０４
０〜０．０１０ｗ ｔ％、Ｃｒ含有量０、０２０〜０．
０１０ｗ ｔ％のアルミニウム地金、或いは、Ｊ ｌ５
３００４系合金を添加することにより、Ｔｉ含有量０．
０４０ｗ ｔ％以下、Ｃｒ含有量０．０２０ｗｔ％以下
のＪ ｌ５３００４系合金の規格内に調整するのである
。
溶解方法において、使用済みアルミニウム合金飲料缶を
含む溶解原料を溶解し、この溶湯にＴｉ含有量０．０４
０〜０．０１０ｗ ｔ％、Ｃｒ含有量０、０２０〜０．
０１０ｗ ｔ％のアルミニウム地金、或いは、Ｊ ｌ５
３００４系合金を添加することにより、Ｔｉ含有量０．
０４０ｗ ｔ％以下、Ｃｒ含有量０．０２０ｗｔ％以下
のＪ ｌ５３００４系合金の規格内に調整するのである
。
このことは、後述するけれども、第３図に示すようにＪ
ＩＳ３００４系合金を缶ボディとして使用した場合の、
初晶発生による加工工程および製品における欠陥状況を
基にして、Ｔｉ含有量は０、０４０ｗ ｔ％以下および
Ｃｒ含有量は０．０２０ｗ ｔ％以下のＪＩＳ３００４
系合金の規格内とするのである。
ＩＳ３００４系合金を缶ボディとして使用した場合の、
初晶発生による加工工程および製品における欠陥状況を
基にして、Ｔｉ含有量は０、０４０ｗ ｔ％以下および
Ｃｒ含有量は０．０２０ｗ ｔ％以下のＪＩＳ３００４
系合金の規格内とするのである。
しかして、溶解原料にＴｉおよびＣｒ等の不純物元素が
混入する源について検討したところ、Ｔｉはアルミニウ
ム合金飲料缶の塗料中に顔料として使用され問いるＴｉ
Ｏ２から混入して来るのであり、また、Ｃｒは塗装の下
地処理として使用されているクロメート処理が主な混入
源であることを知見した。
混入する源について検討したところ、Ｔｉはアルミニウ
ム合金飲料缶の塗料中に顔料として使用され問いるＴｉ
Ｏ２から混入して来るのであり、また、Ｃｒは塗装の下
地処理として使用されているクロメート処理が主な混入
源であることを知見した。
また、ＴＩおよびＣｒの最大値は、各種原料の分析から
、使用済みアルミニウム合金飲料缶においては、Ｔｉ含
有量は平均０．２４０ｗ ｔ％、Ｃｒ含有量は平均０．
０４ｗｔ％てあり、従って、無条件で使用済みアルミニ
ウム合金飲料缶の溶解原料に配合する割合は１０％以下
となるのである。
、使用済みアルミニウム合金飲料缶においては、Ｔｉ含
有量は平均０．２４０ｗ ｔ％、Ｃｒ含有量は平均０．
０４ｗｔ％てあり、従って、無条件で使用済みアルミニ
ウム合金飲料缶の溶解原料に配合する割合は１０％以下
となるのである。
このＴｉは使用済みアルミニウム合金飲料缶の塗料中の
顔料のＴ ｉ Ｏ２として、溶湯中に混入する場合と、
酸化物と共に滓を形成し、炉外に除滓される場合との２
種類に分類され、なお、滓に入っているＴ１は滓の灰絞
り回収工程により、回収された金属分に入る場合と、残
灰に残存する場合とに分類される。
顔料のＴ ｉ Ｏ２として、溶湯中に混入する場合と、
酸化物と共に滓を形成し、炉外に除滓される場合との２
種類に分類され、なお、滓に入っているＴ１は滓の灰絞
り回収工程により、回収された金属分に入る場合と、残
灰に残存する場合とに分類される。
しかし、本発明に係る使用済みアルミニウム合金飲料缶
の溶解方法においては、滓の灰絞りにより回収された金
属分のなかにはＴｉの混入が著しく、溶解原料に添加す
ると溶湯中にＴｉの増加を促進するようになるので使用
しない。即ち、第２図に示すように、使用済みアルミニ
ウム合金飲料缶配合割合１００％、溶解炉１を誘導炉、
溶湯温度８５０℃、灰絞り回収金属分の溶湯に占める割
合１０％の場合に、溶湯中のＴｉの濃度は回収金属分を
添加した方が多くなっていることがわかる。
の溶解方法においては、滓の灰絞りにより回収された金
属分のなかにはＴｉの混入が著しく、溶解原料に添加す
ると溶湯中にＴｉの増加を促進するようになるので使用
しない。即ち、第２図に示すように、使用済みアルミニ
ウム合金飲料缶配合割合１００％、溶解炉１を誘導炉、
溶湯温度８５０℃、灰絞り回収金属分の溶湯に占める割
合１０％の場合に、溶湯中のＴｉの濃度は回収金属分を
添加した方が多くなっていることがわかる。
また、溶湯温度が８００℃よりも高いことからも、Ｔｉ
濃度の高いこともわかる。これは上記に説明した第１図
からも明らかである。
濃度の高いこともわかる。これは上記に説明した第１図
からも明らかである。
従って、溶解および精錬工程において発生し、炉外に除
滓下振から回収金属分は炉内の除滓した溶湯には戻して
使用することは行わないのがよい。
滓下振から回収金属分は炉内の除滓した溶湯には戻して
使用することは行わないのがよい。
次に、本発明に係る使用済みアルミニウム合金飲料缶の
溶解方法において、ＪＩＳ３００４系合金の規格内のＴ
ｉ含有量０．０４０ｗ ｔ％以下、Ｃｒ含有量０．０２
０ｗ ｔ％以下にするためには、溶湯中に紺に混入して
いるＴｉおよびＣｒ具体的に有効な除去対策が存在しな
いので、上記に説明したＴｉのおよびＣｒの含有量とす
るためには、目標とするＴｉ含有量０．０４０ｗ ｔ％
以下、Ｃｒ含有量０、０１０ｗ ｔ％以下の成分を有す
るアルミニウム合金地金、或いは、アルミニウム地金を
溶湯に添加することによって希釈するのが望ましい。
溶解方法において、ＪＩＳ３００４系合金の規格内のＴ
ｉ含有量０．０４０ｗ ｔ％以下、Ｃｒ含有量０．０２
０ｗ ｔ％以下にするためには、溶湯中に紺に混入して
いるＴｉおよびＣｒ具体的に有効な除去対策が存在しな
いので、上記に説明したＴｉのおよびＣｒの含有量とす
るためには、目標とするＴｉ含有量０．０４０ｗ ｔ％
以下、Ｃｒ含有量０、０１０ｗ ｔ％以下の成分を有す
るアルミニウム合金地金、或いは、アルミニウム地金を
溶湯に添加することによって希釈するのが望ましい。
即ち、アルミニウム合金地金として、Ｔｉ含有量が０．
０４０〜０．０１０ｗ ｔ％、Ｃｒ含有量が０．０２０
〜０、０１０ｗ ｔ％、或いは、Ｔｉ含有量が０．０４
０ｗ ｔ％以下、Ｃｒ含有量が０．０２０ｗ ｔ％以下
のＪＩＳ３００４系合金が、溶湯中のＴｉ含有量および
Ｃｒ含有量を目標とする含有量にするために使用する。
０４０〜０．０１０ｗ ｔ％、Ｃｒ含有量が０．０２０
〜０、０１０ｗ ｔ％、或いは、Ｔｉ含有量が０．０４
０ｗ ｔ％以下、Ｃｒ含有量が０．０２０ｗ ｔ％以下
のＪＩＳ３００４系合金が、溶湯中のＴｉ含有量および
Ｃｒ含有量を目標とする含有量にするために使用する。
そして、ＪＩ８３００４系合金の規格内のＴ１含有量０
．０４０ｗ ｔ％以下、Ｃｒ含有量０．０２０ｗ ｔ％
以下とするのであるが、このように限定したのは、Ｊ
Ｉ ５３００４系ごを使用した缶ボディの場合に、初晶
発生による加工工程および製品における欠陥状況を基に
したのであり、第３図から容易に理解することができる
。
．０４０ｗ ｔ％以下、Ｃｒ含有量０．０２０ｗ ｔ％
以下とするのであるが、このように限定したのは、Ｊ
Ｉ ５３００４系ごを使用した缶ボディの場合に、初晶
発生による加工工程および製品における欠陥状況を基に
したのであり、第３図から容易に理解することができる
。
次に、溶解歩留りについて説明すると、特に、使用済み
アルミニウム合金飲料缶を焙焼し場合に、塗料中の高分
子材が完全に燃焼する温度は、少なくとも、５２５８Ｃ
以上になることを試験で確認し、溶湯中における塗料中
の高分子材の燃焼による酸化促進が防止できることを確
認した。第４図に示すように焙焼温度が５２５℃以上の
温度においてのみ、溶解歩留りの向上が期待でき、さら
に、溶解工程における排ガスの発生を防止することも可
能となる。
アルミニウム合金飲料缶を焙焼し場合に、塗料中の高分
子材が完全に燃焼する温度は、少なくとも、５２５８Ｃ
以上になることを試験で確認し、溶湯中における塗料中
の高分子材の燃焼による酸化促進が防止できることを確
認した。第４図に示すように焙焼温度が５２５℃以上の
温度においてのみ、溶解歩留りの向上が期待でき、さら
に、溶解工程における排ガスの発生を防止することも可
能となる。
［実 施 例コ
本発明に係る使用済みアルミニウム合金飲料缶の溶解方
法の実施例を説明する。
法の実施例を説明する。
実施例１
原料
使用済みアルミニウム合金飲料缶
１００％配合 焙焼処理 無
溶解
溶解炉
溶湯温度
溶解状況
１を低周波誘導路 大気溶解
７５０’Ｃ
使用済みアルミニウム合金飲料缶
を順次添加操業
Ｃ１ガス吹き込み
半連続鋳造によりスラブ製造
精錬
鋳造
結果
・工程 溶解後、
・分析、判定
Ｔ１分析 否 Ｃｒ分析
Ｊ ｌ５３００４系合金成分
７５０℃の温度に到達
否
合格
なお、灰絞り回収金属分は、溶湯には戻さない。
・工程 ９９．９９ｗｔ％地金を添加（希釈）・分析、
判定 ＴＩおよびＣｒ分析は共に合格 Ｊ ｌ５３００４系合金成分 合格 ・最終溶湯分析 合格 実施例２ 原料 使用済みアルミニウム合金飲料缶 ５０％配合 焙焼処理 有 （５３０℃） 溶解〜鋳造は実施例１と同じ。
判定 ＴＩおよびＣｒ分析は共に合格 Ｊ ｌ５３００４系合金成分 合格 ・最終溶湯分析 合格 実施例２ 原料 使用済みアルミニウム合金飲料缶 ５０％配合 焙焼処理 有 （５３０℃） 溶解〜鋳造は実施例１と同じ。
結果
溶解後 ７５０℃の温度に到達
Ｔｉ、Ｃｒ、Ｊ ｌ５３００４系合金
成分 合格
灰絞り回収金属分添加
Ｔ１、Ｃｒ 否 Ｊ ｌ５３００４系合金 合格
［発明の効果］
以上説明したように、本発明に係る使用済みアルミニウ
ム合金飲料缶の溶解方法は、上記の構成であるから、加
工工程および製品において、欠陥の発生に悪影響を及ぼ
す溶湯中のＴｉ含有量およびＣｒ含有量を特定のＪＩＳ
３００４系合金の規格内とすることにより、溶湯歩留り
が良好であり、また、溶湯の成分も目標とする範囲内と
することができ、さらに、公害を防止することができる
という優れた効果を有するものである。
ム合金飲料缶の溶解方法は、上記の構成であるから、加
工工程および製品において、欠陥の発生に悪影響を及ぼ
す溶湯中のＴｉ含有量およびＣｒ含有量を特定のＪＩＳ
３００４系合金の規格内とすることにより、溶湯歩留り
が良好であり、また、溶湯の成分も目標とする範囲内と
することができ、さらに、公害を防止することができる
という優れた効果を有するものである。
第１図は溶湯中のＴｌａ度におよぼす溶湯温度の影響を
示す図、第２図は溶湯中のＴ】濃度におよぼす灰絞り回
収金属分添加の影響を示す図、第３図はＪ Ｉ ５３０
０４系合金の缶ボディ材におけるＴ１およびＣｒの金属
分規制の例を示す図、第４図は溶解歩留りにおよぼす焙
焼温度の影響を示す図である。 矛２ 図 才３図 ０．０５ ０．１０ 丁； 寥み煽す 金杯 否 ０．０５ ０．１０ Ｃ？ 勧熾舖１ ヵ０工で１１１紐Ｉ 否 否 ｔ ｗｔ％ ） ０．１５ （ｓ％） ０．１５ 才４図 珠 ）１ ５ヱｊｆｔｃｃ）
示す図、第２図は溶湯中のＴ】濃度におよぼす灰絞り回
収金属分添加の影響を示す図、第３図はＪ Ｉ ５３０
０４系合金の缶ボディ材におけるＴ１およびＣｒの金属
分規制の例を示す図、第４図は溶解歩留りにおよぼす焙
焼温度の影響を示す図である。 矛２ 図 才３図 ０．０５ ０．１０ 丁； 寥み煽す 金杯 否 ０．０５ ０．１０ Ｃ？ 勧熾舖１ ヵ０工で１１１紐Ｉ 否 否 ｔ ｗｔ％ ） ０．１５ （ｓ％） ０．１５ 才４図 珠 ）１ ５ヱｊｆｔｃｃ）
Claims (2)
- （１）使用済みアルミニウム合金飲料缶を溶解原料の１
０％以上配合し、溶湯温度８００℃以下で大気溶解を行
い、Ｔｉ含有量０．０４０〜０．０１０ｗｔ％、Ｃｒ含
有量０．０２０〜０．０１０ｗｔ％のアルミニウム地金
、或いは、ＪＩＳ３００４系合金を添加し、Ｔｉ含有量
０．０４０ｗｔ％以下、Ｃｒ含有量０．０２０ｗｔ％以
下のＪＩＳ３００４系合金の規格内に溶湯成分を調整す
ることを特徴とする使用済みアルミニウム合金飲料缶の
溶解方法。 - （２）５２５℃以上の温度において焙焼処理した使用済
みアルミニウム合金飲料缶を溶解原料の１０％以上配合
し、溶湯温度８００℃以下で大気溶解を行い、Ｔｉ含有
量０．０４０〜０．０１０ｗｔ％、Ｃｒ含有量０．０２
０〜０．０１０ｗｔ％のアルミニウム地金、或いは、Ｊ
ＩＳ３００４系合金を添加し、Ｔｉ含有量０．０４０ｗ
ｔ％以下、Ｃｒ含有量０．０２０ｗｔ％以下のＪＩＳ３
００４系合金の規格内に溶湯成分を調整することを特徴
とする使用済みアルミニウム合金飲料缶の溶解方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26993690A JP3020265B2 (ja) | 1990-10-08 | 1990-10-08 | 使用済みアルミニウム合金飲料缶の溶解方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26993690A JP3020265B2 (ja) | 1990-10-08 | 1990-10-08 | 使用済みアルミニウム合金飲料缶の溶解方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04147928A true JPH04147928A (ja) | 1992-05-21 |
| JP3020265B2 JP3020265B2 (ja) | 2000-03-15 |
Family
ID=17479265
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26993690A Expired - Fee Related JP3020265B2 (ja) | 1990-10-08 | 1990-10-08 | 使用済みアルミニウム合金飲料缶の溶解方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3020265B2 (ja) |
-
1990
- 1990-10-08 JP JP26993690A patent/JP3020265B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3020265B2 (ja) | 2000-03-15 |
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