JPH04147199A - 吸音体 - Google Patents

吸音体

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JPH04147199A
JPH04147199A JP2271411A JP27141190A JPH04147199A JP H04147199 A JPH04147199 A JP H04147199A JP 2271411 A JP2271411 A JP 2271411A JP 27141190 A JP27141190 A JP 27141190A JP H04147199 A JPH04147199 A JP H04147199A
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resonator
acoustic
acoustic tube
tube
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Kyoji Fujiwara
恭司 藤原
Naoyuki Furuta
直行 古田
Shinta Yamamura
山村 信太
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Nitto Boseki Co Ltd
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Nitto Boseki Co Ltd
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    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10KSOUND-PRODUCING DEVICES; METHODS OR DEVICES FOR PROTECTING AGAINST, OR FOR DAMPING, NOISE OR OTHER ACOUSTIC WAVES IN GENERAL; ACOUSTICS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G10K11/00Methods or devices for transmitting, conducting or directing sound in general; Methods or devices for protecting against, or for damping, noise or other acoustic waves in general
    • G10K11/16Methods or devices for protecting against, or for damping, noise or other acoustic waves in general
    • G10K11/172Methods or devices for protecting against, or for damping, noise or other acoustic waves in general using resonance effects

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  • Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野〕 本発明は、室内の音響設計、屋外の騒音防止等に使用さ
れる吸音体に関し、特に低周波数域において高い吸音率
を示す吸音体に関する。
〔従来の技術〕
従来より、各種の吸音材料が使用されているが、いずれ
も高周波数域において良好な吸音率を示すものであり、
315Hz以下という低周波数域においては吸音率が極
めて低下していた。従って、従来の吸音材料をそのまま
使用しても低周波数域の吸音にはあまり効果がなかった
そこで1本出願人は先に、一端が開口し、他端が閉塞し
た長さの異なる筒状空間からなる音響管を多数。
その開口部が同一面となるように、且つその長さがラン
ダムになるように、好適には平方余剰系列に従うように
配列してなる吸音体を開発し、特許出願した(特願平1
−169140号)、この特許出願に提案の吸音体の代
表的なものは第11図、第12図に示す構造のものであ
る。即ち、全体を参照符号1で示す吸音体は、壁2で形
成され一端(図面では上#i)が開口し。
他端が閉塞した筒状空間からなる音響管3を多数、開口
部が同一面となるように配列したものであり、開口端を
並べた面が吸音面となる。多数の音響管3は同一断面積
のものであるが、その長さは異なっており、異なる長さ
のものがランダムに配列され、更に第12図に示すよう
に、長さの長い音響管の一部は折曲して1長さの短い音
響管の背後に配置され2 これによって吸音体の厚みl
を小さくしている。
ここで、異なる長さの音V管3をランダムに配列する方
法としては、音響管3の長さを、成る単位長さhを基準
とし、この単位長さの整数倍とし、かつその配列を平方
剰余系列に従って定めることが好ましく、第11図、第
12図の吸音体もこの平方剰余系列による配列を採用し
ている。以下、平方剰余系列を簡単に説明する。
pを素数、aをpと互いに素な整数とする。二次の合同
方程式 %式%) が解をもつとき、aはpを法として平方剰余であるとい
う。
例として、素数p−7の場合の平方剰余系列は次のよう
になる。
X2ミa (mocl 7) X=O→ 02ミ0 x=1  → 12ミ1 x=2  → 22ミ4 x=3  → 32ミ2  (9=1x7+2)x=4
  → 4!ミ2  (16=2x7+2)x=5  
→ 52 ミ4   (25=3X7+土)x=6  
→ 62ミ1  (36=5X7+上)以上から、素数
p−7の場合の平方剰余系列は、−次元で。
0.1,4,2,2.4,1.0,1,4,2,2゜4
、 1−、−−−−−一・となる。二次元では第1表に
示す7×7のマトリックスの繰り返しとなる。ここで、
横の第1行及び縦の第1列(左端の列)は上記−次元配
列の数値であり、その他の部分は、対応する第1行と第
1列の数値の和(7より小さい場合)又はその和(7よ
り大きい場合)から7の倍数を引いた数値となる。
第1表 第11図に示す吸音体1における音響管3の深さは。
上記の平方剰余系列の二次元配列によって定められてお
り、第12図において音響管3の開口部に記載した数値
は、第1表の数値である。この数値は音響管の深さの比
を示すもので1例えば、第12図において5数値“2”
で示す深さは2h、数値“°3゛で示す深さは3h、数
値“6”で示す深さは6hである。具体的な数値例とし
ては9例えば、音響管3の断面が70×70m5.h=
70aanを挙げることができる。
この吸音体1は、多数の音響管3の開口部を配列した面
が吸音面として作用し、その吸音面に入射した音波、特
に低周波数域の音波を吸音でき、低周波数域の音波の吸
音体として極めて有効である。これは、吸音体の吸音面
に入射して反射する音波の位相が1反射位置の音響管3
の深さによって変化し、そのため位相の異なる音波同士
が干渉することとなり、この干渉によって吸音効果を生
じるものと考えられる。
しかしながら、この吸音体1は厚さが厚く2例えば上記
したh=70mmの例では厚さが約28c+nもあり。
また、内部の空間が非常に複雑で製作が容易ではないと
いう問題点があった。
〔発明が解決しようとする課題〕
そこで1本発明は、上記開発の吸音体と同等の吸音特性
を備えながら吸音体の厚さを薄クシ、かつ製作が容易で
あるような吸音体を開発することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者等は上記課題を解決すべく鋭意検討の結果。
一端が開口した筒状空間からなる音響管の終端にヘルム
ホルツ型共鳴器を取付けることにより1短い音響管を使
用しながら比較的低い共鳴周波数を得ることができ、し
かも共鳴器の口に当たる細管の径や長さを調整すること
で容易に共鳴周波数を変えることができることに着目し
、共鳴器を有していない長い音響管に代えてこのヘルム
ホルツ型共鳴器を備えた短い音響管を用いることにより
、厚さを薄くシながら上記開発の吸音体と同様な吸音特
性を持つ吸音体を構成しうろことを見出し1本発明を完
成した。
すなわち2本発明は、一端が開口し他端はへルムホルツ
型共鳴器により終端された筒状空間からなる共鳴器付音
響管と、一端が開口し他端は閉じた筒状空間からなる共
鳴器無し音響管とを多数、その開口部が同一面となるよ
うに、且つ多数の音響管の第一共鳴周波数がランダムと
なるように配列してなる吸音体を要旨とする。
以下3本発明を更に詳細に説明する。
まず2本発明に使用するヘルムホルツ型共鳴器により終
端された音響管の構造及び音響特性について述べる。第
1図はヘルムホルツ型共鳴器により終端された音響管(
以下共鳴器付音響管という)の1例を示す断面図、第2
図はその正面図である。音響管13は板材12によって
正方形断面の筒状空間を形成し、その一端(左端)全体
を開口して開口部14とし、他端を端壁15で閉じその
中間に、穴16を備えた隔壁17を設けたものであり、
隔壁17及びその奥の部分(右側の部分)がヘルムホル
ツ型共鳴器18を構成する。−方、第3図は、第11図
に示す吸音体1を構成する通常の音響管即ち共鳴器を備
えていないシュレーダー型の音響管(以下共鳴器無し音
響管という)3を示すものであり、この音響管3は単に
板材2によって正方形断面の筒状空間を形成し、その一
端(左端)全体を開口して開口部4とし、他端を端壁5
で閉したものである。
第3図に示すような長さLt の共鳴器無し音響管3の
開口部4から見た音響インピーダンスZ、′ は。
Z、’=jρc−c o t (k L + ) −一
−−−(1)で与えられる。また、第1図、第2図に示
す共鳴器付音響管13の終端に位置するヘルムホルツ型
共鳴器18の共鳴器入口から見た音響インピーダンスZ
1は。
Z+ =−j  (ωm/p+ρc (rcot (k
L)−c o ?、 (r k L ) ) ) −−
−−−−(2)で与えられる。
ここで1m−ρ(T+δ)。
T−ω/ω0 。
ko−ω。/ c 。
δ−1,70r  (1−0,4:3 r / a )
 。
r=   (S/π)。
a−(Sよ )。
p=S/S。
であり、Lは共鳴器の長さ、S8は音響管の断面積。
Sは共鳴器の穴16の面積、には波数、Tは共鳴器の穴
16の長さ、Cは音速、そしてω。は。
(T+δ)/ (pL)=cot (ko L)/ko
 Lの根である。
終端インピーダンスがZ、の音響管のインピーダンス、
すなわち、長さDの音響管の終端にヘルムホルツ型共鳴
器が取付けられている音響管の開口部から内部を見た音
響インピーダンスZ11は。
Za−ρc (Z+  cos  (kD) −jpc
−s in (kD)l/ (−jZl s in (
kD)+p c−c o s (kD) l−−・(3
)ここで、Zい′ とZ、の極小となる周波数即ち第一
共鳴周波数が同しになるように、T、Sを調整してやれ
ば、長い共鳴器無し音響管と同等の特性を持つ短い共鳴
器付音響管13を得ることができる。
本発明の吸音体は、先に開発した吸音体、即ち長さの異
なる共鳴器無し音響管を多数、ランダムに配列してなる
吸音体において、長さの短い共鳴器無し音響管はそのま
ま用いるが、長さの長い共鳴器無し音響管のところでは
それに代えてそれと同じ第一共鳴周波数を持った短い共
鳴器付音響管(第1図に示すもの)を用いることを特徴
とするものである。これにより、吸音体を構成する音響
管の長さを短くでき、全体を薄くすることが可能となる
本発明の好適な形態においては、第11図に示すように
、多数の共鳴器無し音響管をその長さが、平方余剰系列
の二次元配列になるようにした吸音体において。
その長さの長い(例えば長さが3以上の)音響管に代え
て、同一特性の短い(例えば長さが2の)共鳴器付音響
管を用いる。
〔作用〕
上記構成の吸音体は、多数の音響管の開口部を配列した
面が吸音面として作用し、その吸音面に入射した音波、
特に低周波数域の音波が吸音される。これは。
吸音体の吸音面に入射して反射する音波の位相が1反射
位置の音響管の音響インピーダンスに応じて変化し。
そのため位相の異なる音波同士が干渉することとなり。
この干渉によって吸音効果を生じるものと考えられる。
本発明の吸音体は7基本的には音響管を構成する板材、
端壁、隔壁等の材料自体の吸音効果を利用するものでは
ないので、上記の音響管を形成する材料には。
音波の内部損失のない鋼板のような剛性の高い金属材料
を用いることができ、この場合は、耐候性、衛生上の問
題がなく、屋外への設置、或いは病院1食品工場への使
用が可能である。しかし、この構成材料は、剛体に限定
されるものではない。
前記の吸音体は、吸音面に多数の音響管が開口した構成
であるので、音響管内にごみ、はこり等が侵入しやすく
、且つ清掃が難しい。そこで、その吸音面(音響管の開
口部)をステンレス箔、アルミ箔等の金属製薄膜或いは
プラスチックシート等の薄膜で被覆してもよい。このよ
うな薄膜の被覆を施しても低周波数域での吸音効果はあ
まり影響を受けることがないことが確認された。薄膜被
覆を施した吸音体は、清掃が容易で衛生的であるので、
病院の手術室9食品工場等の騒音防止に特に好適である
更に、吸音体の吸音面を被覆するTR膜に換えて、グラ
スウール板、ロックウール板、焼結金属板、金属繊維板
等の多孔質板を配置することも可能である。この多孔質
板を配置すると、低周波数域から高周波数域までの全周
波数に渡って高い吸音率を示すので、好ましい。この多
孔質板は、そのままで配置してもよいが1その外周をP
VF (ポリフッ化ビニールフィルム)等のプラスチッ
クフィルムで被覆して用いると、−取り扱い、清掃が容
易となるので好ましい。
〔実施例〕
以下1図面に示す本発明の詳細な説明する。
第4図は本発明の一実施例による吸音体の概略平面図、
第5図、第6図はそれぞれ第4図のV−■矢視断面図、
 Vl−Vl矢視断面図、第7図はその吸音体の概略斜
視図、第8図はその吸音体を分解して示す概略斜視図で
ある。全体を参照符号21で示す吸音体は、板材22で
断面正四角形に形成された筒状空間からなる音響管23
を多数配列したもので、全体が一定厚さに作られている
。各音響管23はその一端(上端)を開口部24とし、
他端を端壁25で閉しその中間に、穴26を備えた隔壁
27を設けている。隔壁27及びその奥の部分がヘルム
ホルツ型共鳴器28を構成する。各音響管23は、その
開口部24が同一面となるように配置されており、その
開口部24を配置した面が吸音面となる。各音響管23
内に設けられる隔壁27の穴26の径は異なっており、
異なる音響インピーダンスを与えるようになっている。
なお、音響管23によっては、隔壁27に穴を全く設け
ていないもの(第5図の左端の音響管等)、或いは音響
管断面とほぼ等しい穴を設けたもの(第5図の右端の音
響管等)があり。
これらは共鳴器無し音響管となっている。このように。
吸音体21は音響インピーダンスの異なる共鳴器付音響
管と共鳴器無し音響管とを配列したもの(配列について
は後述する)である。
この構造の吸音体21は、第8図に示すように1両端を
開口した一定長さの筒状空間を多数形成した上部ユニッ
ト31と、所定位置に所定内径の穴26を多数形成した
隔壁ユニット32と、上端を開口し下端を端壁で閉じた
一定長さの筒状空間を多数形成した下部ユニット33を
積層することにより、容易に製造できる。
吸音体21を構成する板材22.端壁24.隔壁26等
の材料としては、鋼板、アルミ等の金属材、プラスチッ
ク材等を使用できる。
次に本実施例の吸音体21の各部寸法及び音響管の配列
を説明する。この実施例の吸音体21は、第3図に示す
共鳴器無し音響管3を多数、その長さが平方余剰系列に
従うように配列した吸音体(第11図に示す吸音体1)
と同じ特性を持つように製作したものである。第2表は
、素数7に対する平方余剰系列に従う長さを持つ吸音体
の各音響管の長さ(深さ)を示すものであり3表中の数
値は音響管の長さに比例した値を示している。単位深さ
をここでは7〔とする。
第2表 第4図〜第8図に示す吸音体21は、上記第2表の構造
の吸音体を、深さ2 (=2X7=14CI+1)の構
造体で実現したものである。この深さの吸音体21は深
さ2までの共鳴器無し音響管を形成しうるので、第2表
の深さ0,1.2の共鳴器無し音響管に対応する音響管
23は、ヘルムホルツ型共鳴器で終端する必要はない、
すなわち、深さ1に対応する音響管23には。
穴を設けていない隔壁27を存在させればよく、また。
深さ2に対応する音響管23には、隔壁27に音響管断
面にほぼ等しい穴を開ければよく、これらの音響管23
は共鳴器無し音響管となる。残りの深さ3.4゜5.6
の共鳴器無し音響管に対応する音響管23には。
長さ2の音響管23で同じ音響インピーダンスを得るた
め、その音響管途中に穴26を有する隔壁27を設け、
ヘルムホルツ型共鳴器で終端させる。
深さ3.4,5.6の共鳴器無し音響管の長さ及び第一
共鳴周波数は第3表に示す通りである。この音響管の共
鳴周波数と、共鳴器により終端された音響管の共鳴周波
数とが一致するように、共鳴器の寸法としての変数を変
えて、インピーダンスとして計算したのが。
第9図(a)、 (b)、 (C)、 (d)に示すも
のである。ここで、音響管23内に配置する隔壁27は
、深さ1.2の共鳴器無し音響管を形成できるよう、D
=L=7cmとしている。また、その他の各部寸法は、
隔壁27の厚さT=1.0cm、音響管断面7cmX7
cm、その断面積S、=49cdとしている。このよう
に各部寸法を一定値とし。
共鳴器無し音響管の深さ(Ll)に対する共鳴器の穴2
6の面積Sを求めた結果を、第3表に示す。
第3表 音響管深さ L、  第一共鳴周波数 共鳴器の穴(c
m)      (Hz)   面積(cJ)3:  
21.0    404.8.  12.41 2B、
0    303.6   3.585:  35.0
    242.9   1.806:  42.0 
   202.4   1.00以上の結果より、共鳴
器無し音響管の深さに対応する共鳴器付音響管23の深
さ及び穴径は第4表の通りとなる。
第4表 共鳴器無し音響管    共鳴器付音響管深さ    
  深さ   穴直径(0)0      0   0
(穴無) 1       1   0(穴無) 2      2    全開 3       2    3.97 4       2    2.13 5       2    1.51 6       2    1、13 第4図〜第8図に示す実施例の吸音体21は、第2表、
第4表に基づいて構成されたものであり、音響管23の
開口部24から隔壁27までの長さDを7cm。
隔壁27の厚さTを11.隔壁27から底壁25までの
長さしを1cmとしている。そして、各音響管23にお
ける穴26の内径(直径)を第2表、第4表に基づいて
定めており、その概略を第4図に示している。なお、第
4図の各音響管において、2本の斜線を交差させている
部分は深さ0の部分を、1本の斜線を引いた部分は深さ
lの部分(隔壁27に穴を形成しない場合)を、二重四
角で示す部分は深さ2の部分(隔壁27を全開した場合
)を示す。
この吸音体21は、多数を並べることによって、防音壁
を形成するように使用される。その際、吸音体21の吸
音面(各音響管23の開口部24)はそのままの状態(
開口した状態のまま)としてもよいし、或いは吸音面に
ステンレス、アルミ等の金属製薄膜、プラスチックシー
ト等の薄膜を配置し、音響管の開口を覆って使用するこ
とも可能である。このように薄膜を配置することにより
、清掃が容易となる。
また、吸音体の吸音面を、多孔質板で覆って使用するこ
とも可能である。ここで使用する多孔質板としては、“
グラスウール板、ロックウール板、焼結金属板。
金属繊維板等をそのまま、或いはプラスチックフィルム
で覆って使用することができる。また、多孔質板に換え
て、ハードボード、石こうボード、合板等からなる穴あ
き板材料を使用してもよい。このように多孔質板を併用
すると、−層吸音効果が増す。
次に、上記構造の吸音体21による吸音テストを行った
結果を示す。第4図〜第8図に示す構造の吸音体21を
、板材22及び端壁25を0.7 l1cmの鋼板で。
隔壁27を厚さ10+maのアクリル板で製作した。ま
た比較のため、0.7m+の綱板で共鳴器無し音響管を
第2表の配列とした吸音体を製作した6両吸音体につい
て。
JIS−A1405に従って垂直入射吸音率を測定した
結果を第10図に示す。第10図より判るように。
共鳴器付音響管を有する吸音体も、共鳴器無し音響管の
みからなる吸音体も、16’OHz以上ではほぼ同様な
吸音率を有している。従って本発明の実施例による吸音
体は厚さがわずかに14CIであるにもかかわらず。
共鳴器無し音響管のみからなる吸音体と同等の吸音率を
得ることができ、多孔質吸音材料を用いずに非常に高い
吸音率を示している。共鳴器無し音響管からなる吸音体
は、最も厚い部分が42cm(音響管の深さ60部分)
もあり、また、この長い音響管の一部を第12図に示す
ように折り曲げたとしても、その厚みは28cmもある
ので2本実施例の吸音体21はこれらに比べて厚さを極
めて薄くできたものである。
なお、80〜125Hzにおいて1本実施例の吸音体が
共鳴器無し音響管からなる吸音体のように大きな吸音率
を示していない。これは、第9図(a)〜(d)に見ら
れるように音響インピーダンスが高くなっているためと
思われる。しかし9本実施例の吸音体21も実際の使用
に当たっては、多数の吸音体を並べて使用するものであ
り、その場合にはこの周波数範囲内でも成る程度大きな
値が得られるものと期待できる。
なお、上記実施例では吸音体に形成する音響管として、
断面が正方形のものを示しているが、この断面は正方形
に限らず、長方形、三角形0円形等任意である。
また、長さ等の寸法も上記実施例はその1例を示したに
過ぎず、適宜変更可能である。
[発明の効果〕 以上に説明したように1本発明の吸音体は、音響管の終
端にヘルムホルツ型共鳴器を配置することにより。
音響管の長さを短くしながら共鳴器無し音響管と同等の
特性を得ることができ、共鳴器無し音響管を多数並べて
構成された吸音体と同様に、低周波数域から中間周波数
域に渡って高い吸音率を得ることができ、材料的にも鋼
板、アルミ板等の金属材料が使用できるので製作が容品
であり、耐候性にも優れている。また、プラスチック材
料を使用することにより、軽量化を図ることも可能であ
る。このため1本発明の吸音体は、屋内、屋外の低周波
数域の吸音構造に極めて有効に使用できるという効果を
有している。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の吸音体に使用する共鳴器付音響管を示
す概略断面図、第2図はその正面図、第3図は共鳴器無
し音響管の概略断面図、第4図は本発明の一実施例によ
る吸音体の概略平面図、第5図、第6図はそれぞれ第4
図の■−■矢視断面図、 Vl−Vl矢視断面図。 第7図はその吸音体の概略斜視図2第8図はその吸音体
の分解斜視図、第9図(a)、 (b)、、 (c)、
 (d)は音響管の音響インピーダンスを示すグラフ、
第10図は吸音体の垂直入射吸音率の測定結果を示すグ
ラフ、第11図は先に開発して特許出願した吸音体を示
す概略斜視図。 第12図は第11図の刈−刈断面の斜視図である。 1−・吸音体、2−・−板材13−音響管、4− 開口
部。 5一端壁、12・−板材、13へ・−音響管、IL−開
口部。 15−一端壁、16−・−穴、17・−隔壁、IIL−
ヘルムホルツ型共鳴器、21・−吸音体、22−・−板
材、23−音響管、24− 開口部、15一端壁、26
−  穴、2L−隔!2B−ヘルムホルツ型共鳴器、3
1・−・上部ユニット、32−隔壁、33−下部ユニン
ト。 代理人 弁理士 乗 松 恭 三 牙1図 2.12−、釈1 3.13・・−者R−宵 4.14−−・間1部 5.15−・・塙襞 16−久 17−隔壁 18−・・へ)レムボ、1/ll/シ騰号ヤニ岬オ8図 周ジ友駁 (Hz) 牙10図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一端が開口し他端はヘルムホルツ型共鳴器により
    終端された筒状空間からなる共鳴器付音響管と、一端が
    開口し他端は閉じた筒状空間からなる共鳴器無し音響管
    とを多数、その開口部が同一面となるように、且つ多数
    の音響管の第一共鳴周波数がランダムとなるように配列
    してなる吸音体。
  2. (2)請求項1記載の吸音体において、前記多数の音響
    管をその第一共鳴周波数が、多数の共鳴器無し音響管を
    その長さが平方余剰系列に従うように配列した吸音体に
    おける対応する音響管の第一共鳴周波数に一致するよう
    に配列したことを特徴とする吸音体。
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