JPH04144894A - エレベータかご - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は、エレベータかごに関する。

（従来の技術） 従来から、エレベータかごては、悪質ないたずらでエレ
ベータかごの内部の可燃物に放火されて焼損する事故が
ある。

これは、かご内に設けられたかご内操作盤の階床ボタン
などのケースには、意匠面や操作性から、例えばアクリ
ル樹脂などの可燃性のプラスチックス成形品が使われて
おり、一方、かごの内壁にはクロスなどが貼りつけられ
ていて、もし、放火されると、これらが燃焼するためで
ある。

（発明が解決しようとする課題） ところが、このように構成されたエレベータかごにおい
ては、そのときの燃焼の度合によっては、かご内操作盤
全体や、内壁のクロス及び照明器具のケースなどに延焼
するおそれがある。

そのため、階床ボタンなどやクロスを難燃性の材料に変
える方法も考えられるが、いづれ′も高価となるだけで
なく、意匠性も損なわれるおそれがある。

そのため従来は、放火で発生した煙をかご内に設けた煙
感知器で検出し、管理人室に表示して消火活動をしてい
たが、管理人がかご内に到達するまでに延焼が進んで、
エレベータの復旧に要する日時が延びるだけでなく、費
用も増えるおそれがある。

そこで、本発明の目的は、エレベータかご内の火炎を速
やかに検出し、延焼を防ぎ消火を早めて、放火による被
害を最小限に抑え、エレベータの運転を早期に再開する
ことのできるエレベータかごを得ることである。

［発明の構成］ （課題を解決するための手段と作用） 本発明は、エレベータかごにおいて、このエレベータか
ごの壁面に、エレベータかごの内部の発煙又は及び発火
を検出する検出器を設け、エレベータかごの外側に、検
出器の出力信号で駆動される駆動部とこの駆動部の動作
で内部の消火剤をエレベーかごの内部に噴出する消火器
を設けることで、放火による被害を最小限に抑えて、早
期にエレベータを運転再開させることのできるニレベタ
かごである。

（実施例） 以下、本発明のエレベータかごの一実施例を図面を参照
して説明する。

第１図は、本発明のエレベータかごの内部を示す図、第
２図は第１図のＡ−Ａ断面拡大詳細図、第３図は第２図
のＢ−Ｂ断面図である。

先ず、第１図において、エレベータかごの内部には、正
面側中央に、左右に開閉される一対のドア２８が上端を
図示しないレールに懸架されて設けられ、このドアー２
８の上側のかご内壁には、エレベータかごの昇降階床や
方向を示す位置表示器２９が設けられている。

そして、ドアー２８の右側の上述したかご内操作盤１に
は、詳細省略した行先階ボタン、ドア開閉ボタンや方向
表示灯などの表示器２が上下に配列されている。

一方、かごの天井壁４の中央部には、角形の箱状のアク
リル樹脂製のカバー５８が底部を天井面から下方に突き
出して取り付けられ内部に図示しない発光部が収納され
た天井灯５が設けられ、かご床２７、内壁３や天井壁４
には、内部の意匠性を上げるためにクロスが貼りつけら
れている。

次に、この第１図と第１図のＡ−Ａ断面を示す第２図及
びこの第２図のＢ−Ｂ断面を示す第３図において、天井
壁４のかご内操作盤１上方には、検出部をかご内に突き
出して煙感知器４が取り付けられている。また、この煙
感知器６の中央寄には、第２図で示すように後述する手
動式消火器１０のホース１０ａの先端のノズル１４の端
面が中央に位置する穴１３が設けられている。更に、こ
の穴１３の上面には、中央に斜めに丸穴が設けられた環
状のノズル取付板１５が天井壁４の上面に載置され、天
井壁４の上面にあらかじめ設けられた図示しない溶植ス
タッドで固定されている。

一方、この取付板１５の後部には、第３図で示すように
Ω字状の取付板１８が天井壁４の上面にあらかじめ溶植
されたスタッド１８ａで固定され、この取付板１８ａの
上面には、小形の電動機７が出力軸７ａをノズル取付板
１５の後方に突き出して固定され、この電動機７の出力
軸７ａの端部には、略逆９字状のカム板９が先端９ａを
下側前方にして固定されている。

更に、このカム板９の後方には、前述の手動式消火器１
０が第２図では底部を右側（すなわち天井壁４の後方）
にして載置され、この手動式消火器ｌＯの底部には、Ｚ
形に曲げられた押え板１Ｂの前面が当接されて、この押
え板１６の下端は天井壁４に設けられた溶植スタッド１
０ａで天井壁４に固定されている。

そして、手動式消火器１０の前部に接続されたホースｌ
ｏａは、天井壁４の上面から前方に配設されて、端部は
上述のノズル取付板１５の上面に固定された略Ω字状の
バンド１４ａで固定された後、下方に湾曲されて、先端
のノズル１４は取付板１５の中央の穴１３に嵌合してい
る。

一方、手動式消火器１０の前端の安全ピン１１に基端が
固定されたワイヤ１７の先端は、レバー９の先端９ａに
設けられた図示しない小径の穴を介してレバー９の先端
９ａに固定されている。

また、手動式消火器１０の前端の噴出レバー１２の後方
には、マイクロスイッチ１９がレバー先端を噴射レバー
１２の上端後面と対向させて設けられ、天井壁４の上面
に立設された図示しない取付具に固定され、このマイク
ロスイッチ１９の補助接点に接続された図示しないビニ
ールコード線は後述するエレベータ監視盤に取り付けら
れた継電器に接続されていて、一方、煙感知器６の出力
線も同じくエレベータ監視盤に取り付けられた後述する
電動機駆動回路の継電器に接続されている。

次に、第４図は、このように構成されたエレベータかご
が昇降するビルのエレベータ監視盤に設けられた電動機
駆動回路と警報回路を示す接続図である。

同図（ａ）において、煙感知器６の出力信号６ａは継電
器２０に直列に接続され、この継電器２０のａ接点２０
，１は、同図（ｂ）に示すように電動機７に直列に接続
され、更に同図（ｃ）で示す継電器２４のｂ接点２４ｂ
と直列に接続されている。

又、同図（ｃ）　、　（ｄ）はエレベータ監視盤に設け
られた警報器２Ｂを作動させる警報回路で、継電器２４
にはマイクロスイッチ１９のａ接点１９ａが直列に接続
され、エレベータ監視盤に取り付けられた警報器２６に
は、同図（ａ）で示す継電器２ｏのａ接点２ｏ、２が直
列に接続されている。

さて、このように構成されたエレベータかごにおいては
、悪質ないたずらで、もし、かご内に放火され、例えば
かご内操作盤１の表示器２のプラスチックス製のグロー
ブが発火しても、その結果発生し上昇した煙を天井壁４
に設けた煙感知器６が動作して、電動機７が駆動されて
消火器１０から消火剤がかご内に噴出され、消火又は、
延焼を防止するだけでなく、エレベータ監視室の警報器
２６の動作で管理人には同時に通達されるので、直ちに
消火作業を行うことができる。

すなわち、第２〜４図において、もし、煙感知器６が動
作すると、第４図（ａ）で示すように継電器２０の作動
によるａ接点２０ａ１のＯＮで、同図（ｂ）に示すよう
に電動機７が駆動されて、電動機７の出力軸７ａは第２
図矢印Ｃで示すように右に回転する。

又、同時に、ａ接点２０ａ２のＯＮで、エレベータ監視
室の警報器２６が動作して、管理人は消火作業にかけつ
けることができる。

一方、電動機７の出力軸７ａが右回転すると、カム９の
先端９ａでまずワイヤ１７が引っばられ、安全ビン１１
が引き抜かれる。更に電動機７が回転して約１８０　”
回転すると、カム板９の先端９ａの外側で手動式消火器
１０のレバー１２が第２図において右に押されて、手動
式消火器１０の内部の消火剤はホース１０ａの先端のノ
ズル１４からかご内に放出され、内部の火炎は消火され
るか、又は延焼が抑制されるとともに、マイクロスイッ
チ１９が噴射レバー１２で動作して、第４図（Ｃ）で示
すように電動機停止用の継電器２４を動作させて、同図
（ｂ）のｂ接点２４ｂがＯＦＦとなって電動機７は停止
する。

したがって、このように構成されたエレベータかごにお
いては、もし、放火で煙が発生すると、煙感知器６で直
ちに管理人に通報するとともに、消火剤をかごの内部に
噴出をさせることができ、火炎の延焼を最小限に抑える
ことができ、復旧に要する日時を短縮できるので、エレ
ベータの運転を早期に再開することのできるエレベータ
かごとなる。

なお、上記実施例では、煙感知器６はかご内操作盤１の
上方の天井壁４に一個だけ設けた例で説明したが、天井
壁４には複数の煙感知器を天井灯５の周囲に９０″間隔
で配置してもよく、また内壁３に設けてもよく、更に、
ノズル１４も内壁に設けてもよい。

更に、エレベータかごの内部には、喫煙者によるたばこ
の煙による煙感知器６の誤動作を防ぐために、喫煙禁止
の表示をしてもよい。

又、上記実施例では、放火の検出を煙感知器６で行った
例で説明したが、熱感知器としてもよく、或いは併用し
てもよい。

更に、ノズル１４は固定した例で説明したが、首振り機
構を設けて、かご内金域に噴出するようにしてもよい。

更に、又、上記実施例では、手動式消火器１０を噴出さ
せる手段として駆動源に電動機を使った例で説明したが
、電磁石でもよく、空圧シリンダを使ってもよい。

［発明の効果コ 以上、本発明によれば、エレベータかごにおいて、この
エレベーかごの壁面にエレベータかごの内部の発煙又は
及び発火を検出する検出器を設け、エレベータかごの外
側に検出器の出力信号で駆動される駆動部とこの駆動部
の動作で内部の消火剤をエレベータかごの内部に噴射す
る消火器を設けたので、放火による被害を最小限に抑え
て、早期にエレベータを運転再開させることができるエ
レベータかごを得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のエレベータかごの一実施例を示す図、
第２図は本発明のエレベータかごの一実施例を示す要部
縦断面拡大図、第３図は本発明のエレベータかごの一実
施例を示す部分縦面図、第４図は本発明のエレベータか
ごの一実施例を示す接続図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. エレベータかごにおいて、このエレベータかごの壁面に
   、前記エレベータかごの内部の発煙又は及び発火を検出
   する検出器を設け、前記エレベータかごの外側に、前記
   検出器の出力信号で駆動される駆動部とこの駆動部の動
   作で内部の消火剤を前記エレベータかごの内部に噴出す
   る消火器を設けたことを特徴とするエレベータかご。