JPH04138502U - 炉筒煙管式ボイラ - Google Patents

炉筒煙管式ボイラ

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JPH04138502U
JPH04138502U JP5824591U JP5824591U JPH04138502U JP H04138502 U JPH04138502 U JP H04138502U JP 5824591 U JP5824591 U JP 5824591U JP 5824591 U JP5824591 U JP 5824591U JP H04138502 U JPH04138502 U JP H04138502U
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博達 井藤
博 山本
力 峰
馨一 大塚
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大阪瓦斯株式会社
株式会社高尾鉄工所
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は炉筒煙管式ボイラに関し、燃焼制御
範囲が広く、しかも熱効率の高い炉筒煙管式ボイラを提
供する。 【構成】 ボイラ胴2には複数の炉筒3A,3Bを配設
し、また煙室10を隔壁9によって区画し、各煙室と各
炉筒3A,3Bの燃焼室を夫々区画して連結し、さらに
各煙室は煙管8A,8B群に各々連結してなるものであ
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は地域冷暖房などの大規模熱源設備に適した機能を具備させるために考 案されたもので、詳細には燃焼制御範囲が広く、急激な負荷変動にも追従する機 能を有し、且つ熱効率の高い炉筒煙管式ボイラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
地域冷暖房の熱源用として使用されるボイラは昼夜の時間帯による負荷変動や 季節による負荷変動が極めて大きく、該ボイラとしては燃焼制御範囲の広いもの が要求される。ところが従来の炉筒煙管式ボイラの燃焼制御範囲は、最大負荷時 を1としたときの最小負荷制御限界は1/8〜1/10程度までである(以下こ の制御範囲をターンダウン比という)。
【0003】 この制御限界値以下にボイラ負荷が低下した場合は、ボイラ胴に設けた圧力ス イッチの発停信号により、バーナは停止−再起動−停止の断続運転をくり返す、 いわゆるON−OFF制御運転となる。このバーナの停止−再起動の際は、必ず ボイラのガス通路内に滞留する未燃ガスなどの排出のための冷風によるポストパ ージ,プリパージが行なわれる。特にプリパージの量はボイラ燃焼室容積、煙管 、煙室及び煙道などのガス通路となる部分の全容積の4倍以上を必要とし、この パージ空気により、ボイラ内の折角の加熱部分が強制冷却され熱損失を生じるこ とになり、ボイラ設備の熱効率が著しく低下することが知られていた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
以上のような問題点を解決するために本考案者は、ボイラの燃焼制御範囲が広 くて且つ燃焼効率が高く、しかも安定した操業が行なえる炉筒煙管式ボイラを提 供する目的で工夫を重ね、本考案を完成した。
【0005】
【課題を解決するための手段】 上記目的を達成し得た本考案は、ボイラ胴内には複数の炉筒を配設すると共に 、前記煙室内には隔壁を設けて上記炉筒の燃焼室と煙管群とは当該隔壁により炉 筒毎に区画してなるなることを要旨とするものである。
【0006】
【作用及び実施例】
図1は本考案の代表的な実施例を示す一部破断側面図、図2は図1の右方向か ら見た一部破断矢視側面図である。ボイラ胴2の内部には、貯留水中に2つの炉 筒3A,3Bとその上方に多数本の煙管群8A,8Bを並設し、ボイラ後方には 、炉筒3Aと煙管群8A,炉筒3Bと煙管群8Bに区画するための隔壁9を有す る後部煙室10が配設される。該隔壁9は前記煙室10を完全に左右に区画し、 炉筒3Aは煙管群8Aとのみ連通され、炉筒3Bは煙管群8Bにのみ連通される 。
【0007】 また、ボイラ前方における各炉筒3A,3B前端部には、バーナ4の燃料供給 管4A,4B及び燃焼空気供給管5A,5Bを設け、さらに上方煙管群8A,8 Bの前端開口部には後部煙室同様隔壁11によって区画された前部煙室12が構 成される。
【0008】 前記燃焼空気供給管5A,5Bには押込ファン6A,6Bが接続されると共に 、低NOx対策用の排ガス再循環装置7A,7Bが連結される。
【0009】 この様な炉筒煙管ボイラ1において、各炉筒3A,3Bのバーナ4,4で燃焼 して発生した燃焼ガスは、各炉筒3A,3Bより分画された後部煙室10を経て 煙管8A,8Bを通して前部煙室12へ導かれ、前部煙室12の上部に設けた廃 熱回収装置13を経由して排気口14より排出される。
【0010】 そしてボイラ胴2内に貯留されている水を炉筒3A,3B及び煙管8A,8B によって加熱し蒸気を発生させて負荷側に供給する。
【0011】 この2つの炉筒に設けたバーナは、蒸気使用量(負荷)に応じて各々単独にそ の燃焼量を増減することが可能であり、極めて負荷が軽くなった場合は、いずれ か片方のバーナが先行して停止し、他方のバーナのみにより運転が継続される。 2つの同一能力のバーナ及び炉筒を使った実験では、ターンダウン比は1/20 まで広げられた。またこのボイラにおいては燃焼の停止又は再起動時のポストパ ージ又はプリパージ用空気量は炉筒等の容積が半減していることにより、従来よ り少ない空気量で済む様になり、その分、熱効率を高めることができた。
【0012】 一つのボイラ胴内に設ける炉筒の数は図例の様に2個に限られず、3,4,… と容量変動条件に応じて任意数配設したものであっても良く、また各炉筒の能力 は同一のものを設けるだけでなく、異なる能力の炉筒を組み合わせたものであっ ても良い。例えば20T/hボイラにおいて燃焼装置のターンダウン比が1:1 /10のものを使用した場合、10T/h炉筒を2つ並設したときの最低負荷率 は5%となるのに対し、15T/h炉筒と5T/h炉筒を組み合わせたときの最 低負荷率は2.5 %とすることができる。
【0013】 図3は同一能力の炉筒を2本同一ボイラ胴内に配設した本考案実施例のボイラ 設備効率曲線(実線に示す)である。2点鎖線は同一能力の単炉筒式ボイラの設 備効率曲線を示し、破線は1/2能力のボイラを2基設置した場合の設備効率曲 線であってこれらは比較例である。なお2炉筒式ボイラにあってはボイラ負荷率 10%で2炉筒から1炉筒の燃焼に切換えるものとする。
【0014】 このグラフから明らかな様に、設備負荷率10%以下において、低負荷になる 程、単炉筒式ではON−OFFの断続制御が多くなり、その都度パージ空気によ る強制冷却で持ち去られる損失熱が大きく、効率低下が顕著となる(パージ空気 量は2炉筒式ボイラの約2倍である)。
【0015】 また1/2能力のボイラを2基並設して1基を最低負荷運転した場合(設備と して5%負荷)における廃棄損失割合は、2炉筒式ボイラで2炉筒を1炉筒の燃 焼に切換えた場合と同じとなるが、ボイラの表面積が1/2容量ボイラ2基分の 方が広くなるため、その放熱損失割合分の設備効率が低下する。
【0016】 これに対して本考案実施例の如く、バーナを複数個に分散した炉筒煙管式ボイ ラであれば、大幅な負荷変動に対しても、高効率の燃焼を維持して安定な操業が できる様になる。また無理な条件下での燃焼がなくなるので、適正酸素量での燃 焼が行なえ、これによってバーナ燃焼量が大きくなるにつれて増大するNOxの 発生を小容量なみに抑制できるという付加的な効果もある。
【0017】 さらに本考案におけるボイラにあっては、単炉筒と比べ各炉筒の燃焼能力が低 くなるから炉筒直径が小さくできるので、耐圧力的にも炉筒壁面の厚さをむやみ に厚く形成する必要がなくなり、装置の製造コストを低く抑えることができる。
【0018】
【考案の効果】
本考案は以上の様に構成されているので、ターンダウン比は1−(1/20〜 1/40)と広範囲であり、しかも高い熱焼効率での運転ができる。従って負荷 変動の大きい地域冷暖房用の熱源として使用する場合であっても安全で経済的な 操業ができる様になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の代表的な実施例を示す一部破断側面図
である。
【図2】図1の右方向より矢視した一部破断側面図であ
る。
【図3】本考案例のボイラ熱効率を示すグラフである。
【符号の説明】
1 炉筒煙管ボイラ 2 ボイラ胴 3A,3B 炉筒 4 バーナ 4A,4B 燃料供給管 5A,5B 燃焼空気供給管 6A,6B 押込ファン 7A,7B 排ガス再循環装置 8A,8B 煙管 9 隔壁 10 後部煙室 11 隔壁 12 前部煙室 13 廃熱回収装置 14 排気口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 峰 力 大阪府豊中市島江町1丁目3番29号 株式 会社高尾鉄工所内 (72)考案者 大塚 馨一 大阪府豊中市島江町1丁目3番29号 株式 会社高尾鉄工所内

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端部にバーナを装着した炉筒より煙室を
    経て多数本の煙管内へ燃焼ガスを流通し、ボイラ胴内の
    熱媒体を加熱する炉筒煙管式ボイラにおいて、ボイラ胴
    内には複数の炉筒を配設すると共に、前記煙室内には隔
    壁を設けて上記炉筒の燃焼室と煙管群とは当該隔壁によ
    り炉筒毎に区画してなることを特徴とする炉筒煙管式ボ
    イラ。
  2. 【請求項2】 前記複数の炉筒は燃焼能力の異なったバ
    ーナに対応できる口径のものが、同一ボイラ胴内に配設
    されてなる請求項1に記載の炉筒煙管式ボイラ。
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JP2005188779A (ja) * 2003-12-24 2005-07-14 Osaka Gas Co Ltd ボイラ
JP2016080314A (ja) * 2014-10-22 2016-05-16 株式会社ヒラカワ ボイラ

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JPS52106001A (en) * 1976-03-01 1977-09-06 Hirakawa Tekkosho Boiler having plurality of flue tubes
JPS61161503U (ja) * 1985-03-27 1986-10-06

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