JPH04136326U - 内径スプラインを有するシヤフト構造 - Google Patents
内径スプラインを有するシヤフト構造Info
- Publication number
- JPH04136326U JPH04136326U JP4450691U JP4450691U JPH04136326U JP H04136326 U JPH04136326 U JP H04136326U JP 4450691 U JP4450691 U JP 4450691U JP 4450691 U JP4450691 U JP 4450691U JP H04136326 U JPH04136326 U JP H04136326U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shaft hole
- shaft
- bush
- inner diameter
- press
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 238000005219 brazing Methods 0.000 claims abstract description 21
- 239000000463 material Substances 0.000 claims abstract description 12
- 238000003780 insertion Methods 0.000 claims description 11
- 230000037431 insertion Effects 0.000 claims description 11
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims 5
- 238000000034 method Methods 0.000 abstract description 10
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 238000005476 soldering Methods 0.000 description 2
- 230000004323 axial length Effects 0.000 description 1
- 238000002485 combustion reaction Methods 0.000 description 1
- 238000005336 cracking Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 238000003754 machining Methods 0.000 description 1
- 239000002994 raw material Substances 0.000 description 1
- 230000000717 retained effect Effects 0.000 description 1
- 210000002784 stomach Anatomy 0.000 description 1
- 238000003466 welding Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
[目的] シャフトに内径スプラインを形成する加工を
容易化し、且つその強度および精度を向上させる。 [構成] シャフト1の軸端部に開口する軸孔2に、予
め内径スプライン3を形成したブッシュ4を挿入して固
定する。軸孔2には小径の圧入部2aと、該圧入部2a
よりも僅かに大径のロー付け部2bが形成され、ブッシ
ュ4は圧入部2aに軽圧入されて精密に芯出しされると
ともに、ロー付け部2bにおいて軸孔2にロー付けされ
て強固に固定される。軸孔2の開口端にはロー付け作業
の際にリング状のロー材を載置するための面取り6が形
成される。またブッシュ4にはロー付けの際にロー付け
面に残った空気を軸孔2の内部に逃がすためのエアー抜
き孔7が形成される。
容易化し、且つその強度および精度を向上させる。 [構成] シャフト1の軸端部に開口する軸孔2に、予
め内径スプライン3を形成したブッシュ4を挿入して固
定する。軸孔2には小径の圧入部2aと、該圧入部2a
よりも僅かに大径のロー付け部2bが形成され、ブッシ
ュ4は圧入部2aに軽圧入されて精密に芯出しされると
ともに、ロー付け部2bにおいて軸孔2にロー付けされ
て強固に固定される。軸孔2の開口端にはロー付け作業
の際にリング状のロー材を載置するための面取り6が形
成される。またブッシュ4にはロー付けの際にロー付け
面に残った空気を軸孔2の内部に逃がすためのエアー抜
き孔7が形成される。
Description
【0001】
本考案は、シャフトの軸端部に開口する軸孔に内径スプラインを形成するシャ
フト構造に関する。
【0002】
従来、クランクシャフト等の軸端部に内径スプラインを形成する場合、以下の
ような手法が採用されている。
(1)シャフトの軸孔の内面にスロッターを用いて直接スプラインを形成する。
(2)シャフトの軸孔の内面に内径スプラインを形成したブッシュを圧入する。
(3)シャフトの軸孔に内径スプラインを形成したブッシュを挿入した後、口元
をプラズマ溶接する。
【0003】
ところで上記(1)の手法では、高価なスロッターが必要であるばかりか、シ
ャフトを所定角度ずつ回転させながらスプライン溝を形成してゆくので、その加
工に時間がかかる問題がある。また上記(2)の手法では、大きな負荷トルクが
作用した時に圧入されたブッシュがシャフトに対してスリップする可能性がある
。更に前記(3)の手法では、溶接割れ等による強度低下の可能性があるだけで
なく、シャフトと該シャフトに挿入したブッシュ間に芯ずれが発生し易い問題が
ある。
【0004】
本考案は前述の事情に鑑みてなされたもので、加工が容易であって強度および
精度に優れた内径スプラインを有するシャフト構造を提供すること目的とする。
【0005】
前記目的を達成するために、本考案は、内周にスプラインを形成したブッシュ
をシャフトの軸端部に開口する軸孔に挿入して固定する内径スプラインを有する
シャフト構造において、前記ブッシュの外周面の挿入方向前部を前記軸孔の内周
面に圧入するとともに、その挿入方向後部を前記軸孔の内周面にロー付けするこ
とを第1の特徴とする。
【0006】
また本考案は前述の第1の特徴に加えて、前記シャフトの軸孔の開口端および
前記ブッシュの外周面の挿入方向後端の少なくとも一方に、ロー付けの際にロー
材を載置するための面取りを形成したことを第2の特徴とする。
【0007】
また本考案は前述の第1の特徴に加えて、前記ブッシュに、軸孔の内周面とブ
ッシュのロー付け面間の間隙を軸孔の内部に連通させるエアー抜き通路を設けた
ことを第3の特徴とする。
【0008】
以下、図面に基づいて本考案の実施例を説明する。
【0009】
図1〜図3は本考案の一実施例を示すもので、図1はその内径スプラインを有
するシャフトの縦断面図、図2は図1の2部拡大図、図3はロー付け工程の説明
図である。
【0010】
内燃機関のクランクシャフト1の軸端部には該クランクシャフト1の軸芯と同
軸に盲の軸孔2が形成され、その軸孔2の内部には内周に内径スプライン3を予
め形成した円筒状のブッシュ4が挿入されて固定される。
【0011】
前記ブッシュ4は、その長手方向に沿って一定の外径を備える。一方、前記軸
孔2は、ブッシュ4の挿入方向前部すなわち軸孔2の奥部にブッシュ4の外径と
略等しい内径を有する圧入部2aを備えるとともに、ブッシュ4の挿入方向後部
すなわち軸孔2の入口端部側にブッシュ4の外径よりも僅かに大きな内径を有す
るロー付け部2bを備える。ロー付け部2bの軸方向長さは少なくとも7.5m
m以上とされ、且つロー付け部2bの内径とブッシュ4の外径の差、すなわちロ
ー付け部2bのクリアランスδの大きさは0.05〜0.1mm程度とされる。
【0012】
軸孔2の入口端部にはブッシュ4をロー付けする際にリング状のロー材5を載
置するための面取り6が形成される。また軸孔2のロー付け部2bの挿入方向前
端に対応する位置には、ブッシュ4を半径方向に貫通する1個のエアー抜き孔7
が穿設される。
【0013】
上記クランクシャフト1を組み立てるには、先ずクランクシャフト1の軸孔2
にブッシュ4を強制的に挿入することにより、そのブッシュ4の挿入方向前部を
軸孔2の圧入部2aに軽圧入する。これにより、ブッシュ4はクランクシャフト
1の軸孔2に仮止めされるとともに、その軸孔2に対して同芯に位置決めされる
。続いて、図3に示すように軸孔2の面取り6にリング状のロー材5を載置して
図示せぬ高周波コイルで加熱すると、図2に示すように溶融したロー材5はブッ
シュ4の外周と軸孔2のロー付け部2b間に形成されたクリアランスδに沿って
流れ込み、ブッシュ4をクランクシャフト1の軸孔2に強固に固定する。このロ
ー付けを行う際に、前記クリアランスδに保持された空気はエアー抜き孔7から
軸孔2の内部に逃がされるため、ロー材5のスムーズな流れが妨げられることが
ない。
【0014】
而して、軸孔2の圧入部2aとロー付け部2bの作用により、ブッシュ4を軸
孔2に対して精密に同芯位置決めすると同時に、そのブッシュ4を強固に固定す
ることができる。
【0015】
以上、本考案の実施例を詳述したが、本考案は前記実施例に限定されるもので
はなく、実用新案登録請求の範囲に記載された本考案を逸脱することなく、種々
の小設計変更を行うことが可能である。
【0016】
例えば、軸孔2に小径の圧入部2aと大径のロー付け部2bを形成する代わり
に、軸孔2の内径を一定にしてブッシュ4に大径の圧入部と小径のロー付け部を
形成しても良い。またエアー抜き孔7の数は1個に限定されず複数個であっても
良く、ブッシュ4を半径方向に貫通するエアー抜き孔7に代えて、軸孔2の圧入
部2aに沿って軸方向に延びるエアー抜き溝をブッシュ4の外周に形成しても良
い。更にロー材5を載置する面取り6をブッシュ4側、あるいは軸孔2とブッシ
ュ4の両側に形成することが可能である。
【0017】
以上のように本考案の第1の特徴によれば、予め内径スプラインを形成したブ
ッシュをシャフトの軸孔に挿入し、その挿入方向前部において軸孔に圧入すると
ともに挿入方向後部において軸孔にロー付けしているので、前記圧入部における
ブッシュの精密な芯出しとロー付け部におけるブッシュの強固な固定が同時に達
成される。しかもブッシュに内径スプラインを形成する作業は、シャフトの軸孔
に直接内径スプラインを形成する作業に比べて遙かに容易であるため、加工コス
トと加工時間を大幅に節減することができる。
【0018】
また本考案の第2の特徴によれば、軸孔の開口端およびブッシュの外周面の挿
入方向後端の少なくとも一方にロー材を載置する面取りを形成したので、ロー付
け作業が容易になり、且つロー付け面に溶融したロー材を充分に行き渡らせて強
度を向上させることが可能となる。
【0019】
また本考案の第3の特徴によれば、ロー付けの際に軸孔とブッシュ間の隙間に
保持された空気をエアー抜き通路を介して逃がすことができるので、溶融したロ
ー材をスムーズに流してロー付け強度を一層向上させることができる。
【図1】本考案の一実施例による内径スプラインを有す
るシャフトの縦断面図
るシャフトの縦断面図
【図2】図1の2部拡大図
【図3】ロー付け工程の説明図
1・・・・クランクシャフト(シャフト)
2・・・・軸孔
3・・・・スプライン
4・・・・ブッシュ
5・・・・ロー材
6・・・・面取り
7・・・・エアー抜き孔(エアー抜き通路)
Claims (3)
- 【請求項1】 内周にスプライン(3)を形成したブッ
シュ(4)をシャフト(1)の軸端部に開口する軸孔
(2)に挿入して固定する内径スプラインを有するシャ
フト構造において、前記ブッシュ(4)の外周面の挿入
方向前部を前記軸孔(2)の内周面に圧入するととも
に、その挿入方向後部を前記軸孔(2)の内周面にロー
付けすることを特徴とする、内径スプラインを有するシ
ャフト構造。 - 【請求項2】 前記シャフト(1)の軸孔(2)の開口
端および前記ブッシュ(4)の外周面の挿入方向後端の
少なくとも一方に、ロー付けの際にロー材(5)を載置
するための面取り(6)を形成したことを特徴とする、
請求項1記載の内径スプラインを有するシャフト構造。 - 【請求項3】 前記ブッシュ(4)に、軸孔(2)の内
周面とブッシュ(4)のロー付け面間の間隙を軸孔
(2)の内部に連通させるエアー抜き通路(7)を設け
たことを特徴とする、請求項1記載の内径スプラインを
有するシャフト構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991044506U JP2547546Y2 (ja) | 1991-06-13 | 1991-06-13 | 内径スプラインを有するシャフト構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991044506U JP2547546Y2 (ja) | 1991-06-13 | 1991-06-13 | 内径スプラインを有するシャフト構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04136326U true JPH04136326U (ja) | 1992-12-18 |
JP2547546Y2 JP2547546Y2 (ja) | 1997-09-10 |
Family
ID=31924627
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991044506U Expired - Fee Related JP2547546Y2 (ja) | 1991-06-13 | 1991-06-13 | 内径スプラインを有するシャフト構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2547546Y2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS624977A (ja) * | 1985-06-29 | 1987-01-10 | Toyoda Mach Works Ltd | 弁装置 |
JPH01111824U (ja) * | 1988-01-25 | 1989-07-27 |
-
1991
- 1991-06-13 JP JP1991044506U patent/JP2547546Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS624977A (ja) * | 1985-06-29 | 1987-01-10 | Toyoda Mach Works Ltd | 弁装置 |
JPH01111824U (ja) * | 1988-01-25 | 1989-07-27 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2547546Y2 (ja) | 1997-09-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4663819A (en) | Method of mounting a metal yoke to a composite tube | |
EP1649963B1 (en) | Method of magnetic pulse welding a metal propelling shaft to an end fitting using a driver ring ; metallic propeller shaft with such driver ring | |
US4952195A (en) | Graphite drive shaft assembly | |
US20100058888A1 (en) | Drive shaft | |
JP2001038548A (ja) | カム軸を組立てる方法及びそれにより作られたカム軸 | |
JP4410944B2 (ja) | 組立てピストンまたは互いに溶着もしくははんだ付けされた構成部分から成るピストン | |
JPH04136326U (ja) | 内径スプラインを有するシヤフト構造 | |
JPS6083731A (ja) | 中空環体部品と管状部材との結合体 | |
JPH06200919A (ja) | 内燃機関の組立式クランク軸の製造方法およびそのクランク軸 | |
US20090199795A1 (en) | Camshaft and method for manufacturing a camshaft | |
JP4117741B2 (ja) | カムシャフトのエンドピースおよびカムシャフト | |
US4730581A (en) | Hollow cam shaft | |
JPH0367789B2 (ja) | ||
JP3917707B2 (ja) | 駆動軸の製造方法 | |
US20080096677A1 (en) | Weld yoke assembly | |
JPH0118594Y2 (ja) | ||
WO1993005323A1 (en) | Cam shaft and method of making the same | |
JPH06159023A (ja) | バルブガイドの取付構造 | |
JPS626772A (ja) | カムシヤフトの製造方法 | |
JP3429577B2 (ja) | 内燃機関の組み立て式カムシャフトの製造方法 | |
JPH02501156A (ja) | 組み立て式クランクシャフト及びその製造方法 | |
CN218625019U (zh) | 一种三段式电机轴及驱动电机 | |
JP2000120409A (ja) | 組立式カムシャフト | |
JP3779126B2 (ja) | エンジンのインテークマニフォールドの吸気管および吸気管取付け方法 | |
JPH0429922Y2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |