JPH04136292U - 模型エンジンカーの逆転装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 模型エンジンカーにおける構造の簡単な逆転
装置を得る。 【構成】 推進軸６のまわりに回動自在に支持板１２を
設け、これに中間歯車１３と遊び歯車１４を取り付け
る。中間歯車１３は、推進軸に固定した被動歯車７と噛
合しており、支持板１２を回動すると、中間歯車１３は
被動歯車７と噛み合ったままそのまわりを回る。遊び歯
車１４は中間歯車１３と噛合している。中間歯車１３と
遊び歯車１４は、支持板１２を回動することにより、何
れか一方が駆動歯車５と噛合するような位置に取り付け
られている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、模型エンジンカーにおいて、推進軸の回転方向を正逆に切り換え るための逆転装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の模型エンジンカーでは、逆転用アイドルギアを嵌脱するのに歯車を軸方 向にスライドさせる方法を採っており、構造が複雑になる欠点があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

この考案は、もっと構造の簡単な逆転装置を提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

この考案の逆転装置は、エンジンで駆動される駆動歯車と、推進軸に固定され た被動歯車と、推進軸の周りに回動自在に支持された支持板と、支持板に取り付 けられた、被動歯車と噛み合う中間歯車と、支持板に取り付けられた、中間歯車 と噛み合う遊び歯車からなっている。そして、支持板を回動することにより、駆 動歯車が中間歯車または遊び歯車の何れか一方と選択的に噛み合うよう構成され ている。

【０００５】

【作用】

支持板を回動して、中間歯車を駆動歯車と噛み合わせる。すると、駆動歯車− 中間歯車−被動歯車の順で動力が伝達される。

【０００６】 今度は、支持板を反対側に回動して、遊び歯車を駆動歯車と噛み合わせる。す ると、駆動歯車−遊び歯車−中間歯車−被動歯車の順で動力が伝達される。すな わち、遊び歯車が歯車列の中に加わるので、被動歯車したがって推進軸の回転方 向が前の場合と反対になる。

【０００７】

【実施例】

図面において、符号１はシャーシであり、その上にガソリンエンジン２が搭載 されている。エンジンの出力軸には手動スタータ３および遠心クラッチ４が取り 付けてあり、遠心クラッチの出力側には駆動歯車５が固定されている。なお、遠 心クラッチ４は低回転数領域で負荷を切り離し、エンジンの始動を可能にする。

【０００８】 シャーシ１の中心線上には推進軸６が回転自在に支持されており、この軸に被 動歯車７が固定されている。符号８は推進軸を支持している軸受である。推進軸 ６は各々の差動歯車９を介して前後の車軸１０につながっている。

【０００９】 符号１２は支持板であり、推進軸６のまわりに回動自在に支持されている。そ の支持板に中間歯車１３と遊び歯車１４が取り付けられている。中間歯車１３は 被動歯車７と噛合しており、支持板１２を回動すると、中間歯車１３は被動歯車 ７と噛み合ったままそのまわりを回る。すなわち、中間歯車１３は被動歯車７に 対する遊星歯車になっている。遊び歯車１４は中間歯車１３と噛合しているが、 被動歯車７とは噛み合っていない。中間歯車１３と遊び歯車１４は、支持板１２ を回動することにより、何れか一方が駆動歯車５と噛合するような位置に取り付 けられている。

【００１０】 符号１６はリモコン受信機につながったサーボモータであり、これによって駆 動される回動腕１７は支持板１２の尾部と連結杆１８で結ばれている。 このように構成された装置では、前進の場合、図２に示すように、サーボモー タ１６で支持板１２の尾部が引き上げられ、遊び歯車１４が駆動歯車５と噛合す る。すると、エンジン２−駆動歯車５−遊び歯車１４−中間歯車１３−被動歯車 ７−推進軸６の順で動力が伝えられ、推進軸６はエンジン２と反対方向に回転す る。推進軸の回転は、さらに、前後の差動歯車９を介して車軸１０に伝わり、車 は前進する。

【００１１】 後進の場合は、図３に示すように、サーボモータ１６で支持板１２の尾部が押 し下げられ、今度は中間歯車１３が駆動歯車５と噛合する。すると、エンジン２ −駆動歯車５−中間歯車１３−被動歯車７−推進軸６の順で動力が伝えられ、推 進軸６はエンジン２と同じ方向に回転し、車が後進する。

【００１２】

【考案の効果】

以上述べたように、この考案によれば、中間歯車と遊び歯車を推進軸の周りに 回動自在に支持された支持板に取り付け、支持板を回動して、駆動歯車を中間歯 車または遊び歯車のいずれか一方と選択的に噛み合わせることによって推進軸の 回転方向を変えるようにしたものであり、構造が極めてシンプルであり、安価に 提供することができるだけでなく、信頼性も高い。

【図面の簡単な説明】

【図１】模型エンジンカーの後部平面図である。

【図２】前進時における図１のＡ−Ａ断面図である。

【図３】後進時における図１のＡ−Ａ断面図である。

【符号の説明】

２ エンジン ５ 駆動歯車 ６ 推進軸 ７ 被動歯車 １２ 支持板 １３ 中間歯車 １４ 遊び歯車

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 エンジン（２）で駆動される駆動歯車
   （５）と、推進軸（６）に固定された被動歯車（７）
   と、該推進軸の周りに回動自在に支持された支持板（１
   ２）と、該支持板に取り付けられた、該被動歯車と噛み
   合う中間歯車（１３）と、該支持板に取り付けられた、
   該中間歯車と噛み合う遊び歯車（１４）からなり、該支
   持板を回動することにより該駆動歯車が該中間歯車また
   は該遊び歯車の何れか一方と選択的に噛み合うよう構成
   されている模型エンジンカーの逆転装置。