JPH0413577Y2

JPH0413577Y2 -

Info

Publication number: JPH0413577Y2
Application number: JP14315685U
Authority: JP
Priority date: 1985-09-19
Filing date: 1985-09-19
Publication date: 1992-03-30
Also published as: JPS6252856U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は、熱媒を利用した冷暖房給湯装置に関
するものである。

（従来の技術）第２図は従来のこの種の冷暖房給湯装置を示す
もので、図中、１は圧縮機、２は室外用熱交換
器、３は室内用熱交換器、４は給湯用熱交換器、
５ａ，５ｂ，５ｃ，５ｄ，５ｅは電磁弁、６は四
方切換弁、７ａ，７ｂ，７ｃ，７ｄ，７ｅは逆止
弁、８は絞り（膨張弁）、９はアキユームレータ、
１０ａ，１０ｂ，１０ｃは絞り（毛細管）であ
る。この冷暖房給湯装置では、前述した３つの熱
交換器のうちの２つを組合せて、冷房、暖房、冷
房排熱給湯及び給湯の各運転を行なうことができ
る。各運転時における熱媒の流れを以下に示す。

冷房運転．圧縮機１→電磁弁５ａ→四方切換弁６→室外用
熱交換器２（放熱）→逆止弁７ａ→絞り８→逆止
弁７ｂ→室内用熱交換器３（吸熱）→四方切換弁
６→アキユームレータ９→圧縮機１．暖房運転．圧縮機１→電磁弁５ａ→四方切換弁６→室内用
熱交換器３（放熱）→逆止弁７ｃ→絞り８→逆止
弁７ｄ→室外用熱交換器２（吸熱）→四方切換弁
６→アキユームレータ９→圧縮機１．冷房排熱給湯運転．圧縮機１→電磁弁５ｂ→給湯用熱交換器４（放
熱）→逆止弁７ｅ→絞り８→逆止弁７ｂ→室内用
熱交換器３（吸熱）→四方切換弁６→アキユーム
レータ９→圧縮機１．給湯運転．圧縮機１→電磁弁５ｂ→給湯用熱交換器４（放
熱）→逆止弁７ｅ→絞り８→逆止弁７ｄ→室外用
熱交換器２（吸熱）→四方切換弁６→アキユーム
レータ９→圧縮機１．前記装置においては、冷房時及び暖房時には給
湯用熱交換器４が使用されず、冷房排熱給湯時に
は室外用熱交換器２が使用されず、また、給湯時
には室内用熱交換器３が使用されない。ところ
で、運転切換の際、それまでの運転で使用され、
次の運転で使用されない熱交換器、例えば冷房→
冷房排熱給湯の切換時における室外用熱交換器２
に熱媒が滞留していると、熱媒の利用効率が悪化
することになる。

前記電磁弁５ｃ，５ｄ，５ｅ及び絞り１０ａ，
１０ｂ，１０ｃは、不使用となつた熱交換器内の
熱媒（以下、滞留熱媒と称す。）を次の運転時に
おける低圧側（吸熱側）の熱交換器に回収するた
めのもので、例えば前述した冷房→冷房排熱給湯
の切換時においては、電磁弁５ｄを開き、電磁弁
５ｃ，５ｅを閉じることにより、室外用熱交換器
２内の滞留熱媒を絞り１０ａを介して室内用熱交
換器３に回収するようになしていた。

（考案が解決しようとする問題点）このように従来の装置では、滞留熱媒を回収す
るために、３個の絞りと３個の電磁弁とを必要と
し、また、これらと各熱交換器との間の配管を必
要とし、さらに各運転の切換時に応じて各電磁弁
の開閉を制御しなければならず、構成が複雑とな
り、高価となるという問題点があつた。

（考案の目的）本考案は前記問題点を解決し、簡単な構成で熱
媒の利用効率の良い冷暖房給湯装置を提供するこ
とを目的とする。

（問題点を解決するための手段）本考案では前記問題点を解決するため、室外
用、室内用及び給湯用の熱交換器を備え、これら
の熱交換器のうちの２つを組合せることにより、
冷房、暖房、冷房排熱給湯及び給湯の各運転を行
なう冷暖房給湯装置において、第１図に示す如
く、室外用熱交換器２と室内用熱交換器３とを第
１の絞り１１を介して接続するとともに、給湯用
熱交換器４の熱媒出口に第２の絞り１２の一端を
接続し、該第２の絞り１２の他端を２つに分岐し
それぞれ逆止弁７ｆ，７ｇを介して前記第１の絞
り１１の両端に接続するようになした。

（作用）本考案によれば、不使用となつた熱交換器、例
えば室外用熱交換器（又は室内用熱交換器）内の
滞留熱媒は、第１の絞りを介して室内用熱交換器
（又は室外用熱交換器）に回収され、また、給湯
用熱交換器内の滞留熱媒は、第２の絞り及び逆止
弁のいずれか一方を介して室外用熱交換器又は室
内用熱交換器に回収される。

（実施例）第１図は本考案の冷暖房給湯装置の一実施例を
示すもので、図中、従来例と同一構成部分は同一
符号をもつて表わす。即ち、１は圧縮機、２は室
外用熱交換器、３は室内用熱交換器、４は給湯用
熱交換器、５ａ，５ｂ、は電磁弁、６は四方切換
弁、７ｆ，７ｇは逆止弁、９はアキユームレー
タ、１１は第１の絞り（毛細管）、１２は第２の
絞り（膨張弁）である。

前記圧縮機１の出側は、電磁弁５ａ、四方切換
弁６を介して室外用熱交換器２及び室内用熱交換
器３の一端にそれぞれ接続され、また、電磁弁５
ｂを介して給湯用熱交換器４の一端、即ち熱媒入
口に接続される。圧縮機１の入側はアキユームレ
ータ９を介して四方切換弁６の残りの一端に接続
されている。室外用熱交換器２の他端と室内用熱
交換器３の他端とは第１の絞り１１を介して接続
されている。さらに給湯用熱交換器４の他端、即
ち熱媒出口は第２の絞り１２の一端に接続され、
該第２の絞りの他端は２つに分岐され、さらにそ
れぞれ逆止弁７ｆ，７ｇを介して、第１の絞り１
１の両端に接続されている。

前記装置の各運転、即ち冷房、暖房、冷房排熱
給湯及び給湯の運転の際の熱媒の流れを以下に示
す。

冷房運転．圧縮機１→電磁弁５ａ→四方切換弁６→室外用
熱交換器２（放熱）→第１の絞り１１→室内用熱
交換器３（吸熱）→四方切換弁６→アキユームレ
ータ９→圧縮機１．暖房運転．圧縮機１→電磁弁５ａ→四方切換弁６→室内用
熱交換器３（放熱）→第１の絞り１１→室外用熱
交換器２（吸熱）→四方切換弁６→アキユームレ
ータ９→圧縮機１．冷房排熱給湯運転．圧縮機１→電磁弁５ｂ→給湯用熱交換器４（放
熱）→第２の絞り１２→逆止弁７ｆ→室内用熱交
換器３（吸熱）→四方切換弁６→アキユームレー
タ９→圧縮機１．給湯運転．圧縮機１→電磁弁５ｂ→給湯用熱交換器４（放
熱）→第２の絞り１２→逆止弁７ｇ→室外用熱交
換器２（吸熱）→四方切換弁６→アキユームレー
タ９→圧縮機１．一方、冷房又は暖房或いは給湯から冷房排熱給
湯に切換える際における室外用熱交換器２内の滞
留熱媒は第１の絞り１１を介して室内用熱交換器
３に回収される。また、冷房又は暖房或いは冷房
排熱給湯から給湯に切換える際における室内用熱
交換器３内の滞留熱媒は第１の絞り１１を介して
室外用熱交換器２に回収される。さらにまた、冷
房排熱給湯又は給湯から冷房に切換える際におけ
る給湯用熱交換器４内の滞留熱媒は第２の絞り１
２及び逆止弁７ｆを介して室内用熱交換器２に回
収される。さらにまた、冷房排熱給湯又は給湯か
ら暖房に切換える際における給湯用熱交換器４内
の滞留熱媒は第２の絞り１２及び逆止弁７ｇを介
して室外用熱交換器２に回収される。

このように前記実施例によれば、２個の絞りと
２個の逆止弁とにより各熱交換器間を接続するの
みで、各運転時の熱媒の回路及び滞留熱媒の回収
のための回路を構成することができ、また、滞留
熱媒を回収するために制御を必要とする電磁弁が
なくなり、各運転及びその切換の際の制御が容易
となる。

（考案の効果）以上説明したように本考案によれば、各運転時
の熱媒の回路及び滞留熱媒の回収のための回路を
簡単に構成することができ、また、従来のような
複雑な制御を必要とする電磁弁の個数を減らすこ
とができ、各運転及びその切換の際の制御が容易
となり、従つて、構成簡単で熱媒の利用効率が良
く、安価でしかも故障率の小さい装置を提供する
ことができる等の利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の冷暖房給湯装置の一実施例を
示す接続図、第２図は従来の冷暖房給湯装置の一
例を示す接続図である。１……圧縮機、２……室外用熱交換器、３……
室外用熱交換器、４……給湯用熱交換器、５ａ，
５ｂ……電磁弁、６……四方切換弁、７ｆ，７ｇ
……逆止弁、９……アキユームレータ、１１……
第１の絞り、１２……第２の絞り。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

室外用、室内用及び給湯用の熱交換器を備え、
これらの熱交換器のうちの２つを組合わせること
により、冷房、暖房、冷房排熱給湯及び給湯の各
運転を行なう冷暖房給湯装置において、室外用熱
交換器と室内用熱交換器とを第１の絞りを介して
接続するとともに、給湯用熱交換器の熱媒出口に
第２の絞りの一端を接続し、該第２の絞りの他端
を２つに分岐しそれぞれ逆止弁を介して前記第１
の絞りの両端に接続するようになしたことを特徴
とする冷暖房給湯装置。