JPH0413518Y2 - - Google Patents

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JPH0413518Y2
JPH0413518Y2 JP10656584U JP10656584U JPH0413518Y2 JP H0413518 Y2 JPH0413518 Y2 JP H0413518Y2 JP 10656584 U JP10656584 U JP 10656584U JP 10656584 U JP10656584 U JP 10656584U JP H0413518 Y2 JPH0413518 Y2 JP H0413518Y2
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liquefied gas
low
heat insulating
temperature liquefied
tank
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  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、LPG,LNG等の低温液化ガスを
貯蔵するタンクの防液堤内に施工する断熱床構造
に関する。
[従来の技術] 地上に築造する低温液化ガスタンクの周囲に
は、万一液化ガスが漏洩した場合に備えて、タン
クと同容量の空間を確保することのできる防液堤
を作ることが法令によつて義務づけられている。
ところで、このようなタンク防液堤の床に求め
られる条件は次の通りである。
(イ) 不燃性或いは難燃性であること。
(ロ) 耐久性があること。
(ハ) 施工が容易であること。
(ニ) 熱伝導率が小さいこと。
(ホ) それ自体の熱容量が小さい上、吸水性も小さ
く、雨水を含んで熱容量を大きくしない構造で
あること。
これまでの上記タンク防液堤の床は、地盤表面
に砂や砂利を敷きつめたり、コンクリートを打設
した構造となつており、上記要件条件のうち、(イ)
ないし(ハ)の条件を満すが、(ニ)と(ホ)の条件を欠くの
で、タンクから液化ガスが漏出した際に、熱伝導
率と熱容量が大きいことに起因して、液化ガスの
初期蒸発量が非常に大きくなり危険である。
このため、最近は、防液堤の床に、パーライト
コンクリート、ビーズコンクリート、或いは泡ガ
ラス断熱材等の無機質系の断熱材を用いて、漏出
した液化ガスの初期蒸発を抑えることが行なわれ
ている。
[考案が解決しようとする問題点] 上記無機質系断熱材のうち、前記(ニ)、(ホ)の特性
面では、泡ガラス断熱材が最も優れていることか
ら、これをコンクリートの上面に貼り付け、比重
が小さく軽量で強度的に弱い泡ガラスをコンクリ
ートで補強した断熱床構造が採用されているが、
これには次の欠点がある。
1 泡ガラスの表面が欠損しやすい。
2 泡ガラスは、これの製作上、厚さが30mm以上
必要となり、断熱材のコストが高くなる。
3 泡ガラスの表面に吸水防止及び摩耗防止のた
めに樹脂モルタルを塗布する必要がある。
4 比重が小さく、雨水や漏洩液化ガスの液面に
浮き上るのを防止するために、コンクリートに
何等かの手段で止着する必要があり、その分工
程が余分にかかる。
[考案の構成] この考案は、抗火石を主原料とする独立気泡構
造の発泡断熱材の下部に浮上り防止材を内包させ
た断熱パネルを敷設することにより、上記従来の
問題点を解消したものである。
[考案の目的] この考案は、強度が大で欠損するおそれがな
く、施工が容易でコスト安につく、低温液化ガス
タンク防液堤の断熱床構造を提供することを目的
とする。
[実施例] 第1図と、第2図はこの考案の一実施例を示す
もので、1は低温液化ガスのタンクである。この
タンク1は多数の柱2により支えられて地上に立
設され、外周に設けられた防液堤3により囲まれ
ている。防液堤3は上記の低温液化ガスタンク1
から何等かの事故で低温液化ガスが漏洩した場合
に、これを受けて低温液化ガスの外部への流出を
防止するものであり、タンク1と同容量の空間を
区画している。
上記防液堤3の底部には、断熱パネル6が敷設
されている。この断熱パネル6は、抗火石を主原
料とする独立気泡構造の発泡断熱材5の下部に浮
上り防止材4を内包させたものであり、浮上り防
止材4によつて全体の比重が高められ雨水や漏洩
液化ガスの液面に浮かない構成となつている。
断熱パネル6の母体となつている発泡断熱材5
は、タンク1から漏洩した低温液化ガスを直接受
けてこれの急激な初期蒸発を抑えるものであつ
て、抗火石を主原料として製造されたものであ
る。ここで抗火石は、伊豆七島の新島を主の産地
とするもので、浮石質黒雲母流紋岩(石英粗面
岩)に属すものである。また、その鉱物組成の多
くは火山ガラスからなり、多少の雲母をもつが、
石英、長石を含み多孔質で白ないし淡紅色を呈す
るものである。化学成分においては珪酸分および
アルミナ分が大部分をしめ、耐久性、耐酸性、耐
火性に優れたものとなつている。さらに、火山作
用によつてその主成分の珪酸が硝子繊維化した多
孔質な海綿状の融合体となつていることから、軽
量でかつ強靱な性質を有したものとなつている。
そして、このような抗火石を主原料とする発泡断
熱材5は次の物性を有するものである。なお、以
下の物性は、比重が0.25の発泡断熱材の物性であ
る。
圧縮強度 22Kgcm3/cm2 曲げ強度 11Kgcm3/cm2 熱伝導率 0.06(k7,/nh℃) 熱膨脹率 2.3×10-6 摩耗度 0.08g/min (スキン層付きのもの 0.04g/min) 耐スポーリング性 200℃ OK (水−加熱のくり返し 10回) 吸水率 1.0% また、発泡断熱材の化学成分の一例を示すと次
の通りである。
SiO2 77.11% Fe2O3 1.08% MgO 0.02% K2O 3.11% Al2O3 13.37% CaO 1.07% Na2O 3.98% その他 0.26% このような発泡断熱材5を作製するには、まず
上記抗火石の乾燥原料をローラミル(微粉砕機)
等により微粉砕してその95%以上が325メツシユ
を通過する程度の微粉末にする。またこれとは別
に、発泡材として8000メツシユ程度の炭化珪素ま
たは窒化珪素の微粉末を用意し、上記抗火石の微
粉末に加えてこれらを均一に混合する。ここで発
泡材の添加量としては、抗火石の量に対し0.1〜
0.4重量%程度とするのが、均一な微細気孔が得
られ好ましい。次に、得られた混合粉末の一定量
を成形型に充填するとともに、その下部に後述す
る浮上り防止材4を詰めて約0.1Kg/cm2程度で加
圧し、さらに成形型に充填した状態で焼成する。
焼成は、常温から+100[℃/時間]程度の温度上
昇率で約10時間仮焼した後、1000〜1300℃で約10
時間本焼成を行う。また焼成後、−50[℃/時間]
程度の温度下降率で約20時間冷却して常温に戻
し、この後成形型から成形体を取出し、カツター
仕上げして発泡断熱材5とする。
また、浮上り防止材4には、石材や磁器レンガ
くず、セラミツク片、或いは金属片等が用いられ
る。この浮上り防止材4は、上述したように発泡
断熱材5の原料を成形型内に充填する際にその下
部に詰められるもので、加圧して所定の形状に成
形された後加熱(焼成)発泡によつて発泡断熱材
5の内部に一体に内包されるものである。断熱パ
ネルの厚さは40〜80mmで好ましくは60mm程度がよ
く、比重は1.1以上となるのが好ましい。
次に、この考案を実施する施工方法について説
明すると、まず、防液堤3の底部一面に砂などの
不陸直し材を敷き、これの上に、断熱パネル6
を、浮上り防止材4が内包された面を下にして敷
き込む。この作業で施工が終了するが、必要なら
ば隣接するパネル同志を接着剤で接着する。断熱
パネル6はこれを既設のコンクリート床やアスフ
アルトコンクリート床等の上に敷くこともでき
る。
[他の実施例] 第3図はこの考案の他の実施例を示すもので、
この場合は、気泡を排除したスキン層5aを上面
に形成した発泡断熱材5が用いられている。この
発泡断熱材5はその表面強度が強化されているた
め、破損しにくく、また気泡に雨水がたまつて熱
容量を大きくすることもない。しかも、上記のよ
うに気泡中に雨水がたまらないため、凍結による
発泡断熱材の破壊も防止されるようになる。スキ
ン層5aの形成は、通常発泡断熱材5の成形時に
なされる。この第3図の実施例のものの施工方法
等は前に述べた第2図のものと全く同一である。
[考案の効果] 以上説明したように、この考案においては、防
液堤の底部に、抗火石を主原料とする独立気泡構
造の発泡断熱材を母体とする断熱パネルが敷設さ
れているので、低温液化ガスタンクから低温液化
ガスが万一漏洩しても、急激な初期蒸発を抑える
ことができる。しかも発泡断熱材の強度が大であ
るため、作業中に作業員によつて壊されることが
なく、敷設作業を円滑かつ迅速になし得るととも
に、泡ガラスのように表面に吸水防止及び摩耗防
止のために樹脂モルタルを塗布する必要もなく、
施工が容易でコスト安につく長所がある。また、
浮上り防止材は、発泡断熱材の成形時にその下部
に詰め込み、発泡断熱材の加熱発泡で一体に内包
させ得るので、コンクリートにわざわざ接着しな
ければならない泡ガラスと違つてそのコストを一
層低くすることができる上、経年変化により剥離
するおそれもなく、耐久性が高い長所がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を示す正面図、第
2図は一部を破断した断熱パネルの外観図、第3
図は他の実施例の断面図である。 1……低温液化ガスタンク、2……柱、3……
防液堤、4……浮上り防止材、5……発泡断熱
材、5a……スキン層、6……断熱パネル。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 低温液化ガスタンクの外周に設けられた防液堤
    の底部に、抗火石を主原料とする独立気泡構造の
    発泡断熱材の下部に浮上り防止材を内包させた断
    熱パネルが敷設されて成ることを特徴とする低温
    液化ガスタンク防液堤の断熱床構造。
JP10656584U 1984-07-14 1984-07-14 低温液化ガスタンク防液堤の断熱床構造 Granted JPS6122998U (ja)

Priority Applications (1)

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JP10656584U JPS6122998U (ja) 1984-07-14 1984-07-14 低温液化ガスタンク防液堤の断熱床構造

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JP10656584U JPS6122998U (ja) 1984-07-14 1984-07-14 低温液化ガスタンク防液堤の断熱床構造

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Publication Number Publication Date
JPS6122998U JPS6122998U (ja) 1986-02-10
JPH0413518Y2 true JPH0413518Y2 (ja) 1992-03-30

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JP10656584U Granted JPS6122998U (ja) 1984-07-14 1984-07-14 低温液化ガスタンク防液堤の断熱床構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4540312B2 (ja) * 2003-06-26 2010-09-08 東京電力株式会社 低温タンクの防液堤内の地表面の断熱構造の代替施工方法及び断熱構造

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Publication number Publication date
JPS6122998U (ja) 1986-02-10

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