JPH04135047A - 遠心鋳造用鋳型内の鋳造品引き抜き機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、回転駆動自在に支持された遠心鋳造用鋳型内
の筒状鋳造品に対し、その内方に挿入して、前記筒状鋳
造品を前記鋳型から引き抜く作用部を設けてある遠心鋳
造用鋳型内の鋳造品引き抜き機に関する。

〔従来の技術〕

従来、遠心鋳造用鋳型内の筒状鋳造品の引き抜き作業は
フォークリドを用いて行なっていた。

つまり、鋳型内の筒状鋳造品の内方にフォークリフト爪
部を挿入し、鋳型及び筒状鋳造品の自重に抗して筒状鋳
造品内方の上面に前記爪部を押し付け、爪部と筒状鋳造
品との間の摩擦力によって引き抜いていた。この方法で
は鋳型の回転を停止させ、静止状態にしてから引き抜か
なければならなかった。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかし、鋳造品が冷却していないうちに鋳型の回転を停
止させると、停止後鋳型及び鋳造品が自重で変形してい
き鋳造品を引き抜きにくくなる。これに対し、鋳造品が
冷却してから鋳型の回転を停止させると、鋳造品等の変
形は生じないが、その代わり冷却するまで長時間待たな
ければならない。結局、鋳型の回転を停止させてから引
き抜く場合、作業性が悪いという問題があった。

また、鋳型等の自重に抗してフォークリフト爪部を鋳造
品内面に押し付けるには、耐荷重性の大きな大型のフォ
ークリフトか必要であった。

本発明は上記欠点を解消することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕 上記目的を達成するため本発明は、作用部に、筒状鋳造
品の内面に圧接係止するクランプ装置を、前記筒状鋳造
品の周方向に複数分散配置し、前記複数のクランプ装置
か、前記筒状鋳造品内面に圧接して相対回転不能に連結
した第１状態と、前記筒状鋳造品内面から離間した第２
状態とに切換可能に形成され、前記クランプ装置を、前
記第１状態と前記第２状態とに切換操作するクランプ操
作機構を設けるとともに、前記クランプ装置を、引き抜
き機本体に対して回転自在に保持する保持部を設けてあ
ることを特徴とする。

〔作　用〕

つまり、筒状鋳造品の内方に作用部を挿入した後、クラ
ンプ操作機構を操作してクランプ装置を筒状鋳造品の内
面に相対回転不能に圧接係止させる。このクランプ装置
は保持部によって、引き抜き機本体に対して回転自在に
保持されているので、鋳型か回転中であっても筒状鋳造
品の内面に圧接係止させることかできる。したかって、
従来のように筒状鋳造品の熱か低下するまで待ってから
引き抜かずに、鋳型を回転させて鋳型及び筒状鋳造品の
変形を防止しなから筒状鋳造品を引きぬくことかできる
。

また、クランプ装置を、筒状鋳造品の周方向に複数分散
配置しであるので、クランプ装置による圧接係止を、筒
状鋳造品等の自重とは無関係に行うことができる。すな
わち、フォークリフトの爪部で係止する場合のように、
筒状鋳造品の自重の爪部での持上げ力と力のつりあいに
よって圧接係止するものではなく、複数のクランプ装置
同士の筒状鋳造品の内面に対する圧接力のつりあいによ
って係止するため、筒状鋳造品等の自重がクランプ装置
にかかることかない。

〔発明の効果〕

したがって、鋳型の回転中に短時間で鋳型から筒状鋳造
品を容易に引き抜けるようになり、作業性を向上させる
ことができた。また、引き抜き機の耐荷重性は、従来の
ものより小さくてもよいため、引き抜き機の小型化を図
ることかできた。

〔実施例〕

以下に実施例を説明する。

第４図に示すように複数の円筒状の鋳型（１）と、それ
ら鋳型（１）を回転させる前後一対の回転装置（２）と
を鋳型の周方向に並設して遠心鋳造装置を構成してあり
、前後一対の回転装置（２）の内側には、搬送装置（３
）を設けてある。

前記回転装置（２）は、夫々、左右一対のローラ（２ａ
）を設けて構成してあり、このローラ（２ａ）を回転さ
せることにより、ローラ（２ａ）上の鋳型（１）を回転
させるものである。

上述した遠心鋳造装置には、径か約２００Ｍから８５０
ｍｍに及ぶ複数の鋳型（１）を用いることかできる。

前記搬送装置（３）は、鋳造工程、すなわち、鋳型（１
）に対する清掃、塗型、鋳込みという各工程に応じて前
記鋳型（１）を所定の回転装置（２）に搬送する。

筒状鋳造品（８）の引き抜きは、鋳込みか終了した後、
前記鋳型（１）かローラー（２ａ）上で回転している最
中に行われる。

第１図（イ）、（ロ）、第２図（イ）、（ロ）、第３図
に示すように、エンジン（２７）、車輪（４）を備えた
引き抜き機本体く２６）内に、クランプ操作機構として
の油圧シリンダ（５）を設け、この油圧シリンダ（５）
のピストンロッド（５ａ）を、引き抜き機本体（２６）
に固着したパイプ製カバー（７）から外方に突出させ、
突出部分に、作用部（９）を周方向等間隔で３箇所設け
て遠心鋳造用鋳型内の鋳造品引き抜き機を構成しである
。

作用部（９）は、径方向に揺動して筒状鋳造品（８）に
圧接係止するクランプ装置（１０）と、このクランプ装
置（ｌＯ）を引き抜き機本体（２６）に対して回転自在
に保持する保持部（１１）とからなる。

以下に、クランプ装置（１０）と保持部（１１）につい
て詳述する。

第２図（イ）、（ロ）に示すように、ピストンロッド（
５ａ）に遊嵌した第１カラー（１２）と第２カラー（１
３）に、それぞれ第１リンク（１４）と第２リンク（１
５）を連結し、これら両リンク（１４）、　（１５）の
端部を第３リンク（１６）の中央部と端部に各別に回動
自在に連結するとともに、第３リンク（１６）の他端部
にクランプ（１７）を回動自在に連結してクランプ装置
（１０）を構成しである。

第１リンク（１４）は第１カラー（１２）に対してその
径方向に揺動自在に枢支し、第２リンク（１５）は第２
カラー（１３）に対して回動不能に連結しである。した
かって、ピストンロッド（５ａ）を摺動させて第２カラ
ー（１３）を第１カラー（１２）に近づけると、第３リ
ンク（１６）か第２リンク（１５）との連結点（１８）
を中心に揺動して、クランプ（１７）が筒状鋳造品（８
）に圧接係止する。逆に、第２カラー（１３）を第１カ
ラー（１２）から遠ざけると係止か解除される。

また、カバー（７）の端部に、ピストンロッド（５ａ）
に外嵌した第１キヤツプ（１９）を固着し、他方ピスト
ンロッド（５ａ）の先端部に、第２キヤツプ（２０）を
ナツト（２１）で固定するとともに、前記第１カラー（
１２）を前記第１キヤツプ（１９）に、前記第２カラー
（１３）を第２キヤツプ（２ｏ）にそれぞれ連結して保
持部（１１）を構成しである。

前記カラー（１２）、　（１３）と前記キャップ（１９
）。

（２０）とは、軸方向の移動か不可能に、かつ、相対回
転ができるように連結しである。つまり、係止部か形成
された第３カラー（２３）を一方に螺合させ、第１キヤ
ツプ（１９）と前記第１カラー（１２）との間、前記第
２キヤツプ（２ｏ）と第２カラー（１３）との間にスラ
ストベアリング（２４）を設け、もって、前記第１カラ
ー（１２）、第２カラー（１３）を前記第１キヤツプ（
１９）、第２キヤツプ（２ｏ）に対して回転自在にしで
ある。

以上の構成において油圧シリンダ（５）を収縮駆動する
と、クランプ（１７）が立ち上がって筒状鋳造品（８）
に圧接係止する。この状態のままで引き抜き機を後退さ
せると、筒状鋳造品（８）は、鋳型（８）に対して相対
回転しながら引き抜かれる。そして、引き抜き完了後に
油圧シリンダ（５）を伸張駆動すると、係止状態が解除
される。引き抜き時には、筒状鋳造品（８）をクレーン
等で支持しておく。

引き抜き機の移動は引き抜き機本体（２６）内のエンジ
ン駆動によって行ってもよいか、引き抜き機本体（２６
）とは別に設けた油圧シリンダ等で行ってもよい。

クランプ装置（１０）を、揺動式リンク機構以外のもの
で構成してもよい。

尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする為
に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構造
に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係る遠心鋳造用鋳型内の鋳造品引き抜き
機の実施例を示し、第１図（イ）。 （ロ）は引き抜き状態を示す側面図、第２図（イ）、（
ロ）は引き抜き機の要部の断面図、第３図は引き抜き機
の要部の正面図、第４図は鋳造の工程を示す正面図であ
る。 （１）・・・・・・鋳型、（５）・・・・・・クランプ
操作機構、（８）・・・・・・筒状鋳造品、（９）・・
・・・・作用部、（１０）・・・・・・クランプ装置、 （／ハ・・・・・・保持部、 （２６）・・・・・・引き 抜き機本体。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、回転駆動自在に支持された遠心鋳造用鋳型（１）内
   の筒状鋳造品（８）に対し、その内方に挿入して、前記
   筒状鋳造品（８）を前記鋳型（１）から引き抜く作用部
   （９）を設けてある遠心鋳造用鋳型内の鋳造品引き抜き
   機であって、前記作用部（９）に、前記筒状鋳造品（８
   ）の内面に圧接係止するクランプ装置（１０）を、前記
   筒状鋳造品（８）の周方向に複数分散配置し、前記複数
   のクランプ装置（１０）が、前記筒状鋳造品（８）内面
   に圧接して相対回転不能に連結した第１状態と、前記筒
   状鋳造品（８）内面から離間した第２状態とに切換可能
   に形成され、前記クランプ装置（１０）を、前記第１状
   態と前記第２状態とに切換操作するクランプ操作機構（
   ５）を設けるとともに、前記クランプ装置（１０）を、
   引き抜き機本体（２６）に対して回転自在に保持する保
   持部（１１）を設けてある遠心鋳造用鋳型内の鋳造品引
   き抜き機。 ２、前記クランプ操作機構（５）が油圧シリンダである
   請求項１記載の遠心鋳造用鋳型内の鋳造品引き抜き機。 ３、前記クランプ装置（１０）が、揺動式のリンク機構
   からなる請求項１記載の遠心鋳造用鋳型内の鋳造品引き
   抜き機。