JPS6025291Y2 - 矯正用ロ−ル組立装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は矯正用ロール組立装置に関するものである。

型鋼などの矯正機にあっては、そのワークロールを型鋼
のサイズ、形状に応じて交換する必要がある。

その際、矯正機のストレートナ部に対するワークロール
の着脱は、ストレートナ部のロール軸に対し、スリーブ
にワークロールを外嵌固定してなるスリーブセットのス
リーブを嵌脱させることにより行なう。

スリーブセットはスリーブにワークロール、スペーサ、
ナツトなどを外嵌させてなり、このスリーブセットにお
いてもワークロールを交換する場合がある。

本考案はスリーブセットのスリーブに５＃シてワークロ
ールを着駒すル啼に、そ？作業を容昂かつ迅速に行なお
う牛するものであり、以下その実施例を第１．図〜第３
図に基づき説叩する。

１は支持部材であり、これは受体２とこの受体２から突
設された核体３．とを有する。

受体２には取付枠４が固定されており、この取付枠４が
機枠５に水半轡６を介して軸支される。

機枠５の下端部と取付枠４ｐ下端部との間吟作動装置の
一例であるシリンダ装置７が設けられる。

このシリンダ装置７の作動によって支持部材１は第３図
矢印×のように水平軸６周りで往復揺動せしめられる。

そしてシリンダ装置７の退入限では第１図実線で示した
ように支持部材１が水平姿勢をとり、突出限では、同図
仮想線で示したように支持部材１か垂直姿勢をとる。

作動装置としては、・図示したシリンダ装置７以外に、
電動機、リンク機構等の種々のものを採用することがで
きる。

核体３は、その左右側端部３Ａが彎曲状に構成されると
共に、上面にキー８を有する。

９は核体補強ブラケットである。

１０はスリーブセットであり、これは、スリーブ１１に
ワークロール１２並びにスペーサ１３を外嵌し、図外の
ナツトでこれらをスリーブ１１に対して抜は止めしてな
る。

スリーブセット１０は矯正機のストレートナ部（図示せ
ず。

）において、そのロール軸（図示せず。

）にキー嵌合されるものであるため、そのスリーブ１１
の内周にキー溝１４を有する。

かかるスリーブセット１０はそのワークロール１２を交
換する際、水平姿勢の前記支持部材１によって支持され
る。

すなわち、スリーブセット１０のスリーブ１１を、核体
３に外嵌状態で載架する。

その際、スリーブ１１のキー溝１４と核体３のキー８と
が係合せしめられ、同時にスリーブ１１の端面が受体２
の外周に対接せしめられる。

１５はフック片である。フック片１５は受体２の左右に
一対設けられており、その基端部が前記取付枠４に固設
されたブラケット１６にピン１７を介して内外方向で揺
動可能に軸支され、またその遊端部が前記スリーブ１１
の端部外周の三箇所に形成された係合凹部１８に対して
係脱可能となっている。

したがってこのフック片１５は、支持部材１が水平軸６
の周りで揺動せしめられるとき、これと共に水平軸６の
周りで一体回動する。

またこれとは別に、ピン１７の周りでそれ単独で支持部
材１の内外方向に揺動（単独揺動）し得る。

一方、機枠５側にフック片１５の単独揺動規制ガイド１
９が配置される。

単独揺動規制ガイド１９は、フック片１５の前記一体揺
動経路に沿いかつ前記水平軸６と同心状となるように、
左右にそれぞれ配置される。

そしてこの単独揺動規制ガイド１９はそれぞれ棒状の下
部ガイド１９Ａと上部ガイド１９Ｂとから分割構成され
る。

下部ガイド１９Ａはフック片１５を前記スリーブ１１の
係合凹部１８に対し離脱状態に保持するものであって、
フック片１５の内面を倣わせかつその下端側程前記一体
揺動経路外方に位置する傾斜部１９ａとこの傾斜部１９
ａの下端に連続する垂直部１９ａ′とからなる。

また上部ガイド１９Ｂはフック片１５を前記スリーブ１
１の係合凹部１８に対し、離脱状態と係合状態との間で
単独揺動せしめるためのものであって、フック片１５の
外面を倣わせかつその上端側程前記一体揺動経路の内方
に位置すべく傾斜させて設けられる。

そして下部ガイド１９Ａの上端と上部ガイド１９Ｂの下
端とは、上部ガイド１９Ｂの下端が外側に位置すべく横
方向に位置をずらして設けられる。

２０はワークロール押出用のシリンダ装置であり、これ
は、垂直姿勢時におけるスリーブセット１０のワークロ
ール１２端面に対向すべく機枠５の左右両側に上下方向
に一対設けられる。

このシリンダ装置２０の出退ロッド２０Ａは、第１図か
ら明らかなように、上限のワークロール押出位置Ｓ□と
、下限の待機位置Ｓ２との間のストロークＳの範囲内で
出退せしめられる。

このシリンダ装置２０はワークロール押出用出退装置の
一例であり、ねじ機構を採用したものによっても代用さ
せることができる。

次にワークロール交換作業を説明する。

まず、スリーブセット１０を、たとえば゛クレーン吊り
し、第１図、第３図のように、そのスリーブ１１を支持
部材１の核体３上に外嵌状態で載架させる。

このとき支持部材１は水平姿勢とされ、フック片１５は
下部ガイド１９Ａにより外方へ揺動せしめられてスリー
ブ１１の係合凹部１８に対する離脱状態となっている。

なおスリーブ１１の係合凹部１８は、核体３のキー８と
スリーブ１１のキー溝１４とが係合することにより、フ
ック片１５との対応位置に設定される。

この状態からシリンダ装置７を突出せしめる。

これによって支持部材１が水平軸６周りに反時計方向に
揺動せしめられるため、フック片１５が支持部材１と一
体回動する。

これにより、当初下部ガイド１９Ａに倣されティたフッ
ク片１５の内面が回動途中において該下部ガイド１９Ａ
からは縁切りされ、つづいて今度はフック片１５の外面
が上部ガイド１９Ｂに倣されることになる。

したがってフック片１５は上方へ一体回動しつつ上部ガ
イド１９Ｂにより徐々に内方へピン１７周りで揺動せし
められ、第１図仮想線で示したように、その反時計方向
の回動限においては、スリーブ１１の係合凹部１８に対
して係合状態となる。

このとき、スリーブ１１はその端面が受体２によって支
持されて垂直姿勢となっているから、次に、ワークロー
ル押出用シリンダ装置２０を突出させる。

これにより、このシリンダ装置２０の出退ロッド２ＯＡ
が、スペーサ１３ないしワークロール１２の端面を、フ
ック片１５に係止されているスリーブ１１に対して突き
上げるので、スペーサ１３とワークロール１２とは同時
にスリーブ１１から上方へ押出させる。

シリンダ装置２０の出退ロッド２０Ａが上限Ｓ１に達し
たところで、スペーサ１３並びにワークロール１２をク
レーン等で吊り上げ、外方へ搬出する。

次にスリーブ１１に新たにワークロール１２を装着する
場合は、スペーサ１３並びにワークロール１２を垂直姿
勢のスリーブ１１に外嵌させる。

このとき、シリンダ装置２０の出退ロッド２０Ａは上限
Ｓ２に位置させておいても、下限Ｓ２に位置させておい
ても良いが、上限Ｓ１に位置させておく場合には、その
上端でスペーサ１３並びにワークロール１２を受は止め
た後下限まで退入させるようにする。

スリーブ１１にワークロール１２並びにスペーサ１３を
外嵌した後、シリンダ装置７を引き込んで支持部材１を
今度は時計方向に回動させる。

これによってフック片１５は前記とは逆の作用によりス
リーブ１１の係合凹部１８から離脱せしめられる。

支持部材１が水平姿勢となったところで、次にスリーブ
セット１０をクレーン吊りによって支持部材１から取外
し、矯正機のストレートナ部まで搬送してそのロール軸
に外嵌固定する。

ところで矯正機のワークロールは、該矯正機に片持され
たロール軸に対して着脱される場合と、両持されたロー
ル軸に対して着脱され名湯合とがある。

両持のロール軸は、矯正機の入口部並びに出口部に配さ
れたものであり、片持のロール軸はその中間部に配され
たものである。

片持のロール軸に対しては、スリーブセットの着脱を矯
正機の前面ストレートナ部で行なうことができるが、両
持のロール軸では構造上、それが困難である。

したがって両持のロール軸は、その軸受けごと矯正機か
ら取外しそれを叙上のロール組立装置の側部近傍で、ロ
ール軸からスリーブセットを取外すようにする。

以上の説明から明らかなように、本考案によれば、支持
部材を水平姿勢と垂直姿勢との間で揺動させるだけで、
支持部材に支持されたスリーブに対するフック片の係脱
を自動的に行なわせることができ、またスリーブからの
ワークロールの抜出しもワークワール押出用出退装置に
よってタイミング良く行なわせることができるので、ス
リーブに対するワークロールの着脱を容易かつ迅速に行
なうことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第３図は本考案実施例を示し、第１図は正面図
、第２図は平面図、第３図は側面図である。 １・・・・・・支持部材、２・・・・・・受体、３・・
・・・・核体、４・・・・・・取付枠、５・・・・・・
機枠、６・・・・・・水平軸、７・・・・・・シリンダ
装置、訃・・・・・キー、１０・・・・・・スリーブセ
ット、１１・・・・・・スリーブ、１２・・・・・・ワ
ークロール、１３・・・・・・スペーサ、１４・・・・
・・−１−一溝、１５・・・・・・フック片、１７・・
・・・・ピン、１８・・・・・・係合凹部、１９・・・
・・・単独揺動規制ガイド、１９Ａ・・・・・・下部ガ
イド、１９Ｂ・・・・・・上部ガイド、２０・・・・・
・ワークロール押出用シリンダ装置、２０Ａ・・・・・
・出退ロッド。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. スリーブにワークロールを外嵌固定してなるスリーブセ
   ットの前記スリーブ端面の受体並びにこの受体に突設さ
   れかつスリーブに嵌入される核体を有する支持部材と、
   支持部材を水平姿勢と垂直姿勢との間で揺動させる作動
   装置と１．基端部が支持部材に軸支されかつ遊端部が前
   記ＸＩＪ−ブ端部番、こ係脱可能なフック片もフック片
   における前爬支持部材との一体回動経路に沿って配置さ
   れたフック片の単独揺動規制ガイドと、垂直姿勢時にお
   Ｉｔｊるスリーブセットの、ワークロール端面に、その
   下方から対向すべく配置されたワ７クロニル押出用ρ出
   退装置とを備え、フック片単独揺動規制ガイドは、前記
   支持部材の揺動中心側部は設けられると共にフック片内
   面を倣わせかつ不端側程前記一体揺動経路外方に位置す
   べく設けられた下部ガイドと、前記支持部材の揺動中心
   上部に設けられると共にフック片外面を倣わせかつ上端
   側程前記一体揺動経路内方に位置すべく設けられた上部
   ガイドとからなることを特徴とする矯正用ロール組立装
   置。