JPH04134098A - 副甲状腺由来高血圧因子 - Google Patents

副甲状腺由来高血圧因子

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JPH04134098A
JPH04134098A JP2254029A JP25402990A JPH04134098A JP H04134098 A JPH04134098 A JP H04134098A JP 2254029 A JP2254029 A JP 2254029A JP 25402990 A JP25402990 A JP 25402990A JP H04134098 A JPH04134098 A JP H04134098A
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parathyroid
derived
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hypertensive factor
factor
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Peter K T Pang
ピーター ケイ ティー パン
Richard Z Lewanczuk
リチャード ズィー ルワンチャック
G Benisin Cristina
クリスチーナ ジー ベニシン
Toyoji Kaneko
金子 豊二
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は、これまで確認されていなかった副甲状腺由来
の循環因子に関する。この因子は、細胞へのカルシウム
の取り込みの調節に関与し、特に哺乳類における高血圧
及びいくつかの他の疾患に関係する。単離されたこの循
環因子並びに患者におけるこの循環因子の検出法を開示
する。この因子は、細胞内カルシウムの上昇に起因する
疾患に罹患した患者の検査、及びカルシウムが関与する
他の疾患の研究に有用である。
[従来の技術] 高血圧症とは通常、収縮期及び/又は拡張期の動脈圧が
公称値である140/90mmHgより上昇した状態と
定義される。高血圧を伴う疾患には、粥状硬化、高血圧
性腎不全、脳卒中、欝血性心不全及び心筋梗塞が含まれ
る。動脈圧の降下に有効な多くの治療法が発見されてい
るにもかかわらず、本態性高血圧症の病因は本質的に不
明のままである。高血圧に対する遺伝的素因は一般に認
められているが、高血圧症の治療に有効であることが見
出された多くの薬剤、及びこれらの薬剤が異なる薬理学
的機序により作用していると見なされる事実から、本態
性高血圧にはいくつかの要因が存在するであろうことが
示唆される。
多くの研究は、1つまたはそれ以上の循環因子が高血圧
症の発症及び経過に関与しているであろうことを示して
いる(Wright et al、、  rSHR血液
中に見出された高血圧性物質J 、 LifeSci、
 34.1521−1528 (1984); Dah
l et al。
「高血圧の液性伝達;パラバイオシスによる証明J 、
 C1rc、 Resηj吐(Suppl、I)、 2
l−23(1969); Greenberg et 
al、、  r S HRにおける静脈肥大の原因とな
る循環因子の証明J 、 AmJ、 Physiol、
 241. H42l−H430(1981); To
bianetal、、r食塩誘発高血圧を伴うDahl
 Sラットにおける循環液性昇圧物質J 、 C11n
、 Sci、 57345s−347s (1979)
; Zidek et al、、  r原発性高血圧症
の病因における液性因子J 、 K11nWochen
schr、 63 (Suppl II)、 D: 9
4−96(1985): Hirata et al、
、  r高血圧の食塩感受性Dahlラットの血清にお
ける高血圧誘導因子」。
Hypertension 6.709−716 (1
984)) 、例えば、バラバイオシスや交叉潅流試験
では、正常血圧動物に高血圧動物の血液を交流させるこ
とにより血圧を上昇させることができた。高血圧自然発
症ラット(SHR)から得られた赤血球関連因子を皮下
注射することにより、正常血圧のWK Y (Wist
ar−Kyoto)ラットにおいて高血圧が誘発される
ことが観察されており、且つ高血圧の食塩感受性Dah
lラットの血清を注射することにより、正常血圧の食塩
感受性Dahlラットの血圧上昇を誘発することができ
る。
高血圧ラット及び高血圧患者のいずれにも存在し、細胞
内カルシウムを上昇させる循環因子が報告されている(
Banos et al、、  r本態性高血圧患者の
血小板におけるカルシウム取り込み増加に関連する2つ
の因子J 、 C11n、 ExpHypertens
、 9.1515−1530 (1987); Zid
ek etal、、  「高血圧患者血漿の透過性亢進
ヒト好中球内カルシウム移送に対する効果J 、 C1
1nSci、 74.53−56 (1988); L
inder et at、、  r本態性高血圧患者循
環因子の正常血小板細胞内遊離カルシウムに対する効果
J 、 N、 Eng、 J、 Med316 509
−513 (1987); Bruschi et a
l、、  rs1〇 − SHRにおけるP T Hレベルの上昇が報告されてお
り(McCarron et al、、 Hypert
ension 3(Suppl、1)、 1162 (
1981)) 、さらに、副甲状腺機能亢進患者がしば
しば高血圧を示し、多くの症例で副甲状腺切除によりそ
の症状が緩解されることが観察されている(Hells
trom et al、。
Br1t、 J、 Urol、 30.▽13 (19
58)) 。副甲状腺切除による同様の結果は、SHR
においても報告されている[5cheeiffer e
t al、、Jap、’ C1rc、 J45、▽12
72 (1981))。哺乳類及びその他のを椎動物に
おいては、外因性PTHが血圧降下をきたす[Pang
 et al、、 Gen、 Comp、 Endoc
rinol。
41、▽135 (1980))にもかかわらず、いろ
いろな研究者は、PTHが本態性高血圧の進展に関与し
ていると提唱している。このPTHの血管拡張作用もま
た、高カルシウム血症を招来する活性部位とは分子上独
立した特別な活性部位に関係しており(Pang et
 al、、 Endocrinolog、y 112゜
284 (1983)) 、PTHはさらにL−タイプ
のカルシウムチャンネル(Wang et al、、投
稿中〕を▽ 11▽− 通じてカルシウムが血管平滑筋に流入することを阻害す
る(Pang et at、、 Life Sci、 
42゜1395 (1988)]。従来、P T Hが
上昇すれば、血清中のイオン化カルシウムレベルが上昇
すると考えられてきたが、高P T I−ル▽ベルにあ
る高血圧患者が、血清中のイオン化カルシウムレベルの
低下を示すという事実により、このパラドックスは、更
に強調される(Resnick et al、。
New Engl、 J、 Med、 309.888
 (1983):Hvarfner et al、、 
Acta Med、 5cand、 219.▽461
(1986))。
本発明がなされた時点においては、P T Hは副甲状
腺が産生ずる唯一のホルモンであると報告されており、
また本態性高血圧症に副甲状腺が関与することは明白で
あるが、血管系に及ぼすPTHの作用に関して報告して
いるこれまでの文献からは、P T Hが本態性高血圧
の原因因子であるとは考えられない。
[発明が解決しようとする課題] S H▽R及び多くの本態性高血圧患者において、▽1
2− 副甲状腺に由来し、従来報告されていなかった循環因子
が存在することがここに示されている。
この因子は、細胞へのカルシウムの取り込みを調節する
ことを示しており、また食事によって摂取するカルシウ
ムレベルの上昇により抑制され得る。本発明者らはこの
因子を単離し、この因子に対する抗体を用いてこの因子
を検出する方法を開示する。この因子は約3,000〜
4 、▽000ダルトンの分子量を有する。バイオアッ
セイ・データより、人間及びラットにおけるこの因子は
実質的に類似していることが見出された。
この循環因子は、本態性高血圧症に罹患した人口のかな
りの割合に−すべでではないが一存在していると思われ
、特に低レニン性高血圧と関連している。高血圧患者が
この循環因子を有するか否かを調べることにより、この
循環因子の作用に拮抗する治療法を計画し、治療効果を
観察するために利用できる。
S l(▽Rの血液中における循環因子の存在は、我々
が報告した研究[AlT1. J、 Hyperten
s、 2゜▽ 13▽− ▽11 26−31 (1989))により確認されている。こ
れらの研究において我々は、S H▽Rからの血漿を正
常血圧ラット(WKY及びS D (Sprague−
Dawley)ラット)の静脈内龜持続注入(infu
sion)あるいは単回注入(bolus 1njec
tion) した場合、血圧が上昇することを示した。
さらに随夙1印試験において、ラット尾動脈切片による
45Ca取り込みが、SHRの血漿濃度を緩衝溶液中で
増加させたとき、用量依存的に増大することを示した。
これらの実験結果は、血圧の」−昇及び細胞内へのカル
シウム取り込みの増加がともにこの系内に存在し、かつ
利用可能なS HRの血漿量に依存していることを明ら
かにしている。興味深いことに、両事例の作用の立ち上
がりは遅く、徐々に進行するが、ノルエピネフリン、ア
ンギオテンシン■及びパップレシンのような周知の内因
性昇圧物質は投与後はとんど直ちに又は極めて迅速に血
圧の上昇を起こすことが観察されている。本研究で観察
されたもう一つの結果は、S H▽Rの血漿の持続注入
を中止▽14− 1〇− したり、正常血圧ラットから得た血漿に置き換えたりす
ると、血圧が極めて迅速に元の状態に低下したことであ
る。この血圧低下は、単なる循環液量の減少による影響
ではない。関連する実験では、正常血圧および高血圧を
有する被験者の血漿を透析し、正常血圧SDクラット注
入すると、両検体ともに血圧を上昇させた。これらの血
漿はin vitroでラット尾動脈におけるカルシウ
ムの取り込みも上昇させた。
循環因子の由来は、これまで知られていない。
しかし、PTHが高血圧ラットにおいて上昇するという
逸話的な報告により、副甲状腺が研究の標的となること
が示唆された。SHRの副甲状腺を切除すると、血圧の
低下が観られ、また副甲状腺を切除したSHRからの血
漿は、正常血圧ラットの血圧上昇を引き起こさなかった
逆に、正常血圧SDクラットSHRからの副甲状腺を移
植すると、採取した血漿を他の正常血圧ラットに注入す
ることにより示されたように、血圧の上昇及び血漿中の
因子の出現が認められた[:Pang and Lew
anczuk、Amer、 J、 Hypertens
2、 898  (1989)) 。
[課題を解決するための手段] これらの研究に基づき、我々はこの循環因子が副甲状腺
に由来していると結論し、この物質を“副甲状腺由来高
血圧因子”(PHF)と命名した。
注入した血漿中にはカルシウム並びに他の低分子量の昇
圧物質が存在していることが上述した実験を複雑にして
いる。この可能性を除去するために、注入するすべての
血漿を分子量約t、ooo以下の物質を分離する膜を使
い、−晩透析した。本性はカルシウムを効果的に除去し
、分子量400〜500であると報告されているウワバ
イン様因子を含む最もよく知られた内因性昇圧物質をも
除去し得る。また仮にそのようなR圧物質が存在してい
ても、その昇圧作用は速やかに発現し、PIFの昇圧パ
ターンとは異なる。
血漿からPIFを分画、同定するために、SHR,WK
Y及びSDクラット断頭、瀉血し、集められたおのおの
のタイプの血漿をヘパリン処理後に遠心分離した。集め
られた血漿をまず初めにセルロース膜を用いて透析しく
分子量1.000で分画)、そして上限分子量的5,0
00で分画することができる限外濾過膜、例えばポリス
ルホン樹脂膜等を用いた限外濾過装置を通して濾過した
。ここで集められた濾液を凍結乾燥により濃縮した。濃
縮した濾液を親水性シリカゲルを用いたゲル濾過カラム
クロマトグラフィーにかけた。0.1%トリフルオロ酢
酸水溶液を溶出液として両分を集めた。溶出液をPha
rmacia社製UV検出器を用い214及び280n
mの波長でモニターしながら、分子量マーカーを目安に
して、SHR血漿サンプルより分子量が約3,000〜
4.000ダルトンと推定される両分を得た。(第1図
参照)。
上記操作で得たSHR血漿由来の両分を一つにまとめ、
凍結乾燥により濃縮し、生理食塩水に溶解して正常血圧
SDクラット静脈注入した。
血圧の上昇は、SHRの透析済み血漿の場合に観られる
ような遅発性(注入後30〜45分)の特徴を示した。
正常血圧ラットの血漿サンプルの同−溶出部における両
分は、このような活性を示さなかった。
活性画分をさらに特徴づけるため、血漿サンプルを凍結
乾燥し、0.1%トリフルオロ酢酸とアセトニトリルの
混液による濃度勾配を利用し、多孔質オクチル結合シリ
カゲルを用いた逆相カラム高速液体クロマトグラフィー
(HPLC)にて280nmで再び溶出液をモニターし
ながら分画し、単一ピークのP HF画分を得た。結果
を第7図に示す。
上述したSHR血漿サンプルの各分離工程での精製度は
、SDクラット12週耐重300〜350g)において
10IT10lT1の遅発性平均動脈圧上昇(Llユ人
後50分の時点)を引き起こす投与サンプル量中の蛋白
質含量より確かめた。その結果を第3表に示す。
甲状腺組織を伴う副甲状腺をS HRから摘出し、ハン
クス液(Gibco社製)で毎日液を交換しながら7日
間培養した。PIFの産生は培養液からカルシウムを減
らすことによって刺激できる。培養液を血漿サンプルの
処理と同様の方法で透析、限外濾過及びゲル濾過した後
、得られた活性画分を凍結乾燥し逆相カラムHPLCに
よって分画して、単一ピークのPHF画分を得た。第1
0図はその逆相カラムHPLCの溶出プロフィールを示
している。
SHRの血漿或いは甲状腺組織を伴う副甲状腺培養液よ
り得られたPIFの等電点電気泳動は、ポリアクリルア
ミドゲルを用い、Bio−Rad社製Mini−iso
electric focusing systemを
使ってpH3〜10のpH勾配で行った。結果は第11
図に示すが、約pH6に共通のバンドが認められている
PIF産生細胞からのRNAは従来の技術によって抽出
できる(c、f、 Maniatis、T、 et a
lMolecular Cloning、 A Lab
oratory Method。
Co1d Spring Harbor Labora
try、 Co1d SpringHarbor  N
Y、 (1982) ) 。ポリ(A) RN Aはオ
リゴ(dT)セルロースカラムのようなりロマトグラフ
ィーにより分画され、逆転写酵素でcDNAに変換し、
従来技術(e、g、、 Land et a19 Nu
cl、 Ac1ds Res、、 2251 (198
1))で、二重螺旋にできる。DNAは利用可能な形質
転換ベクターに挿入され、E、 coli K12のよ
うな適当なりローニング宿主に形質転換する為に使用で
きる。その宿主から得られたプラスミドのフラグメント
はcDNAライブラリーを製造する為に用いられ、ラベ
ルした合成プローブで一般的方法(c、f、 5out
hern、 98 J、 Mol Biol、 503
(1975))により選別される。よくハイブリダイズ
したフラグメントは発現ベクターを構築する為に用いる
ことができる。発現ベクターで形質転換した細胞はPH
Fを多量に産生できる。
血漿、培養産生細胞や形質転換細胞のいずれかから精製
したPHFを用いて、PIFに対するポリクローナル及
びモノクローナル抗体を作り、その抗体を用いてPIF
をアッセイできる。
甲状腺組織を伴う副甲状腺の培養液から得た部分精製P
HFをViamontes等の方法〔JImmunol
、 Meth、 94.13−17 (1986))に
よりアミノフェニルチオエーテル(APT)ディスクに
結合させ、そのディスクを雄性Ba1b/cマウスに埋
め込むことにより免疫した。免疫したマウスは、2週問
おきにフロイントの不完全アジュバントと抗原で免疫を
増強させ、抗原として血漿から単離したPHFを用い、
EL I SAにより抗体力価を測定した。測定し得る
量のポリクローナル抗体は1ケ月以内に産生じ、その後
抗体価は増加した。
モノクローナル抗体はポリクローナル抗体を産生ずるマ
ウスの牌臓から調製できる。
必要なハイブリドーマとモノクローナル抗体は、本分野
の熟練した技術者において周知である方法[:Lang
one & Vunakis、 ”Methods i
nEnzymology” 121.1−947 (1
986))を用いて得られる。
各々の抗体は通常の精製方法例えばプロティンAをリガ
ンドとしたアフィニティークロマトグラフィー等で処理
し、PIFの検出法やキット用に利用される。
ポリクローナル抗体及び/又はモノクローナル抗体を使
った検出法は、特に限定されず、RIA、EIA、EL
ISA及び免疫沈降反応に基づくアッセイ系を含む。そ
のようなアッセイ系の特に望ましい具体例としては、精
巧な分析機器を持っていない医師の診療室又は診療所で
使えるような診断キットの形態があげられる。
このような方法は、体液中のホルモンや他の免疫反応物
質の検出に使われてきた。1つの例は、妊娠初期の検出
用の市販キットである。それゆえPIFはこのような方
法を利用することにより、定性的あるいは定量的な検出
が可能である。
酵素免疫アッセイ用の代表的なテストキットは、a)固
相と結合したP I Fに対する抗体、b)PHFに対
する酵素標識抗体、C)該抗体の標識酵素に対する基質
、及びd)PIFの標準溶液を含む。RIA用の代表的
なテストキットは、a)PIFに対する抗体、b)抗P
HFに対する二次抗体、c)ラジオアイソトープで標識
されたPHFの標準溶液、d)標識されてないPHFの
標準溶液、及びe)沈殿用試薬を含む。免疫沈降アッセ
イ用の代表的なテストキットは、a)PIFに対す盃抗
体、b)抗体の付着している固相、及びc)PHFの標
準溶液からなる。
PHFの存在は、食事により摂取するカルシウムがしば
しば血圧を低下させる効果があること、そしてカルシウ
ムチャンネルブロッカ−もまた同一の患者において効果
があるという文献における一見矛盾した報告の説明に寄
与する。
一般に血清中でカルシウムが長時間高い濃度を維持して
いると、細胞内カルシウムレベルが高くなり、高血圧症
を引き起こすことは予想されるであろう。ところが、現
時点でこの特別な理論に明確に関連するものではないに
しても、第3図に示すように、PHFはカルシウムチャ
ンネルを開くように作用し、食事から摂取するカルシウ
ムはPHFの放出を抑制するのである。
確かにSHRでは、高カルシウム食を与えたSHRの血
漿中には存在しない血漿中PHFがカルシウム欠乏食を
与えたSHRでは上昇していることを我々は示した(L
ewanczuk and Pang第4回第4高米圧
学会年会要旨集、 1989)。
この仮説は他の血管作用物質を用いた潅流実験で支持さ
れる。透析したSHRの血漿とノルエピネフリン、アル
ギニンパップレシン、アンギオテンシン■等をSDクラ
ット投与すると平均動脈圧の上昇が増強され、最大限の
上昇がSHRの血漿に反応する高血圧のピーク時に観察
される。
PHFは低レニンや食塩感受性高血圧に特徴的に存在し
、高レニンや食塩非感受性高血圧には存在しないと思わ
れる。
PIFが副甲状腺細胞に由来することは、SH,Rの副
甲状腺切除によって平均動脈圧が減少することにより確
認されている。加えてSHRの副甲状腺には特徴的な細
胞が認められるが、SDやWKYラットでは認められな
い。異常な細胞の存在は、光学及び電子顕微鏡のいずれ
によっても確認できる。細胞は、アルデヒド ツクシン
(aldehyde fuchsin)や鉄ヘマトキシ
リン(iron haematoxylin)のいずれ
かを用いて細胞質を強烈に染色することにより密で不定
型な核を持つことがわかる。
PIFの検出法は、医師が本態性高血圧症の特定の原因
を識別するための診断を行い、適切な治療法を選択し、
経過観察することを可能にする。
本態性高血圧症の識別に加え、PHFの存在とPHFの
アッセイは症状として高血圧を合併するか、又は必ずし
も合併しない他の疾患の研究や治療に応用可能である。
例えば、インシュリン非依存性糖尿病患者は、しばしば
高血圧であり、逆に高血圧症患者にはしばしば耐ブドウ
糖能の異常がみうけられる。いずれの症状においても、
細胞内遊離カルシウムの増加が観られた。PHFは肥満
性の高血圧症であり、かつインシュリン非依存性糖尿病
を有する0b10bマウスの血漿中で検出されている。
これらのマウス由来のPHFは、SHR由来のP HF
と同じ画分中に血清より単離されている。PHFの検出
は、インシュリン非依存性糖尿病(NIDDM)の診断
に有用であり、かつNIDDMにおけるP HFの役割
に対する新たな研究領域を開くものである。
ある種の癌は、細胞内遊離カルシウムの増加を特徴とし
ている[:0kazaki et al、、CancR
es、 46 (12Pt 1)、 6059−606
3 (1986)Lipton and Morris
、 Canc、 ChemotherPharmaco
l、 18 (1)、 17−20 (1986); 
Chien andWarren、 Canc、 Re
s、46 (11)  5706−5714(1986
); Shirakawa et al、、Cane、
 Res、 46 (2)658−661 (1986
);及びMeyer、 J、 Hypertens、 
5(suppl 4)、 S3−84 (1987))
 、又、副甲状腺の活性化がある種の癌と関連している
(Palmeret al、、 Am、 J、 Epi
demiol、 127 (5)、 10311040
 (1988);及びFe1g and Gottes
manCancer 60 (3)、 429−432
(1987)) 、 P HFは副甲状腺に由来してお
り、また予備検討の結果ではPIFが癌の細胞内カルシ
ウムを増加させることを示しているので、PHFはこれ
ら及び他の種類の癌に関係しているかもしれない。P 
HFのスクリーニングは、検出法や治療法の開発に価値
があると同様に、これら癌の病因を理解する上で価値が
ある。
[実 施 例] 以下の実施例は、本発明を明らかにするものであるが、
発明はそれに限定されるものではない。本発明から逸脱
しない範囲での種々の変更・修正は当業者にとって自明
なことである。
実施例1 (SHRにおけるPHF存在の証明) SHR(16週齢、300〜350g) 、WKY (
12週齢、300〜350g)及び5D(12週齢、3
00〜350g)の各系雄性ラットを断頭層殺し、瀉血
して、各系ラットから集めた血液をヘパリン処理(10
0IU/ml) L、4℃で30分間3,000x g
で遠心分離した。得られた血漿を分子量1,000ダル
トンで分離する膜〔セルロース(Spectrapor
 6dialysis tubing)]を用いて蒸留
水にて透析した。
雄性SDラット(12週齢、300〜350g)をベン
トパルビタールナトリウム(50mg/kg、 i p
)で麻酔し、カテーテルを試料の注入用として頚静脈に
、また血圧測定用として頚動脈に挿入した。
血漿は3 ml/ kg/ hrの速度で持続注入(i
nfusion)するか又は2.5ml/kgを単回注
入(bolus 1njection)することにより
行った。
第4図は、SDクラットのSHR,WKY及びSDクラ
ット漿の持続注入に対する平均動脈圧変化の推移を示し
ている。105分後、S HR血漿の持続注入を終了し
、SD血漿に置き換えた結果、30分以内に血圧はSD
クラット正常レベルに戻った。
SDクラットおけるSHR,WKY及びSD血漿の単回
注入の効果を第5図に示す。
実施例2 −28 = (細胞内カルシウム取込みの調節) in vitroにおける細胞内への45 Caの取り
込みは、Pang等の文献(Life Sci、 42
 1935(1988))に記載された方法に従い、S
D及びWKYラットの尾動脈を使って低親和性ランタン
抵抗性プール法を用いて測定した。ラット尾動脈切片を
酸素飽和 (95%02.5%CO2の通気)にしたク
レブス緩衝液で2時間平衡化させた後、01μC14δ
Ca存在下、実施例1で準備した各系ラットの血漿30
%を含むクレブス緩衝液中で尾動脈切片を培養した。前
もって決定した培養時間で培養後、Ca”+を含まず、
La3+を含む冷溶液中で組織を洗浄し、水分を除去し
、重量を量り、消化した。46Caの取り込みはシンチ
レーションカウンターで測定した。その結果を第6図に
示すが、46Caの取り込みは血圧の上昇とともに増大
している。
実施例3 (血漿由来PHFの分離) SHR(12週齢、250〜300g) 、WKY (
12週齢、300〜350g)及び5D(12週齢、3
00〜350g)の各系雄性ラットを断頭層殺・瀉血し
、各系ラットから集めた血液をそれぞれヘパリン処理(
100IU/ml) L、、4℃で30分間3,0OO
X gで遠心分離した。得られた血漿を分子量i、oo
ダルトンで分離する膜〔セルロース (Spectrapor 6 dialysis tu
bing):lを用いて、蒸留水に対して4℃で24時
間透析した。透析は400m1の血漿に対して41の蒸
留水を用い、8時間ごとに蒸留水を交換して行った。
次に、得られた透析内液を上限分子i 5,000ダル
トンで分離する膜〔ポリスルホン樹脂限外濾過膜(Am
icon社製YM5)〕を用いて50psi N2の条
件下で限外濾過し、濾液を凍結乾燥した。
凍結乾燥した濾液を01%トリフルオロ酢酸水溶液に溶
解して、ゲル濾過カラムクロマトグラフィー〔担体ニゲ
ル濾適用親水性シリカゲル(東ソー製TSK 2000
 SW)、カラム内径×長さニア、5X300mm 、
溶出液;01%トリフルオロ酢酸水溶液、流速: 0.
3ml/分、検出:214及び280nm、 (Pha
rmacia社製U、V光度計)〕にかけて分子量3,
000〜4,000ダルトンの両分(第1図の斜線部)
を分画した。カラムの計測に用いた分子量マーカーは、
還元しカルボキシメチル化したβブンガロトキシンのB
鎖(RCMB:分子量7000ダルトン)、bPTH[
1〜34〕(分子量4100ダルトン)、13個のアミ
ノ酸を有する合成ペプチド(C8138:分子量162
9ダルトン)、及びACTH[:1〜10〕(分子量1
300ダルトン)である。
SHRから得られたこの両分を凍結乾燥により濃縮し、
UV吸収より求めた蛋白質含量が1〜5μgとなるサン
プルを6mlの生理食塩水に溶解して調製し、そのうち
1mlを実施例1に記載したごとくカテーテルを挿入し
たSDクラット単回注入した。その発現時間及び程度に
おいて、SHR血漿に匹敵する血圧の上昇が観察された
。結果を第2図に示す。
実施例4 (HP L Cによる血漿由来PHFの精製)実施例3
で得た活性画分(凍結乾燥済)を蒸留水に溶かして、逆
相カラムHPLC(担体多孔質オクチル結合シリカゲル
(粒度7μ、孔径300A 、 Brownlee社製
Pierce AquaporeRP−300(C8)
)、カラム内径×長さ:  4.6X220mm。
溶出液:  (A) 0.1%トリフルオロ酢酸水溶液
とアセトニトリルの混液(80:20) ; (B) 
0.1%トリフルオロ酢酸水溶液とアセトニトリルの混
液(20:80)、勾配(溶出液A、 Hの混合比)、
O〜30分θ%B130〜45分θ〜20%B、45〜
165分20〜25%B、 165〜175分25〜1
00%B1流速: 0.5ml/分、検出: 280n
m)にかけて、第7図のチャートのリテンションタイム
約58分にピークを示すPHF画分を分画し、UV吸収
より求めた蛋白質含量が50〜200ngとなるサンプ
ル量を用いて、実施例3と同様に単回注入の方法でSD
クラット血圧上昇を確かめた。その結果を第8図に示す
実施例5 (組織培養液由来P I−I Fの分離)−31= 5HR(12週齢、250〜300g)及びWKYラッ
ト(12週齢、300〜350g)から甲状腺組織を伴
う副甲状腺を摘出し、ハンクス液を培養液として毎日新
しいものに交換して7日間培養した。
培養濾液をまとめ、実施例3と同様にして蒸留水に対し
て透析し、限外濾過後、更にゲル濾過して分子量が3,
000〜4 、000ダルトン画分(第9図の斜線部)
を分画した。
SHR組織培養液から得た両分は、実施例3のSHR血
漿から得た両分と同様の血圧」1昇がSDクラット用い
た生物活性試験でみられた。
実施例6 (HP L Cによる組織培養液由来PHFの精製)実
施例5で得られたSHR組織培養液の活性画分を実施例
4と同様にして逆相カラムHPLCにかけて、第10図
のチャートのリテンションタイム約58分の時点にピー
クを示すP HF画分を分画した。分画したピークのリ
テンションタイムはSHR血漿由来のPHF画分の場合
(第7図)と同じであり、また単回注入によるSDクラ
ット血圧上昇に対する活性も同様であった。
その結果を第8図に示す。
実施例7 (等電点電気泳動) カラム画分の分析的等電点電気泳動は、Bio−Rad
社製Model 111 Mint−IEF cell
を用いて行われる。使用した方法は〔1等電点電気泳動
理論、方法論と応用J Elsevier Biome
dicalPress、 Amsterdam (19
83))においてRighettiによって述べられた
方法である。それは、カルフォルニア州すッチモンドの
Bio−Rad研究所のBio−Rad Model 
111 Mini−IEF Ce1lInstruct
ion Manualによって修正されたものである。
両性電解質(pH3〜10)を含むポリアクリルアミド
ゲルの平板はゲル支持フィルム上に調製する。実施例4
及び6で得られたP I−I F画分をそれぞれ標準物
質〔α−キモトリプシン(pH8,8)、クジラ−ミオ
グロビン(pH8,05)、ウマ−ミオグロビン(pH
7,0)、ヒト炭酸脱水酵素(pH6、5) 、ウシ炭
酸脱水酵素(pH6,0)、β−ラクトグロブリン(p
H5,1)、フィコシアニン(pH4,65))ととも
にゲル上に付し、それからそのゲルを直接黒鉛電極上に
置いた。蛋白のバンドは、60〜90分経過後集束して
くる。蛋白バンドをクーマシーブルー及びクロセインス
カーレットで染色する。その結果を第11図に示す。血
漿、培養液の両方とも約pH6のバンドが発現している
実施例8 (ポリクローナル抗体の産生) 雄性Ba1b/Cマウス(6〜10週齢)耐重分精製し
たPIF (純度20〜30%)で免疫した。PIFの
量は210 nmの吸収に基づいて測定した。PHF約
10μgを含むペプタイドは、Viamontesらの
方法(J、 Immunol、 Meth、 94.1
3−17(1986))により、アミノフェニルチオエ
ーテル(APT)で誘導したディスクにジアゾ結合させ
た。2回蒸留した水で調製した10mg/mlの硝酸ナ
トリウム溶液0 、3mlずつに1.2N塩酸10m1
を加えて得た硝酸ナトリウム/塩酸溶液03m1を6m
mのAPTディスクの上部に添加し、ディスクを容器に
載せ、4℃で30分間振動させた。ディスクは冷蒸留水
、0.2M酢酸ナトリウム緩衝液(pH4)で洗浄し、
乾燥した。APTディスクをフロイントの完全アジュバ
ントに浸し、腹腔内に移植した。2週間後、抗PHF抗
体の力価をELISAにより測定し、上述のように調製
したディスクをフロイントの不完全アジュバントに浸し
てマウスに再移植した。力価は1週間後EL I SA
により測定した。マウスは2週問おきに接種し試料は次
に示すELISA法によってアッセイした。
プレートはP HF 500ng/mlを含むトリス緩
衝液(pH9,0)で1ウエル当たり100μlを用い
てコートし、−晩保存し、リン酸塩緩衝生理食塩液(P
 B S )−Tween 20で洗浄し、その後PB
Sで3回洗浄した。プレートに更に0,2%のゼラチン
を含むPBSを加えて、37°Cで30分間インキュベ
ートし、P B S −Tween 20で3回洗浄し
た。
上述の免疫したマウスより得た血清を1%のゼラチンを
含むP B S −Tween 20を用い1301:
60 1:120. 1:240. 1・480. 1
:960. 1:19201:3840の割合で希釈し
、1ウエル当たり100μmを加え、プレートは室温で
1時間インキュベートした後、3回P B S −Tw
een 20で洗浄した。1%のゼラチンを含むP B
 S −Tween 20に溶解したヤギ由来抗マウス
抗体結合西洋ワサビ由来ペルオキシダーゼ(1:100
0) (Tago社製、 Catに静脈内単回注入した
コントロールとして生理食塩水01m1で希釈した未処
置マウスの血清10μmをSHRに注入した。
免疫したマウスの血清は正常血圧う・ソトのレベルまで
遅発性の血圧降下を呈した。
その結果を第14図に示す。
第1表 第2表 マウス#1 マウス#2 *  PHF 50ng/well ** PHF  5ng/well *  PHF 50ng/well ** PHF  5ng/well 第3表 SHR血漿サンプルの精製度
【図面の簡単な説明】 第1図は実施例3におけるS HR血漿サンプルのゲル
濾過カラムクロマトグラフィーによる*300〜350
gのSDクラット単回注入した50分後の遅発性血圧上
昇が10mmHgと定義する。 ** B CA(Bicinchoninic aci
d)法で測定第6図はSHR,SD、WKYラットから
得た血漿を含むクレブス緩衝液で培養したラットの尾動
脈部分における45Caの取り込みを示したグラフであ
る。 第7図は実施例3で得たSHR血漿画分を実施例4の逆
相カラムHPLCにかけた時の溶出プロフィールを示し
たグラフである。 第8図は実施例4及び実施例6の逆相カラムHPLCで
単離したSHRの血漿由来および甲状腺組織を伴う副甲
状腺組織培養液由来の各PHF画分をSDクラット単回
注入した時の平均動脈圧変化の推移を示したグラフであ
る。 第9図はSHRの甲状腺組織を伴う副甲状腺組織培養液
サンプルのゲル濾過カラムクロマトグラフィーによる溶
出プロフィールを示したグラフである。 第10図は実施例5で得たSHRの甲状腺組織を伴う副
甲状腺組織培養液画分を実施例6の逆相カラムHPLC
にかけた時の溶出プロフィールを示したグラフである。 第11図はSHRの血漿由来P I Fと培養液由来P
HFの等電点電気泳動の結果を示した図である。 第12図と第13図は第1表、第2表のデータのグラフ
である。 第14図はPHFで免疫したマウス血清をS HRに単
回注入した時の平均動脈圧の推移を示したグラフである

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)(a)分子量が3,000〜4,000ダルトンで
    あり、 (b)オクチル結合シリカゲルカラムHPLC条件下で
    単一ピークを示し、 (c)ポリアクリルアミドゲル等電点電気泳動で単一バ
    ンドを示し、 (d)正常血圧哺乳動物に静脈投与することで遅発性の
    血圧上昇を示し、 そして、 (e)以下の工程: I )高血圧哺乳動物より血漿を採取するか又は同動物
    の副甲状腺を採取して培養した際の培養液を集め、 II)蒸留水での透析により1,000ダルトン以下の分
    子量を有する成分を除去し、 III)限外濾過により5,000ダルトン以下の分子量
    を有する血漿成分を分取して、凍結乾燥によって濃縮し
    、 IV)ゲル濾過カラムクロマトグラフィーにて活性画分を
    分離して、凍結乾燥によって濃縮し、 V)更に、逆相カラムHPLCにて、 活性画分を単一ピークで得るからなる方法により得るこ
    とを特徴とする副甲状腺由来高血圧因子。 2)以下の工程: I )高血圧哺乳動物より血漿を採取するか又は同動物
    の副甲状腺を採取して培養した際の培養液を集め、 II)蒸留水での透析により1,000ダルトン以下の分
    子量を有する成分を除去し、 III)限外濾過により5,000ダルトン以下の分子量
    を有する血漿成分を分取して、 凍結乾燥によって濃縮し、 IV)ゲル濾過カラムクロマトグラフィーにて活性画分を
    分離して、凍結乾燥によって濃縮し、 V)更に、逆相カラムHPLCにて活性画分を単一ピー
    クで得る からなる方法を特徴とする、 (a)分子量が3,000〜4,000ダルトンであり
    、 (b)オクチル結合シリカゲルカラムHPLC条件下で
    単一ピークを示し、 (c)ポリアクリルアミドゲル等電点電気泳動で単一バ
    ンドを示し、 (d)正常血圧哺乳動物に静脈投与することで遅発性の
    血圧上昇を示す、 実質的に純粋な副甲状腺由来高血圧因子の製造方法。 3)以下の工程からなる請求項1で特定される副甲状腺
    由来高血圧因子の存在検出方法 a)哺乳動物の副甲状腺由来高血圧因子を用いて脊椎動
    物を免疫して、脊椎動物中に ポリクローナル抗体を生成し、 b)副甲状腺由来高血圧因子に対して生成した該抗体を
    含む血清を採取し、 c)得られた該抗体を用いて哺乳動物の血清サンプルを
    イムノアッセイ法によりスク リーニングする。 4)イムノアッセイ法がEIA(enzymelink
    edimmunoassay)である請求項3記載の方
    法。 5)イムノアッセイ法がELISA(enzymeli
    nkedimmunosorbentassay)であ
    る請求項3記載の方法。 6)イムノアッセイ法が免疫沈降法である請求項求3記
    載の方法。 7)以下の工程からなる請求項1で特定される副甲状腺
    由来高血圧因子の同定方法 a)脊椎動物を副甲状腺由来高血圧因子にて免疫するこ
    とによって、副甲状腺由来高 血圧因子の抗体を生成し、 b)免疫脊椎動物より抗体産生Bリンパ球を採取し、 c)ハイブリドーマを形成するために該抗体産生血漿細
    胞と骨髄腫細胞を融合し、 d)副甲状腺由来高血圧因子抗体を産生する該ハイブリ
    ドーマを選択し、クローニングし、 e)該抗体産生ハイブリドーマを増殖させ、 f)該ハイブリドーマよりモノクローナル抗体を分離し
    、 g)該モノクローナル抗体を用いたイムノアッセイ法で
    哺乳動物の血清サンプルをスクリーニングする。 8)イムノアッセイ法がEIAである請求項7記載の方
    法。 9)イムノアッセイ法がELISAである請求項7記載
    の方法。 10)イムノアッセイ法が免疫沈降法である請求項7記
    載の方法。 11)請求項1で特定される副甲状腺由来高血圧因子の
    存在に関して、哺乳動物の血清をテストすることからな
    る哺乳動物の本態性高血圧症原因同定法。 12)単一容器中で、以下のものからなる請求項1で特
    定される哺乳動物の副甲状腺由来高血圧因子検出キット a)固相と結合した副甲状腺由来高血圧因子に対する抗
    体 b)副甲状腺由来高血圧因子に対する酵素標識抗体 c)該抗体の標識酵素に対する基質 d)副甲状腺由来高血圧因子の標準溶液。 13)単一容器中で、以下のものからなる請求項1で特
    定される哺乳動物の副甲状腺由来高血圧因子検出キット a)副甲状腺由来高血圧因子に対する抗体 b)該抗体に結合する固相 c)副甲状腺由来高血圧因子の標準溶液。
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