JPH04134097U - 時間計測装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】この考案の目的は、リストおよび２次元および
３次元グラフを表示させることで、時間の変化に伴った
データの統計処理結果の変化もしくは、連続回数を変数
として統計処理を行わないデータの測定値の変化とその
度数の分布状態が把握できる時間計測装置を提供するこ
とにある。 【構成】電気的変化の時間間隔を連続で測定するかを設
定する手段と、この設定に基づいて電気的変化の時間間
隔を、連続に測定する手段と、この測定データを連続で
測定した個数毎に、１まとまりにして格納する手段と、
この１まとまりの測定データについての複数種類の統計
処理を行う手段と、この統計処理ごとの統計データを格
納する手段と、測定データと統計データを、リストある
いはグラフとして表示する表示手段とを設け、その表示
内容は、サンプリングの時刻と上記設定手段で設定した
連続測定個数とを変数とし、この変数に対応する測定デ
ータもしくは統計データを、リストあるいは２次元およ
び３次元グラフとして表すことを特徴とする時間計測装
置。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、被測定信号の電気的変化の時間間隔を測定する時間計測装置に関し 、詳しくは複数の測定条件を変数とし被測定信号の電気的変化の時間間隔を統計 的に表示する時間計測装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来例の時間計測装置は、被測定信号の電気的変化の時間間隔の測定を複数回 連続して行った結果のデータを統計処理したものを、その連続回数を変数として 表あるいはグラフとして表示していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

このような時間計測装置を用いては、時間の変化に伴ったデータの統計処理結 果の変化もしくは、連続回数を変数として統計処理を行わないデータの測定値の 変化とその度数の分布状態が把握できなかった。 本考案は上記の課題を解決しようとしたものであり、時間の変化に伴ったデー タの統計処理結果の変化と、連続回数を変数として統計処理を行わないデータの 測定値の変化とその度数の分布状態を表示する時間計測装置を実現しようとする ものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、被測定信号の電気的変化の時間間隔を測定する時間計測装置におい て、 何個の電気的変化の時間間隔を連続で測定するかを設定する設定手段と、 上記設定手段からの信号できめられる個数の電気的変化の時間間隔を、連続に測 定する時間測定手段と、 上記時間測定手段から入力した測定データを連続で測定した個数毎に、１まと まりにして格納する測定データ格納手段と、 上記１まとまりの測定データについての複数種類の統計処理を行う統計処理演 算手段と、 上記複数種類の統計演算処理ごとの統計データを格納する統計データ格納手段 と、 測定データ格納手段からは複数の上記１まとまりの測定データを、統計データ 格納手段からは統計データを入力し、リストあるいはグラフとして表示する表示 手段とを設け、その表示内容は、サンプリングの時刻と上記設定手段で設定した 連続測定個数とを変数とし、この変数に対応する測定データもしくは統計データ を、リストあるいは２次元および３次元グラフとして表すことを特徴とする時間 計測装置である。

【０００５】

【作用】

被測定信号の電気的変化の時間間隔を連続して複数回測定し、その連続した測 定によるデータを統計処理した結果と測定データを、連続して測定した回数とそ の測定時刻を変数として表あるいは２次元もしくは３次元のグラフとして表示す る。

【０００６】

【実施例】

図１は、本考案の時間計測装置の構成図である。

【０００７】 図において、１は時間測定手段で、被測定信号が入力され、この信号の電気的 変化の時間間隔を設定手段６にて設定された回数だけ連続に測定する。２は測定 データ格納手段で、上記時間測定手段１から入力した測定データを連続で測定し た個数毎に、１まとまりにして格納する。３は統計処理演算手段で、上記１まと まりの測定データについての複数種類の統計処理を行う。例えば統計処理３１で は上記１まとまりの測定データの平均値を算出し、統計処理３２では上記１まと まりの測定データの最大値を算出し、統計処理３３では上記１まとまりの測定デ ータの最小値を算出し、統計処理３ｎでは上記１まとまりの測定データの分散を 算出する。４は統計データ格納手段で、上記統計処理演算手段にて算出された統 計処理ごとの統計データを格納する。５は表示手段で、測定データ格納手段から は複数の上記１まとまりの測定データを、統計データ格納手段からは統計データ を入力し、設定手段６からの設定で、リストあるいは２次元および３次元グラフ として表示する。設定手段６では、時間測定手段１での連続に測定する回数およ び表示手段５での表示方法の設定と全体の制御を行う。

【０００８】 この構成の時間計測装置における動作を説明する。例えば、図２に示すような 被測定信号が入力されたとする。時間測定手段１は、この被測定信号が電圧Ｖre f 以下の値から電圧Ｖref 以上の値になるとき、Ｖref の値を通過するごとの時 間間隔を測定する。このとき、設定手段６では、ｍ回連続に測定するように設定 している。この時間測定手段１で測定された測定データｔ1 ，ｔ2 ，ｔ3 …ｔm は測定データ格納手段２に格納される。測定データ格納手段２では測定データｔ 1 ，ｔ2 ，ｔ3 …ｔm を１まとまりにして格納している。時間測定手段１ではあ る一定周期ごとにこの連続測定をおこなっているので、測定データ格納手段２に １まとまりの測定データｔ1 ，ｔ2 ，ｔ3 …ｔm はｐ個のブロック分格納される 。統計処理演算手段３は、測定データ格納手段２に格納されている測定データｔ 1 ，ｔ2 ，ｔ3 …ｔm についての統計処理を行う。統計処理３１では測定データ ｔ1 ，ｔ2 ，ｔ3 …ｔm の平均値ｔavを算出し、統計処理３２では測定データの ｔ1 ，ｔ2 ，ｔ3 …ｔm 最大値ｔmax を、統計処理３３では最小値ｔmin を、統 計処理３ｎでは分散σを算出する。これらの統計データである平均値ｔav、最大 値ｔmax 、最小値ｔmin 、分散σを各々ｐ個ずつ統計データ格納手段４に格納す る。表示手段５では設定手段６からの設定で、平均値ｔav、最大値ｔmax 、最小 値ｔmin 、分散σ、測定データｔ1 ，ｔ2 ，ｔ3 …ｔm 等をリストあるいは２次 元および３次元グラフとして表示する。上記のｐはハードウエアの物理的限界で 定まるものであり、測定データおよび統計データの対応するための設定手段６で の目印になる。さらに設定手段６ではｍを設定しているので、表示手段５にどの ようなデータ表示を行うかの指示の信号をｍ、ｐをもとに出力する。

【０００９】 図３および図４は、本考案の時間計測装置で表示されるリストあるいは２次元 および３次元グラフである。図３（ａ）は前記ｍ回連続に測定する設定値ｍ、あ るいはｍ回連続に測定したものを何回かある周期ごとに測定したもの、あるいは 被測定信号のレベル自身を変化させたものなどを変数ｘとし、それに対応する統 計データ（平均値ｔav、最大値ｔmax 、最小値ｔmin 、分散σ）をリストにして 表したものである。図３（ｂ）は変数ｘをｘ軸とし、ｙ軸に統計データ（平均値 ｔav、最大値ｔmax 、最小値ｔmin 、分散σ）を表した２次元グラフである。図 ４は３次元グラフで、ｘ軸には測定データｔ1 ，ｔ2 ，ｔ3 …ｔm あるいは測定 データｔ1 ，ｔ2 ，ｔ3 …ｔm の逆数である周波数、ｙ軸に測定データの頻度、 ｚ軸に上記変数ｘを表す。例えばｘ軸が示すものは、（ａ）では時間で、（ｂ） ，（ｃ）では周波数となっている。

【００１０】 このリストおよびグラフを表示するための動作を説明する。図３（ａ）は変数 ｘごとに対応するデータをリストとするものであるから、上記ｐの何番目の統計 データ（平均値ｔav、最大値ｔmax 、最小値ｔmin 、分散σ）がどのようなもの であるかを、表示手段５に入力し、リスト画面を表示する。 図３（ｂ）は、は変数ｘごとに対応する統計データ（平均値ｔav、最大値ｔma x 、最小値ｔmin 、分散σ）をｘｙ表示するものであるから、上記ｐの何番目の 統計データ（平均値ｔav、最大値ｔmax 、最小値ｔmin 、分散σ）がどのような ものであるかを、また上記ｐの何番目の連続測定は何回おこなっているかを表示 手段５に入力し、ｘｙ表示をする。 図４は、ｘ軸には測定データ、ｙ軸に変数ｘ、ｚ軸に測定データの頻度を表す ３次元グラフである。例えば図４（ａ）では、ｘ軸には時間幅の測定データを示 し、ｙ軸にはその頻度を示し、ｚ軸にはｐ番目にはどのようなｘ軸とｙ軸との関 係があるかを示している。図４（ｂ）では、ｘ軸では周波数を示している。図４ （ｃ）は、この時間計測装置でパルス幅変調の出力を観測したものであり時間と ともに周波数がずれ、ある状態ではその出力に頻度は少なくなっているのが理解 される。尚、この４図は、測定デ−タを統計処理演算しないで表示するところに 特徴がある。これは、図１に示すようにデ−タを測定デ−タ格納手段２と、統計 デ−タ格納手段４という２種類の格納ブロックに格納しているため、設定手段６ からの指示でデータを合成し、この図４に示す表示が可能となった。

【００１１】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案の時間計測装置によれば、リストおよび２次元お よび３次元グラフを表示させることで、時間の変化に伴ったデータの統計処理結 果の変化もしくは、連続回数を変数として統計処理を行わないデータの測定値の 変化とその度数の分布状態が把握できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の構成図である。

【図２】本考案の動作を示すタイムチャートである。

【図３】本考案の画面表示の表示図である。

【図４】本考案の画面表示の表示図である。

【符号の説明】

１…時間測定手段、 ２…時間データ格納手段、 ３…統計処理演算手段、 ４…統計データ格納手段、 ５…表示手段、 ６…設定手段、 ３１〜３ｎ…統計処理、 ４１１〜４ｎｍ…統計データ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】被測定信号の電気的変化の時間間隔を測定
   する時間計測装置において、何個の電気的変化の時間間
   隔を連続で測定するかを設定する設定手段と、上記設定
   手段からの信号できめられる個数の電気的変化の時間間
   隔を、連続に測定する時間測定手段と、上記時間測定手
   段から入力した測定データを連続で測定した個数毎に、
   １まとまりにして格納する測定データ格納手段と、上記
   １まとまりの測定データについての複数種類の統計処理
   を行う統計処理演算手段と、上記複数種類の統計演算処
   理ごとの統計データを格納する統計データ格納手段と、
   測定データ格納手段からは複数の上記１まとまりの測定
   データを、統計データ格納手段からは統計データを入力
   し、リストあるいはグラフとして表示する表示手段とを
   設け、その表示内容は、サンプリングの時刻と上記設定
   手段で設定した連続測定個数とを変数とし、この変数に
   対応する測定データもしくは統計データを、リストある
   いは２次元および３次元グラフとして表すことを特徴と
   する時間計測装置。