JPH04134026U - フルイデイツクガスメータ用支持金具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 〔目的〕 フルイディックガスメータを壁面に対して適
正かつ簡単に取り付けることができると共にガスメータ
の位置調整も簡単に行うことができる支持金具を得る。 〔構成〕 支持金具本体１上にメータ取付板１５を載せ
ると共に支持金具本体１側の金具挿入穴３、３ａに設け
た切り欠き３′とメータ取付板１５側の金具固定穴１
６、１６ａに設けた切り欠き１６′を合わせ、口金接続
金具を下方から各穴内に挿入し、上方に抜け出たところ
で４５°回転させて口金接続金具７、７ａの凸部７′を
メータ取付板１５側の切り欠き１６′内に弛めに嵌めて
固定し、この口金接続金具７、７ａの口金接続口８、８
ａにガスメータａの口金ｂを嵌合し、ガス導管接続口
９、９ａにガス導管を接続する。 〔効果〕 口金接続金具７、７ａ及びメータ取付板１５
を利用してガスメータａを支持金具本体１上に取り付け
るので、ガスメータａを壁面１２に簡単にかつ適正に取
り付けることができると共に口金接続金具７、７ａの弛
みにより寸法誤差を吸収するので、ガスメータａ及びそ
の他の接続部分に無理な力がかからない。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、底部にガスの入側と出側に分けた２ケの接続口金を有するフルイデ ィックガスメータの支持金具（取付金具）に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

都市ガス用の膜式ガスメータであって小型のものは、図５に示すように、立ち 上がらせたガス導管５１、５２に対してエルボ５３、５４を取り付け、このエル ボ５３、５４にガスメータ５０の口金５５、５６を接続し、ガスメータ５０はガ ス導管５１、５２に対して吊り下げられた状態で取り付けられている。図中５７ はメータコック、５８は試験口である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、フルイディックガスメータの場合、その横巾は１５〜１７ｃｍで、高 さが１５〜１８ｃｍ、奥行きが６〜７ｃｍ程度で、底部に接続用の口金が存在す ることから、上記した取り付け方法を採用することはできない。

【０００４】 本考案の目的は、底部に口金を有するフルイディックガスメータを壁面に対し て適正かつ簡単に取り付けるための支持金具を提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案に係る支持金具の構成は以下のとおりである。

【０００６】 水平面の左右に９０°間隔で切り欠きを形成した金具挿入穴を設けると共に水 平面の後端を下方に垂直に折り曲げ、更にこれを後方から上方に折り返してＵ状 の取付部を形成して成る支持金具本体と、 上端にガスメータの口金が接続される口金接続口を形成すると共に下端にガス 導管接続口を形成し、かつ上端外周に９０°間隔で凸部を形成して成る口金接続 金具と、 前記支持金具本体の取付部の左右に設けた長孔を介して壁面に支持金具本体を 固定する固定ねじと、 前記長孔の上部において、取付部の前板に設けたビス孔に螺合し、先端は後板 に当接し、支持金具本体の水平面を前後に微調整する調整ねじと、 底面に前記金具挿入穴に対応する金具固定穴を２ケ設け、後端を上方に垂直に 折り曲げて垂直背面を形成すると共に前記金具固定穴に４５°間隔で口金接続金 具の凸部よりもやや大きめの切り欠きを形成して成るＬ状のメータ取付板と、 ガスメータの背面にビスで固定され、前記メータ取付板の上端に係合する係合 部を形成して成るフック板と、 ガスメータに設けた水平ビス孔を介してメータ取付板に設けたねじ孔にその先 端を螺合することにより、ガスメータをメータ取付板に固定するメータ固定ねじ と、 から成るフルイディックガスメータ用支持金具。

【０００７】

【作用】

支持金具本体は固定ねじで壁面に固定し、ガスメータにはフック板を取り付け る。次に、前記支持金具本体上にメータ取付板を載せる。この際、支持金具本体 側の金具挿入穴の切り欠きとメータ取付板側の金具固定穴の切り欠きを合わせて おく。次に、口金接続金具の凸部を支持金具本体側の切り欠きに合わせて上方に 挿し込み、メータ取付板上に出たところで４５°回転させて別な切り欠きに合わ せ、次に引き下げる。このようにすると、凸部はメータ取付板側の別の切り欠き に入り、支持金具本体側の口金挿入穴の周縁上に係合し、それ以上は下がらずに 固定される。

【０００８】 次に、フック板を取り付けたガスメータの口金を口金接続金具内に嵌合し、フ ック板の係合部をメータ取付板の上端に掛け、メータ固定ねじをガスメータ側の 水平ビス孔を介してメータ取付板のねじ孔にねじ込んでガスメータをメータ取付 板上に固定する。

【０００９】 なお、支持金具本体側の切り欠きと口金接続金具側の凸部との間には多少の弛 みを持たせておき、この弛みでガスメータ側の口金との間の寸法誤差を吸収する 。

【００１０】 同じように、ガスメータの前後の位置調整が必要な場合には調整ねじと取付部 の前板の弾性による間隔調整で行う。

【００１１】

【実施例】

符号の１は、水平面２の左右に９０°間隔で切り欠き３′を形成した金具挿入 穴３、３ａを設けると共に水平面２の後端を下方に垂直に折り曲げ、更にこれを 後方から上方に垂直に折り曲げて前板５と後板６から成る取付部４をＵ状に形成 して成る支持金具本体である。

【００１２】 ７、７ａは上端にガスメータの口金が接続される口金接続口８、８ａを形成す ると共に下端にガス導管接続口９、９ａを形成し、上端外周に９０°間隔で凸部 ７′を形成して成る口金接続金具である。

【００１３】 １０、１０ａは支持金具本体１の取付部４の左右に設けた長孔１１、１１ａを 介して壁面１２に支持金具本体１を固定する固定ねじである。

【００１４】 １３、１３ａは前記長孔１１、１１ａの上部において、取付部４の前板５に設 けたビス孔１４、１４ａに螺合し、先端は後板６の正面に当接し、水平面２を前 後に微調整するための調整ねじである。

【００１５】 １５は底面１５ａに前記金具挿入穴３、３ａに対応し、４５°間隔で切り欠き １６′を形成した金具固定穴１６、１６ａを２ケ設け、後端を上方に垂直に折り 曲げて垂直背面１７を形成して成るＬ状のメータ取付板である。

【００１６】 １８はガスメータａの背面にビスで固定され、前記メータ取付板１５の上端１ ５′に係合する係合部１９を形成して成るフック板である。

【００１７】 ２０はガスメータａに設けた水平ビス孔ｃを介してメータ取付板１５のねじ孔 １５ｂにその先端を螺合することにより、ガスメータａをメータ取付板１５に固 定するメータ固定ねじである。

【００１８】 支持金具本体１は固定ねじ１０で壁面１２に固定し、ガスメータａの背面には フック板１８を取り付ける。

【００１９】 次に、前記支持金具本体１上にメータ取付板１５を載せる。この際、支持金具 本体１側の金具挿入穴３、３ａの切り欠き３′とメータ取付板１５側の金具固定 穴１６、１６ａの切り欠き１６′を合わせておく。次に、口金接続金具７、７ａ の凸部７′を支持金具本体１側の切り欠き３′に合わせて上方に挿し込み、メー タ取付板１５上に出たところで４５°回転させて別な切り欠き１６′に合わせ、 次に引き下げる。このようにすると、凸部７′はメータ取付板１５側の別な切り 欠き１６′内に入り、支持金具本体１側の金具挿入穴３、３′の周縁上に係合し 、それ以上は下がらずに固定される。

【００２０】 次に、フック板１８を取り付けたガスメータａの口金ｂを口金接続金具７の口 金接続口８、８ａ内に嵌合し、フック板１８の係合部１９をメータ取付板１５の 上端１５′に掛け、メータ固定ねじ２０をガスメータａ側の水平ビス孔ｃを介し てメータ取付板１５のねじ孔１５ｂにねじ込んでガスメータａをメータ取付板１ ５上に固定する。なお、ガスメータａの口金ｂと口金接続金具７、７ａ間の誤差 調整は、口金接続金具７、７ａの弛みで行う。

【００２１】 次に、口金接続金具７、７ａのガス導管接続口８、８ａにガス導管を接続する 。なお、ガスメータａの前後の位置調整は調整ねじ１３と取付部４の前板５の弾 性を利用して行う。

【００２２】

【考案の効果】

本考案は以上のように、壁面に固定される支持金具本体上にメータ取付板を利 用してガスメータを固定し、ガスメータの口金とガス導管を口金接続金具を利用 して夫々接続するように構成したので、ガスメータを簡単かつ適正に壁面に固定 することができる。

【００２３】 次に、口金接続金具の凸部とメータ取付板側の切り欠きとの間に弛みを持たせ たことにより、口金と口金接続金具との間に生じた寸法誤差を吸収して、ガスメ ータを無理なく取り付けることができる。

【００２４】 次に、ガスメータの前後位置の微調整を調整ねじと取付部の前板の弾性を利用 して行うことができるように構成したので、ガスメータを所定の位置に無理なく 取り付けることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る支持金具の正面図。

【図２】支持金具本体と取付板及び口金接続金具の斜視
図。

【図３】図１の平面図。

【図４】本考案支持金具を用いてフルイディックガスメ
ータを壁面に取り付けた状態の側面図。

【図５】従来の膜式ガスメータの取り付け例の説明図。

【符号の説明】

１ 支持金具本体 ３、３ａ 金具挿入穴 ４ 取付部 ７、７ａ 口金接続金具 １０ 固定ねじ １３、１３ａ 調整ねじ １５ メータ取付板 １６、１６ａ 金具固定穴 １８ フック板 ２０ メータ固定ねじ ａ フルイディックガスメータ ｂ 口金

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 水平面の左右に９０°間隔で切り欠きを
   形成した金具挿入穴を設けると共に水平面の後端を下方
   に垂直に折り曲げ、更にこれを後方から上方に折り返し
   てＵ状の取付部を形成して成る支持金具本体と、上端に
   ガスメータの口金が接続される口金接続口を形成すると
   共に下端にガス導管接続口を形成し、かつ上端外周に９
   ０°間隔で凸部を形成して成る口金接続金具と、前記支
   持金具本体の取付部の左右に設けた長孔を介して壁面に
   支持金具本体を固定する固定ねじと、前記長孔の上部に
   おいて、取付部の前板に設けたビス孔に螺合し、先端は
   後板に当接し、支持金具本体の水平面を前後に微調整す
   る調整ねじと、底面に前記金具挿入穴に対応する金具固
   定穴を２ケ設け、後端を上方に垂直に折り曲げて垂直背
   面を形成すると共に前記金具固定穴に４５°間隔で口金
   接続金具の凸部よりもやや大きめの切り欠きを形成して
   成るＬ状のメータ取付板と、ガスメータの背面にビスで
   固定され、前記メータ取付板の上端に係合する係合部を
   形成して成るフック板と、ガスメータに設けた水平ビス
   孔を介してメータ取付板に設けたねじ孔にその先端を螺
   合することにより、ガスメータをメータ取付板に固定す
   るメータ固定ねじと、から成るフルイディックガスメー
   タ用支持金具。