JPH04133842U - 血液処理装置 - Google Patents

血液処理装置

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JPH04133842U
JPH04133842U JP5029491U JP5029491U JPH04133842U JP H04133842 U JPH04133842 U JP H04133842U JP 5029491 U JP5029491 U JP 5029491U JP 5029491 U JP5029491 U JP 5029491U JP H04133842 U JPH04133842 U JP H04133842U
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JP
Japan
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blood
temperature
filtrate
circuit
chamber
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JP5029491U
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功介 池
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Abstract

(57)【要約】 【目的】血液処理器の一方の室に血液を供給し、他方の
室に血液よりも低い圧力で濾液を循環させながら供給し
て、血液中の過剰な水分を濾液循環回路に移行させるよ
うにした血液処理装置であって、血液の温度低下を起こ
すことがない装置を提供するものである。 【構成】濾液循環回路に加温手段を設けることによっ
て、循環する濾液の温度を常に体温に近い温度に維持す
るようにした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、半透膜を有する血液処理器を使用して、血液中の過剰な水分や電解 質等を除去するための血液処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
半透膜を有する血液処理器を使用して血液中の過剰な水分を除去する方法は、 従来より広く行われている。すなわち、半透膜で仕切られた一方の室に血液を通 過させ、血液中の過剰な水分は半透膜を介して限外濾過により濾液として他方の 室に移行させる。このとき、濾液はとくに加温されていなかったので、通常は室 温で水分の除去がなされていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
血液の温度は最初は体温とほぼ同じ程度であるが、保温されずに体外を循環す るので、しだいに血液の温度が低下する。そのために、低い温度の血液を患者に 返すことになり、患者の体温が低下するなどの不快感を与えるという問題があっ た。本考案の目的は、このような問題を解決した血液処理装置を提供することに ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案においては、濾液の循環回路に加温手段を設けることにより、上記の目 的を達成した。すなわち本考案は、半透膜で仕切られた2つの室を有する血液処 理器の一方の室に血液を通過させ、他方の室に血液よりも低い圧力で液体を循環 させ、血液より循環液体に水分を移行させるようにした血液処理装置において、 循環回路に加温手段を設けて、循環する液体の温度を常に体温に近い温度に維持 するようにしたことを特徴とする血液処理装置である。
【0005】
【作用】 本考案においては、循環する濾液は加温手段によって加熱され、常に体温に近 い温度に維持されるので、膜を介して血液と接触して、血液の温度を維持するよ うに作用する。
【0006】
【実施例】
以下、図面を用いて本考案をさらに具体的に説明する。
【0007】 図1は、本考案の装置の一実施例を示す回路図である。図1において、1は内 部に半透膜を内蔵した血液処理器であり、半透膜で仕切られた一方の室に血液を 通過させ、他方の室には濾液を流す。半透膜としては中空糸型のものが好ましく 使用され、中空糸の内部に血液を流し外側に膜を透過した濾液を流すのが一般的 である。生体より取り出した血液は、ポンプ3が設けられた血液回路2を通って 血液処理器に導入され、生体に返される。一方、回路4内には最初に生理食塩液 などの液体が充填されているか、あるいは最初は空であるが濾液が次第に充填さ れ、循環するようになる。このようにして、回路4内を濾液が循環しながら血液 処理器を通過する。回路4には濾液を循環させるためのポンプ6が設けられてお り、さらに加温手段5が設けられている。また、回路4には分岐回路7が設けら れており、ポンプ8を用いて血液中より循環濾液中に移行した水分に相当する量 を回路4から除去する。すなわち、回路4は一定の容積を有しているので、ポン プ8で所定量の濾液を排出するようにポンプを駆動させると、回路内が陰圧にな り、血液側から濾液側にポンプ8による排出量に相当する量の水分が移行する。 したがって、除去しようとする水分量をポンプ8で設定すればよい。上記の例で は、ポンプ8によって濾液側に陰圧が発生するようにしているが、血液側に陽圧 が発生するように血液側を加圧してもよい。また、両方の手法を併用することに より、濾液側の圧力が血液側よりも低くなるようにしてもよい。
【0008】 加温手段5は、濾液を体温程度の温度に維持する機能を有するものであり、種 々の構造のものが可能である。すなわち、回路をコイル状にしたり蛇行させるな どして加温水槽内に浸漬したもの、回路を発熱体で包囲したもの、回路内に発熱 体を埋設したものなどが考えられる。濾液の温度は、血液に損傷を与えないよう にするために、体温とほぼ同程度の温度以上にはならないように制御する必要が ある。
【0009】
【考案の効果】
本考案によれば、半透膜を介して血液が循環濾液と接触しても血液の温度が低 下することがないばかりか、血液回路を血液が流れる間に温度低下が起きると、 濾液によって加温されるので常に血液の温度を体温に近い温度に維持することが できる。したがって、患者の体温が低下したり不快感を与えたりするような問題 が発生せず、快適且つ安全に血液からの水分の除去を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す回路図である。
【符号の説明】
1.血液処理器 2.血液回路 4.濾液循環回路 5.加温手段

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半透膜で仕切られた2つの室を有する血
    液処理器の一方の室に血液を通過させ、他方の室に血液
    よりも低い圧力で液体を循環させ、血液より循環液体に
    水分を移行させるようにした血液処理装置において、循
    環回路に加温手段を設けて、循環する液体の温度を常に
    体温に近い温度に維持するようにしたことを特徴とする
    血液処理装置。
JP5029491U 1991-06-03 1991-06-03 血液処理装置 Pending JPH04133842U (ja)

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5971387A (ja) * 1982-10-18 1984-04-23 Nippon Oil & Fats Co Ltd コ−テイング用酸化防止製剤
JPS6121815A (ja) * 1984-07-10 1986-01-30 Nissan Motor Co Ltd 車両用空調装置
JPS63122462A (ja) * 1986-10-30 1988-05-26 フレセニウス・アーゲー 体外循環血液用処理装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5971387A (ja) * 1982-10-18 1984-04-23 Nippon Oil & Fats Co Ltd コ−テイング用酸化防止製剤
JPS6121815A (ja) * 1984-07-10 1986-01-30 Nissan Motor Co Ltd 車両用空調装置
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