JPH04133353U - 静電除去用ケーブルの抵抗素子接続構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 静電除去用ケーブル端部の抵抗素子接続にお
いて、ケーブル導体であるき紐導体の断線等によるトラ
ブル発生を防止し、かつ該接続部のコンパクト性、及び
省スペース性を改善する。 【構成】 先端が矢じり型をなす矢じり型形状電極を抵
抗素子端面に設け、静電除去用ケーブルの抵抗素子接続
端部に、前記矢じり型形状電極の挿入孔を形成し、該電
極挿入孔に矢じり型形状電極部をケーブル導体であるき
紐導体に接するまで挿入し、矢じり型形状電極部周囲の
挿入孔内に接着剤を注入固化させることを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は静電除去用ケーブルの抵抗素子接続構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

静電除去用ケーブルは、静電除去装置エアーガン中に挿入して使用され、通常 、比較的限られたスペースのケーブル挿入孔にスムーズに収納され、かつ作業が なされるように種々と工夫されている。 一般的な従来の静電除去用ケーブルの端末の抵抗素子接続構造を図３に示す。 静電除去用ケーブル１１の端部の絶縁体１２の端部からケーブル導体であるき紐 導体１３を露出導出させ、このき紐導体１３を抵抗素子１４端部から突出させた 電極１５に巻き付けて接続し、必要に応じて図示しない細線導体等により補強を 行っていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記したように、静電除去用ケーブルの先端には高抵抗素子を接続し、ガン内 に挿入する必要があり、ケーブルの導体であるき紐導体を抵抗素子電極に巻きつ け補強接続していた。 しかし上述のケーブル導体であるき紐導体は、一般に綿糸に銅箔を巻き付けた 抗張力に乏しいものであり、ガンへの取りつけ途中、或いは使用中ケーブルから の間接的な張力を受け、しばしばき紐導体そのものの断線や抵抗素子からのはず れが発生することがあり、作業上の大きな支障が避けられない問題があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

考案者等は鋭意検討を重ねた結果、上述の抵抗素子の端部に矢じり型形状電極 を取りつけ、この矢じり型電極部をケーブル中に埋め込み、かつ当該埋込み部に 接着剤を封入固化させることによって当該接続部の機械的強度が増し、よって使 用中等における上記き紐導体の断線及び電極からのはずれ等の発生が大巾に防止 し得ることを見出し本考案を達成したものである。

【０００５】 即ち本考案の静電除去用ケーブルの抵抗素子接続構造は、先端が矢じり型形状 の電極を抵抗素子端面に取り付け、静電除去用ケーブルの端部に設けた電極挿入 孔に矢じり型形状電極部をケーブル導体に電気的に接するまで挿入し、当該矢じ り型形状電極部挿入孔内に接着剤を注入固化させたことを特徴とする。

【０００６】

【作用】

本考案は、上記の如く抵抗素子側に矢じり型形状電極部を設け、これをケーブ ル端面に設けた挿入孔に挿入し、しかもその挿入孔部に接着剤を注入固化せしめ て一体化したことにより、接続部の機械的強度が増大し上述のケーブル導体であ るき紐導体の断線電極からのはずれ等によるトラブルの発生問題が解決される。

【０００７】

【実施例】

以下図１及び図２を参照してこの考案の一実施例を説明する。 先ず図２の如く抵抗素子１の端面に、先端を矢じり型にした矢じり型形状電極 ２を取付ける。そして静電除去ケーブル３の端部には、前記矢じり型形状電極２ 部の長さより若干短か目の挿入孔４をケーブルの長手方向に穿設する。 図において５はケーブル導体のき紐導体、６，６…はケーブル側壁から前記矢 じり型形状電極挿入孔４に到達するように設けられた小孔である。

【０００８】 抵抗素子のケーブルへの接続にあたっては、図１の如く上記抵抗素子１に具備 された矢じり型形状電極２部をケーブル端部に設けた電極挿入孔４にケーブル導 体のき紐導体５に接する迄挿入する。次に電極部２とケーブル端部の電極挿入孔 ４内面との間に生じたギャップ７に、上記接着剤注入用の小孔６等から絶縁体と 強固に接着させる接着剤８を注入し電極２とケーブル３とを完全に一体化させる 。

【０００９】

【考案の効果】 本考案の静電除去用ケーブルの抵抗素子接続構造は、上記の如く、抵抗素子側 に矢じり型形状電極部を設け、これをケーブル端面に設けた電極挿入孔に挿入し 、しかもその挿入部に接着剤を注入固化させて一体化したので、当該接続部の機 械的強度は増大し、上述の電極の抜け等は完全に防止され、またケーブル導体で あるき紐導体の断線等によるトラブル発生が全て解決される。 しかも上記ケーブル端部における抵抗素子接続構造のコンパクト性は全く失わ れず、省スペースの点でも優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の静電除去用ケーブルの端部抵抗素子接
続構造の一実施例の断面図。

【図２】同電極接続前の分離構成図。

【図３】従来の電極接続構造の断面図。

【符号の説明】

１ 抵抗素子 ２ 矢じり型形状電極 ３ 静電除去用ケーブル ４ 電極挿入孔 ５ ケーブル導体であるき紐導体 ８ 接着剤

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 端面に矢じり型形状電極部が設けられた
   抵抗素子を、静電除去用ケーブルの端部に設けた矢じり
   型形状電極部挿入孔に、前記矢じり型形状電極部がケー
   ブル導体に電気的に接するまで挿入され、当該矢じり型
   形状電極部挿入孔内に接着剤を注入固化させてなる静電
   除去用ケーブルの抵抗素子接続構造。