JPH04132753U - Ｆｐｕ送受信機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】送信系と受信系とを遮蔽しなくても、同一周波
数の電波を使用して混信することなく送受信できるよう
にする。 【構成】送受信機１０の高速度送受切替部１３、および
送受信機２０の高速度送受切替部２３は、切替信号Ｓ１
およびＳ２に応じて動作する。標準信号受信部１５，２
５は、テレビジョン放送信号に多重されているＶＩＴ信
号を受信して切替制御部１６，２６へ送出する。切替制
御部１６，２６は、ＶＩＴ信号に応じて切替信号Ｓ１，
Ｓ２を生成する。高速度送受切替部１３が送信部１１を
アンテナ１４に接続しているとき、高速度送受切替部２
３は受信部２２をアンテナ２４に接続する。また、高速
度送受切替部２３が送信部２１をアンテナ２４に接続し
ているとき、高速度送受切替部１３は受信部１２をアン
テナ２４に接続する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はＦＰＵ送受信機に関し、特に相手局と自局とが同一周波数の電波を使 用して送受信を行うＦＰＵ送受信機に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種のＦＰＵ送受信機では、送信周波数および受信周波数が同一であ るため、送信信号が送信系から受信系へ漏洩して混信する。このような相互混信 を防止するために、送信系および受信系を十分に遮蔽している。特に送信アンテ ナ系と受信アンテナ系とを分離したり、遮蔽板を設けたりして厳重な遮蔽を行っ ている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上述した従来のＦＰＵ送受信機では、送信系から受信系へ信号が漏洩するのを 防止するために厳重な遮蔽を行う必要がある。しかし、ＦＰＵ送受信機は種々な 環境条件の場所に設置されるので、設置環境に合わせて遮蔽対策が必要になると いう問題点がある。

【０００４】 本考案の目的は、送信系と受信系とを遮蔽しなくても混信を防止できるＦＰＵ 送受信機を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案のＦＰＵ送受信機は、相手局と自局とが同一周波数の電波により送受信 を行うＦＰＵ送受信機において、切替信号に応じて送信部および受信部を交互に 送受信アンテナに接続する高速度切替部と、標準信号を受信する標準信号受信部 と、前記標準信号を基に前記切替信号を生成する切替制御部とを備え、前記切替 制御部は、相手局と自局とが交互に送信および受信を行うように同期して前記切 替信号を生成するように構成されている。

【０００６】

【実施例】

次に本考案について図面を参照して説明する。

【０００７】 図１は本考案の一実施例を示すブロック図であり、互いに正対したＦＰＵ送受 信機１０および２０が、周波数ｆ１の電波を使用して送受信を行う場合を示して いる。

【０００８】 ＦＰＵ送受信機１０，２０は、送信部１１，２１および受信部１２，２２を高 速度で交互に切替えてアンテナ１４，２４と接続する高速度送受切替部１３，２ ３をそれぞれ有している。また、この高速度送受切替部１３，２３の切替えは、 切替信号Ｓ１，Ｓ２によって制御される。このように互いに同期した切替信号Ｓ １，Ｓ２を生成するために、標準信号受信部１５，２５および切替制御部１６， ２６を設けている。

【０００９】 ここで、ＦＰＵ送受信機１０の高速度送受切替部１３が、例えば、図１に示す ように、送信部１１側を選択してアンテナ１４に接続しているとき、すなわち、 ＦＰＵ送受信機１０が電波を送信しているとき、ＦＰＵ送受信機２０の高速度送 受切替部２３は、受信部２２側を選択してアンテナ２４に接続し、また、ＦＰＵ 送受信機２０の高速度送受切替部２３が、送信部２１側を選択してアンテナ２４ に接続しているとき、すなわち、ＦＰＵ送受信機２０が電波を送信しているとき は、ＦＰＵ送受信機１０の高速度送受切替部１３は、受信部１２側を選択してア ンテナ２４に接続するように制御する。ここで、受信部１２，２２は常に受信状 態となっており、受信状態を示す信号Ｓ３，Ｓ４を切替制御部１６，２６へ送出 する。送信部１１，２１は切替信号Ｓ１，Ｓ２に応じて送信状態となり、送信状 態のときに送信する。

【００１０】 ところで、標準信号受信部１５，２５は、例えば、テレビジョン放送信号に多 重されているＶＩＴ信号（Ｖｅｒｔｉｃａｌ Ｉｎｔｅｒｖａｌ Ｔｅｓｔ ｓ ｉｇｎａｌ）を受信し、標準信号として送出する。切替制御部１６，２６は、標 準信号に応じて切替信号Ｓ１，Ｓ２を生成する。この場合、受信部１２，２２か らの受信状態を示す信号Ｓ３，Ｓ４を受け、相手局が送信部を選択して送信して いることを検知して、自局は受信部を選択するように同期をとる。また、高速切 替えの周期は、伝送する信号、および高速度送受切替部の性能等によって設定す る。

【００１１】

【考案の効果】

以上説明したように本考案は、相手局および自局のＦＰＵ送受信機に高速度送 受切替部を設け、送信部および受信部を交互に同期してアンテナに接続して送受 信を行うことにより、送信系と受信系とを遮蔽しなくても混信することなく、同 一周波数の電波を使用して相互に交信できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示すブロック図である。

【符号の説明】

１０，２０ ＦＰＵ送受信機 １１，２１ 送信部 １２，２２ 受信部 １３，２３ 高速度送受切替部 １４，２４ アンテナ １５，２５ 標準信号受信部 １６，２６ 切替制御部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 相手局と自局とが同一周波数の電波によ
   り送受信を行うＦＰＵ送受信機において、切替信号に応
   じて送信部および受信部を交互に送受信アンテナに接続
   する高速度切替部と、標準信号を受信する標準信号受信
   部と、前記標準信号を基に前記切替信号を生成する切替
   制御部とを備え、前記切替制御部は、相手局と自局とが
   交互に送信および受信を行うように同期して前記切替信
   号を生成することを特徴とするＦＰＵ送受信機。