JPH04132341U - 超音波加湿器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 超音波加湿器において水滴の落下音を減少さ
せる手段を提供することを目的とする。 【構成】 振動子２を霧化水槽１の底部に傾斜させて取
付け、その振動子２より発生する水柱５を傾かせる。そ
して発生した粒子と空気を混合するために設けた霧化水
槽１内の案内筒４の下側に、水柱５の傾き側が水面８よ
り高く、反対側が水面８付近に傾かせ、かつ中央付近に
水柱５の貫通する開口１０をあけた水受け壁６を設け
て、水柱５の先端に発生し落下する水滴５ａや、案内筒
４に付着し落下する水滴５ｂをこの水受け壁６で受け
て、水滴を水面８に静かに導びく。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は超音波加湿器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の超音波加湿器においては、振動子の振動により、案内筒下部にて起立し た水柱より飛散した水滴が霧化水槽の水面に落下し、落下音が生じるため、実開 昭５３−１３３４６８号公報、実開昭５３−１３３４６９号公報に示すごとく、 案内筒に設けた階段状の降下部で水滴を受けたり、水中の周囲に逆腕状の水滴受 け筒を設け水面への直接落下を防止し水滴音の減少をはかっている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、従来方式では案内筒に付着し集合し大粒化した水滴が案内筒下端より 落下しこの時発生する水滴音の減少策がなされていない。

【０００４】 このため水柱より飛散落下した水滴音は減少するが、案内筒を伝わって下方へ 落下する水滴音が発生する欠点があった。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は前記欠点を解消するため案内筒下端に、水柱より傾斜し起立した水柱 の落下側に、水面より高く、反対側を水面付近に傾斜し、かつ水柱の貫通部に開 口を有した水受け壁を案内筒下部を横切るごとく設けた構成とした。

【０００６】

【作用】

上記手段により、水柱より飛散した水滴は直接水受け壁に受け、傾斜面を伝わ って下部の水面に導かれる。又、案内筒内壁に付着し集合し大粒となった水滴も 案内筒内壁を伝わり、水受け壁に導びかれ同様に水面に静かにもどる。

【０００７】

【実施例】

以下本考案の実施例を図面とともに説明する。

【０００８】 図１は本考案の一実施例を示す正面断面図で図２は要部の斜視破断図を示す。 １は霧化水槽で底壁に振動子２を傾斜せしめ配設している。３はノズル室であ る。４はノズル室３と連通し霧化水槽１へ垂下した案内筒で、この案内筒４の下 端に、傾斜し発生した水柱５の水滴落下側を水面より高く、反対側を水面付近に 傾斜した水受け壁６を配設し、かつ水受け壁６の中央付近に水柱５の貫通する開 口１０を設けるとともに、水受け壁６と案内筒４の下端の間に空気流通口７を設 け案内筒４内への空気導入をはかる構成である。

【０００９】 次に、上記構成における作用を説明する。

【００１０】 振動子２により傾斜した水柱５より飛散落下した水滴５ａは下端に設けた水受 け壁６に落下し、傾斜面を伝わり下方の水面８に導かれる。

【００１１】 さらに案内筒４の内壁に付着した水滴５ｂは、内壁を伝わり下方に落下し、水 受け壁６に落下し同様に水面８に導かれる。

【００１２】 又、水柱５は水受け壁６の中央付近に設けた開口１０より障害なく起立すると ともに、空気は下端に設けた流通口７より供給される。

【００１３】

【考案の効果】

以上のことから本考案は水滴落下音の減少ができる商品を提供することができ る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す超音波加湿器の正面断
面図。

【図２】図１の要部斜視破断図。

【符号の説明】

１ 霧化水槽 ２ 振動子 ４ 案内筒 ５ 水柱 ６ 水受け壁 ８ 水面 １０ 開口

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 霧化水槽(1)の底壁に超音波を発生する
   振動子(2)を傾斜して配設し、かつ、前記霧化水槽(1)上
   方にノズル口を有したノズル室(3)と連通する案内筒(4)
   を垂下し、更にその案内筒(4)の下部に振動子(2)の振動
   により傾斜し起立した水柱(5)より飛散した水滴の落下
   側を水面より高くし、反対側を水面付近に傾斜せしめ、
   水柱(5)の貫通部に開口(10)を有した水受け壁(6)を案内
   筒(4)を横切るごとく設けたことを特徴とする超音波加
   湿器。