JPH04131710A - 走査型プローブ顕微鏡 - Google Patents

走査型プローブ顕微鏡

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JPH04131710A
JPH04131710A JP25456890A JP25456890A JPH04131710A JP H04131710 A JPH04131710 A JP H04131710A JP 25456890 A JP25456890 A JP 25456890A JP 25456890 A JP25456890 A JP 25456890A JP H04131710 A JPH04131710 A JP H04131710A
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probe
fabry
perot etalon
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sample
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Application number
JP25456890A
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English (en)
Inventor
Keisuke Saito
圭介 斎藤
Hiroshi Tazaki
田崎 洋志
Jun Funazaki
純 船崎
Yasushi Nakamura
泰 中村
Hiroshi Kajimura
梶村 宏
Hideo Tomabechi
苫米地 英夫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 :産業上の利用分野] この発明は、試料の微細な表面形状を観察する走査型プ
ローブ顕微鏡に関する。
[従来の技術] 試料の微細な表面形状を観察する走査型プローブ顕微鏡
としては、走査型トンネル顕微鏡(3canning 
Tunneling Microscope:STM)
 、原子開力顕微鏡(Atomic Force Mi
croscope:AFM) 、磁気力顕微鏡(Mag
netic Force Microscope:MF
M)などが知られている。
走査型トンネル顕微鏡(以下STMと略称)は、ビニッ
ヒ(Binnig)、ローラ(Rohrer)らによっ
て1982年に提案された装置であり、導電性試料の表
面形状を原子オーダーの高分解能で観察できる。
その詳細は「G、B1nn1g、El、Rohrer、
Ch、Gerber andEJeibel:5urf
ace 5tudies by Scanning T
unneling Microscope、  Phy
s、Rev、Lett、、Vo14957(1982)
 jの中:こJ己載されている。
S T Mは、導電性の探針を有し、この探針は導電性
試料の近傍に対向支持される。探針先端を試料表面にI
 Cnmコ程度まで近づけ探針と試料との間に電圧を印
加すると、両者の間にトンネル電流が流れる。このトン
ネル電流は探針と試料との距離に依存して変化し、その
大きさは0 、1 [nm]の距離変化に対して1桁程
度変化する。探針は試料表面に沿って移動(例えばラス
ター走査)されるが、その間、探針と試料との間に流れ
るトンネル電流が一定となるように、探針と試料間の距
離を調整する圧電体に制御電圧を印加し、探針と試料と
の距離を一定に保つ。その結果、探針先端は、試料の表
面形状を反映した曲面上を移動する。したがって、試料
の表面形状を示す3次元像が、圧電体::T加した制御
電圧から算出された探針先端の位置データに基づいて構
成される。
また、絶縁体試料の表面形状を原子オーダーの高分解能
で観察することのできる装置として原子開力顕微鏡(以
下AFMと略称)が提案されている。その詳細は7 G
、B11n1g、C,F、Quate:Atomic 
F。
rce !4icroscope、 Phys、Rev
、Lett、、Vo156930(1988)Jの中に
記載されている。
AFMでは、探針は柔軟なカンチレバー(片持ち梁)に
よって支持される。探針が試料表面に近づくと探針先端
の原子と試料表面の原子との間にはファンデルφワール
ス (Van Der Waals)相互作用による引
力が働き、さらに原子の結合距離程度まで近づけると、
パウリ (Pauli)の排他律による斥力が働(。こ
れらの引力および斥力(原子間力)は10′″19〜1
0−” CNコと非常に小さい。探針先端の原子が原子
間力を受けるとその大きさに応じてカンチレバーが変位
する。探針を試料表面に沿って走査すると、試料表面の
凹凸に対応して探針と試料との間の距離が変化するため
、カンチレバーの変位量が変化する。このカンチレバー
の変位量を検出し、カンチレバーを支持する圧電体など
の微動素子をフィードバック制御してカンチレバーの変
位量を一定に保つ。このときの圧電体への印加電圧から
、探針先端の軌跡に基づいて試料の表面形状の画像が得
られる。
また、磁気力顕微鏡(以下MFMと略称)は、磁性体材
料で形成された探針を有し、その他の構成は基本的に前
述したAFMと同様である。MFMの場合、探針と試料
の磁性粒子との間に働く磁力を一定に保ちなから探針を
試料表面に沿って走査させることにより、試料表面の凹
凸像を得ることができる。
[発明が解決しようとする課題] 上述したAFMやMFMで使用されるカンチレバーは、
微小な力(原子間力または磁力)に対して大きな変位が
得られるように、できる限り軽量かつ弾性係数の大きい
物質を用いて薄片・細長に形成される。その反面、カン
チレバーが長くなると固有振動数が低下し、走査時に探
針が試料の凹凸に追従する応答性が悪くなるとともに、
外部より混入する振動ノイズの除去が困難になる。一般
にカンチレバーの長さは1000 [μm]以下に抑え
られ、固有振動数は数+[KHzコに設定される。この
ためカンチレバーの変位の大きさが制限され、その変位
jl検出には浸れた感度をもつ変位量6系が2要となる
このようなカンチレバーの変位を検出する方法として、
例えば特開昭62−130302号公報に記載されてい
るように、AFMのカンチレバーの背面ぐ探針のない側
の面)にSTM探針を配置し、カンチレバーの変位をS
TMによって検出する方法がある。
この場合、カンチレバー変位検出系であるSTMは探針
とカンチレバーとの間の距離に対して十分な感度を有す
るが、カンチレバーには、AFM探針−試料間の原子開
力以外にSTM探針−カンチレバー間の原子間力が作用
してしまうため、試料表面の正確な測定ができないとい
う問題があった。
このような問題を克服するため、最近、カンチレバーの
変位を非接触で検出できる光を用いた変位検出計が提案
されている。例えば、光てこの原理を用い、カンチレバ
ーの先端部裏面に光学反射面を設け、この反射面にルビ
ー固体レーザーや、アルゴン気体レーザーのビームを入
射させ、カンチレバーの変位に応じて変化するビーム反
射角の変化をPSD(光位置検出器)などで検出し、こ
の出力値からカンチレバーの変位量を算出する方法があ
る。
しかしこの方法においては、てこの原理を利用してビー
ムのわずかな反射角の変化を拡大検出しているため、入
射光側の光路長(光源から反射面までの距離)に比べ、
反射光側の光路長(反射面からPSDまでの距離)を遥
かに長くとらなければならず、結果、装置が大型になり
、装置全体の固有振動数が低下して逆にS/Nの低下を
招くという問題があった。さらにカンチレバー面上の反
射面への入射ビームは広がりを有するので、反射角検出
の分解能を向上させるのが困難であるという問題があっ
た。
さらに、また別の方法として、レーザー装置から出射さ
れたビーム光を参照光と検出光の2本のビームに分割し
、検出光ビームをカンチレバーの先端部裏面に設けた反
射面に照射し、この反射面からの反射光ビームを参照光
ビームと干渉させ、この干渉出力を光電検出する方法が
ある。
しかしながら、この方法で良好な感度を得るには、温度
や気圧の歪みなどの外部環境の影響を相殺するように参
照光学系と検出光学系の光路長を等しくしなければなら
ないため、装置が複雑になるという問題があった。さら
に、参照光学系と検出光学系を別体とした場合、各々の
光学系の固有振動数を等しく保つことは容易ではなく、
この点でも外部環境の影響を受けやすいという問題があ
った。
この発明は、以上のような問題に鑑みてなされたもので
あり、探針先端に作用する微弱な力によるカンチレバー
の変位を、外部環境に対して安定に、良好な感度で検出
できる小型の検出系を備えた走査型プローブ顕微鏡を提
供することを口約とする。
[課題を解決するための手段] この発明の走査型プローブ顕微鏡は、試料を走査する探
針と、探針を支持するとともに、探針に作用する力を受
けて変位する探針支持部材と、反射面を向かい合わせて
平行支持された2枚のハーフミラ−からなり、一方のハ
ーフミラ−が上記探針支持部材と一体に設けられている
ファブリー・ペロエタロンと、レーザー光iと1.lE
レーf−光源からのレーザー光を上記ファブリー・ペロ
エタロンに入射する光学系と、上記ファブリー・ペロエ
タロンの透過光の強度を電気信号に変換する光検出器と
、上記光検出器の出力信号を一定に保つように、上記レ
ーザー光源からのレーザー光の波長を制御する制御手段
と、上記制御手段の制御量から上記探針の変位量を算出
する演算手段とを有する。
また、この発明の別の走査型プローブ顕微鏡は、試料を
走査する探針と、探針を支持するとともに、探針に作用
する力を受けて変位する探針支持部材と、反射面を向か
い合わせて平行支持された2枚のハーフミラ−からなり
、一方のハーフミラ−が上記探針支持部材と一体に設け
られているファブj−・ペロエタロンと、レーサー光源
色、上記レーザー光源からのレーザー光を上記ファブリ
ー・ペロエタロンに入射する光学系と、上記ファブリー
・ペロエタロンの透過光の強度を電気信号に変換する光
検出器と、上記光検出器の出力信号かろ上記探針の変位
量を算出する演算手段とを有する。
さらに、望ましくは、上記探針支持部材は両持ち梁であ
り、上記光学系は、上記探針支持部材に設けられ、レー
ザー光源からのレーザー光を伝搬する光導波路と、上記
光導波路中に設けられ、伝搬されてきたレーザー光を探
針と平行なガロに偏向する光学素子とを有する。
[作用] 上述した構成において、レーザー光源からのレーザー光
は、光学系を介して一方のハーフミラ−が探針支持部材
と一体に設けられているファブリー・ペロエタロンに入
射する。入射したレーザー光は、相対する2枚のハーフ
ミラ−の間で繰り返し多重干渉し、ファブリー・ペロエ
タロンを透過する透過光は、入射レーザー光の波長、ノ
・−フミラーへの入射角、および2枚のハーフミラ−の
間隔距離によって干渉条件が規定される同心円状の干渉
縞を生じる。この状態でA F 、’zlやMFMによ
る測定動作を行うと、探針と試料との間に働(原子間力
や磁気力により探針支持部材が変形し、この変形によっ
てファプリーeペロエタロンを構成する2枚のハーフミ
ラ−の間隔距離が変化する。
ハーフミラ−の間隔距離が変化すると、干渉条件が変わ
り、ファブリー・ペロエタロンの透過光強度が変化する
この発明の走査型プローブ顕微鏡では、この透過光強度
の変化を光検出器で検出する。そしてその強度が一定と
なるようにレーザー装置の発振波長を制御する。この発
振波長の制御量は、ファブリー・ペロエタロンのミラー
間隔、すなわち探針の変位量を反映するので、発振波長
の制御量から探針の変位量が算6される。
また、この発明の別の走査型プローブ顕微鏡では、透過
光強度の変化を光検出器で光電変換し出力する。この出
力信号はファブリー・ペロエタロンのミラーの間隔、す
なわち探針の変位量を反映するので、光検出器の出力か
ら探針の変位量が算出される。
口実施例] 以下、図面を参照しながらこの発明の詳細な説明する。
第1図は、この発明の第1の実施例であるAFM装置の
構成を示す概略図である。同図において探針1は、探針
支持部材である両持ち梁基板2により試料16に対向す
るように支持されている。
両持ち梁基板2は5iChからなり、探針1はその下面
中央部に立設されている。両持ち梁基板2の上面には、
5iCh基板にゲルマニウムを添加することによって、
両持ち梁基板2に対して屈折率差を与えた導波路3aを
有する導波路基板3が形成されおり、さらにこの導波路
基板3の中央部付近には、グレーティング8が形成され
ている。
両持ち梁基板2および導波路基板3は、長方形の平板形
状を成し、その長平方向の両端部をガラス製の支持部材
5に陽極接合によって固定され、試料表面に対して水平
に支持されている。導波路基板3のグレーティング8の
上方には、図中上面に反射面を有するハーフミラ−6a
が、支持体4により両持ち梁基板2と水平に支持されて
いる。このハーフミラ−6aはSigh層に誘電体多層
膜をコーティングし、反射率を98〜99%程度にした
ものである。ハーフミラ−6aの上方には、ハーフミラ
−6aと同様にして作成され、図中下面に反射面を有す
るハーフミラ−6bが、支持体13によってハーフミラ
−6aと離間して平行支持されており、ハーフミラ−6
aとハーフミラ−6bとで、ファブリー・ペロエタロン
6が構成すれている。ハーフミラ−6bの上方にはフォ
トダイオード10が設けられており、フォトダイオード
10の出力は、半導体LD(レーザーダイオード)光源
12に注入する電流を制御する制御回路からなる電流ド
ライバー11に接続されている。
電流ドライバー11の出力は、半導体LD光源12とと
もに、演算回路19に接続されている。また、半導体L
D光源12のレーザー出射口は、カップリングレンズ1
4および光ファイバー15によって前述した導波路基板
3内の導波路3aの入射口に接続されている。さらに、
半導体LD光源12には、その後方出射レーザー光量を
モニターするモニター検出器17、およびこのモニター
検出器17に接続されたA P C(Automati
c Power Control)回路18が設けられ
ており、このAPC回路18の出力は電流ドライバー1
1に接続されている。
次にこの実施例のA F M装置の動作について説明す
る。
半導体LD光源12で発生されたレーザービームは、カ
ップリングレンズ14および光ファイバー15を介して
導波路基板3内の導波路3aに導かれる。導波路3a内
に導かれたレーザービームは、グレーティング8により
図中上方に偏向され、ハーフミラ−6a、6bで構成さ
れるファブリー・ペロエタロン6に入射する。この状態
で不図示の試料駆動手段により試料16を探針1に接近
させでゆくと、探針1先端の原子と試料16の表面原子
との間に働く原子間力を受けて両持ち梁基板2および導
波路基板3が一体的に反る。このAFMでは、この反り
が一定となる状態、すなわち試料−探針間に一定の原子
間力が作用している状態で試料表面の走査が行われる。
ここで、ファプリーφペロエタロンについて述べておく
。一般にファブリー・ペロエタロンとは第3図に示すよ
うに、2枚の平行平面ガラス21a、21bを間隔dで
互いに平行に支持し、同かい合った2つの面をそれぞれ
半鍍金し、光がその間で繰り返し反射するよう構成した
もので多光線干渉計として知られている。このファプリ
ーやペロエタロンに光束Aが入射した場合を例にとって
説明すると、光束Aは図に示したようにガラス21aと
21bの間で多重反射し、透過光束t工。
j2+j3および、反射光束r工+  r2+  r3
を生じる。今、エタロン内で反射する光の相対する反射
面への入射角をθとすると隣り合った透過光束および反
射光束の光路差は、ともに2 a cosθである。よ
ってdが十分少さい値であれば透過光束jl+  t、
、t3および、反射光束rl+r2r、により多数の干
渉縞が形成される。この場合の波長久は、 2 d cosθ=mλ(mは整数) から求められる。
この実施例のAFMにおいては、第1図に示したように
°、上述したファブリー・ペロエタロン6の一方のハー
フミラ−6aが、探針1を支持する両持ち梁基板2と一
体に設けられている。また、グレーティング8により上
方へと偏向され、光導波路を出たレーザービームは、あ
る広がりをもつ光束となり、ファブリー・ペロエタロン
6への入射角は、グレーティング8から遠ざかるほど大
きくなるため、エタロン6の透過光が形成する干渉縞は
複数の同心円状の干渉縞となる。この実施例のAFMで
は、このようにして形成される干渉縞の光強度がフォト
ダイオード10により検出されることになる。
次に、ファブリー・ペロエタロンの透過光強度について
述べる。この透過光強度は、エタロンへの入射ビームの
波長、エタロンの2つのノ\−フミラーの間隔距離、お
よびエタロン内での相対するハーフミラ−へのビームの
入射角によって決定される。ハーフミラ−6a、6bの
間隔をd1ハーフミラ−の強度反射率をR、ビームの入
射角度をθ、入射光強度を工1とすると、ファブリー・
ペロエタロンの透過光強度1.。、は、 ■。。、= [:1+(4Rsin  2 (φ/2))  /(1
−R)  2 コ−”ILm・・・・・・(1) φ= 4dzcosθ/λ         ・・・・
・・(2)で与えられる。
今、探針1を走査する以前においては、ファブリー・ペ
ロエタロン6のハーフミラ−6a、6bの間隔は、探針
1に一定の原子間力が作用している時にフォトダイオー
ド10に最も大きな光強度が得られる間隔に調整されて
いる。この状態で探針1を走査してゆ(と、試料16の
表面凹凸に従がい試料−探針間に作用する原子間力が変
化するため、探針1を支持する両持ち梁基板2と導波路
基板3とが一体的に図中上下方向に変位する。また、こ
の導波路基板3の動きにとらないハーフミラ−6aも変
位し、ファプリー・ペコニ9oン6のミラー間隔dを変
化させる。
ファブリー・ペロエタロン6のミラー間隔dが変化する
と、上述し7:(1)、 (2)式にしたがって、ファ
ブリー・ペロエタロン6の透過光強度が変化する。今、
フ単のため、エタロン内での光の吸収。
損失は無視し、かつレーザービームはファブリー・ペロ
エタロンに対して垂直に入射スル(θ士O)とすると、
例えばd =1.404 [mm]のとき、エタロン間
隔dが5オングストローム変化するとI。ut=0.8
6 I t−となり、光強度は、86[%]に減少する
このようにフォトダイオード10で検出された光強度は
光電変換され、電流ドライバー11に入力される。電流
ドライバー11は、フォトダイオード10の出力の変化
を補償する、すなわち上記(2)式においてφを一定に
保つように半導体LD光源12への注入電流を制御し、
半導体LD光源12から射出するレーザービームの発振
波長をシフトさせる。この実施例では半導体LD光源と
して、周波数可変レーザーとして知られているGaAs
ダイオードレーザ−を採用し、励起IK流によって接合
部にジュール熱の変化にともなう温度変化が生じ、活性
層の屈折率が変化する現象を利用してレーザー発振波長
のシフトを行なう。この場合の可変波長範囲は0.57
〜32[μm]である。
ところで、レーザー光源への注入電流とレーザーの出力
には第4図に示すような関係がある。すなわち、上述の
ような周波数可変のレーザー光源において、発振波長を
シフトするために注入電流を変化させると、同時にレー
ザー光源から出射するレーザー光自体の光強度が変化す
る。したがってこの実施例において、フォトダイオード
10で検出される透過光強度の変化が、ファブリー・ペ
ロエタロン6のミラー間隔の変化による光強度変化なの
か、レーザー発振波長のシフトのために注入電流を変化
させたことによる光強度変化なのかが判別できない。そ
こでこの実施例では、モニター検出器17によって半導
体LD光源12の後方出射レーザー光強度を検出し、こ
の検出値を受けとったAPC回路18が、半導体LD光
源12からのレーザー光強度が常に一定となるように電
流ドライバー11を制御する。このような構成によれば
、発振波長をシフトさせた時でも、半導体LD光源12
からは常に一定強度のレーザー光が出射する。したがっ
てフォトダイオード10で検出される光強度の変化は、
ファブリー・ペロエタロン6のミラー間隔、すなわち探
針1の変位にのみ依存することになる。
この実施例では、電流ドライバー11と接続された演算
回路19が、電流ドライバー11から半導体LD光源1
2への注入電流の情報を受け、半導体LD光源12の発
振波長のシフト量を知り、前述した(1)式の関係に基
づいて探針1の変位量を算出する。算出された探針1の
変位量は、不図示の試料駆動手段から得た試料上の位置
情報と合わせて、試料16の表面凹凸を示すAFMデー
タとして出力される。
以上説明したように、この実施例によれば、従来の光て
こ方式、光干渉方式などの検出方式を用いた場合に比べ
、小型で、外部環境の影響を受けに(い安定した探針の
変位検出系を構成することができる。
次に、この発明の他の実施例について述べる。
第2図はこの発明の第2の実施例であるA F M装置
の構成を示す概略図である。なお、第1図に示した第1
の実施例と同じ部材には同じ符号を付し、詳細な説明は
省略する。
第2図に示した実施例が第1の実施例と異なるのは、探
針1の変位を、電流ドライバー11から半導体LD光源
12への注入電流の変化に基づくレーザー発振波長のシ
フト量から算出するのではなく、フォトダイオード10
の光電出力から直接算出するよう構成した点である。ま
た、この実施例においては、フォトダイオード10で検
出されるファブリー・ペロエタロン6の透過光強度を一
定に維持する必要がないため、半導体LD光源12は一
定波長のレーザーを出力すれば良く、第1実施例のモニ
ター検出器17およびAPC回路18は省かれている。
すなわち、この実施列においては、フォトダイオード1
0と演算回路1つとが直接接続されており、フォトダイ
オード10で検出されるファブリー・ペロエタロン6の
透過光強度は、演算回路1つに出力される。演算回路1
つは、フォトダイオード10からの光電変換信号を用い
、先に述べた(1)式および(2)式に基づいて探針1
の変位量を算出する。算出された探針1の変位量は、不
図示の試料駆動手段から得た試料表面上の位置信号と合
わせて、試料の凹凸情報を示すAFMデータとして出力
される。
この実施例によれば、試料表面の平坦度が高い試料に対
し、先に述べた第1実施例−の装置に比べ簡単を構成で
、かつ小型で外部環境の影響を受けにくい安定した探針
の変位検出系を提供することができる。
また、上述した第1.第2の実施例においては、ファ7
’ IJ−・ペロエタロンのハーフミラ−は近接して配
置されるので、この間にある空気の揺らぎなどの影響ら
受けにくく、光学的変位検出系として安定に、リアルタ
イムでの変位測定が可能となる。
さらに、フォトダイオード10によってエタロンの透過
光全体の光強度を測定したが、エタロンを通る光束の広
がり角が大きい場合には、透過光の中心部分の光強度の
みを測定するよう構成しても、充分な光強度の変化を検
出でき、高精度で試料の表面測定が可能である。
さらに、上記実施例では、光源として半導体レーザーを
用いた例を述べてきたが、この発明はこれに限定される
こと無く、例えば、色素レーザーなどを用いても良い。
また、上述した2つの実施例では、ファブリー・ペロエ
タロンの2枚のハーフミラ−が、平行度を維持しながら
その間隔のみを変えられるより好適な例として、両持ち
梁型の探針支持部材を例示して説明したが、探針支持部
材と一体に設けられたハーフミラ−の傾きがエタロンの
間隔距離の変化に対して無視できる範囲内での測定であ
れば、片持ち梁型のカンチレバーを用いることらてき、
同様の効果を生ずることができる。
[発明の効果] 以上述べてきたように、この発明の走査型プローブ顕微
鏡によれば、例えば原子間力のような微小な力に対し、
良好な感度を示し、かつ種々の外部環境の変化に対し、
安定した検出結果を得られる検出系を有する走査型プロ
ーブ顕微鏡を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の第1の実施例であるAFM装置の構
成を示す概略図、第2図はこの発明の第2の実施例であ
るAFM装置の構成を示す概略図、第3図はファプリー
・ベロエタロン内での光の振る舞いを説明するための説
明図、第4図は半導体レーザーの出力特性を示す図であ
る。 1・・・探針 2・・・両持ち梁基板 3a・・・光導
波路6・・・ファフリーφベロエタロン 8・・・グレーティング 10・・・フォトダイオード
11・・・電流ドライバー 12・・・半導体LD光源
16・・・試料 19・・・演算回路。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)試料を走査する探針と、 探針を支持するとともに、探針に作用する力を受けて変
    位する探針支持部材と、 反射面を向かい合わせて平行支持された2枚のハーフミ
    ラーからなり、一方のハーフミラーが上記探針支持部材
    と一体に設けられているファブリー・ペロエタロンと、 レーザー光源と、 上記レーザー光源からのレーザー光を上記ファブリー・
    ペロエタロンに入射する光学系と、上記ファブリー・ペ
    ロエタロンの透過光の強度を電気信号に変換する光検出
    器と、 上記光検出器の出力信号を一定に保つように、上記レー
    ザー光源からのレーザー光の波長を制御する制御手段と
    、 上記制御手段の制御量から上記探針の変位量を算出する
    演算手段と、 を有する走査型プローブ顕微鏡。
  2. (2)試料を走査する探針と、 探針を支持するとともに、探針に作用する力を受けて変
    位する探針支持部材と、 反射面を向かい合わせて平行支持された2枚のハーフミ
    ラーからなり、一方のハーフミラーが上記探針支持部材
    と一体に設けられているファブリー・ペロエタロンと、 レーザー光源と、 上記レーザー光源からのレーザー光を上記ファブリー・
    ペロエタロンに入射する光学系と、上記ファブリー・ペ
    ロエタロンの透過光の強度を電気信号に変換する光検出
    器と、 上記光検出器の出力信号から上記探針の変位量を算出す
    る演算手段と、 を有する走査型プローブ顕微鏡。
  3. (3)上記探針支持部材は両持ち梁であり、上記光学系
    は、上記探針支持部材に設けられ、レーザー光源からの
    レーザー光を伝搬する光導波路と、上記光導波路中に設
    けられ、伝搬されてきたレーザー光を探針と平行な方向
    に偏向する光学素子とを有する請求項1または2に記載
    の走査型プローブ顕微鏡。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06147841A (ja) * 1992-11-06 1994-05-27 Ibm Japan Ltd ヘッド浮上量測定装置
JPH07190713A (ja) * 1993-12-27 1995-07-28 Agency Of Ind Science & Technol 高精度レーザ干渉計測法
EP3722741A1 (en) * 2019-04-08 2020-10-14 Nokia Technologies Oy An apparatus comprising a cantilever

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